JPH07172092A - ボックスファイル - Google Patents

ボックスファイル

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Publication number
JPH07172092A
JPH07172092A JP30553193A JP30553193A JPH07172092A JP H07172092 A JPH07172092 A JP H07172092A JP 30553193 A JP30553193 A JP 30553193A JP 30553193 A JP30553193 A JP 30553193A JP H07172092 A JPH07172092 A JP H07172092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
bottom plate
forming piece
box body
plate forming
Prior art date
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Pending
Application number
JP30553193A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuaki Tsujino
伸明 辻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo Co Ltd filed Critical Kokuyo Co Ltd
Priority to JP30553193A priority Critical patent/JPH07172092A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 棚板等の載置面上に載置しても傾かないよう
にする。 【構成】 背面糊代部31、背面板32、第一側面板3
3、正面板34および第二側面板35が順次設定され、
それらの下部には箱体1の底板4を形成する第一底板形
成片、第二底板形成片42、第三底板形成片43および
第四底板形成片44aがそれぞれ下方に向かって延設さ
れ、第三底板形成片43の表面および第四底板形成片4
4aの裏面に第三糊代部53および第四糊代部54aが
形成され、第四糊代部54aの側縁部は内側に向かって
傾斜が形成された状態になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数のホルダーや書類
等をまとめて保管するためのボックスファイルに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ボックスファイルは、通常厚紙や段ボー
ル紙、さらには可撓性を有する合成樹脂製のシート体等
が材料として用いられている。この原料をボックスファ
イルの展開図に沿って裁断し、得られたを展開板を予め
設定されている折り目に沿って折り曲げ、所定部分で接
着して箱状にし、ボックスファイルとされる。
【0003】このような従来のボックスファイルの裁断
状態展開板を図8に示している。この図に示すように、
展開板20には左側端部から矩形状を呈した背面糊代部
31、背面板32、第一側面板33、正面板34および
第二側面板35が順次設定されている。これら背面糊代
部31、背面板32、第一側面板33、正面板34およ
び第二側面板35によって箱体胴部3が形成されてい
る。
【0004】また、上記背面板32、第一側面板33、
正面板34および第二側面板35には折り込まれて箱体
の底板4を形成する第一底板形成片41、第二底板形成
片42、第三底板形成片43および第四底板形成片44
がそれぞれ下方に向かって延設されている。第二底板形
成片42の図8における上下方向の幅は背面板32およ
び正面板34の水平方向の幅とほぼ同じ寸法に設定され
ている。これに対して第四底板形成片44の上下方向の
幅は大部分が第二底板形成片43の上下方向の幅の約半
分に設定され、左端部のみは幅広に設定されている。
【0005】そして、上記第一〜第四底板形成片44に
はそれぞれ糊代部5が設定されている。具体的には、第
一底板形成片41の表面および第二底板形成片42の表
面には互いに隣接しかつそれぞれの基端側から先端側に
向かって幅が漸増する三角形状の第一糊代部51および
第二糊代部52が設定されている。また、上記第三底板
形成片43は先細りに形成され、その右側表面に三角形
