JPH07169145A - 磁気記録再生装置のリールブレーキ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブレーキを正確に作動させ得る磁気記録再生
装置のリールブレーキ装置を提供すること。 【構成】 傾斜ポスト組立体を駆動させるローディング
ギアにカム部を形成し、供給リールを制動する供給ソフ
トブレーキには前記カム部に連動される作動部を形成す
ることにより、アンローディングからローディング動作
時、又はローディングからアンローディング動作時に、
前記ローディングギアにより供給ソフトブレーキが作動
するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置のリー
ルブレーキ装置に関するもので、詳しくはローディング
ギアを用いてリールブレーキを作動させることによりブ
レーキが正確に作動するようにした磁気記録再生装置の
リールブレーキ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の磁気記録再生装置のリールブレー
キ装置は、図６に示すように、ベースプレート１００の
後方の中央には左右方に移動可能なファンクションプレ
ート２０が設置され、前記ファンクションプレート２０
の中央部には縦方向にカム溝２０ｂが形成され、前記フ
ァンクションプレート２０の下部の一側には縦方向に案
内孔２０ａが形成されている。そして、前記案内孔２０
ａの内部には所定の距離を置いてファンクションプレー
ト２０の左右移動を案内するために案内ピン２４が挿入
され、前記案内ピン２４は前記案内孔２０ａを通じてベ
ースプレート１００上に固定されている。

【０００３】ベースプレート１００上の所定部位には供
給リールテーブル２１が設置され、前記供給リールテー
ブル２１の一側部にはリールブレーキ２２がベースプレ
ート１００上に固定された軸２２ａに軸着される。そし
て、前記リールブレーキ２２を供給リールテーブル２１
に密着させる方向にスプリング２５が設置されている。
前記スプリング２５の一端はベースプレート１００上に
固定され、他端はリールブレーキ２２の一端部に固定さ
れている。又、前記リールブレーキ２２の後端部は前記
ファンクションプレート２０のカム溝２０ｂに挿入され
る作動ピン２３と結合されている。

【０００４】このように構成された従来のリールブレー
キ装置はカムギア（図示せず）が回転すると、ファンク
ションプレート２０が前記カムギアの回転方向に従って
左右方のいずれかに移動し、この直線移動によりカム溝
２０ｂ内に設置された作動ピン２３に連結されたリール
ブレーキ２２が供給リールテーブル２１を制動又は解除
することとなる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
リールブレーキ装置はファンクションプレート２０の直
線運動（つまり、ファンクションプレート２０を駆動源
として用いる）により供給リールブレーキ２２が作動さ
れるので正方向と逆方向のストロークの差が発生し、前
記ファンクションプレート２０のサイズが大きくなる
と、曲がり等が発生するため、リールブレーキを正確に
制御し得ないという問題点がある。

【０００６】従って、本発明の目的は傾斜ポスト組立体
を駆動させるローディングギアにカム部を形成してリー
ルブレーキを作動させることにより、ブレーキを正確に
制動し得る磁気記録再生装置のリールブレーキ装置を提
供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の磁気記録再生装置のリールブレーキ
装置は、傾斜ポスト組立体を駆動させるローディングギ
アにカム部を形成し、供給リールを制動する供給ソフト
ブレーキにはカム部に連動する接触部を形成することに
より、アンローディングからローディング動作時、又は
ローディングからアンローディング時にローディングギ
アにより供給ソフトブレーキが作動されるように構成さ
れる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例によるリールブレー
キ装置を添付図面に基づいて詳細に説明する。図１は本
発明の一実施例による磁気記録再生装置のリールブレー
キ装置を示す平面図である。図１において、リールブレ
ーキ装置は、ベースプレート１の後方面の中央部に円筒
形の回転ヘッドドラム２が設置され、前記ベースプレー
ト１の前方面下部の一側には供給リールテーブル３が設
置されている。前記供給リールテーブル３は、図２に示
すように、ベースプレート１上に固設された軸３ｃに回
転可能に結合される。そして、前記回転ヘッドドラム２
の両側部には、図１に示すように、一定距離を置いて前
記ベースプレート１上に一対のローディング案内溝１
ａ，１ａが形成され、前記ローディング案内溝１ａ，１
ａの上部の両側にはベースプレート１上にネズ（図示せ
ず）により固設された位置決定部材１５，１５が設置さ
れ、前記各々の両側案内溝１ａ，１ａには傾斜ポスト組
立体７，７がそれぞれ挿入される。

