JPH07177940A - 衣類収納ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 衣類の取り出しや収納が容易になる衣類収納
ユニットを提供する。 【構成】 前面及び下面を開口させて箱体１を形成す
る。箱体１の両側の側板２の各内面にその下端縁から前
端縁、上端縁、後端縁に至るようにガイド３を設ける。
箱体２の前面開口と下面開口を少なくとも塞ぐ長さを有
する上下方向に屈曲自在なシャッター板４をガイド３に
沿って移動自在に取り付ける。シャッター板４の後端部
の内面にハンガー受け５を設ける。シャッター板４をガ
イド３に沿って移動させて箱体１の前面と下面を開口さ
せるようにすると、ハンガー受け５は箱体１の後部の下
部に位置するようになり、ハンガー受け５に掛けた衣類
を箱体１の下面の開口から下方へ突出させるようにハン
ガー受け５を下げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、季節物の衣類を収納す
る衣類収納ユニットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】夏物や冬物など季節物の衣類は、季節外
の時期には埃や虫が作用しないように密閉した状態で収
納する必要がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このように衣
類を収納すると、衣類を取り出すときに不便であるとい
う問題があった。本発明は上記の点に鑑みてなされたも
のであり、衣類の取り出しや収納が容易にできる衣類収
納ユニットを提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明に係る衣類収納ユ
ニットは、前面及び下面を開口させて箱体１を形成し、
箱体１の両側の側板２の各内面にその下端縁から前端
縁、上端縁、後端縁に至るようにガイド３を設け、箱体
２の前面開口と下面開口を少なくとも塞ぐ長さを有する
上下方向に屈曲自在なシャッター板４をガイド３に沿っ
て移動自在に取り付け、シャッター板４の後端部の内面
にハンガー受け５を設けて成ることを特徴とするもので
ある。

【０００５】また本発明にあって、天井６に設けられた
下面が開口する天井収納枠７内に箱体２の上端部を上下
回動自在に枢支し、箱体２を上方へ回動して水平状態に
することによって天井収納枠７内に収納自在にすること
ができる。

【０００６】

【作用】シャッター板４をガイド３に沿って移動させて
箱体１の前面と下面を開口させるようにすると、シャッ
ター板４の後端部に設けたハンガー受け５は箱体１の後
部の下部に位置するようになり、ハンガー受け５に掛け
た衣類を箱体１の下面の開口から下方へ突出させるよう
にハンガー受け５を下げることができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。箱
体１は背板１１の両側端に側板２，２を前方に突出させ
るように設けて断面コ字形に形成されるものであり、そ
の前面と下面及び上面はそれぞれ開口させてある。各側
板２には相互に対向する位置において、図３に示すよう
にその下端縁から前端縁、上端縁、後端縁に至るように
連続するガイド３が設けてある。ガイド３は図４のよう
に２本の平行なレール３ａ，３ａによって形成するよう
にしてある。

【０００８】シャッター板４は横長のスラット１２を多
数枚上下に連結して形成されるものであり、各スラット
１２を上下方向に回動自在に連結するようにして、上下
方向に屈曲自在にシャッター板４を形成してある。シャ
ッター板４の前端と後端には前端板１３と後端板１４が
上下方向に回動自在に連結してあり、これら前端板１３
と後端板１４は上記スラット１２よりも幅広に形成して
ある。そしてこのシャッター板４の各スラット１２の両
側端に突設したスライドピン１５を図４（ａ）のように
ガイド３のレール３ａ，３ａ間に差し込むことによっ
て、シャッター板４をガイド３に沿って移動自在に取り
付けるようにしてある。前端板１３と後端板１４はその
両側端にスライド溝１６が凹設してあり、図４（ｂ）の
ようにスライド溝１６をガイド３のレール３ａ，３ａに
被挿してガイド３によって案内されるようにしてある。

