JPH0717686A - 油圧ウインチの駆動制御装置 - Google Patents

油圧ウインチの駆動制御装置

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JPH0717686A
JPH0717686A JP16577693A JP16577693A JPH0717686A JP H0717686 A JPH0717686 A JP H0717686A JP 16577693 A JP16577693 A JP 16577693A JP 16577693 A JP16577693 A JP 16577693A JP H0717686 A JPH0717686 A JP H0717686A
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JP
Japan
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hydraulic
pilot
pressure
critical value
switching
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JP16577693A
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English (en)
Inventor
Saiichi Nishikino
宰一 錦野
Hideo Arimitsu
秀雄 有光
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単かつ低廉な構成で、吊り荷着床後のロー
プの余分な繰り出しを防ぐ。 【構成】 油圧ポンプ10と、ウインチ駆動用の油圧モ
ータ16との間に、パイロット切換弁14を設ける。パ
イロット切換弁14の巻下げ切換用パイロットポート1
4aへのパイロット供給用の油路17Aの途中にこれを
開通する状態と遮蔽する状態とに切換えられる電磁切換
弁28を設ける。モータ出入口圧を油圧センサ22,2
4で検出し、コントローラ26に入力する。コントロー
ラ26は、油圧センサ22,24の検出値に基づくモー
タ差圧が予め設定された停止臨界圧以下となった時に、
上記電磁切換弁28を遮蔽状態に切換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーン等に設けられ
る油圧ウインチの駆動を負荷に応じて制御する装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の一般的な油圧ウインチ
の駆動制御装置を示したものである。図において、ウイ
ンチドラム1を正逆方向に駆動する油圧モータ2と、油
圧源である油圧ポンプ3との間にパイロット切換弁4が
設けられる一方、外部から操作される操作レバー5の操
作方向及び操作量によって上記パイロット切換弁4への
パイロット圧を変化させるパイロット弁6,7が設けら
れている。
【0003】このような装置では、操作レバー5が巻下
げ方向(例えば図の右方向)に操作されるとウインチド
ラム1が巻下げ方向に駆動され、ロープ8の吊り荷Wは
降下していくが、この吊り荷Wが着床してもなお、巻下
げ駆動が続行されると、図の二点鎖線に示すようにロー
プ8が過剰に繰り出されて弛み、フックに絡んで巻下げ
不能を引き起こしたり、吊り治具を落下させたりするお
それがある。
【0004】従って、オペレータは、吊り荷Wが着地し
た時点でただちに巻下げ指令を止めて停止指令に切換
え、ロープ8の繰り出しをやめさせる必要があるが、例
えばフローティングクレーンで漁礁を海底に沈設する場
合など、吊り荷Wの着床状態をオペレータが直接目で確
認できない場合には、上記着地の判定を、ロープ8の弛
み状態や船の傾き、ロープ8に設けられた印、巻下げ音
の変化等に頼るしかなく、正確な判断は望めない。
【0005】そこで近年は、上記油圧ウインチの巻下げ
駆動を負荷に応じて自動制御する装置の開発が進められ
ている。例えば、特公昭53−8090号公報には、モ
ータ逆転時の入口ポートと出口ポートとを二方切換弁及
び逆止弁を介し連結して該二方切換弁を開くことによ
