JP6895827B2 - マグネットローラ成形用金型及びマグネットローラの製造方法 - Google Patents

マグネットローラ成形用金型及びマグネットローラの製造方法 Download PDF

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本発明は、マグネットローラ成形用金型及びマグネットローラの製造方法に関するものである。
従来、複写機やプリンタ等の電子写真装置や静電記録装置等においては、感光ドラム等の潜像保持体上の静電潜像を可視化する工程にて、所望の磁力特性を有するマグネットローラ(現像ローラ)を用いることが知られている。
このマグネットローラは、一般に、熱可塑性樹脂からなるバインダに磁性粉体を混合分散してなる磁粉混合材料を、射出成形することによって製造される。より具体的には、磁粉混合材料をマグネットローラ成形用金型のキャビティ内に射出して製品形状に成形するとともに、該金型内に配置された複数の磁石や電磁ヨーク等の磁力発生手段からの磁場によって、射出された磁粉混合材料内の磁粉を所望の磁力特性となるように配向し、もって成形と同時又は成形後に所望の磁力パターンが着磁されるように製造される。
マグネットローラの製造には、例えば、図4に示すような、マグネットローラを成形するためのキャビティ(特には、マグネットローラの本体部を成形するための成形領域43)が形成された金型本体41と、該キャビティを閉塞する入子42と、を備える金型40を用いることができる。金型40により成形されたマグネットローラ(不図示)は、一般に、成形領域43の長手方向の一方端43a側から挿入されるエジェクターピン48によって当該挿入方向(図中のX方向)に押し出されると同時に、該成形領域43の長手方向の他方端43bから引き抜かれることにより、金型本体41から取り出される。
このマグネットローラの取り出しに際しては、該マグネットローラが、キャビティの開口端(図示例では、成形領域43の他方端43b)付近、すなわち、金型本体41のマグネットローラを引き抜く側の内周縁部43cに接触し易いため、該内周縁部43cが金型40の他の部分に先行して摩耗する傾向がある。この摩耗は、局所的な摩耗であるにも関わらず、摩耗量が一定量を超えると金型本体41全体を交換しなければならないため、当該摩耗に起因して金型40の交換頻度が高くなる。
そこで、特許文献1には、摩耗が著しい、金型本体41のマグネットローラを引き抜く側の内周縁部43cに、金型本体41から着脱可能な非磁性の補強部材Rを設ける技術が開示されている(同じく、図4参照)。当該技術によれば、成形済みのマグネットローラを引き抜く際に、当該内周縁部43cに作用する摩擦力を、金型本体41ではなく、補強部材Rに負担させることができるため、金型本体41が摩耗するのを抑制できる。また、補強部材Rは金型本体41から着脱可能であるため、該補強部材Rの摩耗が著しくなった際には、該補強部材Rだけを交換すれば、同一の金型本体41を継続して使用できる。
特開2012−056256号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、金型の補強部材Rの配設端(図4に示す破線PL)に対応する、成形後のマグネットローラの外周面にパーティングラインが形成され、マグネットローラの磁力が不安定になる場合があった。また、上記金型では、金型の内周面全体における摩耗抑制にはさらなる改善の余地があり、金型の多数使用に伴う摩耗に起因する、製品における磁力パターンの不安定性をさらに改善することが希求されている。
そこで、本発明は、マグネットローラ成形用金型の金型本体における耐久性を向上させつつ、製品における磁力の安定性を向上させることを目的とする。
さらに、本発明は、そのようなマグネットローラ成形用金型を用いた、マグネットローラの製造方法を提供することを目的とする。
(1)本発明のマグネットローラ成形用金型は、柱状のローラ本体部を備えたマグネットローラを成形するためのキャビティを内部に有する、マグネットローラ成形用金型であって、磁力発生手段を有する、筒状の金型本体と、前記金型本体の内周面の内側に装着されており、前記キャビティの前記ローラ本体部の成形領域の全長に亘って延在する、着脱可能な非磁性のインナーパイプと、を備えることを特徴とする。本発明のマグネットローラ成形用金型によれば、マグネットローラ成形用金型の金型本体における耐久性を向上させつつ、製品における磁力の安定性を向上させることができる。
