JPH07172808A - 活性炭 - Google Patents

活性炭

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JPH07172808A
JPH07172808A JP5315519A JP31551993A JPH07172808A JP H07172808 A JPH07172808 A JP H07172808A JP 5315519 A JP5315519 A JP 5315519A JP 31551993 A JP31551993 A JP 31551993A JP H07172808 A JPH07172808 A JP H07172808A
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JP
Japan
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activated carbon
phenolic resin
glassy
activation
strength
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Pending
Application number
JP5315519A
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English (en)
Inventor
Katsuya Iida
勝也 飯田
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ガラス質成分を2〜10%含有するフェノー
ル樹脂硬化物を、炭化温度500〜750℃、賦活温度
750〜950℃にて処理することにより得られる活性
炭。 【効果】 従来品に比べ強度が高く、使用時及び再生時
の粉化が少なく、良好な吸着特性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガラス質成分を含有して
なるフェノール樹脂組成物から得られる活性炭に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在活性炭は産業界及び一般家庭におい
て脱臭及び各種薬品の吸着等を目的に広く使用されてい
る。それらの活性炭はほとんどその原料として鋸屑、ヤ
シ殻、石炭を使用したものである。活性炭はその特性か
ら各種ガスの分離、脱臭、有害ガスの吸着除去、空気浄
化、上下水の浄化、工場排水の処理、溶剤の回収、糖の
精製、各種薬品の精製、清酒の脱色等広い範囲で使用さ
れている。従来の活性炭はその組成として大部分が炭素
であり、吸着能力は高いもののその製造工程からみて三
次元的に多くの空隙を有する炭素の結合体であるため、
圧縮及び衝撃強度が低く、破砕炭においては寿命が短
く、再生歩留りも充分ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、ガラス質
含有のフェノール樹脂硬化物を原料として製造した活性
炭は圧縮及び衝撃強度が高く、破砕炭においても寿命が
長く、再生時の歩留りが高いことを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はガラス質を含有
するフェノール樹脂硬化物を炭化・賦活してなる活性炭
に関するものである。活性炭を製造するために使用され
るフェノール樹脂はその特有の芳香族構造により炭化率
が高く、賦活による活性表面積も大であり、収率及び吸
着特性の良好なことは知られているが、フェノール樹脂
原料の活性炭は他の原料を使用した活性炭と同様、賦活
後の結合力が低く圧縮荷重及び衝撃力により粉化しやす
いため、破砕炭において寿命及び再生収率について改良
が要望されていた。
【0005】本発明における活性炭は炭化・賦活収率の
高いことに加えてガラス質結合により強度の高い特性を
有するものである。本発明において原料として使用する
ガラス質含有のフェノール樹脂硬化物はフェノール樹脂
成形材料の成形品作成時に発生するスプルーやランナ
ー、不良成形物など、従来廃棄物として処理されていた
ものを使用することができ、有用なかつ静観を得ること
ができるとともに、省資源、環境対策ともなり一石二鳥
である。フェノール樹脂成形材料はその成形品として電
気部品や構造部品等各種の用途に使用されるものであ
り、その用途により各種の充填剤を含有するものである
が、本発明において使用されるフェノール樹脂組成物は
ガラス成分を2〜10%含有するものである。
【0006】
【作用】フェノール樹脂組成物の成分のうちフェノール
樹脂及びセルロース等の有機質充填剤は炭化・賦活によ
り活性炭化するが、ガラス質成分はそれ自体吸着能力を
有するものではないが、構造上の組成となり強度を向上
するものである。即ち、ガラス質成分は多いほど強度を
増すが、多すぎれば不活性成分が増加することとなり、
吸着能力は低下する。フェノール樹脂の活性炭収率は条
件にもよるが15〜30%程度であり、原料としては含
まれるガラス質が2%以下であれば活性炭の強度補強の
効果が小さく、10%以上の場合は吸着能力の低下が顕
著であり、2〜10%の含有量が適当である。
【0007】本発明の活性炭においては、その組成とと
もにその製造方法が重要である。本発明の活性炭の製造
方法は、鋸屑やヤシ殻を原料とする場合と同様に還元雰
囲気下で炭化してガス賦活をするか薬品賦活をするもの
であるが、特にその処理温度が重要である。フェノール
樹脂に配合されているガラス質成分は一般に830℃程
度の融点を持つものであり、炭化温度はその溶融温度を
越えるとガラス質が凝集するため、炭化時の処理温度は
ガラスの溶融温度より低くフェノール樹脂や有機質充填
剤の分解温度より高い500〜750℃が必要であり、
賦活時にはガラスが適度な粘性を有してセラミック結合
となる750〜950℃が適当である。賦活時の温度が
750℃以下だとガラスが溶融しないため結合効果を示
すことができず、又950℃を越えると溶融粘性が低す
ぎ強度補強に効率的な結合構造をとることができない。
【0008】
【実施例】フェノール樹脂50%、ガラス質成分として
ガラス繊維チョップ5%、有機質充填剤として木粉40
%、無機質充填剤として炭酸カルシウム5%を含有する
硬化したフェノール樹脂組成物を粗粉砕し、20メッシ
ュより粗い粗粒を取り、チッ素気流中で700℃にて炭
化を行い、さらに850℃にて水蒸気を流しながら賦活
し、それを破砕して10〜20メッシュの破砕活性炭を
得た。この活性炭特性はヨウ素吸着量1100mg/g
であり市販の活性炭と同等性能を示した。又使用後の再
生率は市販のヤシ殻炭に比較し10%向上した。これは
本実施例で得られた活性炭がヤシ殻炭に比べ使用時及び
再生処理時のくずれによる粉化減少が少ないことを示し
ている。
【0009】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明の活性炭は従来品に比べ強度が高く、使用時及び再
生時の粉化が少なく、良好な吸着特性を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス質成分を2〜10%含有するフェ
    ノール樹脂硬化物を炭化・賦活してなる活性炭。
  2. 【請求項2】 ガラス質成分を2〜10%含有するフェ
    ノール樹脂硬化物を、炭化温度500〜750℃、賦活
    温度750〜950℃にて処理することにより得られる
    ものであることを特徴とする活性炭の製造方法。
JP5315519A 1993-12-15 1993-12-15 活性炭 Pending JPH07172808A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002206822A (ja) * 2001-01-10 2002-07-26 Fuji Koki Corp 冷凍サイクル装置
US8038976B2 (en) 2007-11-30 2011-10-18 Fujifilm Corporation Method and system for producing activated carbon
US8097231B2 (en) 2007-11-30 2012-01-17 Fujifilm Corporation Method and system for producing activated carbon

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002206822A (ja) * 2001-01-10 2002-07-26 Fuji Koki Corp 冷凍サイクル装置
US8038976B2 (en) 2007-11-30 2011-10-18 Fujifilm Corporation Method and system for producing activated carbon
US8097231B2 (en) 2007-11-30 2012-01-17 Fujifilm Corporation Method and system for producing activated carbon

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