り、上記モータ逆転時の出口ポートの圧力がなくなった
際に上記入口ポートから圧力を導入してモータの停止ま
たは正転を行うようにしたものが示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に示される装
置では、モータの自動制御を行うために、二方切換弁や
逆止弁といった特別な機器を新たに組み込んだ複雑な構
造となっており、しかも、例えば図11に示す一般的な
回路と全く構成を異にするため、従来の回路を利用でき
ず、上記制御を行うために回路を一から構成しなければ
ならない。従って、装置全体のコスト増大は免れ得な
い。
【0007】本発明は、このような事情に鑑み、簡単か
つ廉価な構成で、ロープの吊り荷の着床の際に確実に自
動停止を行うことができる油圧ウインチの駆動制御装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、油圧源と、ウインチドラムを
巻上げ方向及び巻下げ方向に駆動する油圧アクチュエー
タと、これら油圧源と油圧アクチュエータとの間に設け
られ、パイロット圧の供給により、上記油圧源を上記油
圧アクチュエータの巻上げ用入口ポートに接続する状態
と上記油圧源を上記油圧アクチュエータの巻下げ用入口
ポートに接続する状態と上記油圧源と油圧アクチュエー
タとを遮断する状態とに切換えられるパイロット切換弁
と、上記パイロット切換弁の各パイロットポートにパイ
ロット圧を供給するパイロット圧供給手段とを備えた油
圧ウインチの駆動制御装置において、上記パイロット圧
供給手段と上記パイロット切換弁における巻下げ切換用
のパイロットポートとを結ぶ油路の途中に設けられ、こ
の油路を開通する開通状態と遮断する遮断状態とに切換
えられる切換手段と、上記油圧アクチュエータの駆動負
荷に相当する値を検出する負荷検出手段と、この負荷検
出手段で検出された値が予め設定された停止臨界値以下
の場合に上記制御弁を遮蔽状態に切換える作動制御手段
とを備えたものである(請求項1)。
【0009】この装置では、外部からの操作を受けて上
記停止臨界値を変化させる停止臨界値可変手段を備える
ことが、より好ましい(請求項2)。
【0010】上記切換手段は、2位置電磁切換弁で構成
することができる(請求項3)。
【0011】また、上記切換手段を可変減圧弁で構成す
るとともに、上記負荷検出手段で検出された値が上記停
止臨界値以上であってこれよりも大きな減速臨界値以下
の場合に巻下げ速度を減少させるように上記作動制御手
段を構成すれば、後述のようなより優れた効果が得られ
る(請求項4)。
【0012】この装置においても、外部からの操作を受
けて上記停止臨界値及び減速臨界値を変化させる臨界値
可変手段を備えることが、より好ましい(請求項5)。
【0013】
【作用】請求項1記載の装置において、パイロット圧供
給手段からパイロット切換弁にパイロット圧が供給され
ることにより、パイロット切換弁が切換えられてウイン
チの駆動方向が切換えられる。ここで、巻下げ方向の駆
動時、吊り荷が着床していない段階、すなわち吊り荷が
実際に吊下げ状態にあって油圧アクチュエータの負荷が
一定以上を保持している段階(負荷検出手段の検出値が
停止臨界値以上の値を保持している段階)では、切換手
段が開通状態に保持されてパイロット切換弁の巻下げ切
換用パイロットポートにパイロット圧が供給されること
により、通常の巻下げ駆動が維持されるが、吊り荷が着
床することにより上記油圧アクチュエータの負荷が一定
以下になる(負荷検出手段の検出値が停止臨界値以下に
なる)と、これを負荷検出手段が検出し、この検出結果
に基づいて作動制御手段が切換手段を遮断状態に切換え
ることにより、上記巻下げ切換用パイロットポートへの
パイロット圧の供給が止められて、上記ウインチドラム
の巻下げ駆動が自動停止し、ロープが過剰に繰り出され
ることが防がれる。
【0014】ここで、請求項2記載の装置によれば、停
止臨界値可変手段を外部から操作することにより、上記
停止臨界値を自由に調節することができる。
【0015】また、請求項3記載の装置によれば、2位
置電磁切換弁に上記作動制御手段から駆動信号が適宜入
力されることにより、上記開通状態と遮蔽状態の切換が
