JPH07178082A - 超音波探触子 - Google Patents

超音波探触子

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JPH07178082A
JPH07178082A JP32462093A JP32462093A JPH07178082A JP H07178082 A JPH07178082 A JP H07178082A JP 32462093 A JP32462093 A JP 32462093A JP 32462093 A JP32462093 A JP 32462093A JP H07178082 A JPH07178082 A JP H07178082A
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一吉 入岡
Yasushi Koishihara
靖 小石原
Takayoshi Saito
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波診断画像の高分解能化を図る。 【構成】 圧電振動子1の超音波送受信側の面に、圧電
振動子1側が平面形状、反対側が曲面形状で、厚みが不
均一な第1の音響整合層5を設ける。第1の音響整合層
5の前面に第2の音響整合層6を設ける。曲面形状で厚
みが不均一な第1の音響整合層5を用いることにより、
広帯域で正規分布型の周波数特性を得て距離分解能を向
上させることができる。曲面形状の第1の音響整合層5
と被検体8とに音速差を与えることにより、音波を集束
させて方位分解能を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用超音波診断装置
に用いる超音波探触子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の超音波探触子は、特公昭
63−234949号公報に記載されているような構成
が一般的である。以下、その構成について図4で示す概
略断面図を参照しながら説明する。
【0003】図4に示すように、圧電振動子51は圧電
体52と、この圧電体52の両面に設けられたプラス側
およびマイナス側の電極53および54とから構成さ
れ、平板状に形成されている。圧電振動子51の超音波
送受信側(前面側)に被検体と圧電体52の音響インピ
ーダンスのマッチングをとる平板状の第1の音響整合層
55が設けられ、第1の音響整合層55の前面に平板状
の第2の音響整合層56が設けられ、第2の音響整合層
56の前面に、被検体の音速より遅い値をもった材質の
凸面状の音響レンズ57が設けられている。圧電振動子
51の背面には音波を吸収するバッキング材58が設け
られている。
【0004】次に、上記従来例の動作について説明す
る。電極53、54により圧電体52に電圧が加わる
と、圧電効果により圧電体52が振動する。この圧電体
52が振動することにより、第1、第2の音響整合層5
5、56を通して超音波が前面に放出され、被検体の音
速より遅い値を持った凸面状の音響レンズ57のレンズ
効果により超音波を集束させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の超音波探触子では、減衰の大きいシリコーンゴムか
らなる音響レンズ58によって超音波を集束させている
ため、シリコーンゴムの減衰により超音波パルスの感度
低下や、周波数特性が劣化し、超音波診断画像の距離方
向の分解能の劣化や、感度不足を引き起こすなどの問題
があった。特に、高周波の超音波(7.5MHz以上)
の場合、音響レンズ58による減衰が極めて大きくな
り、周波数特性・感度に悪影響を及ぼし、上記のような
超音波診断画像の距離方向の分解能の劣化や感度不足を
引き起こすという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、超音波診断画像の高分解能化を図ること
ができる超音波探触子を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の技術的手段は、圧電体の両面に電極が設けら
れた圧電振動子と、この圧電振動子の超音波送受信側の
面に設けられた少なくとも一層の音響整合層とを備え、
上記圧電振動子が平板状に形成され、上記圧電振動子上
の音響整合層が上記圧電振動子の反対側の面に曲面形状
をもち、厚みが不均一となるように形成されたものであ
る。
【0008】そして、上記技術的手段における圧電振動
子上の音響整合層は、圧電振動子側が平面状で、反対側
が凸面の曲面形状に形成され、音速が被検体の音速より
遅い値となるように設定し、または圧電振動子側が平面
