JPH0717812A - 工業用防カビ組成物 - Google Patents

工業用防カビ組成物

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JPH0717812A
JPH0717812A JP19200993A JP19200993A JPH0717812A JP H0717812 A JPH0717812 A JP H0717812A JP 19200993 A JP19200993 A JP 19200993A JP 19200993 A JP19200993 A JP 19200993A JP H0717812 A JPH0717812 A JP H0717812A
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JP
Japan
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industrial
antifungal
composition
benzimidazole
present
Prior art date
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Pending
Application number
JP19200993A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichiro Inui
圭一郎 乾
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Shinto Paint Co Ltd
Original Assignee
Shinto Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木材、パルプ、紙、繊維、接着剤、フィルム
などの工業用原料および製品の防カビ組成物を提供す
る。 【構成】 ジヨードメチルパラトリルスルホンと2−
(4−チアゾリル)ベンズイミダゾールを有効成分とし
て含有することを特徴とする工業用防カビ組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は木材、パルプ、紙、繊
維、接着剤、フィルムなどの工業用原料および製品の防
カビ組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工業用防カビ剤としてはハロゲン
化フェノール化合物や有機錫化合物が多用されてきた。
しかしながらこれらの化合物は急性及び慢性毒性が強
く、また比較的難分解性であるところから蓄積による二
次公害の懸念があり、これからの防カビ剤としては使用
に適さなくなってきた。このため、より安全性の高い防
カビ剤の開発が盛んに行われるようになり、さまざまな
化合物が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ジヨードメチルパラト
リルスルホンは、構造式(I)
【0004】
【化1】
【0005】で表され、木材、パルプ、紙、繊維、接着
剤および塗料等の諸工業分野においてカビの発生および
腐敗を防止するために添加されることが多い。しかしな
がらジヨードメチルパラトリルスルホンだけの単一の成
分の使用では、効力を有する微生物の種が限られるなど
の理由で充分な効力が得られず、しばしば薬剤の使用量
が増え、コストも高くなることが多い。また、2−(4
−チアゾリル)ベンズイミダゾールは構造式(II)
【0006】
【化2】
【0007】で表され、工業用の防腐防カビ剤として有
用であるが、抗カビスペクトルに選択性があり、Altern
ariaなどのカビにはほとんど効力が認められない。従っ
て、単独の使用では実用的な効力をが得られず、相当高
濃度の添加が必要である。また、微生物の抵抗性を生
じ、充分な効力を得られない場合がある。このため各種
の防カビ剤を組合せ、抗菌スペクトルの安定化や作用力
の増加などが試みられているが、通常はいずれかが一方
の効果の発現に留まるか、相加平均的な効果しか得られ
ないのが実情である。例えば、特開昭63−19650
2号には、上記ピリジンチオール−1−オキシドの金属
塩と2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾールを合剤
にする方法、さらに特開平4−261106号には、2
−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾールを含むベンズ
イミダゾール系化合物を合剤にする方法が提案されてい
る。また、特開平3−287506号には上記ジヨード
メチルパラトリルスルホンと2−(4−エトキシフェニ
ル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシベンジルエ
ーテルを合剤にする方法、さらに特公昭57−1608
2号には上記ジヨードメチルパラトリルスルホンと1,
2−ジブロム−2,4−ジシアノブタンを合剤にする方
法、特公平3−72601号には上記ジヨードメチルパ
ラトリルスルホンと2−メトキシカルボニルアミノベン
ズイミダゾールを合剤にする方法が提案されているが、
これらの方法では防カビ効力が著しく向上することはな
く充分ではない。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明者らはその防カ
ビ効力を補う為に鋭意研究を重ねた結果、ジヨードメチ
ルパラトリルスルホンと2−(4−チアゾリル)ベンズ
イミダゾールを有効成分として含有することを特徴とす
る工業用防カビ組成物が、それぞれ単独で用いた場合と
比較して飛躍的に防カビ効力の増大することを見出し本
発明を完成した。これらのジヨードメチルパラトリルス
ルホンは安全性が高く、また蓄積性もないことが知られ
ているが、前述のように抗カビスペクトルに選択性があ
り、単独では実用性に乏しい。2−(4−チアゾリル)
ベンズイミダゾールは蓄積性がなく、また前述のジヨー
ドメチルパラトリルスルホンとの相乗効果によってその
使用量が著しく軽減することができることから、実用上
無害な防カビ組成物を提供することが可能である。
【0009】本発明の防カビ組成物は使用目的に応じ
て、直接適用するか、あるいは油剤、乳剤、ペースト