行われる。
【0016】この装置において、自動停止がかけられる
直前の巻下げ速度が大きいと、切換手段が上記遮断状態
に切換えられてもウインチドラムは急停止できず、この
ウインチドラムが完全停止するまでにある程度ロープが
繰り出されることになるが、請求項4記載の装置では、
上記切換手段が可変減圧弁で構成されるとともに、負荷
検出手段による検出値が上記停止臨界値まで下がる前
に、これよりも大きな減速臨界値まで上記検出値が降下
した時点からウインチドラムを減速するように上記可変
減圧弁の二次圧(すなわちパイロット圧)が制御され
る。このため、上記検出値が上記停止臨界値に到達する
時点では巻下げ速度を十分下げておくことができ、この
ためより短い時間で確実にウインチドラムの自動停止を
行わせることができる。
【0017】ここで、請求項5記載の装置によれば、臨
界値可変手段を外部から操作することにより、上記停止
臨界値及び減速臨界値を自由に調節することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0019】1)第1実施例(図1,図2) 図1に示す装置は、油圧源である油圧ポンプ10と、タ
ンク12とを備え、これらは3位置切換弁であるパイロ
ット切換弁14を介して油圧モータ(油圧アクチュエー
タ)16に接続されている。この油圧モータ16は、減
速機18を介してウインチドラム20に連結されてお
り、この油圧モータ16の正逆回転によって上記ウイン
チドラム20がロープ19を巻上げる方向と巻下げる方
向とに回転駆動されるようになっている。
【0020】ここで、上記パイロット切換弁14は、そ
の一方の巻下げ切換用パイロットポート14aにパイロ
ット圧が供給されることにより、そのパイロット圧に応
じた量だけスプールが作動して上記油圧ポンプ10を油
圧モータ16の巻下げ用入口ポート16aに接続する位
置(図1の右位置)に切換えられ、逆に他方の巻上げ切
換用パイロットポート14bにパイロット圧が供給され
ることにより、上記油圧ポンプ10を油圧モータ16の
巻上げ用入口ポート16bに接続する位置(図1の左位
置)に切換えられ、パイロットポート14a,14bの
いずれにもパイロット圧が供給されない状態で、油圧ポ
ンプ10と油圧モータ16とを遮断する中立位置(図の
中央位置)を保持するように構成されている。
【0021】巻下げ切換用のパイロットポート14a
は、油路17A、及び可変減圧弁からなるパイロット弁
15Aを介してパイロット油圧源11に接続され、巻下
げ切換用のパイロットポート14bは、油路17B、及
び可変減圧弁からなるパイロット弁15Bを介してパイ
ロット油圧源11に接続されている。両パイロット弁1
5A,15Bは共通の操作レバー13に連結されてお
り、この操作レバー13が巻下げ指令方向(図の左方
向)に操作された場合にはその操作量に応じたパイロッ
ト圧をパイロットポート14aに導き、上記操作レバー
13が巻上げ指令方向(図の右方向)に操作された場合
にはその操作量に応じたパイロット圧をパイロットポー
ト14bに導くように構成されている。
【0022】すなわち、上記パイロット油圧源11やパ
イロット弁15A,15B等により、本発明におけるパ
イロット圧供給手段が構成されている。
【0023】なお、図1において23はオーバーロード
リリーフ弁、25はカウンタバランス弁である。
【0024】この装置には、上記油圧モータ16の各ポ
ート16a,16bにおける圧力Pa,Pbを検出する
油圧センサ(負荷検出手段)22,24が設けられ、こ
れらの油圧センサ22,24の検出信号がコントローラ
(作動制御手段)26に入力されるようになっている。
また、上記油路17Aの途中に2位置電磁切換弁28が
設けられており、この2位置電磁切換弁28は、その切
換ソレノイド28aに駆動信号が入力されない状態では
上記油路17Aを開通し(図1下位置)、駆動信号が入
力された状態では上記油路17Aを遮断する(図1上位
置)ように構成されている。
【0025】上記コントローラ26は、後述の制御動作
の基準となる停止臨界圧Peminを記憶する停止臨界圧
記憶部26aを備えるとともに、上記停止臨界圧Pemi
nと、油圧センサ22,24の検出圧力Pa,Pbとに
