JPH07175121A - 写真フイルム用磁気記録方式 - Google Patents

写真フイルム用磁気記録方式

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JPH07175121A
JPH07175121A JP5322393A JP32239393A JPH07175121A JP H07175121 A JPH07175121 A JP H07175121A JP 5322393 A JP5322393 A JP 5322393A JP 32239393 A JP32239393 A JP 32239393A JP H07175121 A JPH07175121 A JP H07175121A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真フイルムの磁気記録層に効率的に複数種
類の情報を記録する。 【構成】 写真フイルムが撮影後に1フレーム分給送さ
れる間に、1つの記録ブロックBを書き込む。記録ブロ
ックB内には、複数の記録フィールド,,・・・が
含まれる。各々の記録フィールドの先頭には、フィール
ドスタートコードが記録され、これに続いてIDコード
(1),IDコード(2)が記録される。各々8ビット
の長さをもつIDコード(1),IDコード(2)に
は、この記録フィールドに含まれる情報の種類,個数
が複合的に表され、これに続いて情報の内容を表すデー
タが一連に記録される。各記録フィールドの後端にはL
RCコードが記録され、記録ブロック終端にはブロック
エンドコードが記録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真フイルム上の磁気
記録層に各種の情報を磁気記録する際に効果的な磁気記
録方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真フイルムに磁気記録層を形成してお
き、この磁気記録層にフイルムメーカーがフイルムの種
別や現像処方等を表す情報を記録したり、また写真撮影
時にカメラに内蔵された磁気記録装置で各種の撮影情報
を記録したり、さらにはプリント取扱店で焼増しプリン
トの要否を表す情報を記録し、あるいは現像所で現像済
み写真フイルムの納入先を表すID情報を記録する等の
目的で利用することが米国特許第4965627号公報
明細書(公表特許平4−502518号公報)で知られ
ている。これらの各種の情報は写真フイルムの様々な取
り扱い段階で適宜読み出され、それぞれの段階での制御
や照合に用いることができ、処理の自動化や効率化を図
ることが可能となる。
【0003】上記のように、写真フイルムに対する様々
な処理の段階で種々の情報を磁気記録できるようにする
ためには、写真フイルム上の限られた磁気記録層に情報
を集約的,効率的に記録してゆく必要がある。写真フイ
ルム固有の情報は、例えばフイルムリーダー部を利用す
ることによって、比較的余裕のある記録スペースに記録
することが可能であるが、撮影以後に記録される情報は
1フレームごとに独立しているものが多く、こうした情
報は写真フイルムを1フレームずつ給送している間に記
録あるいは読み出しできるようにしなくてはならない。
したがって、135タイプの写真フイルムでは、最大3
6mm長の磁気トラックしか利用することができない。
【0004】上記公報記載の写真フイルムでは、透明な
磁気記録層を用いることによって、写真フイルムの露光
画面外だけでなく露光画面内にも磁気記録できるように
して記録可能範囲を拡大しているが、写真フイルムの1
フレーム給送の間に情報の記録あるいは読み出しを行う
には、やはり1本の磁気トラックの中に多くの情報が記
録できるような工夫が必要となる。特に、写真フイルム
は通常の磁気テープと比較して剛性が強く、ヘッドタッ
チが安定しているとは言い難い事情があり、種々の情報
を集約して記録するために単に記録密度を高めることだ
けで対応すると、読み出しエラーが発生しやすいという
問題が生じてくる。
【0005】このような事情から、上記公報記載の磁気
記録方式では、情報の読み出し時にエラーが少なく、し
かも必要なデータを的確に識別することができるよう
に、写真フイルムの給送方向に延びた1本の磁気トラッ
クを1つの記録ブロックとし、この記録ブロック内に種
類が異なった情報を集約的に記録するようにしてある。
この記録ブロックは、その先頭に記録ブロックの開始位
置を示すスタートセンチネル(ブロックスタートコー
ド)が設けられ、その後に情報の種類ごとに1まとまり
になった記録フィールドが続き、最後に記録ブロックの
終端を表すストップセンチネル(ブロックエンドコー
ド)が設けられており、2種のセンチネル及び記録フィ
ールドは全て2進コードで表されている。
【0006】記録フィールドは情報の種類ごとに区画さ
れ、各記録フィールドの先頭には6ビットのIDセンチ
ネル(フィールドスタートコード)が設けられ、これに
より記録フィールドのスタート位置が分るようにしてあ
る。IDセンチネルに続き、この記録フィールドに何の
情報が記録されているかを識別することができるよう
に、情報の種類を表す12ビット(2バイト)のIDコ
ードが記録され、次にその情報の内容を表すデータエリ
アが続き、最後にパリティチェックビットが設けられて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の記
録方式では、1つの記録ブロックを情報の種類ごとに記
録フィールドで区画して利用しているため、1つの記録
ブロックに含まれる記録フィールドの数が多くなってく
ると磁気トラックの利用効率がかなり低下してくる。と
いうのは、各々の記録フィールドの先頭には情報の種類
を表すための2バイトのIDコードがあるため、情報の
内容が1〜2バイトで表せる場合でも記録フィールドが
3〜4バイトを要することになるからである。さらに、
記録フィールド長はデータエリアの長さに応じて変化す
るから、各々の記録フィールドを確実に区画しておく必
要があり、このために2進コードを特別なビットパター
ンで配列したIDセンチネルが用いられているが、この
IDセンチネルを読み過ごしてしまうと、その前後の記
録フィールドにまたがって混乱が生じ、読み取りエラー
が発生しやすいという欠点がある。
【0008】さらに、情報の種類を表すIDコード及び
情報の内容を表すデータはそれぞれ2文字IDコードで
表現され、これらの2文字IDコードは特別に用意した
汎用IDコード辞書を参照して解読されるようになって
いる。したがって、情報の種類及び情報の内容を把握す
るためには読み出し装置の全てに汎用IDコード辞書が
必要となり、その分、記憶装置の容量が大きくなってコ
ストアップの原因になる。
【0009】本発明は上記従来技術の欠点を解決し、一
連の記録ブロックに複数種類の情報を効率的に記録でき
るようにした磁気記録方式を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ブロックスタートコードと少なくとも1つ
の記録フィールドとブロックエンドコード(いずれも2
進コードで表される)とから1つの記録ブロックを構成
する方式を採用するとともに、記録フィールドの構成
を、先頭に記録フィールドの開始位置であることを示す
フィールドスタートコード、その次に記録フィールドに
含まれる複数の情報の各々の種類を複合化して表したI
Dコード、その次に前記複数の情報の内容を表すデータ
を一連にして記録するようにしてある。したがって、情
報の種類ごとにIDコードを設けずに済み、限られた長
さの記録ブロックを効率的に利用することができる。
【0011】前記IDコードはこの記録フィールド内に
含まれるいくつかの情報の種類を表すが、このIDコー
ドを作る際には、その都度、特別に用意されたフラグセ
ットメモリが用いられ、ここに一時的にセットされる所
定ビット数の2進コードデータが利用される。2進コー
ドデータの各々のビット位置は、予め情報の種類ごとに
割り当てられている。したがって記録する情報の種類が
決まれば、その種類に対応して前記フラグセットメモリ
の所定のビット位置にフラグをセットして簡単に2進コ
ードデータを作ることができ、またこの2進コードデー
タに基づいて、情報の種類を完全に対応させたIDコー
ドを作ることができる。
【0012】2進コードデータと情報の種類とを対応づ
