JP3008394B2 - 射出成形用マニホールド装置 - Google Patents

射出成形用マニホールド装置

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JP3008394B2 JP4065321A JP6532192A JP3008394B2 JP 3008394 B2 JP3008394 B2 JP 3008394B2 JP 4065321 A JP4065321 A JP 4065321A JP 6532192 A JP6532192 A JP 6532192A JP 3008394 B2 JP3008394 B2 JP 3008394B2
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/2725Manifolds

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂の射出成
形に用いられる射出成形用マニホールド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂の射出成形に用いられるホ
ットランナー金型は、成形能率を高めるために、スプル
ー、ランナーからゲート近傍までの樹脂を常時溶融状態
に保つものである。そして、ホットランナー金型におい
ては、ヒーターを内蔵したマニホールド内にランナーを
形成している。例えば図8に示すように、従来のマニホ
ールド1は、一体の部材内にランナー2を孔開け加工し
ている。より詳しく説明すると、マニホールド1の上
面、側面および下面からドリルにより孔開け加工を施
し、その加工孔の一部を駒3により閉塞して、ランナー
2を形成する。なお、図示のマニホールド1は、四個取
り成形のためのもので、一つの入口部2aの先端から一次
分岐部2bが二分岐し、この一次分岐部2bの両端から二次
分岐部2cがそれぞれ二分岐し、これら二次分岐部2cの両
端から出口部2dがそれぞれ垂下している。
【0003】しかし、このような従来のマニホールド1
は、ランナー2をドリルによる孔開け加工により形成し
ているため、ランナー2の内面の二次加工が難しく、ラ
ンナー2内に切削加工時の切粉が残り、ランナー2の内
面の面粗さが悪いまま、成形に供されることになる。特
に、二重に孔開け加工が行われる入口部2a、分岐部2b,
2cおよび出口部2dの相互の交差部2e,2f,2gでは、めく
れが生じやすい。そして、このようなランナー2の内面
の面粗さの悪さのために、溶融樹脂の流れに対する抵抗
が大きくなり、圧力損失が大きくなる問題がある。ま
た、ランナー2全体の形状が、ドリルによる孔開け加工
により可能なものに制限される。すなわち、ランナー2
全体の形状は折れ線状に限られ、また、分岐も比較的単
純なものに制約される。そのため、四個取りや八個取り
のような場合はよいものの、六個取りなどの場合には、
スプルーから各ゲートまでのランナー2の長さが異なら
ざるをえなくなってくる。ところが、スプルーから各ゲ
ートまでのランナー2の長さが均等でないと、各キャビ
ティへの樹脂の充填が不均一になり、成形品のできにも
ばらつきが生じ、成形不良をきたすおそれがある。
【0004】これに対して、実開平1-97921号公報に記
載されているように、第一のマニホールド部材と第二の
マニホールド部材とをボルトにより接合してマニホール
ドを構成し、両マニホールド部材間にランナーを形成す
るものも知られている。このような二分割型のマニホー
ルド装置によれば、各マニホールド部材の表面に凹溝を
フライス削りなどによりそれぞれ形成し、両マニホール
ド部材を接合したとき、両者の対応する凹溝が重なって
ランナーが形成されるようにすれば、両マニホールド部
材を接合する前に、ランナーの内面に研削などを施すこ
とにより、ランナーの内面の面粗さを向上でき、樹脂の
流れに対する抵抗も小さくできる。これとともに、どん
な形状のランナーでもできるようになり、六個取りなど
の場合でも、スプルーから各ゲートまでのランナーの長
さを均等にできる。しかしながら、前記公報に記載の従
来のマニホールド装置では、両マニホールド部材をボル
ト締めにより互いに接合させていたため、ランナー内の
樹脂の圧力により、両マニホールド部材が開き、ランナ
ーから両マニホールド部材間を通ってマニホールド外ま
で樹脂が漏れやすい問題がある。特に、バルブゲート方
式のホットランナー金型では、ゲートを開閉するバルブ