基づいて、上記電磁切換弁28の切換制御を行うように
構成されている。
【0026】次に、このコントローラ26による制御の
具体的な内容を図2のフローチャートを参照しながら説
明する。なお、以下の説明では、上記操作レバー13が
巻下げ指令方向に操作され、油路17Aを通じてパイロ
ットポート14a側にパイロット圧が供給可能な状態に
あることを前提にする。
【0027】まずコントローラ26は、油圧センサ2
2,24による検出圧力Pa,Pbを読み取る(ステッ
プS1)。ここで、両検出圧力Pa,Pbの差、すなわ
ちモータ差圧Pe(=Pa−Pb)と、油圧モータ16
にかかる負荷Tとの間には次の関係がある。
【0028】
【数1】Pe=T・(d/2)・(1/D)・(q/2π)・
(1/η) ただし、dはウインチドラム1層目のピッチ円径、Dは
減速比、qは油圧モータ容積、ηは機械効率である。
【0029】すなわち、上記モータ差圧Peはモータ負
荷Tに比例するので、このモータ差圧Peを監視するこ
とにより、モータ負荷Tの挙動を把握することが可能で
ある。そこでコントローラ26は、上記モータ差圧Pe
を演算し(ステップS2)、このモータ差圧Peと、停
止臨界圧記憶部26aで記憶された停止臨界圧Pemin
とを比較する(ステップS3)。
【0030】ここで、上記モータ差圧Peが停止臨界圧
Peminを上回る場合(ステップS3でNO)、すなわ
ちモータ負荷が一定以上の場合には、吊り荷Wは未だ宙
吊り状態にあって着床していないと判断できるので、電
磁切換弁28に駆動信号は出力せず、よって電磁切換弁
28は油路17Aを開通する位置に保持される。このた
め、上記油路17Aを通じてパイロット圧がパイロット
切換弁14のパイロットポート14aに供給され、パイ
ロット切換弁14は図の右位置、すなわち油圧ポンプ1
0を油圧モータ16の巻下げ用入口ポート16aに接続
する位置に切換えられる。これにより、油圧モータ16
には上記パイロット圧に見合った流量の作動油が供給さ
れ、ウインチドラム20は上記流量に対応した速度で巻
下げ方向に回転駆動されて、ロープ19の吊り荷Wは下
降する。
【0031】このような下降により吊り荷Wが着床する
と、モータ負荷T及びこれに対応するモータ差圧Peは
急減するので、コントローラ26は、このモータ差圧P
eが上記停止臨界圧Pemin以下まで下がった時点で吊
り荷着床と判断し(ステップS3でYES)、電磁切換
弁28に駆動信号を出力する(ステップS4)。この駆
動信号を受けた電磁切換弁28は、それまでの開通状態
から、油路17Aを遮断する状態に切換えられる。これ
により油圧モータ16及びウインチドラム20の駆動が
強制的に停止され、吊り荷Wが着床してからもロープ1
9が繰り出されて弛むことが自動的に防がれる。従って
オペレータは、この着床個所を直接目で確認できない場
合でも、安心して操作することができる。
【0032】しかも、この装置は従来の一般的な駆動制
御装置(例えば図12に示す装置)の油路17Aに電磁
切換弁28を設け、圧力センサ22,24及びコントロ
ーラ26をつけ加えるだけの簡単な構成となっており、
一から回路を組み直す必要がない。すなわち、従来の装
置を有効に利用して低廉なものとすることができる。
【0033】第2実施例(図3,図4) この実施例では、図3に示すように、上記コントローラ
26に停止臨界圧調節用の操作グリップ(停止臨界値可
変手段)34が接続されるとともに、この操作グリップ
34の操作量を読み込んでこれに対応する停止臨界圧を
設定する停止臨界圧設定部26a′がコントローラ26
に設けられている。
【0034】このような構成において、操作グリップ3
4を適宜操作すれば、その操作量から巻下げ作業時に上
記停止臨界圧設定部26a′が停止臨界圧Peminを読
取り(図4のステップS2′)、この読み取った停止臨
界圧Peminに基づいて前記第1実施例と同様の制御動
作が行われる。すなわち、この装置では、作業内容等に
応じて、上記操作グリップ34の操作により適当な停止
臨界圧Peminを自由に設定することができる。
【0035】第3実施例(図5,図6) 前記各実施例において、油圧モータ16の自動停止がか
