JPH0716879B2 - 研削工具 - Google Patents
研削工具Info
- Publication number
- JPH0716879B2 JPH0716879B2 JP14176886A JP14176886A JPH0716879B2 JP H0716879 B2 JPH0716879 B2 JP H0716879B2 JP 14176886 A JP14176886 A JP 14176886A JP 14176886 A JP14176886 A JP 14176886A JP H0716879 B2 JPH0716879 B2 JP H0716879B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grindstone
- grinding
- filler
- particles
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は研磨材としてダイヤモンドや立方晶窒化ほう素
の超砥粒を備えた研削工具、特に結合材中に充填材を含
有せしめた研削工具に関するものである。
の超砥粒を備えた研削工具、特に結合材中に充填材を含
有せしめた研削工具に関するものである。
上記超砥粒は結合材によつて保持せしめられる。結合材
としては一般にフエノール、ポリイミド系等の有機重合
体を基材とするレジンボンド、主としてブロンズ系のメ
タル粉末を基材とするメタルボンドがある。また、長
石、耐火粘土等のセラミツク質原料またはSiO2−Al2O3
−Li2O系の結晶化ガラス粉末等のガラス質原料を基材と
するビトリフアイドボンドがある。
としては一般にフエノール、ポリイミド系等の有機重合
体を基材とするレジンボンド、主としてブロンズ系のメ
タル粉末を基材とするメタルボンドがある。また、長
石、耐火粘土等のセラミツク質原料またはSiO2−Al2O3
−Li2O系の結晶化ガラス粉末等のガラス質原料を基材と
するビトリフアイドボンドがある。
これ等の結合材にはこれに抗摩耗性を付与し、また結合
材に圧接すようとする被研削材表面部や切屑を微小切屑
として排除して砥石の目づまりを防ぐために耐摩耗不活
性材の粒子からなる充填材が含有せしめられる。充填材
としては一般に、窒化けい素、炭化けい素、アルミナ、
ジルコニヤ、シリカ等の粒子が用いられている。しかし
ながら一方においては、形状修正(トルーイング)時の
研削抵抗が極めて大きくなる。
材に圧接すようとする被研削材表面部や切屑を微小切屑
として排除して砥石の目づまりを防ぐために耐摩耗不活
性材の粒子からなる充填材が含有せしめられる。充填材
としては一般に、窒化けい素、炭化けい素、アルミナ、
ジルコニヤ、シリカ等の粒子が用いられている。しかし
ながら一方においては、形状修正(トルーイング)時の
研削抵抗が極めて大きくなる。
即ち、第1図に示すような砥石(図例はビトリフアイド
ボンド砥石)において、第3図に示すように砥石層の平
坦度不良の場合にはトルーイングを行なつて第4図に示
すように形状修正される。この場合、結合材3中に超砥
粒4の他に充填材5が存在すると研削抵抗が大きくな
る。特に砥石径の小さい筒形の内面研削用ビトリフアイ
ドボンド砥石などにおいては砥石の剛性が小さいためト
ルーイング時の研削抵抗により破損が生じることがあ
る。また、砥石でセラミツクス、高硬度鋼材等を研削す
る場合、充填材の表面が摩耗して平滑化してくると、研
削抵抗が急速に大きくなる。
ボンド砥石)において、第3図に示すように砥石層の平
坦度不良の場合にはトルーイングを行なつて第4図に示
すように形状修正される。この場合、結合材3中に超砥
粒4の他に充填材5が存在すると研削抵抗が大きくな
る。特に砥石径の小さい筒形の内面研削用ビトリフアイ
ドボンド砥石などにおいては砥石の剛性が小さいためト
ルーイング時の研削抵抗により破損が生じることがあ
る。また、砥石でセラミツクス、高硬度鋼材等を研削す
る場合、充填材の表面が摩耗して平滑化してくると、研
削抵抗が急速に大きくなる。
本発明は上記の実情に鑑みてなされたもので、充填材含
有結合材を用いた超砥粒砥石において、研削時およびト
ルーイング時の研削抵抗を減少せしめ、研削性能および
砥石寿命の向上、作業性の改善をはかり、もつて従来の
問題点を解決することを目的とするものである。
有結合材を用いた超砥粒砥石において、研削時およびト
ルーイング時の研削抵抗を減少せしめ、研削性能および
砥石寿命の向上、作業性の改善をはかり、もつて従来の
問題点を解決することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明は充填材として多気孔
の粒子を用いたことを特徴とする。
の粒子を用いたことを特徴とする。
上記粒子としては窒化けい素、アルミナ等よりなる多気
孔粒子が用いられ得る。粒子は気孔が分散していること
が必要であり、単なる中空状粒子では本発明の目的が達
せられない。
孔粒子が用いられ得る。粒子は気孔が分散していること
が必要であり、単なる中空状粒子では本発明の目的が達
せられない。
本発明はビトリフアイドボンド砥石の他、レジンボンド
砥石、メタルボンド砥石にも適用し得る。
砥石、メタルボンド砥石にも適用し得る。
トルーイング時、多気孔充填材粒子は粉砕され易く、ト
ルーイング研削抵抗の低下に貢献する。また、結合材面
には破砕された切れ刃状充填材が存在するので切屑除去
性能の向上、耐焼付性の向上がなされる。また、充填材
粒子の破砕により砥石面にチツプポケツトが形成され
る。これにより被研削材と砥石面との接触面積が少くな
るとともに、チツプポケツトが切屑の逃がし場となるた
め、研削抵抗が小さくなる。また、このように切屑がチ
ツプポケツトに逃げることにより砥石の目ずまりが防止
されるとともにチツプポケツトによるクーラント保持性
向上と相まつて、砥石の耐焼付性が良好となり、砥石寿
