JPH0717549A - 蓋体の嵌装係止部形成ガラス瓶体の構造 - Google Patents

蓋体の嵌装係止部形成ガラス瓶体の構造

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JPH0717549A
JPH0717549A JP5188905A JP18890593A JPH0717549A JP H0717549 A JPH0717549 A JP H0717549A JP 5188905 A JP5188905 A JP 5188905A JP 18890593 A JP18890593 A JP 18890593A JP H0717549 A JPH0717549 A JP H0717549A
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    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 機械自動製瓶成形法により、化粧品容器等の
瓶体に蓋体を面一の方向性を拘束保持できるようにした
嵌装係止部形成ガラス瓶体の構造を提供する。 【構成】 瓶体1の頸部7下端周縁に蓋体を瓶体1の垂
直母線と同一面の方向性を拘束可能な係合手段として、
機械自動製瓶法により該瓶体1の成形金型の合わせ目を
挟んで両側に嵌装係止部6に対応する凹穿部を彫り込み
ことによって成形し該嵌装係止部6の構造を形成した構
成とする。 【効果】 機械自動製瓶形成法により瓶体に蓋体を面一
に拘束可能な嵌装係止部を精度よく成形でき、工程も簡
素であり、かつ操作上も偏ることなく確実に螺合嵌装が
施され、さらに生産性の向上、製造コストの低減を図る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蓋体の嵌装係止部形成ガ
ラス瓶体の構造に関し、さらに詳しくは瓶体の頸部下端
周縁に蓋体との面一の方向性を拘束可能として係止嵌着
する嵌装係止部が機械自動製瓶成形法により形成された
成形ガラス瓶体の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラスの製造は製品の種類に応じて原料
を調合し高温度で融解した後、成形、徐冷して製品とす
るが、ガラス瓶の成形方法は非常に多岐にわたってお
り、普通粗型、仕上型、口型等を用いて成形され、成形
法は一般に人工成形法(半人工を含む)のほか機械成形
法に分類される。これはゴブ(gob)、瓶1個分の溶
けたガラスの塊を採取するのに人手によるか機械的に自
動採取するかによって分かれ、人工成形法には手吹き
法、押し型成形法、機械成形法にはゴブ供給式、ガラス
吸込み式に分けられる。ガラス瓶の成形は溶融ガラスを
粘性範囲から粘弾性範囲に移行させながら冷却すること
で固化することを利用したことであり、この意味では製
作機は熱交換機の一つと考えられ金型はその役割を果た
すことになる。そして、製瓶作業では、ガラスの粘性の
範囲と共に、この間の金型の温度は適切な範囲が必要と
され、金型の温度が高すぎるとガラスが金型にくっつい
て種々の欠点が生じ、また、低すぎると瓶表面にしわの
欠点などが生じるほか、瓶の肉厚分布などを悪くする。
この故に、製瓶では設計、成形時の金型冷却装置と調節
は重要である。人工成形法は一見原始的であるが、機械
による成形の困難なもの、需要の比較的少ないもの、特
別の意匠、形態のものなどは現在でもこの方法で造られ
ているものが多い。また、一般にガラス瓶体はたとえば
装飾金属体等に比べると加工精度が劣る難点があるが、
現在では、多量生産される板、びん、管、電球等は機械
的自動的に製造され安価に供給されるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】たとえば、化粧品用容
器瓶等では、一般に瓶本体ないし蓋体が通常円形又は多
角形のような組合わせにおいて、瓶体に表示がなされる
正面方向性があっても蓋体は瓶本体の頸部の周壁に設け
た突条に螺合嵌着させて適宜嵌着締め具合を確かめなが
ら方向性に拘束されず嵌着され閉蓋が完了するのが一般
的である。一方、近年では蓋体に装飾、デザイン又は加
工が施こされるほか、形態そのものも正面向きだけに螺
合嵌着される蓋体と容器との組合わせ製品も数多く登場
している。このような場合、そのガラス瓶体は、たとえ
ば人工成形法によって、瓶の頸部下端周縁の肩部に該ガ
ラス瓶の肩部の成形合わせ線と直角方向に膨隆状の嵌装
係止部を形成して該嵌装係止部と蓋体の内側に設けた係
合部材等の組付けによって嵌着螺合状態とすることが行
なわれているが、一般にガラス成形法では、精度が良好
といえないが、機械自動製瓶成形法においても、成形金
型及びその工程、操作上も瓶体の成形寸法のバラツキや
加工精度の点も含め、特に瓶体に蓋体を面一に装着する
嵌着係止機能を奏する構造を備えた瓶体を得ることは困
難であった。本発明は機械自動製瓶成形法により成形さ
れるガラス製の瓶体において、該瓶体と嵌着螺合させる
内側個所に弾性戻り止め突片及び係止部材を取り付けた
蓋体が瓶体の母線と面一の正面向きの方向性を拘束可能
な係合手段として、該瓶体の頸部下端周縁に肩部の成形
