JPH07178775A - 樹脂マグネットローラの製造方法およびその成形用金型 - Google Patents
樹脂マグネットローラの製造方法およびその成形用金型Info
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- JPH07178775A JPH07178775A JP32665593A JP32665593A JPH07178775A JP H07178775 A JPH07178775 A JP H07178775A JP 32665593 A JP32665593 A JP 32665593A JP 32665593 A JP32665593 A JP 32665593A JP H07178775 A JPH07178775 A JP H07178775A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 樹脂マグネットローラのシャフト部材の有無
にかかわらず樹脂磁石注入口跡の仕上げ加工を不要と
し、ローラ本体部の平滑性を確保できる樹脂マグネット
ローラの製造方法およびその成形用金型を提供する。 【構成】 溶融状態の樹脂磁石を射出成形する樹脂マグ
ネットローラの製造方法において、少なくとも樹脂マグ
ネットローラの一端部を本体部よりも細径の張り出し部
とし、前記張り出し部から金型内に樹脂磁石を射出して
磁場中成形する。また、溶融状態の樹脂磁石を射出成形
することにより得られる樹脂マグネットローラの成形用
金型において、少なくとも樹脂マグネットローラの一端
部に設けられた本体部よりも細径の張り出し部に対応す
る金型内面に樹脂磁石注入口を設ける。
にかかわらず樹脂磁石注入口跡の仕上げ加工を不要と
し、ローラ本体部の平滑性を確保できる樹脂マグネット
ローラの製造方法およびその成形用金型を提供する。 【構成】 溶融状態の樹脂磁石を射出成形する樹脂マグ
ネットローラの製造方法において、少なくとも樹脂マグ
ネットローラの一端部を本体部よりも細径の張り出し部
とし、前記張り出し部から金型内に樹脂磁石を射出して
磁場中成形する。また、溶融状態の樹脂磁石を射出成形
することにより得られる樹脂マグネットローラの成形用
金型において、少なくとも樹脂マグネットローラの一端
部に設けられた本体部よりも細径の張り出し部に対応す
る金型内面に樹脂磁石注入口を設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真記録装置、例
えば複写機、ファクシミリ、レーザービームプリンタ等
の現像装置やクリーニング装置等に使用される樹脂マグ
ネットローラの成形用金型に関し、さらに詳しくは、シ
ャフト部材の有無にかかわらず樹脂磁石注入口跡の仕上
げ加工を不要とすることができる樹脂マグネットローラ
の成形用金型に関する。
えば複写機、ファクシミリ、レーザービームプリンタ等
の現像装置やクリーニング装置等に使用される樹脂マグ
ネットローラの成形用金型に関し、さらに詳しくは、シ
ャフト部材の有無にかかわらず樹脂磁石注入口跡の仕上
げ加工を不要とすることができる樹脂マグネットローラ
の成形用金型に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、電子写真記録装置等において使用
される樹脂マグネットローラの成形方法としては、二つ
割の金型内に樹脂磁石を溶融状態で射出し、金型を冷却
して樹脂磁石を硬化させた後、金型を分割して樹脂マグ
ネットローラを金型から取り出す、いわゆる射出成形法
がある。この射出成形法により樹脂マグネットローラを
成形する場合、図７に示したように、ローラ成形用の二
つ割金型１の割型１ａ，１ｂの本体部に樹脂磁石注入口
を設けていた。
される樹脂マグネットローラの成形方法としては、二つ
割の金型内に樹脂磁石を溶融状態で射出し、金型を冷却
して樹脂磁石を硬化させた後、金型を分割して樹脂マグ
ネットローラを金型から取り出す、いわゆる射出成形法
がある。この射出成形法により樹脂マグネットローラを
成形する場合、図７に示したように、ローラ成形用の二
つ割金型１の割型１ａ，１ｂの本体部に樹脂磁石注入口
を設けていた。
【０００３】しかし、樹脂マグネットローラを現像剤の
搬送用として使用する場合には、円筒状の金属スリーブ
の内部に挿入されるためスリーブとの寸法公差が問題と
なり、ローラ本体部の表面は平滑であることが必要であ
る。また、クリーニング用途のように、特にブレードや
感光ドラムとの寸法公差が厳しい場合もローラ本体部の
表面は平滑であることが必要である。そのため、樹脂マ
グネットローラの本体部に樹脂磁石注入口があると、ロ
ーラ本体表面に残る注入口跡を研磨して平滑に仕上げな