状の第三糊代部53が設定されているとともに、第二側
面板35から垂下した第四底板形成片44の左端部裏面
に第四糊代部54が設定されている。
【0006】また、第一側面板33の上部には箱体の側
面に切込み部を形成させるために左右が切り込まれた切
込み片33aが設けられているとともに、第二側面板3
5の上部には補強片35aが延設されている。この補強
片35aおよび第二側面板35の上部には一点鎖線で示
す第二側面板35の上縁部に対して対象位置に横長の把
持孔35bがそれぞれ穿設されている。また、箱体胴部
3の正面板34の下部には指をかけてボックスファイル
を引き出すための円孔34aが穿設されている。
【0007】このように構成された展開板20が一点鎖
線で示す山折り線、および点線で示す谷折り線に沿って
山折りおよび谷折りを行うとともに、背面糊代部31の
表面を第二側面板35の右縁部裏面に貼着し、第一糊代
部51と第二糊代部52とを互いに貼着し、第三糊代部
53と第四糊代部54とを互いに貼着することによって
図9に示すような折り畳み状態のボックスファイルが形
成される。折り畳み状態を押し開くと、図10に示すよ
うな箱体10になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のボッ
クスファイルにおいては、箱体10が形成された状態
で、図10に示すようにその正面板34直下の底面は、
第二底板形成片42と、第三底板形成片43と、第四底
板形成片44との3層構造になっているとともに、第四
底板形成片44は第二側面板35の下端縁部から箱体1
0の底面を横断した状態で第一側面板33の下端縁部に
到達している。従って、第四底板形成片の第四糊代部5
4が形成されている部分は箱体10の底面から外部に突
出した状態になっており、しかも、この部分は箱体10
の正面板34の下端縁部に沿った状態になっているた
め、縦方向に頑丈な箱体10の底面周縁部に阻止されて
上記突出が吸収されることもない。
【0009】従って、このような従来の箱体10を棚板
Tに載置すると、図11に例示するように、箱体10の
底面において偏って下方に突出した第四底板形成片44
によって箱体10は傾いた状態になってしまう。そし
て、箱体10が傾くと非常に見苦しく、せっかく採用し
たボックスファイルであるにも拘らず、事務所内や書庫
内の景観が美麗ではなくなってしまうという問題点を有
していた。
【0010】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、棚板等の載置面上に載置し
ても傾くことのないボックスファイルを提供することを
目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ボックスファイルは、所定形状に裁断された平板状可撓
体からなる展開板が組み立てられて上方が開放した箱体
が形成され、この箱体が折り畳み可能に構成されてなる
ボックスファイルにおいて、上記展開板には矩形状の背
面板、一対の側面板およびこれら側面板間に配置される
正面板が設定され、これら背面板、一対の側面板および
正面板の下部に各々が組み合わされることにより箱体の
底板が形成される底板形成片が下方に向かって延設さ
れ、上記一対の側面板に延設された正面板側の最下層に
位置する底板形成片の側辺は箱体が組み立てられた状態
で背面板に向かって斜めに位置するように形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0012】本発明の請求項2記載のボックスファイル
は、所定形状に裁断された平板状可撓体からなる展開板
が予め設定された折目に沿って折り曲げられ、適所で接
合されることによって上方が開放した箱体が形成され、
この箱体が折り畳み可能に構成されてなるボックスファ
イルにおいて、上記展開板には一方の側端部から矩形状
を呈した背面糊代部、背面板、第一側面板、正面板およ
び第二側面板が順次設定され、上記背面板、第一側面
板、正面板および第二側面板には折り込まれて箱体の底
板を形成する第一底板形成片、第二底板形成片、第三底
板形成片および第四底板形成片がそれぞれ下方に向かっ
て延設され、上記第一底板形成片の表面および第二底板
形成片の表面には互いに隣接しかつそれぞれの基端側か
ら先端側に向かって幅が漸増する第一糊代部および第二
糊代部が設定され、上記第三底板形成片および第四底板
形成片の互いに隣接する側縁部間の距離は基端側から先
端側に向かって漸増するように設定され、第三底板形成
片の表面および第四底板形成片の裏面には互いに隣接す
