JPH07172A - アカジソ抽出液を酵母で発酵させたシソ酒の製造法 - Google Patents
アカジソ抽出液を酵母で発酵させたシソ酒の製造法Info
- Publication number
- JPH07172A JPH07172A JP4248992A JP4248992A JPH07172A JP H07172 A JPH07172 A JP H07172A JP 4248992 A JP4248992 A JP 4248992A JP 4248992 A JP4248992 A JP 4248992A JP H07172 A JPH07172 A JP H07172A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- perilla frutescens
- purpurea
- yeast
- perilla
- extract
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 アカジソエキスの抽出方法並びに、シソエキ
スそのものを発酵させたシソ酒の製造方法を提供する。 【構成】 アカジソ生葉を熱湯煮沸し、濾過の後、クエ
ン酸添加による色素固定を行い、これをアカジソ抽出液
とする。この抽出液に発酵に必要な糖類を添加し、更に
酵母を加えて発酵させ、ある程度のアルコール度に達し
たとき密封し、追発酵させて炭酸ガスを閉じ込め発泡性
ライトアルコール飲料を得る。
スそのものを発酵させたシソ酒の製造方法を提供する。 【構成】 アカジソ生葉を熱湯煮沸し、濾過の後、クエ
ン酸添加による色素固定を行い、これをアカジソ抽出液
とする。この抽出液に発酵に必要な糖類を添加し、更に
酵母を加えて発酵させ、ある程度のアルコール度に達し
たとき密封し、追発酵させて炭酸ガスを閉じ込め発泡性
ライトアルコール飲料を得る。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)本発明は、飲用に供されるシソ酒
の製造法に関する。 (従来の技術とその問題点)従来、飲料アルコールと砂
糖などの糖類を主成分とし、これに植物などの香味原料
を浸漬し前記アルコールに香味をつけたリキュール類や
これらリキュール類に高圧下で炭酸ガスを混入させたフ
イズなどが知られている。これらは香味成分を抽出して
得られるエッセンスをアルコールに添加したもので、エ
ッセンスの抽出は、原料の量に対してその量がわずかし
か採れないことや、エッセンス自体を仕入れるとなる
と、大変高価なコストがかかることに問題がある。ま
た、炭酸ガスの混入のための高圧充填装置等は、その設
備投資に莫大な資金が必要なことも問題である。 (問題点を解決するための手段)本発明は、上記従来の
問題点を解決するために、アカジソの葉の成分を抽出し
た液自体を、アルコールに転化しうる成分および酵母を
添加して発酵させるものである。 (作用)本発明は、アカジソの葉の成分抽出液そのもの
に、アルコールに転化しうる成分や酵母を添加して発酵
させるため、エッセンス分をあえて添加する必要がな
く、またシソ特有の鎮静作用や爽快感等の薬効エキス分
を生かすことができること。さらにアカジソの葉の成分
抽出が、有機酸の使用と、煮沸することの相乗効果によ
り迅速にできることが特徴である。さらにまた酵母によ
る炭酸ガスの生成によりある程度の発酵段階で、単に密
封することのみで炭酸ガスの混入ができ、高圧充填装置
等はまったく必要としない。 (実施例)水20リットルにクエン酸36gを溶解した
溶液に、アカジソの生葉1350gを浸して5分間煮沸
し、アカジソの赤紫色素および香味成分、薬効エキス分
を抽出する。そのあとすぐに径1mmのステンレスメッ
シュで裏ごしし20℃まで冷却後、抽出液の糖度が24
度になるように砂糖またはグルコースで補糖を行い、ワ
イン酵母またはサッカロミセス属のパン用生酵母を、抽
出液の0.375%量添加し、20℃の暗所で3週間発
酵させた。これを熱湯消毒した市販のねじ蓋付きサイダ
ー瓶に封入し、さらに1週間20℃の暗所で放置した後
5℃下で冷蔵した。できたものはアルコール度5〜9度
のアカジソの香味をもつ爽快な発泡シソ酒であった。 (発明の効果)本発明により、アカジソの生の素材を十
分生かすことができ、さらに酵母の発酵副産物の炭酸ガ
スをうまく利用することで、生産コストを安価にするこ
とができものと思われる。最近の消費者の傾向として、
特に女性の発泡性ライトアルコール飲料の愛好者が増加
しており、同時に健康志向飲料のニーズも高い。アカジ
ソは古来より精神安定や、解毒等の薬効をもつ漢方薬と
して用いられてきた他、ビタミンB1、B2、Cを含有
しており重宝されてきた。またアカジソのもつ特有の香
味や爽快感は現在の女性アルコール愛好者に喜ばれるも
のと思われる。
の製造法に関する。 (従来の技術とその問題点)従来、飲料アルコールと砂
糖などの糖類を主成分とし、これに植物などの香味原料
を浸漬し前記アルコールに香味をつけたリキュール類や
これらリキュール類に高圧下で炭酸ガスを混入させたフ
イズなどが知られている。これらは香味成分を抽出して
得られるエッセンスをアルコールに添加したもので、エ
ッセンスの抽出は、原料の量に対してその量がわずかし
か採れないことや、エッセンス自体を仕入れるとなる
と、大変高価なコストがかかることに問題がある。ま
た、炭酸ガスの混入のための高圧充填装置等は、その設
備投資に莫大な資金が必要なことも問題である。 (問題点を解決するための手段)本発明は、上記従来の
問題点を解決するために、アカジソの葉の成分を抽出し
た液自体を、アルコールに転化しうる成分および酵母を
添加して発酵させるものである。 (作用)本発明は、アカジソの葉の成分抽出液そのもの
に、アルコールに転化しうる成分や酵母を添加して発酵
させるため、エッセンス分をあえて添加する必要がな
く、またシソ特有の鎮静作用や爽快感等の薬効エキス分
を生かすことができること。さらにアカジソの葉の成分
抽出が、有機酸の使用と、煮沸することの相乗効果によ
り迅速にできることが特徴である。さらにまた酵母によ
る炭酸ガスの生成によりある程度の発酵段階で、単に密
封することのみで炭酸ガスの混入ができ、高圧充填装置
等はまったく必要としない。 (実施例)水20リットルにクエン酸36gを溶解した
溶液に、アカジソの生葉1350gを浸して5分間煮沸
し、アカジソの赤紫色素および香味成分、薬効エキス分
を抽出する。そのあとすぐに径1mmのステンレスメッ
シュで裏ごしし20℃まで冷却後、抽出液の糖度が24
度になるように砂糖またはグルコースで補糖を行い、ワ
イン酵母またはサッカロミセス属のパン用生酵母を、抽
出液の0.375%量添加し、20℃の暗所で3週間発
酵させた。これを熱湯消毒した市販のねじ蓋付きサイダ
ー瓶に封入し、さらに1週間20℃の暗所で放置した後
5℃下で冷蔵した。できたものはアルコール度5〜9度
のアカジソの香味をもつ爽快な発泡シソ酒であった。 (発明の効果)本発明により、アカジソの生の素材を十
分生かすことができ、さらに酵母の発酵副産物の炭酸ガ
スをうまく利用することで、生産コストを安価にするこ
とができものと思われる。最近の消費者の傾向として、
特に女性の発泡性ライトアルコール飲料の愛好者が増加
しており、同時に健康志向飲料のニーズも高い。アカジ
ソは古来より精神安定や、解毒等の薬効をもつ漢方薬と
して用いられてきた他、ビタミンB1、B2、Cを含有
しており重宝されてきた。またアカジソのもつ特有の香
味や爽快感は現在の女性アルコール愛好者に喜ばれるも
のと思われる。
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フロントページの続き
(72)発明者 田渕 依仁
長崎県松浦市御厨町大崎免357
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)アカジソの生葉から有機酸水溶液による煮沸によ
って、色、香りを抽出する方法。 (2)特許請求の範囲第1項記載の方法で得たアカジソ
抽出液に糖類を加え、酵母による発酵によりアカジソ特
有の色、香りを有するシソ酒の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4248992A JPH07172A (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | アカジソ抽出液を酵母で発酵させたシソ酒の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4248992A JPH07172A (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | アカジソ抽出液を酵母で発酵させたシソ酒の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07172A true JPH07172A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=12637478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4248992A Pending JPH07172A (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | アカジソ抽出液を酵母で発酵させたシソ酒の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07172A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008153118A1 (ja) | 2007-06-14 | 2008-12-18 | Suntory Holdings Limited | 紫蘇のフレッシュで自然な芳香を有する蒸留酒類及びその製造方法 |
KR100950780B1 (ko) * | 2007-11-30 | 2010-04-02 | 한국식품연구원 | 차의 생엽으로부터 고품질의 추출물을 추출하는 방법 |
CN105764383A (zh) * | 2013-11-04 | 2016-07-13 | 特奥·埃伯哈德 | 饮用容器 |
-
1992
- 1992-01-14 JP JP4248992A patent/JPH07172A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008153118A1 (ja) | 2007-06-14 | 2008-12-18 | Suntory Holdings Limited | 紫蘇のフレッシュで自然な芳香を有する蒸留酒類及びその製造方法 |
EP2169046A1 (en) * | 2007-06-14 | 2010-03-31 | Suntory Holdings Limited | Distilled alcoholic beverages having fresh and natural aroma of red shiso and method of producing the same |
EP2169046A4 (en) * | 2007-06-14 | 2011-07-06 | Suntory Holdings Ltd | DISTILLED ALCOHOLIC DRINKS WITH FRESH AND NATURAL AROMA OF RED PERILLA AND METHOD OF MANUFACTURE THEREOF |
US9447370B2 (en) | 2007-06-14 | 2016-09-20 | Suntory Holdings Limited | Distilled liquors and spirits having the fresh and natural fragrance of shiso and processes for producing the same |
KR100950780B1 (ko) * | 2007-11-30 | 2010-04-02 | 한국식품연구원 | 차의 생엽으로부터 고품질의 추출물을 추출하는 방법 |
CN105764383A (zh) * | 2013-11-04 | 2016-07-13 | 特奥·埃伯哈德 | 饮用容器 |
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