ければならなかった。
搬送用として使用する場合には、円筒状の金属スリーブ
の内部に挿入されるためスリーブとの寸法公差が問題と
なり、ローラ本体部の表面は平滑であることが必要であ
る。また、クリーニング用途のように、特にブレードや
感光ドラムとの寸法公差が厳しい場合もローラ本体部の
表面は平滑であることが必要である。そのため、樹脂マ
グネットローラの本体部に樹脂磁石注入口があると、ロ
ーラ本体表面に残る注入口跡を研磨して平滑に仕上げな
ければならなかった。
【０００４】また、図８に示したように、ローラ成形用
の二つ割金型１の割型１ａ，１ｂの側端部に樹脂磁石注
入口を設ければローラ表面は平滑になるため研磨加工は
不要となるが、スリーブとの導電性を確保する関係から
別部材の金属シャフトを挿入するタイプの樹脂マグネッ
トローラでは、金型１の側端部に注入口を設けること自
体が困難になるという問題があった。
の二つ割金型１の割型１ａ，１ｂの側端部に樹脂磁石注
入口を設ければローラ表面は平滑になるため研磨加工は
不要となるが、スリーブとの導電性を確保する関係から
別部材の金属シャフトを挿入するタイプの樹脂マグネッ
トローラでは、金型１の側端部に注入口を設けること自
体が困難になるという問題があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、樹
脂マグネットローラのシャフト部材の有無にかかわらず
樹脂磁石注入口跡の仕上げ加工を不要とし、ローラ本体
部の平滑性を確保できる樹脂マグネットローラの成形用
金型を提供することを目的とする。
脂マグネットローラのシャフト部材の有無にかかわらず
樹脂磁石注入口跡の仕上げ加工を不要とし、ローラ本体
部の平滑性を確保できる樹脂マグネットローラの成形用
金型を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、溶融状態の樹脂磁石を射出成形すること
により得られる樹脂マグネットローラの成形用金型にお
いて、少なくともマグネットローラの一端部に設けられ
た本体部よりも細径の張り出し部に対応する金型内面に
樹脂磁石注入口を設けたものである。
め、本発明は、溶融状態の樹脂磁石を射出成形すること
により得られる樹脂マグネットローラの成形用金型にお
いて、少なくともマグネットローラの一端部に設けられ
た本体部よりも細径の張り出し部に対応する金型内面に
樹脂磁石注入口を設けたものである。
【０００７】
【作用】樹脂マグネットローラは、二つ割の金型内に樹
脂磁石を溶融状態で射出し、金型を冷却して樹脂磁石を
硬化させた後、金型を分割して樹脂マグネットローラを
金型から取り出して製造される。取り出された樹脂マグ
ネットローラには、樹脂磁石の注入口跡が出っ張りとし
て残るが、本発明において樹脂磁石注入口跡は、樹脂マ
グネットローラの端部に設けた本体部よりも細径の張り
出し部に残ることになるため、注入口跡の出っ張りはロ
ーラ本体部の外径以上に突出することがない。したがっ
て、注入口跡を研磨して平滑にしなくても円筒状の金属
スリーブの内部に簡単に挿入でき、また、ブレードや感
光ドラムとの寸法公差が厳しいクリーニング用途の場合
でも、そのまま使用することができる。
脂磁石を溶融状態で射出し、金型を冷却して樹脂磁石を
硬化させた後、金型を分割して樹脂マグネットローラを
金型から取り出して製造される。取り出された樹脂マグ
ネットローラには、樹脂磁石の注入口跡が出っ張りとし
て残るが、本発明において樹脂磁石注入口跡は、樹脂マ
グネットローラの端部に設けた本体部よりも細径の張り
出し部に残ることになるため、注入口跡の出っ張りはロ
ーラ本体部の外径以上に突出することがない。したがっ
て、注入口跡を研磨して平滑にしなくても円筒状の金属
スリーブの内部に簡単に挿入でき、また、ブレードや感
光ドラムとの寸法公差が厳しいクリーニング用途の場合
でも、そのまま使用することができる。
【０００８】さらに、スリーブとの導電性を確保する関
係から別部材の金属シャフトを挿入するタイプの樹脂マ
グネットローラでは、金型１の側端部に注入口を設ける
こと自体が困難であったが、本発明はローラ本体部より
も細径の張り出し部に樹脂磁石注入口を設けているため
ローラの端部形状を自由に構成でき、このようなタイプ
の樹脂マグネットローラにも対応することができる。
係から別部材の金属シャフトを挿入するタイプの樹脂マ
グネットローラでは、金型１の側端部に注入口を設ける
こと自体が困難であったが、本発明はローラ本体部より
も細径の張り出し部に樹脂磁石注入口を設けているため
ローラの端部形状を自由に構成でき、このようなタイプ
の樹脂マグネットローラにも対応することができる。
【０００９】
