JP3017570B2 - プラスチックマグネットローラ及びその製造用金型 - Google Patents

プラスチックマグネットローラ及びその製造用金型

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JP3017570B2 JP3221688A JP22168891A JP3017570B2 JP 3017570 B2 JP3017570 B2 JP 3017570B2 JP 3221688 A JP3221688 A JP 3221688A JP 22168891 A JP22168891 A JP 22168891A JP 3017570 B2 JP3017570 B2 JP 3017570B2
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子複写機やプリンター
等の現像装置あるいはクリーニング装置に用いられるプ
ラスチックマグネットローラ及びその製造用金型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子複写機等における現像装置に用いる
現像ローラは磁力を用いたマグネットローラを使用して
いる。このマグネットローラは現像剤を搬送、保持する
ために高磁力であり、かつ、極数としては3極〜8極程
度が必要である。
【0003】また、最近では2次加工の必要がなくコス
トが安いプラスチックマグネットを用いることが多くな
っている。そして、このプラスチックマグネットの製造
方法としては、ブロックタイプを組み合わせる貼付方式
と、多極を一体で製造する一体方式とがあり、工程の簡
易化という点からすると一体方式の方が有利である。
【0004】ところで、高磁力を得るためには材料の磁
気特性を向上させることと、長い磁路とが必要となる
が、前記した一体方式のプラスチックマグネットローラ
の場合に、プラスチックマグネットローラが円柱状ロー
ラであると仮定すると、異方化(配向)用ヨークを円柱
表面に配置するため、配向用ヨーク間の磁界は直線的に
発生し、結果として、磁路長が短くなって高磁力を得る
ことが難しくなるという問題があった。
【0005】このような問題点を解決した一体方式のプ
ラスチックマグネットローラの製造方法の公知例として
は、例えば、特開平1−207916号公報および特開
平1−228117号公報のものがある。
【0006】前者の製造方法は、磁性金属材料を配向ヨ
ークとするコア側とキャビ側から構成された成形金型の
外周に磁場発生コイルを設け、この磁場発生コイルに電
流を流すとコア側からキャビ側に向かって磁界が流れ成
形機取付板およびタイパーを介してコア側をNまたはS
極にキャビ側をSまたはNとする磁気回路が構成され、
その磁界に沿ってフェライトが有効に極配向されるもの
である。
【0007】また、後者の製造方法は、磁性粉を混入し
たマグネット材料と非磁性材料からなるシャフトとは極
異方磁場中押出成形、極異方磁場中射出成形、極異方磁
場中圧縮成形等により極異方インサート成形し、成形体
を切削加工することによりマグネットロールとするもの
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した前
者の製造方法にあっては、高磁力のプラスチックマグネ
ットローラとして高磁力を得ることは可能であるが、金
型の構造上、多極にすることが困難であり精々4極程度
が最大となるという問題がある。
【0009】また、後者の製造方法にあっては、配向が
直線的となるために磁路が短くなって高磁力を得ること
が困難であると共に、前者の製造方法と同様に多極化が
困難であるという問題点がある。
【0010】本発明は前記した問題点を解決せんとする
もので、その目的とするところは、製造工程が簡素な一
体方式でありながら長い磁路を有し高磁力のローラを得
ることができ、かつ、比較的極数を多くとることができ
ると共に製造金型としても従来と同様に簡単な構成のも
のでよく設備費も安価に済むプラスチックマグネットロ
ーラ及びその製造用金型を提供せんとするにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のプラスチックマ
グネットローラ及びその製造用金型は前記した目的を達
成せんとするもので、その手段は、電子複写機の現像装
置等に使用される磁性粉を樹脂に混入したプラスチック
マグネットローラにおいて、円周方向にS極とN極とが
交互に着磁され、かつ、前記S極とN極との間に凹部が
形成されているものである。
【0012】また、電子複写機の現像装置等に使用され
る磁性粉を樹脂に混入したプラスチックマグネットロー
ラを製造するための金型において、配向磁界発生用導線
を有する複数の導線支持体をキャビティの内周面より内
側に突出させたものであり、さらに、前記互いに隣接す
る導線支持体における配向磁界発生用導線に流れる電流
方向が反対方向となるように接続したことを特徴とする
ものである。
【0013】
【作用】前記した如く構成した本発明のプラスチックマ
グネットローラ及びその製造用金型は、配向用ヨークに
おけるキャビティ内周面に配向磁界発生用の導線を有す
る導線支持体を突出して配置し、かつ、互いに隣接する
導線支持体における配向磁界発生用導線に流れる電流方
向が反対方向となるように接続した金型を使用したこと
により、前記キャビティ内にプラスチックマグネット材
料を射出した後に前記導線に電流を流して磁界を発生す
ると、該磁界は円弧状となって磁路が長くなり、高磁力
のプラスチックマグネットローラを得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明のプラスチックマグネットロー
ラ製造用金型の一実施例を図1と共に説明する。1は略
円筒状のキャビティ2を有する配向用ヨーク、3は該配
向用ヨーク1に放射方向に形成された孔1a内に挿入さ
れた導線支持体にして、先端が前記キャビティ2内に臨
んでいる。4は前記導線支持体3内に埋設された配向磁
界発生用の導線にして、互いに隣接する各導線支持体3
内の導線4に電流方向が逆となるように接続されてい
る。5は前記配向用ヨーク1におけるキャビティ2の中
心部に配置された芯金である。
【0015】次に、前記した金型を利用してプラスチッ
クマグネットローラを成形する方法について説明する
に、溶融してプラスチックマグネット材料をキャビティ
2内に射出すると、プラスチックマグネット材料は芯金
5と導線支持体3の先端部分を除いた部分のキャビティ
2内に充満し、異方化される。
【0016】次いで、図1に示すように導線4に電流を
流すと、図2の如き磁界がプラスチックマグネット材料
内に発生する。すなわち、配向磁界はキャビティ2内に
先端が突出した導線支持体3の影響により円弧状の磁界
となる。従って、プラスチックマグネット材料が固化し
出来上がったプラスチックマグネットローラ6は、図3
に示すように、中心に軸孔6aを有する円筒状で、か
つ、周面に凹条6bを有し、しかも、長い磁路を持つも
のとなる。
【0017】ところで、本発明の実施例にあっては、導
線支持体3の先端をキャビティ2内に突出するように構
成したが、もし、導線支持体3′の先端が図5のように
キャビティ2′の内周面と一致しているように構成した
場合には、導線支持体3′による配向磁界は直線状とな
り、出来上がったプラスチックマグネットローラ6′は
図6のような短い磁路を有するものとなり、前記した本
発明のプラスチックマグネットローラ6の方が磁路が長
く高い磁力を持つこととなる。
【0018】なお、本発明のプラスチックマグネットロ
ーラ6の如く周面に凹条6bを有するものであっても、
電子複写機における現像装置は、図4に示す如く非磁性
体によるスリーブ7の内側に支持される構造となってお
り、通常、スリーブ7を回転させ用いるプラスチックマ
グネットロール6の断面形状は任意である。
【0019】すなわち、スリーブ7の表面位置での磁気
特性(ガウス量、極位置)が必要な特性値となっていれ
ば良いので、本発明のような非円筒形状のプラスチック
マグネットローラ6であっても何らの支障も来すことは
ない。なお、図4において、8はフランジ、9は回転軸
である。
【0020】
【発明の効果】本発明は前記したように、配向用ヨーク
におけるキャビティ内周面に配向磁界発生用の導線を有
する導線支持体を突出して配置し、かつ、互いに隣接す
る導線支持体における配向磁界発生用導線に流れる電流
方向が反対方向となるように接続した金型を使用したこ
とにより、前記キャビティ内にプラスチックマグネット
材料を射出した後に前記導線に電流を流して磁界を発生
すると、該磁界は円弧状となって磁路が長くなる。従っ
て、成形されたプラスチックマグネットローラは高磁力
のものになるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチックマグネットローラを成形
するための金型断面図である。
【図2】同上の金型によって発生する配向用磁界を示す
説明図である。
【図3】本発明のプラスチックマグネットローラの端面
図である。
【図4】同上のプラスチックマグネットローラを使用し
た現像装置の断面図である。
【図5】本発明以外の金型を使用して発生する配向用磁
界を示す説明図である。
【図6】同上の金型を使用して成形したプラスチックマ
グネットローラの端面図である。
【符号の説明】
1 配向用ヨーク 2 キャビティ 3 導線支持体 4 導線 5 芯金 6 プラスチックマグネットローラ 6a 軸孔 6b 凹条

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子複写機の現像装置等に使用される磁
    性粉を樹脂に混入したプラスチックマグネットローラに
    おいて、円周方向にS極とN極とが交互に着磁され、か
    つ、前記S極とN極との間に凹部が形成されていること
    を特徴とするプラスチックマグネットローラ。
  2. 【請求項2】 電子複写機の現像装置等に使用される磁
    性粉を樹脂に混入したプラスチックマグネットローラを
    製造するための金型において、配向磁界発生用導線を有
    する複数の導線支持体をキャビティの内周面より内側に
    突出させたことを特徴とするプラスチックマグネットロ
    ーラ製造用金型。
  3. 【請求項3】 前記互いに隣接する導線支持体における
    配向磁界発生用導線に流れる電流方向が反対方向となる
    ように接続したことを特徴とする請求項1記載のプラス
    チックマグネットローラ製造用金型。
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