【０００９】前記回転ヘッドドラム２の前方側には、左
側及び右側ローディングギア４，５が互いに噛み合って
ベースプレート１上に軸着される。そして、前記左側及
び右側ローディングギア４，５の下部面と駆動アーム６
ａ，６ａの一側面はスプリング（図示せず）を介在して
軸着され、前記駆動アーム６ａ，６ｂはピボット可能に
移動するために関節形ローディングレバー６，６とピン
６ｂ，６ｂにより連結される。又、前記関節形ローディ
ングレバー６の一端部は前述したようにピン６ｂに連結
されるが他端部は傾斜ポスト組立体７の一端部に連結さ
れる。前記傾斜ポスト組立体７には傾斜ポスト８とガイ
ドローラー９が一定距離をおいてそれぞれ結合されてい
る。

【００１０】図２に示すように、ベースプレート１の後
方に設置されたカムギア１０はベースプレート１上に設
置された供給リールテーブル３の下部に位置するように
軸着され、その外周面にはギア部１０ａと同心円部１０
ｂでなる不連続ギアが形成されている。前記ローディン
グギア５はカムギア１０のギア部１０ａにより駆動さ
れ、同心円部１０ｂによりローディング及びアンローデ
ィング位置が維持される。

【００１１】供給リールテーブル３の一側部には、図２
及び図５に示すように、供給リールテーブル３を制動又
は解除させるために供給ソフトブレーキ１１が設置され
ている。前記供給ソフトブレーキ１１はベースプレート
１の上面から上方に突出するように固定された軸１１ａ
にスプリング１２を介在して回転可能に結合され、前記
スプリング１２により一方向に弾支される。そして、前
記供給ソフトブレーキ１１の先端部には供給リールテー
ブル３を制動するための摩擦部材１３が付着され、後端
部には下方に突出する作動ピン１４が形成され、前記作
動ピン１４はベースプレート１上に形成された孔１ｂを
通じて下方に突出している。

【００１２】前記右側ローディングギア５は、図２及び
図４に示すように、円弧面を有する一対の位置維持突出
部５ａが対称に設置され、前記位置維持突出部５ａの外
周縁の一側部にはカムギア１０のギア部１０ａと噛み合
って相互動作するカムプーリギア５ｂが形成され、その
上側部には左側ローディングギア４（図１参照）のギア
部と噛み合う左側ローディングギア解除ギア５ｃが形成
され、前記解除ギア５ｃの上側部にはギアが形成されて
いないカム面５ｄとカム突出面５ｅが形成されている。
そして、右側ローディングギア５が回転可能に嵌合され
た軸５ｆはベースプレート１上に形成された孔１ｃに挿
入される。又、前記供給ソフトブレーキ１１の作動ピン
１４は前記カム面５ｄとカム突出面５ｅに接触して駆動
するようになっている。本実施例では右側ローディング
ギア５の構造に対してのみ言及したが、右側ローディン
グギア５の構造に類似する構造に左側ローディングギア
４を形成して使用してもよい。

【００１３】以下、本発明の一実施例によるリールブレ
ーキ装置の動作関係を説明する。図３Ａはリールブレー
キ装置のアンローディング状態を示す平面図である。同
図に示すように、カムギア１０の同心円部１０ｂが右側
ローディングギア５の位置維持突出部５ａに接触してい
るので、カムギア１０の回転により右側ローディングギ
ア５が回転しなくなる。そして、カムギア１０の回転が
続くと、カムギア１０のギア部１０ａが右側ローディン
グギア５のギア５ｂと噛み合うこととなるので、カムギ
ア１０の回転につれて右側ローディングギア５も左回り
に回転し、右側ローディングギア５の回転が左側ローデ
ィングギア解除ギア５ｃにより左側ローディングギア４
に伝達されて左側ローディングギア４が右回りに回転す
ることにより左側及び右側ローディングギア４，５の関
節形ローディングレバー６，６が運動軌跡に沿って傾斜
ポスト組立体７をローディング案内溝１ａ内で案内し移
動させることとなる。

【００１４】このようなアンローディング状態で供給ソ
フトブレーキ１１の動作を説明すると次のようである。
アンローディング状態で、カムギア１０の同心円部１０
ｂは右側ローディングギア５の位置維持突出部５ａに接
触しており、供給ソフトブレーキ１１の作動ピン１４は
右側ローディングギア５のカム面５ｄに接触しているの
で、供給ソフトブレーキ１１の摩擦部材１３がスプリン
グ１２（図３参照）の弾性力により供給リール３ｂと一
体的に軸着された供給リールダイ３ａの回転を制御する
ことができる。

【００１５】一方、図３Ｂはリールブレーキ装置のロー
ディング動作状態を示す平面図である。前記カムギア１
０が図３Ａのようなアンローディング状態から右回りに
回転すると、図３Ｂのようにローディング動作すること
となる。即ち、カムギア１０が右回りに回転すると、カ
ムギア１０のギア部１０ａが右側ローディングギア５の
カムプーリギア５ｂと噛み合い、右側ローディングギア
５が左回りに回転することとなる。この際に、傾斜ポス
ト組立体７は、図１に示すように、ローディング案内溝
１ａに沿ってローディング案内溝１ａの上部に位置する
位置決定部材１５に接触することとなる。

【００１６】図３Ｃはリールブレーキ装置のローディン
グ完了装置を示す平面図である。図３Ｂのように前記傾
斜ポスト組立体７が位置決定部材１５に接触すると、供
給ソフトブレーキ１１の作動ピン１４は右側ローディン
グギア５のカム突出面５ｅに接触することとなる。その
後、カムギア１０及び右側ローディングギア５の回転が
続くと、前記作動ピン１４はカム突出面５ｅ上に、図３
Ｃに示すように完全に乗り上げて、供給ソフトブレーキ
１１はスプリング１２の弾性力を克服しながら左回りに
回転することとなる。この際に、前記ブレーキ１１の一
側に設置された摩擦部材１３は供給リールテーブル３か
ら離脱して供給リール３ｂの回転を制御しなくなる。そ
して、前記カムギア１０の同心円部１０ｂが右側ローデ
ィングギア５の反対面の位置維持突出部５ａに接触する
ため、右側ローディングギア５はそれ以上回転しなくな
る。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の一実施例
による供給ブレーキ装置はローディングギアのカム部を
用いて供給ソフトブレーキを駆動するため、ブレーキの
ストロークを正確に維持することができるので、動作の
正確度が高くなる。また、別の駆動部品を使用しない
で、既存のローディングギアを用いて供給ソフトブレー
キを作動させることにより、使用部品数を節減し得ると
いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による磁気記録再生装置のリ
ールブレーキ装置の平面図である。

【図２】本発明の一実施例によるリールブレーキ装置の
組立状態図である。

【図３】Ａは本発明のリールブレーキ装置のアンローデ
ィング状態を示す平面図、Ｂは本発明のリールブレーキ
装置のローディング状態を示す平面図、Ｃは本発明のリ
ールブレーキ装置のローディング完了状態を示す平面図
である。

【図４】本発明の要部である右側ローディングギアの平
面図である。

【図５】本発明のリールブレーキ装置の高低関係を示す
断面図である。

【図６】従来の磁気記録再生装置のリールブレーキ装置
の概略的構成を示す平面図である。

【符号の説明】

１，１００…ベースプレート １ａ…ローディング案内溝 ２…回転ヘッドドラム ４…左側ローディングギア ５…右側ローディングギア ７…傾斜ポスト組立体 ８…傾斜ポスト ９…ガイドローラー １０…カムギア １１…供給ソフトブレーキ １３…摩擦部材 ２０…供給ソフトブレーキ ２０ａ…案内孔 ２０ｂ…カム溝 ２２…供給ブレーキ ２３…作動ピン ２４…案内ピン ２５…スプリング

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベク ミュン−チョル 大韓民国，ソウル，カンドン−ク，ドゥン チョン−ドン，ジュコン アパート 463 −608 (72)発明者 ホン スン−ピョ 大韓民国，キュンキ−ド，スウォン，ジャ ンアン−ク，チュンチュン−ドン，ジュコ ン アパート 125−202 (72)発明者 リー ジ ヨン 大韓民国，ソウル，ジョンロ−ク，ブアム −ドン，316 (72)発明者 リュ リー ヒュン 大韓民国，ソウル，ドボン−ク，スヨー １−ドン，51−55 (72)発明者 リー ソー−ボム 大韓民国，キュンキ−ド，スウォン，クウ ォンスン−ク，コドゥン−ドン，191−29 (72)発明者 パーク ヘー ヨーン 大韓民国，キュンキ−ド，ウイワン，サム −ドン，146−71，ウースン アパート 113−408 (72)発明者 リー ヨーン−シグ 大韓民国，キュンキ−ド，スウォン，クウ ォンスン−ク，メタン−ドン，ジュコン アパート 522−401

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 傾斜ポスト組立体を駆動させるローディ
   ングギアにカム部を形成し、供給リールを制動する供給
   ソフトブレーキには前記カム部に連動される作動部を形
   成することにより、アンローディングからローディング
   動作時、又はローディングからアンローディング動作時
   に、前記ローディングギアにより供給ソフトブレーキが
   作動するように構成したことを特徴とする磁気記録再生
   装置のリールブレーキ装置。
2. 【請求項２】 前記ローディングギアのカム部は、アン
   ローディング状態及び傾斜ポストの移動中には供給ソフ
   トブレーキが供給リールに密着し、ローディング完了後
   には供給ソフトブレーキが供給リールから離脱するよう
   に構成したことを特徴とする請求項１記載の磁気記録再
   生装置のリールブレーキ装置。