を駆動する油圧シリンダー装置を固定側取付け板に設け
ており、バルブがマニホールドに形成されたバルブ挿通
孔を貫通しているため、ランナーの出口部の近くに位置
することになるこのバルブ挿通孔に樹脂が漏れやすい。
このバルブ挿通孔の周辺部にブッシュを設けたとして
も、このブッシュの外周を伝って、樹脂が漏れるおそれ
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
射出成形用マニホールド装置では、一体の部材内にドリ
ルによる孔開け加工によりランナーを形成していたた
め、このランナーの内面の面粗さが悪くなるとともに、
ランナー全体の形状についての制約が大きい問題があっ
た。また、一対のマニホールド部材間にランナーを形成
するものでも、従来は、両マニホールド部材をボルトに
より相互に固定していたため、ランナー内の樹脂圧によ
り、両マニホールド部材が開き、ランナーから両マニホ
ールド部材間を通ってマニホールド外まで樹脂が漏れや
すい問題があった。
【0006】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、ランナーの内面の面粗さを向上させられ
るとともに、ランナー全体の形状を自在に設定でき、し
かも、樹脂漏れを確実に防止できる射出成形用マニホー
ルド装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
目的を達成するために、第一のマニホールド部材と第二
のマニホールド部材とを接合してなり、これら第一のマ
ニホールド部材と第二のマニホールド部材との間にラン
ナーを形成するとともに、ゲート開閉用のバルブが挿通
されるバルブ挿通孔を有する射出成形用マニホールド装
置において、前記ランナーの最終分岐部は、バルブ挿通
孔を挟む形状に形成し、前記第一のマニホールド部材と
第二のマニホールド部材とは、ろう付けにより互いに接
合し、前記第一のマニホールド部材と第二のマニホール
ド部材とのろう付け部は、両マニホールド部材間に形成
されたランナーに沿ってこのランナー全体を囲んで位置
させるとともに、前記バルブ挿通孔は、前記ろう付け部
により囲まれた領域の外側に位置させたものである。
【0008】
【作用】請求項1の発明の射出成形用マニホールド装置
では、その製作時、第一のマニホールド部材と第二のマ
ニホールド部材との接合面に凹溝を形成した後、両マニ
ホールド部材をろう付けにより接合する。この状態で、
両マニホールド部材の凹溝が重なり、ランナーが形成さ
れる。そして、前述のように第一のマニホールド部材と
第二のマニホールド部材とをろう付けにより互いに接合
することにより、成形時、両マニホールド部材間に形成
されたランナー内の樹脂圧に抗して、両マニホールド部
材が開くのを防ぐとともに、ろう付け部により樹脂の流
れを遮って、ランナーからの樹脂漏れを防ぐ。しかも、
ろう付け部をランナーに沿ってこのランナー全体を囲ん
で位置させて、このランナーからの樹脂漏れをよりいっ
そう確実に防ぎ、さらに、バルブ挿通孔をろう付け部に
より囲まれた領域の外側に位置させて、バルブ挿通孔に
樹脂が浸入することをも確実に防止する。これととも
に、ランナーの最終分岐部がバルブ挿通孔を挟む形状に
形成されていることにより、成形時に樹脂の流れの偏向
が低減される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1から
図7を参照しながら説明する。なお、以下の説明におい
て、図2から図5における上下を上下とする。図7に示
してあるのは、成形されるミニディスク6である。この
ミニディスク6は、ディスク状光学的記録担体すなわち
光ディスクであり、中心部に円形の開口孔7を有してい
る。なお、ミニディスク6の外径は、64mmである。
【0010】成形機は、図4から図6に示すように、固
定盤11と可動盤12とを有している。例えば、この可動盤
12は、図示していない油圧シリンダー装置により駆動さ
れ、固定盤11に対して接近および離反するものである。
前記固定盤11は、固定盤本体13と、この固定盤本体13の
下側にスペーサーブロック14を介して固定された固定側
取付け基板15とを有しており、前記固定盤本体13内に
は、図示していないスクリューを内蔵した加熱シリンダ
ーの先端部に設けられ溶融樹脂を射出するノズル16があ
る。一方、前記可動盤12は、可動盤本体17と、この可動