けするために項目テーブルを利用するのが有利である。
項目テーブルは情報の種類を一定の順序で格納し、かつ
種類ごとにその内容を表すのに必要なデータのビット数
を記憶している。このような項目テーブルを利用する
と、情報の種類を読み取った際に、その記録フィールド
の後端も合わせて識別することができるようになる。
【0013】さらに、IDコードのデータ配列と2進コ
ードデータのデータ配列とを、その一部の範囲について
共通化させることによって、2進コードデータからID
コードをより簡単に作ることができる。また、必須の情
報についてはIDコードにその情報の種類を含ませずに
済むが、その情報の内容を表すデータの記録位置は特定
しておく必要があり、その位置はIDコードの直後に決
められる。これにより、他の情報に左右されず常に一定
の位置に必須情報のデータが記録されるようになる。
【0014】複数種類の情報を複数にグループ分けし、
1つの記録フィールドには同一グループに属する情報だ
けを記録するようにしてもよい。この場合、フィールド
スタートコードにはその記録フィールドに含まれている
情報がいずれのグループのものであるかを表す機能を含
ませる。このためには、グループ分けした数の分だけ種
類が異なるフィールドスタートコードを用意し、グルー
プごとにフィールドスタートコードを使い分けすればよ
い。これによれば、IDコードの増加のために記録ブロ
ックを延長してしまうことなく、IDコードの利用範囲
をさらに拡張することができる。
【0015】
【実施例】図2は本発明に用いられる写真フイルム2を
背面側から図示したもので、符号3はパトローネを表
す。パトローネ3にはフイルム送り出し機構が組み込ま
れており、未使用時には写真フイルム2が先端までパト
ローネ3に巻き込まれている。パトローネ3をカメラに
装填し、カメラのフイルム給送機構によってパトローネ
軸がフイルム送り出し方向に回転されると、写真フイル
ム2がポート部から送り出されるようになっている。ま
た、このパトローネ3は現像後の写真フイルム2を長尺
のまま収納するケースとしても用いられ、やはりパトロ
ーネ軸を正転,逆転することによって写真フイルム2の
送り出し,巻き込みを行うことができる。したがって、
この写真フイルム2は長尺のままパトローネ3ごとユー
ザーに返却される。
【0016】写真フイルム2の背面には、その上下の側
縁に沿って一定幅で磁気記録層5a,5bが形成されて
いる。フイルムリーダー部の磁気記録層には、フイルム
メーカーによって磁気記録された記録トラック7,8が
ある。記録トラック7には、フイルム製造番号や写真乳
剤のロット番号、さらには現像処方を表すコード等のよ
うに、写真撮影には不要ではあるが写真フイルムそのも
のの製造情報あるいは処理情報が記録されている。記録
トラック8には、モノクロ/カラー等の写真フイルムの
種別、撮影可能枚数、ISO感度等、写真フイルム2の
写真性能に関する情報が記録されている。
【0017】図1(A)は、写真フイルム2の磁気記録
層5a,5bに書き込まれる記録トラックを概念的に表
したものである。記録トラックは全体として一本の記録
ブロックBを構成し、先頭に記録ブロックBの開始位置
を表すブロックスタートコード「BSC」を有し、その
直後に記録フィールド,,,と続き、最後にこ
の記録ブロックの終端を表すブロックエンドコード「B
EC」を有する。これらの各種コード及び記録フィール
ドは、各々2進コードで記述されている。
【0018】記録フィールド,・・はそれぞれ独立
しており、図1(B)のように表される。フィールドス
タートコードはこの記録フィールドの記録開始位置を
表すためのもので、この記録フィールド内に記述され
る情報がどのグループに属するものかによってそれぞれ
異なった種類のフィールドスタートコードが割り当てら
れる。IDコード(1),IDコード(2)は、この記
録フィールドに含まれている情報の種類や数を表すコ
ードで、このコードを読み取ることによって、引続き一
連に記録されているデータ1〜3が何の情報に係わるデ
ータであるかを識別することができる。
【0019】また、記録フィールドの終端にはパリティ
チェック用のLRCコードが記録されている。なお、記
録フィールドに何らの情報も記録しない場合でも、フ
ィールドスタートコードの1バイト、IDコード
(1),IDコード(2)の2バイト、LRCコードの
1バイトの合計4バイトの記録が行われ、これが最短フ
ィールド長となる。
【0020】磁気トラック7,8に書き込まれた情報
は、写真フイルム2の種々の取り扱い段階で読み取られ
る。例えばこの写真フイルム2がカメラに装填される
と、カメラ側の機構によってフイルムリーダー部送りが
行われるが、この給送中に記録トラック8に記録された
情報はカメラによって読み出され、カメラに内蔵された
メモリに書き込まれる。そして、これらの情報は写真撮
影に際して適宜利用される。記録トラック7に書き込ま
れた情報は、トラブル発生時にフイルムメーカーで利用
することができ、また現像処方に関するデータは現像所
で利用することができる。
【0021】写真フイルム2のリーダー部には記録トラ
ック7,8の下にさらに記録トラック6,9の記録領域
が確保されている。記録トラック6は、撮影後に写真フ
イルム2を現像取扱店に出したときに、現像取扱店がそ
の注文内容に応じた情報を記録するのに用いられる。記
録トラック9は、写真フイルム2のフイルムリーダー部
送り時に、カメラに内蔵された磁気記録装置によって書
き込まれる。この記録トラック9には、カメラのIDコ
ードやカメラユーザーのIDコード等が記録される。な
お、これらの記録トラック6,9に書き込まれる情報
も、図1に示したフォーマットにしたがって記録され
る。
【0022】写真フイルム2には1フレームあたり1個
ずつパーフォレーション10が設けられている。このパ
ーフォレーション10は、撮影後に写真フイルム2を給
送するときにカメラに内蔵されているフォトセンサで検
知され、この検知信号が1フレーム給送完了信号として
用いられる。なお、フイルムリーダー部の先頭にあるパ
ーフォレーションは、フイルムリーダー部を自動送りす
る際のフイルム先端確認用や、全フレームへの撮影を完
了した後にフイルム巻戻しを行う際の巻戻し完了確認用
に用いられる。
【0023】撮影後、写真フイルム2は1フレーム分給
送されるが、この給送の間に、カメラの磁気記録装置に
よって撮影直後のフレーム11に対応して撮影データ等
の磁気記録が行われ、フレーム11の下に図1と同様の
フォーマットで記録トラック13,14が形成される。
記録トラック13には、そのフレーム11を撮影したと
きの種々の情報、例えば撮影日時情報,露出情報,測距
情報等が含まれる。また記録トラック14にはカメラユ
ーザーが入力した文字列情報、例えばそのフレーム11
のタイトルや撮影した人物の名前等、任意の文字列が含
まれる。なお、カメラによって書き込まれる各種の情報
は写真フイルム2の裏面に磁気記録されるので、上記米
国特許で知られるように、磁気記録層を透明にしておけ
ばフレーム11と重なる位置にも磁気記録層を設け、こ
れに磁気記録することも可能である。
【0024】図3はカメラに内蔵された磁気記録/再生
機構を概略的に示している。マイクロプロセッサユニッ
ト(MPU)20には複数のデータ入力端子21が設け
られ、これらにはカメラに内蔵された各種の測定装置,
制御装置,調節装置から種々の撮影データが入力され
る。このような装置としては、例えば以下に挙げるもの
があり、それぞれ右記した撮影情報がMPU20に入力
される。
【0025】プリントフォーマット切換え装置 → プ
リントフォーマット ストロボ装置 → ストロボ使用の
有無 オートフォーカス装置 → 撮影距離 姿勢検出装置 → 撮影姿勢 測光装置 → 被写体輝度 露出制御装置 → 絞り値、シャッ
タ速度 露出補正装置 → 露出補正値 ISO感度設定装置 → ISO感度
【0026】上記プリントフォーマット切換え装置は、
プリントを行うときの印画紙のフォーマット(サイズ及
びアスペクト比)を通常のLプリント(印画紙サイズ:
127mm×89mm)、ワイドビジョンプリント
(同:158mm×89mm)、パノラマプリント
(同:254mm×89mm)のいずれにするかを決め
るためのものである。このため、カメラのファインダー
には視野範囲切換え装置が組み込まれており、ユーザー
は上記各プリントの印画紙サイズとほぼ同じアスペクト
