JPH07168619A - 機器/設備診断方法およびシステム - Google Patents

機器/設備診断方法およびシステム

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JPH07168619A
JPH07168619A JP4888694A JP4888694A JPH07168619A JP H07168619 A JPH07168619 A JP H07168619A JP 4888694 A JP4888694 A JP 4888694A JP 4888694 A JP4888694 A JP 4888694A JP H07168619 A JPH07168619 A JP H07168619A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異常の発生確率の高い回転上昇時や負荷変動
時などの非定常運転時においても、異常の種類や進展度
合いを的確に診断できる複合センシング診断方法を提供
するにある。 【構成】 現象解析処理は、異常が既知である対象につ
いて、各種測定を行うと共に、測定値に基づいて、それ
らの特徴を表す特徴量(パラメータ)を抽出して、抽出
したパラメータと異常との関係を解析して、異常を表す
パラメータ間の相関を求めて、異常の種別および程度を
特定するために用いる有効相関パターンを予め決定して
おく。診断処理は、機器/設備の実機について、各種測
定を行い、その測定値に基づいてパラメータを抽出する
と共に、パラメータ間相関を算出し、予め求めてある有
効相関パターンと比較して、異常の種別を判定し、当該
機器/設備の異常を診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定常および非定常運転
時の機器異常を高精度で診断する方法およびそのための
診断装置に係り、特に、発電プラントなどの機器診断あ
るいは量産工場のインライン検査において、異常の発生
確率の高い回転上昇時や負荷変動時などの非定常運転時
の機器異常を高精度で診断することができる診断方法お
よび装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種プラント等の設備/機器が運転中な
んらかの原因で異常を生じた場合、その兆候を早期に発
見して事故を未然に防止するための適切な処置を施す必
要がある。特に、大形回転機における機械的故障は、重
大事故に発展する恐れがあるため、わずかな異常でも早
期に発見することが望まれている。一方、製造工場にお
いても、自動化や無人化が進んできており、機械の信頼
性向上が必須となっている。また、製品自体の検査も感
応検査から機械化による評価精度の向上が要求される。
このため、機器/設備の診断技術の開発が行われてい
る。
【0003】ところで、開発に際して、発電プラントの
機器診断技術の場合、異常の発生確率の高い回転上昇時
や、負荷変動時などの非定常運転時の診断については、
不明確な点が多く、解決すべき課題が多い。一方、量産
工場における機器のインライン検査においても、非定常
運転時の検査を要求される場合がある。しかし、従来、
この場合についても、適切な対応がされていない。
【0004】また、従来の診断法は、1種類のセンサか
らの検出信号に基づいて診断を行っているものが多い。
これでは、機器/設備等の事象が複雑に生起する対象に
おいては、対象状態を把握するには不十分である。この
ため、異常を高精度で診断するには、複数のセンサを用
いた診断が必要になってきている。
【0005】複数のセンサを用いた診断例としては、特
開昭61−83831号公報や、特開昭60−122351号公報など
がある。特開昭61−83831号公報に記載される技術は、
空気調和装置の運転状況を検出する各種のセンサからの
各検出信号をコンピュ−タに入力して、空気調和装置の
運転状態を監視する際に、該検出信号として、空気調和
装置稼働中の送風機電流値と風量、ならびに、振動と温
度から決まる関係から逸脱した場合は、異常とする方法
である。また、特開昭60−122351号に記載される技術
は、油圧ポンプモ−タの振動と温度を検出し、それらを
演算して、損傷度を算出する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上の公知文献記載の
技術では、異常の有無や程度を知ることができる。しか
し、さらに、異常の種類や異常の程度を的確に判断する
ことまでは、解決されていない。
【0007】例えば、発電プラントなどの機器診断の場
合、診断対象機器として、発電機、タ−ビン、モ−タ、
ポンプ、圧縮機などがある。これらの回転機における異
常の種別としては、例えば、ラビング(回転部と固定部
との接触)、ロ−タ相互接触、軸受損傷(メタルワイ
プ、片当たりなど)、ロ−タクラック、ゆるみなどが挙
げられる。従来の1種類のセンサや、複数のセンサを用
いた診断法では、センサの個別的な検出信号に基づいて
判断するか、さらに、特定の複数のセンサからの検出信
号に基づいて判断している。このため、判断できる事
項、および、その範囲が限られてくる。前記発電プラン
トのような、多くの対象機器を有し、しかも、それらの
静特性および動特性は種々である診断対象については、
従来の診断法では、各センサからの個別的な情報による
個別的な診断が行えるにすぎなかった。すなわち、本来
最も知りたい情報である、異常の種別や、異常の程度に
ついてまでは、診断することが行われていなかった。
【0008】その原因は、一つは、一つ一つのセンサに
よって計測されるパラメ−タ(特徴量)の数が多いこと
にある。例えば、AEセンサにおいては、計測される特
徴量は、20項目にも及ぶ。複数のセンサを用いて非定
常運転時などの診断を行う際、リアルタイムの診断が必
要である。そのため、各センサについての全てのパラメ
−タを計測監視することは容易ではない。特に、機器/
設備に運転状態がかと上に有る場合のように、種々の計
測値が変動している状態にあり、要因が複雑にから見合
うため、計測を監視することは困難である。
【0009】本発明の目的は、異常の発生確率の高い回
転上昇時や負荷変動時などの非定常運転時においても、
異常の種類を的確に判定し、その異常種別ごとの異常の
程度を高精度に診断できる機器/設備診断方法および診
断装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の第1の態様によれば、診断対象について、複数のセン
サを配置し、前記各センサにより対象を計測して、得ら
れた検出信号に基づいて機器/設備の診断を行う方法に
おいて、各センサの検出信号から診断対象に関する特徴
量を抽出し、各特徴量間の相関値を求め、これらの相関
値を、異常種別ごとに予め求められている、各特徴量間
の相関パターンとを比較して、異常種別を判定すること
を特徴とする機器/設備の診断方法が提供される。
【0011】予め求められている相関パターンは、異常
の程度と相関値との関係を示すパターンとすることがで
きる。この場合、予め求められている相関パターンは、
異常の程度が既知の診断対象について、異常の程度が異
なる複数のサンプルを用意し、これらについて、それぞ
れ各センサにより対象を計測して、得られた検出信号か
ら診断対象に関する特徴量を抽出し、これらの特徴量間
の相関を求め、それらの相関値を、対応する異常の程度
と関係付けて得られたものを用いることができる。
【0012】予め求められている相関パターンは、前記
得られた特徴量の中から、正常状態と異常状態との差が
大きく表れる特徴量を、有効特徴量として複数個選択し
て、それらについて相関値を求めて得たものとすること
