JPH0566886B2 - - Google Patents

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JPH0566886B2
JPH0566886B2 JP61017487A JP1748786A JPH0566886B2 JP H0566886 B2 JPH0566886 B2 JP H0566886B2 JP 61017487 A JP61017487 A JP 61017487A JP 1748786 A JP1748786 A JP 1748786A JP H0566886 B2 JPH0566886 B2 JP H0566886B2
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molecular sieve
adsorption
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coal
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J20/00Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof
    • B01J20/02Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material
    • B01J20/20Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material comprising free carbon; comprising carbon obtained by carbonising processes

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  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は炭素分子篩の製法に関するものであ
る。 特に分子径が小さなガスの混合物からそれらの
成分を分離する場合有効なもので、例えば空気か
ら窒素を分離する場合高い選択性を示す炭素分子
篩の製法である。 〔従来の技術〕 炭素質の細孔構造に基づく特異な物性は以前か
らよく知られており、その1つとして、細孔の孔
径により吸着分子に対する適合性が変化する分子
篩効果がある。分子の吸着性の差異を利用して、
混合ガスを分離する圧力変動吸着法(Pressure
swing ad sorption process)は顕著な分子篩効
果の応用例であり、特公昭38−25969号公報には
圧力変動吸着プロセスの基本的原理が示されてお
り、その応用例として活性炭を吸着材として空気
中の酸素と窒素の分離もも開示されている。炭素
質はその細孔構造から、本質的に或る程度の分子
篩性を有するが、この特性を高めたいわゆる分子
篩炭は1948年Emmett(P.H.Emmett:chem.Bev.
vol43、P.69)が、塩化ビニリデン樹脂を炭化す
ることにより得て以来今日に至る迄多くの製法が
提案されている。 通常炭素質の細孔径は10〜20Å以上で分子径が
極めて小さな通常のガス、例えば空気中の酸素と
窒素の分離等に適用する場合は、細孔径が大きす
ぎて分子篩効果が不充分となる。そこで炭素質の
細孔内に微粒子を充填して細孔径を狭小化させる
ことにより分子篩効果を高め、かかるガスの分離
に適用しうる炭素吸着剤をつくる方法が研究され
ている。例えば特公昭49−37036号公報にはフエ
ノール系あるいはフラン系樹脂のプレポリマーを
活性炭に吸着させその表面上で重合または/およ
び縮合せしめて細孔内を充填した後、400°〜1000
℃に加熱して表面に生成した樹脂を炭化して分子
篩吸着剤とする方法で、細孔内で重縮合反応をさ
せることを必須の要件とするものである。また特
開昭49−106982号公報にはコークスの細孔の周縁
部に常圧乃至減圧下で沸点200°〜360℃の有機化
合物を、ガス状で或いは揮発性溶剤に溶解して添
着させ細孔を狭小化せしめる方法が開示されてい
る。 特公昭52−18675号公報には揮発分5%以下の
コークスを不活性ガス中で600°〜900℃に保持し、
熱分解によりカーボンを放出するガス状炭化水素
を添加し、分解生成したカーボンを細孔中に沈着
