JPH07178770A - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型

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JPH07178770A
JPH07178770A JP32286493A JP32286493A JPH07178770A JP H07178770 A JPH07178770 A JP H07178770A JP 32286493 A JP32286493 A JP 32286493A JP 32286493 A JP32286493 A JP 32286493A JP H07178770 A JPH07178770 A JP H07178770A
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JP
Japan
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core
forming
hole
forming members
cooling
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP32286493A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Kiyono
良浩 清野
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コア内部に突出しピンを挿入配置するための
ピン孔を高精度に形成できるとともに、冷却孔を十分な
大きさに形成することのできる射出成形金型を提供す
る。 【構成】 コア20は、その内部に両側面に沿うピン孔
10を有するとともに該ピン孔内に突出しピン15を備
えた構成とされ、かつ、前記ピン孔を通る断面をもって
分割された複数のコア形成部材21、21を互いに結合
させた構成とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフロッピーディ
スク用シャッタ等の合成樹脂製薄板製品を成形する際に
用いられる射出成形金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、合成樹脂の射出成形金型は、そ
の製造に際して成形する製品の形状により精度上、強度
上の制約を受けることがあり、この制約に起因して金型
の機能に不都合が生じることがある。以下、これを合成
樹脂製フロッピーディスク用シャッタを成形する射出成
形金型を例にとって説明する。図3は、前記樹脂製シャ
ッタを射出成形する場合に使用する射出成形金型を示し
ている。この図において、符号1は固定型板、2は可動
型板、3、3はスライドコアである。
【0003】固定型板1は、その内部に溶融樹脂を射出
させるノズル(射出ノズル)4を備えている。可動型板
2は、固定型板1に対して離間接近可能なものであっ
て、固定型板1に向けて突出するコア5を備えている。
スライドコア3、3は、可動型板2のコア5の両側面に
対して離間接近可能に設けられ、コア5の外面との間に
キャビティ6を形成するものである。
【0004】図4に示すように、前記コア5は、スライ
ドコア3、3とともにキャビティ6を形成する薄板状の
キャビティ形成部7と、このキャビティ形成部7の基端
側に形成され可動型板2の本体8(図3参照)に固定さ
れる固定部9とからなるものである。固定部9は、可動
型板2の本体8内に嵌合・固定される部分であり、幅寸
法を大とした基端部10と、この基端部10より幅寸法
を小とした中間部11とからなっている。
【0005】前記キャビティ形成部7は、製品の形状の
関係から極めて薄厚寸法とされている。例えば、3.5
インチのフロッピーディスク用シャッタ(肉厚0.35
mm程度のもの)の場合、その内寸に合わせてキャビテ
ィ形成部7の厚みは、2.85mm程度とされている。
【0006】上記の射出成形金型を用いてフロッピーデ
ィスク用シャッタを成形するには、まず、可動型板2を
固定型板1に接近させるとともにスライドコア3、3を
コア5に接近させて型閉め状態とし、該コア5とスライ
ドコア3、3との間にキャビティ6を形成する。つぎ
に、ノズル4からキャビティ6内に合成樹脂を射出充填
して、その後、該樹脂を固化させる。そして、可動型板
2を固定型板1から離間させるとともにスライドコア
3、3をコア5から離間させて型開き状態として製品を
得る。
【0007】ところで、前記コア5の内部には、図示し
ないが、冷却媒体を流通させるための冷却孔が形成され
る。この冷却孔は、成形後、製品に十分な反りが生じる
(シャッタの各側板が互いに閉じる方向に変形する)よ
うに、キャビティ6内の樹脂を十分に冷却させるための
ものである。
【0008】また、図5に示すように、コア5の内部に
は、ピン孔10が形成されており、そのピン孔10内に
は、キャビティ形成部7の外面に製品を成形した後に、
該製品をキャビティ形成部7から離型するための突出し
ピン15が挿入配置されている。このピン孔10は、可
動型板2側に形成された大径の逃げ孔部12と、これに
連続してコア5の側面に沿いこれの上端面5aに開口す
る嵌合部13とからなっている。例えば、前述の3.5
インチのフロッピーディスク用シャッタの場合、逃げ孔
部12は直径1.2mm、嵌合部13は直径1.0mm
程度である。
【0009】コア5を製造するには、まず、図に示すキ
ャビティ形成部7、固定部9を一体的に形成したものを
製造し、次に、図示B方向から放電加工を行なって、逃
げ孔部12を形成し、さらに、図示C方向から同じく放
電加工を行なって嵌合部13を形成する。この場合、逃
げ孔部12、嵌合部13の連結部には段差14が形成さ
れる。また、前述したコア5内部の冷却孔(図示せず)
は、孔あけ加工により形成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の金型