状で、反対側が凹面の曲面形状になるように形成し、音
速が被検体の音速より速い値となるように設定する。
【0009】また、上記目的を達成するための本発明の
他の技術的手段は、圧電体の両面に電極が設けられた圧
電振動子と、この圧電振動子の超音波送受信側の面に設
けられた少なくとも一層の音響整合層と、この音響整合
層の前面に設けられた音響レンズとを備え、上記圧電振
動子が平板状に形成され、上記圧電振動子上の音響整合
層における上記圧電振動子と反対側の面が凸面の曲面形
状に形成され、上記音響レンズが被検体より音速の速い
材料により形成されたものである。
【0010】そして、上記技術的手段における圧電振動
子上の音響整合層として、被検体の音速とほぼ同じ、若
しくは速い音速を有する材料により形成する。
【0011】また、上記各技術的手段における音響整合
層の最も厚い部分の厚みが4分の1波長となるように設
定する。
【0012】
【作用】したがって、本発明によれば、圧電振動子の超
音波送受信側の面に圧電振動子側が平面形状で、反対側
が曲面形状の不均一な厚みを有する少なくとも一層の音
響整合層を設けているので、広帯域で正規分布型の周波
数特性を得ることができる。
【0013】また、上記音響整合層を被検体より遅い材
料で凸面形状に形成し、または上記の音響整合層を被検
体より速い材料で凹面形状に形成することにより、広帯
域で正規分布型の周波数特性を得ることができるととも
に、超音波ビームを集束させることができる。
【0014】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例について図面
を参照しながら説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施例における超音
波探触子を示す概略断面図である。図1に示すように、
圧電振動子1はPZT系、PbTiO3系の圧電セラミ
ックスからなる圧電体2と、この圧電体2の両面に蒸着
や焼き付けによって設けられ、金、アルミニウム、銀な
どの金属からなるプラス側およびマイナス側の電極3お
よび4とから構成され、平板状に形成されている。本実
施例における圧電振動子1は、円形、若しくは正方形な
どの形状をしたいわゆる単一板として構成されている。
圧電振動子1の超音波を送受信する前面側(被検体側)
には第1の音響整合層5が設けられ、第1の音響整合層
5の前面に第2の音響整合層6が設けられている。圧電
振動子1の背面には音波を吸収するバッキング材7が設
けれている。
【0016】上記第1の音響整合層5は、圧電振動子1
側が平面状に形成され、前面側、すなわち、第2の音響
整合層6側が曲面からなる凸面形状に形成され、厚みは
中心部が最も厚く、外端部(周辺部)に至るに従い、次
第に薄くなるような不均一な厚みに形成されている。そ
して、音速が水や生体のような被検体8の音速(約15
00m/s)より遅い材料により、最も厚い中心部の厚
みがほぼ4分の1波長となるように形成されている。
【0017】既に公知であるように、一般的に圧電体2
に圧電セラミックを用い、被検体8として水や生体を対
象とした場合、二層の音響整合層を設けたときの第1の
音響整合層5の音響インピーダンスは、7〜15MRa
ylの範囲の値のものが望ましいとされている。したが
って、本実施例における第1の音響整合層5も音響イン
ピーダンスが7〜15MRaylで、音速が水や生体の
ような被検体8の音速(約1500m/s)より遅い材
料が用いられる。例えば、塩化ビニル樹脂に対して、タ
ングステン粉末を重量比で92の割合で混入(充填)し
た材料は、音響インピーダンスが約10MRaylで、
音速が約980m/sという値を有しており、第1の音
響整合層5としてこのような材料を用いるとよい。
【0018】上記第2の音響整合層6は、第1の音響整
合層5の凸面に沿って、ほぼ4分の1波長のほぼ均一な
厚みで形成されている。第2の音響整合層6の音響イン
ピーダンスも、第1の音響整合層5と同様に既に公知で
あり、3MRayl前後の値の材料が選択され、このよ
うな材料としてプラスチック系エポキシ樹脂などが用い
られる。
【0019】第1の音響整合層5を不均一な厚みにし、
最も厚くなる部分の厚みを約4分の1波長にし、その上
に第2の音響整合層6を設けることにより、広帯域で正
規分布型の周波数特性が得られるということについて
は、特願平5−151851号において出願されてい
る。しかし、この構成は凹面形状の圧電振動子を用いる
ため、製作上およびコスト的に問題がある。本実施例に
おいては、これらの問題を解決し、広帯域で正規分布型
の周波数特性を有し、かつ音響レンズを用いなくても超
