JPH0717834B2 - ポリアミド組成物 - Google Patents

ポリアミド組成物

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JPH0717834B2
JPH0717834B2 JP61004802A JP480286A JPH0717834B2 JP H0717834 B2 JPH0717834 B2 JP H0717834B2 JP 61004802 A JP61004802 A JP 61004802A JP 480286 A JP480286 A JP 480286A JP H0717834 B2 JPH0717834 B2 JP H0717834B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は可撓性、耐熱性及び耐油性に優れ、各種自動車
部品、電気・電子機器部品、精密機械部品及び接着剤等
に使用できるポリアミド組成物に関するものである。
さらに詳しくはポリアミド樹脂95〜5重量部と脂肪族ポ
リエステルアミド5〜95重量部とを配合してなるポリア
ミド組成物に関するものである。
〔従来の技術及び問題点〕
ナイロン−6、ナイロン−6.6、ナイロン−11、ナイロ
ン−12等のポリアミド樹脂は耐熱性、耐油性、耐溶剤
性、及び機械的特性に優れるため、チューブ、ホース、
電線被覆、各種自動車部品、電気・電子機器部品、及び
精密機械部品、接着剤、粉体塗料等に広く使用されてい
るが、可撓性に欠けるために成形品取扱時の作業性が悪
く、かつ耐衝撃性が劣るという問題点がある。そのため
従来、可塑剤或いは各種軟質ポリマーのブレンド等が検
討されてきたが、いずれの方法においても耐熱性及び耐
油性の低下を余儀なくされている。特に可塑剤を使用し
た場合には可塑剤のブリードや高温での可塑剤の揮散が
大きな問題となっている。
〔課題点を解決するための手段〕
そこで本発明者らは、上記問題点を解決せんと鋭意検討
した結果、ポリアミド樹脂と脂肪族ポリエステルアミド
とを配合してなるポリアミド組成物は優れた可撓性、耐
熱性及び耐油性を有することを見出し、本発明を完成し
た。
即ち、本発明はポリアミド樹脂95〜5重量部と炭素数が
6〜12のアミノカルボン酸、又は炭素数が6〜12のラク
タム、又は炭素数4〜12のジカルボン酸と炭素数が4〜
12のジアミンから成るナイロン塩から選ばれた1つ以上
のポリアミド形成性化合物と炭素数が4〜54のジカルボ
ン酸とポリカプロラクトンポリオールとを反応させて得
られる脂肪族ポリエステルアミド5〜95重量部とを配合
してなるポリアミド組成物に関するものである。
本発明に使用されるポリアミド樹脂は分子中にポリエー
テル成分及び/又はポリエステル成分を含まないもので
あり、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、シュウ酸、
アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジ酸、1,4−シクロ
ヘキシルジカルボン酸とエチレンジアミン、ペンタメチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、デカメチレン
ジアミン、ドデカメチレンジアミン、1,4−シクロヘキ
シルジアミン、m−キシレンジアミン等の重縮合;カプ
ロラクタム、ラウリルラクタム等の環状ラクタムの開環
重合;アミノカプロン酸、アミノエナント酸、アミノノ
ナン酸、アミノウンデカン酸、アミノドデカン酸等のア
ミノカルボン酸の重縮合;或いは上記環状ラクタムとジ
カルボン酸とジアミンの共重合等として得られ、一般に
はナイロン−6、ナイロン−6.6、ナイロン−11、ナイ
ロン−12等として市販されているものである。
本発明に使用される脂肪族ポリエステルアミドは、炭素
数が6〜12のアミノカルボン酸、又は炭素数が6〜12の
タクタム、又は炭素数が4〜12のジカルボン酸と炭素数
が4〜12のジアミンから成るナイロン塩から選ばれた1
つ以上のポリアミド形成性化合物と炭素数が4〜54のジ
カルボン酸とポリカプロラクトンポリオールとを反応さ
せて得られる。
この様な本発明の脂肪族ポリエステルアミドは、開始
剤、ε−カプロラクトン又は6−オキシカプロン酸、ポ
リアミド形成性化合物及びジカルボン酸との反応によっ
て製造されるものである。詳細な製造工程は次に挙げる
方法のいずれかを用いる。
(A)開示剤にε−カプロラクトンを開環付加してポリ
カプロラクトンジオールとし、このポリカプロラクトン
ジオール、ポリアミド形成性化合物及びジカルボン酸と
の重縮合反応により製造する方法。
(B)ポリアミド形成性化合物とジカルボン酸とを反応
させてジカルボン酸ポリアミドとし、このジカルボン酸
ポリアミドと上記(A)のポリカプロラクトンジオール
との重縮合反応により製造する方法。
(C)上記(B)のジカルボン酸ポリアミドと開始剤及
びε−カプロラクトンとの開環−重縮合反応により製造
する方法。
(D)開始剤、ε−カプロラクトン、ポリアミド形成性
化合物及びジカルボン酸との開環−重縮合反応により製
造する方法。
ポリカプロラクトンジオール混合物を用いる場合は上記
の製造方法において、ジオールの代わりにポリオール混
合物を用いればよい。
本発明のポリエステルアミドを製造するのに必要な成分
であるε−カプロラクトンは、シクロヘキサノンを過酢
