JPH05312634A - 音響診断方法および装置 - Google Patents

音響診断方法および装置

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JPH05312634A
JPH05312634A JP11580392A JP11580392A JPH05312634A JP H05312634 A JPH05312634 A JP H05312634A JP 11580392 A JP11580392 A JP 11580392A JP 11580392 A JP11580392 A JP 11580392A JP H05312634 A JPH05312634 A JP H05312634A
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JP
Japan
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acoustic
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Application number
JP11580392A
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English (en)
Inventor
Takuji Nishitani
卓史 西谷
Noriko Kumagai
紀子 熊谷
Koichi Kawaguchi
幸一 川口
Naoyoshi Machida
直義 町田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Electronics Services Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Electronics Services Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Electronics Services Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】機器から非定常的に発生する音響データを分析
して、構成部品の異常や劣化の診断を可能とする方法お
よび装置を提供することにある。 【構成】計測された音響データから特徴を抽出し、特徴
点で分割された折れ線ベクトルに変換する手段と、過去
の異常事例を折れ線ベクトルとして記憶しておく手段
と、双方を照合する照合手段と、照合結果と診断知識と
を用いて異常を確定する推論手段とから構成される。 【効果】過去の異常事例を用いた、正確な異常診断が行
えるため、非熟練者でも機器の診断を行なうことがで
き、ひいてはプラントの安定操業や品質の向上あるいは
情報処理機器の信頼性の向上によるサービスの質の向上
に資する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラントを構成する機
械や装置などから発生する音響を解析することにより異
常や劣化の度合を診断する方法および装置に関する。殊
に、非定常的に発生する音響データを解析することによ
り異常を診断する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の音響診断方法の大部分は、機器が
発生する音響データをフーリエ展開し、周波数スペクト
ルの分布から異常や劣化の度合を診断する方法が主であ
った。これらの方法は、回転機械のように周期的な音響
を発生する装置の診断には非常に有効であり、広く利用
されている。しかしながら、多数の部品が順番に動作す
るような機械では、発生する音響は非定常的であり、周
波数スペクトルの分析による方法では異常を診断するこ
とが困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、以上
のような従来技術の問題に対し、非定常的に発生する音
響データを分析して異常や劣化度合の診断を可能とする
方法および装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明に係る音響診断
方法および装置は、収集された音響データの変化特徴を
抽出し、データを折れ線で近似する折れ線ベクトル生成
部と、折れ線で近似されたデータとあらかじめ定めて記
憶させておく事象パターンと照合する波形照合部と、照
合結果から異常や劣化度合を推論する異常事象推論部か
らなる。
【0005】
【作用】非定常的に発生する音響データの分析には、音
の持つ周波数成分ではなく、音の変化する波形すなわち
位相情報を含めて処理を行なう必要がある。さらに、波
形そのものを直接扱うのは情報量が膨大になり、多大な
処理時間を要するばかりでなく、高性能な計算機等が必
要となる。前記折れ線ベクトル生成部は、音響データの
変化波形を折れ線で近似し、折れ線を構成するベクトル
の系列に変換する。これにより、音響データの変化を波
形の特徴と位相の情報を保ったままで圧縮する事が可能
となる。さらに、さまざまな異常の事象に対応する波形
の変化を記憶しておく事象パターン記憶部を設け、波形