音波ビームを集束することができる新規の構成にしたも
のである。
【0020】次に、本実施例の超音波探触子が音響レン
ズを用いなくても超音波ビームを集束することができる
動作原理について簡単に説明する。
【0021】圧電振動子1から発生した超音波は、第1
の音響整合層5を伝搬し、続いて第2の音響整合層6、
被検体8へと伝搬していく。このとき、上記のように第
1の音響整合層5はその音速が被検体6より遅く、かつ
凸面形状となるように形成しているので、音速差により
超音波は屈折する。この場合、超音波ビームは、被検体
8内で集束することになる。この集束する幾何学的な焦
点距離は、次式によって与えられる。
【0022】焦点距離=R/(1−Vm/Vml) ここで、Vmは被検体8の音速、Vmlは第1の音響整
合層5の音速、Rは第1の音響整合層5の曲率である。
【0023】実際には、第2の音響整合層6の音速も考
慮しなければならないが、一時近似的には成立する。こ
のような第1の音響整合層5は、音響整合層および音響
レンズの両方の機能を有する。したがって、広帯域で正
規分布型の周波数特性が得られるので、パルス応答の尾
引き特性が良好になり、距離方向(超音波伝搬方向)の
分解能が向上する。また、音響レンズを用いないで超音
波ビームを集束させるので、効率が良くなり、しかも、
方位分解能を向上することができる。
【0024】なお、本実施例においては、第2の音響整
合層6の厚みを4分の1波長で均一に形成した場合につ
いて説明したが、このほか、第1の音響整合層5の形状
と同様に、凸面形状の不均一な厚みで、最も暑い中心部
分の厚みが約4分の1波長となるように形成した場合に
おいても、広帯域で、正規分布型の周波数特性を得るこ
とができ、かつ超音波ビームを集束することができると
いう同様の効果が得られる。
【0025】また、本実施例においては、圧電振動子1
が単一板の場合について説明したが、このほか、圧電振
動子を複数個配列したいわゆるアレイ型の超音波探触子
の場合においても同様の効果が得られる。
【0026】また、本実施例においては、超音波探触子
を直接被検体に接触させる場合について説明したが、こ
のほか、超音波探触子と被検体の間に超音波伝搬媒質な
どを介在させた場合についても同様の効果が得られる。
【0027】また、本実施例においては、音響整合層を
二層設けた場合について説明したが、このほか、音響整
合層を一層、若しくは、三層以上設けた場合についても
同様の効果が得られる。
【0028】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について図面を参照しながら説明する。
【0029】図2は本発明の第2の実施例における超音
波探触子を示す概略断面図である。本実施例において
は、図1に示す上記第1の実施例の構成要素とほぼ同じ
であり、また、機能的にも同じであるので、同一構成要
素については同一符号を付してその説明を省略し、異な
る構成および機能について説明する。
【0030】図2に示すように、平板状の圧電振動子1
の超音波送受信側の面に設けられた第1の音響整合層5
は圧電振動子1側が平面に形成され、反対側(被検体
側)が凹面形状に形成されている。第2の音響整合層6
は第1の音響整合層5の凹面に沿って、ほぼ4分の1波
長のほぼ均一な厚みで形成されている。
【0031】上記第1の音響整合層5は、上記第1の実
施例の場合とは逆に中心部で最も薄く、外端部(周辺
部)に至るに従い、次第に厚くなり、両外端部で最も厚
くなるように形成され、両外端部の最も厚くなる厚み
は、ほぼ4分の1波長となるように設定されている。本
実施例の第1の音響整合層5を不均一な厚みにし、かつ
最も厚くなる部分の厚みを4分の1波長に設定するとい
る技術思想は、上記第1の実施例の場合と全く同じであ
り、本実施例の構成においても、広帯域で、正規分布型
の周波数特性が得られる。
【0032】また、第1の音響整合層5の音響インピー
ダンスについては7〜15MRaylで、上記第1の実
施例の場合と同じであるが、音速については上記第1の
実施例の場合には逆に、水と生体のような被検体8の音
速より速い材料を用いる。音響インピーダンスが7〜1
5MRaylの値を有し、しかも、音速が被検体8のそ
れより速い値の材料は種々あり、選択性が広くなるとい
る長所を有している。
【0033】例えば、ガラスや金属(アルミニウム系の
合金)、あるいはエポキシ樹脂などにフィラーを充填し
た材料がある。これらの音速は約6000m/sから2
500m/sという広い範囲の値を有しており、用途、
あるいは周波数に応じて自由に選択することができる。
【0034】上記のように、第1の音響整合層5を被検
