JPH0717556B2 - アルキル化法 - Google Patents
アルキル化法Info
- Publication number
- JPH0717556B2 JPH0717556B2 JP2040238A JP4023890A JPH0717556B2 JP H0717556 B2 JPH0717556 B2 JP H0717556B2 JP 2040238 A JP2040238 A JP 2040238A JP 4023890 A JP4023890 A JP 4023890A JP H0717556 B2 JPH0717556 B2 JP H0717556B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- active methylene
- compound
- ruc1
- pph
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は活性メチレン化合物のアルキル化法に関するも
のである。活性メチレン化合物のアルキル化反応は、有
機合成工業における重要なプロセスであり、医薬、農薬
等のファインケミカルズの製造において広く実施されて
いる。
のである。活性メチレン化合物のアルキル化反応は、有
機合成工業における重要なプロセスであり、医薬、農薬
等のファインケミカルズの製造において広く実施されて
いる。
活性メチレン化合物のアルキル化法としては、該化合物
を有機リチウムや水素化カリウム等の強塩基で処理して
水素引き抜きを行い、これにより発生したカルボアニオ
ン種に有機ハロゲン化物等のアルキル化剤を作用させる
方法が広く知られている。しかし本法で用いられる強塩
基は、一般に高価であるばかりでなく、微量の水分で容
易に分解し、空気中で発火するなど、取扱いに特別の配
慮が必要である。また、反応に供せられる有機ハロゲン
化物等のアルキル化剤としては、反応性の高いヨウ化物
や臭化物等の高価な試剤が必要な場合も多い。従って本
法は工業的に有利なアルキル化法とは考えられない。
を有機リチウムや水素化カリウム等の強塩基で処理して
水素引き抜きを行い、これにより発生したカルボアニオ
ン種に有機ハロゲン化物等のアルキル化剤を作用させる
方法が広く知られている。しかし本法で用いられる強塩
基は、一般に高価であるばかりでなく、微量の水分で容
易に分解し、空気中で発火するなど、取扱いに特別の配
慮が必要である。また、反応に供せられる有機ハロゲン
化物等のアルキル化剤としては、反応性の高いヨウ化物
や臭化物等の高価な試剤が必要な場合も多い。従って本
法は工業的に有利なアルキル化法とは考えられない。
また、塩化ロジウム触媒を用い、活性メチレン化合物と
アルデヒドを加圧一酸化炭素で処理することからなる、
該活性メチレル化合物のアルキル化法が知られている。
しかし、高価なロジウム触媒を要し、助触媒としてアミ
ンの添加が必須であり、純一酸化炭素の存在下で実施さ
れること等の欠点を有しており、本法も工業的に有利な
アルキル化法とは考えられない。
アルデヒドを加圧一酸化炭素で処理することからなる、
該活性メチレル化合物のアルキル化法が知られている。
しかし、高価なロジウム触媒を要し、助触媒としてアミ
ンの添加が必須であり、純一酸化炭素の存在下で実施さ
れること等の欠点を有しており、本法も工業的に有利な
アルキル化法とは考えられない。
従って、安価に得られるアルデヒド類を用いる活性メチ
レン化合物の一般的なアルキル化法は、強く要望されて
いる技術課題である。
レン化合物の一般的なアルキル化法は、強く要望されて
いる技術課題である。
本発明者らは、活性メチレン化合物のアルキル化法につ
いて鋭意研究の結果、周期律表第8族金属の可溶性触媒
の存在下、活性メチレン化合物をアルデヒドおよび合成