(2)本発明のマグネットローラ成形用金型では、前記金型本体の内周面から前記磁力発生手段までの距離が、0.4mm以上0.7mm以下であることが好ましい。この構成によれば、金型の強度をより十分に維持しつつ、磁力をより安定させることができる。
(3)本発明のマグネットローラ成形用金型では、前記インナーパイプの外周面がメッキ処理されていることが好ましい。この構成によれば、金型とインナーパイプとの摺動性が高まり、インナーパイプの着脱が容易になる。
(4)本発明のマグネットローラ成形用金型では、前記インナーパイプの外周面に、該インナーパイプの延在方向に直交して延びる溝が設けられていることが好ましい。この構成によれば、例えば、該溝に、金型本体を介して挿入された、例えば、押しボルト等の先端を接触させることにより、インナーパイプを金型の内周面に固定することができる。
(5)本発明のマグネットローラ成形用金型では、前記金型本体の外周面から内周面に亘って延びる少なくとも1本のスリットと、該スリットの開口幅を調節可能な手段と、を備えることが好ましい。この構成によれば、インナーパイプの着脱が容易になる。
(6)本発明のマグネットローラの製造方法は、上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載のマグネットローラ成形用金型の前記キャビティ内に、磁性材料を注入してマグネットローラを製造することを特徴とする。本発明のマグネットローラの製造方法では、耐久性が向上したマグネットローラ成形用金型の金型本体を用いて、製品における磁力の安定性を向上させることができる。
本発明によれば、マグネットローラ成形用金型の金型本体における耐久性を向上させつつ、製品における磁力の安定性を向上させることができる。さらに、そのようなマグネットローラ成形用金型を用いた、マグネットローラの製造方法を提供することができる。
(a)は、本発明の一実施形態に係るマグネットローラ成形用金型を模式的に示す、該金型の長手方向に沿う面の模式断面図であり、(b)は、(a)に示すインナーパイプの模式側面図である。 図1のI−I線に沿う断面の一部を示す、模式的な拡大断面図である。 (a)は、本発明の他の実施形態に係る金型を示す、模式的な透視側面図であり、(b)は、(a)のII−II線に沿う面の模式断面図である。 従来の金型を説明するための、模式断面図である。
以下に、図面を参照しつつ、この発明に係るマグネットローラ成形用金型(以下、単に「金型」ともいう。)の実施形態を例示説明する。
図1(a)は、本発明の一実施形態に係るマグネットローラ成形用金型10を模式的に示す、該金型10の長手方向に沿う面の模式断面図である。金型10は、柱状(本例では、ほぼ円柱状)の外輪郭を有する筒状(本例では、ほぼ円筒状)であり、金型本体1と、該金型本体1のいずれの端部と嵌合する入子2と、を備えている。
金型10は、その内部に、該金型10の長手方向に延びて当該金型10内にて終端する、断面円形のキャビティCを有している。このキャビティCは、該キャビティC内に磁粉混合材料を射出し、マグネットローラを所望の形状に成形するための空間である。
本実施形態に係るキャビティCは、該キャビティCの長手方向中央に位置し、マグネットローラのローラ本体部を形成するための成形領域3と、該成形領域3の一方端(本実施形態では、入子2とは反対側の端)3aに隣接して位置し、本実施形態では当該成形領域3よりも径が小さい第1端部領域4と、該成形領域3の他方端(本実施形態では、入子2側の端)3bに隣接して位置し、本実施形態では当該成形領域3よりも径が小さい第2端部領域5と、からなる。
なお、本実施形態に係る金型10においては、キャビティCの成形領域3及び第1端部領域4が、金型本体1の内部に形成されており、キャビティCの第2端部領域5が、入子2の内部に形成されているが、本発明に係る金型はこれに限定されず、例えば、第2端部領域5が、金型本体1の内部に形成されていてもよい。
また、本実施形態に係る金型10においては、金型本体1のいずれの端部と嵌合する1つの入子2を備えているが、例えば、金型本体1の両方の端部と嵌合する2つの入子(第1入子及び第2入子)を備え、第1端部領域4が第1入子に形成され、第2端部領域5が第2入子に形成されていてもよい。
本実施形態に係る金型本体1は、該金型本体1の内部に磁場を形成する、磁力発生手段9(図1には、不図示)を有している。例えば、1本、2本又はそれ以上の複数本(本実施形態では、4本)の磁力発生手段が、金型本体1に形成された成形領域3のほぼ全長に亘って、該成形領域3周りに円環状に配置されている。