させて細孔径を狭小化させることによる分子篩炭
の製法で炉内にガス状の炭化水素例えばベンゼ
ン、トルエン或いはコークス炉ガスを吹込み熱分
解させることを必須の要件とするものである。特
開昭56−130226号公報には0.5mm以上の細孔径を
有する炭素質吸着剤に前記細孔径以下の分子径を
もつ炭化水素(例えばメタン、エタン、スチレ
ン)を2%以下に稀釈したガスより炭素吸着剤に
吸着させた後加熱して該炭化水素を熱分解して生
成したカーボンを細孔周辺に析出せしめることに
より孔径を狭小化せしめる方法が開示されてい
る。これらの方法はいづれもガス状の炭化水素が
熱分解して生成したカーボンを細孔内に沈着さ
せ、或いはガス状炭化水素を炭素質表面で熱分解
せしめて炭素質吸着剤が元来有する細孔組織の孔
径を狭小化させることにより、分子篩機能を向上
させる方法である。従つて、ガス状炭化水素を吹
込むこと、炭素質に吸着せしめながら、同時に熱
分解反応を進めるため工程も複雑化して、品質の
安定した分子篩炭が得がたく、コスト上昇もさけ
がたい。 又北川浩:燃料協会誌第60巻、654号第859〜
864頁(1982)はヤルンチヤー粉末に4〜5%の
サルフアイトバルブ廃液、コールタールビツチを
加えて造粒し、窒素気流中で10℃/分の昇温速度
で600°〜700℃迄昇温した後1時間熱処理して分
子篩性を高める方法について述べている。しかし
ながらバインダーの主成分としてサルフアイトバ
ルブ廃液を使用した場合は造粒品の硬度が低く且
つばらつきが大きいため、品質の安定した吸着剤
が得がたい欠点があつた。 発明者等は以前より活性炭に分子篩性を賦与す
る方法について研究し、相当程度の分子篩性を有
する活性炭の製法を、特公昭51−3558号公報及び
特公昭56−28846号公報にて開示した。その後、
やし殻炭に易結晶化炭素材料を含有せしめて、特
定条件下で熱処理した場合、細孔内に炭素微結晶
集合体が成長し、細孔を狭小化せしめうることを
見出し、これに基づく分子篩炭の製法を開示した
(特開昭59−45914)。これはやし殻炭粉末に特定
量のコールタールを含浸させて熱処理する方法
で、特に適当な大きさの炭素微結晶集合体を成長
させるため酸洗浄によりアルカリ塩を除去した
後、熱処理する方法が好ましいと述べている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 分子篩炭の最も重要な用途の1つは圧力変動吸
着プロセスの吸着剤である。この場合分子篩炭の
分離効果がプロセスの性能に支配的な役割を果す
ので高性能分子篩炭が強く求められている。一般
にガスの分離性能すなわち選択吸着性を高めると
ガス吸着量は低下し、逆にガス吸着量を高めると
選択吸着性が低下する2律背反性が認められる。
従つて、これを克服するため、選択吸着性を損わ
ずに、吸着性を高めることが重要な課題となる。 〔問題点を解決するための手段〕 炭素基材に含浸せしめた物質と熱処理温度が選
択吸着性及びガス吸着性に及ぼす影響について検
討した結果、コールタールの特定留分と特定温度
範囲の熱処理を組合せることにより、ガス吸着量
を余り低下させずに、選択吸着性が著しく高めら
れることを見出して本発明に到達した。 すなわち、やし殻炭粉末をコールタールまたは
コールタールピツチをバインダーとして造粒し、
600°〜900℃で乾留し、乾留炭を鉱酸で洗浄、水
洗、乾燥したものにクレオソート油を含浸させ、
600°〜900℃で10〜60分間熱処理した後不活性ガ
ス中で冷却することを特徴とする炭素分子篩の製
法である。尚クレオソート油としてその140°〜
260℃の分留成分を使用し、或いは2,3ジメチ
ルナフタリンまたは2,4キシレンノール、キノ
リンを使用しても好結果が得られる。 ここでクレオソート油とはタールを分留して得
られた中油及びそれより高温留分である重油、ア
ントラセン油等の各留分から常温で析出するナフ
タリン、アントラセン等の結晶、タール酸類、タ
ール塩基類等を分離した後、各留分の残留液を適
宜配合した製品で、上記直留留分の他にピツチ油
等を混合することもある。アントラセン、ナフタ
リンの他、クレゾール、高級フエノール類、ナフ
トール等の酸性分を含んでいる。 以下本発明を更に詳しく説明する。 本発明の分子篩炭原料はやし殻炭をコールター
ルビツチおよび/又はコールタールで造粒した粒