けられる直前の巻下げ速度が大きいと、パイロット切換
弁14が中立位置に切換えられてもウインチドラム20
はすぐに停止できず、その時間差分だけロープ19が余
分に繰り出されるおそれがある。そこでこの実施例で
は、この余分の繰り出し分を抑制することを目的として
いる。
【0036】その手段として、図5に示すように、前記
第1実施例に示した2位置電磁切換弁28に代え、切換
手段として、電磁比例減圧弁(可変減圧弁)30が設け
られている。この電磁比例減圧弁30は、その二次圧
(すなわちパイロットポート14aへ供給されるパイロ
ット圧)をコントローラ26から入力される駆動信号の
大きさに比例した圧力に保つように構成されている。
【0037】さらに、この実施例では、前記第1実施例
における停止臨界圧記憶部26aに加え、コントローラ
26に減速臨界圧記憶部26bが設けられている。この
減速臨界圧記憶部26bに記憶される減速臨界圧Pest
には、上記停止臨界圧Peminよりも大きな圧力が設定
されており、両臨界圧Pemin,Pestに基づいて駆動
制御を行うようにコントローラ26が構成されている。
【0038】その制御内容を図6に基づいて説明する。
同図において、ステップS2までの動作は第1実施例と
同様であるが、この減速作業時において、モータ差圧P
eが上記停止臨界圧Pemin以上であっても上記減速臨
界圧Pest以下である場合には(ステップS3′でYE
SかつステップS3でNO)、減速指令信号を演算し
(ステップS5)、この減速指令に対応する駆動信号を
電磁比例減圧弁30に出力する(ステップS7)。従っ
て、モータ差圧Peが上記減速臨界圧Pest以下まで下
がると、ウインチドラム20の巻下げ駆動の減速が開始
されることになる。そして、上記モータ差圧Peがさら
に停止臨界圧Pemin以下になると(ステップS3でY
ES)、停止指令が演算され(ステップS6)、前記第
1実施例と同様にウインチドラム20の駆動が停止され
る。
【0039】すなわち、この実施例では、モータ差圧P
eが停止臨界圧Pemin以下に降下する前でも、この停
止臨界圧Peminよりも大きな減速臨界圧Pest以下に
降下した時点から予め巻下げ速度を低減させるようにし
ているので、モータ差圧Peが停止臨界圧Pemin以下
まで降下した時点、すなわち油圧モータ16の駆動停止
を開始する時点に到達するまでに、ウインチドラム20
の回転速度を前もって十分に落しておくことができ、こ
れにより、慣性で余分なロープ19が繰り出されるのを
より効果的に抑制することができる。
【0040】第4実施例(図7,図8) この実施例では、図7に示すように、上記コントローラ
26に前記第2実施例で示した停止臨界圧調節用の操作
グリップ34に加えて減速臨界圧調節用の操作グリップ
36が接続されるとともに、この操作グリップ36の操
作量を読み込んでこれに対応する減速臨界圧を設定する
減速臨界圧設定部26b′がコントローラ26に設けら
れている。
【0041】このような構成によれば、前記第2実施例
で説明した操作グリップ34に加えて操作グリップ36
を適宜操作すれば、これらの操作量から巻下げ作業時に
各臨界圧設定部26a′,26b′が各臨界圧Pest,
Peminを読取り(図8のステップS2″)、これらに
基づいて前記第3実施例と同様の制御動作を行う。すな
わち、この装置では、作業内容等に応じて、上記操作グ
リップ36の操作により、停止臨界圧Peminだけでな
く減速臨界圧Pestも自由に設定することができる。
【0042】第5実施例(図9,図10) 前記各実施例では、モータ負荷Tに相当する値としてモ
ータ差圧Peを監視しているが、巻下げ駆動時にはモー
タ出口側の保持圧力Po(=Pb)単独でもモータ負荷
と同様の挙動を示すことになる。そこでこの実施例で
は、前記第1実施例に示した油圧センサ22を省略し、
油圧センサ24の検出する保持圧力Poと、これについ
て設定された停止臨界圧Pominとの比較に基づいて制
御を行うようにコントローラ26が構成されている(図
10のステップS1′,S3″)。
【0043】このような構成においても、前記第1実施
例と同様の効果を得ることができる。なお、この実施例
に示すように一方の油圧センサ24のみを用いること