【実施例】以下に、本発明の好適な実施例を図面を参照
して説明する。図１は、本発明の樹脂マグネットローラ
の成形用金型の斜視図であって、割型１ａ，１ｂから構
成される二つ割の金型１と、各割型１ａもしくは１ｂに
設けられた樹脂磁石注入口２とを具備している。金型１
の内面は図２に示すように、樹脂マグネットローラの本
体部および片端部に設けた本体部よりも細径の張り出し
部３、シャフト部４に応じた形状となっており、樹脂磁
石注入口２は、張り出し部３に対応する金型内面に設け
られている。この実施例では、ローラ本体部長さを２２
３mm、本体部外径を１３mm、張り出し部長さを１０mm、
張り出し部外径を１１mmとし、張り出し部の形状を円柱
状とした。なお、張り出し部の形状は、図３に示すよう
に円錐状としてもよい。
して説明する。図１は、本発明の樹脂マグネットローラ
の成形用金型の斜視図であって、割型１ａ，１ｂから構
成される二つ割の金型１と、各割型１ａもしくは１ｂに
設けられた樹脂磁石注入口２とを具備している。金型１
の内面は図２に示すように、樹脂マグネットローラの本
体部および片端部に設けた本体部よりも細径の張り出し
部３、シャフト部４に応じた形状となっており、樹脂磁
石注入口２は、張り出し部３に対応する金型内面に設け
られている。この実施例では、ローラ本体部長さを２２
３mm、本体部外径を１３mm、張り出し部長さを１０mm、
張り出し部外径を１１mmとし、張り出し部の形状を円柱
状とした。なお、張り出し部の形状は、図３に示すよう
に円錐状としてもよい。
【００１０】樹脂マグネットローラは、溶融状態の樹脂
磁石材料５を金型１の周囲に設置された図示しない磁性
体により磁場射出成形した後、金型１を分割して脱型す
ることで成形されるが、このとき金型１の内部には図２
および図３に示すように、非磁性材料からなるシャフト
取り付け穴形成用ピン６が設けられており、樹脂磁石材
料５はピン６を包み込む形で金型１内に射出される。こ
のように成形された樹脂マグネットローラは、磁場射出
成形の際にピン６が樹脂磁石材料５の着磁に影響を及ぼ
すことがないため、長手方向の磁気特性がほぼ均一にな
る。
磁石材料５を金型１の周囲に設置された図示しない磁性
体により磁場射出成形した後、金型１を分割して脱型す
ることで成形されるが、このとき金型１の内部には図２
および図３に示すように、非磁性材料からなるシャフト
取り付け穴形成用ピン６が設けられており、樹脂磁石材
料５はピン６を包み込む形で金型１内に射出される。こ
のように成形された樹脂マグネットローラは、磁場射出
成形の際にピン６が樹脂磁石材料５の着磁に影響を及ぼ
すことがないため、長手方向の磁気特性がほぼ均一にな
る。
【００１１】ここで、上記樹脂磁石材料５としては、高
分子重合物とストロンチウムフェライトやフェライト希
土類コバルト等の磁性粉とを混練し、形成、着磁した通
常の樹脂磁石材料を用いることができる。この場合、高
分子重合物と磁性粉との配合割合は、樹脂マグネットロ
ーラに求められる磁気特性に応じて選定されるが、通常
は高分子重合物１０〜２０重量部に対して９０〜８０重
量部の磁性粉が配合される。また、上記高分子重合物と
しては、特に制限されるものではないが、引張弾性率が
５×１０３kg／cm２以上の高分子重合物を５０重量％以
上含むものが好ましい。なお、この実施例の樹脂マグネ
ットローラには、１０重量部のナイロン−６に対してス
トロンチウムフェライトを９０重量部配合した。
分子重合物とストロンチウムフェライトやフェライト希
土類コバルト等の磁性粉とを混練し、形成、着磁した通
常の樹脂磁石材料を用いることができる。この場合、高
分子重合物と磁性粉との配合割合は、樹脂マグネットロ
ーラに求められる磁気特性に応じて選定されるが、通常
は高分子重合物１０〜２０重量部に対して９０〜８０重
量部の磁性粉が配合される。また、上記高分子重合物と
しては、特に制限されるものではないが、引張弾性率が
５×１０３kg／cm２以上の高分子重合物を５０重量％以
上含むものが好ましい。なお、この実施例の樹脂マグネ
ットローラには、１０重量部のナイロン−６に対してス
トロンチウムフェライトを９０重量部配合した。
【００１２】図２の金型から成形された樹脂マグネット
ローラは図４に示すように、シャフト取り付け穴７が張
り出し部内に一体に形成されており、外径５mmの短金属
シャフト８が挿入される。シャフト８の材質は、アルミ
ニウム、ステンレス、鉄、導電性樹脂やその他の樹脂等
も使用することができる。シャフト取り付け穴７の深さ
は１０mmとしてシャフトの中心軸線とローラの中心軸線
が一致するようにしている。なお、取り付け穴７の深さ
は３mm以上とすることが好ましく、３mmより短いとシャ