状炭に限定される。ガス分離用の分子篩炭として
使用する場合は操業上の観点から一定の形に成形
した造粒炭が望ましく、また或る程度以上の硬度
が必要とされる。分子篩炭原料はやし殻炭の他、
褐炭、無煙炭、木材、コークス等も使用される
が、やし殻炭以外の木材系コークスは充分な硬度
を賦与することが困難である。また石炭系原料を
使用した造粒炭は充分な硬度を有するが、小分子
径のガス分離に使用した場合はヤシ殻造粒炭と比
較してガス吸着量及び選択性共に著しく低下す
る。これは両者の細孔構造の差異に基づくものと
考えられ、やし殻炭の細孔径は熱処理条件を選択
した場合平均12〜15Åとしうるが、石炭系原料の
場合は平均20Å以下の細孔を賦与することが困難
なためと考えられる。一方小分子径ガスは通常5
Å以下であるから、かかる分子に対して分子篩性
を発揮させるためには極微な炭素質表面の細孔を
更に狭小化させる必要があり、この方法がむづか
しいために石炭原料では充分な分子篩性を賦与す
ることができないものと考えられる。造粒工程は
粉砕したやし殻炭に20〜30%のコールタールピツ
チおよび/又はコールタールをバインダーとして
加え、常法に従い混和・造粒する。この際原料炭
は可及的に微粉砕して使用することが好ましい。 次いで600°〜900℃で充分乾留し、稀鉱酸水溶
液に浸漬して可溶成分を溶解除去する必要があ
る。600℃以下では乾留不充分となり、900℃以上
とした場合は酸素、窒素等のガス吸着量が低下す
る。例えばここで、0.6N塩酸による浸漬洗浄工
程のみを省略した他は全く同一条件で調製した分
子篩炭を比較すると洗浄しないものは酸素吸着量
(6ml/gに対し5.2ml/g)及び選択吸着性(26
に対し18)が共に低下するが、特に選択吸着性の
低下が著しい。 酸洗浄により除去される成分は主としてやし殻
炭に含まれるアルカリ金属化合物でこれは後の熱
処理工程で細孔を狭小化させる場合細孔内面の微
結晶集合体成長を阻害するものと考えられる。ま
た鉱酸の種類及び濃度は特に限定する必要はない
が、経験的に0.4〜0.6Nの塩酸が好ましい。また
場合によつては軽度に賦活した後に実施してもよ
い。尚、酸洗浄後水洗乾燥した造粒炭の段階では
まだ窒素に対する酸素の吸着速度の差異は殆んど
認められない。 上記で得られた造粒炭にクレオソート油を加え
混和撹拌して充分含浸せしめた後600°〜900℃で
10〜60分間熱処理する。 クレオソート油含有量は特に限定しないが、含
有量が低いとガス吸着量は大きいが、選択吸着性
が低下し、含有量を高くすると、ガス吸着量は小
さくなるが、選択吸着性は向上する。従つて、ク
レオソート油含有量は乾量換算したやし殻炭粉末
の3〜8%が好ましい。クレオソート油を造粒炭
の内部迄均一に含浸させるためには通常200°〜
400℃で20〜25分間充分混和撹拌せしめる方法が
適当である。熱処理は通常少量の不活性ガス例え
ば、窒素ガスを通しながら行なう。昇温速度は特
に限定しないが、製品の品質を均一化するために
は一定速度で昇温することが望ましく、10°〜
15°/分が適当である。 クレオソート油添加前の造粒炭は高いガス吸着
量を有するが添加により大巾に低下し、熱処理に
よるクレオソート油の分解、蒸発に伴いガス吸収
量が増加するが、尚熱処理温度600℃以下では分
子篩炭として充分なガス吸着量に達しない。また
900℃以上になると選択吸着性は高いがガス吸着
量は急激に低下する。従つて、圧力変動吸着プロ
セスの吸着剤としては何れも不適当である。 実施例3、4、5は同一の割合でクレオソート
油を加え600°〜900℃の範囲で熱処理温度を変え
て処理したものであるが、温度の上昇と共に酸素
吸着量が低下し、一方、選択吸着性が向上してい
ることが明瞭に認められる。しかして、圧力変動
吸着法試験機による空気分離試験の結果は700℃
の場合最も良い値を示した。しかし、この最適温
度は含浸量、熱処理温度等その他の要因により変
動するものと考えられる。所要熱処理時間はその
温度により影響されるが、10分以下では不充分で
あり60分以上になるとガス吸着量が急激に低下す
る傾向が認められる。 含浸剤としてクレオソート油或いはその特定温
度範囲の留分を作用することは本発明が本発明者
等の先願(特開昭59−45914)と著しい相違点で
ある。しかして、酸素吸着量及び選択吸着性につ
いて先願と本願実施例を比較すると第1表に示す