ができる。さらに、予め求められている相関パターン
は、前記得られた相関パターンの中から、有効相関関係
パターンとして、正常時と異常時とで相関値の変化が大
きいものを複数個選択したものとすることができる。こ
れによって、特徴量の抽出、相関値の演算および異常種
別判定が、限られた特徴量について行えばよく、演算量
を低減できる。
【0013】また、相関値と相関パターンとの比較は、
各異常の種別ごとの複数の相関パターンの大小順の組み
合わせのいずれかと、値が基準値より大きい相関値を含
む、得られた相関値の大小順の組合せのなかで、一致す
るものがあるか否か探索することにより行うことができ
る。そして、一致するものがある場合、その一致する組
合せを持つ異常種別の異常が起きていると判定する。
【0014】さらに、異常種別の判定と共に、異常の程
度の判定を行うことができる。異常の程度の判定は、次
の(a)、(b)および(c)のうち少なくとも1の方
法で行うことができる。
【0015】(a)当該異常種別に関係する複数の相関
パターンのいずれかを選んで、それに、求められた相関
値を代入して、異常の程度を得る。
【0016】(b)当該異常種別に関係する複数の相関
パターンのそれぞれについて得られる異常の程度を表す
値を平均して、異常の程度を得る。
【0017】(c)当該異常種別に関係する複数の相関
パターンのそれぞれについて得られる異常の程度を表す
値を加重平均して、異常の程度を得る。
【0018】また、本発明の他の態様によれば、診断対
象に設けられた複数のセンサから出力される検出信号に
基づいて機器/設備の診断を行う装置において、各セン
サの検出信号から診断対象に関する特徴量を抽出する前
処理部と、抽出された特徴量を取り込み、各特徴量間の
相関値を求める相関解析部と、これらの相関値を、異常
種別ごとに予め求められている、各特徴量間の相関パタ
ーンとを比較して、異常種別を判定する異常判定部と、
判定結果を表示する表示部とを有することを特徴とする
機器/設備の診断装置が提供される。
【0019】
【作用】本発明では、診断対象について、複数のセンサ
を配置し、前記各センサにより対象を計測して、得られ
た検出信号に基づいて機器/設備の診断を行う。その
際、各センサの検出信号から診断対象に関する特徴量を
抽出し、各特徴量間の相関値を求め、これらの相関値を
基に、異常の判定を行う。そのため、判定の基準となる
相関パターンを予め用意する。これは、診断のための特
徴量と同じものを、同じ手法により収集し、各特徴量間
の相関値を求める。さらに、その相関値と異常の程度と
を関係付けた相関パターンを作成する。そして、この相
関パターンを記憶しておく。
【0020】診断は、上述したように、得られた相関値
を、予め用意された相関パターンと比較して、異常の有
無および異常の種別を判定する。
【0021】まず、前記異常種別の判定に際し、得られ
た相関値が、予め定めた基準に達しているか否か調べ、
基準に達したとき、異常種別の判定を行う。これによ
り、異常の発生していないとき、判定処理を行わずにす
むので、コンピュータの負荷を低減することができる。
【0022】予め求められている相関パターンは、前記
得られた特徴量の中から、正常状態と異常状態との差が
大きく表れる特徴量を、有効特徴量として複数個選択し
て、それらについて相関値を求めて得たものとすること
ができる。さらに、予め求められている相関パターン
は、前記得られた相関パターンの中から、有効相関関係
パターンとして、正常時と異常時とで相関値の変化が大
きいものを複数個選択し、さらに、それらの中から、異
常種別の違いが大きく表れる有効曲線を複数選択したも
のとすることができる。これによって、特徴量の抽出、
相関値の演算および異常種別判定が、限られた特徴量に
ついて行えばよく、演算量を低減できる。
【0023】また、相関値と相関パターンとの比較は、
各異常の種別ごとの複数の相関パターンの大小順の組み
合わせのいずれかと、値が基準値より大きい相関値を含
む、得られた相関値の大小順の組合せのなかで、一致す
るものがあるか否か探索することにより行うことができ
る。そして、一致するものがある場合、その一致する組
合せを持つ異常種別の異常が起きていると判定する。こ
れにより、異常種別の判定が、パターン化されるので、
迅速にかつ簡単に行える。
【0024】さらに、異常種別の判定と共に、異常の程
度の判定を行うことができる。異常の程度の判定は、次
の(a)、(b)および(c)のうち少なくとも1の方
法で行うことができる。
【0025】(a)当該異常種別に関係する複数の相関
パターンのいずれかを選んで、それに、求められた相関
値を代入して、異常の程度を得る。
【0026】(b)当該異常種別に関係する複数の相関
パターンのそれぞれについて得られる異常の程度を表す
値を平均して、異常の程度を得る。
【0027】(c)当該異常種別に関係する複数の相関
パターンのそれぞれについて得られる異常の程度を表す
値を加重平均して、異常の程度を得る。
【0028】このような方法により、機器/設備に生じ
ている異常の程度を定量的に知ることができる。
【0029】従って、定常運転時はもちろん、過渡的な
運転が行われている場合、変動が大きい場合等の非定常
運転時でも、迅速、かつ、確実に、異常種別の判定が行
える。また、事前に、異常程度に応じて、決め細かく、
より多くの相関パターンを用意しておくことにより、そ
れだけ、異常の種別および程度を高精度に判定すること
が可能となる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の機器診断方法およびそれに用
いる診断装置の実施例について、図面を参照して説明す
る。なお、本実施例は、複数のセンサによりセンシング
を行う複合センシングにおける処理例である。
【0031】以下の実施例は、現象解析処理と診断処理
の両者を実行する例であって、両者の処理を実行できる
ハードウエア資源を有する。現象解析処理は、異常が既
知である対象について、各種測定を行うと共に、測定値
に基づいて、それらの特徴を表す特徴量(パラメータ)
を抽出して、抽出したパラメータと異常との関係を解析
して、異常を表すパラメータ間の相関を求めて、異常の
種別および程度を特定するために用いる有効相関パター
ンを予め決定しておくための処理である。一方、診断処
理は、機器/設備の実機について、各種測定を行い、そ
の測定値に基づいてパラメータを抽出すると共に、パラ
メータ間相関を算出し、予め求めてある有効相関パター
ンと比較して、異常の種別および程度を判定し、当該機
器/設備の異常を診断する処理である。そして、本実施
例のシステムは、それらの処理のための、現象解析処理
システムと、診断処理システムとを有する。
【0032】なお、本発明は、現象解析処理と診断処理
とをそれぞれ独立に行ってもよいことはいうまでもな
い。すなわち、現象解析処理は、診断処理システムを提
供するメーカにおいて予め実行して、その結果を診断処
理システムに蓄積しておくことができる。もちろん、両
システムを備えて、診断処理時に得られた新たな情報
を、現象解析処理システムにわたし、それについて、現
象解析処理を行って、その結果を、それ依然に行われた
現象解析結果のデータと共に、蓄積するようにしてもよ
い。
【0033】図1に、本発明の第1実施例による複合セ
ンシングによる機器診断装置の機能構成を示す。また、
図2に、そのハードウエアシステム構成の概要を示す。
【0034】図1において、本実施例の装置は、診断対
象となる機器/設備等の被試験体1の各所に設置された
センサ群2と、センサ群からの検出信号を処理する前処
理部3と、前処理された情報に基づいて、相関を求める