ガスで処理すると、アミン等の助触媒成分を添加しなく
ても、還元的アルキル化が容易に進行するという意外か
つ興味深い事実を見いだし、これに基づいて本発明をな
すに至った。
いて鋭意研究の結果、周期律表第8族金属の可溶性触媒
の存在下、活性メチレン化合物をアルデヒドおよび合成
ガスで処理すると、アミン等の助触媒成分を添加しなく
ても、還元的アルキル化が容易に進行するという意外か
つ興味深い事実を見いだし、これに基づいて本発明をな
すに至った。
すなわち、本発明は、 『(1)周期律表第8族金属の可溶性触媒の共存下、分
子中に1個又は複数の活性メチレン基を有する活性メチ
レン化合物と一般式(I) R1−CHO ……(I) ((式中、R1は水素原子、アルキル基、アリール基、ア
ラルキル基又は複素環基を示す) で示されるアルデヒドと合成ガスとを反応させ、当該活
性メチレン化合物中の少なくとも1個の活性メチレン基
の炭素原子に一般式(II) R1−CH2- ……(II) (式中、R1は前記と同じ意義を示す) で示される置換基を導入することを特徴とする活性メチ
レン化合物のアルキル化法。
子中に1個又は複数の活性メチレン基を有する活性メチ
レン化合物と一般式(I) R1−CHO ……(I) ((式中、R1は水素原子、アルキル基、アリール基、ア
ラルキル基又は複素環基を示す) で示されるアルデヒドと合成ガスとを反応させ、当該活
性メチレン化合物中の少なくとも1個の活性メチレン基
の炭素原子に一般式(II) R1−CH2- ……(II) (式中、R1は前記と同じ意義を示す) で示される置換基を導入することを特徴とする活性メチ
レン化合物のアルキル化法。
(2)周期律表第8族金属の可溶性触媒の存在下、一般
式(III) R2−CH2-Z ……(III) (式中、R2は水素原子、アルキル基、アリール基、アラ
ルキル基、複素環基、アシル基、シアノ基又はアルコキ
シカルボニル基を示し、Zはアシル基、シアノ基又はア
ルコキシカルボニル基を示す。但し、R2及びZはそれぞ
れの前記の基に含まれる炭素原子間で結合し、それらが
結合するメチレン基と共に環構造を形成していてもよ
い。) で示される活性メチレン化合物と一般式(I) R1−CHO ……(I) (式中、R1は水素原子、アルキル基、アリール基、アラ
ルキル基又は複素環基を示す) で示されるアルデヒドと合成ガスとを反応させ、 一般式(IV) R2-CH2-n(CH2R1)n-Z ……(IV) (式中、R1,R2及びZは前記と同じ意義を示し、nは1
又は2の整数を示す。) で示される還元的アルキル化物を生成させることを特徴
とする活性メチレン化合物のアルキル化法。
式(III) R2−CH2-Z ……(III) (式中、R2は水素原子、アルキル基、アリール基、アラ
ルキル基、複素環基、アシル基、シアノ基又はアルコキ
シカルボニル基を示し、Zはアシル基、シアノ基又はア
ルコキシカルボニル基を示す。但し、R2及びZはそれぞ
れの前記の基に含まれる炭素原子間で結合し、それらが
結合するメチレン基と共に環構造を形成していてもよ
い。) で示される活性メチレン化合物と一般式(I) R1−CHO ……(I) (式中、R1は水素原子、アルキル基、アリール基、アラ
ルキル基又は複素環基を示す) で示されるアルデヒドと合成ガスとを反応させ、 一般式(IV) R2-CH2-n(CH2R1)n-Z ……(IV) (式中、R1,R2及びZは前記と同じ意義を示し、nは1
又は2の整数を示す。) で示される還元的アルキル化物を生成させることを特徴
とする活性メチレン化合物のアルキル化法。
(3)周期律表第8族金属の可溶性溶媒が鉄、ルテニウ
ム又はコバルトを含む化合物であることを特徴とする上
記(1)又は(2)記載のアルキル化法。
ム又はコバルトを含む化合物であることを特徴とする上
記(1)又は(2)記載のアルキル化法。