盤本体17の上側に固定された可動側取付け基板18とを有
している。
【0011】そして、前記固定盤11には、固定盤本体13
とスペーサーブロック14と固定側取付け基板15との間に
マニホールド21が設けられている。ここで、このマニホ
ールド21の構成について、図1から図3をも参照しなが
ら詳細に説明する。このマニホールド21内にはランナー
22が形成されている。このランナー22は、マニホールド
21の上面から一つの入口部22aが垂下し、この入口部22a
の下端から一次分岐部22bが水平に二分岐し、この一次
分岐部22bの両端から二次分岐部22cがそれぞれ水平に二
分岐し、これら二次分岐部22cの両端から最終分岐部で
ある三次分岐部22dがそれぞれ水平に二分岐し、これら
三次分岐部22dの両端からマニホールド21の下面まで出
口部22eがそれぞれ垂下した形状になっている。なお、
一次分岐部22bおよび二次分岐部22cが全体としてほぼH
字形状になっているのに対して、三次分岐部22dは半円
形状になっている。そして、前記マニホールド21は、第
一のマニホールド部材23と第二のマニホールド部材24と
を上下に接合してなっており、前記ランナー22の分岐部
22b,22c,22dは、両マニホールド部材23,24間に形成
されている。すなわち、両マニホールド部材23,24の接
合面に断面半円形状の凹溝がそれぞれ形成されており、
両者の対応する凹溝が重なって、全体として断面円形状
の分岐部22b,22c,22dが形成されている。そして、前
記両マニホールド部材23,24は、図示していないボルト
に加えて、ろう付けにより互いに接合されている。その
ろう付け部26は、図1にハッチングで示してあるよう
に、ランナー22の分岐部22b,22c,22dのすぐ近くで、
これら分岐部22b,22c,22dに沿って位置しており、こ
れら分岐部22b,22c,22d全体を外側から囲んでいる。
また、マニホールド21には、対をなす一対の出口部22e
間にそれぞれ位置してバルブ挿通孔27が上下に貫通形成
されている。これらバルブ挿通孔27は、前記ろう付け部
26により囲まれた領域の外側に位置している。また、上
側のマニホールド部材24には、前記ボルトが挿通される
ボルト挿通孔28が形成されており、下側のマニホールド
部材23には、同じボルトが螺着されるねじ孔29が形成さ
れている。これらボルト挿通孔28およびねじ孔29も、前
記ろう付け部26により囲まれた領域の外側に位置してい
る。また、前記両マニホールド部材23,24には、ランナ
ー22に沿って、図示していないヒーターが埋め込まれる
複数のヒーター装着孔31,32がそれぞれ形成されてい
る。さらに、両マニホールド部材23,24には、図示して
いない温度センサーが埋め込まれる複数の温度センサー
装着孔33が形成されている。
【0012】また、前記マニホールド21の入口部22aに
は、スプルーブッシュ41が接続されている。このスプル
ーブッシュ41は、前記ノズル16が接続されたものであ
り、内部が前記入口部22a内に連通するスプルー42とな
っている。なお、前記スプルーブッシュ41の外周側に
は、バンドヒーター43が設けられている。また、前記固
定側取付け基板15の下側には、四つのゲートブッシュ44
が設けられている。これらゲートブッシュ44は、固定側
取付け基板15から下方へ突出した先端部にダイレクトゲ
ートからなる一次ゲート45を有している。また、前記固
定側取付け基板15内には、四つのバルブケーシング46が
埋め込み固定されている。これらバルブケーシング46
は、それぞれ、下部が前記ゲートブッシュ44内に嵌合し
ているとともに、上面が前記マニホールド21の下面に接
続されており、このマニホールド21のランナー22の対を
なす一対の出口部22eに内部が連通している。なお、前
記バルブケーシング46には、バンドヒーター47が内蔵さ
れている。そして、前記各バルブケーシング46内には、
前記一次ゲート45を開閉するニードルピンからなるバル
ブ48が上下動自在に支持されている。一方、前記固定盤
本体13内には、前記バルブ48の駆動源である四つの油圧
シリンダー装置49が設けられている。そして、これら油
圧シリンダー装置49の上下動するピストン50に、前記マ
ニホールド21のバルブ挿通孔27を貫通した各バルブ48が
それぞれ連結されている。
【0013】一方、前記可動盤本体17内には、前記各一
次ゲート45に対向する位置に、突き出し機構の駆動源で
ある四つの油圧シリンダー装置51がそれぞれ設けられて
いる。これら油圧シリンダー装置51は、それぞれ油圧に
より所定範囲内で上下動するピストン52を有している。
また、前記可動盤12の可動側取付け基板18内には、前記
油圧シリンダー装置51とそれぞれ同軸的に位置して、ゲ
ート切断機構の駆動源である四つの油圧シリンダー装置
53がそれぞれ設けられている。これら油圧シリンダー装
置53は、それぞれ油圧により所定範囲内で上下動するピ
ストン54を有している。これとともに、前記可動側取付
け基板18内には、各油圧シリンダー装置53の下側に筐体
55がそれぞれ設けられており、これら筐体55内に突き出
し伝達杆56の下部のフランジ部57が所定範囲内で上下摺
動自在にそれぞれ嵌合されている。また、これら突き出
し伝達杆56は、そのフランジ部57と筐体55内の上面との
間に装着されたばね58により下方へ付勢されており、こ
のばね58の付勢に抗して、前記油圧シリンダー装置51の
ピストン52により突き上げられるものである。これとと
もに、前記突き出し伝達杆56は、前記油圧シリンダー装
置53のピストン54を上下方向へ摺動自在に貫通してい
る。
【0014】そして、前記固定側取付け基板15には、四
つの固定型61が下面側に互いに独立に取付けられ、一
方、前記可動側取付け基板18には、四つの可動型62が上
面側に互いに独立に取付けられる。これら四組の固定型
61および可動型62は、それぞれ、互いに開閉し型締時に
ミニディスク6の形状をした一つのキャビティ63を内部
に形成するものである。前記各固定型61は、図6に示す
ように、テーパーピンなどのガイドピン64により可動型
62と位置決めされつつ、ボルト65により固定側取付け基
板15に固定されるものである。図示していないが、前記
各可動型62の可動側取付け基板18への取付けも同様であ
る。
【0015】そして、前記各固定型61は、型締時に前記
可動型62に突き当たる第一の固定型部材66aと、この第
一の固定型部材66aの上側に固定された第二の固定型部
材66bとからなっている。前記第一の固定型部材66aの中
心部に外周ブッシュ67が上下に貫通固定されており、さ
らに、この外周ブッシュ67内に内周ブッシュ68が貫通し
てある。この内周ブッシュ68の内部が前記固定盤11の一
次ゲート45に連通するスプルー69になっている。そし
て、型締時に前記ブッシュ67,68と可動型62との間に、
前記スプルー69をキャビティ63に連通させるディスクゲ
ートからなる二次ゲート70が形成されるようになってい
る。また、前記外周ブッシュ67の外周下部に位置して、
第一の固定型部材66a内に内周スタンパー押え71が着脱
可能に固定されている。一方、前記第一の固定型部材66
aの下面外周部には、外周スタンパー押え72が着脱可能
に固定されている。これらスタンパー押え71,72は、第
一の固定型部材66aの下面にキャビティ63に臨むスタン
パーを着脱可能に固定するものである。なお、前記第一
の固定型部材66a内には、冷却用水路73やエアベント通
路74も形成されている。
【0016】一方、前記可動型62は、型締時に前記固定
型61に突き当たる第一の可動型部材81と、この第一の可
動型部材81の下側に固定された第二の可動型部材82と、
この第二の可動型部材82の下側に固定された第三の可動
型部材83と、この第三の可動型部材83の下側に固定され
た第四の可動型部材84とを備えている。前記第一の可動
型部材81の中心部には、ブッシュ85が上下に貫通してあ
る。また、第一の可動型部材81内には、冷却用水路86が
形成されている。そして、前記第三の可動型部材83、第
二の可動型部材82および第一の可動型部材81のブッシュ
85内には、突き出しスリーブピン91が上下方向へ摺動自
在に貫通してある。この突き出しスリーブピン91は、成
形されたミニディスク6の開口孔7の周辺部を突いて、
このミニディスク6を可動型62側から離型させるもので
ある。そして、突き出しスリーブピン91は、その下部に
形成されたフランジ部92が第四の可動型部材84の上面に
突き当たる位置と、第三の可動型部材83内に形成された
下向き段差面93に突き当たる位置との間で上下動可能な
ものである。これとともに、突き出しスリーブピン91
は、そのフランジ部92と第二の可動型部材82との間に装
着されたばね94により下方へ付勢されている。また、前
記第四の可動型部材84および突き出しスリーブピン91内