酸でバイヤー・ビリガー反応によって酸化することによ
って工業的に製造されている。ε−カプロラクトン以外
に4員環のプロピオラクトン等他のラクトン類を本発明
の特徴を損なわない限りにおいてε−カプロラクトンに
併用することも可能である。
本発明における炭素数が6〜12のアミノカルボン酸とし
ては、6−アミノカプロン酸、7−アミノカプリル酸、
8−アミノカプリン酸、ω−アミノエナント酸、ω−ア
ミノペルゴン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノ
ドデカン酸などが挙げられるが、特に6−アミノカプロ
ン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸
が好ましく用いられる。また炭素数が6〜12のラクタム
としては、カプロラクトン、エナントラクタム、カプリ
ルラクタム、ラウリルラクタムなどが挙げられるが、特
にカプロラクタム、ラウリルタクタムが好ましく用いら
れる。一方、炭素数が4〜12のジカルボン酸と炭素数が
4〜12のジアミンから成るナイロン塩としては、アジピ
ン酸−ヘキサメチレンジアミン塩、セバシン酸−ヘキサ
メチレンジアミン塩、イソフタル酸−ヘキサメチレンジ
アミン塩、テレフタル酸−トリメチルヘキサメチレンジ
アミン塩などが挙げられる。
本発明における炭素数が4〜54のジカルボン酸として
は、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレ
ン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン
酸、ジフェニル−4,4′−ジカルボン酸、ジフェノキシ
エタンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、1,4−シ
クロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカ
ルボン酸、ジシクロヘキシル−4,4′−ジカルボン酸等
の脂環式ジカルボン酸、及びコハク酸、シュウ酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、ドデカンジ酸、ダイマー酸等の脂
肪族ジカルボン酸を挙げることができる。特にテレフタ
ル酸、イソフタル酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジ酸、ダイマー
酸が好ましく用いられる。
本発明におけるポリカプロラクトンポリオールとして
は、平均分子量200〜2,500又は4,500〜10,000のポリカ
プロラクトンジオールが好ましく用いられる。ポリカプ
ロラクトンジオールの平均分子量が10,000より大きいと
高分子量ポリカプロラクトンの欠点が出るからである。
又、本発明におけるポリカプロラクトンポリオールとし
ては、平均分子量200〜10,000のポリカプロラクトンジ
オール99.9〜70重量%と平均分子量200〜10,000の3以
上の官能基を有するポリカプロラクトンポリオール0.1
〜30重量%との混合物も好ましく用いられる。これは3
以上の官能基を有するポリカプロラクトンポリオールの
含有割合が0.1重量%以下ではその効果が出にくく、ま
た30重量%以上では製造時にゲル化しやすいためであ
る。
本発明に使用される開始剤は、ポリカプロラクトンポリ
オールとしてジオールを用いるときは通常一般式HO−R
−OHで示される。但しRは1〜2個の芳香環を有する芳
香族炭化水素基又は4〜37の炭素数を有する脂環式炭化
水素基であり、或いは1〜30の炭素数を有する飽和又は
不飽和脂肪族基、又は平均分子量200〜6,000のポリエス
テルポリオール残基、又は平均分子量200〜6,000のポリ
アルキレングリコール残基である。
具体的な開始剤としては、レゾルシン、ピロカテコー
ル、ハイドロキノン、ピロガロール、フロログルシン、
ビスフェノール−A、ビスフェノール−F及びこれらの
エチレンオキシド付加物、ジメチロールベンゼン、シク
ロヘキサンジメタノール、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,3−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロ
ピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペ
ンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール及びテレフタ
ル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ウンデ
カン二酸、ドデカン二酸等のジカルボン酸成分とエチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール等のジオール成分とから形
成される平均分子量200〜6,000のポリエステルポリオー
ル及び平均分子量200〜6,000のポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレング
リコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのブ
ロック又はランダム共重合体、エチレンオキシドとテト
ラヒドロフランのブロック又はランダム共重合体などを