(4)ルテニウムを含む化合物が RuC13,Ru(acac)3,[(PPh3)2N][HRu3(CO)11],[(PPh3)2N]
[HRu(CO)4],RuC12(CO)3,Ru3(CO)12,RuC12(CO)2(PPh3)2
及びRuC12(PPh3)3の群から選ばれたものであることを特
徴とする上記(3)記載のアルキル化法。』 に関するものであり、これにより前述の問題点を回避
し、活性メチレン化合物の工業的に有利なアルキル化法
が提供される。
[HRu(CO)4],RuC12(CO)3,Ru3(CO)12,RuC12(CO)2(PPh3)2
及びRuC12(PPh3)3の群から選ばれたものであることを特
徴とする上記(3)記載のアルキル化法。』 に関するものであり、これにより前述の問題点を回避
し、活性メチレン化合物の工業的に有利なアルキル化法
が提供される。
本発明のアルキル化法は、例えば分子中に1個の活性メ
チレン基を有する活性メチレン化合物を出発原料とする
場合、下記の反応式で示すことが出来る。
チレン基を有する活性メチレン化合物を出発原料とする
場合、下記の反応式で示すことが出来る。
(式中、R1,R2およびZは前記と同じ意義を示す。) また、分子中に複数の活性メチレン基を有する活性メチ
レン化合物を出発原料とする場合は、アルキル化剤(ア
ルデヒド)の使用量、反応時間等を適宜調節することに
より、それぞれの活性メチレン基の反応性に従って順次
上記反応式で示されるようなアルキル化反応を進行させ
ることが出来る。
レン化合物を出発原料とする場合は、アルキル化剤(ア
ルデヒド)の使用量、反応時間等を適宜調節することに
より、それぞれの活性メチレン基の反応性に従って順次
上記反応式で示されるようなアルキル化反応を進行させ
ることが出来る。
前記一般式(I),(II),(III)及び(IV)に於い
て、R1は水素原子、またはアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基および複素環基から選ばれる有機基を示し、
これらの有機基としては、メチル、エチル、プロピル、
ブチル、ヘキシル、オクチル、フェニル、ナフチル、ベ
ンジル、フリル、チエニル等が例示される。
て、R1は水素原子、またはアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基および複素環基から選ばれる有機基を示し、
これらの有機基としては、メチル、エチル、プロピル、
ブチル、ヘキシル、オクチル、フェニル、ナフチル、ベ
ンジル、フリル、チエニル等が例示される。
R2は水素原子、またはアルキル基、アリール基、アラル
キル基、複素環基、アシル基、シアノ基およびアルコキ
シカルボニル基から選ばれる有機基を示し、これら有機
基を具体的に例示すると、メチル、エチル、プロピル、
ブチル、ヘキシル、オクチル、フェニル、フソブチルフ
ェニル、アニシル、クロロフェニル、フルオロフエニ
ル、フェノキシフェニル、ナフチル、2−(6−メトキ
シ)ナフチル、ベンジル、フリル、チエニル、アセチ
ル、プロピオニル、ベンゾイル、フロイル、テノイル、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル等を挙げるこ
とが出来る。
キル基、複素環基、アシル基、シアノ基およびアルコキ
シカルボニル基から選ばれる有機基を示し、これら有機
基を具体的に例示すると、メチル、エチル、プロピル、
ブチル、ヘキシル、オクチル、フェニル、フソブチルフ
ェニル、アニシル、クロロフェニル、フルオロフエニ
ル、フェノキシフェニル、ナフチル、2−(6−メトキ
シ)ナフチル、ベンジル、フリル、チエニル、アセチ
ル、プロピオニル、ベンゾイル、フロイル、テノイル、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル等を挙げるこ
とが出来る。
Zはアシル基、シアノ基、またはアルコキシカルボニル
基を示し、アシル基の具体例としてはアセチル、プロピ
オニル、ベンゾイル、フロイル、テノイル等が、アルコ
キシカルボニル基の具体例としてはメトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル等が挙げられる。
基を示し、アシル基の具体例としてはアセチル、プロピ
オニル、ベンゾイル、フロイル、テノイル等が、アルコ
キシカルボニル基の具体例としてはメトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル等が挙げられる。
R2およびZは、前記具体例のように、それぞれの間に互
いに結合のない独立の置換基であってもよいが、R2とZ
とがそれぞれの基に含まれる炭素原子どうしで互いに結
合してそれらが結合するメチレン基と共に環構造を形成
していてもよく、後者の具体例に含まれる一般式(II
I)の活性メチレン化合物としては、シクロペンタノ
ン、シクロヘキサノン、シクロオクタノン、シクロドデ
カノン、シクロヘキサン−1,3−ジオン等が挙げられ
る。
いに結合のない独立の置換基であってもよいが、R2とZ
とがそれぞれの基に含まれる炭素原子どうしで互いに結
合してそれらが結合するメチレン基と共に環構造を形成
していてもよく、後者の具体例に含まれる一般式(II
I)の活性メチレン化合物としては、シクロペンタノ
ン、シクロヘキサノン、シクロオクタノン、シクロドデ
カノン、シクロヘキサン−1,3−ジオン等が挙げられ
る。
本反応においてアルキル化剤として用いるアルデヒドの
使用量は、活性メチレン化合物に対するモル比が1以下
であっても反応の生起を妨げるものではないが、一般的
には等モルもしくは過剰量が使用される。
使用量は、活性メチレン化合物に対するモル比が1以下
であっても反応の生起を妨げるものではないが、一般的
には等モルもしくは過剰量が使用される。
本発明のアルキル化は、周期律表第8族金属の可溶性触
媒の存在下に円滑に進行する。このような触媒成分とし
ては、鉄、ルテニウム、またはコバルトを含む化合物が
好適に用いられ、特にルテニウム触媒の使用が好まし
い。本発明のアルキル化に用いられるルテニウム触媒
は、反応系中に可溶性のルテニウム化合物、もしくは合
成ガスで処理することにより可溶性となるルテニウム化
合物であり、種々の塩類および配位化合物が包含され
る。これらを例示すれば、RuC13,Ru(acac)3,[(PPh3)2N]
[HRu3(CO)11],[(PPh3)2N][HRu(CO)4],RuC12(CO)3,Ru3(C
O)12,RuC12(CO)2(PPh3)2,RuC12(PPh3)3等が挙げられる
が、特にRu3(CO)12の使用が好ましい。
媒の存在下に円滑に進行する。このような触媒成分とし
ては、鉄、ルテニウム、またはコバルトを含む化合物が
好適に用いられ、特にルテニウム触媒の使用が好まし
い。本発明のアルキル化に用いられるルテニウム触媒
は、反応系中に可溶性のルテニウム化合物、もしくは合
成ガスで処理することにより可溶性となるルテニウム化
合物であり、種々の塩類および配位化合物が包含され
る。これらを例示すれば、RuC13,Ru(acac)3,[(PPh3)2N]
[HRu3(CO)11],[(PPh3)2N][HRu(CO)4],RuC12(CO)3,Ru3(C
O)12,RuC12(CO)2(PPh3)2,RuC12(PPh3)3等が挙げられる
が、特にRu3(CO)12の使用が好ましい。
これらの触媒化合物の添加量は、いわゆる触媒量であ
り、一般的には反応原料である活性メチレン化合物に対
してモル比で0.1以下で十分である。またこれらの触媒
化合物に、塩化リチウム、フッ化セシウム、臭化テトラ
ブチルホスホニウム、塩化ベンジルトリエチルアンモニ
ウム等の無機もしくは有機塩類を反応促進剤として添加
して反応させることも出来る。この場合の促進剤の添加
量は、触媒として加える化合物とのモル比で0.1ないし1
00の範囲が好ましい。
り、一般的には反応原料である活性メチレン化合物に対
してモル比で0.1以下で十分である。またこれらの触媒
化合物に、塩化リチウム、フッ化セシウム、臭化テトラ
ブチルホスホニウム、塩化ベンジルトリエチルアンモニ
ウム等の無機もしくは有機塩類を反応促進剤として添加
して反応させることも出来る。この場合の促進剤の添加
量は、触媒として加える化合物とのモル比で0.1ないし1
00の範囲が好ましい。
反応温度は、室温以上、好ましくは50−300℃、更に好
ましくは100−250℃の範囲に設定するのがよい。
ましくは100−250℃の範囲に設定するのがよい。
用いる合成ガスのCOとH2の組成をそれぞれの分圧で示せ
ば、COについては、1−100atm、好ましくは5−100atm
であり、H2については、5−100atm、好ましくは10−10
0atmの範囲である。
ば、COについては、1−100atm、好ましくは5−100atm
であり、H2については、5−100atm、好ましくは10−10
0atmの範囲である。
本反応は特に溶媒を用いなくても進行するが、必要に応
じて、溶媒を使用してもよく、この場合の溶媒として
は、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジブチ
ルエーテル、ジメチルホルムアミド等が好ましい。
じて、溶媒を使用してもよく、この場合の溶媒として
は、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン、ジブチ
ルエーテル、ジメチルホルムアミド等が好ましい。
生成物の分離は、必要に応じ溶媒を蒸留もしくは水洗等
で除去したのち、更に蒸留、再結晶、クロマトグラフィ
ーに付することで容易に実施できる。
で除去したのち、更に蒸留、再結晶、クロマトグラフィ
ーに付することで容易に実施できる。
以上のように、本発明によれば、工業的に入手容易な広
範囲のアルデヒドを用いて、広範囲の活性メチレン化合
物に種々のアルキル基を容易に導入することが出来、ま
た生成物の分離も容易である。従って本方法は、工業的
見地から極めて有利な活性メチレン化合物のアルキル化
法ということが出来る。
範囲のアルデヒドを用いて、広範囲の活性メチレン化合
物に種々のアルキル基を容易に導入することが出来、ま
た生成物の分離も容易である。従って本方法は、工業的
見地から極めて有利な活性メチレン化合物のアルキル化
法ということが出来る。
〔実施例〕 以下、実施例に基づき本発明の内容を更に詳細に説明す
るが、本発明の実施態様はこれに限定されるものではな
い。
るが、本発明の実施態様はこれに限定されるものではな
い。
実施例1 内容積が40mlのオートクレーブに、フェニルアセトニト
リル(4.0mmol)、パラホルムアルデヒド(ホルムアル
デヒド単位として16mmol)、ジメチルホルムアミド(2.
0ml)、およびRu3(CO)12(6.7×10-3mmol)を仕込み、
合成ガス100atm(CO/H2=1)を導入したのち、230℃で
16時間反応させた。ガスクロマトグラフィーにより分析
の結果、2−フェニルプロピオニトリルが定量的に生成
していることが判明した。反応溶媒にエーテル20mlを加
え、5mlの水で5回水洗したのち、エーテル溶液を濃縮
し、残留液を120℃/10mmHgで蒸留することにより、純粋
な2−フェニルプロピオニトリル451mgが得られた。
リル(4.0mmol)、パラホルムアルデヒド(ホルムアル
デヒド単位として16mmol)、ジメチルホルムアミド(2.