には、第一のゲート切断スリーブピン96とこの第一のゲ
ート切断スリーブピン96の外周側上部に嵌合された第二
のゲート切断スリーブピン97とが上下方向へ摺動自在に
貫通してある。これらゲート切断スリーブピン96,97
は、第一のゲート切断スリーブピン96が前記可動盤12に
ある油圧シリンダー装置53のピストン54により突き上げ
られることにより、前記二次ゲート70で成形されたミニ
ディスク6と開口孔7部分の樹脂とを切断するものであ
る。そして、ゲート切断スリーブピン96,97は、ばね98
により突き出しスリーブピン91に対して下方へ付勢され
ているが、第一のゲート切断スリーブピン96の下部に形
成されたフランジ部99が第四の可動型部材84内に形成さ
れた上向き段差面100に突き当たることにより、下方へ
の移動が規制されるようになっている。さらに、前記第
一のゲート切断スリーブピン96内には、突き出しピン10
1が上下方向へ摺動自在に貫通してある。この突き出し
ピン101は、前記可動盤12にある突き出し伝達杆56によ
り突き上げられることにより、成形されたミニディスク
6から切断された開口孔7部分の樹脂を突いて、これを
可動型62側から離型させるものである。そして、突き出
しピン101は、ばね102により下方へ付勢されているが、
下部に形成されたフランジ部103が前記第四の可動型部
材84内の上向き段差面100に突き当たることにより、下
方への移動が規制されるようになっている。
【0017】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。まず、マニホールド21の製作について説明す
る。ランナー22の加工は、第一のマニホールド部材23と
第二のマニホールド部材24とを接合する前に行う。すな
わち、両マニホールド部材23,24の接合面にランナー22
の分岐部22b,22c,22dとなる断面半円形状の凹溝をフ
ライス削りなどにより形成する。一方、ランナー22の入
口部22aおよび出口部22eなどは、例えばドリルにより孔
開け加工する。そして、必要に応じ、両マニホールド部
材23,24の凹溝などに研削を施す。この研削において
は、例えば、まず数値制御フライス盤に砥石を取付けて
凹溝などを磨き、さらに、手作業で砥石により凹溝など
を軽く磨く。これにより、従来のようにドリルにより孔
開け加工したままのランナー2の内面の面粗さが50〜10
0Sであったのに対して、ランナー22の内面の面粗さを
0.5S以下にまでできる。さらに、必要に応じて、腐食
防止のために、凹溝などにコーティングを施すこともで
きる。こうしてランナー22の加工を終えた後、両マニホ
ールド部材23,24をボルトとろう付けとにより互いに接
合する。このろう付けに際しては、例えば、少なくとも
一方のマニホールド部材23,24におけるろう付け部26と
なる位置に浅い溝を掘っておき、この溝にシート状ある
いはペースト状のろう剤を装着した後、マニホールド部
材23,24をボルトにより互いに固定する。ついで、マニ
ホールド部材23,24を介してろう剤を加熱して溶融させ
る。その後の冷却で、ろうが固化して、マニホールド部
材23,24がろう付けされたことになる。
【0018】また、ミニディスク6を成形するにあたっ
ては、成形機の固定盤11に四つの固定型61をそれぞれ取
付けるとともに、成形機の可動盤12に四つの可動型62を
それぞれ取付けておく。これら四組の固定型61および可
動型62は、互いに独立に固定盤11および可動盤12に取付
けられる。その上で、固定盤11に可動盤12を接近させ
て、各組の固定型61と可動型62とをそれぞれ型締する。
この状態で、各組の固定型61と可動型62との間にそれぞ
れ一つのキャビティ63が形成される。そして、油圧シリ
ンダー装置49の駆動によりバルブ48を上昇させて、一次
ゲート45を開放した上で、固定盤11側にあるノズル16か
ら溶融樹脂を射出させる。このノズル16から射出された
溶融樹脂は、スプルー42、マニホールド21内のランナー
22、バルブケーシング46内、一次ゲート45および固定型
61内のスプルー69を順次通って、二次ゲート70からキャ
ビティ63内に流れ込む。その際、溶融樹脂の流れは、固
定盤11側にあるマニホールド21内のランナー22により、
一つのノズル16から四つあるキャビティ63のそれぞれへ
と分岐することになる。これらキャビティ63内への樹脂
の充填が完了した後、油圧シリンダー装置49の駆動によ