挙げることができる。
ポリカプロラクトンポリオールとしてポリオール混合物
を用いるときは、開始剤として次の一般式で表わされる
化合物を用いる。
ROH)l 但しRは1〜2個の芳香環を有する芳香族炭化水素基又
は4〜37の炭素数を有する脂環式炭化水素基であり、或
いは1〜30の炭素数を有する飽和又は不飽和脂肪族基、
又は平均分子量200〜6,000のポリエステルポリオール残
基、又は平均分子量200〜6,000のポリアルキレングリコ
ール残基である。またlは2〜8の整数である。
その具体的化合物は次の通りである。レゾルシン、ピロ
カテコール、ハイドロキノン、ピロガロール、フロログ
リシン、ベンゼントリオール、ビスフェノール−A、ビ
スフェノール−F及びこれらのエチレンオキシド付加
物、ジメチロールベンゼン、シクロヘキサンジメタノー
ル、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレー
ト、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジ
オール、2−メチル−1,3−プロピレングリコール、ネ
オペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、1,6−ヘキサンジオ
ール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ブドウ
糖、ショ糖、及びテレフタル酸、イソフタル酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸等の
ジカルボン酸成分とエチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリ
トール、ソルビトール等のポリオール成分とから形成さ
れる平均分子量200〜6,000のポリエステルポリオール及
び平均分子量200〜6,000のポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのブロック
又はランダム共重合体、エチレンオキシドとテトラヒド
ロフランのブロック又はランダム共重合体などを挙げる
ことができる。
上記開始剤の水酸基へのε−カプロラクトンの開環付加
反応は100〜230℃で行う。またこの反応には触媒を用い
ることが好ましい。触媒としては、テトラブチルチタネ
ート、テトラプロピルチタネート、テトラエチルチタネ
ート等のチタン化合物、オクチル酸スズ、ジブチルスズ
オキシド、ジブチルスズジラウレート等の有機スズ化合
物、更には塩化第1スズ、臭化第1ズス、ヨウ化第1ス
ズ等のハロゲン化スズ化合物を用いることができる。使
用量は0.01〜1000ppm、好ましくは0.2〜500ppmである。
またε−カプロラクトンの代わりに6−オキシカプロン
酸を用いても良い。
本発明での重縮合反応は通常の方法で行っても良い。即
ち、重縮合反応は触媒の存在下において撹拌しながら、
5mmHg以下、好ましくは1mmHg以下の高真空下220〜280℃
の反応温度で行う。ポリアミド形成性化合物とジカルオ
ン酸及び脂肪族ポリエステルのカルボキシル基、アミノ
基及び水酸基の比率が 0.95≦〔COOH〕/〔NH2〕+〔OH〕)≦1.05 の範囲に入るように組み合わせて重縮合反応すること
が、優れた物理的性質を有する高重合度の脂肪族ポリエ
ステルアミドを製造する上で必要である。
また重縮合反応においては、テトラメチルチタネート、
テトライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネー
ト、テトラ−2−エチルヘキシルチタネート、テトラド
デシルチタネート、テトラヘキサドデシルチタネート等
のテトラアルキルチタネート、シュウ酸チタンカリ等の
チタン系触媒、ジブチルスズオキサイド、ジブチルスズ
ジラウレート、モノブチルスズオキサイド等のスズ系触
媒、ジルコニウムテトラブトキサイド、ジルコニウムイ
ソプロポキシサイドのジルコニウムテトラアルコキサイ
ド系触媒、ハフニウムテトラエトキサイド等のハフニウ
ムテトラアルコキサイド系触媒、及び酢酸鉛等の鉛系触
媒が好ましく用いられる。
本発明の組成物におけるポリアミド樹脂の配合割合は95
〜5重量部、好ましくは90〜10重量部であり、脂肪族ポ
リエステルアミドは5〜95重量部で、好ましくは10〜90
重量部である。ポリアミド樹脂が95重量部より多いと耐
衝撃性が低下し、また5重量部より少ないと耐熱性、耐
油性が低下してしまうからである。
本発明の実施に際しては本発明の目的を逸脱しない範囲
で他の熱可塑性樹脂又はエラストマーを併用することも
可能である。上記樹脂としては低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体、EPDM、エチレン−1−ブテン共重合体、
オレフィン系エラストマー、ポリスチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエステル、ポリエーテル、ポリエステル、ポ
リウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン
系エラストマー、ポリブタジエン、塩化ビニル系エラス
トマー、ポリスルホン系ポリマー、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリアミドイミド、ポリイミド等が挙げられ