また、金型本体1には、成形領域3の全長に亘って、すなわち、成形領域3の一方端3aから他方端3bに亘って、該成形領域3を区画する金型本体1の内周面1aに隣接して延在する、インナーパイプ6が設けられている。このインナーパイプ6は、例えば、アルミ等の非磁性材料からなる、厚さ0.6mm程度のパイプ状の部材である。インナーパイプ6は、成形領域3内を、該成形領域3の長手方向に摺動可能であり、入子2を金型本体1から取り外すことによって、金型10への着脱が可能である。
本実施形態に係るインナーパイプ6は、図1(b)に、該インナーパイプ6の模式側面図を示すように、当該インナーパイプ6の外周面に、溝(例えば、図示するような筋溝)7が設けられている。本実施形態において、溝7は、例えば、インナーパイプ6の一方の端部付近にて、該インナーパイプ6の延在方向に直交する向きに、該インナーパイプ6の周上を一周するように設けられている。溝7は、例えば、幅が0.5mm程かつ深さが0.2mm程の溝である。
インナーパイプ6における上記溝7は、金型本体1に形成された細穴8の位置に対応するように設けられている。細穴8は、金型本体1の外周面と内周面1aとを接続し、もって金型本体1の外部とキャビティ3とを連通する細穴である。
従って、例えば、押しボルト等の部材を細穴8に挿入し、該部材の先端を、インナーパイプ6の外表面に設けられた上記溝7に押し当てることにより、金型10の使用時において、インナーパイプ6を、金型本体1のキャビティC内の所望の位置に固定できる。
なお、本実施形態では、1本の溝7が設けられているが、2本、3本又はそれ以上の溝7を設けることもできる。
また、溝7の配設位置は、該溝7が、金型本体1に形成された細穴8の位置に対応するように設けられている限り、上記位置に限定されない。ただし、上述のとおり、マグネットローラの引き抜き時の摩耗は、金型本体1の入子2側の端部において生じ易いので、溝7を、インナーパイプ6の入子2側の端部以外の領域に設けることにより、該インナーパイプ6の耐用回数を増やすことができる。例えば、溝7は、インナーパイプ6の入子2側の端部とは反対側の端部に設けることが好ましい。
つぎに、図2は、図1のI−I線に沿う断面の一部を示す、模式的な拡大断面図である。金型10の、インナーパイプ6と磁力発生手段9との境界付近が示されている。上述のとおり、本実施形態においては、4本の磁力発生手段9が、金型本体1に形成されたキャビティCの成形領域3周り(すなわち、金型本体1の内周面1aの外周側)に、円環状に配置されている。
磁力発生手段9は、金型本体1の内周面1aに近接して配置されており、本実施形態では、金型本体1の内周面1aから磁力発生手段9までの距離、すなわち、金型本体1の内周面1aから磁力発生手段9の内周端9aまでの距離Dは、例えば、0.4mmである。また、このときのインナーパイプの厚さTは、例えば、0.7mmである。
なお、本実施形態に係る金型10においては、従来の金型10に倣い、エジェクターピン18を備える金型として以上に説明したが、本発明に係る金型はそのような形態に限定されない。
また、図3(a)は、本発明の他の実施形態に係る金型20の模式的な透視側面図であり、図3(b)は、図3(a)のII−II線に沿う断面図である。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成は、図面に同様の符号を付して、その説明を省略する。なお、金型20の長手方向の一部及び入子22は省略して示している。
本実施形態では、金型本体21に、少なくとも1本(本実施形態では、1本)のスリット27が形成されている。スリット27は、金型本体21の外周面から該金型本体21の中心に向かって、当該金型本体21の外周面から内周面21aに亘って延びる、狭幅の切れ込みである。スリット27は、金型本体21のスリット壁27a,27bにより区画されている。
なお、本実施形態におけるスリット27は、金型本体21の外周面の法線方向に沿って延び、開口幅は、0.5mm程である。スリット27は、金型本体21の一方端から他方端に亘って延在している。
さらに、本実施形態では、金型本体21の長手方向の任意の位置に、スリット27(本実施形態では、スリット27を区画するスリット壁27a)に隣接して、少なくとも1つ(本実施形態では3つ)の切欠部28が形成されている。