比をもつ視野範囲のいずれかを選択して撮影を行う。そ
して、この視野範囲の選択時の情報がプリントフォーマ
ットデータとして利用され、ネガのフレームサイズがフ
ルサイズ(36mm×24mm)であっても、ワイドビ
ジョンサイズの指定のもとでは36mm×20mmの範
囲がプリントに供され、パノラマサイズの指定のもとで
は36mm×13mmの範囲がプリントに供される。
【0027】姿勢検出装置は撮影時のカメラボディがど
のように傾けられていたかを検出するためのもので、横
姿勢あるいは縦姿勢であったかを検出する他、どの程度
斜めであったかを検出してその撮影姿勢情報を出力す
る。測光装置は露出制御のために被写体輝度を測定し、
露出制御装置は被写体輝度に応じて適正露出となるよう
に自動的に絞り値とシャッタ速度とを決めて露出を行
う。また、露出補正装置は、例えば逆光状態のときに自
動露出制御を行ったときのように、主被写体に対する露
出レベルが不適正になることが予想されるときに、露出
補正を行うために操作される。
【0028】MPU20には時計回路22から年月日及
び時刻情報が入力される。上記した各種の撮影情報及び
計時情報は、シャッタレリーズが行われた時点でRAM
で構成された記録データ格納メモリ24に書き込まれ
る。そして、MPU20は撮影終了の後にこの記録デー
タ格納メモリ24から必要な情報を読み出し、写真フイ
ルム2が1フレーム分給送される間に記録/再生回路2
5及び記録回路26を駆動する。これにより磁気ヘッド
27,28は、写真フイルム2の裏面に形成された磁気
記録層に後述する所定のフォーマットにしたがって磁気
記録を行う。
【0029】固有データ格納メモリ29は、このカメラ
固有のデータを格納している。このようなデータとして
は、例えばカメラの種別データ(メーカー名や機種名、
製造番号など)、レンズの開放F値、レンズの焦点距離
などがある。そして、これらのデータも必要に応じて磁
気記録データとして用いられる。
【0030】写真フイルム2の磁気記録層に書き込み可
能なデータとしては、さらにカメラユーザーが適宜に入
力した文字列データがある。このため、カメラには文字
入力装置30が設けられている。文字入力装置30は、
例えば撮影モードや露出モードの設定,切り換えなどの
ためにカメラに設けられているスイッチ類と兼用させる
ことができ、液晶パネルなどカメラの表示装置32を利
用して入力文字を選択することができる。なお、表示装
置32はその他に写真フイルム2のリーダー部に予め記
録されているフイルム固有のデータを磁気記録/再生装
置25で読み取ったときにそのデータを表示するのに用
いられたり、カメラで撮影操作するときに必要となる各
種のデータ、例えば撮影コマ数,プリントフォーマット
切り換え装置のセット状態,露出制御モード等の表示を
行うために兼用される。
【0031】フイルムデータ格納メモリ33は、写真フ
イルム2のリーダー部にフイルムメーカーによって予め
書き込まれたフイルムデータ、例えばフイルムの種類、
撮影可能枚数、フイルム製造番号などのデータを格納す
るために用いられる。写真フイルム2をカメラに装填す
ると、フイルムリーダー部が自動送りされて第1フレー
ムのセットが行われるが、このとき磁気ヘッド27がフ
イルムリーダー部の記録トラック8に記録されたフイル
ムデータを読み出し、そのデータがフイルムデータ格納
メモリ33にメモリされる。
【0032】項目テーブルメモリ35はROMで構成さ
れ、例えば模式的に図4に示したような撮影データ記録
用の項目テーブル35aが格納されている。この項目テ
ーブル35aは、撮影後に写真フイルム2を1フレーム
分給送する間に磁気記録を行うときに用いられる。項目
テーブル35aは上述した各種の撮影情報を配列し、各
々の撮影情報ごとにその情報の内容を2進コードで表す
のに必要なデータバイト数が対応づけられている。これ
らの撮影情報の種類と項目番号とはカメラによらず固定
されており、仮に像倍率の情報を記録する機能をもって
いないカメラの場合、項目番号「3」の欄は空欄とされ
る。したがって、例えば「絞り値」の情報には常に項目
番号「9」が割り当てられる。また最短ビット長は、項
目テーブル35aに挙げられた種類の情報を全く記録し
なかった場合に、その記録フィールドの読み取り時に得
られるフィールド長で、読み取り時のフィールド長を識
別する際に利用される。
【0033】項目テーブル35a中の項目番号「3」の
像倍率は、固有データ格納メモリ29に記憶されている
レンズの焦点距離と、オートフォーカス装置で検出され
た撮影距離とから近似的に算出することができる。項目
番号「7」の主被写体位置は、撮影画面内を例えば中
央,左上,左下,右上,右下に分割したとき、どの位置
に主被写体が位置しているのかを表す情報で、オートフ
ォーカス装置がどのエリアから得た距離信号でピント合
わせを行ったかによって決めることができる。
【0034】項目テーブルメモリ35には、さらに文字
データ記録用の項目テーブル35b,フイルムデータ読
み取り用の項目テーブル35c,リーダー部記録用の項
目テーブル35dがメモリされている。文字データ用の
項目テーブル35bは、模式的に図5に示したように構
成され、文字入力装置30から文字列が入力されたとき
にその文字数を表すことができるようになっている。入
力された1文字あたり1バイト(8ビット)を割り当て
ていることから、各々のデータ項目ごとに図示のような
データバイト数となっている。例えばユーザーが10文
字からなる文字列を入力したときには、項目番号「2」
と項目番号「4」のデータが使用されることになる。な
お、図5の項目テーブル35cの代わりに、図6に示し
た項目テーブルを用いてもよい。図6の項目テーブルを
用いる場合には、例えば10文字からなる文字列に対し
ては、項目番号「2」〜「6」のデータが使用される。
【0035】フイルムデータ用の項目テーブル35cに
は、図11に示したように写真フイルム2の製造情報や
特性に関する情報が配列され、記録トラック8から読み
取った情報が何の情報であるのかを識別するために用い
られる。なお、項目番号「1」〜「4」に挙げた情報
は、カメラで読み取っても利用されることはないので、
カメラの項目テーブル35cではこれらの項目番号につ
いては空欄にしておいてもよい。
【0036】リーダー部記録用の項目テーブル35d
は、フイルムリーダー部の記録トラック9に情報記録す
るときに用いられる。この項目テーブル35dには、こ
のカメラの型式あるいは製品名を表すIDコード及びカ
メラメーカー名の他、フイルムロール番号がそれぞれ情
報項目として挙げられている。フイルムロール番号は、
写真フイルムを連続的に何本も詰め替えて撮影を行うと
きに、撮影した順番をフイルムリーダー部に各々記録す
るときの通し番号を意味している。なお、磁気記録する
際には、項目テーブル35a,35b,35dのいずれ
を用いた場合であっても、図1に示したフォーマットで
記録が行われるが、その読み出し時にいずれの項目テー
ブルによる記録であるのかを識別するために、前述した
記録フィールドの先頭に記録されるフィールドスタート
コードが各々使い分けられる。
【0037】記録データ選択装置37は、上述した各種
の撮影情報やカメラ固有のデータのうち、写真フイルム
2に磁気記録するものを選択するためのものである。な
お、図4に示した項目テーブル35aに挙げられた情報
の項目数が少ないカメラの場合には、この記録データ選
択装置37を省略して全ての情報を記録するように構成
してもよい。また、撮影日時情報及びプリントフォーマ
ット情報を必須の記録情報とし、これらについては記録
データ選択装置37の操作に係わらず必ず記録するよう
にするのがよい。この場合には、撮影日時情報及びプリ
ントフォーマット情報の記録を磁気記録処理のメインフ
ロー中に組み込むことによってこれらを項目テーブル3
5aから除くことができるから、項目テーブル35aに
別の情報を項目として挙げておくことができる。
【0038】フラグセットメモリ38は磁気記録/再生
装置25に対応して設けられ、項目テーブル35aに用
意された情報のうち、磁気記録する情報の種類が決まっ
たときに、これに対応したIDコードを作るために用い
られる。フラグセットメモリ38は、図4に示したよう
に項目テーブル35aに用意された情報の種類数(項目
数)と同じビット数の13ビットの2進カウンタで構成
され、各ビット位置は項目テーブル35aを構成してい
る情報の配列と対応している。そして、例えば磁気記録
する情報の種類が「撮影日時」,「プリントフォーマッ
ト」,「撮影距離」であったとすると、フラグセットメ
モリ38のビット位置「1」,「2」,「6」にフラグ
「1」がセットされ、「0000000100011」
の2進コードデータが得られる。なお、プリントフォー
マットのデータは2ビットあれば表現することができる
ため、プリントフォーマットデータに併せてストロボ撮
影の有無を表すデータも含ませるようにしている。
【0039】同様に、フラグセットメモリ39は記録回
路26に対応して設けられ、磁気ヘッド28により文字
列を磁気記録するときに用いられる。図5を参照して分
るように、文字列が例えば10文字で構成されている場
合には、ビット位置「2」,「4」にフラグ「1」がセ
ットされ、この結果、フラグセットメモリ39には「0
000000001010」の2進コードデータがセッ
トされる。
【0040】数値データコード格納メモリ40はROM
で構成され、概念的に図8に示した数値データコード表
を格納しており、数値データを7ビットの2進コードで
表し、さらに8ビット目をパリティビットとした2進コ
ードに変換する。例えば数値表現されるデータが「4
8」であるとすると、8ビット目をパリティビットPと
して「P1001100」の2進コードが得られる。そ
して8ビット目には、第1〜第8ビットまでの2進コー
ド中に含まれる「1」の個数が常に奇数個になるよう
に、データの内容に応じて「1」または「0」が書き込
まれる。同様に、文字データコード格納メモリ41には
概念的に図9に示したように、例えばアスキーコードの
文字配列にしたがってこれらを2進コード化できるよう
な文字データコード表が格納されている。
【0041】図8及び図9のデータコード表から分るよ
うに、第5〜第7ビットが「000」となるコードの一
部は、予め「BSC」,「BEC」及び「FSC1」〜
「FSC5」のコードが割り当てられている。「BS
C」,「BEC」は、それぞれブロックスタートコー
ド,ブロックエンドコードを意味しており、奇数パリテ
ィを採る場合には、「00000010」(BSC),
「00000100」(BEC)の2進コードは、数値
データや文字データの表現に用いられることはない。
【0042】「FSC1」〜「FSC5」は、それぞれ
種類が異なるフィールドスタートコードを意味してい
る。そして奇数パリティを採る場合には、上記ビットか
ら順に表すと、「00001000」(FSC1),
「10001001」(FSC2),「1000101
0」(FSC3),「00001011」(FSC
4),「10001100」(FSC5)は予約コード
となっている。そして前述したように、これらの5種類
のフィールドスタートコード「FSC1」〜「FSC
5」は、記録フィールドに含まれる情報がどのグループ
に属するものであるかに応じて使い分けされる。
【0043】情報のグループとしては、項目テーブル3
5aに挙げたように、撮影ごとに1フレーム単位で書き
込まれる情報が属する第1グループと、フイルムリーダ
ー部の磁気トラック9に書き込まれるカメラのIDコー
ドやカメラユーザーのIDコードが属する第2グループ
(項目テーブル35d)の他に、図2に破線で示した記
録トラック45に現像取扱店で書き込まれる情報、例え
ば顧客のIDコード,プリント受注日時情報,プリント
表面の仕上げ情報(絹目仕上げ等の要否),焼増しプリ
ント時のプリントの要否を表す情報や、現像所において
記録トラック46に書き込まれるフイルム現像やプリン
ト処理の日時情報,適正にプリント処理を行ったか否か
の情報、さらには適正にプリントできなかった場合の理
由コード等の情報が属する第3グループがある。
【0044】さらに、任意の処理段階において適宜の記
録トラックに書き込まれる任意の文字情報が属する第4
グループ、そして図7の項目テーブル35cに挙げたよ
うに、フイルムメーカーが製造時に記録トラック7,8
に記録する製造番号や乳剤番号,現像処方,フイルム種
別,撮影可能枚数等の情報が属する第5グループがあ
る。そして、前述したフィールドスタートコード「FS
C1」〜「FSC5」は、これらの第1〜第5グループ
に対応して用いられる。
【0045】IDコード(1)及びIDコード(2)は
それぞれ8ビットの記録長をもち、この記録フィールド
内に一連に記録される情報の種類を識別できるような
2進コードで構成されている。今、この記録フィールド
に、「撮影日時」,「プリントフォーマット」,「撮
影距離」の3種類の情報を記録しようとする場合には、
図4を対照して分るように、フラグセットメモリ38に
は「0000000100011」の2進コードデータ
がセットされる。この13ビットの2進コードデータは
MPU20によって読み込まれ、概念的に図10に示し
た生成ルールにしたがって「IDコード(1):IDコ
ード(2)」に変換される。
【0046】図10に示したように、フラグセットメモ
リ38のビット位置「1」,「2」,「3」,「4」,
「5」のデータは、IDコード(2)のビット位置
「1」,「2」,「3」,「4」,「5」にそのまま転
送され、またフラグセットメモリ38のビット位置
「6」,「7」,「8」,「9」,「10」のデータ
は、IDコード(1)のビット位置「1」,「2」,
「3」,「4」,「5」に転送される。そして、フラグ
セットメモリ38の上位3ビットのデータ「000」
は、変換テーブル45により4ビットのデータ「101
0」に変換され、それぞれIDコード(1)のビット位
置「7」,「6」、IDコード(2)のビット位置
「7」,「6」に書き込まれる。IDコード(1)及び
IDコード(2)のビット「8」はパリティチェックビ
ットとして用いられ、奇数パリティを採る場合には、結
局フラグセットメモリ38の「00000001000
11」の2進コードデータは、「11000001:0
1000011」の「IDコード(1):IDコード
(2)」に変換される。
【0047】上記生成ルールを用いる理由は、IDコー
ド(1)及びIDコード(2)のビット位置「7」,
「6」,「5」が「000」のデータ配列になると、ビ
ット位置「7」,「6」,「5」が全く同様の「00
0」のデータ配列となっているブロックスタートコード
「BSC」,ブロックエンドコード「BEC」、さらに
はフィールドスタートコード「FSC1」〜「FSC
5」との間で読み誤りする可能性が生じるからである。
そこで上記生成ルールにしたがえば、フラグセットメモ
リ38にどのような2進コードデータが作られていたと
しても、IDコード(1)及びIDコード(2)のビッ
ト位置「7」,「6」のいずれかには、必ず「1」が書
き込まれるようになり、フィールドスタートコード「F
SC1」〜「FSC5」との識別が確実になる。この生
成ルールでは、13ビットの2進コードデータの上位3
ビットについて変換テーブル45を用いてデータ変換
し、他のビット位置のデータについては転送位置を一部
変えるだけであるから、簡単な処理で「IDコード
(1):IDコード(2)」を得ることができる。
【0048】上記のようにして決められた「IDコード
(1):IDコード(2)」は、この記録フィールド
に「撮影日時」,「プリントフォーマット」,「撮影距
離」の情報が記録されていることを表している。そし
て、この「IDコード(1):IDコード(2)」に続
き、項目テーブル35aでの配列順にしたがって、「撮
影日時」,「プリントフォーマット」,「撮影距離」の
情報の内容を表すデータ1,データ2,データ3が一連
に記録されている。項目テーブル35aから分るよう
に、データ1,データ2,データ3はそれぞれ40ビッ
ト(5バイト),8ビット(1バイト),8ビット(1
バイト)のデータ長を有している。そして各バイトの最
上位ビットは、バリティビットとして用いられている。
【0049】記録フィールドの終端に記録されたLR
C(Longitudinal Redundancy Che-ck)コードは8ビッ
トのデータ長をもつ。LRCコードは、記録フィールド
を1バイト単位に区画したとき、1バイトを構成する
8ビットの各ビット位置ごとにパリティチェックを行う
ために設けられている。例えば図1(B)においてデー
タ1,データ2,データ3がそれぞれ49ビット,8ビ
ット,8ビットの記録長であるとすると、記録フィール
ドは全体で11バイト(88ビット)のデータ長とな
るが、各1バイトの中のビット位置ごとにデータ「1」
が11バイト分で何個あるかに対応してその個数が奇数
個(奇数パリティ)になるように、LRCコードのビッ
ト位置に「0」又は「1」が書き込まれる。
【0050】そして記録フィールド,,には、同
様の手法によってフィールドスタートコード,「IDコ
ード(1):IDコード(2)」,情報内容を表すデー
タ,LRCコードが記録される。なお、記録フィールド
には最大で13種類の情報を一連に記録することがで
きるが、1記録フィールド全体のデータ長が20バイト
以上になるとLRCコードによるパリティチェックの信
頼性が低下するので、記録する情報量が大きいときに
は、図示の例のように1つの記録ブロックBを複数の記
録フィールドに分けるのが望ましい。
【0051】上記記録方式によれば、IDコード(1)
及びIDコード(2)によってその記録フィールドに含
まれている複数の情報の種類が一義的に表され、情報ご
とにその種類を表すIDコードを設けなくて済むように
なる。したがって、1記録フィールド内に複数の種類の
データを一連に羅列して記録することができ、1記録ブ
ロックの利用効率を高めることができる。
【0052】なお、フラグセットメモリ38にセットさ
れた2進コードデータから、次のような算術演算によっ
てIDコード(1)及びIDコード(2)を作ることも
可能である。13ビットの2進コードデータに下位ビッ
トから順に「1」,「2」,「4」,「8」,・・・・
「4096」の重みづけを行うと、2進コードデータを
13ビットの2進数として扱うことができ、10進数表
記では「0〜8195」の8196通りの数値となる。
これらの数値に対しては唯ひとつのビットパターンが対
応し、その逆も常に真である。
【0053】一方、IDコード(1)及びIDコード
(2)についても、各々8ビットの2進数として扱うこ
とができるが、それぞれ上記3ビットが「000」にな
ることを禁止しているため、10進数表記では「16〜
127」の112通りの数値をとることができる。そし
て、この場合にも数値とビットパターンとは一対一に対
応する。したがって、IDコード(1)及びIDコード
(2)と2進コードデータとが一対一に対応する関係式
を設定すれば、算術演算だけで相互に変換することがで
きる。
【0054】そこで、13ビットの2進コードデータを
10進数の数値「0〜8195」としたとき、その千の
位と百の位をIDコード(1)に対応させ、十の位と一
の位をIDコード(2)に対応させる。そして、2進コ
ードデータを10進数表記したときの値を〔N〕DEC
IDコード(1)及びIDコード(2)の10進数表記
の値をそれぞれ〔ID1〕DEC ,〔ID2〕DEC と表せ
ば、 〔ID1〕DEC =(〔N〕DEC /100)+16 〔ID2〕DEC =(〔N〕DEC MOD 100)+1
6 としてIDコード(1)及びIDコード(2)を算出す
ることができる。なお、上式において「/」は少数点以
下を切り捨てする除算を表し、「MOD」は剰余を求め
る演算を表す。また、逆にIDコード(1)及びIDコ
ード(2)から2進コードデータを作るには、 〔N〕DEC =(〔ID1〕DEC −16)×100+
(〔ID2〕DEC −16) の算術演算を行えばよい。
【0055】上記の算術演算によれば、〔ID1〕DEC
のとり得る値は「0〜81」の範囲であるのに対し、
〔ID2〕DEC のとり得る値は「0〜99」の範囲とな
り、数値範囲がアンバランスとなる。実用上はこのまま
でも問題はないが、各々の数値範囲を均等にするために
は、上記の関係式でシフトパラメータとして用いられて
いる「100」の代わりに、〔N〕DEC の最大値である
「8191」の平方根に最も近い整数として「91」を
用いればよい。この場合の関係式は次のとおりである。 〔ID1〕DEC =(〔N〕DEC /91)+16 〔ID2〕DEC =(〔N〕DEC MOD 91)+16 また、逆の変換は、 〔N〕DEC =(〔ID1〕DEC −16)×91+(〔I
D2〕DEC −16) となる。
【0056】一般にIDコードと2進コードデータとの
関係は、IDコード(1),IDコード(2),IDコ
ード(3),・・・,IDコード(n),を各々バイト
単位でそのまま2進数として扱い、その値を〔ID
1〕,〔ID2〕,〔ID3〕,・・・〔IDn〕と
し、2進コードデータの2進数表記を〔N〕とすると、
これらの関係は次式で表される。 〔N〕=Σ(〔IDi〕−αi )×βn-i ただし、IDコードのビット数をbとしたとき、αi
β<2b
【0057】さらに、撮影日時情報とプリントフォーマ
ット情報とを必須の記録情報として図4の項目テーブル
中からこれらを除き、図11に示したように12項目の
情報を配列した別の項目テーブル47が用いられる場合
には、図示したように12ビットのフラグセットメモリ
48を用い、その全てのビット位置をIDコード
(1),IDコード(2)のビット位置「1」〜「6」
にそのまま一対一に対応させることができる。この場合
には、IDコード(1),IDコード(2)のビット位
置「7」には常に「1」のデータをセットしておき、ブ
ロックスタートコードやブロックエンドコード、そして
フィールドスタートコードとの識別を容易にする。ま
た、ビット位置「8」は同様にパリティビットとなる。
【0058】上記項目テーブル47にしたがって記録を
行う場合には、撮影日時情報(5バイト)とプリントフ
ォーマット情報(1バイト)とが必ず記録されるため、
最短フィールド長は、これらの情報とフィールドスター
トコード「FSC1」(1バイト)、「IDコード
(1):IDコード(2)」(2バイト)、LRCコー
ド(1バイト)の合計10バイトとなる。また、必須の
記録項目となっている「撮影日時」,「プリントフォー
マット」の情報は、読取り時に誤りがでないように、必
ずIDコード(2)の後、かつ選択的な記録情報のデー
タの前に決まった順序にしたがって記録される。なお、
このようにして必須の記録項目を記録することは、図1
1に示した生成ルールのもとで記録を行うものに限定さ
れるものではなく、図10や算術演算で「IDコード
(1):IDコード(2)」を作る場合にも全く同様に
適用することができる。
【0059】上記によれば、特別な生成ルールを用いな
くてもフラグセットメモリ48の2進コードデータをよ
り簡単にIDコード(1),IDコード(2)に書き換
えることができる。なお、項目テーブル47中の「タイ
トル」は、予めカメラのメモリに用意されている何種類
かのタイトルの中から、ユーザーが選択して1フレーム
ごとに磁気記録するタイトルを意味している。
【0060】次に、写真フイルムの各処理段階におい
て、上記記録方式がどのように利用されるかについて図
12を参照して説明する。まず、フイルムメーカーでは
その製造時にフイルム製造番号,乳剤番号,製造日,現
像処方等の情報をズ2に示した記録トラック7に記録す
る。この記録に際しては、図7に示した項目テーブル3
5cと全く同様のものが用いられ、図1のフォーマット
にしたがって記録が行われる。これらの情報は、フイル
ムメーカーで製品管理に利用することができる。また、
現像処方に関する情報は現像所で読み取って利用するこ
とができる。さらにフイルムメーカーでは記録トラック
8にフイルム種別,ISO感度,撮影可能枚数等の情報
を同様のフォーマットで書き込む。
【0061】写真フイルム2が先端まで巻き込まれたパ
トローネ3をカメラに装填し、カメラの装填蓋を閉じる
と、フイルム給送機構が作動してパトローネ軸がフイル
ム送り方向に駆動される。これにより写真フイルム2の
リーダー部送りが開始され、写真フイルム2の先端がカ
メラの巻取りスプールへと送られる。そして、写真フイ
ルム2の先端が巻取りスプールに巻きつけられた後は、
巻取りスプールの駆動によりフイルムリーダー部送りが
継続される。このフイルムリーダー部送りの間は、記録
/再生回路25が再生モードとなっており、磁気ヘッド
27は読み取り待機状態となっている。
【0062】記録トラック8は図1(A)に示した記録
ブロックBを構成し、その先頭にはブロックスタートコ
ード「BSC」が記録されている。このブロックスター
トコード「BSC」が磁気ヘッド27で読み取られる
と、記録トラック8の存在が検知され、引続き磁気ヘッ
ド27によって読み取りが続行される。記録トラック8