体8方向に対して凹面形状とし、しかも、音速が被検体
8より速い材料を用いることにより、上記第1の実施例
の場合と同様に、超音波の屈折によるレンズ効果で被検
体8に伝搬させる超音波ビームに集束をかけることがで
きる。
【0035】本実施例の第1の音響整合層5も上記第1
の実施例の場合と同様に音響整合層および音響レンズと
しての両方の機能を有する。したがって、広帯域で正規
分布型の周波数特性が得られるので、パルス応答の尾引
き特性が良好になり、距離方向(超音波伝搬方向)の分
解能が向上する。また、音響レンズを用いないので、効
率が良くなり、しかも、方位方向の分解能を向上させる
ことができる。
【0036】なお、本実施例においては、第2の音響整
合層6を4分の1波長のほぼ均一な厚みに形成した場合
について説明したが、このほか、第1の音響整合層5の
形状と同様に、凹面形状で不均一な厚みにし、しかも、
最も厚くなる外端部の厚みがほぼ約4分の1波長となる
ように形成した場合においても、広帯域で正規分布型の
周波数特性を得ることができ、かつ超音波ビームを集束
できるという効果が得られる。
【0037】また、本実施例においては、圧電振動子1
が単一板の場合について説明したが、このほか、圧電振
動子を複数個配列したいわゆるアレイ型の超音波探触子
の場合においても同様の効果が得られる。
【0038】また、本実施例においては、超音波探触子
を直接被検体に接触させる場合について説明したが、こ
のほか、超音波探触子と被検体の間に超音波伝搬媒質な
どを介在させた場合についても同様の効果が得られる。
【0039】また、本実施例においては、音響整合層を
二層設けた場合について説明したが、このほか、音響整
合層を一層、若しくは、三層以上設けた場合についても
同様の効果が得られる。
【0040】(実施例3)以下、本発明の第3の実施例
について図面を参照しながら説明する。
【0041】図3は本発明の第3の実施例における超音
波探触子を示す概略断面図である。本実施例において
は、図1に示す上記第1の実施例の構成要素とほぼ同じ
であり、また、機能的にも同じであるので、同一構成要
素については同一符号を付してその説明を省略し、異な
る構成および機能について説明する。
【0042】図3に示すように、平板状の圧電振動子1
の超音波送受信側の面に設けられた第1の音響整合層5
が圧電振動子1側が平面状に形成され、反対側(被検体
側)が凸面形状に形成されている。第2の音響整合層6
は第1の音響整合層5の凸面に沿って、ほぼ4分の1波
長のほぼ均一な厚みで形成されている。更に、第2の音
響整合層6の曲面に沿って音響レンズ9が設けられてい
る。
【0043】上記第1の音響整合層5の形状と最も厚い
中心部分の厚みは、上記第1の実施例の場合と同じであ
り、凸面形状でほぼ4分の1波長とする。ただし、上記
第1の実施例と大きく異なる点は、音速を全く限定して
いない点である。すなわち、本実施例の第1の音響整合
層5は、音響整合層としての機能のみを有するものであ
り、上記第1の実施例のように音響レンズの機能を有し
ていない。
【0044】音速を限定しないで凸面形状にするという
ことは、第2の音響整合層6から被検体8に放射される
超音波ビームが集束、あるいは拡散することになる。す
なわち、第1の音響整合層5の音速が被検体8の音速に
対して遅い、同じ、あるいは速い場合によって超音波ビ
ームが集束、あるいは拡散するかが決まるためである。
【0045】被検体8に放射する超音波ビームは分解能
を向上させるために集束させることが必要であり、そこ
で、本実施例においては、第2の音響整合層6上に音響
レンズ9を設けている。
【0046】この音響レンズ9は音響インピーダンスが
被検体8に近い値を有し、音速が被検体8より速い値を
有する材料が望ましい。例えば、音響レンズ9の材料と
しては、ポリメチルペンテン、ポリエチレン、ポリスチ
レンなどのプラスチック系のものを用いるとよい。ま
た、被検体8と接触する音響レンズ9の表面形状は、ほ
ぼ平坦面であることが望ましいが、特に限定しなくても
よい。
【0047】したがって、広帯域で正規分布型の周波数
特性が得られるので、パルス応答の尾引き特性が良好に
なり、距離方向(超音波伝搬方向)の分解能が向上し、
しかも、方位方向の分解能を向上させることができる。
【0048】なお、本実施例においては、第2の音響整
合層6を4分の1は長のほぼ均一な厚みに形成した場合
について説明したが、このほか、第1の音響整合層5の
形状と同様に、凹面形状で不均一な厚みにし、しかも、
最も厚くなる外端部の厚みがほぼ約4分の1波長となる
ように形成した場合においても、広帯域で正規分布型の