命の向上がはかられる。
ルーイング研削抵抗の低下に貢献する。また、結合材面
には破砕された切れ刃状充填材が存在するので切屑除去
性能の向上、耐焼付性の向上がなされる。また、充填材
粒子の破砕により砥石面にチツプポケツトが形成され
る。これにより被研削材と砥石面との接触面積が少くな
るとともに、チツプポケツトが切屑の逃がし場となるた
め、研削抵抗が小さくなる。また、このように切屑がチ
ツプポケツトに逃げることにより砥石の目ずまりが防止
されるとともにチツプポケツトによるクーラント保持性
向上と相まつて、砥石の耐焼付性が良好となり、砥石寿
命の向上がはかられる。
なお、充填材粒子の気孔率は10%〜80%が適当である。
10%以下では多気孔として効果が充分に発揮されず、80
%を越えると粒子が脆くなりすぎる。
10%以下では多気孔として効果が充分に発揮されず、80
%を越えると粒子が脆くなりすぎる。
第1図は内面研削用筒型砥石を示すもので砥石ボデー1
の外周には砥石層2が形成されている。
の外周には砥石層2が形成されている。
第2図は上記砥石層2のトルーイング後のA部拡大断面
を示すもので、ビトリフアイド結合材3には立方晶窒化
ほう素の超砥粒4が保持されており、また結合材3中に
は充填材たる多気孔の窒化けい素粒子5が分散してい
る。砥石面には上部が破砕された充填剤5によりチツプ
ポケツト6が形成されており、チツプポケツト6内には
切り刃状に充填材粒子片が突出している。なお、図中7
はビトリフアイド結合材3の気孔である。
を示すもので、ビトリフアイド結合材3には立方晶窒化
ほう素の超砥粒4が保持されており、また結合材3中に
は充填材たる多気孔の窒化けい素粒子5が分散してい
る。砥石面には上部が破砕された充填剤5によりチツプ
ポケツト6が形成されており、チツプポケツト6内には
切り刃状に充填材粒子片が突出している。なお、図中7
はビトリフアイド結合材3の気孔である。
上記構造の砥石において、砥石ボデー外径39mm、その外
周のビトリフアイド砥石層外径45mmで長さ30mmの内面研
削用筒型砥石をもつ切削工具で被削材としてクロム−モ
リブデン鋼〔SCM435(HE)〕部材を研削条件Z=4.5mm3
/mm・sで研削を行なつた。
周のビトリフアイド砥石層外径45mmで長さ30mmの内面研
削用筒型砥石をもつ切削工具で被削材としてクロム−モ
リブデン鋼〔SCM435(HE)〕部材を研削条件Z=4.5mm3
/mm・sで研削を行なつた。
なお、砥石層は立方晶窒化ほう素超砥粒(井120〜140)
19容積%(以下、単に%とする)、ビトリフアイドボン
ド 28%、窒化けい素充填材(井170〜250)34%、気孔
19%である。充填材は焼結用窒化けい素粉末の中間製品
として得られる気孔率40%のもの(昭和電工株式会社
製、商品名UN20)を用いた。
19容積%(以下、単に%とする)、ビトリフアイドボン
ド 28%、窒化けい素充填材(井170〜250)34%、気孔
19%である。充填材は焼結用窒化けい素粉末の中間製品
として得られる気孔率40%のもの(昭和電工株式会社
製、商品名UN20)を用いた。
また比較品として気孔有しない窒化けい素充填材を含
み、他は同一構造の従来の研削工具を用いた。
み、他は同一構造の従来の研削工具を用いた。
結果を第5図に示す。B、B′はそれぞれ本発明工具お
よび従来工具の法線研削抵抗を、C、C′はそれぞれ本
発明工具および従来工具の接線研削抵抗を示す。
よび従来工具の法線研削抵抗を、C、C′はそれぞれ本
発明工具および従来工具の接線研削抵抗を示す。
従来工具の法線研削抵抗を1としたとき本発明工具のこ
れは0.81、従来工具の接線研削抵抗は0.37、本発明工具
のそれは0.34であつた。
れは0.81、従来工具の接線研削抵抗は0.37、本発明工具
のそれは0.34であつた。
このように多気孔充填材を含む砥石を有する本発明の研
削工具は研削抵抗が小さくなり、かつ上記チツプポケツ
トの存在により耐久性が向上する。更にトルーイング時
の研削抵抗も小さくなり、切込みが著しく容易となる。
削工具は研削抵抗が小さくなり、かつ上記チツプポケツ
トの存在により耐久性が向上する。更にトルーイング時
の研削抵抗も小さくなり、切込みが著しく容易となる。
第1図は研削工具用砥石の斜視図、第2図は本発明の砥
石層の拡大断面図(第1図のA部)、第3図は従来の砥
石層のトルーイング前の拡大断面図、第4図は従来の砥
石層のトルーイング後の拡大断面図、第5図は従来砥石
と本発明砥石の研削抵抗を比較した図である。 1……砥石ボデー、2……砥石層 3……結合材、4……超砥粒 5……充填材 6……チツプポケツト
石層の拡大断面図(第1図のA部)、第3図は従来の砥
石層のトルーイング前の拡大断面図、第4図は従来の砥
石層のトルーイング後の拡大断面図、第5図は従来砥石
と本発明砥石の研削抵抗を比較した図である。 1……砥石ボデー、2……砥石層 3……結合材、4……超砥粒 5……充填材 6……チツプポケツト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関谷 泰久 愛知県豊川市御油町東沢1番地の1
Claims (1)
- 【請求項1】ダイヤモンド粒子または立方晶窒化ほう素
粒子の超砥粒からなる研磨材を用い、かつ結合材中に充
填材を含有せしめた研削工具において、上記充填材とし
て多気孔粒子を用いたことを特徴とする研削工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14176886A JPH0716879B2 (ja) | 1986-06-18 | 1986-06-18 | 研削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14176886A JPH0716879B2 (ja) | 1986-06-18 | 1986-06-18 | 研削工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS632669A JPS632669A (ja) | 1988-01-07 |
JPH0716879B2 true JPH0716879B2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=15299723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14176886A Expired - Fee Related JPH0716879B2 (ja) | 1986-06-18 | 1986-06-18 | 研削工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0716879B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2042268A2 (en) | 2007-09-28 | 2009-04-01 | Toyoda Van Moppes Ltd. | Grinding wheel |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2765167B2 (ja) * | 1990-03-13 | 1998-06-11 | 三菱マテリアル株式会社 | 多孔質レジンボンド砥石およびその製造方法 |
US6415065B1 (en) | 1995-08-04 | 2002-07-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Image processing apparatus and method therefor |
US6215561B1 (en) | 1997-02-28 | 2001-04-10 | Seiko Epson Corporation | Image processing apparatus and image processing method |
US6304671B1 (en) | 1997-10-08 | 2001-10-16 | Seiko Epson Corporation | Image processing apparatus using an offset correction table enabling interpolation to be performed without conditional jumps |
JP6524783B2 (ja) * | 2015-04-27 | 2019-06-05 | 株式会社ジェイテクト | 砥石の製造方法 |
-
1986
- 1986-06-18 JP JP14176886A patent/JPH0716879B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2042268A2 (en) | 2007-09-28 | 2009-04-01 | Toyoda Van Moppes Ltd. | Grinding wheel |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS632669A (ja) | 1988-01-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100359401B1 (ko) | 연삭 공구 | |
US5651729A (en) | Grinding wheel, grinding rim for a grinding tool, and method of manufacturing a grinding tool | |
JPH05285833A (ja) | 研削ホイール用ドレッサ | |
WO2002022310A1 (fr) | Meule a grains tres abrasifs pour poli miroir | |
JPH10118938A (ja) | 超砥粒砥石 | |
JPH0716879B2 (ja) | 研削工具 | |
JP3086667B2 (ja) | 超砥粒砥石 | |
JP2004268200A (ja) | 複合型レジノイド砥石 | |
JP2680739B2 (ja) | レジンボンド超砥粒砥石 | |
JP2006297528A (ja) | 塊状砥粒を有するレジノイド砥石の製造方法 | |
JPH0857768A (ja) | 重研削用ビトリファイドボンド砥石 | |
JPH0615572A (ja) | 研削砥石 | |
JPH10138148A (ja) | ビトリファイド超砥粒砥石 | |
JP2000158347A (ja) | 熱処理砥粒を用いた超砥粒砥石およびその製造方法 | |
JPS62176769A (ja) | 研削砥石 | |
JPH05277956A (ja) | レジンボンド砥石 | |
JP3209437B2 (ja) | レジンボンド超砥粒砥石の製造法 | |
KR100334430B1 (ko) | 연삭휠의 팁 제조방법 | |
JP2680271B2 (ja) | 両頭平面研削砥石 | |
JP2003094341A (ja) | メタルボンド超砥粒砥石 | |
JPH03213272A (ja) | ビトリファイド超砥粒砥石 | |
JP2000084856A (ja) | 弾性体を介して超砥粒層を設けた鏡面加工用超砥粒砥石 | |
JPH09309070A (ja) | 研削ホイール用ドレッシング材 | |
JP2001219377A (ja) | 鏡面加工用ビトリファイドボンド超砥粒ホイール | |
JP3069138B2 (ja) | 砥石のクリーナ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |