JPH07172978A - 石英ガラスルツボの製造方法 - Google Patents
石英ガラスルツボの製造方法Info
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- JPH07172978A JPH07172978A JP34331993A JP34331993A JPH07172978A JP H07172978 A JPH07172978 A JP H07172978A JP 34331993 A JP34331993 A JP 34331993A JP 34331993 A JP34331993 A JP 34331993A JP H07172978 A JPH07172978 A JP H07172978A
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- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B19/00—Other methods of shaping glass
- C03B19/09—Other methods of shaping glass by fusing powdered glass in a shaping mould
- C03B19/095—Other methods of shaping glass by fusing powdered glass in a shaping mould by centrifuging, e.g. arc discharge in rotating mould
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Abstract
ガラスルツボを製造するための方法を提供すること。 【構成】 シリコン単結晶引上げ用の石英ガラスルツボ
の製造方法において、粒体の最大粒径が300μmであ
り、かつ少なくとも90重量%の粒体の粒径が、上下幅
100μmの粒径範囲内に入っていて、その粒径範囲の
下値が170μm以上である原料粒体をルツボの肉厚の
少なくとも30%の内層部分に用いることを特徴とする
石英ガラスルツボの製造方法。
Description
げ用の石英ガラスルツボの製造方法に関するものであ
る。
シリコン単結晶は、主にチョクラルスキー法(CZ法)
により製造されている。この方法は、ルツボ内に多結晶
シリコン原料を装填し、ルツボを周囲から加熱すること
によって多結晶シリコン原料を溶融させ、吊り下げた種
結晶をシリコン融液に浸して徐々に引上げることによっ
て、シリコン単結晶インゴットを引上げるものである。
英ガラス製のルツボが多く用いられてきた。石英ガラス
ルツボの製造方法は、例えば特開平1−160836号
公報に開示されている。
るカーボン質材料からなる中空の型を回転させて石英ガ
ラス粉末を装填し、これを内面から加熱して溶融しつつ
真空装置で中空型の外側を減圧することによって、石英
ガラスルツボを製造するものである。
法、すなわち粉末を遠心力の作用で成形し、これをアー
ク等の熱源によって溶融する方法によって製造した石英
ガラスルツボには、一般に多くの気泡が含まれている。
いてシリコン単結晶を引上げると、シリコン単結晶に結
晶欠陥が生じたり、また結晶の長さ方向における酸素濃
度のバラツキも大きくなってしまうなどの問題がある。
その原因は充分に解明されていないが、加熱による気泡
径の拡大に伴ってルツボ全体の肉厚が増大し、ルツボ外
側のヒータからの伝熱状況が変化して結晶が転位を起し
たり、ルツボの粘性が気泡によって低下して高温時にル
ツボが変形し液面の高さが変化してしまうためと考えら
れる。
度を最適に配合する方法、雰囲気溶融法、減圧溶融法等
が提案されているが、充分な成果は得られていない。す
なわち、例えば前記公報における粒度配合(149〜2
97μm又は350〜840μm)では、充分に気泡径
を調整できず、仮に、気泡径を小さくすることが可能で
あってもその分気泡数が多くなって、単結晶引上げ後に
気泡が合体して大きくなる恐れが大であった。
いる場合には、石英ルツボ中にOH基が取り込まれ易
く、ルツボ使用後に気泡の膨れが大きくなる恐れがあっ
た。減圧溶融の場合には、空隙のガス成分は減圧によっ
て減少するが、気泡中のガス分圧が高くなるため、やは
り使用後に気泡の膨れが大きくなる不都合があった。
明は、前記不具合を解消し、高品質のシリコン単結晶を
引上げ可能な石英ガラスルツボを製造するための方法を
提供することを目的としている。
晶引上げ用の石英ガラスルツボの製造方法において、粒
体の最大粒径が300μmであり、かつ少なくとも90
重量%の粒体の粒径が、上下幅100μmの粒径範囲内
に入っていて、その粒径範囲の下値が170μm以上で
ある原料粒体をルツボの肉厚の少なくとも30%の内層
部分に用いることを特徴とする石英ガラスルツボの製造
方法を要旨としている。
前述の特定の粒体で形成することが好ましい。しかしな
がら、本発明はこれに限定されるものではない。成形、
溶融された石英ガラスルツボの肉厚の少なくとも30重
量%の内層部分が特定の粒体によるものであればよい。
例えば、初めに、回転する中空型中に、粒度配合しない
通常の水晶原料(粒径が50〜350μm)を連続的に
投入し、ほぼ目的肉厚の50%のところで本発明の特定
の原料に切り換えて投入する。その後、加熱源により溶
融することによって、本発明特有の効果は得られる。
ーボン質材料からなる中空型を用いる減圧溶融法による
製造方法においては、例えば成型、溶融された石英ガラ
スルツボの肉厚の外周側10〜70%を300〜900
μmの粗粒の原料粒体にて形成し、そのあとその内周側
90〜30%を本発明の特定の原料を用いることが好ま
しい。こうすることにより、多孔質カーボン材の目づま
りを防止し、さらには内周側の気泡を低減しやすいとい
う効果が前述の効果と相乗的に得られる。
1は本発明方法を実施するための装置の一例を示してい
る。
中空軸2にはルツボ型の支持部材4が取付けられてい
る。支持部材4の内側には、多孔質のカーボン質材料か
らなる中空型5が気密に設置されている。中空軸2には
真空ポンプ9が接続されていて、その近くには真空計8
が配置されている。
3の方向に回転させ、その中に原料の石英ガラス粒体
(粉体)を連続的にあるいは非連続的に投入する。する
と遠心力によって、ルツボ型の粒体層6が形成される。
次に、加熱源7によって粒体に熱を与えつつ、真空ポン
プ9を作動させて、支持部材4と中空型5の間の空間を
介して減圧が行われる。加熱源7は例えばアークを利用
したものである。減圧は半融焼結過程および溶融過程を
通して維持される。
って完全に溶融し、薄い部分層を半融焼結させるととも
に、粒体層6の残部を粒体状態のまま固定する。溶融し
た粒体層が内部空間10を封止するので、真空が確実に
維持される。このようにして得られた石英ガラスルツボ
を冷却後、中空型5から取り出す。
める内層は、最大粒径が300μmであり、粒径170
〜300μmの範囲内で最大径と最小径の差100μm
以内のものが全体の90重量%以上を占める石英ガラス
粒体を原料として形成される。前記粒度条件は、最大粒
径が300μmであり、少なくとも90重量%の粒体の
粒径が上下幅100μmの粒径範囲内に入っていてその
粒径範囲の下値が170μm以上であると言い換えるこ
ともできる。ルツボ内層は肉厚の50%以上とするのが
望ましい。石英ガラスとしては、天然水晶と合成石英ガ
ラスのどちらを用いてもよい。
重量%、170μm未満の粒体10重量%からなる石英
ガラス粒体を準備し、図1の装置を用いて半透明石英ガ
ラスルツボを作製した。また、実施例2では、粒径が2
00〜300μmの粒体95重量%、200μm未満の
粒体5重量%からなる石英ガラス粒体を用い、それ以外
は同じ条件で半透明石英ガラスルツボを作製した。
結晶の引上げを行い、その前後にルツボの平均気泡径を
測定した。その結果、実施例1では使用前後の平均気泡
径はそれぞれ110μm,170μmであった。実施例
2では120μm,190μmであった。比較例1〜3 粒度以外の条件は実施例1,2と同様にして半透明石英
ガラスルツボを製作した。比較例1では、粒径が170
〜270μmの粒体85%と170μm未満の粒体15
%からなる石英ガラス粒体を原料として用いた。比較例
2では、粒径150〜300μmの粒体100%を原料
とした。比較例3では、粒径350〜840μmの粒体
100%を原料として半透明石英ガラスルツボを作製し
た。
晶を引上げ、その前後に平均気孔径を測定した。その結
果、比較例1では単結晶引上げ前後の気孔径がそれぞれ
100μm,320μm、比較例2では120μm,3
50μm、比較例3では150μm,400μmであっ
た。
較べて、ルツボ使用後の気泡径の膨張率が小さいことが
判明した。特に、実施例1,2では、単結晶引上げ後の
気泡径が300μm以下であり、比較例1〜3に較べて
著しく小さかった。
前後の気泡径の膨脹率が小さい石英ガラスルツボを製造
することができる。また、ルツボに含まれる気泡径の分
布も、従来のものに較べて小さく、均質な石英ガラスル
ツボを製造することが可能である。従って、本発明方法
で製造した石英ガラスルツボを用いてシリコン単結晶を
引上げれば、高品質のシリコンウエハを製造できる。
図。
Claims (1)
- 【請求項1】 シリコン単結晶引上げ用の石英ガラスル
ツボの製造方法において、粒体の最大粒径が300μm
であり、かつ少なくとも90重量%の粒体の粒径が、上
下幅100μmの粒径範囲内に入っていて、その粒径範
囲の下値が170μm以上である原料粒体をルツボの肉
厚の少なくとも30%の内層部分に用いることを特徴と
する石英ガラスルツボの製造方法。
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JP05343319A JP3124673B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 石英ガラスルツボの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=18360606
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JP05343319A Expired - Fee Related JP3124673B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 石英ガラスルツボの製造方法 |
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-
1993
- 1993-12-17 JP JP05343319A patent/JP3124673B2/ja not_active Expired - Fee Related
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