JPH0717612B2 - 新規なテトラヒドロベンズアゼピン誘導体 - Google Patents

新規なテトラヒドロベンズアゼピン誘導体

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JPH0717612B2
JPH0717612B2 JP3158832A JP15883291A JPH0717612B2 JP H0717612 B2 JPH0717612 B2 JP H0717612B2 JP 3158832 A JP3158832 A JP 3158832A JP 15883291 A JP15883291 A JP 15883291A JP H0717612 B2 JPH0717612 B2 JP H0717612B2
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隆文 池田
洋子 星野
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D223/00Heterocyclic compounds containing seven-membered rings having one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D223/14Heterocyclic compounds containing seven-membered rings having one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D223/16Benzazepines; Hydrogenated benzazepines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/08Antiallergic agents
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なN−ヒドロキシ尿
素誘導体に関するものである。本発明の化合物はリポキ
シゲナーゼ酵素の作用を抑制するものであり、哺乳動物
の炎症性疾患、アレルギーおよび心臓血管疾患の治療ま
たは緩和に有用なものである。本発明はまた、そのよう
な化合物よりなる薬剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アラキドン酸は全ての細胞膜内に見いだ
されるリン脂質の構成成分の一つであり、一連の酵素系
を経て代謝され、生理活性を持つ代謝産物を産生するこ
とが知られている。その酵素5−リポキシゲナーゼはア
ラキドン酸を5−ヒドロペルオキシエイコサテトラエン
酸(5−HPETE)に変換する。この過程は、重要な
ケミカルメディエーターであるロイコトリエン類を産生
する代謝経路の第一段階である。リウマチ性関節炎、痛
風、喘息、虚血性再灌流障害、乾癬、および炎症性腸疾
患を含めた炎症性疾患の病態生理は、ロイコトリエンに
関係がある。そこで急性および慢性の炎症性疾患の治療
に相当な効果をもたらす5−リポキシゲナーゼ阻害剤の
出現が待たれている。
【0003】最近のリポキシゲナーゼ阻害剤に関する論
文は、以下の文献を参照されたい。 「マサムネ(H.Masamune)とメルビン(L.
S.Melvin,Sr)とによるアニュアルレポート
イン メディシナル ケミストリー(Annual
Report in Medicinal Chemi
stry)第24巻、71−80頁、1989年発行
(アカデミック);フィッツシモンズ(B.J.Fit
zsimmons)とロカチ(J.Rokach)とに
よるロイコトリエンズ アンド リポキシゲナーゼ(L
eukotriens and Lipoxygena
ses)、427−502頁、1989年発行(エルセ
ヴィール)」 さらに、リポキシゲナーゼ阻害剤は、欧州特許第279
263A2号、欧州特許第196184A2号、米国特
許第4822809号、特開昭63−502179号お
よび特開平2−105048号に開示されている。
【0004】
【発明が解決すべき課題】本発明は、リポキシゲナーゼ
の作用を阻害する新規な化合物を提供することを目的と
するもので、本発明者らはかかる目的を達成すべく広範
囲にわたって調査研究を行った結果、以下に詳細に開示
するような、一連の化合物の合成に成功した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の式で示
されるような、新規なN−ヒドロキシ尿素およびその薬
剤学的に許容される塩を提供する。
【0006】
【0007】〔式中、nは1ないし5であり;Rは水
素、炭素数が1ないし4のアルキル基、アルキル基部分
の炭素数が1ないし4のアリールアルキル基またはアル
キル基部分の炭素数が1ないし4の置換アリールアルキ
ル基(置換基はハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素数が1
ないし6のアルキル基、炭素数が1ないし6のアルコキ
シ基、炭素数が1ないし6のハロ置換アルキル基、炭素
数が1ないし6のヒドロキシ置換アルキル基、炭素数が
2ないし7であるアルコキシカルボニル基およびアミノ
カルボニル基よりなる群から選ばれる)である。〕な
お、上記一般式(I)において、用語「ハロゲン」また
は「ハロ」とは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素由来