【０００９】シャッター板４は、箱体１の前面開口と下
面開口を少なくとも塞ぐ上下方向の長さを有するように
形成されるものであるが、図２（ａ）のようにガイド３
の前部の下端から後部の上端部に至る長さに形成するの
が好ましい。そしてシャッター板４の後端板１４の内側
面には、ハンガー受け５を前方へ突出させて固定してあ
る。ハンガー受け５の長さは、箱体１の側板２の前後長
よりも短く設定して箱体１内に納められるようにしてあ
る。１７は前端板１３の外面に設けた把手用凹部であ
る。

【００１０】上記のように形成される衣類収納ユニット
は、例えば壁面等に取り付けて使用されるものであり、
普段は図１（ｂ）のようにシャッター板４で箱体１の下
面、前面、上面の開口を塞いで密閉する。シャッター板
４の前端板１３には磁石等のロック手段が設けてあり、
背板１１の下端に設けた磁石等のロック受け手段と結合
させることによって、シャッター板４で箱体１の下面、
前面、上面の開口を塞いだ状態を保持するようにしてあ
る。このとき、図２（ａ）に示すようにシャッター板４
の後端板１４は箱体１の上端部内に位置するために、後
端板１４に設けたハンガー受け５も箱体１の上端部内に
位置し、ハンガー受け５にハンガー１８で掛けた衣類１
９を箱体１内に収納することができる。

【００１１】次に、シャッター板４の前端板１３を引き
上げてシャッター板４をガイド３に沿って移動させ、箱
体１の下面と前面の下部を開口させるようにすると、シ
ャッター板４の後端板１４は箱体１の下部に移動し、後
端板１４に設けたハンガー受け５も箱体１の下部に位置
することになるために、図１（ａ）や図２（ｂ）に示す
ように、ハンガー受け５にハンガー１８で掛けた衣類１
９を箱体１の下面の開口から下方へ飛び出させるよう、
ハンガー受け５を低い位置に下げることができる。この
ようにハンガー受け５を低い位置に下げた状態で、ハン
ガー受け５に掛けた衣類１９を取り出したり、ハンガー
受け５に衣類１９を掛けたりすることができ、衣類１９
の取り出しや収納が容易になるものである。

【００１２】図５及び図６は本発明の他の実施例を示す
ものであり、上記衣類収納ユニットの箱体１を天井６に
収納するようにしたものである。すなわち、天井６の開
口部に四角枠状の天井収納枠７が取り付けてある。この
天井収納枠７はその総てが天井裏に位置するようにして
もよく、また天井収納枠７の下部が天井６の下方に突出
するようにしてもよい。また天井収納枠７は下面を開口
させて形成されるが、上面は開口させておいても天板を
張って塞ぐようにしてもいずれでもよい。天井裏の部分
はプラスチックで作成することができる。そして箱体１
の上端部を天井収納枠７の一方の端部内に挿入して各側
板２の上端外面に設けた軸２１を天井収納枠７に枢着す
ることによって、天井収納枠７に箱体１を垂直に垂下す
る状態と背板１１を下側にして水平になる状態との間で
上下回動自在に取り付けてある。また天井収納枠７の両
側の内面にはそれぞれガススプリング２２のシリンダー
２２ａの基端を上下回動自在に枢支して取り付けてあ
り、ガススプリング２２のロッド２２ｂの先端を箱体１
の側板２の軸２１よりも上側に上下回動自在に枢支して
連結してある。

【００１３】このように天井収納タイプに形成される衣
類収納ユニットにあって、図５に示すように箱体１を天
井収納枠７から下方へ引き出して垂下させることによっ
て、図１や図２に示したように箱体１に衣類１９を出し
入れすることができるものであり、特にシャッター板４
を引き上げて箱体１の下面と前面の下部を開口させると
きには、ハンガー受け５に掛けた衣類１９を箱体１の下
面の開口から下方へ飛び出させるように、ハンガー受け
５を低い位置に下げることができるので、箱体１を天井
６という高い箇所に設けていても衣類１９の取り出しや
収納を容易におこなうことできるものである。

