JPH07169116A - 光ディスク及び光ディスク製造用スタンパ - Google Patents

光ディスク及び光ディスク製造用スタンパ

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JPH07169116A
JPH07169116A JP30898393A JP30898393A JPH07169116A JP H07169116 A JPH07169116 A JP H07169116A JP 30898393 A JP30898393 A JP 30898393A JP 30898393 A JP30898393 A JP 30898393A JP H07169116 A JPH07169116 A JP H07169116A
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JP
Japan
Prior art keywords
stamper
hardness
optical disk
peripheral portion
circumferential part
Prior art date
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Pending
Application number
JP30898393A
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English (en)
Inventor
Toshimitsu Tanaka
登志満 田中
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続射出成形時における光ディスク製造用ス
タンパの形状の経時変化を防いで、光ディスクを効率よ
く安定に供給することを目的とする。 【構成】 円盤状光ディスク製造用スタンパにおいて、
円盤の内周部と円盤の外周部との硬度が同一で円盤の中
周部の硬度が前記内周部及び外周部の硬度と異なること
を特徴とする光ディスク製造用スタンパ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク及び光ディ
スク製造用スタンパに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクの基板は一般に光ディスク製
造用スタンパを原盤として樹脂を射出成形することによ
り製造される。
【0003】この光ディスク製造用スタンパは、プリグ
ルーブパターン等が形成されたガラス基板上に導電化膜
を形成し、続いてNi等を電鋳した後、ガラス基板を剥
離して完成させるものである。このときガラス基板とし
ては円盤状の基板を使用するため通常は円盤外周部の電
流密度が高くなり、スタンパの硬度分布は図2の(5)
に示されるようなスタンパ中心部からスタンパ外周部へ
向けて単調減少する分布を示す。
【0004】また、所望されるスタンパの大きさ(通常
は直径30mm〜170mm)よりも30〜100mm
くらい大きい円盤状基板を用いて電鋳した後、外周部分
を切り落とすことにより硬度の均一なスタンパを製造す
る方法も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スタンパを用いて光ディスクの連続射出成形を行うと、
射出温度や射出圧等によりスタンパの形状が経時変化
し、ディスク成形に支障をきたす、という問題があっ
た。
【0006】本発明は、連続射出成形時における光ディ
スク製造用スタンパの形状の経時変化を防いで、光ディ
スクを効率よく安定に供給することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、円盤状光ディスク製造用スタンパにおいて、円盤
の内周部と円盤の外周部との硬度が同一で円盤の中周部
の硬度が前記内周部及び外周部の硬度と異なることを特
徴とする光ディスク製造用スタンパである。
【0008】また、本発明は、円盤状光ディスク製造用
スタンパにおいて、円盤の外周部の硬度が円盤の内周部
の硬度よりも大きいことを特徴とする光ディスク製造用
スタンパである。
【0009】また、本発明は、上記いずれかの光ディス
ク製造用スタンパを用いて作製されたことを特徴とする
光ディスクである。
【0010】
【作用】本発明の光ディスク製造用スタンパは、外周部
の硬度が他の部位よりも大きくなるように硬度を連続又
は断続に変化させることにより、あるいは外周部と内周
部の硬度を同程度にして中周部の硬度を向上又は低下さ
せることにより、連続射出成形時における変形を防ぐも
のである。
【0011】そのような本発明に係るスタンパは、適宜
に遮蔽率を変化させた遮蔽板を使用してガラス基板上の
各位置における電流密度をコントロールしながら電鋳を
行うことにより得られる。
【0012】遮蔽率は遮蔽板に多数個の貫通穴等を開け
ることにより調整され、次式で表される。
【0013】 遮蔽率={(遮蔽板面積−合計穴面積)/遮蔽板面積} スタンパの材料としては、ニッケル等を挙げることがで
きる。
【0014】本発明において、スタンパの外周部とは、
例えば該スタンパの内径をr1、外径をr2としたとき
に、次式(1)で示される該スタンパの半径Rから外側
の領域、
【0015】
【数1】 特には、次式(2)で示されるRから外側の領域を示
し、
【0016】
【数2】 内周部とは、次式(3)で示されるRから内側の領域、
【0017】
【数3】 特には、次式(4)で示されるRから内側の領域を示
す。
【0018】
【数4】 内周部と外周部との間の領域を中周部とする。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0020】実施例1 ガラス基板上にプリグルーブパターンを形成し、その上
に導電化膜を形成し、続いてこの導電化膜を陰極として
Ni電鋳を次の要領で行った。即ち、半径方向における
中心部からの距離(半径R)が30〜60mmの範囲
(中周部)を遮蔽率70%の遮蔽板により遮蔽して電流
密度を3A/cm2とし、それ以外の部分の電流密度を
6A/cm2として電鋳を行った。その際、遮蔽板を使
用しないことにより外周部の電流密度と内周部の電流密
度とを同一にした。電鋳後、ガラス基板を剥離し光ディ
スク製造用スタンパを得た。尚、このスタンパの内径r
1は20μm、外径r2は160μmである。
【0021】上記のごとく作製したスタンパの半径方向
の硬度(ビッカース硬度Hv)分布を調べた。その結果
を図1(3)に示す。同図に示されるようにこのスタン
パは半径方向における中心部からの距離が30〜60m
mの範囲(中周部)の硬度が350であり、内周部及び
外周部では250であった。
【0022】このスタンパを射出成形機の金型に組み付
けて射出成形により光ディスク2万枚を連続製造した。
【0023】また、図1(1)及び(2)に示される硬
度分布を持つ従来のスタンパを使用して同様に光ディス
ク2万枚を製造した。
【0024】連続成形終了後のスタンパの変形量を基準
平面からのそり量により評価した。その結果を表1に示
す。表中において、◎は0〜100μmのそり量、○は
100〜200μmのそり量、△は200〜1000μ
mのそり量、×は1000μm以上のそり量を表す。
【0025】
【表1】 また、上記のごとく製造された光ディスクの光記録特性
を調べたところ、本発明スタンパにより製造された光デ
ィスクは、従来スタンパにより製造されたものに比べ
て、良好な信号が得られた。
【0026】実施例2 図2(4)に示される硬度分布を持つ光ディスク製造用
スタンパ(内径20μm、外径160μm)を次の要領
で製造した。
【0027】内周部から外周部になるに応じて遮蔽率を
90%〜60%に変化させ、電流密度を6〜3A/cm
2にコントロールし、硬度差をもたせることにより製造
した。
【0028】図2(6)に示される硬度分布を持つ光デ
ィスク製造用スタンパを次の要領で製造した。
【0029】R30〜R60mm(中周部)以外の部分
に遮蔽板を使用し、遮蔽板とガラス基板との距離を30
mmにすることにより、R10〜R30(内周部)及び
R60〜R80(外周部)において硬度変化を持つスタ
ンパを製造した。尚、図2(6)で示される分布を持つ
スタンパは図2(4)で示される分布を持つスタンパと
同様の製造方法によっても製造することができる。
【0030】上記のごとく製造したスタンパを使用して
実施例1と同様に光ディスクを1つのスタンパにつき2
万枚連続成形した。
【0031】また、図2(5)で示される硬度分布を持
つ従来のスタンパを用いて同様に光ディスク2万枚を連
続成形した。
【0032】連続成形終了後のスタンパの変形量を実施
例1と同様に評価した。その結果を表1に併せて示す。
【0033】実施例3 図1(3)で示される硬度分布において、中周部の高硬
度部を更に細かく高硬度部、低硬度部、高硬度部の順に
変化させたスタンパを実施例1と同様の手法により製造
し、光ディスク2万枚を連続射出成形した。その結果、
成形基板のそり量が少なくなり、良好であった。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、連続射出成形時におけ
る光ディスク製造用スタンパの形状の経時変化を防い
で、光ディスクを効率よく安定に供給することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で製造した光ディスク製造用スタンパ
及び従来スタンパの半径方向の硬度分布を示すグラフで
ある。
【図2】実施例2で製造した光ディスク製造用スタンパ
及び従来スタンパの半径方向の硬度分布を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1、2、5 従来のスタンパの硬度分布 3、4、6 本発明のスタンパの硬度分布

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状光ディスク製造用スタンパにおい
    て、円盤の内周部と円盤の外周部との硬度が同一で円盤
    の中周部の硬度が前記内周部及び外周部の硬度と異なる
    ことを特徴とする光ディスク製造用スタンパ。
  2. 【請求項2】 円盤状光ディスク製造用スタンパにおい
    て、円盤の外周部の硬度が円盤の内周部の硬度よりも大
    きいことを特徴とする光ディスク製造用スタンパ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の光ディスク製造
    用スタンパを用いて作製されたことを特徴とする光ディ
    スク。
JP30898393A 1993-12-09 1993-12-09 光ディスク及び光ディスク製造用スタンパ Pending JPH07169116A (ja)

Priority Applications (1)

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JP30898393A JPH07169116A (ja) 1993-12-09 1993-12-09 光ディスク及び光ディスク製造用スタンパ

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JP30898393A JPH07169116A (ja) 1993-12-09 1993-12-09 光ディスク及び光ディスク製造用スタンパ

Publications (1)

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JPH07169116A true JPH07169116A (ja) 1995-07-04

Family

ID=17987545

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JP30898393A Pending JPH07169116A (ja) 1993-12-09 1993-12-09 光ディスク及び光ディスク製造用スタンパ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009043324A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Toshiba Corp 複製スタンパ、その製造方法、そのスタンパを用いて製造された磁気記録媒体が搭載される磁気記録装置、およびそのスタンパを用いて製造された光ディスク

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009043324A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Toshiba Corp 複製スタンパ、その製造方法、そのスタンパを用いて製造された磁気記録媒体が搭載される磁気記録装置、およびそのスタンパを用いて製造された光ディスク
JP4653787B2 (ja) * 2007-08-08 2011-03-16 株式会社東芝 複製スタンパおよびその製造方法

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