のラジカルを意味するものである。
【0008】用語「アルキル」とは、直鎖状、または分
枝鎖状のラジカルを意味するもので、メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル等が挙げられるが、これら
に限定されるものではない。
【0009】用語「アルコキシ」とは、−OR1 を意味
するもので、式中、R1 はアルキルラジカルを表し、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシ等が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
【0010】用語「アルコキシカルボニル」とは、−C
(=O)R2 を意味するもので、式中、R2 はアルコキ
シラジカルを表し、メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、プロポキシカルボニル等が挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。
【0011】用語「アリールアルキル」とは、芳香族ラ
ジカルが付加したアルキルラジカルを意味するもので、
フェニルメチル(ベンジル)、フェニルエチル、フェニ
ルプロピル、フェニルブチル、ナフチルメチル等が挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。
【0012】用語「ハロ置換アルキル」とは、一つまた
は複数のハロゲンによって置換された上記アルキルラジ
カルを意味するもので、例えばクロロメチル、トリフル
オロメチル、2,2,2−トリクロロエチル等が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0013】用語「ヒドロキシ置換アルキル」とは、一
つまたは複数の水酸基によって置換された上記アルキル
ラジカルを意味するもので、例えばヒドロキシメチル、
ジヒドロキシエチル、トリヒドロキシプロピル等が挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。
【0014】上記一般式(I)によって表される化合物
のいくつかは、酸性塩である。薬剤学的に許容される酸
性塩は、非毒性酸性塩であり、塩酸、臭化水素酸、硫
酸、重亜硫酸、燐酸、酸燐酸、酢酸、クエン酸、フマル
酸、グルコン酸、乳酸、マレイン酸、コハク酸、酒石
酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエン
スルホン酸およびギ酸等の酸から形成される。
【0015】この発明は、上記一般式(I)によって表
される化合物または薬剤学的に許容される前記化合物の
塩を含む薬剤学的組成物において、前記組成物は哺乳動
物における炎症性疾患、アレルギーおよび心臓血管疾患
の治療または軽減に有効な投与量からなる前記化合物ま
たは前記化合物の塩と、薬剤学的に許容される担体とか
らなることを特徴とするものである。また、本発明は、
リポキシゲナーゼ酵素の作用を阻害し、哺乳動物におけ
る炎症性疾患、アレルギーおよび心臓血管疾患の治療ま
たは軽減に有用である上記一般式(I)によって表され
る化合物または薬剤学的に許容される前記化合物の塩を
含む薬剤学的組成物に関するものである。
【0016】本発明の新規な化合物は下記の方法によっ
て合成することができる。
【0017】
【0018】本発明の化合物は多くの合成法で製造する
ことができる。上記の反応工程と以下の記述において、
他に特に指示がないかぎり、Rおよびnは前記で定義し
た通りである。
【0019】一つの具体例では、目的化合物(v)は、
以下に詳細に説明する反応工程に従って製造される。
【0020】上記反応工程において用いられる出発物質
は、商業的に入手可能な化合物または既知の化合物か
ら、公知の標準的な方法にもとづいて製造される。
【0021】第1段階:まず、相当するベンズアゼピン
誘導体(i)から公知の標準的な方法(フィルスマイヤ
ー反応)にもとづいて製造する。
【0022】一般的に反応時間は、数分から数時間であ
る。また、この場合の反応温度は室温から約100℃ま
での範囲内である。好適なN−二置換ホルムアミド試薬
としては、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)お
よびN−メチル−N−ホルムアニリド(MFA)が挙げ
られる。好適な塩化物試薬としては、塩化ホスホリル
(POCl2 )および塩化チオニル(SOCl2 )が挙
げられる。もし、必要であれば、塩化メチレンを非反応
性溶媒として用いてもよい。なお、この反応によって得
られた産物は、既知の簡便な方法(再結晶またはクロマ
トグラフィー)によって単離・精製される。
【0023】第2段階:この反応段階において、アルデ
ヒド誘導体(ii)を塩酸ヒドロキシルアミンと反応さ
せてオキシム(iii)を製造する。この反応は、通常
室温でピリジンまたはトリエチルアミン等の塩基の存在
下で、非反応性溶媒中で行われる。ここで用いられる溶
媒としては、反応物質および生成物質と反応しないよう
な溶媒が好ましく、例えばエタノールテトラヒドロフラ
ン(THF)またはそれらの混合物が好適である。この
ような反応によって得られたオキシム(iii)は、既
知の標準的な方法によって単離されるが、更なる精製は
行われずに、次の工程で利用される。続いて、オキシム
(iii)は好適な還元剤(例えば、ボルチら(R.