フトの芯出しが困難となる。また、張り出し部３の長さ
は任意に設定することができるが、シャフト取り付け穴
７の深さ−５mm以上に長くすれば、シャフトがローラ本
体部に食い込んでも本体部磁力に悪影響を及ぼすことが
ない。
ローラは図４に示すように、シャフト取り付け穴７が張
り出し部内に一体に形成されており、外径５mmの短金属
シャフト８が挿入される。シャフト８の材質は、アルミ
ニウム、ステンレス、鉄、導電性樹脂やその他の樹脂等
も使用することができる。シャフト取り付け穴７の深さ
は１０mmとしてシャフトの中心軸線とローラの中心軸線
が一致するようにしている。なお、取り付け穴７の深さ
は３mm以上とすることが好ましく、３mmより短いとシャ
フトの芯出しが困難となる。また、張り出し部３の長さ
は任意に設定することができるが、シャフト取り付け穴
７の深さ−５mm以上に長くすれば、シャフトがローラ本
体部に食い込んでも本体部磁力に悪影響を及ぼすことが
ない。
【００１３】張り出し部３およびシャフト取り付け穴７
は、ともに樹脂マグネットローラの片端部とすることも
両端部とすることもできる。また、一端を張り出し部３
とし、他端にシャフト取り付け穴７を形成することもで
きる。さらに、成形後に非磁性材料のシャフト取り付け
穴形成用ピン６を取り出さず、そのままシャフト８とし
て使用することもできる。
は、ともに樹脂マグネットローラの片端部とすることも
両端部とすることもできる。また、一端を張り出し部３
とし、他端にシャフト取り付け穴７を形成することもで
きる。さらに、成形後に非磁性材料のシャフト取り付け
穴形成用ピン６を取り出さず、そのままシャフト８とし
て使用することもできる。
【００１４】樹脂磁石の注入口跡９は、張り出し部３上
に出っ張りとして残るが、ローラ本体部の外径以上に突
出することはないため、注入口跡９を研磨して平滑にし
なくても円筒状の金属スリーブの内部に簡単に挿入で
き、また、ブレードや感光ドラムとの寸法公差が厳しい
クリーニング用途の場合でも、そのまま使用することが
できる。
に出っ張りとして残るが、ローラ本体部の外径以上に突
出することはないため、注入口跡９を研磨して平滑にし
なくても円筒状の金属スリーブの内部に簡単に挿入で
き、また、ブレードや感光ドラムとの寸法公差が厳しい
クリーニング用途の場合でも、そのまま使用することが
できる。
【００１５】図５は本発明の金型から成形された他の樹
脂マグネットローラを示すもので、シャフト８を金型１
内にあらかじめ挿入した後に磁場射出成形し、樹脂マグ
ネットローラの内部にシャフトを貫通させたものであ
る。この場合も、樹脂磁石の注入口跡９は張り出し部３
上に残るが、注入口跡９を研磨して平滑にしなくても使
用することができる。
脂マグネットローラを示すもので、シャフト８を金型１
内にあらかじめ挿入した後に磁場射出成形し、樹脂マグ
ネットローラの内部にシャフトを貫通させたものであ
る。この場合も、樹脂磁石の注入口跡９は張り出し部３
上に残るが、注入口跡９を研磨して平滑にしなくても使
用することができる。
【００１６】図６は本発明の金型から成形されたさらに
他の樹脂マグネットローラを示すもので、両端のシャフ
ト部を含めて樹脂磁石で一体に成形されたものである。
この場合も同様に、注入口跡９を研磨して平滑にしなく
ても使用することができる。
他の樹脂マグネットローラを示すもので、両端のシャフ
ト部を含めて樹脂磁石で一体に成形されたものである。
この場合も同様に、注入口跡９を研磨して平滑にしなく
ても使用することができる。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の樹脂マグ
ネットローラの成形用金型によれば、少なくともマグネ
ットローラの一端部に設けられた本体部よりも細径の張
り出し部に対応する金型内面に樹脂磁石注入口を設けた
ので、樹脂磁石注入口跡も張り出し部に残ることにな
り、注入口跡の出っ張りはローラ本体部の外径以上に突
出することがない。したがって、注入口跡を研磨して平
滑にしなくても円筒状の金属スリーブの内部に簡単に挿
入でき、また、ブレードや感光ドラムとの寸法公差が厳
しいクリーニング用途の場合でも、そのまま使用するこ
とができる。
ネットローラの成形用金型によれば、少なくともマグネ
ットローラの一端部に設けられた本体部よりも細径の張
り出し部に対応する金型内面に樹脂磁石注入口を設けた
ので、樹脂磁石注入口跡も張り出し部に残ることにな
り、注入口跡の出っ張りはローラ本体部の外径以上に突
出することがない。したがって、注入口跡を研磨して平
滑にしなくても円筒状の金属スリーブの内部に簡単に挿
入でき、また、ブレードや感光ドラムとの寸法公差が厳
しいクリーニング用途の場合でも、そのまま使用するこ