照合部において前記事象パターンと観測された波形とを
照合することにより、正確な異常事象の判定が可能とな
る。
【0006】
【実施例】本発明は、各種プラントを構成する機器ある
いは計算機などの、音響を発生する機器の診断を行なう
に際し、機器から発生する音響データと、機器が正常な
時の音響データあるいは各種の異常事象における音響デ
ータなどの蓄積されたデータとを照合することにより機
器の異常診断を行なうものである。本発明の一実施例
を、図1を用いて以下に説明する。
【0007】まず、音響診断装置20の構成を説明す
る。システムバス90には、周波数分析プロセッサ4
0,特徴抽出プロセッサ50,波形照合プロセッサ6
0,推論プロセッサ70,システムプロセッサ80,音
響データファイル85,特徴抽出フィルタファイル8
6,計測データファイル87,パターンデータファイル
88,診断知識ファイル89が各々結ばれている。さら
に、周波数分析プロセッサ40には、診断対象から音響
データや振動データを入力するためのマイクロフォン3
0等(聴診棒や加速度センサ等)が接続されている。さ
らに、システムプロセッサ80には、音響データや診断
結果を表示するための表示装置81,利用者からの入力
を行なうためのキーボード82、およびマウス83が接
続されている。システムプロセッサは80は前記各プロ
セッサおよび各ファイルを統括制御すると同時に、音響
診断結果を表示装置81に表示する処理、さらには、キ
ーボード82またはマウス83から入力される音響診断
装置20の利用者からの要求に応じて、特徴抽出フィル
タファイル86,パターンデータファイル88,診断知
識ファイル89の内容を変更するためのプログラムを起
動し、該当するファイルに結果を格納する。
【0008】次に、音響診断を実行する時の音響診断シ
ステム20の各部の動作を図2を用いて説明する。音響
診断は以下の(1)〜(5)のステップから成る。
【0009】(1)データ計測工程210:診断対象機
器10が発生する音響は、マイクロフォン30を通じて
周波数分析プロセッサ40に入力される。ここで、音響
データは、磁気的な記憶媒体など他の記録媒体に記憶さ
れたデータを入力してもよい。周波数分析プロセッサ4
0に入力された音響データは、あらかじめ定めた一定の
サンプリング周期で、FFT(高速フーリエ変換)など
の手法を用いて、周波数成分が分析される。周波数分析
された結果は、音響データファイル85に格納される。
【0010】(2)特徴抽出工程220:特徴抽出プロ
セッサ50は、システムバス90を介して、特徴抽出フ
ィルタファイル86から特徴抽出フィルタを、また音響
データファイル85からは前記の周波数分析されたデー
タを読み出し、音響データに含まれる特徴の分析を行な
って、音響データを折れ線で近似する。さらに、折れ線
をベクトルデータ(時間あるいは周波数幅とその区間で
のデータ変化量)の系列で表現し、計測データファイル
87に格納する。ここで、音響データファイル85から
読みだされるデータは、一定の周波数成分のパワースペ
クトルの時間的な変化を表わす包絡線データであっても
よいし、ある時刻の周波数成分の分布を表わすパワース
ペクトル分布のデータであってもよい。以下では、これ
らのデータを区別せず、計測データと呼ぶことにする。
【0011】(3)波形照合工程230:波形照合プロ
セッサ60は、計測データファイル87に格納された計
測データのベクトル系列と、パターンデータファイル8
8に格納された正常時あるいは異常時のパターンとを照
合し、パターン間の対応関係とパターン間の近似度合を
表わす類似度と、パターン間の大きさの比率を表わす尺
度を計算し、推論知識ファイル89内の照合結果ファイ
ル89Aに格納する。
【0012】(4)推論工程240:推論プロセッサ7
0は、照合結果ファイル89Aに格納された波形の照合
結果と、あらかじめ推論知識ファイル89内の診断知識
ファイル89Bに格納されている診断知識とを用いて異
常の有無や劣化の度合,異常事象の特定等を行なう。
【0013】(5)表示工程240:システムプロセッ
サ80は、推論プロセッサ80による推論結果を表示装
置81に表示する。また、音響診断システムの利用者の
要求に応じて、各ファイルの内容を表示装置81に表示
する。
【0014】次に、特徴抽出工程220における処理を
図3を用いて詳細に説明する。特徴抽出工程は以下の
(1)〜(4)の処理からなる。
【0015】(1)特徴抽出処理310:音響データフ
ァイル85より音響データf(t)を、特徴抽出フィルタ
ファイル86より特徴抽出フィルタ320(W0(x)とW
2(x))をそれぞれ読み出し、数1に従って積和計算を
実行して0次の特徴量y0(t)と2次の特徴量y2(t)を
計算する。
【0016】
【数1】
【0017】ただし、aは特徴抽出フィルタの広がりを
示す定数である。
【0018】(2)特徴点抽出処理330:積和演算
(数1)の結果として得られる特徴量y2(t)から特徴
点抽出処理を行なう。図4は特徴点の抽出方法を説明す
る図である。図4に示すように、特徴量y2(t)が正の
部分と負の部分に対し、正の状態あるいは負の状態が継
続する範囲で2次の特徴量y2(t)の重心位置tk