る第三糊代部および第四糊代部が設定されていることを
特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項3記載のボックスファイル
は、所定形状に裁断された平板状可撓体からなる展開板
が予め設定された折目に沿って折り曲げられ、適所で接
合されることによって上方が開放した箱体が形成され、
この箱体が折り畳み可能に構成されてなるボックスファ
イルにおいて、上記展開板には一方の側端部から矩形状
を呈した背面糊代部、背面板、第一側面板、正面板およ
び第二側面板が順次設定され、上記背面板、第一側面
板、正面板および第二側面板には折り込まれて箱体の底
板を形成する第一底板形成片、第二底板形成片、第三底
板形成片および第四底板形成片がそれぞれ下方に向かっ
て延設され、上記第一底板形成片の表面および第四底板
形成片の表面には展開板が組み立てられた状態で互いに
隣接しかつそれぞれの基端側から先端側に向かって幅が
漸増する第一糊代部および第四糊代部が設定され、上記
第二底板形成片の裏面および第三底板形成片表面には互
いに隣接しかつそれぞれの基端側から先端側に向かって
幅が漸増する第二糊代部および第三糊代部が設定されて
いることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】上記請求項1記載のボックスファイルによれ
ば、一対の側面板に延設された底板形成片は背面板に向
かって斜めに位置するように形成されているため、箱体
が組み立てられた状態においては、底板形成片の正面板
側の側縁部は箱体の底板周縁部の内側に位置した状態に
なっている。そして、底板形成片が折り込まれて形成さ
れた底板に常に箱体の内部に向かうように折り畳み癖を
付けておくことにより、箱体の底板周縁部よりも内側に
位置した底板形成片の側縁部は上方に凹んだ状態にな
る。従って、箱体を棚板等に載置すれば、箱体の底板の
周縁部のみが適正に棚板等の表面に当接する状態にな
り、ボックスファイルが傾かない状態でそれを棚板等に
載置することが可能になる。
【0015】また、たとえ箱体内に書類が装入され上記
側縁部が棚板の表面に接する状態になっていたとして
も、底板形成片の側縁部は斜めになっているため、ボッ
クスファイルの棚板からの引き出しに際し摩擦力によっ
て生じる上記側縁部に対して働く力は、平行方向と垂直
方向とに分散され、側縁部のめくれに作用する垂直方向
の力は少なくなり、その結果底板形成片のめくれによる
損傷は有効に抑止される。従って、たとえ棚板に上方に
凸出した縁材が設けられていたとしても、この縁材にひ
っかかって底板形成片がめくれることなくそれを容易に
乗り越えて円滑にボックスファイルを取りだすことが可
能になる。
【0016】上記請求項2記載のボックスファイルによ
れば、展開板を折り曲げて第一糊代部および第二糊代部
を互いに接着剤等で接着するとともに、第三糊代部およ
び第四糊代部を互いに接着剤等で接着することによって
箱体を組み立てた状態においては、箱体の正面板および
背面板に位置するそれぞれの底板形成片の側縁部は箱体
の外側底面周縁部の内側に位置した状態になり、折り畳
み癖によって凹んだ状態になるため、ボックスファイル
を棚板等の載置面に載置すれば背面板、第一側面板、正
面板および第二側面板の下縁部が載置面に当止し、従来
のような背面部および正面部に位置した糊代部の膨出に
よる箱体の傾きを有効に抑止することができる。
【0017】また、箱体が組み立てられた状態で、第四
棚板形成部の正面側の側縁部は、基端側から先端側に向
けて斜めに傾斜した状態になっており、ボックスファイ
ルを棚板から引き出すに際して上記側縁部に垂直に加わ
る力は減少し、第四棚板形成部のめくれは有効に抑止さ
れる。
【0018】上記請求項3記載のボックスファイルによ
れば、展開板を折り曲げて第一糊代部および第四糊代部
を互いに接着剤等で接着するとともに、第二糊代部およ
び第三糊代部を互いに接着剤等で接着することによって
箱体を組み立てた状態においては、箱体の正面板および
背面板に位置するそれぞれの底板形成片の側縁部は箱体
の外側底面周縁部の内側に位置した状態になり、折り畳
み癖によって底面よりも凹んだ状態になるため、ボック
スファイルを棚板等の載置面に載置すれば背面板、第一
側面板、正面板および第二側面板の下縁部が載置面に当
止し、従来のような背面部および正面部に位置した糊代
部の膨出による箱体の傾きを有効に抑止することができ
る。
【0019】また、箱体が組み立てられた状態で、第四
棚板形成部の正面側の側縁部は、基端側から先端側に向