りバルブ48を下降させて、このバルブ48により一次ゲー
ト45を閉塞する。その後、可動側取付け基板18内の油圧
シリンダー装置53に加圧して、そのピストン54を上昇さ
せる。このようにピストン54が上昇すると、このピスト
ン54により可動型62にあるゲート切断スリーブピン96,
97が突き上げられ、ばね98の付勢に抗して上昇するこの
ゲート切断スリーブピン96,97により、二次ゲート70に
おいて、成形されたミニディスク6とその開口孔7部分
の樹脂とが切断される。ついで、固定盤11から可動盤12
を離反させて、固定型61と可動型62とを型開する。この
型開がある程度進行したら、可動盤本体17内にある油圧
シリンダー装置51に加圧して、そのピストン52を上昇さ
せる。このようにピストン52が上昇すると、このピスト
ン52により可動側取付け基板18内の突き出し伝達杆56が
突き上げられ、この突き出し伝達杆56がばね58の付勢に
抗して上昇する。このように突き出し伝達杆56が上昇す
ると、この突き出し伝達杆56により突き出しピン101が
突き上げられ、ばね102の付勢に抗して上昇するこの突
き出しピン101により、まず前記開口孔7部分の樹脂が
突き出されて可動型62側から離れる。ついで、突き出し
ピン101がある程度上昇すると、この突き出しピン101の
フランジ部103が突き出しスリーブピン91を突き上げる
ようになり、ばね98の付勢に抗して上昇するこの突き出
しスリーブピン91により、成形されたミニディスク6が
突き出されて可動型62側から離れる。
【0019】そして、成形されたミニディスク6および
開口孔7部分の樹脂が取り出された後、油圧シリンダー
装置51,53への加圧が切り換えられるとともに、ばね5
8,94,98,102の付勢により、突き出し伝達杆56、ゲー
ト切断スリーブピン96,97および突き出しピン101およ
び突き出しスリーブピン91などは下降して初期位置に戻
る。これとともに、再び型締が行われ、以上の成形サイ
クルが繰り返される。その間、ヒーター43,47の加熱に
より、スプルー42、マニホールド21のランナー22および
バルブケーシング46内の樹脂は常時溶融状態に保たれ
る。
【0020】以上のように、前記実施例のマニホールド
21の構成によれば、接合される第一のマニホールド部材
23と第二のマニホールド部材24との間にランナー22を形
成することにより、このランナー22の内面の面粗さを向
上させられる。これにより、ランナー22内における樹脂
の流れに対する抵抗を小さくでき、圧力損失も小さくで
きる。これとともに、ランナー22全体の形状を自在に設
定できるようになる。すなわち、ランナー22の形状をよ
り複雑なものとしたり、曲がった形状のものとしたりで
き、前述のような半円形状の三次分岐部22dをランナー2
2中に設けることも可能になる。また、前記実施例は四
個取りであったが、ランナー22全体の形状を自在に設定
できることにより、六個取りなどの場合でも、スプルー
から各ゲートまでのランナーの長さを均等にできる。こ
のように、ランナー22内における樹脂の流れに対する抵
抗を小さくしたり、ランナーの長さを均等にしたりでき
ることは、前記実施例のミニディスクのような高精度の
成形品を成形する場合に、特に適切なものである。しか
も、マニホールド21にバルブ挿通孔27があるのに対し
て、ランナー22の最終分岐部である三次分岐部22dは、
バルブ挿通孔27を挟む形状に形成したので、樹脂の流れ
の偏向を低減でき、高品質のミニディスク6を成形でき
る。すなわち、バルブ挿通孔27は、バルブ48の動作上一
次ゲート45と同軸的に位置することになるため、ランナ
ー22の出口部22eを一次ゲート45と同軸的に位置させる
ことは困難であり、一次ゲート45への樹脂の流れは、偏
ったものにならざるを得ないが、ランナー22の三次分岐
部22dがバルブ挿通孔27を挟む形状に形成されているの
で、一次ゲート45に対して両側から樹脂が流入すること
により、樹脂の流れの偏向を低減できる。
【0021】さらに、両マニホールド部材23,24をろう
付けにより互いに接合したので、両マニホールド部材2
3,24間に形成されたランナー22内の樹脂による圧力に
抗して、両マニホールド部材23,24が互いに開くのを防
止できる。実際、両マニホールド部材23,24間での樹脂
圧が1000kg/cm2程度であるのに対して、ろう付けの耐
圧が10000kg/cm2程度であるので、両マニホールド部材