切欠部28は、スリット27を区画するスリット壁27a,27bに沿って延びる底部28Bと、該底部28に対して垂直に、金型本体21の延在方向に沿って延びる第1壁部28Aと、該底部28Bに対して垂直に、金型本体21の延長方向に直交して延びる第2溝壁28Cと、によって区画されている。
切欠部28の底部28Bには、第1開孔部30及び第2開孔部31が設けられており、該第1開孔部30及び第2開孔部31はそれぞれ、切欠き部の底部28Bと、一方のスリット壁27aと、を接続している。
第2開孔部31の開孔壁は、ネジ山を有する。従って、第2開孔部31に、例えば、ボルト等の留め部材を挿入し、該留め部材の先端を他方のスリット壁27bに押し当てることによって、スリット27の開口幅を調節することができる。
すなわち、第2開孔部31は、スリット27の開口幅を調節可能な手段である。
また、他方のスリット壁27bには、第1開孔部30に対応する位置に、第3開孔部32が設けられおり、該第3開孔部32は、金型本体21内にて終端している。第3開孔部32は、ネジ山を有する。従って、第1開口部30を介して第3開口部32に、例えば、ボルト等の留め部材を挿入し、該留め部材を上記ネジ山に係合させることにより、インナーパイプ26を金型本体21の成形領域23に固定することができる。
すなわち、第1開孔部30及び第3開孔部32は、併せて、インナーパイプ26を固定可能な手段である。
従って、スリット27が設けられた金型本体21においては、金型10について上述したように、インナーパイプ26の外表面に溝7(図1(b)参照)を設けなくとも、該インナーパイプ26をキャビティCの所望の位置(すなわち、成形領域23に対応する位置)に確実に固定することができる。
なお、本実施形態では、切欠部28が、金型20の長手方向に離間して3つ設けられているが、1つ、2つ、4つ又はそれ以上の切欠部28を設けることができる。
つぎに、本発明に係る金型10,20の作用及び効果を説明する。
なお、金型10と金型20の共通の効果については、金型10を用いて説明する。
上述のように、本発明に係る金型10は、柱状のローラ本体部を備えたマグネットローラ(不図示)を成形するためのキャビティCを内部に有する、マグネットローラ成形用金型であって、磁力発生手段9を有する、筒状の金型本体1と、金型本体1の内周面1aの内側に装着されており、キャビティCのローラ本体部の成形領域3の全長に亘って延在する、着脱可能な非磁性のインナーパイプ6と、を備えている。
この構成によれば、成形後のマグネットローラの引き抜き時における、該マグネットローラと金型本体1との接触による摩擦力を、金型本体1ではなく、該インナーパイプ6に負担させることができるため、金型本体1が摩耗するのを防ぐことができる。また、このインナーパイプ6は、金型本体1から着脱可能であるため、該インナーパイプ6の摩耗量に応じて当該インナーパイプ6のみを交換すれば、金型本体1はそのまま使用でき、該金型本体1の耐用回数を増やすことができる。
さらに、本発明に係る金型10では、インナーパイプ6が、マグネットローラのローラ本体部の形成領域3の一方端3aから他方端3bに亘って設けられており、成形後のローラ本体部に、パーティングラインが生じないため、従来の金型に比し、磁力が安定したマグネットローラを成形することができる。すなわち、本発明に係るマグネットローラ成形用金型10によれば、金型本体1における耐久性を向上させつつ、製品における磁力の安定性を向上させることができる。
さらに、インナーパイプ6が、ローラ本体の成形領域3の一方端3aから他方端3bに亘って設けられていることにより、摩耗が著しい、金型本体1のマグネットローラを引き抜く側の内周縁部(図4の43c参照)のみならず、該金型本体1の内周面1a全体に付加される摩擦力を該インナーパイプ6に負担させることができる観点からも、金型10の耐久性を向上させることができる。
さらに、金型本体1の内周面1aから磁力発生手段9までの距離Dは、0.4mm以上0.7mm以下であることが好ましい。0.4mm以上の場合、金型本体1の強度をより十分に確保することができ、例えば、金型製造時又は使用時における、該金型本体1の割れ故障等をより確実に抑制することができる。また、0.7mm以下の場合、磁力発生手段9による磁粉混合材料への磁化を、より確実に所望のものとすることができる。
なお、このとき、インナーパイプ6の厚さT(図2参照)は、該インナーパイプ6の耐久性を確保するとともに、当該インナーパイプ6の均質な断面形状を確保する観点から、0.4mm以上0.8mm以下とすることが好ましい。