にはフイルムメーカーで書き込まれた情報が記録され、
そのフィールドスタートコードには「FSC5」が用い
られている。
【0063】磁気ヘッド27によってフィールドスター
トコード「FSC5」が読み取られると、その2進コー
ドデータ「10001100」がMPU20でデコード
され、フイルムメーカーの記録情報であることが識別さ
れる。次に「IDコード(1):IDコード(2)」の
読み取りが開始される。「IDコード(1):IDコー
ド(2)」が「11000111:11010000」
であったとすると、MPU20は図10の変換テーブル
45により、「0000011110000」の13ビ
ットの2進コードデータをフラグセットメモリ38にセ
ットする。
【0064】次にMPU20は、フィールドスタートコ
ードが「FSC5」であったことから図7に示した項目
テーブル35cを参照し、フラグセットメモリ38の中
でデータ「1」がセットされているビット位置がどの情
報の種類に対応しているのかを対照する。この場合に
は、ビット位置「5」,「6」,「7」,「8」にデー
タ「1」がセットされているので、「IDコード
(1):IDコード(2)」に続いて「フイルム種
別」,「ISO感度」,「撮影可能枚数」,「有効期
限」の順にその内容を表す4種類のデータが一連に記録
されていることが分る。
【0065】しかも、これらの情報の内容を表すデータ
が、それぞれ1バイト,1バイト,1バイト,2バイト
の記録長をもっており、しかも最短フィールド長が4バ
イトであることが項目テーブル35cから分るから、全
体のフィールド長が9バイトであり、フィールドスター
トコード「FSC5」から「有効期限」の情報の内容を
表すデータ終端までのバイト数が8バイトで、9バイト
目からLRCコードが記録されていることが分る。した
がって、LRCコードを用いたパリティチェックが確実
になり、エラー修正の信頼性を高めることができる。
【0066】こうして記録トラック8から読み込まれた
フイルムデータは、フイルムデータ格納メモリ33に書
き込まれる。この情報は表示装置32によって外部表示
され、ユーザーはこれを確認して撮影操作を行うことが
できる。なお、これらの情報により、カメラのISO感
度設定装置やフイルムカウンタ装置をオートセットする
ことも可能である。磁気ヘッド27により記録トラック
8のブロックエンドコードが読み取られると、記録/再
生回路25が記録モードに切換えられる。そしてフイル
ムリーダー部送りが完了し、第1フレーム目がカメラの
アパーチャーの背後に位置決めされ撮影待機状態とな
る。
【0067】さらに、上述したフイルムリーダー送りを
行うときに、記録トラック9に前述した第2グループに
属する情報、すなわち図13の項目テーブル35dに挙
げた情報を記録することができる。この第2グループに
属する情報を記録する際には、まずブロックスタートコ
ード「BSC」が記録された後、記録フィールドの先頭
にフィールドスタートコード「FSC2」が記録され、
これに続いてIDコード(1),IDコード(2)が記
録される。この記録フィールドに、カメラID(カメラ
の製品名コード)とフイルムロール番号とを記録する場
合には、フラグセットメモリ39に「00000000
00101」の2進コードデータがセットされる。
【0068】MPU20は、この2進コードデータに基
づいて「IDコード(1):IDコード(2)」を作
る。この過程では図10と同様の生成ルールが適用さ
れ、この結果、「01000000:0100010
1」のコードが得られる。そして、磁気ヘッド28はこ
の「IDコード(1):IDコード(2)」をフィール
ドスタートコード「FSC2」に続けて記録する。そし
てMPU20は、固有データ格納メモリ29にメモリさ
れているカメラIDコードと、フイルム装填に先立って
ユーザーが入力したフイルムロール番号とを図8,図9
のコード表にしたがって2進コードに変換し、磁気ヘッ
ド28により磁気記録を行う。引続き、LRCコード,
ブロックエンドコード「BEC」の記録が行われ、記録
トラック9が形成される。
【0069】1フレーム目の撮影が完了した時点で、M
PU20はそのときの撮影データを入力端子21から読
み取り、これらを記録データ格納メモリ24に書き込
む。また、1フレームごとにユーザーが任意の文字を記
録したい場合には、撮影前に予めユーザーが文字入力装
置30を操作しておくが、これらの文字データも記録デ
ータ格納メモリ24に格納される。カメラの巻取りスプ
ールが回転し、写真フイルム2が1フレーム分給送され
る間に、磁気ヘッド27,28が駆動され、当該フレー
ムの下に撮影情報の記録が行われる。1フレームの給送
の間に記録できる情報は、磁気ヘッド27では第1グル
ープに属する情報、すなわち項目テーブル35aに挙げ
られた情報に限られ、また磁気ヘッド28ではユーザー
が任意に入力した文字列情報に限られる。したがって、
記録トラック13に撮影情報、記録トラック14に文字
列情報が記録されるようになる。
【0070】記録トラック13を構成する記録ブロック
Bは、先頭にブロックスタートコード「BSC」が記録
され、その次にフィールドスタートコード「FS1」、
続いて「IDコード(1):IDコード(2)」が記録
される。仮に記録する情報が「撮影日時」,「プリント
フォーマット」,「撮影距離」,「露出補正値」であっ
たとすると、図4の項目テーブル35aを参照して、フ
ラグセットメモリ38には「001000010001
1」の2進コードデータがセットされる。この2進コー
ドデータは図10の生成ルールにしたがって、「110
00001:11100011」の「IDコード
(1):IDコード(2)」に変換される。
【0071】磁気ヘッド27がこの「IDコード
(1):IDコード(2)」を記録した後、MPU20
は記録データ格納メモリ24から「撮影日時」,「プリ
ントフォーマット」,「撮影距離」,「露出補正値」の
内容を表すデータを読み込み、さらに図8に示した数値
データコード表を参照してこれらの情報の内容を表す数
値を2進コードに変換する。こうして変換された2進コ
ードは、磁気ヘッド27によって「IDコード(1):
IDコード(2)」に引き続いて一連に記録され、最後
にLRCコードを記録して記録フィールドの記録が完
了する。図14は、こうして記録された記録フィールド
の内容を概念的に表しており、「撮影日時」,「プリ
ントフォーマット」,「撮影距離」,「露出補正値」の
情報の内容は、図8に示した数値データコード表にした
がって2進コードで記述されている。なお、さらに別の
記録フィールド,を記録する場合には、全く同様の
手順で記録が継続される。
【0072】一方、磁気ヘッド28によって記録トラッ
ク14に記録される情報は任意文字情報であるから、ブ
ロックスタートコード「BSC」の次にはフィールドス
タートコード「FSC4」が記録される。ユーザーが入
力した文字数が10個であると、図5の項目テーブル3
5bにしたがい、フラグセットメモリ39には「000
0000001010」の2進コードデータがセットさ
れる。この2進コードデータは図10に示した生成ルー
ルにより、「01000000:01001010」の
「IDコード(1):IDコード(2)」が得られる。
このIDコードの記録の後、図9の文字データコード表
にしたがって2進コードに変換された文字データが記録
され、さらにLRCコード,ブロックエンドコード「B
EC」の記録により記録トラック14が形成される。
【0073】上記のようにして撮影を行ってゆくことに
より、撮影された各フレーム11の下には記録トラック
13,14が記録されるようになる。全フレームに撮影
が行われた後、写真フイルム2はパトローネ3に巻戻さ
れる。ユーザーはカメラからパトローネ3を取り出して
これを現像取扱店に提出し、一般には同時プリントサー
ビスを依頼することになる。
【0074】本発明の記録方式は現像取扱店でも用いら
れる。現像取扱店では、顧客から預かった写真フイルム
に顧客ID,受注日時,特注プリントの有無,同時プリ
ント依頼であるか焼増しプリント依頼であるかの別など
の情報を、フイルムリーダー部に記録トラック6として
磁気記録することができる。さらに、特注プリントの内
容、例えば大判プリントの依頼情報や、焼増しプリント
の依頼を受けた場合にどのフレームがプリント対象であ
るかを表す情報は、フレームごとに記録トラック45に
記録することができるようになっている。
【0075】このため、現像取扱店には専用の磁気記録
/再生装置が用意されており、顧客の注文内容に応じた
データをキーボードから入力することによって、所定の
位置に記録トラック6,45を記録することができる。
パトローネ3は、パトローネ軸の正転,逆転により写真
フイルム2を送り出したり巻戻したりする機能をもって
いるから、上述したカメラから撮影機構部を除いたよう
な本体部、すなわち暗箱,フイルム給送機構,磁気記録
/再生機能部からなる本体部にキーボードを接続した磁
気記録/再生装置を用いれば、明室でも簡単に磁気記録
/再生を行うことが可能である。
【0076】図15は、現像取扱店の磁気記録/再生装
置が内蔵している項目テーブルの一例を示している。こ
の項目テーブル50は、上に説明してきた他の項目テー
ブルと全く同様にフラグセットメモリ52とともに利用
され、この項目テーブル52に挙げられた情報を記録フ
ィールドに記録する際には、第3グループに属する情報
であることを識別するためにフィールドスタートコード
「FSC3」が選択される。項目テーブル50の各種の
情報は、フラグセットメモリ52の各ビット位置と一対
一に対応づけられ、記録情報の個数及び配列順にしたが
ってフラグセットメモリ52には2進コードデータがセ
ットされる。
【0077】この2進コードデータは、図10と同様の
生成ルールにしたがって「IDコード(1):IDコー
ド(2)」に変換され、ブロックスタートコード「BS
C」,フィールドスタートコード「FSC3」に続いて
記録される。また、「IDコード(1):IDコード
(2)」の続き、情報内容を表すデータ、LRCコード
が順に記録され、図1と全く同様のフォーマットで記録
が行われる。なお、データの内容を2進コードに変換す
るために、この磁気記録/再生装置でも図8,図9に示
したコード表が用いられる。
【0078】項目テーブル50の項目番号「1」〜
「7」に挙げた情報は、リーダー部の記録トラック6に
記録される。「顧客ID」情報は、顧客の氏名あるいは
コード番号を表す。「納品方法」情報は、プリントが仕
上がったときに手渡しで納品するか郵送等で納品するか
の別を表し、「支払い方法」情報はフイルム現像及びプ
リント代金が現金支払いであるかクレジット支払いによ
るかの別を表す。クレジット支払いの場合には、「クレ
ジットカード番号」情報も記録される。
【0079】項目番号「10」〜「13」に挙げた情報
は、フレームごとの記録トラック45に記録される。こ
れらの情報を記録する際にも、やはり項目テーブル50
によるものであることを識別するために、フィールドス
タートコード「FSC3」が選択される。「プリントサ
イズ」情報は印画紙サイズに関する情報で、サービスプ
リントサイズ,キャビネサイズ,八つ切サイズ等の種類
を表す。「プリントマスク」情報は、白枠の縁付きプリ
ントにするか縁なしのプリントにするかの別や、特殊な
縁形状にするかなどの情報を表す。「プリント枚数」
は、そのフレームを何枚プリントするかを表し、プリン
ト不要のフレームに対しては「0」のデータが記録され
る。「プリント表面処理」情報は、プリント表面を光沢
面にするか絹目にするかなどの別を表す。
【0080】現像取扱店で上記の各種の情報を記録した
後、写真フイルム2は現像所に送られる。現像所では、
ネガマスクの上流側に磁気再生装置、下流側に磁気記録
装置が組み込まれたプリンターが用いられる。磁気再生
装置には、少なくとも撮影データ用の項目テーブル35
a,フイルムデータ用の項目テーブル35cと、現像取
扱店の磁気記録/再生装置で用いられる項目テーブル5
0、そして図8,図9に示したコード表が内蔵されてい
る。また、磁気記録装置には、少なくとも文字データ用
の項目テーブル35bと図9に示したコード表が内蔵さ
れている。
【0081】現像所ではフイルム現像を行う前に、確認
のために別の磁気再生装置を用いてフイルムリーダー部
の記録トラック6,7から現像取扱店が記録した情報
と、フイルムメーカーが記録したフイルム情報を読み取
ることができる。記録トラック6,7に含まれている記
録フィールドの先頭には、それぞれフィールドスタート
コード「FSC3」,「FSC5」が記録されているか
ら、項目テーブル50,,35cとの対照により、各種
の情報が読み取られる。記録トラック6に記録された情
報のうち、「同時プリント/焼増」情報の別が同時プリ
ントであった場合には、写真フイルムはフイルム現像処
理の後にプリント工程に送られ、焼増しプリントであっ
た場合にはそのままプリント工程に送られる。なお、フ
イルム現像を行う際には、記録トラック6中の「現像処
方」情報を確認用に利用することができる。
【0082】プリント処理を行うために、現像後の写真
フイルムが巻き込まれたパトローネ3をプリンターに装
填すると、パトローネ軸の回転によって写真フイルム2
が送り出される。そして、各々のフレームを順次にネガ
マスクにセットして、フレームごとにプリントが開始さ
れるが、このときのフイルム給送時にフレームごとに記
録された記録トラック13,45から情報が読み出され
る。
【0083】記録トラック13に含まれる記録フィール
ドの先頭にはフィールドスタートコード「FSC1」が
記録されているから、情報の種類を特定するために項目
テーブル35aが参照される。そして、「IDコード
(1):IDコード(2)」から2進コードデータが得
られ、これによりこの記録フィールドに記録されている
情報の種類が識別される。プリントに際して利用される
情報としては、項目テーブル35aに挙げられた項目中
では「プリントフォーマット」,「主被写体位置」,
「露出補正値」等がある。
【0084】「プリントフォーマット」情報は、プリン
トを行う際のプリント倍率及び印画紙マスクの設定に用
いられる。例えば、カメラのプリントフォーマット切換
え装置によってパノラマプリントが設定されていた場合
には、このデータの読み込みによって、プリンターの焼
き付けレンズの倍率が通常のLプリント時の2倍に切換
えられ、また印画紙マスクが254mm×89mmの開
口サイズに切換えられる。「主被写体位置」情報や「露
出補正値」情報は、プリンターで測光を行って焼き付け
露光量を決める際の補正データとして利用することがで
きる。その他にも、「撮影日時」情報をデート写し込み
に利用することができる。この場合には、記録トラック
13から読み取られた「撮影日時」情報によりプリンタ
ーに組み込まれた文字焼き込み装置を作動させ、プリン
ト画面内にその撮影日時を焼き込めばよい。
【0085】一方、記録トラック45に含まれる記録フ
ィールドの先頭にはフィールドスタートコード「FSC
3」が記録されているから、この記録フィールド内に記
録されている情報の種類を特定するために項目テーブル
50が参照される。そして、「IDコード(1):ID
コード(2)」から2進コードデータが得られ、これに
よりこの記録フィールドに記録されている情報の種類が
識別される。現像取扱店で記録され、プリントに際して
利用される情報としては、「プリントサイズ」,「プリ
ントマスク」,「プリント枚数」,「プリント表面処
理」の各情報がある。これらの情報を読み取ることによ
って、各フレームのプリント処理効率を大幅に向上させ
ることができる。「プリント表面処理」情報はプロセサ
ーに送られ、プリント表面の形態はこの情報に基づいて
決められる。
【0086】「プリントサイズ」情報が通常のサービス
プリントサイズ(Lプリント,ワイドビジョンプリン
ト,パノラマプリント)である場合には、共通のプリン
ターで順次にプリント処理を行ってゆくことができる
が、これがキャビネ等の特別のサイズであるときには、
幅広の印画紙をセットしたプリンターでプリント処理す
る必要がある。同様に、「プリントマスク」情報が通常
の縁あり/縁なし以外のものであった場合には、バッチ
処理により別のプリンターでプリントが行われることに
なる。
【0087】プリント処理を行う中で、適正プリントが
得られないフレームがあった場合には、ネガマスクの下
流側に設けられた磁気記録装置により、そのフレームに
対応した位置にプリント実行せずの情報が磁気記録され
る。図2に示した記録トラック46がこれに該当する。
現像所でこの記録トラック46に記録される情報は文字
情報であり、項目テーブル35bが用いられ、ブロック
スタートコード「BSC」に続く記録フィールドの先頭
にはフィールドスタートコード「FSC4」が記録され