周波数特性を得ることができ、かつ超音波ビームを集束
できるという同様の効果が得られる。
【0049】また、本実施例においては、圧電振動子1
が単一板の場合について説明したが、このほか、圧電振
動子を複数個配列したいわゆるアレイ型の超音波探触子
の場合においても同様の効果が得られる。
【0050】また、本実施例においては、超音波探触子
を直接被検体に接触させる場合について説明したが、こ
のほか、超音波探触子と被検体の間に超音波伝搬媒質な
どを介在させた場合についても同様の効果が得られる。
【0051】また、本実施例においては、第1の音響整
合層5の音速を限定しない場合について説明したが、こ
のほか、第1の音響整合層5の音速が被検体8の音速と
ほぼ同じ、若しくは速い材料を用いた場合についても同
様の効果が得られる。
【0052】また、本実施例においては、音響整合層を
二層設けた場合について説明したが、このほか、音響整
合層を一層、若しくは、三層以上設けた場合についても
同様の効果が得られる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧電振動子の超音波送受信側の面に圧電振動子側が平面
形状で、反対側が曲面形状の不均一な厚みを有する少な
くとも一層の音響整合層を設けているので、広帯域で正
規分布型の周波数特性を得ることができ、パルス応答の
尾引き特性を良好にすることができる。したがって、距
離(深さ)方向の分解能を向上させ、超音波診断画像の
高分解能化を図ることができる。
【0054】また、上記音響整合層を被検体より遅い材
料で凸面形状に形成し、または上記音響整合層を被検体
より速い材料で凹面形状に形成することにより、広帯域
で正規分布型の周波数特性を得ることができるととも
に、超音波ビームを集束させることができる。このよう
に音響整合層に音響レンズの機能を備えることにより、
超音波ビームを集束することができる。したがって、距
離(深さ)方向の分解能および方位分解能の高い超音波
画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における超音波探触子を
示す概略断面図
【図2】本発明の第2の実施例における超音波探触子を
示す概略断面図
【図3】本発明の第3の実施例における超音波探触子を
示す概略断面図
【図4】従来の超音波探触子の一例を示す概略断面図
【符号の説明】
1 圧電振動子 2 圧電体 3 電極 4 電極 5 第1の音響整合層 6 第2の音響整合層 7 バッキング材 8 被検体 9 音響レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 孝悦 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体の両面に電極が設けられた圧電振
    動子と、この圧電振動子の超音波送受信側の面に設けら
    れた少なくとも一層の音響整合層とを備え、上記圧電振
    動子が平板状に形成され、上記圧電振動子上の音響整合
    層が上記圧電振動子の反対側の面に曲面形状をもち、厚
    みが不均一となるように形成された超音波探触子。
  2. 【請求項2】 圧電振動子上の音響整合層は、圧電振動
    子側が平面状で、反対側が凸面の曲面形状に形成され、
    音速が被検体の音速より遅い値となるように設定された
    請求項1記載の超音波探触子。
  3. 【請求項3】 圧電振動子上の音響整合層は、圧電振動
    子側が平面状で、反対側が凹面の曲面形状に形成され、
    音速が被検体の音速より速い値なるように設定された請
    求項1記載の超音波探触子。
  4. 【請求項4】 圧電体の両面に電極が設けられた圧電振
    動子と、この圧電振動子の超音波送受信側の面に設けら
    れた少なくとも一層の音響整合層と、この音響整合層の
    前面に設けられた音響レンズとを備え、上記圧電振動子
    が平板状に形成され、上記圧電振動子上の音響整合層に
    おける上記圧電振動子と反対側の面が凸面の曲面形状に
    形成され、上記音響レンズが被検体より音速の速い材料
    により形成された超音波探触子。
  5. 【請求項5】 圧電振動子上の音響整合層が被検体の音
    速とほぼ同じ、若しくは速い音速を有する材料により形
    成された請求項4記載の超音波探触子。
  6. 【請求項6】 圧電振動子上の音響整合層の最も厚い部
    分の厚みが4分の1波長となるように設定された請求項
    1ないし5のいずれかに記載の超音波探触子。
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