0ml)、およびRu3(CO)12(6.7×10-3mmol)を仕込み、
合成ガス100atm(CO/H2=1)を導入したのち、230℃で
16時間反応させた。ガスクロマトグラフィーにより分析
の結果、2−フェニルプロピオニトリルが定量的に生成
していることが判明した。反応溶媒にエーテル20mlを加
え、5mlの水で5回水洗したのち、エーテル溶液を濃縮
し、残留液を120℃/10mmHgで蒸留することにより、純粋
な2−フェニルプロピオニトリル451mgが得られた。
実施例2−11 実施例1と同様の方法で種々の活性メチレン化合物とア
ルデヒドの組合せについて反応を行った結果を第1表に
示す。
ルデヒドの組合せについて反応を行った結果を第1表に
示す。
実施例12−17 実施例9の反応を、添加物を加えるか、もしくはRu3(C
O)12に代えて種々のルテニウム触媒を用い、同様の反応
条件下に実施した結果を第2表に示す。
O)12に代えて種々のルテニウム触媒を用い、同様の反応
条件下に実施した結果を第2表に示す。
実施例18−20 実施例9の反応を、水素および/または一酸化炭素の圧
力を変えて実施した結果を第3表に示す。
力を変えて実施した結果を第3表に示す。
実施例21 実施例9と同様の反応を、触媒をCs[HRu(CO)4]に代え、
パラホルムアルデヒドをホルムアルデヒド換算で4mmol
仕込み、200℃で実施した。ガスクロマトグラフィーに
より分析した結果、PhCOEtおよびPhCOCH(CH3)2がそれぞ
れ0.59および0.52mmol生成していることが判明した。
パラホルムアルデヒドをホルムアルデヒド換算で4mmol
仕込み、200℃で実施した。ガスクロマトグラフィーに
より分析した結果、PhCOEtおよびPhCOCH(CH3)2がそれぞ
れ0.59および0.52mmol生成していることが判明した。
実施例22 内容積が40mlのオートクレーブに、チエニルアセトニト
リル(4.0mmol)、パラホルムアルデヒド(ホルムアル
デヒド単位として16mmol)、ジメチルホルムアミド(2.
0ml)、およびRu3(CO)12(6.7×10-3mmol)を仕込み、
合成ガス100atm(CO/H2=1)を導入したのち、200℃で
16時間反応させた。ガスクロマトグラフィーによる分析
の結果、2−チエニルプロピオニトリルが50%の収率で
生成していることが判明した。
リル(4.0mmol)、パラホルムアルデヒド(ホルムアル
デヒド単位として16mmol)、ジメチルホルムアミド(2.
0ml)、およびRu3(CO)12(6.7×10-3mmol)を仕込み、
合成ガス100atm(CO/H2=1)を導入したのち、200℃で
16時間反応させた。ガスクロマトグラフィーによる分析
の結果、2−チエニルプロピオニトリルが50%の収率で
生成していることが判明した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 45/75 49/213 49/403 E 9049−4H 49/76 E 9049−4H 67/343 67/36 69/34 253/30 255/04 255/19 255/33 // C07B 61/00 300
Claims (4)
- 【請求項1】周期律表第8族金属の可溶性触媒の共存
下、分子中に1個又は複数の活性メチレン基を有する活
性メチレン化合物と一般式(I) R1−CHO ……(I) (式中、R1は水素原子、アルキル基、アリール基、アラ
ルキル基又は複素環基を示す) で示されるアルデヒドと合成ガスとを反応させ、当該活
性メチレン化合物中の少なくとも1個の活性メチレン基
の炭素原子に一般式(II) R1−CH2- …… (II) (式中、R1は前記と同じ意義を示す) で示される置換基を導入することを特徴とする活性メチ
レン化合物のアルキル化法。 - 【請求項2】周期律表第8族金属の可溶性触媒の存在
下、 一般式(III) R2−CH2-Z ……(III) (式中、R2は水素原子、アルキル基、アリール基、アラ
ルキル基、複素環基、アシル基、シアノ基又はアルコキ
シカルボニル基を示し、Zはアシル基、シアノ基又はア
ルコキシカルボニル基を示す。但し、R2及びZはそれぞ
れの前記の基に含まれる炭素原子間で結合し、それらが
結合するメチレン基と共に環構造を形成していてもよ
い。) で示される活性メチレン化合物と一般式(I) R1−CHO …… (I) (式中、R1は水素原子、アルキル基、アリール基、アラ
ルキル基又は複素環基を示す) で示されるアルデヒドと合成ガスとを反応させ、 一般式(IV) R2-CH2-n(CH2R1)n-Z ……(IV) (式中、R1,R2及びZは前記と同じ意義を示し、nは1
又は2の整数を示す。) で示される還元的アルキル化物を生成させることを特徴
とする活性メチレン化合物のアルキル化法。 - 【請求項3】周期律表第8族金属の可溶性溶媒が鉄、ル
テニウム又はコバルトを含む化合物であることを特徴と