相関解析部4と、解析結果に基づいて異常判定を行う異
常判定部5と、判定結果を表示する表示部6とを備え
る。
【0035】前記前処理部3は、各センサ信号からパラ
メ−タの抽出処理を行う。例えば、AEセンサによって
計測されるパラメ−タは、波形解析パラメ−タと周波数
パラメ−タとがある。波形解析パラメ−タには、平均
値、波高値、エネルギ、発生数など、また、周波数解析
パラメ−タには、第1ピ−ク周波数、第1ピ−ク周波数
電圧、第2ピ−ク周波数、第2ピ−ク周波数電圧、回転
1次周波数、回転1次周波数電圧、回転2次周波数、回
転2次周波数電圧など合わせて20項目にも及ぶ。
【0036】前記相関解析部4は、解析処理のための予
備実験時には、異常状態の明白な診断実験デ−タを用い
て、異常種別に各パラメ−タ間の相関と異常程度の相関
関係パタ−ンを求め、異常種別ごとの前記相関関係パタ
−ンより、有効な相関曲線をいくつか選択し、前記有効
相関曲線からなる有効相関関係パタ−ンを求めておき、
前記有効相関関係パタ−ンを前記異常判定部5に出力す
る。また実際の運転時には、入力した各パラメ−タ間の
相関演算処理を行い前記異常判定部5に出力する。
【0037】前記異常判定部5は、予備実験時には、前
記相関解析部4から入力した前記有効相関関係パタ−ン
を記憶しておく。実際の運転状態においては、前記相関
解析部4から入力した相関の状態を監視しながら、前記
有効相関関係パタ−ンを基準にして、まず異常の種類を
判定し、その異常種別ごとの有効相関関係パタ−ンを基
準にして異常程度を判定する。そしてその結果を表示部
6に出力する。
【0038】本実施例は、現象解析処理と、診断処理と
を同じハードウエアシステムにより実現している。図2
に、そのシステム構成の一例を示す。
【0039】図2において、本実施例は、センサ群2
と、前処理部3と、コンピュータ400と、マン・マシ
ンインタフェース600とで構成される。
【0040】センサ群2には、例えば、AE(アコ−ス
テイック・エミッション)センサ201、振動センサ2
02、音響センサ203、温度センサ204、回転セン
サ205等が含まれる。これらのセンサの出力が、前処
理部3に接続される。
【0041】前処理部3は、DSP(ディジタルシグナ
ルプロセッサ)部320と、その前段に置かれ、センサ
出力を増幅するためのプリアンプ301,302および
メインアンプ311,312とを有する。プリアンプ3
01,302およびメインアンプ311,312は、本
実施例では、AEセンサ201と、振動センサ202と
に接続されている。もちろん、これに限定されない。
【0042】DSP部320は、例えば、図3に示すよ
うに、アナログ/ディジタル変換を行うA/D変換器3
21と、周波数パラメータを抽出するためのFFT(高
速フーリエ変換)ボード322および波形パラメータを
抽出するための波形解析ボード323とを有する。FF
Tボード322および波形解析ボード323のそれぞれ
にDSP(ディジタルシグナルプロセッサ)が搭載さ
れ、予め定めた演算プログラムに従って、高速で処理を
実行する。
【0043】コンピュータ400は、前記DSP部32
0の動作制御、抽出されたパラメータについて、現象解
析/診断を行う中央処理ユニット(CPU)410と、
CPU410の動作プログラム、各種データ、処理結
果、現象解析結果等を記憶するためのメモリ420とを
少なくとも有する。また、このコンピュータ400に
は、外部記憶装置430が接続される。外部記憶装置4
30としては、例えば、ディスク型の記憶装置が用いら
れる。より具体的には、磁気ディスク装置、光ディスク
装置等が用いられる。このコンピュータ400により、
図1における相関解析部4および異常判定部5の機能が
実行される。すなわち、解析、判定および相関パターン
の記憶等が行われる。また、表示部6での表示データが
作成される。
【0044】マン・マシンインタフェース600は、処
理過程、処理結果等の表示を行うための表示装置610
と、各種指示、データ等の入力を行うための入力装置6
20とを少なくとも有する。この表示装置には、例え
ば、現象解析処理の場合、センサの設置等のメッセージ
を表示する。また、処理の過程において、必要な入力を
促すメッセージ等の表示を行うこともできる。表示装置
610としては、例えば、CRTディスプレイ、液晶デ
ィスプレイ等が用いられる。また、入力装置620とし
ては、例えば、キーボードが用いられる。このほかに、
マウス、タッチパネル等の入力機器を付加してもよい。
【0045】次に、本実施例における現象解析処理につ
いて、図4を参照して説明する。図4は、現象解析処理
の手順を示す。
【0046】まず、診断対象に関する正常および異常の
各状態についての、種々の計測データを収集する。この
ためには、例えば、次のような手法がある。診断対象
そのもの、または、これを模擬した機器/設備につい
て、正常状態、および、異常状態を実験的に発生させ
る。実験プラントを構成して実験を行ってデータを収
集する。シミュレーションによりデータを作成する。
同種の機器/設備に関する過去の運転記録からデータ
を収集する。これらのうちいずれかの手法を取り込ん
で、必要なデータを作成することができる。もちろん、
データの作成は、これら以外の方法によってもよい。本
実施例では、このような手法により、予め診断対象に関
するデータを収集するための処理を予備実験と称するこ
ととする。
【0047】このようにして、正常であることが明らか
なサンプル、ならびに、異常の種別および程度が異なる
種々のサンプルを実現する。これは、並列的に実現して
も、また、同じ機器/設備を用いて、異なる時間帯にそ
れぞれのサンプルを実現するようにしてもよい。なお、
種々の異常種別について、異常の進行と共に、異なるサ
ンプルとすることにより、異常程度が異なるサンプルが
複数得られる。これは、後述する、異常の程度と相関値
との関係を示す相関パターンの決定のために好ましい。
【0048】本システムは、このようなサンプルの準備
段階において、必要なセンサの取り付けについて、ガイ
ドメッセージをマン・マシンインタフェース6に表示さ
せるようにすることができる(ステップ1001)。
【0049】そして、DSP部320に各センサから信
号の取り込みを指示する(ステップ1002)。このセ
ンサからの信号の取り込みは、最初の指示以外は、一定
周期で自動的に行うようにする。もちろん、必要の都度
指示するようにしてもよい。そして、DSP部320
に、対象の特徴量である波形パラメータおよび周波数パ
ラメータの抽出を指示する(ステップ1003)。この
指示を受けて、DSP部320は、パラメータ抽出を行
う。抽出された各パラメータは、CPU410が取り込
んで、メモリ420に格納する(ステップ1004)。
以上の処理を、サンプルごとに行う。
【0050】ここで、DSP部320で抽出されるパラ
メータの一例について、図5および6を参照して説明す
る。ここでは、AEセンサ201、振動センサ202お
よび音響センサ203からの検出信号に基づいて、抽出
されるパラメータの例を示す。
【0051】波形解析ボード323は、波形パラメータ
として、例えば、図5に示すように、平均値Vmean、平
均波高値Vpeak、エネルギ値Venergy、波高率Kmp、最
小電圧値Vmin、平均持続時間Tdurt、平均立上り時間
rise、および、AE事象発生数Nを抽出する。また、
FFTボード322は、周波数パラメータとして、例え
ば、図6に示すように、第1ピ−ク周波数F1F、第1
ピ−ク周波数電圧F1V、第1ピーク周波数比F1P、
第2ピ−ク周波数F2F、第2ピ−ク周波数電圧F2
V、第2ピーク周波数比F2P、全電圧FT、回転1次