如くである。
【表】 ここで、O2吸着量及び選択吸着性は次のよう
にして測定したものである。 少量の試料(約10gr)を真空中に30分以上放
置した後25℃、1気圧の酸素あるいは窒素を通
じ、60秒間に吸着したガス量をml/gで表示す
る。これが各ガスに対する吸着容量である。 選択性の表示方法としては種々考えられるが、
実際に分子篩として使用した場合の性能と対応の
良い表示方法として、次の如き数値を用いること
とした。即ち試料が、25℃、1気圧に於て5秒間
に吸着する酸素量(普通2〜3ml/g位の値を示
す)と同一量の窒素を吸着するに要する秒数
(TN2とする)を測定し、選択性(S=TN2/5) を数値化することが出来る。 第1表において、本願はO2吸着量、選択吸着
性共に発願より相当向上していることが認めら
れ、特にこの2つの物性は2律背反性を有するに
も拘らず、両者共に向上せしめることができたこ
とは注目に値する。特に実用上両者共に向上した
場合圧力変動プロセスの効率を大巾に改善しうる
のでその意義は極めて大きい。 クレオソート油による効果は前記のようである
が、これは炭化水素の気相中の熱分解による分子
篩炭の製法との比較検討の結果導かれたものであ
る。空気中の酸素分子に対して選択吸収性を示す
ような性質は炭素質表面に付着している炭素化合
物が一旦揮発し、気相中で更に熱分解されて生成
した炭素が炭素質表面に沈着することにより形成
されるのか、或いは付着物が揮発せず、炭素質表
面で液相または固相の状態で分解をうけることに
より形成されるのかを検討した。 実施例1で得られた酸浸漬、水洗、乾燥後の乾
留炭にベンゼン5部を加え、窒素ガスを導入せ
ず、揮発した炭化水素が乾留炭の周辺にそのまま
残留するような状態で、実施例1の含浸、熱処理
と同一温度で処理すると、選択吸着性が形成さ
れ、O2吸着量7.2ml/g、選択吸着性S=28とな
る。しかし、窒素ガスを連続的に吹込み、揮発し
た炭化水素は直ちに系外に除去されるような条件
で処理すれば、O2吸着量7.9ml/g、選択吸着性
S=1.3(比較例4)となつて、処理前の乾留炭
(比較例6)と略同じ性質で、選択吸着性は殆ん
ど形成されていない。しかし、クレオソート油及
びコールタールを含浸させた場合は実施例1及び
比較例2、3に示すように窒素ガス流通下同一温
度で処理しても明らかに選択吸着性が形成されて
いる。従つて、炭素質表面に付着している炭素化
合物が液相或いは固相状態で熱分解されたことに
より分子篩性が形成されたことが明白である。換
言すれば、炭素質表面に分子篩性を形成するため
には熱処理をうけたとき、そのまま揮発するよう
な炭素化合物ではなく、基材表面で熱分解して少
くとも、一部は液相或いは固相状態で更に熱分解
をうけて炭素となるような物質を含浸させる必要
がある。 これらの観点からコールタールの分留物につい
て検討した結果、クレオソート油が好適であり、
特に140°〜260℃の分留物がより好ましいとの結
果が得られた。コールタールの場合は極めて粘稠
なため添加量は通常乾量換算したやし殻炭粉末の
1.5〜2.5%程度で、それ以上加えると熱処理して
も殆んどガス吸着性認められないが、クレオソー
ト油は乾量換算したやし殻炭粉末の2〜8%程度
含浸しても尚熱処理すれば相当なガス吸着性を示
すので基材表面により均一に炭素を分解生成せし
めることができ、一層選択吸着性を高めうる理由
と考えられる。 更にクレオソート油の140°〜260℃の分留物に
含まれる成分について検討した結果、2,3ジメ
チルナフタリン及び2.4キシレノール或いはキノ
リンについても良好な結果を得た。しかし、熱処
理をうけた際基材表面で熱分解し、少くとも一部
は液相或いは固相状態で炭素迄分解するような化
合物ならば略同様な効果が得られる。 次にこのような性質を有する炭素化合物を炭素
質表面に含浸させた場合、その熱分解生成物と選
択吸着性形成の関係を検討した。実施例1で得ら
れた酸浸漬、水洗後乾燥した乾留炭にクレオソー
ト油を乾量換算したやし殻炭粉末の2%を添加
し、ロータリイキルン中で混和撹拌しながら徐々
に温度を上げ、熱分解を初期の段階にとどめるた
め、80°〜600℃の範囲で熱処理温度を変えて40分
間処理し、ガス吸着量及び選択吸着性を測定し
た。その結果を第2表に示す。
〔作用・効果〕
本発明によつて得られた分子篩炭は特に酸素ガ