【００１４】次に、シャッター板４で箱体１の下面、前
面、上面の開口を塞ぐようにして衣類１９を箱体１内に
収納した後、箱体１を図５の矢印ように上方へ回動させ
て箱体１を水平状態にまで回動させると、図６のように
天井収納枠７内に箱体１を収納することができるもので
ある。このとき、箱体１には軸２１よりも上側の部分に
ガススプリング２２によって押す力が働いているため
に、軽い力で箱体１を上方へ回動させることができ、ま
た箱体１を水平状態にして天井収納枠７内に保持するこ
とができる。勿論、ラッチ等のロック手段を設けて箱体
１を天井収納枠７内に収納保持するようにしてもよい。

【００１５】このようにして、衣類１９を収納した箱体
１を天井収納枠７によって天井６内に収納することがで
き、夏物や冬物など季節物の衣類を季節外の時期に天井
６を利用して収納することができるものである。またこ
のとき、箱体１の背板１１を天井６と同じ色・模様に形
成しておけば、箱体１が天井６の一部をなすかのような
外観にすることができ、室内の天井６の外観を損なうこ
とがなくなるものである。

【００１６】

【発明の効果】上記のように本発明は、前面及び下面を
開口させて箱体を形成し、箱体の両側の側板の各内面に
その下端縁から前端縁、上端縁、後端縁に至るようにガ
イドを設け、箱体の前面開口と下面開口を少なくとも塞
ぐ長さを有する上下方向に屈曲自在なシャッター板をガ
イドに沿って移動自在に取り付け、シャッター板の後端
部の内面にハンガー受けを設けたので、シャッター板を
ガイドに沿って移動させて箱体の前面と下面を開口させ
るようにすると、シャッター板の後端部に設けたハンガ
ー受けは箱体の後部の下部に位置するようになり、ハン
ガー受けに掛けた衣類を箱体の下面の開口から下方へ突
出させるようにハンガー受けを下げることができるもの
であって、低い位置で衣類の取り出しや収納を容易にお
こなうことができるものである。

【００１７】また本発明は、天井に設けられた下面が開
口する天井収納枠内に箱体の上端部を上下回動自在に枢
支し、箱体を上方へ回動して水平状態にすることによっ
て天井収納枠内に収納自在にしたので、衣類を収納した
箱体を天井収納枠によって天井内に収納することがで
き、天井のスペースを利用した収納をおこなうことがで
きるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すものであり、（ａ），
（ｂ）はそれぞれ斜視図である。

【図２】同上の実施例を示すものであり、（ａ），
（ｂ）はそれぞれ側面断面図である。

【図３】同上の実施例の箱体の側面断面図である。

【図４】同上の実施例を示すものであり、（ａ），
（ｂ）はそれぞれ一部の平面断面図である。

【図５】本発明の他の実施例の斜視図である。

【図６】同上の収納状態の斜視図である。

【符号の説明】

１ 箱体 ２ 側板 ３ ガイド ４ シャッター板 ５ ハンガー受け ６ 天井 ７ 天井収納枠

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前面及び下面を開口させて箱体を形成
   し、箱体の両側の側板の各内面にその下端縁から前端
   縁、上端縁、後端縁に至るようにガイドを設け、箱体の
   前面開口と下面開口を少なくとも塞ぐ長さを有する上下
   方向に屈曲自在なシャッター板をガイドに沿って移動自
   在に取り付け、シャッター板の後端部の内面にハンガー
   受けを設けて成ることを特徴とする衣類収納ユニット。
2. 【請求項２】 天井に設けられた下面が開口する天井収
   納枠内に箱体の上端部を上下回動自在に枢支し、箱体を
   上方へ回動して水平状態にすることによって天井収納枠
   内に収納自在にして成ることを特徴とする請求項１に記
   載の衣類収納ユニット。