とができる。
【００１８】さらに、金型１の側端部に注入口を設ける
こと自体が困難であった、シャフトを後加工で挿入する
タイプの樹脂マグネットローラにも対応することができ
る。
こと自体が困難であった、シャフトを後加工で挿入する
タイプの樹脂マグネットローラにも対応することができ
る。
【図１】本発明の樹脂マグネットローラの成形用金型を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図２】本発明の金型の樹脂磁石材料の射出状況を示す
一部断面図である。
一部断面図である。
【図３】本発明の他の金型の樹脂磁石材料の射出状況を
示す一部断面図である。
示す一部断面図である。
【図４】本発明の金型で成形された樹脂マグネットロー
ラを示す斜視図である。
ラを示す斜視図である。
【図５】本発明の金型から成形された他の樹脂マグネッ
トローラを示す斜視図である。
トローラを示す斜視図である。
【図６】本発明の金型から成形されたさらに他の樹脂マ
グネットローラを示す斜視図である。
グネットローラを示す斜視図である。
【図７】従来の樹脂マグネットローラの成形用金型を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図８】従来の他の樹脂マグネットローラの成形用金型
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
１ マグネットローラ成形用金型 １ａ，１ｂ 割型 ２ 樹脂磁石注入口 ３ 張り出し部 ４ シャフト部 ５ 樹脂磁石材料 ６ シャフト取り付け穴形成用ピン ７ シャフト取り付け穴 ８ シャフト ９ 樹脂磁石注入口跡
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成７年３月２３日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 樹脂マグネットローラの製造方法およ
びその成形用金型
びその成形用金型
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正３】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００１
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真記録装置、例
えば複写機、ファクシミリ、レーザービームプリンタ等
の現像装置やクリーニング装置等に使用される樹脂マグ
ネットローラの製造方法およびその成形用金型に関し、
さらに詳しくは、シャフト部材の有無にかかわらず樹脂
磁石注入口跡の仕上げ加工を不要とすることができる樹
脂マグネットローラの製造方法およびその成形用金型に
関する。
えば複写機、ファクシミリ、レーザービームプリンタ等
の現像装置やクリーニング装置等に使用される樹脂マグ
ネットローラの製造方法およびその成形用金型に関し、
さらに詳しくは、シャフト部材の有無にかかわらず樹脂
磁石注入口跡の仕上げ加工を不要とすることができる樹
脂マグネットローラの製造方法およびその成形用金型に
関する。
【手続補正４】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００５
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、樹
脂マグネットローラのシャフト部材の有無にかかわらず
樹脂磁石注入口跡の仕上げ加工を不要とし、ローラ本体
部の平滑性を確保できる樹脂マグネットローラの製造方
法およびその成形用金型を提供することを目的とする。
脂マグネットローラのシャフト部材の有無にかかわらず
樹脂磁石注入口跡の仕上げ加工を不要とし、ローラ本体
部の平滑性を確保できる樹脂マグネットローラの製造方
法およびその成形用金型を提供することを目的とする。
【手続補正５】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００６
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、溶融状態の樹脂磁石を射出成形する樹脂
マグネットローラの製造方法において、少なくとも樹脂
マグネットローラの一端部を本体部よりも細径の張り出
し部とし、前記張り出し部から金型内に樹脂磁石を射出
して磁場中成形したものである。また、溶融状態の樹脂
磁石を射出成形することにより得られる樹脂マグネット
ローラの成形用金型において、少なくともマグネットロ
ーラの一端部に設けられた本体部よりも細径の張り出し
部に対応する金型内面に樹脂磁石注入口を設けたもので