23,24が互いに開くことはない。これとともに、かりに
ランナー22から両マニホールド部材23,24の接合面間に
樹脂が漏れたとしても、この樹脂の流れは、ランナー22
全体を外側から囲んでいるろう付け部26により遮られ
る。したがって、ランナー22から両マニホールド部材2
3,24間を通ってマニホールド21外まで樹脂が漏れるこ
とはない。しかも、ろう付け部26は、ランナー22の分岐
部22b,22c,22dのすぐ近くで、これら分岐部22b,22
c,22dに沿って位置しているので、前述の効果をよりい
っそう確実に得られる。さらに、バルブ挿通孔27をろう
付け部26により囲まれた領域の外側に位置させたので、
バルブ挿通孔27に樹脂が浸入することも確実に防止でき
る。
【0022】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、成形機側にマニホールド21を組込んで
いたが、もちろん、成形機ではなく、金型側にマニホー
ルドを組込んだものにも、本発明を適用できる。また、
前記実施例では、成形品がミニディスクであったが、本
発明は、ミニディスク以外の成形品にももちろん適用で
きる。さらに、成形品の取り数も、もちろん四個取りに
限るものではない。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、互いに接合さ
れる第一のマニホールド部材と第二のマニホールド部材
との間にランナーを形成するので、加工上、ランナーの
内面の面粗さを向上させられ、ランナー内で樹脂の流れ
に対する抵抗も小さくできるとともに、ランナー全体の
形状を自在に設定でき、六個取りなどの場合でも、ラン
ナーの長さを均等にできるようになる。しかも、射出成
形用マニホールド装置にバルブ挿通孔があるのに対し
て、ランナーの最終分岐部は、バルブ挿通孔を挟む形状
に形成したので、樹脂の流れの偏向を低減でき、高品質
の成形品を成形できる。さらに、第一のマニホールド部
材と第二のマニホールド部材とをろう付けにより接合
し、ろう付け部は、ランナーに沿ってこのランナー全体
を囲んで位置させたので、ランナーから両マニホールド
部材間を介して樹脂が漏れることを確実に防止できる。
しかも、バルブ挿通孔は、ろう付け部により囲まれた領
域の外側に位置させたので、バルブ挿通孔に樹脂が浸入
することを確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形用マニホールド装置の一実施
例を示す一部を切り欠いた底面図である。
【図2】同上図1のA−A断面図である。
【図3】同上図1のB−B断面図である。
【図4】前記マニホールド装置が用いられる成形機の側
面図であり、一部を断面にしてある。
【図5】同上一部の断面図である。
【図6】同上固定盤側の底面図である。
【図7】成形されるミニディスクの斜視図である。
【図8】従来のホットランナーのマニホールド装置の一
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
21 マニホールド 22 ランナー 22d 三次分岐部 23 第一のマニホールド部材 24 第二のマニホールド部材 26 ろう付け部 27 バルブ挿通孔 45 一次ゲート(ゲート) 48 バルブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一のマニホールド部材と第二のマニホ
    ールド部材とを接合してなり、これら第一のマニホール
    ド部材と第二のマニホールド部材との間にランナーを形
    成するとともに、ゲート開閉用のバルブが挿通されるバ
    ルブ挿通孔を有する射出成形用マニホールド装置におい
    て、前記ランナーの最終分岐部は、バルブ挿通孔を挟む
    形状に形成し、前記第一のマニホールド部材と第二のマ
    ニホールド部材とは、ろう付けにより互いに接合し、前
    記第一のマニホールド部材と第二のマニホールド部材と
    のろう付け部は、両マニホールド部材間に形成されたラ
    ンナーに沿ってこのランナー全体を囲んで位置させると
    ともに、前記バルブ挿通孔は、前記ろう付け部により囲
    まれた領域の外側に位置させたことを特徴とする射出成
    形用マニホールド装置。
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