周波数電圧R1V、回転1次周波数比R1P、回転2次
周波数電圧R2V、回転2次周波数比R2P、および、
R1V対R2Vの回転度比RKを抽出する。これらは、
一例であって、これに限定されない。
【0052】次に、各パラメータの中から、特定の異常
種別に関係するパラメータ(有効パラメータ)の抽出を
行う(ステップ1005)。有効パラメータは、異常種
別ごとに抽出する。この抽出は、図7のフローチャート
に従って行う。
【0053】まず、CPU410は、対処物についての
サンプル群の中から、正常サンプルn個、異常サンプル
m個を選定する(ステップ2001)。そして、それら
について、それぞれ得られたパラメータをメモリ420
から読みだし(2002)、それぞれの平均値を算出す
る(ステップ2003)。さらに、正常サンプルについ
ての分散Snと、異常サンプルの分散Saとを算出する
(ステッ2004,2005)。得られた結果から、次
式により分散率Ksを求める(ステップ2006)。
【0054】
【数1】Ks=Sa/Sn ……(1) 得られた分散率Ksに基づいて、異常と正常との偏差が
大きいパラメータを大きい順に上位から複数個選定する
(ステップ2007)。これにより、有効パラメータが
決定される。
【0055】次に、図4のフローチャートのステップ1
006において、異常種別ごとに、得られた有効パラメ
ータ間の相関を求める。相関を求めるに当たり、各々の
パラメータごとに、複数個のサンプルより得られたデー
タに基づいて、最小の値を1、最大の値を100とする
ように規格化する。規格化した後、それぞれパラメータ
の積を求める。この積は、平均値が0の共分散と同じ形
であり、標準偏差による正規化を行わない相関係数と考
えることができる。そこで、本実施例では、この値(相
関値)を、パラメータ間の相関を表す尺度(積相関)と
して用いる。なお、前記規格化は、入力装置620を用
いて手入力により行ってもよい。
【0056】次に、求めた相関値について、異常の程度
との関係を示すパターンを決定する(ステップ100
7)。このため、各々のサンプルの異常の程度を、それ
ぞれの状態について得られたデータに基づいて、専門家
が判断して、0(正常)から1(完全異常)の範囲で決
定しておく。そして、その結果を、入力装置620から
システムに入力し、メモリ420に格納しておく。CP
U410は、各相関値を、異常の程度に基づいてプロッ
トし、異常の程度との関係を示す曲線を求める。これ
は、具体的には、例えば、テーブルを作成するか、さら
に、曲線を示す方程式を求めることにより行う。なお、
表示装置610には、例えば、図8に示すようなグラフ
の形式で表示することが好ましい。
【0057】そして、表示装置に表示させた図8のよう
なグラフを基に、専門家によって、異常の程度につい
て、正常の領域XA、注意を要する領域XBおよび異常
領域XCの境界を決定して、入力装置620を介して入
力し、メモリ420に記憶させる。また、それを、図8
のグラフ中に表示する。
【0058】次に、前述のようにして求めた多くの相関
曲線より、診断に有効な相関曲線、すなわち、有効相関
曲線を選択する(ステップ1008)。このステップで
は、CPU410は、まず、各相関曲線について、次式
の演算を行ない、得られた結果に基づいて、Sの大きい
順に、複数個の曲線を選択する。
【0059】
【数2】f(xn)−f(x0)=S ……(2) 次に、CPU410は、相関曲線を、図9に示すよう
に、種別ごとに整理して、複数種の相関曲線を得る。図
9の9Aと9Bとを比較すると、相関曲線fは、種別a
と種別bとの間で、同じ傾向の変化を示しており、曲線
の形に差が少ない。一方、相関曲線gは、種別aと種別
bとの間で、異なる傾向の変化を示しており、曲線の形
に差が大きい。そこで、この差を、定量的に評価するた
め、異なる種別において、パラメータの組合せが同じ相
関曲線どうしについて、次式により、種別差を度合いを
示す指標Wを求める。そして、得られた結果に基づい
て、Wの大きい順に、複数個の曲選択する。なお、この
Wの選択は、専門家の知識に基づいて選択し、入力装置
620を介して、手入力で入力するようにしてもよい。
【0060】
【数3】
【0061】上記3式によれば、図9に示す二つの相関
曲線のうち、fはWが小さく、gはWが大きいといえ
る。これは、この2つの異常種別についていえば、相関
値の大きいfよりも相関値の小さいgのほうが、両者の
区別には適していることを示すものである。
【0062】このように、異常種別ついて1種類の相関
曲線のみでは、他の異常との区別がつきにくいことが分
かる。そこで、各種別ごとに複数の相関曲線を判定用に
選定しておく。そのため、次式により相関値の累積値
(グラフ上での面積に相当する)Sfを求めて、有効相
関曲線から複数、例えば、最大値(MaxSf)、中間
値(MidSf)および最小値(MinSf)について、
3個の異常種別判定曲線を選択する。なお、異常種別判
定曲線は3個に限られない。それより少ない数、また
は、多い数とすることができる。後述する図11および
12では、4本選択されている。
【0063】
【数4】
【0064】以上のようにして得られた相関関係パター
ンをメモリ420に格納する(ステップ1009)。
【0065】次に、実際の機器/設備の診断について、
図10をさらに参照して説明する。なお、この診断処理
に際して、前記解析処理時と同様にセンサ類が設置さ
れ、同様の測定が行われることが前提となる。
【0066】まず、CPU410は、センサ群2からの
検出信号の取り込みを、DSP部320に指示する。そ
して、DSP部320から前処理された信号を取り込む
(ステップ3001)。そして、検出信号について、上
述した解析処理の場合と同様の手法に、パラメータ抽
出、および、パラメータ間相関算出を行う(ステップ3
002,3003)。
【0067】次に、CPU410は、得られた相関値に
ついて、その相関値が異常といえる程度に上昇している
か否かを、例えば、前述した図8に示すデータを参照し
て調べる(ステップ3004)。そして、予め定めた基
準を満たす場合には、相関値が上昇したと判断する。こ
の判断は、具体的には、例えば、各相関値のうち、図8
に示す注意領域XBの領域に含まれるものの有無と、そ
れが、予め定めた数以上となったかどうかを調べること
により行う。具体的には、例えば、本実施例の場合、注
意領域XBの領域に含まれる相関値が3個以上となった
とき、相関値の上昇と判断する。該当する相関値が存在
しない場合には、以上のステップを繰り返す。
【0068】該当する相関値が存在する場合には、異常
種別および程度の判定を行う(ステップ3005)。判
定には、上述した異常種別判定曲線のパターンを用いて
判定する。すなわち、得られている各相関値について、
各異常種別について予め得られている、相関値の大小の
組合せのいずれと一致するかを、メモリ420に格納さ
れているパターンデータを検索して調べる。そして、該
当する組合せがあったとき、その種別の異常があると判
断する。
【0069】なお、異常種別の判断は、例えば、各異常
種別判定曲線に基づいて、相関値と異常種別との関係を
予め学習させたニューラルネットワークを用いることに
より、判定することもできる。ニューラルネットワーク
には、具体的には、抽出した全てのパラメータ、有効パ
ラメータ、異常度、相関関係等のデータを、予め既知の
異常種別および程度とに対応させて、学習させることが
できる。
【0070】また、異常程度は、複数の手法が可能であ
る。例えば、第1の方法では、異常程度判定のための相
関曲線を1つ選び、その相関曲線に基づいて異常程度を
判定する。第2の方法では、全ての有効相関曲線を用い