F.Borch et al)による米国化学会誌、第
93巻、第2897頁、1971年を参照せよ)を用い
て還元することによって目的とするヒドロキシルアミン
(iv)を得ることができる。還元剤の選択は、シアノ
ホウ水素化ナトリウムおよびボラン錯体(例えば、ホウ
素−ピリジン、ホウ素−トリエチルアミンおよびホウ素
−ジメチルスルフィド)等があるが、これらに限定され
るものではなく、トリフルオロ酢酸中のトリエチルシラ
ンも用いることができる。
【0024】前記のヒドロキシルアミン(iv)は、入
手が容易なカルボニル化合物、すなわち、ケトン、アル
デヒド、アルコールまたはハロゲン化合物「例えば、ダ
ンハイザーら(R.L.Danheiser et a
l)によるテトラヘドロンレターズ(Tetrahed
ron Letters)第28巻、3299頁、19
87年発行;コロビエルスキーら(M.Kolobie
lski et al)による米国化学会誌、第79
巻、第5820頁、1957年発行;コバヤシら(Y.
Kobayashi et al)によるジャーナル
オブ オーガニック ケミストリー(Journal
of Organic Chemistry)第47
巻、3232頁、1982年発行;フィーザーら(Fi
eseret al)による米国化学会誌、第70巻、
第3147頁、1948年発行を参照」から標準的な合
成方法で簡単に製造される。
【0025】あるいは、ヒドロキシルアミン(iv)
は、光延型反応条件下で、相当するアルコールをN,O
−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ヒドロキシル
アミンで処理し、その後、N,O−保護中間体生成物の
酸触媒加水分解を行うことによって製造することができ
る〔特開平1−45344号を参照〕。
【0026】前記ヒドロキシルアミン(iv)はまた、
O−保護ヒドロキシルアミンと反応させ、その後、保護
を解くことによって適当なハライド化合物から製造しう
る〔ジャクソンら(W.P.Jackson et a
l)によるジャーナル オブメディシナル ケミストリ
ー(Journal of MedicinalChe
mistry)第31巻、499頁、1988年発
行〕。好ましいO−保護ヒドロキシルアミンは、O−テ
トラヒドロピラニル−、O−トリメチルシリル−および
ベンジルヒドロキシルアミンであるが、これらに限定さ
れない。
【0027】上記に代表的に示された方法によって得ら
れたヒドロキシルアミン(iv)は、標準的な方法によ
って単離され、再結晶およびクロマトグラフィーのよう
な、従来から用いられている方法によって精製される。
【0028】最終段階:この反応段階においては、非反
応性溶媒中でヒドロキシルアミン(iv)とトリメチル
シリルイソシアネート(TMS−NCO)とを反応させ
る。この場合の反応温度は室温から還流温度までの範囲
内である。ここで用いられる溶媒としては、ヒドロキシ
ルアミン(iv)およびTMS−NCOと反応せず、ま
たこの反応によって生ずる産物とも反応しないような溶
媒が好ましく、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、メチレンクロライドまたはベンゼンが好適である。
【0029】また、ベンゼンまたはトルエンのような非
反応性溶媒中でヒドロキシルアミン(iv)を塩酸(気
体)と反応させ、つづいてホスゲンと反応させて、中間
体であるカルバモイルクロライドが得られる。この場合
の反応温度は室温から溶媒の沸点まで範囲内である。中
間産物であるカルバモイルクロライドは単離せず、その
場で(すなわち、in situ)アンモニア水と反応
させる。さらに、好ましくは、テトラヒドロフランのよ
うな溶媒中で、シアン酸カリウムのようなアルカリ金属
のシアン酸塩の存在下、ヒドロキシルアミン(iv)を
塩酸(液体)と反応させる。
【0030】このような反応によって得られた化合物
は、再結晶およびクロマトグラフィーのような既知の方
法によって単離・精製される。
【0031】本発明の化合物の合成方法は本出願人の先
願である特願平2−105048号に記載のものと同じ
である。
【0032】本発明の新規な化合物の薬剤学的に許容さ
れる塩は、前記化合物と無毒な塩基または無毒な酸とを
水溶液中または有機溶媒中で接触させることによって容
易に得られる。ここで用いられる無毒な塩基とは、適当