けて斜めに傾斜した状態になっており、ボックスファイ
ルを棚板から引き出すに際して上記側縁部に垂直に加わ
る力は減少し、第二棚板形成部のめくれは有効に抑止さ
れる。
【0020】
【実施例】図1は、本発明に係るボックスファイルを組
み立てるための展開板の一例を示す平面図である。展開
板2としては、厚手のボール紙、段ボール紙、硬質の発
泡性合成樹脂製のシート等腰が強くかつ適度の可撓性を
有する薄手の板状体が材料として適用される。ちなみに
本実施例においては、段ボール紙が用いられている。こ
の段ボール紙がプレス裁断機によって裁断され、図1に
示すような展開板2が形成される。上記プレス操作時に
一点鎖線および点線で示す折り目が同時に付けられる。
一点鎖線は山折りの折り目であり、点線は谷折りの折り
目である。
【0021】このような展開板2が折り目に沿って折り
曲げられ、適所で接着されて図2および図3に示すよう
なボックスファイルとしての本発明に係る箱体1が形成
されるのである。
【0022】このような展開板2には、図1に示すよう
に、左側端部から矩形状を呈した背面糊代部31が設定
され、引き続き一点鎖線で示す山折りの折れ目を境にし
て背面板32が設定され、その右にまた山折りの折れ目
を境にして第一側面板33が設定され、さらにそれぞれ
山折りの折れ目を境にして正面板34および第二側面板
35が順次設定されている。これら背面糊代部31、背
面板32、第一側面板33、正面板34および第二側面
板35によって箱体胴部3が形成されている。
【0023】また、上記背面板32、第一側面板33、
正面板34および第二側面板35には折り込まれて箱体
の底板4を形成する第一底板形成片41、第二底板形成
片42、第三底板形成片43および第四底板形成片44
aがそれぞれ下方に向かって延設されている。そして、
箱体胴部3と底板4との境界部分には山折りの折れ目が
設けられている。
【0024】上記第二底板形成片42の図1における上
下方向の幅は背面板32および正面板34の水平方向の
幅とほぼ同じ寸法に設定されている。これに対して第四
底板形成片44aの上下方向の幅は大部分が第二底板形
成片43の上下方向の幅の約半分に設定され、左端部の
みは幅広に設定されている。
【0025】このような第一〜第四底板形成片41〜4
4aにはそれぞれ糊代部5が設定されている。具体的に
は、第一底板形成片41の表面および第二底板形成片4
2の表面には互いに隣接しかつそれぞれの基端側から先
端側に向かって幅が漸増する三角形状の第一糊代部51
および第二糊代部52が設定されている。また、上記第
三底板形成片43は先細りに形成され、その右側表面に
三角形状の第三糊代部53が設定されているとともに、
第二側面板35から垂下した第四底板形成片44aの左
端部裏面に第四糊代部54aが設定されている。
【0026】また、第一側面板33の上部には箱体の側
面に切込み部を形成させるために左右が切り込まれた切
込み片33aが設けられているとともに、第二側面板3
5の上部には補強片35aが延設されている。この補強
片35aおよび第二側面板35の上部には一点鎖線で示
す第二側面板35の上縁部に対して対象位置に横長の把
持孔35bがそれぞれ穿設されている。また、箱体胴部
3の正面板34の下部には指をかけてボックスファイル
を引き出すための円孔34aが穿設されている。
【0027】さらに、第二底板形成片42の中央下部に
は係止突起42aが突設されているとともに、この係止
突起42aに対応した横長の係止孔35cが第二側面板
35の中央下部に設けられ、展開板2が組み立てられた
状態で係止突起42aが係止孔35cに嵌合するように
なっている。
【0028】上記第四糊代部54aの形状設定は重要で
ある。すなわち本発明においては、第四糊代部54aの
左縁部を形成する直線(縁線)は、正面板34と第二側
面板35との間に形成されている折り目mを下方に延ば
した線より角度αだけ内側に傾斜するように設定されて
いる。この角度αの具体的な数値については特に限定さ
れないが、箱体が組み立てられた状態で縁線が箱体胴部
3の正面板34下端縁部にかからない程度の角度が設定
される。本実施例においては、5°〜10°が採用され
ている。
【0029】また、第四糊代部54aの上下方向の長さ
L1は、正面板34の横方向の幅寸法L2よりも若干短
く設定され、箱体1が組み立てられた状態で第四糊代部
54aの図1における下端部が第一側面板33の他端縁
部にかからないように設定されている。
【0030】このように構成された展開板2が一点鎖線