て、それらにより得られる異常の程度の平均値を用いて
判定する。第3の方法では、全ての有効相関曲線を用
い、重み付けを行って、得られた平均値で判定する。
【0071】次に、CPU410は、上述した判断の結
果得られた異常の種別およびその程度について、表示装
置610に表示させる。表示は、例えば、図11および
12に示すように、グラフで表示される。また、これら
の図に示される表を併せて表示することもできる。これ
により、使用者は、診断対象の機器/設備の状態を、目
視で知ることができる。また、異常の種別および程度
を、メッセージと数値で示すこともできる。例えば、
“軸受が異常です”、“注意が必要です”等のメッセー
ジを表示することができる。
【0072】次に、上記実施例を具体的な機器に適用し
た例について、説明する。具体例の1として蒸気タ−ビ
ンの診断を行う場合、また、具体例の2としてスクリュ
−圧縮機の診断を行う場合について、それぞれ説明す
る。
【0073】最初に例1として、蒸気タ−ビンの場合に
ついて、図13を用いて説明する。蒸気タ−ビンは、ケ
−シング7中のロ−タ8が、蒸気により高速回転するこ
とにより発電を行う。ロ−タ8は、軸受9に支えられて
いて、軸受9とジャ−ナル10の間に、潤滑油循環ポン
プ13により潤滑油を供給して、油膜11を形成するこ
とにより、ロ−タ8は安定に回転している。
【0074】蒸気タ−ビンの異常診断対象として、例え
ば、ラビング,メタルワイプがある。前者のラビングと
は、回転部が固定部に接触する現象であり、回転機械の
異常振動発生の要因となる。蒸気タ−ビンの場合、例え
ば、アライメントのわずかな変化や、局部温度上昇によ
る軸の曲がりがあると、ロ−タ8と油切り12またはロ
−タ8とケ−シング7などの隙間の狭い部分が接触し、
摩擦音を発生させるとともに、軸振動を増加させる。こ
の異常のセンシングの特徴は、AEの発生とともに、軸
振動が増加するが、廃油温度の上昇はほとんどみられな
いことである。また、AE信号の周波数分析を行うと、
ロ−タの回転に同期した回転一次成分が顕著に計測され
る。
【0075】後者のメタルワイプとは、軸受異常の一種
であり、低速運転時における軸受損傷の主要因である。
蒸気タ−ビンなどに用いられているすべり軸受8は、正
常時には油膜形成による潤滑が行われているが、軸受荷
重の過大や潤滑油温度の上昇などが原因となり、油膜形
成が悪化する。そして、ついには、油膜破断により、ジ
ャ−ナル10と軸受9との損傷、つまり、メタルワイプ
を引き起こす。この異常のセンシングによる特徴は、A
Eの発生とともに廃油温度は上昇するが、ラビングの場
合ほど軸振動は大きくない。例として、この二つの異常
(ラビング,メタルワイプ)を診断する。
【0076】まず、上述した解析処理と同様に、有効相
関パターンを算出し、これを異常の程度と対応させて、
予めコンピュータ400に入力しておく。
【0077】そのための、および、診断時における、対
象のセンシング手段として、AEセンサ201、振動セ
ンサ202、音響センサ203および温度センサ204
が用いられる。図3のように、AEセンサ201は、軸
受9に取付け軸受部および油切り12より発生するAE
信号を測定する。振動センサ202は、軸振動を測定
し、音響センサ203は、軸受付近の発生音響を監視
し、温度センサ204は、廃油温度をそれぞれ監視す
る。
【0078】まず、解析処理として、ラビングおよびメ
タルワイプそれぞれの有効相関関係パタ−ンを、上記し
たと同様にして作成する。そして、有効相関関係パター
ンを決定する。本例のラビング,メタルワイプの有効相
関関係パタ−ンは、それぞれ図11および12のように
なる。これらの図において、4つの相関曲線(AER
振動V)、(AEN・音響)、(AEN・温度)および
(AEf・振動V)は、ラビングおよびメタルワイプの相
関関係パタ−ンを代表するもので、有効相関曲線であ
る。パラメ−タ間の相関は、積相関である。ここで、A
Rは、AE信号から得られる回転1次成分比であり、
AENは、AE信号から得られるカウントレイトであ
り、AEfは、AE信号から得られる第1周波数成分比
である。振動Vは、軸振動振幅値である。
【0079】正常および異常の判定は、図11および1
2の横軸のa、b、cおよびdの各点を境界として、例
えば、次のように定められる。ラビンングの場合、図1
1において、曲線f(AER・振動V)が増加し始めたa
点までを正常とし、曲線g(AEN・音響)が増加し始
めたb点までを注意とし、かつ、これらがいずれも急上
昇しているb点以上であれば異常とする。また、メタル
ワイプの場合、図12において、曲線h(AEN・温
度)が増加し始めたc点までを正常とし、曲線i(AE
f・振動V)が増加し始めたd点までを注意とし、かつ、
これらがいずれも急上昇するd点以上であれば異常とす
る。これらの判断は、専門家の知識を用いて行う。従っ
て、判断後に、入力装置620を介して、コンピュータ
400に入力する。入力されたデータは、メモリ420
または外部記憶装置430に蓄積される。
【0080】次に、異常種別は、上記のようにして得ら
れた図11および12に示す有効相関関係パタ−ンか
ら、同じ異常程度を表す領域内における、相関値の大小
順の組合せを予め記憶しておく。これにより、診断時
は、この組合せに該当するか否かで、判定する。ここで
は、一例を挙げると、異常領域において、ラビングの場
合、f>g>iの組合せとなり、メタルワイプの場合、
h>i>fの組合せとなる。なお、この組合せの情報を
記憶せず、有効相関パターンを用いて、この組合せを探
索するようにしてもよい。
【0081】異常の程度は、本例では、上述した第2の
方法または第3の方法により行う。まず、有効相関曲線
f、g、hおよびiのそれぞれの相関値に対応する異常
程度を、f-1、g-1、h-1およびi-1とする。ここで、
第2の方法では、異常の程度Eは、次式で表される。
【0082】
【数5】 E=(f-1+g-1+h-1+i-1)/4 ……(5) また、各有効相関曲線の重みを、それぞれwf、wg、w
h、wiとすると、第3の方法では、異常の程度Eは、次
式で求まる。なお、本実施例では、これらの重みwf
g、wh、wiは、総和が1となるように、規格化した
ものを用いる。
【0083】
【数6】 E=f-1・wf+g-1・wg+h-1・wh+i-1・wi ……(6) ここで、各有効相関曲線の重みは、例えば、上述した各
相関曲線の相関値の累積値Sfの比、特定の異常の程度
の値における相関値の比等を基にして決めることができ
る。また、累積値Sfの大小の順に、予め一定の重みを
決定して、それを割り当てるようにしてもよい。
【0084】次に、診断について説明する。診断は、上
述したように、f(AER・振動V)、g(AEN・音
響)、h(AEN・温度)およびi(AEf・振動V)が
有効相関関係パターンであるので、これらに関係する相
関値を監視する。そして、得られた相関値が、上昇して
いるか否か調べる。
【0085】ここで、時刻T1において、f=7、g=
810、h=3、i=8が得られたとする。この場合、
これを、上記基準にあてはめると、ラビングの場合、g
のみが、a(=800)<g(=810)<b(=16
00)となり、a点の値より大きい。一方、他の相関値
は、全てa点における値より小さい。従って、注意領域
に属する相関値が3個未満であるので、この場合には、
“ラビングは異常なし”と判断される。また、メタルワ
イプの場合、fおよびgが注意領域にあるが、他は全て
a点における値より小さい。従って、この場合も、注意
領域に属する相関値が3個未満であるので、“メタルワ
イプは異常なし”と判断される。
【0086】次に、時刻T2において、f=2,00
0、g=790、h=22、i=9が得られたとする。
この場合、これを、上記基準にあてはめると、ラビング
の場合、f、gおよびhがいずれもa点における値より
大きい。従って、注意領域に属する相関値が3個以上と
する条件を満たすので、“相関値が上昇した”と判定さ
れる。また、メタルワイプの場合、fおよびgが注意領
域にあるが、他は全てa点における値より小さい。従っ
て、この場合も、注意領域に属する相関値が3個未満で
あるので、“メタルワイプは異常なし”と判断される。
【0087】次に、前記時刻T2の場合は、相関値上昇
であるので、それについて、異常種別の判定を行う。判
定は、上述した有効相関関係曲線の相関値の大小関係の
組合せを探索して行う。すなわち、本例の場合、予め求
められている関係は、ラビングの場合、(f>g>h)
であり、メタルワイプの場合、(h>i>f)である。
これと、前記データに基づく有効相関関数値の大小関係
の組合せは、ラビングの場合、(f>g>h)である。
しかし、メタルワイプの場合、(f>h>i)であっ
て、一致しない。従って、本例では、異常の種別は、ラ
ビングであると判定される。
【0088】次に、この場合の異常程度を求める。ここ
では、上述した第2および第3の方法を用いて行う。
【0089】まず、第2の方法を用いる場合は、図11
を用いて、f-1(2000)=0.39、g-1(79
0)=0.33、h-1(22)=0.44、i-1(9)
=0.49を求め、これらを前記5式に代入して平均値
を求めると、E≒0.41となる。
【0090】第3の方法を用いる場合は、図11を用い
て予め決めておいた重みwf、wg、wh、wiを用いて加
重平均をとる。ここでは、重みは、相関値の累積値Sf
の大きい順に、かつ、総和が1となるように規格化し
て、予め決定した値を用いる。例えば、wf=0.5、
g=0.4、wh=0.1とし、wiは、非常に小さい
ので、0とする。これらの重みと、f-1、g-1およびh
-1の値とを6式に代入して、異常の程度Eを求めると、
E≒0.39となる。
【0091】以上の結果を、表示装置610に表示する
ことにより、診断対象の蒸気タービンが、ラビングにお
いて注意を要する程度の異常があり、その異常の程度
は、第2の方法を用いた場合には、0.39、第3の方
法を用いた場合には、0.41であることがユーザに分
かる。なお、両者を用いて、得られた異常の程度を併記
するようにしてもよい。
【0092】次に、例2としてス、クリュ−圧縮機の場
合を、図14、図15を用いて説明する。スクリュ−圧
縮機は、スクリュ−形状をしたFロ−タ17およびMロ
−タ18を回転し、吸い込み側より気体を流入し、圧縮
した気体を吐き出し側より取り出すものである。
【0093】スクリュ−圧縮機のロ−タ間接触現象につ
いて診断する場合を、簡単に説明する。解析処理および
診断処理自体は、例1の蒸気タ−ビンと同様な処理が可
能であるから、主な相違点である有効相関関係パタ−ン
についてのみ説明する。異常原因として、例えば、オイ
ルホイップ、カ−ボンリング19/シャフト20間接触
がある。センシングとしては、図示していないが、AE
センサ、振動センサ、音響センサおよび温度センサが用
いられる。オイルホイップ、カ−ボンリング19/シャ
フト20間接触の有効相関関係パタ−ンは、それぞれ図
16および図17のようになる。相関関係パタ−ンを代
表する有効相関曲線は、積相関(音響・振動)、(音響
・温度)および(AE・振動)である。
【0094】なお、図16および17は、基本的には、
図11および図12と同じように表現される。ただし、
図11および12における異常領域を、図16および1
7では、危険領域とし、危険領域の最上位点が異常と定
義されていること、および、各領域の境界点の位置に相
違がある。しかし、この相違は、表現上の相違にすぎ
ず、本質的な相違ではない。
【0095】以上、積相関について述べたが、相関とし
ては時間相関や周波数相関などについても同様な処理が
可能である。
【0096】上記から明らかなように、予備実験時に、
複数のセンサより測定したパラメ−タ間の相関と異常程
度との相関関係パタ−ンを求め、前記相関パタ−ンより
診断に有効な相関曲線を選定することにより、実際の運
転時には、監視するパラメ−タの数を減らしリアルタイ
ムでの監視、診断が可能となる。そのため、非定常運転
時などにも適応可能となる。また、前記有効相関曲線で
構成される有効相関関係パタ−ンを用いることにより、
異常種別の判定を的確に行うことが出来る。そして、異
常種別ごとの有効相関関係パタ−ンを用いることによ
り、異常種別ごとの異常程度を、正確に判定することが
出来る。
【0097】以上が本発明の主概念であり、以下に記す
ような処理の追加や変更なども可能である。
【0098】まず、異常進展を予測する機能を付加した
例について説明する。
【0099】解析処理における予備実験で、対象の連続
運転を複数回を行って、上述した実施例における(異常
の程度に対する相関値)のほかに、(時間に対する相関
値)をも算出する。この相関値の算出は、上述したと同
様である。得られた(時間に対する相関値)の一例を、
図18に示す。図18では、時間の経過に伴って、正常
から、注意、異常の順に相関値が変化する相関曲線が示
されている。
【0100】次に、異常程度判定曲線を決定する。これ
には、上述した(4)式を用いる。得られたSfを用い
て、上位から複数個曲線を選ぶ。さらに、それらの曲線
の中より、分散Vfを次式により求める。これは、予測
を行うには、変動の小さい曲線を用いることが好ましい
ためである。
【0101】
【数7】
【0102】この分散が最小となる曲線fを、異常程度
判定曲線とし、各点(Ti)において、±2σを許容範
囲とする。図19に、その一例を示す。ここで、σは標
準偏差である。
【0103】次に、診断の際の処理について、説明す
る。この場合も、予測を中心に説明する。なお、センサ
による測定時間間隔をTdとする。
【0104】i−1回目の測定に基づく相関値α
i-1が、図20に示すように、予め定めたαsより大きく
なったとき、予測処理を開始する。その時点での図20
のAのグラフ上での時刻Ti-1は、次式で決定される。
【0105】
【数8】Ti-1=f-1(αi-1) ……(8) この後、i回目において、その後、どの程度の時間で、
注意領域または異常領域に達するかについての予測を行
う。予測に際しては、予測が可能か否かを判別しつつ行
う。
【0106】まず、予測を行う時点のi回目の測定値か
ら求められた相関値αiについて、次式でTiを求める。
【0107】
【数9】Ti=f-1(αi) ……(9) 次に、(i−1)回目の相関値αi-1について求められ
ているTi-1を基準として、次にサンプリングする(T
i-1+Td)時点における相関値をf(Ti-1+Td)とし
て、このαiが、f(Ti-1+Td)±2σの範囲に入る
か否かを、(i)、(ii)および(iii)のいずれにあて
はまるかを調べ、それぞれに応じて予測を行う(図20
A,B参照)。
【0108】
【数10】(i) αi>f(Ti-1+Td)+2σ (ii) f(Ti-1+Td)−2σ<αi<f(Ti-1
d)+2σ (iii)αi<f(Ti-1+Td)−2σ αiが(i)を満たす場合は、相関値が+2σの範囲を越
えているので、本来は予測できない。しかし、異常が急
激に進展する可能性が考えられる。そこで、原点から注
意領域の境界に達する時間をTAとし、原点から異常領
域に達するまでの時間をTBとすると、それぞれ次式に
より、Tiからta時間以内に注意領域に達する旨の警
告、または、tb時間以内に異常領域に達する旨の警告
を出力する。
【0109】
【数11】TA−Ti=taB−Ti=t また、αが(ii)を満たす場合は、前記の式より、T
iからta時間後に注意領域に達することが予測でき、ま
た、tb時間後に異常領域に達することが予測できる。
【0110】さらにαiが(iii)を満たす場合は、相関
値が−2σの範囲を下回っているので、予測不能と判定
する。そして、予測は行わず、次の測定に移る。
【0111】次に、本発明の他の実施例について、説明
する。
【0112】本実施例は、前記前処理部3と相関解析部
4の間に、各センサごとの有効パラメ−タ抽出処理、お
よび、例えば、各センサごとの異常度などの新しいパラ
メ−タの抽出処理を行うパラメ−タ抽出部21を付加し
たものである。その構成について、図21を用いて説明
する。
【0113】ところで、有効パラメ−タ抽出は、例え
ば、AEセンサによって計測されるパラメ−タは、前記
の通り20項目にも及ぶ。このため、処理効率の向上を
はかるために、相関処理以前に、診断に有効なパラメ−
タをいくつか選択しておく。異常度とは、各センシング
ごとに診断対象別に異常の程度を基準化したものであ
る。前述したように、回転機における異常の種別として
は、例えば、ラビング(回転部と固定部との接触)、ロ
−タ相互接触、軸受損傷(メタルワイプ,片当たりな
ど)、ロ−タクラック、ゆるみ等が挙げられる。異常度
とは、これらの前記異常種ごとに、正常を0、完全異常
を1として0〜1までに評価したものである。前記有効
パラメ−タの抽出および異常度を評価する方法に、例え
ば、確信度評価法がある。発明者らが先に出願した特願
平3−29808号は、前記確信度評価法に関するもの
で、統計的処理により、数個の有効パラメ−タを抽出
し、ファジ−的処理により評価を行うものである。
【0114】上記から明らかなように、多数のパラメ−
タから診断に有効なパラメ−タを事前に選択しておくこ
とにより、信号処理時間を短縮し、診断効率を向上する
ことができる。
【0115】また、本発明のさらに他の実施例につい
て、図22ないし25を参照して、説明する。
【0116】これらの図に示す実施例は、図1および図
21において、異常種別判定機能を、異常判定部5の代
わりに持つニュ−ラルネット演算部30を取り入れた例
である。
【0117】図22に示す実施例は、前処理部3で求め
られる全てのパラメ−タをニュ−ラルネット演算部30
に入力する場合である。図23に示す実施例は、相関解
析部4で求められるパラメ−タ間の全ての相関の値を、
ニュ−ラルネット演算部30に入力する場合である。図
24に示す実施例は、パラメ−タ抽出部21より求めら
れる有効パラメ−タあるいは異常度の値を、ニュ−ラル
ネット演算部30に入力する場合である。図25に示す
実施例は、パラメ−タ抽出部21より求められる異常度
の値あるいは相関解析部4から求められる各有効パラメ
−タ間の相関の値を、ニュ−ラルネット演算部30に入
力する場合である。
【0118】どの場合においても、ニュ−ラルネット演
算部30の行う診断は、異常種別の判定だけである。異
常の進展度合いについては、異常判定部5において、相
関解析部より求められる相関の値と、ニュ−ラルネット
判定部より求められる異常種別に対して予め求められて
いる、前記相関関係パタ−ンと比較することにより異常
の進展度合いを診断する。
【0119】次に、ニュ−ラルネット演算部30の構成
について、図26を用いて説明する。ニュ−ラルネット
ワ−クは、入力層22、中間層23および出力層24の
三層構造となっている。前記入力層22への入力デ−タ
としては、上述の通り、各センシングのすべてのパラメ
−タを用いる場合、各センシング有効パラメ−タおよび
異常度を用いる場合、あるいは、相関解析部4の出力で
ある相関の値を用いる場合などがある。
【0120】前記出力層の出力数を、例えば、5個にし
た場合、各出力2401,2402,2403,240
4,2405は、0と1の組合せで同図の出力表示25
のように、5個の異常の対象種類を表すことができる。
例えば、蒸気タ−ビンのラビング診断実験において、あ
る回転数におけるAE異常度、振動異常度、音響異常度
および温度異常度のデ−タを入力層に与え、出力表示に
1,0,0,0,0をラビングとして表す。以下、各回
転数におけるデ−タを入力して、前記中間層の重み関数
を学習的に求める。同様にして、メタルワイプ、片あた
りなどの軸受異常やロ−タクラックなどについて、重み
関数を学習的に求める。実際の運転状態においては、前
記入力信号を、前記学習を行ったニュ−ラルネットワ−
クに入力し、異常種の判定を行う。
【0121】上記の実施例の構成は、有効相関曲線が求
められない異常種別の判定の難しい場合、異常種別が複
合している場合等に、ニュ−ラルネットワ−クを用いる
ことにより、異常種別の判定を可能にする。
【0122】
【発明の効果】本発明によると、発電プラントなどの機
器診断あるいは量産工場のインライン検査において、定
常運転時のみならず、異常の発生確率の高い回転上昇時
や負荷変動時などの非定常運転時の機器異常を高精度で
診断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の機器/設備診断システムの
機能的な構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の機器/設備診断システムのハードウエ
アシステム構成を示すブロック図である。
【図3】前記実施例において用いられるDSP(ディジ
タルシグナルプロセッサ)部の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】本実施例の機器/設備診断において、センサの
検出信号に基づいて、有効相関パターンの決定を行うた
めの手順を示すフローチャートである。
【図5】検出信号から抽出され波形パラメータの一例を
示す図表。
【図6】検出信号から抽出され周波数パラメータの一例
を示す図表。
【図7】前記図4のフローチャートに含まれる有効パラ
メータの抽出の手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図8】予備実験に基づいて得られた相関値について、
異常の程度との関係を示す相関関係パターンを示すグラ
フである。
【図9】算出された相関値について、種別に示すグラフ
であり、9Aは種別aについてのグラフ、9Bは種別b
についてのグラフである。
【図10】前記実施例の診断処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図11】蒸気タ−ビンから得られた有効相関関係パタ
−ンの一例について示すグラフである。
【図12】蒸気タ−ビンから得られた有効相関関係パタ
−ンの他の例について示すグラフである。
【図13】本発明の機器/設備診断システムが適用され
る蒸気タ−ビンの構造を示す断面図である。
【図14】本実施例が適用されるスクリュ−圧縮機の構
造を示す断面図である。
【図15】スクリュ−圧縮機のロ−タ部の構造図であ
る。
【図16】スクリュ−圧縮機から得られた有効相関関係
パタ−ンの一例について示すグラフである。
【図17】スクリュ−圧縮機から得られた有効相関関係
パタ−ンの一例について示すグラフである。
【図18】相関値の時間変化を示すグラフである。
【図19】異常判定曲線の一例を示すグラフである。
【図20】20aは、異常判定曲線を用いて行う異常進
展予測の一例を示すグラフ、20bは、その一部を拡大
して示すグラフである。
【図21】図1に示す実施例のシステムにパラメ−タ抽
出部を組み込んだ実施例を示すブロック図である。
【図22】図1に示す実施例のシステムにニュ−ラルネ
ット演算部を組み込んだ実施例を示すブロック図であ
る。
【図23】図1に示す実施例のシステムにニュ−ラルネ
ット演算部を組み込んだ他の実施例を示すブロック図で
ある。
【図24】図21に示す実施例のシステムにニュ−ラル
ネット演算部を組み込んだ実施例を示すブロック図であ
る。
【図25】図21に示す実施例のシステムにニュ−ラル
ネット演算部を組み込んだ他の実施例を示すブロック図
である。
【図26】ニュ−ラルネットワ−クの構成を模式的に示
す説明図である。
【符号の説明】
1…被試験体、2…センサ群、3…前処理部、4…相関
解析部、5…異常判定部、6…表示部、7…ケ−シン
グ、8…ロ−タ、9…軸受、10…ジャ−ナル、11…
油膜、12…油切り、17…Fロ−タ、18…Mロ−
タ、19…カ−ボンリング、20…シャフト、21…パ
ラメ−タ抽出部、22…入力層、23…中間層、24…
出力層、25…出力表示、201…AEセンサ、202
…振動センサ、203…音響センサ、204…温度セン
サ、320…DSP部、321…A/D変換器、322
…FFTボード、323…波形解析ボード、400…コ
ンピュータ、410…中央処理装置(CPU)、420
…メモリ、430…外部記憶装置、600…マン・マシ
ンインタフェース、610…表示装置、620…入力装
置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 弌也 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所エネルギー研究所内 (72)発明者 妹尾 誠 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所エネルギー研究所内 (72)発明者 田口 勇二 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式会 社日立エンジニアリングサービス内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】診断対象について、複数のセンサを配置
    し、前記各センサにより対象を計測して、得られた検出
    信号に基づいて機器/設備の診断を行う方法において、 各センサの検出信号から診断対象に関する特徴量を抽出
    し、各特徴量間の相関値を求め、これらの相関値を、異
    常種別ごとに予め求められている、各特徴量間の相関パ
    ターンとを比較して、異常種別を判定することを特徴と
    する機器/設備の診断方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、予め求められている相
    関パターンは、異常の程度と相関値との関係を示すパタ
    ーンである機器/設備の診断方法。
  3. 【請求項3】請求項2において、予め求められている相
    関パターンは、異常の程度が既知の診断対象について、
    異常の程度が異なる複数のサンプルを用意し、これらに
    ついて、それぞれ各センサにより対象を計測して、得ら
    れた検出信号から診断対象に関する特徴量を抽出し、こ
    れらの特徴量間の相関を求め、それらの相関値を、対応
    する異常の程度と関係付けて得られたものであることを
    特徴とする機器/設備の診断方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、予め求められている相
    関パターンは、前記得られた特徴量の中から、正常状態
    と異常状態との差が大きく表れる特徴量を、有効特徴量
    として複数個選択して、それらについて相関値を求めて
    得たものである機器/設備の診断方法。
  5. 【請求項5】請求項2、3または4において、予め求め
    られている相関パターンは、前記得られた相関パターン
    の中から、有効相関関係パターンとして、正常時と異常
    時とで相関値の変化が大きいものを複数個選択したもの
    である機器/設備の診断方法。
  6. 【請求項6】請求項2、3または4において、前記相関
    は、相関関係を求める特徴量どうしの積で表現される積
    相関である機器/設備の診断方法。
  7. 【請求項7】請求項1において、前記異常種別の判定に
    際し、得られた相関値が、予め定めた基準に達している
    か否か調べ、基準に達したとき、異常種別の判定を行う
    機器/設備の診断方法。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記基準は、異常の程
    度を、正常、注意および異常の各領域に予め分け、1つ
    の異常種別について、得られた相関値が予め定めた個
    数、注意領域に入ったとき、判定を行うとするものであ
    る機器/設備の診断方法。
  9. 【請求項9】請求項8において、相関値と相関パターン
    との比較は、各異常の種別ごとの複数の相関パターンの
    大小順の組み合わせのいずれかと、値が基準値より大き
    い相関値を含む、得られた相関値の大小順の組合せのな
    かで、一致するものがあるか否か探索し、一致するもの
    がある場合、その一致する組合せを持つ異常種別の異常
    が起きていると判定する機器/設備の診断方法。
  10. 【請求項10】請求項2、7、8または9において、異
    常種別の判定と共に、異常の程度の判定をさらに行い、
    異常の程度の判定は、次の(a)、(b)および(c)
    のうち少なくとも1の方法で行うことを特徴とする機器
    /設備の診断方法。 (a)当該異常種別に関係する複数の相関パターンのい
    ずれかを選んで、それに、求められた相関値を代入し
    て、異常の程度を得る。 (b)当該異常種別に関係する複数の相関パターンのそ
    れぞれについて得られる異常の程度を表す値を平均し
    て、異常の程度を得る。 (c)当該異常種別に関係する複数の相関パターンのそ
    れぞれについて得られる異常の程度を表す値を加重平均
    して、異常の程度を得る。
  11. 【請求項11】診断対象に設けられた複数のセンサから
    出力される検出信号に基づいて機器/設備の診断を行う
    装置において、 各センサの検出信号から診断対象に関する特徴量を抽出
    する前処理部と、 抽出された特徴量を取り込み、各特徴量間の相関値を求
    める相関解析部と、 これらの相関値を、異常種別ごとに予め求められてい
    る、各特徴量間の相関パターンとを比較して、異常種別
    を判定する異常判定部と、 判定結果を表示する表示部とを有することを特徴とする
    機器/設備の診断装置。
  12. 【請求項12】請求項11において、異常判定部は、予
    め求められている相関パターンとして、異常の程度と相
    関値との関係を示すパターンを記憶するものである機器
    /設備の診断装置。
  13. 【請求項13】請求項12において、予め求められてい
    る相関パターンは、異常の程度が既知の診断対象につい
    て、異常の程度が異なる複数のサンプルを用意し、これ
    らについて、それぞれ各センサにより対象を計測して、
    得られた検出信号から診断対象に関する特徴量を抽出
    し、これらの特徴量間の相関を求め、それらの相関値
    を、対応する異常の程度と関係付けて得られたものであ
    ることを特徴とする機器/設備の診断装置。
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