スに対する大きな吸着量と酸素及び窒素混合ガス
中で酸素に対する大きな選択吸着性を示す。従つ
て、圧力変動吸着法によつて空気より窒素、酸素
を分離する場合に特に好適であるが、それ以外に
も分子径5Å以下のガスを分子径の差違を利用し
て分離する場合に有効である。 本願明細書において分子篩性評価のために採用
した物性値である吸着容量及び選択性の測定方法
は前述の如くであるが、併せて小型圧力変動吸着
試験機(PSA試験機)で実用性評価を行つた。 吸着塔:分子篩炭充填量1.05、2本 吸着圧力:6.5Kg/cm2(G)、25℃ 脱着圧力:760mmHg 吸脱着時間:各2分 で、ガス流速はSV:2.0及び1.5mm-1で測定した。
ここでSVとは1分間に得られる標準状態の窒素
ガス量を1本の吸着塔の分子篩炭充填容量で徐し
た値である。 尚小型試験機で得られた結果は若干ばらつくの
で、評価基準としては酸素吸着容量及び選択性を
採用し、試験機の結果も併せて考慮した。 〔実施例〕 以下実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、これらの実施例は本発明を何等限定するもの
ではない。 実施例 1−3 乾量換算したやし殻炭微粉末100部にコールタ
ール35部と水5部を加え、ニーダーでよく混和し
た後ベレツターで2mmφの造粒炭とした。造粒炭
を流動乾留炉に入れ40分間で700℃迄昇温し、更
に外熱式電気炉で900℃迄加熱して乾留した。乾
留炭を0.6N希塩酸溶液に浸漬し、充分に水洗し
た後乾燥した。これにクレオソート油の140°〜
260℃留分5部を加えロータリイキルンで小量の
窒素ガス流通下、常温から400℃迄20分で昇温し
て、クルオソート油を充分含浸させ、更に700℃
迄20分間で昇温して熱処理した後窒素ガス中で常
温迄冷却して取出し、分子篩炭を調製した。 更に上記においてクレオソート油の140°〜260
℃留分の添加量8%及び12%とし、その他は同一
条件で分子篩炭を調整した。 得られた分子篩炭の性能を第3表に示す。
【表】 実施例4−6 比較例1 実施例1においてクレオソート油含浸後の熱処
理温度と処理時間を変更した他は同一条件で3種
類の分子篩炭を調整した。 その結果を第4表に示す。
【表】 実施例7−8 比較例2−3 実施例1においてクレオソート油の代りに下記
の添加物を使用した他は同一条件で分子篩炭を調
製した。 その結果を第5表に示す。
【表】 実施例9−11 比較例4−6 実施例1においてクレオソート油の代りに下記
の添加物を使用した他は同一条件で調整した分子
篩炭の性能を第6表に示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 やし殻炭粉末をコールタールまたはコールタ
    ールピツチをバインダーとして造粒し、600°〜
    900℃で乾留し、乾留炭を鉱酸で洗浄、水洗、乾
    燥したものにクレオソート油を含浸させ、600°〜
    900℃で10〜60分間熱処理した後不活性ガス中で
    冷却することを特徴とする炭素分子篩の製法。 2 クレオソート油として、その140°〜26℃の分
    留成分を使用する特許請求の範囲第1項記載の炭
    素分子篩の製法。 3 クレオソート油添加量が乾量換算したやし殻
    炭微粉末の2〜8%である特許請求の範囲第1項
    記載の炭素分子篩の製法。 4 やし殻炭粉末をコールタールまたはコールタ
    ールピツチをバインダーとして造粒し、600°〜
    900℃で乾留し、乾留炭を鉱酸で洗浄、水洗、乾
    燥したものに2,3ジメチルナフタリンまたは、
    2,4キシレノール或いはキノリンを含浸させ、
    600°〜900℃で10〜60分間熱処理した後不活性ガ
    ス中で冷却することを特徴とする炭素分子篩の製
    法。
JP61017487A 1986-01-29 1986-01-29 炭素分子篩の製法 Granted JPS62176908A (ja)

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JP61017487A JPS62176908A (ja) 1986-01-29 1986-01-29 炭素分子篩の製法
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