する請求項1又は2記載のアルキル化法。 - 【請求項4】ルテニウムを含む化合物が RuC13,Ru(acac)3,[(PPh3)2N][HRu3(CO)11],[(PPh3)2N]
[HRu(CO)4],RuC12(CO)3,Ru3(CO)12,RuC12(CO)2(PPh3)2
及びRuC12(PPh3)3の群から選ばれたものであることを特
徴とする請求項3記載のアルキル化法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2040238A JPH0717556B2 (ja) | 1990-02-21 | 1990-02-21 | アルキル化法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2040238A JPH0717556B2 (ja) | 1990-02-21 | 1990-02-21 | アルキル化法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03246249A JPH03246249A (ja) | 1991-11-01 |
JPH0717556B2 true JPH0717556B2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=12575141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2040238A Expired - Lifetime JPH0717556B2 (ja) | 1990-02-21 | 1990-02-21 | アルキル化法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0717556B2 (ja) |
-
1990
- 1990-02-21 JP JP2040238A patent/JPH0717556B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03246249A (ja) | 1991-11-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4290961A (en) | Process for catalytically reducing carbonyl compounds | |
JPH0717556B2 (ja) | アルキル化法 | |
CA1319702C (en) | Process for the hydroformylation of certain acrylic acid derivatives | |
JPH01106835A (ja) | パラー第三級−ブトキシスチレンの合成法 | |
US4482748A (en) | Hydrocarbonylation | |
JPS5843936A (ja) | グリコ−ルアルデヒドの製法 | |
JPS58192846A (ja) | α,β−不飽和ケトンの製造法 | |
JPS60158124A (ja) | 1,4−ブタンジオ−ルの製法 | |
JPS625935A (ja) | α−ケト酸類の製造方法 | |
US4241206A (en) | Ketone synthesis by hydroacylation | |
JPH0317039A (ja) | アルデヒドの製造法 | |
JP3292559B2 (ja) | カテコール誘導体の製造方法 | |
JPH0761976B2 (ja) | 光学活性アリ−ル酢酸誘導体の製造法 | |
US6339157B1 (en) | Synthesis of carboxamides from the catalyzed reaction of aldehydes and amines | |
TW550261B (en) | Production of butyrolactones | |
JP3564816B2 (ja) | シクロアルカノール及びシクロアルカノンを製造する方法 | |
JPH0625088B2 (ja) | α−フエニルプロピオン酸誘導体の製造法 | |
JPS6038343A (ja) | フエニル酢酸誘導体の製造方法 | |
JP3367057B2 (ja) | 4ーtーブチルジオキシー2,5ーシクロヘキサジエンー1ーオン類の製造法 | |
JPS5973536A (ja) | α,β―不飽和カルボニル化合物の製造方法 | |
KR19980080082A (ko) | 초임계 유체를 반응용매로 하는 시클로펜테논 유도체의 제조방법 | |
JPS6030665B2 (ja) | α−ケトアミドイミン類の製造方法 | |
JPS59186938A (ja) | α、β−不飽和カルボニル化合物の製造方法 | |
JPH0140022B2 (ja) | ||
JPH056538B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |