JPH07174125A - 成形型材におけるナットの挿入構造 - Google Patents
成形型材におけるナットの挿入構造Info
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- JPH07174125A JPH07174125A JP32262293A JP32262293A JPH07174125A JP H07174125 A JPH07174125 A JP H07174125A JP 32262293 A JP32262293 A JP 32262293A JP 32262293 A JP32262293 A JP 32262293A JP H07174125 A JPH07174125 A JP H07174125A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボルト等の雄ねじ部材の締め付け時に、肉厚
の薄いフランジ部に衝撃が加わることがなく、肉厚の薄
いフランジ部等の引き抜き型材の一部に変形を生ぜしめ
ることなく、容易かつ確実にねじの締め付けを行うこと
のできる成形型材におけるナットの挿入構造を提供する
こと。 【構成】 空洞部23の外部への開口幅を狭めてナット
着座面12,13を提供するとともにナット22の空洞
部23への挿通口を提供する一対のフランジ部7,8を
有する成形型材におけるナットの挿入構造において、他
方のフランジ部8に対向する空洞部23の内奥部に、ナ
ット22の外側面に先端を当接させて該ナット22の回
転を阻止する回転阻止突起24を突設する。
の薄いフランジ部に衝撃が加わることがなく、肉厚の薄
いフランジ部等の引き抜き型材の一部に変形を生ぜしめ
ることなく、容易かつ確実にねじの締め付けを行うこと
のできる成形型材におけるナットの挿入構造を提供する
こと。 【構成】 空洞部23の外部への開口幅を狭めてナット
着座面12,13を提供するとともにナット22の空洞
部23への挿通口を提供する一対のフランジ部7,8を
有する成形型材におけるナットの挿入構造において、他
方のフランジ部8に対向する空洞部23の内奥部に、ナ
ット22の外側面に先端を当接させて該ナット22の回
転を阻止する回転阻止突起24を突設する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ローラコンベ
ヤのフレーム等に使用される成形型材におけるナットの
挿入構造に関するものである。
ヤのフレーム等に使用される成形型材におけるナットの
挿入構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、図3に示すように、ローラコ
ンベヤのフレーム1は、アルミニウム製の引抜成形型材
又は押出成形型材を使用することによって、軽量化や、
高剛性化、構成部品の低減、組立性の向上等が図られて
いる。前記フレーム1は、図3の紙面と直交する方向に
引抜成形又は押出成形されたものである。
ンベヤのフレーム1は、アルミニウム製の引抜成形型材
又は押出成形型材を使用することによって、軽量化や、
高剛性化、構成部品の低減、組立性の向上等が図られて
いる。前記フレーム1は、図3の紙面と直交する方向に
引抜成形又は押出成形されたものである。
【0003】前述した部材構成の簡略化や組立性の向上
は、引抜成形型材であるフレーム1におけるナットの挿
入構造などに現れている。このナットの挿入構造は、例
えば、ローラ2を回転自在に支持するローラ軸受3をボ
ルト4によってフレーム1にねじ止めするために、前記
ボルト4に螺合するナット5を収容保持するための空洞
部6を引抜加工時に成形しておくものである。ここに、
前記空洞部6は、前記ナット5を挿入し易いように、そ
して、ボルト4とナット5との螺合時にナット5が外れ
ないように、構造に工夫が凝らされる。
は、引抜成形型材であるフレーム1におけるナットの挿
入構造などに現れている。このナットの挿入構造は、例
えば、ローラ2を回転自在に支持するローラ軸受3をボ
ルト4によってフレーム1にねじ止めするために、前記
ボルト4に螺合するナット5を収容保持するための空洞
部6を引抜加工時に成形しておくものである。ここに、
前記空洞部6は、前記ナット5を挿入し易いように、そ
して、ボルト4とナット5との螺合時にナット5が外れ
ないように、構造に工夫が凝らされる。
【0004】図4(A)〜(B)は、工夫を凝らしたナ
ットの挿入構造の従来例を示したものである。ここに示
したナットの挿入構造は、特開平4−266608号公
報に開示されたもので、前記ナット5の収容空間として
型材の引抜方向(紙面に直交する方向)に沿って延設さ
れた空洞部6と、この空洞部6の外部への開口幅を狭め
るように該空洞部6の両側部から張り出して設けられた
一対のフランジ部7,8と、空洞部6に挿入されたナッ
ト5を正規の位置に着座させるためのナット案内面とし
て機能する傾斜面9と、空洞部6に収容されているナッ
ト5に前記ボルト4を螺合させる際にナット5の浮き上
がりを規制するナット当接面10と、ナット5に前記ボ
ルト4を螺合させる際にナット5の回転を阻止する回転
阻止突起11とを備えた構成とされている。
ットの挿入構造の従来例を示したものである。ここに示
したナットの挿入構造は、特開平4−266608号公
報に開示されたもので、前記ナット5の収容空間として
型材の引抜方向(紙面に直交する方向)に沿って延設さ
れた空洞部6と、この空洞部6の外部への開口幅を狭め
るように該空洞部6の両側部から張り出して設けられた
一対のフランジ部7,8と、空洞部6に挿入されたナッ
ト5を正規の位置に着座させるためのナット案内面とし
て機能する傾斜面9と、空洞部6に収容されているナッ
ト5に前記ボルト4を螺合させる際にナット5の浮き上
がりを規制するナット当接面10と、ナット5に前記ボ
ルト4を螺合させる際にナット5の回転を阻止する回転
阻止突起11とを備えた構成とされている。
【0005】ここに、前記一対のフランジ部7,8は、
前記空洞部6に収容されたナット5が着座するナット着
座面12,13を提供するとともに、前記ナット5の空
洞部への挿通口兼前記雄ねじ部材の雄ねじ部の挿通口と
なるスリット状の開口14を提供している。また、前記
ナット当接面10は、前記一対のフランジ部7,8の内
の一方のフランジ部7のナット着座面12に対向する前
記空洞部6の内奥部に形成されている。また、傾斜面9
は、前記ナット当接面10に連なって滑らかな傾斜面
で、挿入されたナット5を図4(B)に示すように傾斜
上方にして、挿入されたナット5の前端を前記ナット着
座面12側に移動させ易くする。また、前記回転阻止突
起11は、一対のフランジ部によるナットの着座面に着
座したナットの外側面に当接するように前記ナット着座
面13に突設された構成となっている。
前記空洞部6に収容されたナット5が着座するナット着
座面12,13を提供するとともに、前記ナット5の空
洞部への挿通口兼前記雄ねじ部材の雄ねじ部の挿通口と
なるスリット状の開口14を提供している。また、前記
ナット当接面10は、前記一対のフランジ部7,8の内
の一方のフランジ部7のナット着座面12に対向する前
記空洞部6の内奥部に形成されている。また、傾斜面9
は、前記ナット当接面10に連なって滑らかな傾斜面
で、挿入されたナット5を図4(B)に示すように傾斜
上方にして、挿入されたナット5の前端を前記ナット着
座面12側に移動させ易くする。また、前記回転阻止突
起11は、一対のフランジ部によるナットの着座面に着
座したナットの外側面に当接するように前記ナット着座
面13に突設された構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したフ
ランジ部7,8は、ナット5の挿入を容易にし、かつ、
軽量化を図ることから、通常、必要最小限に板厚の低減
がなされる。しかし、前述の図4(A)〜(C)に示し
た構造の場合は、回転阻止突起11がフランジ部8に装
備されていることから、ボルト4の締め付け時に、ナッ
ト5の外側面の角部が回転阻止突起11にぶつかって、
締め付け時の衝撃等が回転阻止突起11を介して板厚の
薄いフランジ部8に加わり、これらのフランジ部7,8
自体に変形を与えて精密な組み付けを損なうおそれがあ
った。
ランジ部7,8は、ナット5の挿入を容易にし、かつ、
軽量化を図ることから、通常、必要最小限に板厚の低減
がなされる。しかし、前述の図4(A)〜(C)に示し
た構造の場合は、回転阻止突起11がフランジ部8に装
備されていることから、ボルト4の締め付け時に、ナッ
ト5の外側面の角部が回転阻止突起11にぶつかって、
締め付け時の衝撃等が回転阻止突起11を介して板厚の
薄いフランジ部8に加わり、これらのフランジ部7,8
自体に変形を与えて精密な組み付けを損なうおそれがあ
った。
【0007】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、ボルト等の雄ねじ部材の締め付け時に、
肉厚の薄いフランジ部に衝撃が加わることがなく、肉厚
の薄いフランジ部等の成形型材の一部に変形を生ぜしめ
ることなく、容易かつ確実にねじの締め付けを行うこと
のできる成形型材におけるナットの挿入構造を提供する
ことである。
ることにあり、ボルト等の雄ねじ部材の締め付け時に、
肉厚の薄いフランジ部に衝撃が加わることがなく、肉厚
の薄いフランジ部等の成形型材の一部に変形を生ぜしめ
ることなく、容易かつ確実にねじの締め付けを行うこと
のできる成形型材におけるナットの挿入構造を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、所
定の断面形状に成形された型材(20)に他の部材をね
じ止めするために、ねじ止め用の雄ねじ部材(21)に
螺合するナット(22)を前記型材(20)に収容保持
させる手段として、前記ナット(22)の収容空間とし
て型材(20)の成形時の移動方向に沿って延設された
空洞部(23)と、前記空洞部(23)の外部への開口
幅を狭めるように該空洞部(23)の両側部から張り出
して設けられて、該空洞部(23)に収容されたナット
(22)が着座するナット着座面(12、13)を提供
するとともに、前記ナット(22)の空洞部(23)へ
の挿通口兼前記雄ねじ部材(21)の雄ねじ部の挿通口
となるスリット状の開口(14)を提供する一対のフラ
ンジ部(7、8)と、前記一対のフランジ部(7、8)
のうち一方のフランジ部(7)のナット着座面(12)
に対向する前記空洞部(23)の内奥部に形成されて、
該空洞部(23)に収容されているナット(22)に前
記雄ねじ部材(21)を螺合させる際にナット(22)
の浮き上がりを規制するナット当接面(10)と、前記
一対のフランジ部(7、8)によるナット(22)の着
座面(12、13)に着座したナット(22)の外側面
に当接するように前記空洞部(23)内に突設されて雄
ねじ部材(21)の螺合時における前記ナット(22)
の回転を阻止する回転阻止突起(24)とを備え、前記
回転阻止突起(24)が、前記一対のフランジ部(7、
8)のうち他方のフランジ部(8)のナット着座面(1
3)に対向する前記空洞部(23)の内奥部に突設され
たことを特徴とする型材におけるナットの挿入構造によ
り達成される。
定の断面形状に成形された型材(20)に他の部材をね
じ止めするために、ねじ止め用の雄ねじ部材(21)に
螺合するナット(22)を前記型材(20)に収容保持
させる手段として、前記ナット(22)の収容空間とし
て型材(20)の成形時の移動方向に沿って延設された
空洞部(23)と、前記空洞部(23)の外部への開口
幅を狭めるように該空洞部(23)の両側部から張り出
して設けられて、該空洞部(23)に収容されたナット
(22)が着座するナット着座面(12、13)を提供
するとともに、前記ナット(22)の空洞部(23)へ
の挿通口兼前記雄ねじ部材(21)の雄ねじ部の挿通口
となるスリット状の開口(14)を提供する一対のフラ
ンジ部(7、8)と、前記一対のフランジ部(7、8)
のうち一方のフランジ部(7)のナット着座面(12)
に対向する前記空洞部(23)の内奥部に形成されて、
該空洞部(23)に収容されているナット(22)に前
記雄ねじ部材(21)を螺合させる際にナット(22)
の浮き上がりを規制するナット当接面(10)と、前記
一対のフランジ部(7、8)によるナット(22)の着
座面(12、13)に着座したナット(22)の外側面
に当接するように前記空洞部(23)内に突設されて雄
ねじ部材(21)の螺合時における前記ナット(22)
の回転を阻止する回転阻止突起(24)とを備え、前記
回転阻止突起(24)が、前記一対のフランジ部(7、
8)のうち他方のフランジ部(8)のナット着座面(1
3)に対向する前記空洞部(23)の内奥部に突設され
たことを特徴とする型材におけるナットの挿入構造によ
り達成される。
【0009】また、前記回転阻止突起は、前記他方のフ
ランジ部に対向する前記空洞部の内奥部から前記スリッ
ト状の開口側に向かって斜めに突出し、先端部がナット
の外側面に当接してナットの回転を阻止するナット係止
部として機能するとともに、斜めの外側面が空洞部に挿
入されたナットを一対のフランジ部による着座面に着座
させるためのナット案内面として機能する構成とするこ
とによっても、上記目的を達成することができるもので
ある。
ランジ部に対向する前記空洞部の内奥部から前記スリッ
ト状の開口側に向かって斜めに突出し、先端部がナット
の外側面に当接してナットの回転を阻止するナット係止
部として機能するとともに、斜めの外側面が空洞部に挿
入されたナットを一対のフランジ部による着座面に着座
させるためのナット案内面として機能する構成とするこ
とによっても、上記目的を達成することができるもので
ある。
【0010】
【作用】本発明の上記構成によれば、回転阻止突起は、
比較的に肉厚を厚く設定することが可能な空洞部の内奥
部に突設されており、雄ねじ部材の締め付け時にナット
の外側面の角部が前記回転阻止突起にぶつかることによ
って生じる衝撃力は、前記回転阻止突起から空洞部の内
奥の厚肉部に作用し、肉厚の薄いフランジ部には作用し
ない。
比較的に肉厚を厚く設定することが可能な空洞部の内奥
部に突設されており、雄ねじ部材の締め付け時にナット
の外側面の角部が前記回転阻止突起にぶつかることによ
って生じる衝撃力は、前記回転阻止突起から空洞部の内
奥の厚肉部に作用し、肉厚の薄いフランジ部には作用し
ない。
【0011】従って、ボルト等の雄ねじ部材の締め付け
時に、肉厚の薄いフランジ部に衝撃が加わることがな
く、肉厚の薄いフランジ部等の成形型材の一部に変形を
生ぜしめることなく、容易かつ確実にねじの締め付けを
行うことが可能になる。また、前記回転阻止突起の外側
面がナット案内面として機能するため、空洞部の内奥に
別にナット案内用の傾斜面を設ける必要がなく、空洞部
の形状を単純にすることが可能になる。本発明における
成形型材は、引抜成形又は押出成形のいずれによっても
よい。
時に、肉厚の薄いフランジ部に衝撃が加わることがな
く、肉厚の薄いフランジ部等の成形型材の一部に変形を
生ぜしめることなく、容易かつ確実にねじの締め付けを
行うことが可能になる。また、前記回転阻止突起の外側
面がナット案内面として機能するため、空洞部の内奥に
別にナット案内用の傾斜面を設ける必要がなく、空洞部
の形状を単純にすることが可能になる。本発明における
成形型材は、引抜成形又は押出成形のいずれによっても
よい。
【0012】
【実施例】図1は、本発明に係る成形型材におけるナッ
トの挿入構造の一実施例を示したものである。この一実
施例の押出成形型材におけるナットの挿入構造は、例え
ば、ローラコンベヤのフレーム等に使用される成形型材
20に適用されるものである。
トの挿入構造の一実施例を示したものである。この一実
施例の押出成形型材におけるナットの挿入構造は、例え
ば、ローラコンベヤのフレーム等に使用される成形型材
20に適用されるものである。
【0013】具体的には、所定の断面形状に押出成形さ
れた成形型材20に他の部材(例えば、ローラ軸受けな
ど)をねじ止めするために、ねじ止め用の雄ねじ部材
(この場合は、ボルト)21に螺合するナット22を前
記成形型材20に収容保持させる手段として、前記ナッ
ト22の収容空間として成形型材20の押出方向に沿っ
て延設された前記空洞部23と、この空洞部23の外部
への開口幅を狭めるように該空洞部23の両側部から張
り出して設けられた一対のフランジ部7,8と、空洞部
23に収容されているナット22に前記雄ねじ部材21
を螺合させる際にナット22の浮き上がりを規制するナ
ット当接面10と、ナット22に前記雄ねじ部材21を
螺合させる際にナット22の回転を阻止する回転阻止突
起24とを備えた構成とされている。
れた成形型材20に他の部材(例えば、ローラ軸受けな
ど)をねじ止めするために、ねじ止め用の雄ねじ部材
(この場合は、ボルト)21に螺合するナット22を前
記成形型材20に収容保持させる手段として、前記ナッ
ト22の収容空間として成形型材20の押出方向に沿っ
て延設された前記空洞部23と、この空洞部23の外部
への開口幅を狭めるように該空洞部23の両側部から張
り出して設けられた一対のフランジ部7,8と、空洞部
23に収容されているナット22に前記雄ねじ部材21
を螺合させる際にナット22の浮き上がりを規制するナ
ット当接面10と、ナット22に前記雄ねじ部材21を
螺合させる際にナット22の回転を阻止する回転阻止突
起24とを備えた構成とされている。
【0014】ここに、前記一対のフランジ部7,8は、
前記空洞部23に収容されたナット22が着座するナッ
ト着座面12,13を提供するとともに、前記ナット2
2の空洞部23への挿通口兼前記雄ねじ部材21の雄ね
じ部の挿通口となるスリット状の開口14を提供してい
る。また、前記ナット当接面10は、前記一対のフラン
ジ部7,8の内の一方のフランジ部7のナット着座面1
2に対向する前記空洞部23の内奥部に形成されてい
る。
前記空洞部23に収容されたナット22が着座するナッ
ト着座面12,13を提供するとともに、前記ナット2
2の空洞部23への挿通口兼前記雄ねじ部材21の雄ね
じ部の挿通口となるスリット状の開口14を提供してい
る。また、前記ナット当接面10は、前記一対のフラン
ジ部7,8の内の一方のフランジ部7のナット着座面1
2に対向する前記空洞部23の内奥部に形成されてい
る。
【0015】また、前記回転阻止突起24は、前記一対
のフランジ部7,8の内の他方のフランジ部8のナット
着座面13に対向する前記空洞部23の内奥部に突設さ
れたもので、前記他方のフランジ部8に対向する前記空
洞部23の内奥部から前記スリット状の開口14側に向
かって斜めに突出し、先端部25が図1に示すようにナ
ット22の外側面に当接してナット22の回転を阻止す
るナット係止部として機能する。更に、図示のように開
口部14が鉛直方向下方に向いた状態では、回転阻止突
起24の傾斜している外側面26が、図2(A)及び
(B)に示すように空洞部23に挿入されたナット22
を一対のフランジ部7,8によるナット着座面12,1
3に着座させるためのナット案内面として機能する。
のフランジ部7,8の内の他方のフランジ部8のナット
着座面13に対向する前記空洞部23の内奥部に突設さ
れたもので、前記他方のフランジ部8に対向する前記空
洞部23の内奥部から前記スリット状の開口14側に向
かって斜めに突出し、先端部25が図1に示すようにナ
ット22の外側面に当接してナット22の回転を阻止す
るナット係止部として機能する。更に、図示のように開
口部14が鉛直方向下方に向いた状態では、回転阻止突
起24の傾斜している外側面26が、図2(A)及び
(B)に示すように空洞部23に挿入されたナット22
を一対のフランジ部7,8によるナット着座面12,1
3に着座させるためのナット案内面として機能する。
【0016】以上の一実施例によれば、回転阻止突起2
4は、比較的に肉厚を厚く設定することが可能な空洞部
23の内奥部に突設されており、雄ねじ部材21の締め
付け時にナット22の外側面の角部が前記回転阻止突起
24にぶつかることによって生じる衝撃力は、前記回転
阻止突起24から空洞部23の内奥の厚肉部28に作用
し、肉厚の薄いフランジ部7,8には作用しない。
4は、比較的に肉厚を厚く設定することが可能な空洞部
23の内奥部に突設されており、雄ねじ部材21の締め
付け時にナット22の外側面の角部が前記回転阻止突起
24にぶつかることによって生じる衝撃力は、前記回転
阻止突起24から空洞部23の内奥の厚肉部28に作用
し、肉厚の薄いフランジ部7,8には作用しない。
【0017】従って、ボルト等の雄ねじ部材21の締め
付け時に、肉厚の薄いフランジ部7,8に衝撃が加わる
ことがなく、肉厚の薄いフランジ部7,8等の成形型材
20の一部に変形を生ぜしめることなく、容易かつ確実
にねじの締め付けを行うことが可能になる。
付け時に、肉厚の薄いフランジ部7,8に衝撃が加わる
ことがなく、肉厚の薄いフランジ部7,8等の成形型材
20の一部に変形を生ぜしめることなく、容易かつ確実
にねじの締め付けを行うことが可能になる。
【0018】また、前記回転阻止突起24の外側面26
がナット案内面として機能するため、空洞部23の内奥
に別にナット案内用の傾斜面を設ける必要がなく、空洞
部23の形状を単純にすることが可能になる。図1にお
いては、一つの空洞部23について説明したが、成形型
材20に形成された各空洞部23に上述した構成が適用
されている。
がナット案内面として機能するため、空洞部23の内奥
に別にナット案内用の傾斜面を設ける必要がなく、空洞
部23の形状を単純にすることが可能になる。図1にお
いては、一つの空洞部23について説明したが、成形型
材20に形成された各空洞部23に上述した構成が適用
されている。
【0019】なお、本発明に係る成形型材におけるナッ
トの挿入構造は、一実施例に示したローラコンベヤのフ
レームに限定するものではなく、支持枠等を構成する種
々の成形型材に利用することができる。また、前述の一
実施例では、雄ねじ部材21は、一般的な6角ボルトで
あったが、6角穴付きボルトや、その他の雄ねじ部材で
あることも考えられる。また、一実施例では、ナット2
2は、通常の6角ナットを示したが、雌ねじを貫通形成
した矩形板材等を利用することも可能である。
トの挿入構造は、一実施例に示したローラコンベヤのフ
レームに限定するものではなく、支持枠等を構成する種
々の成形型材に利用することができる。また、前述の一
実施例では、雄ねじ部材21は、一般的な6角ボルトで
あったが、6角穴付きボルトや、その他の雄ねじ部材で
あることも考えられる。また、一実施例では、ナット2
2は、通常の6角ナットを示したが、雌ねじを貫通形成
した矩形板材等を利用することも可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明の成形型材におけるナットの挿入
構造によれば、回転阻止突起は、比較的に肉厚を厚く設
定することが可能な空洞部の内奥部に突設されており、
雄ねじ部材の締め付け時にナットの外側面の角部が前記
回転阻止突起にぶつかることによって生じる衝撃力は、
前記回転阻止突起から空洞部の内奥の厚肉部に作用し、
肉厚の薄いフランジ部には作用しない。従って、ボルト
等の雄ねじ部材の締め付け時に、肉厚の薄いフランジ部
に衝撃が加わることがなく、肉厚の薄いフランジ部等の
成形型材の一部に変形を生ぜしめることなく、容易かつ
確実にねじの締め付けを行うことが可能になる。また、
前記回転阻止突起の外側面がナット案内面として機能す
るため、空洞部の内奥に別にナット案内用の傾斜面を設
ける必要がなく、空洞部の形状を単純にすることが可能
になる。
構造によれば、回転阻止突起は、比較的に肉厚を厚く設
定することが可能な空洞部の内奥部に突設されており、
雄ねじ部材の締め付け時にナットの外側面の角部が前記
回転阻止突起にぶつかることによって生じる衝撃力は、
前記回転阻止突起から空洞部の内奥の厚肉部に作用し、
肉厚の薄いフランジ部には作用しない。従って、ボルト
等の雄ねじ部材の締め付け時に、肉厚の薄いフランジ部
に衝撃が加わることがなく、肉厚の薄いフランジ部等の
成形型材の一部に変形を生ぜしめることなく、容易かつ
確実にねじの締め付けを行うことが可能になる。また、
前記回転阻止突起の外側面がナット案内面として機能す
るため、空洞部の内奥に別にナット案内用の傾斜面を設
ける必要がなく、空洞部の形状を単純にすることが可能
になる。
【図1】本発明に係る成形型材におけるナットの挿入構
造の一実施例の説明図である。
造の一実施例の説明図である。
【図2】本発明の一実施例の作用説明図である。
【図3】従来の成形型材におけるナットの挿入構造の利
用例の説明図である。
用例の説明図である。
【図4】従来の引抜成形型材におけるナットの挿入構造
の説明図である。
の説明図である。
7,8 フランジ部 12,13 ナット着座面 20 成形型材 21 雄ねじ部材 22 ナット 23 空洞部 24 回転阻止突起 25 先端部 26 外側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諸井 正和 東京都江東区東砂8丁目19番20号 トーヨ ーカネツ株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 所定の断面形状に成形された型材(2
0)に他の部材をねじ止めするために、ねじ止め用の雄
ねじ部材(21)に螺合するナット(22)を前記型材
(20)に収容保持させる手段として、 前記ナット(22)の収容空間として型材(20)の成
形時の移動方向に沿って延設された空洞部(23)と、 前記空洞部(23)の外部への開口幅を狭めるように該
空洞部(23)の両側部から張り出して設けられて、該
空洞部(23)に収容されたナット(22)が着座する
ナット着座面(12、13)を提供するとともに、前記
ナット(22)の空洞部(23)への挿通口兼前記雄ね
じ部材(21)の雄ねじ部の挿通口となるスリット状の
開口(14)を提供する一対のフランジ部(7、8)
と、 前記一対のフランジ部(7、8)のうち一方のフランジ
部(7)のナット着座面(12)に対向する前記空洞部
(23)の内奥部に形成されて、該空洞部(23)に収
容されているナット(22)に前記雄ねじ部材(21)
を螺合させる際にナット(22)の浮き上がりを規制す
るナット当接面(10)と、 前記一対のフランジ部(7、8)によるナット(22)
の着座面(12、13)に着座したナット(22)の外
側面に当接するように前記空洞部(23)内に突設され
て雄ねじ部材(21)の螺合時における前記ナット(2
2)の回転を阻止する回転阻止突起(24)とを備え、 前記回転阻止突起(24)が、前記一対のフランジ部
(7、8)のうち他方のフランジ部(8)のナット着座
面(13)に対向する前記空洞部(23)の内奥部に突
設されたことを特徴とする型材におけるナットの挿入構
造。 - 【請求項2】 前記回転阻止突起(24)は、前記他方
のフランジ部(8)に対向する前記空洞部(23)の内
奥部から前記スリット状の開口(14)側に向かって斜
めに突出し、先端部(25)がナット(22)の外側面
に当接してナット(22)の回転を阻止するナット係止
部として機能するとともに、斜めの外側面(26)が空
洞部(23)に挿入されたナット(22)を一対のフラ
ンジ部(7、8)による着座面(12、13)に着座さ
せるためのナット案内面として機能することを特徴とす
る請求項1に記載の型材におけるナットの挿入構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32262293A JPH07174125A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 成形型材におけるナットの挿入構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32262293A JPH07174125A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 成形型材におけるナットの挿入構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07174125A true JPH07174125A (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=18145775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32262293A Withdrawn JPH07174125A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 成形型材におけるナットの挿入構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07174125A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008121723A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Mk Seiko Co Ltd | 基材におけるナット保持構造 |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP32262293A patent/JPH07174125A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008121723A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Mk Seiko Co Ltd | 基材におけるナット保持構造 |
JP4709727B2 (ja) * | 2006-11-09 | 2011-06-22 | エムケー精工株式会社 | 基材におけるナット保持構造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010306 |