る。
また本発明組成物はガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カ
リウム、アスベスト、炭化ケイ素、セラミック繊維、金
属繊維、窒化ケイ素、アラミド繊維なの繊維状強化剤;
硫酸バリウム、硫酸カルシウム、カオリン、クレー、ベ
ントナイト、ゼオライト、マイカ、雲母、タルク、フェ
ライト、硅酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、三酸化アンチモン、酸化亜鉛、酸化チタン、酸
化マグネシウム、酸化鉄、二硫化モリブデン、黒鉛、石
膏、ガラスビーズ、石英粉などの無機充填剤を組成中80
重量%まで含有せしめることができる。これらの強化剤
又は充填剤を加える場合、公知のシランカップリング剤
を用いることができる。
また本発明組成物には、本発明の目的を逸脱しない範囲
で公知の離型剤、可塑剤、着色剤、滑剤、熱安定剤、紫
外線安定剤、発泡剤、難燃剤、難燃助剤、防錆剤を含有
せしめることができる。
本発明組成物の調製は種々の公知の方法で可能である。
例えば、原料を予めタンブラー又はヘンシェルミキサー
のような混合機で均一に混合した後、1軸又は2軸の押
出機に供給し、130〜350℃で溶融混練した後、ペレット
として調製する。また原料を上記混合機で混合後、ペレ
ット化の工程を取らないで直接射出成形機、押出成形
機、3本ロール等の成形機により目的とする成形物に成
形する事も可能である。
〔発明の効果〕
以上の如く得られた本発明のポリアミド組成物は、その
優れた可撓性、耐熱性、耐油性により種々の用途に利用
できる。その例としては、チューブ、ホース、パイプ、
ロッド、フィルム、シート、電線被覆、光ファイバー被
覆、ブラシ、魚網、ネット、ホットメルト接着剤、コン
ベアベルト、Vベルト、ゴルフ・野球・サッカー・陸上
競技等のスポーツシューズ底、スキー靴、ギア、カム、
軸受、ベアリング、パッキング、ガスケット、Oリン
グ、ファスナー、バルブ、ジョイント、グリップ、キャ
スター、ローラー、スイッチケース、クリップ、時計バ
ンド、エンブレム、シャトルコック、テニスラケット部
品、ガソリンタンク、ベローズ、フロート、球技用ボー
ル、漁業用ブイ、タンク内面のコート、その他各種自動
車部品、電気・電子機器部品、精密機械部品、更には粉
体塗料等が挙げられる。
〔実 施 例〕
以下に実施例をもって本発明を説明するが、これによっ
て本発明を限定するものではない。なお、例中の部数は
重量部を表わす。
脂肪族ポリエステルアミドの製造 撹拌機、窒素導入管、温度計、脱水管を備えた40反応
罐でドデカンジ酸808.1部と12−アミノドデカン酸6785.
9部とを脱水縮合して酸価56.2のジカルボン酸ポリアミ
ド7026.8部を得た。
一方、撹拌機、窒素導入管、温度計、冷却管を備えた40
反応罐でエチレグリコール239.2部とε−カプロラク
トン7260.8部とテトラブチルチタネート0.075部とを反
応させて水酸基価56.4のポリカプロラクトンジオール7,
500部を得た。水酸基価より求めた平均分子量、即ち は1989であった。
次に撹拌機、窒素導入管、温度計、脱水管を備えた40
反応罐に上記ジカルボン酸ポリアミド7026.8部、上記ポ
リカプロラクトンジオール7500部、及びテトラブチルチ
タネート1.5部を仕込み、窒素を導入しながら200℃まで
加熱した。なお撹拌は仕込み混合物が溶融した後開始し
た。この温度で1時間反応させた後、窒素の導入を止め
減圧を開始し約1時間で1mmHg以下とした。その後250℃
まで加熱し1mmHg以下の高真空下で約7時間反応を続
け、殆ど着色のないポリエステルアミド約14,000部を得
た。
得られたポリエステルアミドの相対粘度ηrelは1.88(2
5℃における0.5%m−クレゾール溶液)、融点は150℃
(示差熱分析)であった。
ポリアミド組成物の製造 ポリアミド樹脂としてはダイアミド L1901(ダイセル
・ヒュルス社製ナイロン−12)、脂肪族ポリエステルア
ミドとして上記製造物を表−1に示す割合で配合し、ヘ
ンシェルミキサーで混合し、30mmφの2軸押出機で200
〜240℃で溶融混合した後、射出成形機により物性評価
用試片を作成した。表−1に実施例1〜3及び比較例1
の物性試験結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 77:00)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリアミド樹脂95〜5重量部と炭素数が6
    〜12のアミノカルボン酸、又は炭素数が6〜12のラクタ
    ム、又は炭素数4〜12のジカルボン酸と炭素数が4〜12
    のジアミンから成るナイロン塩から選ばれた1つ以上の
    ポリアミド形成性化合物と炭素数4〜54のジカルボン酸
    とポリカプロラクトンポリオールとを反応させて得られ
    る脂肪族ポリエステルアミド5〜95重量部とを配合して
    なるポリアミド組成物。
JP61004802A 1986-01-13 1986-01-13 ポリアミド組成物 Expired - Lifetime JPH0717834B2 (ja)

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