さらには、磁力発生手段9の夫々から金型本体1の内周面1aまでの距離Dと、インナーパイプ6の厚さTと、の和が0.8mm以上1.2mm以下であることがさらに好ましい。
また、上記の実施形態においては、インナーパイプ6の外周面が、例えば、無電解ニッケルメッキ等によりメッキ処理されていることが好ましい。この場合、インナーパイプ6の着脱時の摺動性が高まるとともに、該インナーパイプ6が破損し難くなる。なお、メッキ層は、0.005mm以上0.05mm以下であることが、上記効果を得る観点から好ましい。
また、上記の実施形態においては、インナーパイプ6の外周面に、インナーパイプ6の延在方向に直交して延びる溝7が設けられていることが好ましい。上述のように、例えば、押しボルトのような部材を、金型本体1に設けられた細穴8を介して該金型本体1に挿入し、該部材の先端を、インナーパイプ6の外周面に有する溝8に係合させることにより、インナーパイプ6を金型本体1内に固定することができる。特に、上記構成によれば、インナーパイプ6が、金型本体1の延在方向に移動するのを防ぐことができる。
さらに、上記の実施形態において、金型本体21の外周面と内周面21aとを接続する少なくとも1本のスリット27と、該スリット27の開口幅を調節可能な手段を備えることが好ましい。この構成によれば、スリット27の開閉により、金型20の内周面21aの最大径を調節できるため、キャビティC内に挿入したインナーパイプ26の着脱を容易にすることができる。
また、本発明においては、上述した金型10,20のキャビティ3内に、ナイロン及び/又はポリプロピレン等の熱可塑性樹脂材料に磁性粉を混合してなる磁性材料を注入してマグネットローラを製造することが好ましい。かかる製造方法によれば、耐久性が向上したマグネットローラ成形用金型の金型本体を用いて、製品における磁力の安定性を向上させることができる。
1,21,41:金型本体、 1a,21a:金型本体の内周面、 2,42:入子、 3,23,43:成形領域、 4:第1端部領域、 5:第2端部領域、 6:インナーパイプ、 7:溝、 8: 細穴、 9,29A,29B,29C,29D:磁力発生手段、 9a:磁力発生手段の内周端、 10,20,40:マグネットローラ成形用金型、 27:スリット、 28:切欠部

Claims (6)

  1. 柱状のローラ本体部を備えたマグネットローラを成形するためのキャビティを内部に有する、マグネットローラ成形用金型であって、
    磁力発生手段を有する、筒状の金型本体と、
    前記金型本体の内周面の内側に装着されており、前記キャビティの前記ローラ本体部の成形領域の全長に亘って延在する、着脱可能な非磁性のインナーパイプと、
    を備え
    前記インナーパイプの外周面に、該インナーパイプの長手方向に直交して延びる溝が設けられていることを特徴とする、マグネットローラ成形用金型。
  2. 柱状のローラ本体部を備えたマグネットローラを成形するためのキャビティを内部に有する、マグネットローラ成形用金型であって、
    磁力発生手段を有する、筒状の金型本体と、
    前記金型本体の内周面の内側に装着されており、前記キャビティの前記ローラ本体部の成形領域の全長に亘って延在する、着脱可能な非磁性のインナーパイプと、
    を備え
    前記金型本体の外周面から内周面に亘って延びる少なくとも1本のスリットと、該スリットの開口幅を調節可能な手段と、を備えることを特徴とする、マグネットローラ成形用金型。
  3. 前記金型本体の内周面から前記磁力発生手段までの距離が、0.4mm以上0.7mm以下である、請求項1又は2に記載のマグネットローラ成形用金型。
  4. 前記インナーパイプの外周面がメッキ処理されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のマグネットローラ成形用金型。
  5. 前記金型本体の外周面から内周面に亘って延びる少なくとも1本のスリットと、該スリットの開口幅を調節可能な手段と、を備える、請求項1、請求項1を引用する請求項3、又は、請求項1若しくは請求項1を引用する請求項3を引用する請求項4に記載のマグネットローラ成形用金型。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のマグネットローラ成形用金型の前記キャビティ内に、磁性材料を注入してマグネットローラを製造することを特徴とする、マグネットローラの製造方法。
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