で示す山折り線、および点線で示す谷折り線に沿って山
折りおよび谷折りを行うとともに、切込み片33aを第
一側面板33の裏面に貼着し、補強片35aを第二側面
板35の裏面に貼着し、背面糊代部31の表面を第二側
面板35の右縁部裏面に貼着し、第一糊代部51と第二
糊代部52とを互いに貼着し、第三糊代部53と第四糊
代部54aとを互いに貼着することによって図2に示す
ような折り畳み状態の箱体(ボックスファイル)1が形
成される。
【0031】そして、図2に示す状態から、箱体1の左
右両側部を互いに接近する方向に押圧するとともに、上
方に折れ曲がっている底板形成片42を下方に押し下げ
ることによって、上方に折れ曲がっていた第三底板形成
片43および第四底板形成片44aも下方に押し下げら
れ、折り畳み状態が解除されて図3に示すような箱体1
になる。
【0032】本発明のボックスファイルは以上のように
構成されているので、展開板2が組み立てられて箱体1
が形成され、この箱体1が折り畳み状態から箱状態に押
し広げられた状態においては、図3および同図のA−A
線断面図である図4に示すように、箱体胴部3の正面板
34下方の底板4は、下から底板形成片44a(さらに
具体的には第四糊代部54a)、第三底板形成片43お
よび第二底板形成片42が積層された状態になってい
る。
【0033】そして、第四糊代部54aは上記のように
正面板34の下部縁線に対して内側に角度αで傾斜して
おり、第四糊代部54aの側縁部は上記縁線よりも内側
に位置した状態になっている。さらに、第四糊代部54
aの長さL1は、正面板34の幅寸法L2、すなわち箱
体1の底面の幅寸法よりも小さく設定されている。加え
て、第一底板形成片41、第二底板形成片42、第三底
板形成片43および第四底板形成片44aからなる底板
4は、折り目によって内側に折れ曲がる傾向を有してい
る。
【0034】従って、第四底板形成片44aの一部であ
る最下層に位置した第四糊代部54aは上方に押し上げ
られた状態になり易く、図4に示すように、箱体1を棚
板T上に載置すると、第四糊代部54aはその上部の第
三底板形成片43および第二底板形成片42を上方に押
し上げた状態で箱体1の内部の方向にめり込み、箱体1
の底部の周縁部が直接棚板Tの表面に接触した状態にな
る。従って、従来のように棚板Tに載置された箱体1が
傾くことはない。
【0035】図5は、本発明に係る箱体(ボックスファ
イル)が棚板上に載置された状態を示す正面図であり、
比較のために従来の箱体(ボックスファイル)を二点鎖
線で示している。この図に示すように、従来の展開板2
0においては、箱体10の底部は斜めに第四底板形成片
44が突出し、その結果棚板T上の箱体10は傾いた状
態になっている。これに対し、本発明に係る箱体1はそ
の底面から第四底板形成片44aが外部に突出していな
いため、棚板Tに載置された状態で傾くことはない。
【0036】図6は、本発明に係るボックスファイルを
組み立てるための展開板の他の例を示す平面図であり、
図7は、図6の展開板が組み立てられ、箱体が形成され
た状態のボックスファイルの一部切欠き斜視図である。
この実施例の場合は、図6に示すように、背面糊代部3
1、背面板32、正面板34および第二側面板35から
なる展開板2′の箱体胴部3については、第一側面板3
3の上部に切込み片33aがない状態で切込み部33b
が形成されている点、および第二側面板35の上部に延
設された補強片35a′が先の例のものよりも縦方向の
長さが短く設定されている点を除いて先の例のものと同
じである。
【0037】そして、この実施例においては、底板4′
の構成が先の例と異なっている。すなわち、まず第一底
板形成片41′および第三底板形成片43′はそれぞれ
同寸法であって頂辺が底辺に比べて相当短い逆台形状に
設定されている。そして、これらの左縁部に、上端部を
頂点にした三角形状の点描で示した第一糊代部51′お
よび第三糊代部53′が形成されている。
【0038】また、第二底板形成片42′および第四底
板形成片44a′は、それぞれ縦幅が正面板34の横幅
よりも若干幅広に形成されている。これら底板形成片4
2′,44a′の中央部よりも右寄りの下縁部分には、
左辺が垂線で形成された三角状切欠き部42b,44b
が形成されている。
【0039】これら三角状切欠き部42b,44bの頂
点部分にはそれぞれ左方向に向かって切り込まれた係止
凹部42c,44cが設けられており、これらの係止凹
部42c,44cの最奥部は底板形成片42′,44
a′横方向のちょうど中央部になるように位置設定され