0,1,…,K)を数2により求める。
【0019】
【数2】
【0020】ただし、sとeは総和を行なう範囲を示す
数字であり、Kは特徴点の数である。
【0021】(3)推定値の計算処理340:特徴点抽
出処理330で得られた特徴点tk に対し、特徴量抽出
処理310で得られている特徴量y0(tk)とy2(tk)と
を用いて、計測データの推定値fe(tk)を数3により求め
る。
【0022】
【数3】
【0023】ただし、c0 およびc2 は後で述べるよう
に、フィルタの大きさによって定まる定数である。
【0024】(4)ベクトル列の生成処理350:推定
値の計算処理340で求めた、特徴点における推定値f
e(t)を順に結んだ折れ線で計測データを構成し、折れ
線を構成するベクトルの系列として計測データを近似す
る。このベクトル系列は数4に従って計算できる。
【0025】
【数4】
【0026】求まったベクトル系列は、計測データファ
イル87に格納される。
【0027】以上述べた特徴抽出工程における処理の例
を図5に示す。周波数分析プロセッサ40で音響データ
を計測し、周波数スペクトルに展開した後、1.0ms
毎の一定周波数のパワースペクトルの時間変化を示した
ものが図5(a)である。この例では、周波数は10k
Hzであり、周波数スペクトルはdb値に変換してあ
る。音響データファイル85に格納された図5(a)の
データを、特徴抽出プロセッサ50で読み出し、特徴抽
出処理310で処理した結果のうち、2次の特徴量y
2(t)を図5(b)に示す。この2次の特徴量y2(t)に
対し、特徴点抽出処理330および推定値の計算処理3
40を行なって、音響データ図5(a)を折れ線で近似
した結果が図5(c)である。この折れ線近似した結果
は、ベクトル列の生成処理350で処理され、図5
(d)に示すベクトル系列のデータとして計測データフ
ァイル87に格納される。
【0028】次に、図2の波形照合工程230における
処理を詳細に説明する。複雑な機器の音響データは、機
器を構成する機構が順次動作するにしたがって、各機構
から発生する音響データの連続したものとして得られ
る。診断したい機構があらかじめ限定されている場合
は、機器の動作を開始してからその機構が動作するまで
の概略の時間を記憶しておき、パターンデータとの波形
照合はその前後の時間だけで行なえばよい。また、機器
を構成する全部の機構の動作を診断対象とする場合は、
各機構について順次波形照合を行なえばよい。以下で
は、説明を簡略に行なうため、機器を構成する一つの機
構の波形照合処理について説明する。波形照合工程23
0は図6に示す(1)〜(6)の処理からなる。
【0029】(1)計測データの入力処理610:計測
データファイル87から計測データのベクトル系列デー
タを読み出す。このとき、診断対象機器10を構成する
機構のうち、特定のものだけを診断対象とし、その機構
が動作するタイミングがあらかじめ分かっている場合
は、キーボード82あるいはマウス83を用いて、診断
対象の機構が動作するタイミングを入力し、そのタイミ
ング近傍の計測データのみが計測データファイル87か
ら読み出される。
【0030】(2)基準パターンとの照合処理620:
パターンデータファイル88から診断対象の機構が正常
な時に発生する基準パターンファイル88Aを読み出
し、計測データのパターンとの照合処理を行なう(照合
処理については後で詳細に説明する)。
【0031】(3)基準パターンとの照合結果の判定処
理630:基準パターンと計測データのパターンがあら
かじめ定めた判定基準以上に類似している場合は、診断
対象機器は正常に動作していると判断され、結果の格納
処理660に進む。基準パターンと一致するパターンが
計測データのパターン内に無い場合は異常または部品の
劣化があると推定されるため、ステップ640に進む。
【0032】(4)事象パターンとの照合処理640:
診断の対象としている機構に異常あるいは部品の劣化な
どが生じた場合の音響データを事象パターンファイル8
8Bから読み出し、計測データのパターンと照合処理を
行なう(照合処理については後で詳細に説明する)。
【0033】(5)事象パターンとの照合結果の判定処
理650:計測データのパターン内に、あらかじめ定め
た事象判定基準を越えた類似度で事象パターンと一致す
る部分がある場合、事象パターンが発生する事象を異常
事象としてステップ660に進む。
【0034】(6)結果の格納処理660:基準パター
ンとの照合結果の判定処理630または事象パターンと
の照合結果の判定処理650において得られた結果を診
断知識ファイル89の内の照合結果ファイル89Aに格
納する。結果の情報としては、正常または異常事象名、
および一致したパターンの対応関係である。
【0035】ここで、照合処理を詳細に説明しておく。
基準パターンとの照合処理も事象パターンとの照合処理
も、照合を行なうパターンが異なるだけであり、処理の
手順は全く同一である。以下、基準パターンと事象パタ
ーンをまとめて照合パターンと呼ぶことにする。まず、
照合処理の基本的な考え方を説明しておく。照合処理は
DP(ダイナミック・プログラミング)の考え方を基本
としている。DPは、最適性の原理、すなわち、「最適