る。そして、あるフレームについてプリントを実行しな
かった場合、そのフレームの上に記録される情報の内容
としては、「NG(スペース)××」の文字データが記
録される。なお、「××」の部分にはプリントを実行し
なかった理由コードが記録され、この理由コードは予め
決められたものとなっている。
【0088】上記の例では、プリント処理を行う直前に
1フレームごとに情報読み出しを行うこととしている
が、プリント処理の前に一旦写真フイルム2から各フレ
ームごとの情報を読み出し、これらを磁気シート等の別
の補助記憶装置に書き込んでおき、プリント処理時に補
助記憶装置からフレームごとに情報を読み出すようにし
てもよい。
【0089】こうして現像所での処理が完了した後は、
パトローネ3に巻き込まれた現像済み写真フイルムとプ
リントとが現像取扱店に戻される。現像取扱店では、現
像所で記録された情報を記録トラック46から読み出
す。この読み出し情報を利用すれば自動的に顧客宛の請
求書を作ることができる。また記録トラック6に記録し
てある情報を読み出すことによって、顧客ID,納品
日,支払い方法等が確認できるから、納品処理を効率的
に行うことができる。さらに、現像取扱店や現像所で記
録トラック14から情報読み出しを行い、これらのデー
タをプリントアウトしてデータリストを作ることも容易
であるから、撮影データの確認を行いたいという顧客の
要望にも対処することができ、いままでにはない新たな
サービスを行うことも可能となる。
【0090】以上、図示した実施例にしたがって説明し
てきたが、磁気記録の対象となる情報の種類は上に例示
したものに限られず、その他にも任意に決めることがで
きる。また、記録トラックを書き込み位置としても、透
明な磁気記録層を用いるのであれば、フレーム内に記録
するようにしてもよい。さらに、上記実施例では記録フ
ィールド内に含まれている情報の種類を表すIDコード
を2バイト構成にしてあるが、さらに多くのバイト数を
割り当てるようにしてもよい。例えば2進コードデータ
とIDコードとの間の生成ルールを工夫すれば、IDコ
ードを3バイト,4バイト,5バイトにしたときには、
2進コードデータのビット数(情報項目の数)は、それ
ぞれ最大で20,27,34となり、情報の種類ごとに
1つずつIDコードを用いるよりは記録効率を高めるこ
とができる。
【0091】
【発明の効果】上述したように、本発明の磁気記録方式
によれば、記録ブロック内の1記録フィールド内に複数
種類の情報を記録できるように、しかもその記録フィー
ルドの先頭に書き込まれるIDコードには、複数種類の
情報が記録されていることが複合して表現されているた
め、情報の種類ごとにIDコードを設けずに済むように
なり、限られた記録長さ内に効率的に情報を記録するこ
とができる。
【0092】さらに上記IDコードを、ビット位置ごと
に情報の種類が一対一に対応する複数ビット数の2進コ
ードデータを元にして作るようにしてあるから、IDコ
ードから情報の種類を識別するのが簡単になる。そし
て、一定の配列順に情報を並べた項目テーブルを用いて
上記2進コードデータを作り、さらには項目テーブル中
に情報の内容を表すのに必要なビット数も書き込んでお
けば、情報の読み出し時に記録フィールドの後端を確認
することができるようになり、パリティチェックによる
エラー修正も確実になる。
【0093】また、IDコードのデータ配列と2進コー
ドデータのデータ配列とを、少なくとも部分的に共通に
することができるので、2進コードデータとIDコード
との間の変換が簡単かつ確実に行うことができる。さら
に、記録フィールドの先頭に記録されるフィールドスタ
ートコードを何種類か用意し、グループ分けされた情報
ごとにフィールドスタートコードを使い分けすることに
よって、IDコードのビット数を増やさなくても、様々
な種類の情報を的確に記録,再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方式による記録ブロック及び記録フィー
ルドのフォーマットを示す説明図である。
【図2】本発明に用いられる写真フイルムを背面側から
表した概略図である。
【図3】本発明に用いられるカメラの磁気記録/再生装
置を示すブロック図である。
【図4】撮影データ用の項目テーブルを示す概念図であ
る。
【図5】文字データ用の項目テーブルを示す概念図であ
る。
【図6】文字データ用の項目テーブルの別の例を示す概
念図である。
【図7】フイルムデータ用の項目テーブルを示す概念図
である。
【図8】文字データを2進コードに変換するときに用い
られる文字データコード表を示す概念図である。
【図9】数値データを2進コードに変換するときに用い
られる数値データコード表を示す概念図である。
【図10】2進コードデータとIDコードとの間の変換
ルールを示す説明図である。
【図11】2進コードデータとIDコードとの間の他の
変換ルールを示す説明図である。
【図12】写真フイルムの各処理段階における磁気記録
/再生の様子を示す説明図である。
【図13】フイルムリーダー部での磁気記録/再生時に
用いられる項目テーブルの概念図である。
【図14】記録フィールドの内容を表す概念図である。
【図15】現像取扱店での磁気記録/再生時に用いられ
る項目テーブルの概念図である。
【符号の説明】
2 写真フイルム 6,7,8,9,13,14,45,46 記録トラッ
ク 21 入力端子 27,28 磁気ヘッド 38,39 フラグセットメモリ 45 変換テーブル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルム上の磁気記録層に複数種類
    の情報に関する2進コード構成のデータを一連に並べた
    記録ブロックを磁気記録する際に、前記記録ブロックの
    先頭にブロックスタートコードを記録し、このブロック
    スタートコードに続いて少なくとも1つの記録フィール
    ドを記録してから最後に記録終了位置であることを示す
    ブロックエンドコードを記録する記録方式であって、 前記記録フィールドには、先頭に記録開始位置を表すフ
    ィールドスタートコードが記録され、引続きその記録フ
    ィールドに含まれている複数の情報の種類を複合して表
    す一定ビット長のIDコードが記録され、このIDコー
    ドに続いてIDコードで表された情報の個々の内容を表
    すデータが一連に記録されていることを特徴とする写真
    フイルム用磁気記録方式。
  2. 【請求項2】 前記IDコードは、情報の種類ごとにビ
    ット位置が予め決められた複数ビット数の2進コードデ
    ータに基づいて作られることを特徴とする請求項1記載
    の写真フイルム用磁気記録方式。
  3. 【請求項3】 前記2進コードデータのビット数は情報
    の種類数と一致し、2進コードデータのビット位置は、
    情報の種類を一定の順序に配列し、かつ情報の種類ごと
    にその内容を表すために必要なビット数を記憶させた項
    目テーブルによって情報の項目に対応づけられているこ
    とを特徴とする請求項2記載の写真フイルム用磁気記録
    方式。
  4. 【請求項4】 前記IDコードのデータ配列と2進コー
    ドデータのデータ配列とは、複数ビットにまたがる一部
    の範囲について一致していることを特徴とする請求項2
    記載の写真フイルム用磁気記録方式。
  5. 【請求項5】 前記記録フィールドは、IDコードの直
    後に記録されIDコードで表されていない項目の必須情
    報の内容を表す一定ビット数のデータを含むことを特徴
    とする請求項1記載の写真フイルム用磁気記録方式。
  6. 【請求項6】 前記複数種類の情報は複数にグループ分
    けされ、前記フィールドスタートコードは、その記録フ
    ィールドに含まれている情報の種類がグループ分けされ
    たいずれのグループに属しているかを表すデータを含
    み、かつその記録フィールドにはフィールドスタートコ
    ードで指定されたグループに含まれる情報だけが記録さ
    れていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    写真フイルム用磁気記録方式。
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