な金属酸化物、金属アルコキシドあるいは、アミン等を
表し、無毒な酸とは適当な無機酸あるいは有機酸であ
る。
【0033】
【作用】本発明の化合物は、リポキシゲナーゼ酵素の活
性を阻害することが可能である。この阻害効果は、ラッ
トの腹腔内在細胞のアラキドン酸代謝に対する阻害効果
を調べることによって検討された。
【0034】下記の実施例1ないし4に記載の化合物の
リポキシゲナーゼ酵素活性阻害効果は、炎症(Japa
nese Journal of Inflammat
ion)第7巻、145−150頁、1987年、「腹
腔マクロファージによるロイコトリエンの産生」に記載
された方法により検定された。その結果、後述するよう
に、それらの化合物がリポキシゲナーゼ酵素の作用を阻
害する効力を有することが実証された。
【0035】この実験において、いくつかの好ましい化
合物は、リポキシゲナーゼの阻害に関して、0.199
−3.16μMの範囲の低いIC50値(50%阻害濃度
の値)を示した。
【0036】これらの化合物が、リポキシゲナーゼ活性
阻害能を持つということは、アラキドン酸から生ずる内
因性代謝産物によって引き起こされる症状の治療に有用
であることを示す。このため、これらの化合物は、アラ
キドン酸代謝産物の蓄積によって起こる、例えばアレル
ギー性気管支喘息、皮膚障害、慢性関節リウマチ、変形
性関節炎、血栓症のような疾患状態の予防と治療に有用
である。
【0037】したがって、本発明の化合物および薬剤学
的に許容される塩は、リポキシゲナーゼ酵素の阻害に加
えて、ヒトを対象とした炎症性疾患、アレルギー、心臓
血管疾患の治療または軽減に特に用いられる。
【0038】上述した種々の疾患の治療のために、本発
明の化合物およびその薬剤学的に許容される塩は、単独
で、もしくは好ましくは標準的な薬剤学的に許容される
担体あるいは希釈剤と組み合わせてヒトを対象として投
与することができる。本発明の化合物は、経口投与、非
経口投与さらに吸入による投与を含めた通常用いられる
投与経路により投与される。本発明の化合物を経口投与
する場合の投与量の範囲は、一回もしくは分割投与量に
おいて、治療対象の体重1kg、1日当たり0.1−2
0mg、好ましくは0.1−1.0mgである。非経口
投与が好ましい場合の有効投与量は、体重1kg、1日
当たり0.1−1.0mgである。投与量は、個々の患
者の年齢、体重、反応、ならびに患者の症状の重症度お
よび投与すべき特定化合物の効力に応じて必然的に変化
するものであり、場合によっては上記範囲外の投与量を
用いることが必要である。
【0039】経口投与のためには、本発明の化合物もし
くはこれらの薬剤学的に許容される塩は、例えば錠剤、
粉剤、トローチ剤,、シロップ剤もしくはカプセル剤と
して、または水溶液もしくは懸濁として投与することが
できる。経口用錠剤の場合に通常用いられる担体として
はラクトースとコーンスターチとがある。さらに、例え
ばステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤が一般に添
加される。カプセル剤の場合は、有用な希釈剤としては
ラクトースと乾燥コーンスターチとが用いられる。経口
投与用に水性の懸濁液が必要なときは、活性成分を乳化
剤および懸濁化剤とを組み合わせて用いる。必要なら
ば、ある種の甘味剤や風味剤を加えることも可能であ
る。筋肉内、腹腔内、皮下および静脈内投与用として用
いる場合には、通常活性成分の無菌溶液が調製される。
この場合、溶液のpHは適度に調節され、緩衝剤で処理
される必要がある。静脈内投与用として用いる場合に
は、溶質の総濃度を制御して、等張とする必要がある。
【0040】
【実施例】以下、本発明の実施例を用いて説明する。あ
お、本発明は、これらの実施例において細部にわたって
特定された事項に限定されるものではない。実施例で用
いられるプロトン核磁気共鳴スペクトル(NMR)は、
特に指示がないかぎり、パージューテロジメチルスルホ
キシド(DMSO−d6 )の溶液で、270MHzにて
測定されたものである。また、ピーク位置は、テトラメ
チルシランからダウンフィールドへ100万分の1単位
(ppm)で表現すると、ピーク形状は次のように表
す。s:シングル、d:ダブル、t:トリプル、m:マ
ルチプル、br:ブロード。
【0041】実施例1:N−ヒドロキシ−N−(1−ベ