方策とは、最初の状態や決定がどうであっても、この最
初の決定の結果として起こった状態について、以後の決
定は最適方策となるように構成しなければならない。」
という性質を利用して、多段階の決定過程を形式的に1
段階過程に分解して解を計算する。ここで、求められた
解が最適方策になることが保証されるのは、マルコフ
性、すなわち、「各段階での決定が、その時点での系の
状態のみに依存し、過去の決定の履歴に無関係に行なえ
なければならない。」を満足する場合に限られる。
【0036】上記の性質を利用して、ベクトル系列間の
照合を図7に示す多段階決定過程として計算する。横軸
には、計測データのベクトル系列Um(m=1,2,…,M)
を並べ、縦軸には照合パターンのベクトル系列Vn(n=
1,2,…,N)を並べる。各格子点(m,n)は、その横
軸上の計測データのベクトルUm と縦軸上の照合パター
ンのベクトルVn との対応関係を表わす。ベクトル系列
間の対応関係を求めることは、図7のように構成された
ネットワーク上で、格子点(m,1)(m=1,2,…,
M)から格子点(m,N)(m=1,2,…,M)に至る経
路のうちあらかじめ定めた評価関数が最大になるものを
求める問題となる。計測パターンのベクトル系列と、照
合パターンのベクトル系列の中で、対応関係が前後する
場合と、対応関係にあるベクトルが存在しない場合は生
じないものとすると、格子点と格子点の接続関係は、図
7に示したものだけを考慮すればよいことになる。
【0037】最適な対応関係の探索は、図7の左下の格
子点から右上の格子点へと、各格子点に至る最適経路を
計算することになる。照合処理の詳細な流れを図8を用
いて説明する。
【0038】(1)処理810:計測データファイル8
7から計測データのベクトル系列を、パターンデータフ
ァイル88から照合パターンのベクトル系列を読み出
す。また、計算に必要な以下の初期設定を行ない、処理
820に進む。
【0039】計測パターンのベクトル番号:m=1 照合パターンのベクトル番号:n=1 類似度の最小値:Smax =負で絶対値の十分大きな値 (2)処理820:縦,斜,横の各方向から格子点
(m,n)に至る最適な経路を計算し、処理830に進
む。
【0040】(3)処理830:照合パターンのベクト
ル番号nがNに達している場合は、処理850に進み、
そうでなければ、処理840で番号nをn+1にインク
リメントして処理820に戻る。
【0041】(4)処理850:格子点(m,N)に至
る、横,斜,縦方向の経路のうち、最大の類似度を持つ
経路を選択し、類似度Sを計算して処理860に進む。
【0042】(5)処理860:類似度SがSmax より
大きい場合は、処理870で経路を記憶し、類似度の最
大値Smax を前記類似度Sに置き換えた後、処理880
に進む、さもなければ、そのまま処理880に進む。
【0043】(6)処理880:計測ベクトルの番号m
がMに達している場合は処理888に進み、さもなけれ
ば、処理885においてmをm+1にインクリメントし
て処理820に戻る。
【0044】(7)処理888:照合結果を照合結果フ
ァイル89Aに格納する。
【0045】ここで、処理820における経路の探索に
ついてさらに詳細に説明する。いま、探索した経路のな
かに、図9(a)に示すような、横方向の接続状態と縦
方向の接続状態が連続する経路が含まれていたとする。
この経路が表わす対応関係を計測ベクトルUの側から表
わすと図9(b)のようになる。すなわち、計測ベクト
ルの側から見れば、実線で表わした対応関係の通り、U
m はVn およびVn-1と対応し、Um+1 はVn と対応す
る。また、照合ベクトルの側からみれば、点線で表わし
た対応関係の通り、Vn はUm と対応し、Vn-1 はUm
およびUm-1 と対応する。これは、一つのベクトルが多
重対応をする状態を示している。このような多重対応を
避けるために、処理820では、横方向の接続状態と縦
方向の接続状態が連続する経路および縦方向の接続状態
と横方向の接続状態が連続するような経路を許さないこ
とにする。すなわち、図10に示すように、ある格子点
(m,n)に至る経路の探索範囲は、 (1)横方向:ノード(m−1,n)に至る横と斜め方
向の経路 (2)斜方向:ノード(m−1,n−1)に至る、横,
斜,縦方向の経路 (3)縦方向:ノード(m,n−1)に至る、斜めと縦
方向の経路 の範囲から探索する。
【0046】また、処理820および850における経
路の評価として用いるパターン間の類似度Sは、数5を
用いて計算する(数5の意味は後で詳細に説明する)。
また、このときの計測ベクトルが事象ベクトルの何倍で
あるかを表わす尺度Kは数6で計算できる。
【0047】
【数5】
【0048】
【数6】
【0049】以上述べた照合方法を用いて照合した結果
の例を図11に示す。照合パターンのベクトル系列11
10を、計測データのベクトル系列1120と照合した
結果、図11の位置で類似度が最も大きくなったことを
示している。結果が示すように、双方のパターンが一致
する部分を非常に良く抽出できている。また、この時の
類似度Sは0.94、尺度Kは1.09であった。
【0050】次に、図12を用いて推論工程240にお
ける処理を詳細に説明する。