合わせ線と直角方向に相対して嵌装係止部が突設されて
おり、かつ前記嵌装係止部が成形金型の合わせ目を挟ん
で両側に前記嵌装係止部に対応する凹穿部を彫り込むこ
とによって成形されたものであることを特徴とする蓋体
の嵌装係止部形成ガラス瓶体の構造を提供することを目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の蓋体の嵌装係止部形成ガラス瓶体の構造に
おいては、機械自動製瓶成形法による成形法であって、
該嵌装係止部を瓶体の頸部下端周縁に肩部の成形合わせ
線と直角方向に相対して突設させた構造を得るため、金
型の合わせ目線を挟み金型A部と金型B部に跨がって両
方に、前記嵌装係止部に相応する彫り込みを施した構成
からなるものである。また、本発明においては、粗型及
び仕上型のいずれの金型にも対応する凹穿部を彫り込む
ことによって嵌装係止部の突起端部のダレを改善し、該
突起端部を直角形状を形成できることが適当である。さ
らに、嵌装係止部形成を瓶体の座部との連接箇所の周凹
部の直径を少なくとも頸部の直径よりも大として成形す
るか、或いは蓋体と瓶体との嵌合装着に支障のない範囲
で座部の直径をできるだけ大きく設定して成形がなされ
ることが適当である。
【0005】
【作用】上記のような嵌装係止部は、従来機械自動成形
法では、成形金型の合わせ目を挟んで両側にそれぞれ形
成されているが、金型のA部とB部のいずれも両方に該
嵌装係止部に対応した凹穿部の彫り込みを行なうことに
より、肩部の成形合わせ目に跨がった嵌装係止部を形成
できるように働く。本発明においては、粗型及び仕上型
のいずれの金型にも対応する凹穿部を穿設することによ
って、該嵌装係止部の突起端部のダレを改善し直角形態
を形成できるように働く。その詳細な機構はなお定かで
はないが、成形時に通常割型の二面の金型の合わせ目か
ら空気が抜けることによるバキュ−ム効果、並びに成形
後、二面の金型を開いたとき空気による冷却が均等に行
なわれることにより成形精度を向上させることができ、
ダレの状態を防止し、突起端部が直角形状を形成できる
ものと推定される。また、上記のように構成された嵌装
係止部は、その突起端部が直角形状に形成され、かつ肩
部成形合わせ線を跨いで両側に突設されているので、瓶
体への嵌着で位置決めおよび締め付けが的確になされる
構造であり、また、嵌装係止部に蓋体を螺合摺動せしめ
て組付けるとき、蓋体の内側個所に設けた弾性戻り止め
突片の機能とそれに続く係止突起との組付けが肩寄らず
瓶体と蓋体の方向性を面一に拘束し位置決めがなされ的
確に被蓋係止されるように働く。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を示す図面により以下本発
明を説明する。図1は本発明に係るガラス瓶の正面図、
図2は平面図であり、図3ないし図4に図示した実施形
態は、蓋体の斜視図及び裏面図を示すものである。図5
は本発明に係るガラス瓶に蓋体を螺合嵌装した状態を示
す斜視図である。図1ないし図2に示すように、ガラス
製の瓶体1の開口部2より頸部7と胴部3が一体に成形
されており、胴部3に連接された座部10が形成されて
いる。頸部7には蓋体4を螺合嵌装するための突条12
が設けられており、該頸部7の下端周縁には連接して周
凹部11が形成されており、さらに前記瓶体の肩部5の
成形合わせ線、すなわち金型の合口(合わせ目)に対応
する接合線の両側に跨がって、その成形合わせ線と直角
方向に膨隆状に突出した嵌装係止部6の構造が形成され
ている。
【0007】図3ないし図4において、蓋体4は合成樹
脂素材よりなり、その内側の底面部分の個所に被蓋する
瓶体における前記嵌装係止部6と螺合嵌装し組付け状態
とする為、弾性戻り止め突片8が突設されており、蓋体
4を瓶体1の頸部7にあてがい螺合操作がなされるとき
該弾性戻り止め突片8は弾性変形し押し潰され、続いて
係止突起9と当接状態として組付けられ、瓶体1に対し
蓋体4の位置決めが的確になされて回動ずれを生ずるこ
となく螺合嵌装され、前記弾性戻り止め突片8の戻り止
め及び係止突起9の当接状態の相乗効果によって瓶体1
と蓋4の嵌装係止が確実に施される構成となるものであ
る。これによって瓶体1と蓋体4の表裏両面共通のデザ
イン、色相からなるような場合はいずれかの長手方向の
正面とが互いに面一として上下に嵌合組み合わされ、図
5に示すような外観を有する蓋体嵌容器瓶体として視認
される構成となっている。
【0008】次に、図6は本発明にかかる嵌装係止部形
成金型の切断平面説明図であり、金型A部と金型Bとが
閉じられた状態で、合わせ目14の両側には該嵌装係止
部6に対応する凹穿部13が彫り込まれており、合わせ
目14を挟んで両側に配設されている。そして、機械成
形法では成形材料を金型A部と金型Bに装入し、次いで
金型の閉鎖、ガス抜き、圧縮、金型の開放、成形品の突
き出しの諸作動が逐次行なわれる。図7は従来の嵌装係
止部形成金型の切断平面説明図であり、該係止部6に対
応する凹穿部13は、本発明における構成と違って合わ
せ目14に跨がらず、それぞれ合わせ目14の上下に分
かれた凹穿部13が彫り込まれた形態となっている。
【0009】図8は本発明に係る嵌装係止部の突起端縁
の拡大断面説明図、図9は従来成形品の突起端縁の拡大
断面説明図であり、図9においては矢印個所の突起端縁
15はダレと呼ばれる円弧形状であり、瓶体1へ蓋体4
を面一に嵌着する操作において、この突起端縁15の形
状は組付け係止を所定位置で、かつ確実になされるため
の機構としてきわめて重要であり、したがって、これら
両者では位置決め操作が的確になされるかでも格段に相
違する。
【0010】図10は本発明の嵌装係止部を形成する設
定条件の説明図であり、上記のように本発明において該
嵌装係止部の構造は、その構造自体を瓶体と蓋体を面一
に的確に位置決めおよび嵌着係止がなされる構成とした
ものであるが、前記突起端部15を直角形状として形成
する設定条件のほか、さらに適当な設定条件として、成
形時に駆体たる瓶体1に膨隆部を形成する操作上もガラ
スを該嵌装係止部の構造部分に回し易くする作用が施さ
れるのが好ましく、瓶体1の座部10との連接個所の周
凹部11の直径aを少なくとも嵌合装着で妨げのない範
囲で頸部7の直径cよりも大きく設定して成形するか、
或いは蓋体4と瓶体1との嵌合装着で妨下のない範囲で
座部10の直径bをできるだけ大きく設定して成形がな
されることが適当である。図11は本発明において、成
形された構造の該嵌着係止部の一部拡大斜視図であり、
合わせ目14に跨がって該嵌装係止部6が形成されてお
り、合わせ目14に跨がって形成されている。本発明に
おいては、一実施例を図面により説明したが、具体的な
構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含
まれる。
【0011】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、瓶体と蓋体の嵌合組付けで正面方向性が拘束された
瓶体と蓋体とを面一に、かつ的確な位置決めで嵌装螺合
することができ、操作も簡便、確実に行なうことができ
る。また、本発明での嵌装係止部の構成によれば、成形
法としても機械自動成形法により精度よく成形できるの
で、生産性の向上と製造コストの低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すガラス製の瓶体の正面
図である。
【図2】本発明の一実施例を示すガラス製の瓶体の平面
図である。
【図3】本発明の一実施例を示す蓋体の斜視図である。
【図4】本発明の一実施例を示す蓋体の裏面図である。
【図5】本発明の瓶体に蓋体を螺合嵌装した状態を示す
斜視図である。
【図6】本発明にかかる嵌装係止部形成金型の切断平面
説明図である。
【図7】従来の嵌装係止部成形金型の切断平面説明図で
ある。
【図8】本発明の嵌装係止部の突起端縁の断面拡大説明
図である。
【図9】従来成形品の嵌装係止部の突起端縁の断面拡大
説明図である。
【図10】本発明の嵌装係止部を形成する設定条件の説
明図である。
【図11】本発明で成形された嵌装係止部の一部拡大斜
視図である。
【符号の説明】
1 瓶体 2 開口部 3 胴部 4 蓋体 5 肩部 6 嵌装係止部 7 頸部 8 弾性戻り止め突片 9 係止突起 10 座部 11 周凹部 12 突条 13 凹穿部 14 合わせ目 15 突起端縁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械自動製瓶成形法により成形されるガ
    ラス製の瓶体において、該瓶体と嵌着螺合させる内側個
    所に弾性戻り止め突片及び係止部材を突設した蓋体が瓶
    体の母線と面一の方向性を拘束可能な係合手段として、
    該瓶体の頸部下端周縁に肩部の成形合わせ線と直角方向
    に相対して嵌装係止部が形成されており、かつ前記嵌装
    係止部が成形金型の合わせ目を挟んで両側に前記嵌装係
    止部に対応する凹穿部を彫り込むことによって成形され
    たものであることを特徴とする蓋体の嵌装係止部形成ガ
    ラス瓶体の構造。
  2. 【請求項2】 前記嵌装係止部の形成を粗型および仕上
    型のいずれの金型にも対応する凹穿部を彫り込むことに
    よって突起端縁を直角状に成形されたものである請求項
    1記載のガラス瓶体の構造。
  3. 【請求項3】 前記嵌装係止部の形成と瓶体の座部との
    連接箇所の周凹部の直径を少なくとも頸部の直径よりも
    大きく設定して成形されたものである請求項1又は2記
    載のガラス瓶体の構造。
  4. 【請求項4】 前記嵌装係止部の形成を瓶体と蓋体との
    嵌合装着の可能な範囲で座部の直径を大きく設定して成
    形されたものである請求項1、2又は3記載のガラス瓶
    体の構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008114864A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Fancl Corp 合成樹脂製容器

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