ンジル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベ
ンズアゼピン−7−イル)メチル尿素の合成この合成経
路は、下記の反応式によって概略表すことができる。
【0042】
【0043】(A)1−ベンジル−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−7−カルボキ
サルデヒド(1)の合成:まず塩化ホスホリル(1.9
ml、20.4mmol)を、室温でDMF(10m
l)中に添加した。そしてその混合溶液を窒素雰囲気下
で30分間室温で攪拌した。その混合溶液を1−ベンジ
ル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズ
アゼピン(3.23g、13.6mmol)のDMF
(5ml)溶液中に、室温で滴下した。こうして得られ
た溶液を1時間室温で、さらに2時間70℃で攪拌し
た。その反応混液に水(35ml)を添加した後、10
分間攪拌した。その反応混液を酢酸エチル(100m
l)で2回、抽出操作を行った。集めた抽出液を水(5
0ml)で2回洗浄したのち、さらに飽和重曹水(50
ml)と食塩水(50ml)のそれぞれで洗浄した。そ
の溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、さらに減圧濃縮し
て褐色油状物質である1−ベンジル−2,3,4,5−
テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−7−カルボ
キサルデヒド(3.42g)を得た。
【0044】(B)N−ヒドロキシ−N−(1−ベンジ
ル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズ
アゼピン−7−イル)メチル尿素(2)の合成:塩酸ヒ
ドロキシルアミン(1.34g、19.3mmol)と
ピリジン(6..5ml)を1−ベンジル−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−7
−カルボキサルデヒド(3.42g、12.9mmo
l)のエタノール溶液(6.5ml)に添加し、その混
液を1時間室温で攪拌した。その混液を減圧濃縮した
後、酢酸エチル(100ml)と水(80ml)で抽出
した。水層はさらに酢酸エチル(30ml)で抽出し
た。集めた抽出液を水(50ml)で2回洗浄したの
ち、さらに食塩水(30ml)で洗浄した。その溶液を
硫酸マグネシウムで乾燥し、さらに減圧濃縮して褐色油
状物質(3.60g)を得た。それ以上の精製は行わな
かった。得られたオキシム(3.60g、12.8mm
ol)の酢酸(12ml)溶液に、シアノホウ水素化ナ
トリウム(1.02g、16.2mmol)を45分か
けて滴下した。その混液を1時間攪拌した。その反応混
液に氷浴中で、10N−水酸化ナトリウム溶液(10m
l)を滴下し、さらにpH=9になるまで炭酸ナトリウ
ムを添加した。その反応混液を酢酸エチル(30ml)
で2回、抽出操作を行った。集めた抽出液を水(50m
l)で2回、食塩水(50ml)で1回洗浄した。抽出
液を硫酸マグネシウムで乾燥した後、その溶液を減圧濃
縮し、相当するヒドロキシルアミン(黄色油状物質、
3.31g、収率92%)を得た。それ以上の精製は行
わずに、粗生成物を無水テトラヒドロフラン(THF)
(12ml)に溶解した。そのTHF溶液に90%TM
S−NCO(2.4ml、17.6mmol)を添加し
た。その混液を室温で一晩攪拌した。その反応混液に水
(2ml)を添加し、10分間攪拌した。その溶液を減
圧濃縮して黄色油状物質(4.2g)を得た。クロマト
グラフィー(シリカゲル:100g、塩化メチレン:エ
タノール:酢酸エチル=30:1:1)を用いて無色油
状物質(3.01g)を得た。さらにエタノールから再
結晶を行なって、標題化合物(白色固体、1.06g、
全体収率24%)を得た。この化合物の化学構造式およ
び物理化学的特性は、以下の通りである。
【0045】化学構造式:
【0046】
【0047】融点:81.6−83.6℃(分解) IR(KBr):3450,3200,2920,16
50 NMR:9.25(s,1H),7.41(d,J=
7.5Hz,2H),7.33(t,J=7.5Hz,
2H),7.23(t,J=7.5Hz,1H),7.
04−6.96(m,2H),6.91(d,J=8.
1Hz,1H),6.25(s,2H),4.39
(s,2H),4.29(s,2H),2.88−2.
73(m,4H),1.64−1.46(m,4H). 実施例2:N−ヒドロキシ−N−{1−(3−メトキシ
ベンジル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1
−ベンズアゼピン−7−イル}メチル尿素の合成標記化
合物は、実施例1と同様の方法にもとづいて、1−(3
−メトキシベンジル)−2,3,4,5−テトラヒドロ
−1H−1−ベンズアゼピンから合成された。
【0048】その結果、得られた化合物の化学構造式お
よび物理化学的特性は、以下の通りである。
【0049】化学構造式:
【0050】
【0051】融点:38−42℃ IR(KBr):3500,3400,1740,16
50 NMR:9.24(s,1H),7.24(t,J=
8.1Hz,1H),7.04−6.94(m,4
H),6.89(d,J=8.1Hz,1H),6.7
9(dd,J=8.1,2.2Hz,1H),6.27
(s,2H),4.39(s,2H),4.26(s,
2H),3.73(s,3H),2.86−2.74
(m,4H),1.65−1.46(m,4H) 実施例3:N−ヒドロキシ−N−(1−エチル−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンズアゼピン−7
−イル)メチル尿素の合成 標記化合物は、実施例1と同様の方法にもとづいて、1
−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−
ベンズアゼピンから合成された。
【0052】その結果、得られた化合物の化学構造式お
よび物理化学的特性は、以下の通りである。
【0053】化学構造式:
【0054】
【0055】融点: IR(KBr):2930,1680,1566,15
05 NMR:9.23(s,1H),7.03−6.96
(m,2H),6.82(d,J=7.7Hz,1
H),6.26(s,2H),4.39(s,2H),
3.10(q,J=7.7Hz,2H),2.87−
2.79(m,2H),2.71−2.62(m,2
H),1.70−1.58(m,2H),1.58−
1.45(m,2H),1.11(t,J=7.7H
z,3H) 実施例4:N−ヒドロキシ−N−{3−(1−エチル−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼ
ピン−7−イル)プロピル}尿素の合成 標記化合物は、実施例1と同様の方法にもとづいて、
1,7−ジエチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−1−ベンズアゼピンから合成された。
【0056】その結果、得られた化合物の化学構造式お
よび物理化学的特性は、以下の通りである。
【0057】化学構造式:
【0058】
【0059】融点:IR(KBr):2930,165
5,1570,1505NMR:9.22(s,1
H),6.96−6.87(m,2H),6.79
(d,J=8.4Hz,1H),6.24(s,2
H),3.46−3.25*(2H),3.07(q,
J=7.0Hz,2H),2.85−2.77(m,2
H),2.69−2.61(m,2H),2.45
(t,J=7.7Hz,2H),1.73(t,J=
7.1Hz,2H),1.69−1.58(m,2
H),1.56−1.44(m,2H),1.10
(t,J=7Hz,3H)*:このピークは、DMSO
−d6中に含まれる水によって隠されていた。実施例
5:N−ヒドロキシ−N−〔1−(3−フェニルプロピ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベン
ズアゼピン−7−イル〕メチル尿素の合成標記化合物
は、実施例1と同様の方法にもとづいて、1−(3−フ
ェニルプロピル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−1−ベンズアゼピンから合成された。その結果、得
られた化合物の化学構造式および物理化学的特性は、以
下の通りである。化学構造式: 融点:45.1−46.3℃IR(KBr):362
0,3450,2920,1640,1560,150
0,1348,1250,695cm-1NMRδ:9.
24(s,1H),6.97−7.28(m,7H),
6.76(d,J=8.4Hz,1H),6.27
(s,2H),4.39(s,2H),3.07(t,
J=6.6Hz,2H),2.78−2.89(m,2
H),2.60−2.75(m,4H),1.79(q
uint,J=7.5Hz,2H),1.60−1.7
2(m,2H),1.47−1.58(m,2H)。実
施例6:N−ヒドロキシ−N−〔1−(2−トリフルオ
ロメチルベンジル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−1−ベンズアゼピン−7−イル〕メチル尿素の合
成標記化合物は、実施例1と同様の方法にもとづいて、
1−(2−トリフルオロメチルベンジル)−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピンから
合成された。その結果、得られた化合物の化学構造式お
よび物理化学的特性は、以下の通りである。化学構造
式: 融点:157.7−158.2℃IR(KBr):34
80,3250,2940,1640,1580,15
10,1315,1150,778cm-1NMRδ:
9.17(s,1H),7.64(d,J=7.7H
z,1H),7.61(d,J=7.7Hz,1H),
7.53(t,J=7.3Hz,1H),7.35
(t,J=7.7Hz,1H),6.94(s,1
H),6.88(d,J=8.4Hz,1H),6.6
9(d,J=8.1Hz,1H),6.18(s,2
H),4.37(s,2H),4.30(s,2H),
3.71−3.79(m,4H),1.48(s,4
H).実施例7:N−〔1−{3−(3−クロロフェニ
ル)プロピル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−1−ベンズアゼピン−7−イル〕メチル−N−ヒドロ
キシ尿素の合成標記化合物は、実施例1と同様の方法に
もとづいて、1−{3−(3−クロロフェニル)プロピ
ル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベン
ズアゼピンから合成された。その結果、得られた化合物
の化学構造式および物理化学的特性は、以下の通りであ
る。化学構造式: 融点:油状物IR(KBr):3500,2930,2
850,1645,1570,1503cm-1NMR
δ:9.24(s,1H),7.11−7.32(m,
4H),6.97−7.03(m,2H),6.82
(d,J=8.3Hz,1H),6.27(s,2
H),4.39(s,2H),3.06(t,J=6.
4Hz,2H),2.80−2.88(m,2H),
2.60−2.74(m,4H),1.79(quin
t,J=7.4Hz,2H),1.60−1.72
(m,2H),1.47−1.58(m,2H)。実施
例8:N−〔1−{3−(3−フルオロフェニル)プロ
ピル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベ
ンズアゼピン−7−イル〕メチル−N−ヒドロキシ尿素
の合成標記化合物は、実施例1と同様の方法にもとづい
て、1−{3−(3−フルオロフェニル)プロピル}−
2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼ
ピンから合成された。その結果、得られた化合物の化学
構造式および物理化学的特性は、以下の通りである。化
学構造式: 融点:油状物IR(KBr):3500,3350,3
200,2930,2850,1645,1590,1
570,1505,1490,1450,1250,1
140cm-1NMRδ:9.25(s,1H),7.3
0(q,J=6.6Hz,1H),6.93−7.07
(m,5H),6.82(d,J=8.4Hz,1
H),6.28(s,2H),4.39(s,2H),
3.07(t,J=6.6Hz,2H),2.80−
2.88(m,2H),2.63−2.74(m,4
H),1.80(quint,J=7.1Hz,2
H),1.61−1.71(m,2H),1.48−
1.58(m,2H)。実施例9:N−ヒドロキシ−N
−〔1−{3−(3−トリフルオロメチルフェニル)プ
ロピル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−
ベンズアゼピン−7−イル〕メチル尿素の合成標記化合
物は、実施例1と同様の方法にもとづいて、1−{3−
(3−トリフルオロメチルフェニル)プロピル}−2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン
から合成された。その結果、得られた化合物の化学構造
式および物理化学的特性は、以下の通りである。化学構
造式: 融点:油状物IR(KBr):3500,3350,3
200,2930,2860,1645,1570,1
520,1450,1330,1162,1122cm
-1NMRδ:9.25(s,1H),7.48−7.5
7(m,4H),6.97−7.02(m,2H),
6.82(d,J=8.8Hz,1H),6.28
(s,2H),4.39(s,2H),3.07(t,
J=6.6Hz,2H),2.80−2.88(m,2
H),2.68−2.79(m,4H),1.76−
1.88(m,2H),1.60−1.71(m,2
H),1.47−1.57(m,2H)。実施例10:
N−ヒドロキシ−N−〔1−{2−(3−メトキシフェ
ニル)エチル}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−1−ベンズアゼピン−7−イル〕メチル尿素の合成標
記化合物は、実施例1と同様の方法にもとづいて、1−
{2−(3−メトキシフェニル)エチル}−2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズアゼピンから
合成された。その結果、得られた化合物の化学構造式お
よび物理化学的特性は、以下の通りである。化学構造
式: 融点:油状物IR(KBr):3540,3420,3
010,2930,1675,1655,1605,1
585,1565,1505,1490,1457,1
440,1258cm-1NMRδ:9.18(s,1
H),7.13(t,J=8.1Hz,1H),6.9
1−7.00(m,2H),6.83(d,J=8.1
Hz,1H),6.67−6.79(m,3H),6.
22(s,2H),4.34(s,2H),3.66
(s,3H),3.30(t,J=7.0Hz,2H)
*,2.85−2.94(m,2H),2.72(t,
J=7.2Hz,2H),2.52−2.61(m,2
H),1.52−1.63(m,2H),1.38−
1.51(m,2H)。* このピークはDMSO−d
6 中の水によって隠されていた。実施例11:N−ヒド
ロキシ−N−{1−(3−トリフルオロメチルベンジ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベン
ズアゼピン−7−イル}メチル尿素の合成標記化合物
は、実施例1と同様の方法にもとづいて、1−(3−ト
リフルオロメチルベンジル)−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−1−ベンズアゼピンから合成された。そ
の結果、得られた化合物の化学構造式および物理化学的
特性は、以下の通りである。化学構造式: 融点:105.2−106.0℃IR(KBr):35
20,3374,2935,1632,1569,15
08,1329,1166,1120,948,80
0,701,664,600,536cm-1NMRδ:
9.24(s,1H),7.69−7.78(m,2
H),7.52−7.63(m,2H),6.97−
7.06(m,2H),6.92(d,J=8.1H
z,1H),6.27(s,2H),4.39(s,4
H),2.74−2.88(m,4H),1.57(b
r.s,4H).

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の化学式の化合物: 〔式中、nは1ないし5であり;Rは水素、炭素数が1
    ないし4のアルキル基、アルキル基部分の炭素数が1な
    いし4のアリールアルキル基またはアルキル基部分の炭
    素数が1ないし4の置換アリールアルキル基(置換基は
    ハロゲン、ニトロ、シアノ、炭素数が1ないし6のアル
    キル基、炭素数が1ないし6のアルコキシ基、炭素数が
    1ないし6のハロ置換アルキル基、炭素数が1ないし6
    のヒドロキシ置換アルキル基、炭素数が2ないし7であ
    るアルコキシカルボニル基およびアミノカルボニル基よ
    りなる群から選ばれる)である。〕および、その薬剤学
    的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 Rが炭素数1ないし4のアルキル基であ
    り、nが1ないし3である請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Rがアルキル基部分の炭素数が1ないし
    4である置換されていてもよいアリールアルキル基であ
    り、nが1ないし3である請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Rがエチル基であり、nが1ないし3で
    ある請求項2に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Rがアルキル基部分の炭素数が1ないし
    4のアリールアルキル基であり、nが1ないし3である
    請求項3に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 Rがアルキル基部分の炭素数が1ないし
    4の置換アリールアルキル基であり、nが1ないし3で
    ある請求項3に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 Rがベンジル基であり、nが1ないし3
    である請求項5に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 Rがメトキシベンジル基であり、nが1
    ないし3である請求項6に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の化合物またはその薬剤
    学的に許容される塩の治療有効量と、薬剤学的に許容さ
    れる担体とからなるアレルギー性または炎症性疾患の治
    療用薬剤組成物。
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