ている。
【0040】そして、これら係止凹部42c,44cの
下部にはそれぞれ舌片42d,44dが三角状切欠き部
42b,44bに向かって形成されており、展開板2′
が組み立てられた状態で各係止凹部42c,44c同士
が互いに嵌まり合い、図7に示すように両舌片42d,
44dがはがい締め状態で箱体1′の内部に位置するよ
うになっている。
【0041】このような第二底板形成片42′および第
四底板形成片44a′の右端縁部にそれぞれ点描で示す
第二糊代部52′および第四糊代部54a′が形成され
ている。これらの糊代部52′,54a′は、点描で示
すように底板形成片42′,44a′の右上縁部を頂点
とする三角形状に設定されている。これら糊代部5
2′,54a′の形状は重要である。
【0042】すなわち、まず第二糊代部52′の右辺は
第一側面板33と正面板34との間に形成された折り目
nの下方への延長線に対して、角度βの傾斜が形成され
ており、同様に第四糊代部54a′の右辺は第二側面板
35の縁線pの下方への延長線に対して上記同様に角度
βの傾斜が形成されているのである。このような糊代部
52′,54a′はそれぞれ上記第三糊代部53′,5
1′に対応しており、接合された状態で第二糊代部5
2′および第四糊代部54a′が第三糊代部53′およ
び第一糊代部51′の上に載って外側に位置するように
なっている。
【0043】この実施例の展開板2′は以上のように構
成されているので、図6に示す一点鎖線を山折りに折り
曲げ、同点線を谷折りに折り曲げて各糊代部を接着剤を
介して接合し、組み立てると、図7に示すような箱体
1′が得られる。
【0044】この状態で、箱体1′の正面板34下部近
傍の底板4′は、最下部より第二糊代部52′、第三糊
代部53′および第四底板形成片44a′の順序で積層
された3層構造になっており、しかも最下部の第二糊代
部52′の側辺は、正面板34下部の稜線に対して角度
βで斜めになっており、第二糊代部52′の先端部は底
板4′の内側に入り込んだ状態になっている。
【0045】従って、先の例と同様に、箱体1′が組み
立てられた状態で、上記第二糊代部52′は展開板2′
折り目の折り癖に従って箱体1′の内部に向かうように
没入するため、箱体1′が棚板等の載置面に載置された
状態で箱体1′の下部の稜線部分のみが載置面に接触
し、箱体1′は傾かず、引き出し操作が円滑に行い得る
等の先の例のボックスファイルと同様の効果が得られ
る。
【0046】なお、この実施例の場合は、背面板32の
下部の底板4′も同様に構成されているため、背面板3
2を正面に据えて箱体1′を載置面に載置しても、上記
角度βによってスムーズな引き出し操作を行うことがで
きる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のボックスフ
ァイルは、展開板に矩形状の背面板、一対の側面板およ
びこれら側面板間に配置される正面板が設定され、これ
ら背面板、一対の側面板および正面板の下部に各々が組
み合わされることにより箱体の底板が形成される底板形
成片が下方に向かって延設され、上記一対の側面板に延
設された正面板側の最下層に位置する底板形成片の側辺
は箱体が組み立てられた状態で背面板に向かって斜めに
位置するように形成されてなるものである。
【0048】従って、箱体が組み立てられた状態におい
ては、底板形成片の正面板側の側縁部は箱体の底板周縁
部の内側に位置した状態になっている。そして、底板形
成片が折り込まれて形成された底板に常に箱体の内部に
向かうように折り畳み癖を付けておくことにより、箱体
の底板周縁部よりも内側に位置した底板形成片の側縁部
は上方に凹んだ状態になる。従って、箱体を棚板等に載
置すれば、箱体の底板の周縁部のみが適正に棚板等の表
面に当接する状態になり、ボックスファイルが傾かない
状態でそれを棚板等に載置することが可能になるため、
従来のようなボックスファイルが斜めに傾き、外観が見
苦しくなるという欠点は回避され好都合である。
【0049】また、たとえ箱体内に書類が装入され上記
側縁部が棚板の表面に接する状態になっていたとして
も、底板形成片の側縁部は斜めになっているため、ボッ
クスファイルの棚板からの引き出しに際し摩擦力によっ
て生じる上記側縁部に対して働く力は、平行方向と垂直
方向とに分散され、側縁部のめくれに作用する垂直方向
の力は少なくなり、その結果底板形成片のめくれによる
損傷は有効に抑止される。従って、たとえ棚板に上方に
凸出した縁材が設けられていたとしても、この縁材にひ
っかかって底板形成片がめくれることなくそれを容易に
乗り越えて円滑にボックスファイルを取りだすことが可
能になり、ボックスファイルの取り出し操作上有効であ
る。
【0050】また、展開板に一方の側端部から矩形状を
呈した背面糊代部、背面板、第一側面板、正面板および
第二側面板を順次設定し、上記背面板、第一側面板、正
面板および第二側面板には折り込まれて箱体の底板を形
成する第一底板形成片、第二底板形成片、第三底板形成
片および第四底板形成片をそれぞれ下方に向かって延設
し、上記第一底板形成片の表面および第二底板形成片の
表面には互いに隣接しかつそれぞれの基端側から先端側
に向かって幅が漸増する第一糊代部および第二糊代部を
設定し、上記第三底板形成片および第四底板形成片の互
いに隣接する側縁部間の距離は基端側から先端側に向か
って漸増するように設定し、第三底板形成片の表面およ
び第四底板形成片の裏面には互いに隣接する第三糊代部
および第四糊代部を設定するようにすれば、展開板を折
り曲げて第一糊代部および第二糊代部を互いに接着剤等
で接着するとともに、第三糊代部および第四糊代部を互
いに接着剤等で接着することによって箱体を組み立てた
状態においては、箱体の正面板および背面板に位置する
それぞれの底板形成片の側縁部は箱体の外側底面周縁部
の内側に位置した状態になり、折り畳み癖によって凹ん
だ状態になるため、ボックスファイルを棚板等の載置面
に載置すれば背面板、第一側面板、正面板および第二側
面板の下縁部が載置面に当止し、従来のような背面部お
よび正面部に位置した糊代部の膨出による箱体の傾きを
有効に抑止することができる。
【0051】また、箱体が組み立てられた状態で、第四
棚板形成部の正面側の側縁部は、基端側から先端側に向
けて斜めに傾斜した状態になっており、ボックスファイ
ルを棚板から引き出すに際して上記側縁部に垂直に加わ
る力は減少し、第四棚板形成部のめくれは有効に抑止さ
れる。
【0052】さらに、糊代部については、上記第一底板
形成片の表面および第四底板形成片の表面に展開板が組
み立てられた状態で互いに隣接しかつそれぞれの基端側
から先端側に向かって幅が漸増する第一糊代部および第
四糊代部を設定し、上記第二底板形成片の裏面および第
三底板形成片表面に互いに隣接しかつそれぞれの基端側
から先端側に向かって幅が漸増する第二糊代部および第
三糊代部を設定することによっても上記と同様の効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボックスファイルを組み立てるた
めの展開板の一例を示す平面図である。
【図2】図1の展開板を組み立てて得られたボックスフ
ァイルの一部切欠き斜視図であり、箱体が折り畳まれた
状態を示している。
【図3】図1の展開板を組み立てて得られたボックスフ
ァイルの一部切欠き斜視図であり、箱体が形成された状
態を示している。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】本発明に係るボックスファイルが棚板上に載置
された状態を示す正面図であり、比較のために従来のボ
ックスファイルを二点鎖線で示している。
【図6】本発明に係るボックスファイルを組み立てるた
めの展開板の他の例を示す平面図である。
【図7】図6の展開板を組み立てて得られたボックスフ
ァイルの一部切欠き斜視図であり、箱体が形成された状
態を示している。
【図8】従来のボックスファイルを組み立てるための展
開板を例示する平面図である。
【図9】図8の展開板を組み立てて得られた従来のボッ
クスファイルの一部切欠き斜視図であり、箱体が折り畳
まれた状態を示している。
【図10】図8の展開板を組み立てて得られた従来のボ
ックスファイルの一部切欠き斜視図であり、箱体が形成
された状態を示している。
【図11】従来のボックスファイルが棚板上に載置され
た状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1,1′,10 箱体 2,2′,20 展開板 3 箱体胴部 31 背面糊代部 32 背面板 33 第一側面板 33a 切込み片 33b 切込み部 34 正面板 34a 円孔 35 第二側面板35 35a,35a′ 補強片 35b 把持孔 4,4′ 底板 41,41′ 第一底板形成片 42,42′ 第二底板形成片 42b,44b 三角状切欠き部 42c,44c 係止凹部 42d,44d 舌片 43,43′ 第三底板形成片 44,44a,44a′ 第四底板形成片 5,5′ 糊代部 51,51′ 第一糊代部 52,52′ 第二糊代部 53,53′ 第三糊代部 54,54a,54a′ 第四糊代部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状に裁断された平板状可撓体から
    なる展開板が組み立てられて上方が開放した箱体が形成
    され、この箱体が折り畳み可能に構成されてなるボック
    スファイルにおいて、上記展開板には矩形状の背面板、
    一対の側面板およびこれら側面板間に配置される正面板
    が設定され、これら背面板、一対の側面板および正面板
    の下部に各々が組み合わされることにより箱体の底板が
    形成される底板形成片が下方に向かって延設され、上記
    一対の側面板に延設された正面板側の最下層に位置する
    底板形成片の側辺は箱体が組み立てられた状態で背面板
    に向かって斜めに位置するように形成されていることを
    特徴とするボックスファイル。
  2. 【請求項2】 所定形状に裁断された平板状可撓体から
    なる展開板が予め設定された折目に沿って折り曲げら
    れ、適所で接合されることによって上方が開放した箱体
    が形成され、この箱体が折り畳み可能に構成されてなる
    ボックスファイルにおいて、上記展開板には一方の側端
    部から矩形状を呈した背面糊代部、背面板、第一側面
    板、正面板および第二側面板が順次設定され、上記背面
    板、第一側面板、正面板および第二側面板には折り込ま
    れて箱体の底板を形成する第一底板形成片、第二底板形
    成片、第三底板形成片および第四底板形成片がそれぞれ
    下方に向かって延設され、上記第一底板形成片の表面お
    よび第二底板形成片の表面には互いに隣接しかつそれぞ
    れの基端側から先端側に向かって幅が漸増する第一糊代
    部および第二糊代部が設定され、上記第三底板形成片お
    よび第四底板形成片の互いに隣接する側縁部間の距離は
    基端側から先端側に向かって漸増するように設定され、
    第三底板形成片の表面および第四底板形成片の裏面には
    互いに隣接する第三糊代部および第四糊代部が設定され
    ていることを特徴とするボックスファイル。
  3. 【請求項3】 所定形状に裁断された平板状可撓体から
    なる展開板が予め設定された折目に沿って折り曲げら
    れ、適所で接合されることによって上方が開放した箱体
    が形成され、この箱体が折り畳み可能に構成されてなる
    ボックスファイルにおいて、上記展開板には一方の側端
    部から矩形状を呈した背面糊代部、背面板、第一側面
    板、正面板および第二側面板が順次設定され、上記背面
    板、第一側面板、正面板および第二側面板には折り込ま
    れて箱体の底板を形成する第一底板形成片、第二底板形
    成片、第三底板形成片および第四底板形成片がそれぞれ
    下方に向かって延設され、上記第一底板形成片の表面お
    よび第四底板形成片の表面には展開板が組み立てられた
    状態で互いに隣接しかつそれぞれの基端側から先端側に
    向かって幅が漸増する第一糊代部および第四糊代部が設
    定され、上記第二底板形成片の裏面および第三底板形成
    片表面には互いに隣接しかつそれぞれの基端側から先端
    側に向かって幅が漸増する第二糊代部および第三糊代部
    が設定されていることを特徴とするボックスファイル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004299237A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Kokuyo Co Ltd ボックスファイル
JP2006151431A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Nissee Kogyo Kk 組立式ファイルボックスの底部構造
JP2008253317A (ja) * 2007-03-31 2008-10-23 Cleanup Corp コンテナつき引き出し

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0574879B2 (ja) * 1984-12-07 1993-10-19 Dainippon Printing Co Ltd

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