においては、特にコア5について、このコア5が一体物
であることからピン孔10、冷却孔の形成時に以下のよ
うな不都合が生じる。すなわち、コア5に放電加工法に
よりピン孔10を形成するには、まず、コア5の上端面
5aおよび下端面5bにおいて逃げ孔部12、嵌合部1
3を形成する位置の位置合わせを正確に行ない、上端面
5aおよび下端面5bからの逃げ孔部12、嵌合部13
の深さ寸法を正確に設定し、さらに、各孔を上端面5a
および下端面5bに対してそれぞれ正確な角度(例えば
垂直)に穿孔する必要がある。
【0011】しかしながら、上記の位置合わせ、深さ寸
法の設定、加工を施す角度を全て正確に設定することは
極めて困難であり、通常、逃げ孔部12と嵌合部13と
の段差14の位置がずれてしまい、製品の加工精度が低
下してしまうという問題があった。
【0012】また、コア5は、そのキャビティ形成部7
の外面に製品が形成されるとともに、前述のように、該
製品に十分な反りを出すため、効率良く冷却される必要
がある。したがって、コア5には一定以上の大きさの冷
却孔が必要とされる。しかしながら、コア5は、薄板状
の一体物であるため、その内部に孔あけ加工法により形
成される冷却孔は、コア5の強度を損なわない程度の小
さな孔に限定せざるを得なかった。このため、冷却効果
が十分に確保できないという問題があった。
【0013】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、コア内部に突出しピンを挿入配置するためのピン
孔を高精度に形成できるとともに、冷却孔を十分な大き
さに形成することのできる射出成形金型を提供すること
を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の射出成形
金型は、固定型板と、この固定型板に対して離間接近相
対移動可能に配設された可動型板と、この可動型板に前
記固定型板方向に向けて突出するように設けられたコア
と、このコアの両側面に対して離間接近可能に設けら
れ、該コアの外面との間にキャビティを形成する一対の
スライドコアと、前記固定型板内に設けられ、前記キャ
ビティ内に樹脂を注入する射出ノズルとを備えてなり、
前記コアは、その内部に前記両側面に沿うピン孔を有す
るとともに該ピン孔内に突出しピンを備えた構成とさ
れ、かつ、前記ピン孔を通る断面をもって分割された複
数のコア形成部材を互いに結合させた構成とされている
ことを特徴としている。
【0015】請求項2記載の射出成形金型は、請求項1
記載の射出成形金型において、前記コアは、その内部に
冷却媒体を流通させる冷却孔を有し、前記断面が該冷却
孔を通るよう位置していることを特徴としている。
【0016】請求項3記載の射出成形金型は、請求項1
または2記載の射出成形金型において、前記コア形成部
材の結合が拡散接合によりなされていることを特徴とし
ている。
【0017】
【作用】請求項1記載の射出成形金型では、コアが、ピ
ン孔を通る断面をもって分割された複数のコア形成部材
を互いに結合させた構成とされているため、コア形成部
材の結合面に予めピン孔形成用の溝を加工しておき、そ
のコア形成部材を互いに結合させて、コア形成部材間に
ピン孔を形成する。
【0018】請求項2記載の射出成形金型では、コア形
成部材の結合面に予め冷却孔形成用の溝を加工してお
き、そのコア形成部材を互いに結合させて冷却孔を形成
する。
【0019】請求項3記載の射出成形金型では、前記コ
ア形成部材の結合が拡散接合によりなされた構成とされ
ているため、高精度なピン孔が形成される一方、コア形
成部材の結合強度が高まるとともに、冷却孔からその内
部に流通する冷却媒体が漏洩することが防止される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1および図2を
参照して説明する。本実施例は、前述した従来例と同様
に、フロッピーディスク用のシャッタの成形に用いられ
る射出成形金型に関するものである。ここで説明する本
実施例は、図3に示す前述した従来例の構成と比較し
て、コアの構成を除いて同一の構成である。したがっ
て、ここでは、コアの構成のみを説明する。
【0021】図2において、符号20は本実施例の射出
成形金型を構成するコアを示している。この図に示すよ
うに、コア20は、2つのコア形成部材21、21から
構成されている。これらのコア形成部材21は、図1に
示すような断面をもつ部材である。
【0022】コア形成部材21、21は、互いに同一形
状であって、各コア形成部材21、21の内面には、コ
ア形成部材21、21が結合した際、その結合面にピン
孔10(図2参照)、すなわち、逃げ孔部12および嵌
合部13を形成するための溝22、22が形成されてい
る。
【0023】図1に示すように、溝22、22は、逃げ
孔部12(図2参照)を形成するための逃げ孔形成溝2
3と、嵌合部13(図2参照)を形成するための嵌合部
形成溝24とからなっている。また、各コア形成部材2
1、21の内面には、冷却媒体(例えば、水)を流通さ
せるための冷却孔を形成するための冷却孔形成溝25が
形成されている。冷却孔形成溝25は、逆U字状に形成
されており、各コア形成部材21、21の内面の面積に
おいて比較的大きな割合を占めるように形成されてい
る。
【0024】つぎに、コア形成部材21、21の製造方
法について説明する。まず、上記の各溝を形成しない状
態のコア形成部材21、21を製造し、次に、各コア形
成部材21、21の内面(結合面)に、所定の幅広およ
び深さの逃げ孔形成溝23、23、嵌合部形成溝24、
24および冷却孔形成溝25を切削加工により形成す
る。その後、コア形成部材21、21をその結合面全体
に渡って拡散接合により結合する。拡散接合は、高温圧
接により接合を行なうもので、母材を溶融することな
く、固相状態でほとんど変形を加えないで加熱圧着する