ある。
め、本発明は、溶融状態の樹脂磁石を射出成形する樹脂
マグネットローラの製造方法において、少なくとも樹脂
マグネットローラの一端部を本体部よりも細径の張り出
し部とし、前記張り出し部から金型内に樹脂磁石を射出
して磁場中成形したものである。また、溶融状態の樹脂
磁石を射出成形することにより得られる樹脂マグネット
ローラの成形用金型において、少なくともマグネットロ
ーラの一端部に設けられた本体部よりも細径の張り出し
部に対応する金型内面に樹脂磁石注入口を設けたもので
ある。
【手続補正６】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００９
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００９】
【実施例】以下に、本発明の好適な実施例を図面を参照
して説明する。図１は、本発明の樹脂マグネットローラ
の製造に用いる成形用金型の斜視図であって、割型１
ａ，１ｂから構成される二つ割の金型１と、各割型１ａ
もしくは１ｂに設けられた樹脂磁石注入口２とを具備し
ている。金型１の内面は図２に示すように、樹脂マグネ
ットローラの本体部および片端部に設けた本体部よりも
細径の張り出し部３、シャフト部４に応じた形状となっ
ており、樹脂磁石注入口２は、張り出し部３に対応する
金型内面に設けられている。この実施例では、ローラ本
体部長さを２２３mm、本体部外径を１３mm、張り出し部
長さを１０mm、張り出し部外径を１１mmとし、張り出し
部の形状を円柱状とした。なお、張り出し部の形状は、
図３に示すように円錐状としてもよい。
して説明する。図１は、本発明の樹脂マグネットローラ
の製造に用いる成形用金型の斜視図であって、割型１
ａ，１ｂから構成される二つ割の金型１と、各割型１ａ
もしくは１ｂに設けられた樹脂磁石注入口２とを具備し
ている。金型１の内面は図２に示すように、樹脂マグネ
ットローラの本体部および片端部に設けた本体部よりも
細径の張り出し部３、シャフト部４に応じた形状となっ
ており、樹脂磁石注入口２は、張り出し部３に対応する
金型内面に設けられている。この実施例では、ローラ本
体部長さを２２３mm、本体部外径を１３mm、張り出し部
長さを１０mm、張り出し部外径を１１mmとし、張り出し
部の形状を円柱状とした。なお、張り出し部の形状は、
図３に示すように円錐状としてもよい。
【手続補正７】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１０
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１０】樹脂マグネットローラは、溶融状態の樹脂
磁石材料５を樹脂磁石注入口２から金型１内に供給し、
金型１の周囲に設置された図示しない磁性体により磁場
射出成形した後、金型１を分割して脱型することで成形
されるが、このとき金型１の内部には図２および図３に
示すように、非磁性材料からなるシャフト取り付け穴形
成用ピン６が設けられており、樹脂磁石材料５はピン６
を包み込む形で金型１内に射出される。このように成形
された樹脂マグネットローラは、磁場射出成形の際にピ
ン６が樹脂磁石材料５の着磁に影響を及ぼすことがない
ため、長手方向の磁気特性がほぼ均一になる。
磁石材料５を樹脂磁石注入口２から金型１内に供給し、
金型１の周囲に設置された図示しない磁性体により磁場
射出成形した後、金型１を分割して脱型することで成形
されるが、このとき金型１の内部には図２および図３に
示すように、非磁性材料からなるシャフト取り付け穴形
成用ピン６が設けられており、樹脂磁石材料５はピン６
を包み込む形で金型１内に射出される。このように成形
された樹脂マグネットローラは、磁場射出成形の際にピ
ン６が樹脂磁石材料５の着磁に影響を及ぼすことがない
ため、長手方向の磁気特性がほぼ均一になる。
【手続補正８】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１５
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１５】図５は本発明によって成形された他の樹脂
マグネットローラを示すもので、シャフト８を金型１内
にあらかじめ挿入した後に磁場射出成形し、樹脂マグネ
ットローラの内部にシャフトを貫通させたものである。
この場合も、樹脂磁石の注入口跡９は張り出し部３上に
残るが、注入口跡９を研磨して平滑にしなくても使用す
ることができる。
マグネットローラを示すもので、シャフト８を金型１内
にあらかじめ挿入した後に磁場射出成形し、樹脂マグネ
ットローラの内部にシャフトを貫通させたものである。