剤、懸濁剤などの剤型として使用できる。また他の防カ
ビ剤、殺菌剤、殺虫剤、劣化防止剤などを配合して使用
することも可能である。本発明組成物中における有効成
分の含有割合は特に限定するものではないが、ジヨード
メチルパラトリルスルホンと2−(4−チアゾリル)ベ
ンズイミダゾールの配合比率は、重量比で1:19〜1
9:1とするのが良く、好ましくは1:4〜9:1で使
用するのが望ましい。本発明の防カビ組成物は各種の工
業用材料、製品に適用することができる。例えば、木材
および木竹製品、パルプ、繊維、塗料、接着剤、皮革、
紙加工品、電子部品、壁装材、樹脂成形物などがあげら
れる。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例および比較例をあげて説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
以下に示した配合比率はすべて重量%である。なお、以
下の説明においては化合物名を次の通り略記する。 ジヨードメチルパラトリルスルホン :DMT
S 2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール :TBZ また%は各々重量%である。
【0011】(実施例1)TBZ4%を乳酸15%に溶
解し、DMTS1%、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル70%、乳化剤ソルポール2852(東邦化学
社製)10%を均一に混合し、乳剤とした。
【0012】(実施例2)TBZ2.5%を乳酸10%
に溶解し、DMTS2.5%、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル75%、乳化剤ソルポール2852
(東邦化学社製)10%を均一に混合し、乳剤とした。
【0013】(実施例3)TBZ0.5%を乳酸3%に
溶解し、DMTS4.5%、ジエチレングリコールモノ
エチルエーテル82%、乳化剤ソルポール2852(東
邦化学社製)10%を均一に混合し、乳剤とした。
【0014】(実施例4)DMTS2.5%、TBZ
2.5%、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
3.0%、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル硫酸塩2.5%、ホワイトカーボン1.5%、ザンサ
ンガム0.2%、水87.8%を混合して湿式粉砕機を
通し懸濁剤とした。
【0015】(比較例1〜2)DMTS、TBZの各々
について5%含有の単剤を調製し、比較例として用い
た。
【0016】試験例1 エマルジョン塗料の防カビ 酢ビ−アクリル系エマルション塗料[神東塗料株式会社
製エンビ#60(防カビ剤無添加)]に規定量の薬剤を
添加し、No.定性ろ紙上にろ紙と同重量の塗料を均一
に塗布して乾燥後、JISZ2911「カビ抵抗性試験
方法」記載の塗料の試験法に準じて3日後および7日後
の防カビ効力を評価した。なお、供試菌株としてJIS
記載の種類の他、実際に塗料壁面に発生した菌株(Peni
cilliumsp. 、Cladosporium sp.)を加えて試験した。
結果を表1に示す。ただしカビ発育の程度の表示は次の
判定基準によった。
【0017】−) 試験片上にカビの発育を全く認めな
い。 +) 試験片上のカビの発育部分の面積が全面積の1/
10を超えない。 ++) 試験片上のカビの発育部分の面積が全面積の1
/10〜1/3。 +++) 試験片上のカビの発育部分の面積が全面積の
1/3を超える。 なお試験例2及び3の結果についても同様の基準で表示
した。表1の結果から明らかなように、本発明組成物は
比較例のように単剤で用いた場合に比べ、著しい防カビ
効果が認められた。
【0018】
【表1】
【0019】試験例2 木材の防カビ 水で規程濃度となるような希釈した薬剤の溶液中にアカ
マツ辺材(縦2cm×横5cm×厚さ0.3cm)を3
0秒間浸漬した後風乾する。この試験片をポテトデキス
トロース寒天平板上に載せ、カビの混合胞子懸濁液1m
lをふりかけて28℃で28日間培養し、7日毎に観察
した。供試菌としてはChaetomium globosum、Trichoder
ma viride、Penicillium funiculosum 及び実際にアカ
マツに発生した野生の菌株(Fusarium sp.)を用いた。
結果を表2に示す。表2の結果から明らかなように、本
発明組成物は比較例のように単剤で用いた場合に比べ、
著しい防カビ効果が認められた。
【0020】
【表2】
【0021】試験例3 糊付綿布の防カビ 小麦デンプン5部、PVA2.5部、水92部を混合加
熱し、糊液とした。糊液に規定量の薬剤を添加した後、
40番ブロード綿布に綿布と等重量の糊液を含浸させ、
乾燥後JISZ2911「カビ抵抗性試験方法」記載の
繊維製品試験法(湿式法)に基づき、14日間培養して
防カビ効力を評価した。なお供試菌株としてJIS記載
の種類の他、実際に綿布に発生した菌株(Cladosporium
sp.、Alternaria sp.)をも加えて試験した。結果を表
3に示す。表3の結果から明らかなように、本発明組成
物は比較例のように単剤で用いた場合に比べ、著しい防
カビ効果が認められた。本発明組成物はそれぞれ単剤で
用いた場合に比べ著しい効力の向上があり、各種工業用
材料、製品の防カビ剤として好適である。
【0022】
【表3】
【0023】
【発明の効果】本発明の組成物はそれぞれ単独で用いた
場合に比較して、著しい効力の向上があり、各種工業用
材料、製品の防カビ剤として非常に優れている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジヨードメチルパラトリルスルホンと2
    −(4−チアゾリル)ベンズイミダゾールを有効成分と
    して含有することを特徴とする工業用防カビ組成物。
JP19200993A 1993-07-05 1993-07-05 工業用防カビ組成物 Pending JPH0717812A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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