は、前記第2実施例乃至第4実施例に示した装置につい
ても適用可能であることはいうまでもない。
【0044】なお、本発明は以上の実施例に限定される
ものでなく、例として次のような態様をとることも可能
である。
【0045】(1) 本発明における負荷検出手段は、油圧
アクチュエータの負荷に相当する値を検出するものであ
れば良く、上記油圧センサの他、ウインチドラム20の
駆動トルクを直接検出するトルクセンサ、ウインチのロ
ープ19の張力を検出するロードセル等、種々の手段を
用いることが可能である。
【0046】(2) 第2実施例及び第4実施例では、臨界
値可変手段として操作グリップ34,36を用いたもの
を示したが、本発明はこれに限らず、その他レバーやス
イッチ等、操作された内容を作動制御手段に入力できる
ものであればよい。
【0047】(3) 第3実施例及び第4実施例では、モー
タ差圧Peが減速臨界値Pest以下となった時点から時
間の経過とともに徐々に巻下げ速度を落していくものを
示したが、本発明はこれに限らず、モータ差圧Peが減
速臨界値Pest以下となった時点でそれまでの速度より
も低い速度まで急激に落すようにしてもよい。
【0048】(4) 第4実施例では、停止臨界値Pemi
n、減速臨界値Pestのそれぞれについて個別に操作グ
リップ34,36を設けたものを示したが、両臨界値P
emin,Pestの差ΔPを予めコントローラ26に記憶
させておき、一方の臨界値が上記操作グリップ等で調節
された場合に他方の臨界値を上記差ΔPによって自動的
に算出するようにコントローラ26を構成してもよい。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば次の効果
を得ることができる。
【0050】請求項1記載の装置は、パイロット圧供給
手段がパイロット切換弁の巻下げ切換用パイロットポー
トにパイロット圧を供給する状態にあっても、負荷検出
手段による検出値が停止臨界値以下の場合に上記パイロ
ット圧の供給を阻止するようにしたものであるので、オ
ペレータ等が吊り荷の着床状態を直接目で確認できない
場合でも、着床後に巻下げ駆動が続けられてロープが弛
み、その後の作業に支障を来すのを未然に防ぐことがで
きる効果がある。しかも、既存の駆動制御装置における
油路に切換手段を介在させ、負荷検出手段及び作動制御
手段をつけ加えるだけで良く、油圧回路を基本的に組み
替える必要がないので、低廉かつ簡単な構成で上記効果
を得ることができる。
【0051】特に、請求項3記載の装置では、上記切換
手段として2位置電磁切換弁を用い、この電磁切換弁を
切換えるだけの簡単な構成で上記駆動制御を行うことが
できる効果がある。
【0052】一方、請求項4記載の装置では、上記負荷
検出手段で検出された値が上記停止臨界値以上であって
も、上記検出値が停止臨界値より大きな減速臨界値以下
の場合には巻下げ速度を減少させるようにしているの
で、上記検出値が停止臨界値に達して停止が開始される
時点では、上記減速によって巻下げ速度を十分に落して
おくことが可能であり、このため、停止をかけてから実
際にウインチドラムが完全停止するまでの所要時間をよ
り短縮し、ロープの余分な繰り出し量をさらに削減する
ことができる効果がある。
【0053】さらに、請求項2,5記載の装置によれ
ば、臨界値可変手段を外部から操作するだけで、上記臨
界値を作業内容等に適した値に自由に調節することがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における油圧ウインチの駆
動制御装置を示す回路図である。
【図2】上記駆動制御装置におけるコントローラの行う
制御動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施例における油圧ウインチの駆
動制御装置を示す回路図である。
【図4】上記駆動制御装置におけるコントローラの行う
制御動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第3実施例における油圧ウインチの駆
動制御装置を示す回路図である。
【図6】上記駆動制御装置におけるコントローラの行う