【0051】(1)処理1210:照合結果ファイル8
9Aに記憶されたパターン照合結果を読み出す。
【0052】(2)処理1220:照合パターンと計測
データの対応するベクトル間の類似度と尺度を数5およ
び数6と同様にして計算する。類似度が小さい、あるい
は尺度が1.0 と大きく異なる場合は、波形の間の相違
を図13に示すような分類を行い、対応する番号eをつ
ける。たとえば、 e=1:ピークが二つに分離した e=2:小さな振動波形に変化した e=3:ピークが大きくなった e=4:ピークが二つから一つになった などの様に、波形の変化状態に対応した番号を付ける。
【0053】(3)処理1230:処理1220の結果
と、あらかじめ診断知識ファイル89Bに記憶されている
診断知識を用いて、異常事象の推論を行なう。診断知識
ファイル89Bに記憶されている診断知識の例を図14
に示す。例えば、 知識1:if(Si≧α and ej=1) then(ベルトのゆるみ) 知識2:if(Si≧α and Sj≧β) then(歯車の摩耗) 知識3:if(Sk≧0.8 and ej=4) then(軸の損傷) といった知識が記憶されている。知識1は、「照合パタ
ーンのベクトル系列のi番目のベクトルの類似度が一定
の値α以上であり、かつ、ピークが二つに分かれてい
る」ならば「ベルトのゆるみ」異常であることを表わす
知識である。知識2は、「照合パターンのベクトル系列
のi番目のベクトルの類似度が一定値α以上であり、か
つ、j番目のベクトルの類似度がβ以上である」ならば
「歯車の摩耗」であることを表わす知識である。同様
に、知識3は「照合パターンのベクトル系列のk番目の
ベクトルの類似度が0.8 以上であり、かつ、j番目の
ベクトルのピークが二つから一つになっている」ならば
「軸の損傷」であることを示す知識である。これらの例
に示したような知識を用いて、よく知られたプロダクシ
ョン・システムなどの推論方式を用いて、異常の事象を
推論する。
【0054】(4)処理1240:推論結果を表示工程
250に送る。
【0055】以上、推論工程240について詳細に説明
した。説明では、診断知識ファイル89Bに記憶されて
いる知識は「if〜then〜」型の知識であるとして
説明したが、ファジィ表現された知識であっても同様に
処理できることは勿論である。
【0056】表示工程250は、推論工程240から送
られる結果を表示装置81に表示する。結果の表示例を
図15に示す。表示する内容は、例えば、計測データお
よび計測データと最も類似度の大きかった照合パターン
との対応関係,機器の構成要素が正常な時に発生する基
準パターン,推論部230の結果として得られた異常事
象の名前,推論部230で成立した知識から得られる推
論結果の理由などが画面に表示される。
【0057】以上、音響診断時における処理の一例を詳
細に説明した。ここで、特徴抽出フィルタは数7に示す
形をしている。
【0058】
【数7】
【0059】実際には離散的な値として演算が実行され
るために、xの離散値に対する値として求めて置く必要
がある。以下、音響診断を実行する前に、必要に応じて
予め特徴抽出フィルタファイル86に記憶しておく特徴
抽出フィルタの生成方法について図16を用いて詳細に
説明する。
【0060】(1)処理1610:キーボード82等の
入力手段を用いて以下の処理を行なうプログラムを起動
し、フィルタの大きさや形状を決定する定数a,bおよ
びσと、求める最大の次数nmax を入力する。
【0061】(2)処理1620:ガウス関数E(x)
(x=a,a+1,…,b)の計算を行なう。
【0062】(3)処理1630:計算するフィルタの
次数nを0に設定する。
【0063】(4)処理1640:次数nの多項式の計
算を行なう。以下、例として2次までの多項式の計算式
を示しておく。同様の計算を繰り返すことにより、必要
に応じて、さらに高次の多項式も容易に計算することが
できる。0次の多項式は定数であることから、数8とし
て終了する。
【0064】
【数8】
【0065】1次の多項式を、数9とおくと、0次の多
項式H0(x)と直交性が成り立つために、数10を満足
しなければならない。従って、数11と求めることがで
きる。
【0066】
【数9】
【0067】
【数10】
【0068】
【数11】
【0069】2次の展開多項式を数12とおくと、1次
の多項式と直交性が成り立つために、数13を満足しな
ければならない。0次と1次の多項式は直交することを
考慮すると、数14が成り立たなければならない。従っ
て、数15と求められる。
【0070】
【数12】
【0071】
【数13】
【0072】
【数14】
【0073】
【数15】
【0074】さらに、2次の多項式と0次の多項式の直
交性が成り立つ条件、すなわち数16から、数17と求
められる。
【0075】
【数16】
【0076】
【数17】
【0077】(5)処理1650:計算する多項式が最
大の次数nmax に達していれば、次の処理に進む。さも
なければ、処理1660においてnをn+1にインクリ
メントして、処理1640に戻る。
【0078】(6)処理1670:処理1640で求め
た多項式をもとに正規化を行なう。各次数の多項式は、
数18を満足しなければならない。各次数の多項式に対
して、数18を計算すると、正規化された特徴抽出フィ
ルタWm(x)は、数19と求められる。
【0079】
【数18】
【0080】
【数19】
【0081】(7)処理1680:生成された特徴抽出
フィルタを特徴抽出フィルタファイル86に格納する。
【0082】生成された特徴抽出フィルタの例を図17
に示す。本例では、フィルタの範囲を表わす定数を、a
=−15,b=15とし、形状を決定する定数を、σ=
4.0としており、図17(a)(b)(c)はそれぞ
れ0次,1次,2次の特徴抽出フィルタの生成結果であ
る。
【0083】以上、本発明による音響診断方法および装
置の一実施例を説明したが、本発明で扱えるデータは、
音響データに限らず、振動や光等を計測する各種センサ
のデータであってもよいし、温度や流量などの一般的な
時系列データであっても同様に扱うことができる。ま
た、公衆回線や専用のLAN等を通じてデータを受け取
ってもよいし、各種の記録媒体(磁気ディスク等)を用
いて入力してもよい。また、本発明は専用の処理装置を
用いたハードウェアとして構成してもよいし、DSP
(ディジタル シグナル プロセッサ)等のLSIを用
いてハードウェアを構成してもよい。あるいは、マイク
ロコンピュータ等で処理を行なうソフトウェアとしても
実現できる。表示工程250は、CRTへ結果を表示す
る工程として説明したが、音声出力装置を用いて音声に
より告知するなど、各種のメディアを用いて告知するこ
とが可能である。
【0084】本発明はその構成および処理から明かなよ
うに、次のような特徴を有する。 (1)機器の構成要素の正常時および各種異常時の音響
パターンを記憶しておくことにより、運転時の異常を正
確に判定することができる。
【0085】(2)計測データをベクトル系列に変換し
て扱うことにより、パターンの位置ずれや形状の変化を
考慮した照合を行なうことができるという特長がある。
また、各種演算をベクトルデータを用いて行うことがで
き、計算処理量が少なくて済むのみならず、誤りの少な
い原因を抽出できるという効果がある。
【0086】(3)ベクトル系列間で相関係数を計算し
て類似度とするため、相似なパターンの検索が可能であ
り、パターンデータファイル88に記憶される事象のパ
ターン数が少なくできるという効果を合わせ持ってい
る。
【0087】数学的な背景 本発明による音響診断装置の実施例をよく理解し、その
固有の可能性と利点を評価するために、以下に、実施例
が実現されるために用いられる手法に対する簡単な数学
的背景および基礎を提示する。導入された式は、実施例
の機能の洞察も与えてくれる。
【0088】特徴抽出フィルタファイル86に記憶さ
れ、特徴抽出工程220における特徴量抽出処理310
において用いられる特徴抽出フィルタW0(x),W
1(x)、およびW2(x)は、W0(x)はパターンの平均
的な値を求めるフィルタ、W1(x)は平均的な傾きを求
めるフィルタ、W2(x)はパターンの平均的な凹凸を求
めるフィルタである。以下に、W0(x),W1(x)およ
びW2(x)の求め方を整理して示しておく。
【0089】パターンデータの展開方法として、数20
で定義される多項式Hm(x)を用いる。ここに、E(x)
は適当な微分可能関数であり、aおよびbは定義区間を
示す定数である。このとき、数21とおくと、数22
は、正規直交関数系を構成する。
【0090】
【数20】
【0091】
【数21】
【0092】
【数22】
【0093】正規直交関数系ψm(x)をそのまま用い
て、時系列データf(t)を時刻tの近傍で展開すると、
原データの良い近似を得るには高次の項まで求めておく
ことが必要となる。これを避けるために、時系列データ
を時刻tを中心として数23と変換して扱うことにす
る。
【0094】
【数23】
【0095】数23に対し、数22の直交関数系を用い
た展開を行うと、数24となる。ここに、展開係数a
m(t)(m=0,1,…,∞)は、数25により求められる。
数23および数24より、時系列データf(t)は、時刻
tの近傍で、数26と展開されたことになる。
【0096】
【数24】
【0097】
【数25】
【0098】
【数26】
【0099】微分可能関数E(x)を数27で表される指
数関数とした場合、数20よりHm(x)はm次のHermit
e 多項式となる。また、数26より時系列データf(t)
は時刻tの近傍で多項式に展開されたことになる。この
時の展開フィルターWm(x)は、数25に数22および
数23を代入することにより、数28となることから、
数29と表される。
【0100】
【数27】
【0101】
【数28】
【0102】
【数29】
【0103】数29で表わされる特徴抽出フィルターに
よる多項式展開の結果を用いて、時刻tにおける時系列
データ推定値fe(t)を求める。数26にx=0を代入
してfe(t)は、数30と求められる。
【0104】
【数30】
【0105】数30による展開係数の2次の項a2(t)
は,時刻t近傍における時系列データの凹凸の状態を示
している。従って、時系列データf(t)に対して、数2
8に従い2次の多項式の展開係数a2(t)を求め、極値
を持つ時刻を抽出することにより、時系列データの勾配
が変化する時刻を得ることができる。
【0106】以下、類似度および尺度の求め方について
述べる。パターンデータファイル88に記憶されている
一つの照合ベクトルの系列をVi(i=0,1,2,…,
m)、計測データに含まれる対応候補のベクトル系列を
i(i=1,2,…,m)とする。パターンデータファイル
88に記憶されている照合ベクトル系列をK倍した時、
両ベクトル系列の間の2乗誤差Eは、数31と表され
る。
【0107】
【数31】
【0108】まず、2乗誤差Eを最小とする尺度Kを求
める。数31を展開すると、数32となる。ここ
に、(,)はベクトルの内積を示す。数32はKに関す
る2次の係数が正の2次式であるから、2乗誤差Eの最
小値を与える尺度Kは、数33より、数34と与えられ
る。その時の2乗誤差Eは、数34を数32に代入し
て、数35で与えられる。
【0109】
【数32】
【0110】
【数33】
【0111】
【数34】
【0112】
【数35】
【0113】数35における2乗誤差Eを時系列パター
ンのベクトル系列に関して正規化すると、数36とな
る。従って、尺度Kにより正規化された2乗誤差Eによ
る対応度合の評価指標を、数36の第2項の平方根、す
なわち数37で与えられる類似度Sで定義する。
【0114】
【数36】
【0115】
【数37】
【0116】数36では、数34による尺度Kが正の場
合でも負の場合でも2乗誤差Eは同じとなる。しかし、
時系列データを照合する場合、反転して一致する場合は
類似度は小さくならなければならない。数37は、数3
6の右辺第2項の平方根を考えることにより、適正な類
似度を得られるものとなっている。数36で表わされる
類似度Sは−1.0≦S≦1.0を満足し、通常の相関係
数とよく似た式の形をしており、ベクトル系列間の相関
係数と考えることができる。
【0117】以上、計測データのベクトル系列と照合パ
ターンのベクトル系列が一対一に対応すると仮定して類
似度Sおよび尺度Kの式を求めた。一般には、照合パタ
ーンのベクトル系列と計測データのベクトル系列との間
で一つのベクトルと複数のベクトルとが対応する場合が
生ずる。この場合は、数37および数34に示した類似
度Sおよび尺度Kを数38,数39と変形して用いる。
ここに、照合パターンのベクトルVj と対応する計測パ
ターンのベクトル系列をUij(j=1,2,…,ni)として
いる。
【0118】
【数38】
【0119】
【数39】
【0120】
【発明の効果】本発明による方法および装置を使用する
ことによって、音響データによる機器の異常診断を可能
とし、ひいてはプラントの安定操業や品質の向上あるい
は情報処理機器の信頼性向上による顧客サービスの向上
に飛躍的な改善をもたらすことができる。
【0121】(1)これまで、直接的な計測が不可能で
あった、機器の音響データに含まれる有意味な情報を、
機器の異常や劣化を診断するための有力な情報として利
用できる。
【0122】(2)従来は熟練者にしか可能でなかっ
た、プロセスを構成する機器の音響データによる診断が
手軽に、しかも非熟練者でも行なうことが可能となり、
プラントやプロセスを維持するための人手を大幅に減ら
すことができる。
【0123】(3)音響データをベクトルの系列として
扱うために、演算量が少なく、処理装置が簡素に構成で
きるばかりでなく、高速な処理を行なうことができる。
【0124】(4)過去の異常のデータを知識として利
用することにより、知識が時間とともに増大するので、
保守員が実績と経験を積むように次第に賢くなる機能を
持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すシステム構成図であ
る。
【図2】実施例における音響診断時のフローを説明する
図である。
【図3】特徴抽出工程を詳細に説明する図である。
【図4】特徴点抽出処理の方法を説明する図である。
【図5】特徴点抽出処理の一例を説明する図である。
【図6】波形照合工程を詳細に説明する図である。
【図7】多段決定過程としての照合処理を説明する図で
ある。
【図8】照合処理を詳細に説明する流れ図である。
【図9】ベクトル間の矛盾した対応関係を説明する図で
ある。
【図10】各格子点への最適経路を探索する範囲を説明
する図である。
【図11】照合処理結果の一例を示す図である。
【図12】推論工程を詳細に説明する図である。
【図13】対応するベクトル間の相違を表現する方法を
説明する図である。
【図14】診断知識の例を説明する図である。
【図15】表示工程による出力の例を説明する図であ
る。
【図16】フィルタ生成処理を説明する図である。
【図17】特徴抽出フィルタの例を説明する図である。
【符号の説明】
10…診断対象機器、20…音響診断装置、30…音響
データ入力手段、40…周波数分析プロセッサ、50…
特徴抽出プロセッサ、60…波形照合プロセッサ、70
…推論プロセッサ、80…システムプロセッサ、81…
表示装置、82…キーボード、83…マウス、85…音
響データファイル、86…特徴抽出フィルタファイル、
87…計測データファイル、88…パターンファイル、
89…診断知識ファイル、90…システムバス、210
…データ計測工程、220…特徴抽出工程、230…波
形照合工程、240…推論工程、250…表示工程。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 幸一 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 町田 直義 神奈川県横浜市戸塚区品濃町504番2号 日立電子サービス株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機器から発生する音響データを採取する手
    段と、採取された音響データを分析する手段と、分析結
    果を表示する手段とを備えた音響診断装置において、少
    なくとも、(1)音響データから、データの変化する特
    徴を抽出する特徴抽出手段と、(2)機器が正常な場合
    および異常の場合に発生する音響データを記憶しておく
    事象データ記憶手段と、(3)音響データから抽出され
    た特徴と、前記記憶手段に記憶されている事象データの
    特徴とを比較する波形照合手段と、(4)音響データと
    事象データの相違に対応した異常事象を知識として記憶
    しておく診断知識記憶手段と、(5)前記波形照合手段
    による結果と、前記診断知識記憶手段に記憶された知識
    とを用いて、機器の異常を診断する推論手段と、を有す
    ることを特徴とする音響診断装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1において、音響データおよび
    事象データの特徴を抽出する手段が、少なくとも、
    (1)データの急激な変化を抽出するためのフィルタと
    の積和演算を行なう特徴点抽出手段と、(2)前記特徴
    点抽出手段から得られる特徴点でデータを折れ線に分割
    し、分割されたベクトルの系列に変換する手段と、から
    なることを特徴とする音響診断装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1において、音響データおよび
    事象データとを照合する波形照合手段が、少なくとも、
    (1)音響データと事象データを構成する各ベクトルの
    対応関係を、二次元の空間における最適経路の探索問題
    として扱う手段と、(2)前記最適経路の評価を、類似
    度Sおよび尺度K、すなわち 類似度S=(計測ベクトルと事象ベクトルの内積の総
    和)÷((事象ベクトル長の自乗の総和) *(計測ベクトル長の自乗の総和))の平方根 尺度 K=(計測ベクトルと事象ベクトルの内積の総
    和)÷(事象ベクトル長の自乗の総和) を用いて行なう手段と、からなることを特徴とする音響
    診断装置。
  4. 【請求項4】前記請求項1において、前記推論手段にお
    ける推論が、(1)前記波形照合手段から得られる、計
    測ベクトルと事象ベクトルの対応関係をもとに、正常な
    場合あるいはさまざまな異常事象の場合の波形からの変
    化を記号的に表現したものを事実データとし、(2)経
    験的に得られた、波形の変化と異常事象との関連を診断
    知識とし、(3)波形の変化から異常事象を推論する、
    ことを特徴とする音響診断装置。
  5. 【請求項5】機器から発生する音響データを採取し、上
    記音響データから、データの変化する特徴を抽出する特
    徴抽出ステップと、機器が正常な場合および異常の場合
    に発生する音響データを記憶した事象データ記憶部のデ
    ータの特徴と上記採取された音響データから抽出された
    特徴とを比較する波形照合ステップと、音響データと事
    象データの相違に対応した異常事象を知識として記憶し
    た診断知識記憶部の知識データと前記波形照合手段によ
    る照合結果とを用いて、機器の異常を診断する推論ステ
    ップとを有することを特徴とする音響診断方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07168619A (ja) * 1993-10-20 1995-07-04 Hitachi Ltd 機器/設備診断方法およびシステム
JPH07324976A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Omron Corp 状態判定装置および方法,センサ・コントローラおよびセンシング方法,ならびに被検査物体の検査システム
JPH1183618A (ja) * 1997-09-04 1999-03-26 Toshiba Corp 音響監視装置
JP2000207019A (ja) * 1999-01-18 2000-07-28 Toshiba Corp プラント監視装置
JP2009270843A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Toshiba Corp 時系列データ監視システム

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