溶接方法であり、変形が少なく精密組立溶接ができる点
で優れた接合方法である。
【0025】これにより、両コア形成部材21、21の
結合面の溝23、23、24、24、25が重なり、両
コア形成部材21、21間にピン孔10(逃げ孔部12
および嵌合部13)および冷却孔が形成される。
【0026】本実施例によれば、コア20が、ピン孔1
0、10および冷却孔を通る断面をもって分割されたコ
ア形成部材21、21を互いに結合させた構成とされて
いるおり、コア形成部材21、21の結合面に、予め、
ピン孔形成用の溝22、22および冷却孔形成用の冷却
孔形成溝25を加工しておき、そのコア形成部材21、
21を互いに結合させてピン孔10、10および冷却孔
が形成される構成とされている。
【0027】したがって、従来例のコアにおいて、一体
物のコアに上端面および下端面からそれぞれ放電加工を
施して形成されたピン孔と比較して、本実施例のコア2
0は、ピン孔をより高精度に形成することができる。
【0028】さらに、従来例のコアにおいて、薄板状で
一体物のコアに孔あけ加工を施して形成された冷却孔と
比較して、本実施例のコア20は、コア20の強度を損
ねることなく十分な大きさの冷却孔を形成することがで
きる。
【0029】また、本実施例によれば、コア形成部材2
1、21の結合は、拡散結合によりなされた構成とされ
ているため、高精度なピン孔が形成される一方、その結
合強度を高くすることができ、さらに、冷却孔から冷却
媒体(例えば、水)が漏洩することを防止することがで
きる。
【0030】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではない。すなわち、前記実施例は、フロッピーデ
ィスク用シャッタを成形するものであったが、それ以外
を成形する射出成形金型にも本発明を適用することがで
きる。また、前記実施例において、コア20は、2つの
コア形成部材21、21から構成されるものであった
が、コアを構成するコア形成部材の数は、上記2つに限
定されるものではなく、複数であればよい。
【0031】さらに、前記実施例においては、各コア形
成部材21、21の内面の溝22、22および冷却孔形
成溝25は、切削加工により形成されたが、これらの溝
を形成する加工法については、これに限定されるわけで
はなく、それ以外の方法であってもよい。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の射出成形金型によれば、
コアが、ピン孔を通る断面をもって分割された複数のコ
ア形成部材を互いに結合させた構成とされているため、
コア形成部材の結合面に予めピン孔形成用の溝を加工し
ておき、そのコア形成部材を互いに結合させて、コア形
成部材間にピン孔を形成することで、高精度なピン孔を
形成することができる。
【0033】請求項2記載の射出成形金型によれば、前
記コアが、その内部に冷却媒体を流通させる冷却孔を有
し、前記断面が該冷却孔を通るよう位置している構成と
されているため、コア形成部材の結合面に予め冷却孔形
成用の溝を加工しておき、そのコア形成部材を互いに結
合させて冷却孔を形成することで、コアの強度を損なう
ことなく、十分な大きさの冷却孔を形成することができ
る。
【0034】請求項3記載の射出成形金型によれば、前
記コア形成部材の結合が拡散接合によりなされた構成と
されているため、高精度なピン孔を形成できる一方、コ
ア形成部材の結合強度を高めることができるとともに、
冷却孔からその内部に流通する冷却媒体が漏洩すること
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を構成するコア形成部材の斜
視図である。
【図2】本発明の一実施例を構成するコアの正面図であ
る。
【図3】従来一般の射出成形金型の要部断面図である。
【図4】同金型を構成するコアの斜視図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1……固定型板 2……可動型板 3……スライドコア 4……射出ノズル 6……キャビティ 10……ピン孔 11……突出しピン 20……コア 21……コア形成部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型板と、 この固定型板に対して離間接近相対移動可能に配設され
    た可動型板と、 この可動型板に前記固定型板方向に向けて突出するよう
    に設けられたコアと、 このコアの両側面に対して離間接近可能に設けられ、該
    コアの外面との間にキャビティを形成する一対のスライ
    ドコアと、 前記固定型板内に設けられ、前記キャビティ内に樹脂を
    注入する射出ノズルとを備えてなり、 前記コアは、その内部に前記両側面に沿うピン孔を有す
    るとともに該ピン孔内に突出しピンを備えた構成とさ
    れ、かつ、前記ピン孔を通る断面をもって分割された複
    数のコア形成部材を互いに結合させた構成とされている
    ことを特徴とする射出成形金型。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の射出成形金型において、
    前記コアは、その内部に冷却媒体を流通させる冷却孔を
    有し、前記断面が該冷却孔を通るよう位置していること
    を特徴とする射出成形金型。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の射出成形金型に
    おいて、前記コア形成部材の結合が拡散接合によりなさ
    れていることを特徴とする射出成形金型。
JP32286493A 1993-12-21 1993-12-21 射出成形金型 Withdrawn JPH07178770A (ja)

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