制御動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第4実施例における油圧ウインチの駆
動制御装置を示す回路図である。
【図8】上記駆動制御装置におけるコントローラの行う
制御動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第5実施例における油圧ウインチの駆
動制御装置を示す回路図である。
【図10】上記駆動制御装置におけるコントローラの行
う制御動作を示すフローチャートである。
【図11】従来の油圧ウインチの駆動制御装置の一例を
示す回路図である。
【符号の説明】
10 油圧ポンプ(油圧源) 14 パイロット切換弁 16 油圧モータ(油圧アクチュエータ) 19 ロープ 20 ウインチドラム 22,24 油圧センサ(負荷検出手段) 26 コントローラ(作動制御手段) 28 2位置電磁切換弁 30 電磁比例減圧弁(可変減圧弁) 34,36 操作グリップ(臨界値可変手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // F15B 11/00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧源と、ウインチドラムを巻上げ方向
    及び巻下げ方向に駆動する油圧アクチュエータと、これ
    ら油圧源と油圧アクチュエータとの間に設けられ、パイ
    ロット圧の供給により、上記油圧源を上記油圧アクチュ
    エータの巻上げ用入口ポートに接続する状態と上記油圧
    源を上記油圧アクチュエータの巻下げ用入口ポートに接
    続する状態と上記油圧源と油圧アクチュエータとを遮断
    する状態とに切換えられるパイロット切換弁と、上記パ
    イロット切換弁の各パイロットポートにパイロット圧を
    供給するパイロット圧供給手段とを備えた油圧ウインチ
    の駆動制御装置において、上記パイロット圧供給手段と
    上記パイロット切換弁における巻下げ切換用のパイロッ
    トポートとを結ぶ油路の途中に設けられ、この油路を開
    通する開通状態と遮断する遮断状態とに切換えられる切
    換手段と、上記油圧アクチュエータの駆動負荷に相当す
    る値を検出する負荷検出手段と、この負荷検出手段で検
    出された値が予め設定された停止臨界値以下の場合に上
    記制御弁を遮蔽状態に切換える作動制御手段とを備えた
    ことを特徴とする油圧ウインチの駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の油圧ウインチの駆動制御
    装置において、外部からの操作を受けて上記停止臨界値
    を変化させる停止臨界値可変手段を備えたことを特徴と
    する油圧ウインチの駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の油圧ウインチの
    駆動制御装置において、上記切換手段を2位置電磁切換
    弁で構成したことを特徴とする油圧ウインチの駆動制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の油圧ウインチの駆動制御
    装置において、上記切換手段を可変減圧弁で構成すると
    ともに、上記負荷検出手段で検出された値が上記停止臨
    界値以上であってこれよりも大きな減速臨界値以下の場
    合に巻下げ速度を減少させるように上記作動制御手段を
    構成したことを特徴とする油圧ウインチの駆動制御装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の油圧ウインチの駆動制御
    装置において、外部からの操作を受けて上記停止臨界値
    及び減速臨界値を変化させる臨界値可変手段を備えたこ
    とを特徴とする油圧ウインチの駆動制御装置。
JP16577693A 1993-07-05 1993-07-05 油圧ウインチの駆動制御装置 Pending JPH0717686A (ja)

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