この場合も、樹脂磁石の注入口跡９は張り出し部３上に
残るが、注入口跡９を研磨して平滑にしなくても使用す
ることができる。
【手続補正９】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１６
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１６】図６は本発明によって成形されたさらに他
の樹脂マグネットローラを示すもので、両端のシャフト
部を含めて樹脂磁石で一体に成形されたものである。こ
の場合も同様に、注入口跡９を研磨して平滑にしなくて
も使用することができる。
の樹脂マグネットローラを示すもので、両端のシャフト
部を含めて樹脂磁石で一体に成形されたものである。こ
の場合も同様に、注入口跡９を研磨して平滑にしなくて
も使用することができる。
【手続補正１０】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】００１７
【補正方法】変更
【補正内容】
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の樹脂マグ
ネットローラの製造方法およびその成形用金型によれ
ば、少なくとも樹脂マグネットローラの一端部を本体部
よりも細径の張り出し部とし、前記張り出し部から金型
内に樹脂磁石を射出して磁場中成形したので、樹脂磁石
の注入口跡が張り出し部に残ることになり、注入口跡の
出っ張りはローラ本体部の外径以上に突出することがな
い。したがって、注入口跡を研磨して平滑にしなくても
円筒状の金属スリーブの内部に簡単に挿入でき、また、
ブレードや感光ドラムとの寸法公差が厳しいクリーニン
グ用途の場合でも、そのまま使用することができる。
ネットローラの製造方法およびその成形用金型によれ
ば、少なくとも樹脂マグネットローラの一端部を本体部
よりも細径の張り出し部とし、前記張り出し部から金型
内に樹脂磁石を射出して磁場中成形したので、樹脂磁石
の注入口跡が張り出し部に残ることになり、注入口跡の
出っ張りはローラ本体部の外径以上に突出することがな
い。したがって、注入口跡を研磨して平滑にしなくても
円筒状の金属スリーブの内部に簡単に挿入でき、また、
ブレードや感光ドラムとの寸法公差が厳しいクリーニン
グ用途の場合でも、そのまま使用することができる。
Claims (1)
- 【請求項１】 溶融状態の樹脂磁石を射出成形すること
により得られる樹脂マグネットローラの成形用金型にお
いて、少なくとも樹脂マグネットローラの一端部に設け
られた本体部よりも細径の張り出し部に対応する金型内
面に樹脂磁石注入口を設けたことを特徴とする樹脂マグ
ネットローラの成形用金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32665593A JPH07178775A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 樹脂マグネットローラの製造方法およびその成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32665593A JPH07178775A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 樹脂マグネットローラの製造方法およびその成形用金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07178775A true JPH07178775A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=18190200
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32665593A Pending JPH07178775A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 樹脂マグネットローラの製造方法およびその成形用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07178775A (ja) |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP32665593A patent/JPH07178775A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040309 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |