JPH07173435A - 実装回路板保護用室温硬化性無溶剤シリコーンコーティング組成物、実装回路板の保護方法、及び実装回路版 - Google Patents
実装回路板保護用室温硬化性無溶剤シリコーンコーティング組成物、実装回路板の保護方法、及び実装回路版Info
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- JPH07173435A JPH07173435A JP6276108A JP27610894A JPH07173435A JP H07173435 A JPH07173435 A JP H07173435A JP 6276108 A JP6276108 A JP 6276108A JP 27610894 A JP27610894 A JP 27610894A JP H07173435 A JPH07173435 A JP H07173435A
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Abstract
シロキサン、(B)下記式(1) (R2O)mSiR1 4-m …(1) (式中、R1は非置換もしくは置換の一価炭化水素基、
R2は非置換もしくは置換の一価炭化水素基又はα,β
−置換ビニロキシ基を示し、mは3又は4である。)で
示されるシラン化合物又はその部分加水分解物、(C)
重金属の有機カルボン酸塩、有機チタン酸エステル、グ
アニジル基置換アルコキシシラン及びシロキサンを含む
グアニジル基を有する有機化合物から選択される1種又
は2種以上の硬化触媒を含有してなり、25℃における
粘度が20〜1000センチポイズであることを特徴と
する実装回路板保護用室温硬化性無溶剤シリコーンコー
ティング組成物を提供する。 【効果】 本発明の組成物によれば、そのまま溶剤で希
釈することなくディップコート、フローコート、はけ塗
り、スプレーコートなどの方法で容易かつ確実に塗布す
ることができると共に、塗布後は室温で速やかに硬化
し、この組成物は実装回路板(サーキットボード)の被
覆用として優れた性能を有する。
Description
搭載した実装回路板を保護被覆する用途に用いられる室
温硬化性無溶剤シリコーンコーティング組成物、及び厳
しい外的環境から実装回路板を保護する方法に関する。
電気・電気部品を搭載し、自動車、航空機などの電装部
品として用いられる実装回路板(サーキットボード)
は、その電気絶縁性を良好に保ち、また高温多湿、浸水
及び粉塵などの厳しい外的環境からサーキットボードを
保護することを目的として、レジン又は高粘度のオイル
を主原料とするコーティング用組成物で上記電気・電子
部品を被覆することが行われている。
度が高いため、塗布の際の作業性、生産性を高めること
を目的として、トルエン、キシレン、ヘキサン等の有機
溶剤で希釈し、少なくともディップコート、フローコー
ト、はけ塗り又はスプレーコート可能な粘度とした後、
サーキットボード表面に塗布することが行われている。
そして、加熱又は室温中で上記有機溶剤を蒸発させて除
去した後、加熱又は紫外線を照射することによって上記
塗布したコーティング用組成物を硬化させ、被膜を形成
させることが行われている。
ることができないまま大気中に放出されるため、環境及
び作業員の健康に悪影響を与えている。また、溶剤を大
気中に放出せずに回収しようとする場合、高額の投資を
必要とするため、経済的に不利益が生じる。
硬化被膜の硬度が高いため、環境の温度変化によって生
じる熱膨脹収縮による応力がサーキットボード表面の電
子素子にほぼ直接伝達され、このため電子素子の破壊な
どが生じ易いという問題点があり、これは、近年、素子
の小型化に伴い、特に大きな問題となっている。
アメリカ合衆国においては、環境問題の点から溶剤の使
用を規制する法案が各州で施行されるようになり、ま
た、職場の環境衛生の点から溶剤を含まない無溶剤タイ
プのコーティング用材料の開発が要求されている。
用材料として、付加反応型(白金触媒使用)又は紫外線
硬化反応型で溶剤で希釈する必要のないコーティング用
シリコーン組成物がすでに開発されている。しかし、付
加反応型のシリコーン組成物の場合、サーキットボード
表面に搭載した部品の材質によっては白金触媒が被毒を
受け、このためシリコーン組成物が硬化しないことがあ
り、用途が限定されている。また、紫外線硬化反応型の
シリコーン組成物の場合、紫外線の照射を受けない暗部
が硬化しないという問題があり、このため複雑な形状の
部品を搭載したサーキットボードを被覆するためのコー
ティング用組成物としては不適当である。
応型のコーティング用の室温硬化性シリコーン組成物
は、25℃における粘度が1000センチポイズ(cp
s)を越えるものであり、このコーティング用組成物で
サーキットボードを被覆する場合、粘度が高いためにデ
ィップコート、フローコート、はけ塗り又はスプレーコ
ートなどの通常の塗布方法を採用することができないと
いう問題がある。
室温で速やかに硬化し、かつ溶剤で希釈することなくデ
ィップコート、フローコート、はけ塗り又はスプレーコ
ートなどの方法で容易かつ確実に塗布することができ
て、均一な硬化皮膜を形成できる無溶剤シリコーンコー
ティング組成物及び厳しい外的環境から実装回路板を保
護する方法、並びにこのように保護された実装回路板を
提供することを目的とする。
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(A)分子
鎖末端が水酸基で封鎖されたオルガノポリシロキサン、
(B)下記式(1) (R2O)mSiR1 4-m …(1) (式中、R1は非置換もしくは置換の一価炭化水素基、
R2は非置換もしくは置換の一価炭化水素基又はα,β
−置換ビニロキシ基を示し、mは3又は4である。)で
示されるシラン化合物又はその部分加水分解物、(C)
重金属の有機カルボン酸塩、有機チタン酸エステル、グ
アニジル基置換アルコキシシラン及びシロキサンを含む
グアニジル基を有する有機化合物から選択される1種又
は2種以上の硬化触媒を配合し、かつその組成物の25
℃の粘度を20〜1000センチポイズ(cps)とし
た場合、この組成物はそのままディップコート、フロー
コート、はけ塗り又はスプレーコートなどの通常の塗布
方法で容易かつ確実に塗布し得、従って溶剤を使用しな
いので、作業員の健康を損ねることもなく、また大気中
に溶剤が放出されることがないため環境に悪影響を与え
ることがないと共に、空気中で湿気により速やかに室温
で硬化し、しかも硬化の際に毒性又は腐蝕性のガスを放
出することがないのでサーキットボード表面に搭載され
ている部品にダメージを与えることがなく、更に、サー
キットボードとの接着性も良好であるため、コンフォー
マルコーティング用途としてサーキットボードを被覆す
るためのコーティング用組成物として有効に使用するこ
とができることを見い出した。
の室温硬化性シリコーン組成物は硬化剤との反応性が低
く、特に、低分子量の分子鎖末端水酸基オルガノポリシ
ロキサンを主成分として使用した場合、硬化不良が生じ
るため、高分子量の分子鎖末端水酸基オルガノポリシロ
キサンが一般的に使用されている。このため、コンフォ
ーマルなコーティング用組成物として、ディップコー
ト、フローコート、はけ塗り又はスプレーコートなどの
方法で基材に塗布可能な低粘度で溶剤を必要としない縮
合反応型シリコーン組成物を得ることは不可能であると
考えられていた。しかし、本発明者は、サーキットボー
ドの被覆用としては10ミル以下、好ましくは5ミル以
下の薄膜であること、かつこのような用途には他の工業
的用途、例えば建築、接着剤、電気・電子部品封止材料
などの用途において要求されているような比較的高い物
理的強度(引張り強さ、高伸長、高引き裂き)を有する
硬化物を必ずしも必要としないところに着目し、また、
作業性及び生産性の点から、少なくとも20分以内に硬
化し、1000cps以下の縮合反応型の室温硬化性シ
リコーン組成物がコーティング用として好ましいことを
見い出し、鋭意研究した結果、上記方法で基材に塗布す
ることができるコンフォーマルなコーティング用のシリ
コーン組成物として、上記(A)〜(C)成分よりなる
25℃の粘度が20〜1000cpsの実装回路板保護
用室温硬化性無溶剤シリコーンコーティング組成物を開
発したものである。
酸基で封鎖されたオルガノポリシロキサン、(B)下記
式(1) (R2O)mSiR1 4-m …(1) (式中、R1は非置換もしくは置換の一価炭化水素基、
R2は非置換もしくは置換の一価炭化水素基又はα,β
−置換ビニロキシ基を示し、mは3又は4である。)で
示されるシラン化合物又はその部分加水分解物、(C)
重金属の有機カルボン酸塩、有機チタン酸エステル、グ
アニジル基置換アルコキシシラン及びシロキサンを含む
グアニジル基を有する有機化合物から選択される1種又
は2種以上の硬化触媒を含有してなり、25℃における
粘度が20〜1000センチポイズであることを特徴と
する実装回路板保護用室温硬化性無溶剤シリコーンコー
ティング組成物を提供する。
た実装回路板に上記組成物を1〜5ミルの厚さで塗布
し、空気中の湿分により該組成物の皮膜を硬化すること
を特徴とする実装回路板の保護方法、及び電気・電子部
品を搭載した実装回路板に上記組成物の硬化皮膜を形成
してなることを特徴とする実装回路板を提供する。
と、本発明の実装回路板保護用室温硬化性無溶剤シリコ
ーンコーティング組成物は、上記(A)〜(C)成分を
必須成分として含有する。
サンは、分子鎖末端が水酸基で封鎖されたものであり、
例えば式(2)で示されるものを使用することができ
る。
aは1.9〜2.05の正数である。)
は、その分子鎖末端が水酸基で封鎖されたもので、特に
両末端が水酸基で封鎖されたものが好ましい。この末端
基としては下記のものが好ましい。
非置換又は置換の一価炭化水素基であり、このような一
価炭化水素基としてはメチル基,エチル基,プロピル
基,イソプロピル基,ブチル基,2−エチルブチル基,
オクチル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシク
ロアルキル基、ビニル基,ヘキセニル基等のアルケニル
基、フェニル基,トリル基,キシル基,ナフチル基,キ
セニル基,フェナンシル基等の非置換及び置換アリール
基、ベンジル基、フェニルエチル基等のアラルキル基、
及びこれらの基の水素原子の一部又は全部をハロゲン原
子、シアノ基等で置換したトリフロロプロピル基,トリ
クロロプロピル基,ブロモフェニル基,クロロシクロヘ
キシル基などのハロゲン化炭化水素基、シアノエチル
基,シアノプロピル基,シアノブチル基等のシアノ化炭
化水素基などが挙げられる。なお、aは1.9〜2.0
5の正数である。
キサンはその1種を単独に用いてもよく、2種以上を併
用してもよいが、特に25℃の粘度が500cps以
上、より好ましくは500〜5000cpsのものと、
25℃の粘度が100cps以下、より好ましくは5〜
100cpsのものとの混合物を用いることが好まし
い。更にこの際、前者のオルガノポリシロキサンと後者
のオルガノポリシロキサンとは、重量比で10:90〜
90:10とすることが好ましい。なお、上記混合物に
おいて、前者の粘度が5000cpsを越える場合、粘
度が20〜1000cpsのシリコーン組成物が得られ
ない場合が生じ、また、後者の粘度が5cps未満の場
合、後述する(B)成分の硬化剤の配合量が増加してし
まうため縮合生成物が多くなってしまい、このため基材
に塗布する際には溶剤で希釈することが必要となり、ま
た、溶剤の使用に伴って硬化被膜の収縮率が大きくな
り、サーキットボード表面に搭載されたの部品に悪影響
を与えることになる場合が生じ、また、得られる弾性体
のモジュラスが大きくなり、これもサーキットボード表
面の部品に悪影響を与える原因となる場合が生じる。
る。
炭化水素基、R2は非置換もしくは置換の一価炭化水素
基又はα,β−置換ビニロキシ基であり、mは3又は4
であるが、上記R1及びR2の非置換もしくは置換の一価
炭化水素基としては上記R3と同様な炭素数1〜12の
ものを挙げることができる。また、α,β−置換ビニロ
キシ基を持つものとしては、下記式のものが挙げられ
る。
化水素基、R5,R6はそれぞれ水素原子又は非置換もし
くは置換の一価炭化水素基、kは3又は4である。な
お、R4〜R6の一価炭化水素基としてはR3と同様な炭
素数1〜12のものが挙げられる。
ルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、フ
ェニルトリメトキシシラン、プロピルトリメトキシシラ
ン、テトラメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシ
シラン、プロピルトリエトキシシラン、テトラエトキシ
シラン、メチルトリプロパノキシシラン、ビニルトリプ
ロパノキシシラン、フェニルトリプロパノキシシラン、
プロピルトリプロパノキシシラン、テトラプロパノキシ
シラン、メチルトリイソプロペニルオキシシラン、ビニ
ルトリイソプロペニルオキシシラン、フェニルトリイソ
プロペニルオキシシラン、プロピルトリイソプロペニル
オキシシラン、テトライソプロペニルオキシシラン、及
びそれらの部分加水分解物などが挙げられる。
部(重量部、以下同じ)に対して5〜30部とすること
が好ましい。この配合量が5部未満の場合、本発明の組
成物を製造する際又は製造した組成物を保存する際に増
粘し、ゲル化を起こしたり、目的とする物性を有する弾
性体を得ることができない場合があり、また、配合量が
30部を越えると硬化時に表面にしわが発生し、目的と
する物性を有する弾性体が得られず、またこれを30部
を越えると硬化時に表面にしわが発生し、目的とする物
性を有する弾性体を得ることができない場合がある。
有機カルボン酸塩、有機チタン酸エステル、グアニジル
基置換アルコキシシラン、シロキサンを含むグアニジル
基を有する有機化合物から選択されるものであり、本発
明の組成物において硬化促進剤として作用するものであ
る。具体的には、ジブチルすずジアセテート,ジブチル
すずジラウレート,ジブチルすずジオクチレート,鉛−
2−エチルオクテート,ブチル酸すず,ステアリン酸亜
鉛等の重金属塩、テトラブチルチタネート,テトラ−2
−エチルヘキシルチタネート,テトラフェニルチタネー
ト,テトラオクタデシールチタネート等の有機チタン酸
エステル、オルガノシロキシチタン等の有機チタン化合
物、1,1,3,3−テトラメチルグアニジン,3−テ
トラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン,3
−テトラメチルグアニジルプロピルトリメチルシラン,
テトラメチルグアニジルメチルトリメトキシシラン,テ
トラメチルグアニジルメチルトリメチルシラン等のグア
ニジル基置換アルコキシシラン、シロキサンを含むグア
ニジル基を有する有機化合物などが挙げられる。これら
はその使用に当たっては1種類に限定されるものではな
く、2種もしくはそれ以上の混合物として使用すること
ができる。
00部に対して0.01〜10部、特に0.1〜2部と
することが好ましい。この配合量が0.01部未満の場
合、硬化に時間を要し、作業性が悪くなる場合があり、
10部を越えると、シリコーン組成物を調製する際に粘
度上昇が発生し、このため保存安定性が悪くなることが
ある。
シロキサンオイル、微粉末シリカ,沈降シリカ等の充填
剤、接着助剤、顔料、染料、老化防止剤、酸化防止剤、
帯電防止剤、難燃剤、熱伝導性改良剤を本発明の目的を
損なわない程度に添加することは任意である。
(A)〜(C)成分及び上記各種添加剤を乾燥空気又は
窒素雰囲気中において均一に混合する方法を採用するこ
とができる。
粘度を20〜1000cps、より好ましくは40〜5
00cpsとするものである。このシリコーン組成物の
粘度が1000cpsを越える場合、ディップコートプ
ロセスにおいてサーキットボードを液から引き上げたと
き、瞬時にはドリップが停まらないため、いわゆるテー
リング現象を引き起こし易くなり、塗工膜も厚くなって
しまう。また、テーリングによって液の損失がおこり、
次工程において汚れが発生するという不利益が生じる。
また、フローコートプロセスにおいては、高粘度品は徐
々にフローするという特性から好ましい箇所のみを選択
的に硬化被膜を形成することが難しくなり、最悪の場
合、マスキングすることが必要となる。
上述したように縮合生成物が多くなることから、収縮率
の問題が発生し、かつ高モジュラスから応力緩和し難く
なり、硬化速度が遅くなり、塗工膜厚が薄くなり、硬化
膜の物理的強度が弱くなり、即ち脆くなるなどの不利益
が生ずる。
トボードに塗布する方法としては、窒素雰囲気下でのデ
ィップコート、自動吐出機を使用したフローコート、ス
プレー、はけ塗りなどの塗布方法を採用することができ
る。この場合、コーティング皮膜の厚さは通常1〜5ミ
ルであり、塗布後、空気中の湿気により速やかに硬化
し、サーキットボードなどの基材に良く接着する。
で希釈することなくディップコート、フローコート、は
け塗り、スプレーコートなどの方法で容易かつ確実に塗
布することができると共に、塗布後は室温で速やかに硬
化し、この組成物はサーキットボードの被覆用として優
れた性能を有する。
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。なお、各例において粘度は25℃における
値を示す。
で封鎖されたジメチルポリシロキサンの粘度が700c
psのものを80部及び粘度が30cpsのものを20
部、ビニルトリ(イソプロペニルオキシ)シラン10
部、3−アミノプロピルトリエトキシシラン1部、3−
テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン1
部を無水の状態で混合した後、脱泡処理を行い、粘度が
270cpsのシリコーン組成物を調製した。また、こ
の組成物を用いて20mm×20mm×2mmの大きさ
の試料を成形し、これを20℃、55%の条件で空気中
に7日間放置し、硬化させた。
で封鎖されたジメチルポリシロキサンの粘度が700c
psのものを35部及び粘度が30cpsのものを65
部、粘度が30cpsのジメチルポリシロキサン20
部、ビニルトリ(イソプロペニルオキシ)シラン20
部、3−アミノプロピルトリエトキシシラン1部、3−
テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン1
部を無水の状態で混合した後、脱泡処理を行って粘度が
60cpsのシリコーン組成物を調製し、実施例1と同
様にして硬化させた。
れ、粘度が1500cpsのジメチルポリシロキサン1
00部、ビニルトリ(イソプロペニルオキシ)シラン8
部、3−アミノプロピルトリエトキシシラン1部、3−
テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン1
部を無水の状態で混合した後、脱泡処理を行って粘度が
1200cpsのシリコーン組成物を調製し、実施例1
と同様にして硬化させた。
れ、粘度が30cpsのジメチルポリシロキサン100
部、ビニルトリ(イソプロペニルオキシ)シラン30
部、3−アミノプロピルトリエトキシシラン1部、3−
テトラメチルグアニジルプロピルトリメトキシシラン1
部を無水の状態で混合した後、脱泡処理を行って粘度が
10cpsのシリコーン組成物を調製し、実施例1と同
様にして硬化させた。
硬化物について下記の方法で物性試験を行った。結果を
表1に示す。硬化物の伸び JIS K6301(ダンベル2号形)に準じ測定し
た。引張り強度 JIS K6301(ダンベル2号形)に準じ測定し
た。せん断接着力 JIS K6850に準じ測定した。使用したアルミニ
ウム板の厚みは0.5mmであり、接着剤の厚みは2m
mである。体積抵抗 JIS C2123に準じ測定した。
下記実験を行った。 [実験例1]自動吐出機(NORDSON社製,SEL
ECT COAT APPLICATION SYST
EM)を使用し、サーキットボード表面に3/8インチ
パターン、ノズルからボードまでの距離0.4〜0.7
5インチ、ノズル移動速度15〜18インチ/sec.
の条件で、実施例1,2及び比較例1で得られたシリコ
ーン組成物をそれぞれ厚さ1〜5ミルに塗布し、室温で
硬化させた。
物を使用した場合、温度20℃、湿度70%の条件では
8分以内に、温度30℃、湿度75%の条件では5分以
内にサーキットボード表面に厚さ1〜5ミルの均一なシ
リコーンコーティング膜が形成され、しかもマスキング
を一切することなく、所望の箇所にのみ硬化被膜を形成
することができた。これに対し、比較例1の組成物を使
用した場合、厚さが不均一な膜が形成された。
ーン槽の表面を窒素雰囲気とし、ディップコートマシー
ン(PAINT LINE社製)を使用し、実施例1,
2又は比較例1のシリコーン組成物を満たしたディップ
槽にサーキットボードを引上げ速度6インチ/分の条件
で浸漬し、実施例1,2及び比較例1で得られたシリコ
ーン組成物をそれぞれ厚さ1〜5ミルに塗布し、室温で
硬化させた。
た場合、温度23℃、湿度65%の条件で10分以内に
サーキットボード表面に厚さ1〜5ミルの均一なシリコ
ーン硬化被膜が形成された。しかもサーキットボードを
ディップ槽より引き上げたとき、液(シリコーン組成
物)のドリップは瞬時に停まり、テーリング現象は見ら
れず、次工程及び全工程において何ら阻害が発生するこ
とはなかった。
膜の厚さが10ミル以上となり、かつディップ槽中のシ
リコーン組成物の表面に硬化被膜ができてしまった。ま
た、サーキットボードを連続的に浸漬させるためにはデ
ィップ槽の液表面が平滑になった状態で浸漬を行わなけ
ればならないが、液表面が平滑になるまでに時間を要す
ること、液の移動による気泡の巻き込みが見られること
から、若干プロセススピードを遅くする必要があるなど
の不具合が生じた。加えて、比較例1の組成物は粘度が
高いので、この組成物中に浸漬したサーキットボードを
引き上げたときにいわゆるテーリング現象を生じてしま
い、また、次工程において汚れが発生するなどの問題も
あった。
INC社製,AIRMIX SYSTEM)を使用し、
温度23℃、湿度65%の条件でサーキットボード表面
に実施例1,2及び比較例1のシリコーン組成物をそれ
ぞれ塗布し、硬化させた。
た場合、1〜10ミルの均一なシリコーン硬化被膜を形
成することができた。しかし、比較例1の組成物を用い
た場合、硬化被膜の厚さが10ミル以上となり、しかも
膜の厚さが不均一であった。
化被膜の厚さが0.5ミル以下となり、コーティング材
としての性能を得ることができなかった。
Claims (5)
- 【請求項1】 (A)分子鎖末端が水酸基で封鎖された
オルガノポリシロキサン、(B)下記式(1) (R2O)mSiR1 4-m …(1) (式中、R1は非置換もしくは置換の一価炭化水素基、
R2は非置換もしくは置換の一価炭化水素基又はα,β
−置換ビニロキシ基を示し、mは3又は4である。)で
示されるシラン化合物又はその部分加水分解物、(C)
重金属の有機カルボン酸塩、有機チタン酸エステル、グ
アニジル基置換アルコキシシラン及びシロキサンを含む
グアニジル基を有する有機化合物から選択される1種又
は2種以上の硬化触媒を含有してなり、25℃における
粘度が20〜1000センチポイズであることを特徴と
する実装回路板保護用室温硬化性無溶剤シリコーンコー
ティング組成物。 - 【請求項2】 (A)成分の分子鎖末端が水酸基で封鎖
されたオルガノポリシロキサンが、25℃の粘度が50
0センチポイズ以上のものと、25℃の粘度が100セ
ンチポイズ以下のものとの混合物である請求項1記載の
組成物。 - 【請求項3】 (A)成分100重量部に対し、(B)
成分を5〜30重量部、(C)成分を0.01〜10重
量部使用した請求項1又は2記載の組成物。 - 【請求項4】 電気・電子部品を搭載した実装回路板に
請求項1,2又は3記載の組成物を1〜5ミルの厚さで
塗布し、空気中の湿分により該組成物の皮膜を硬化する
ことを特徴とする実装回路板の保護方法。 - 【請求項5】 電気・電子部品を搭載した実装回路板に
請求項1,2又は3記載の組成物の硬化皮膜を形成して
なることを特徴とする実装回路板。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US14395693A | 1993-11-01 | 1993-11-01 | |
US08/143,956 | 1993-11-01 | ||
EP95302645A EP0738768B1 (en) | 1994-07-13 | 1995-04-20 | Method for protecting packaged circuit boards |
Publications (2)
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