JPH07167221A - 動力伝動ベルト - Google Patents

動力伝動ベルト

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JPH07167221A
JPH07167221A JP5317922A JP31792293A JPH07167221A JP H07167221 A JPH07167221 A JP H07167221A JP 5317922 A JP5317922 A JP 5317922A JP 31792293 A JP31792293 A JP 31792293A JP H07167221 A JPH07167221 A JP H07167221A
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canvas
butadiene
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rubber layer
transmission belt
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JP5317922A
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Atsushi Azuma
篤 東
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Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/04V-belts, i.e. belts of tapered cross-section made of rubber
    • F16G5/06V-belts, i.e. belts of tapered cross-section made of rubber with reinforcement bonded by the rubber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G1/00Driving-belts
    • F16G1/28Driving-belts with a contact surface of special shape, e.g. toothed
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/20V-belts, i.e. belts of tapered cross-section with a contact surface of special shape, e.g. toothed

Abstract

(57)【要約】 【目的】 有機溶剤を必要とせず、耐熱性にすぐれ、と
くにゴム層と帆布との接着力が大きい動力伝動ベルトを
提供すること。 【構成】 心線が埋設された接着ゴム層と圧縮ゴム層と
が積層され、その外面に帆布が接着された動力伝動ベル
トであって、前記帆布が2−クロロ−1,3−ブタジエ
ン−2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン共重合体ラ
テックスからなる水性ラテックス組成物を含浸させたも
のであることを特徴とする動力伝動ベルト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動力伝動ベルトに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、動力伝動ベルトは、産業用機械、
自動車、船舶などの種々の産業分野に用いられており、
該動力伝動ベルトの外面に接着された帆布には、主とし
て糊ゴムが糊引き法によってコーティングされていた
が、糊ゴムには有機溶剤が用いられているため、火災の
危険性、環境汚染などに問題があった。
【0003】こうした糊ゴムを用いたばあいの問題点を
解決しうるものとして、水系のクロロプレンゴムラテッ
クスとカルボキシル化クロロプレンゴムラテックスから
なるラテックス配合組成物が提案されている(特開昭6
3−15146号公報)。
【0004】前記ラテックス配合組成物を用いたばあい
には、糊ゴムを用いたときの問題点が解決されるが、耐
熱性が充分でなく、またゴム層と帆布との接着力におと
るという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、有機溶剤を必要とせ
ず、耐熱性にすぐれ、とくにゴム層と帆布との接着力が
大きい動力伝動ベルトを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、心
線が埋設された接着ゴム層と圧縮ゴム層とが積層され、
その外面に帆布が接着された動力伝動ベルトであって、
前記帆布が2−クロロ−1,3−ブタジエン−2,3−
ジクロロ−1,3−ブタジエン共重合体ラテックスから
なる水性ラテックス組成物を含浸させたものであること
を特徴とする動力伝動ベルトに関する。
【0007】
【作用および実施例】本発明の動力伝動ベルトは、前記
したように、心線が埋設された接着ゴム層と圧縮ゴム層
とが積層され、その外面に帆布が接着されたものであ
り、前記帆布が2−クロロ−1,3−ブタジエン−2,
3−ジクロロ−1,3−ブタジエン共重合体ラテックス
からなる水性ラテックス組成物を含浸させたものである
ことを特徴とするものである。
【0008】以下、図面を参考にして本発明の動力伝動
ベルトを説明する。
【0009】図1は、本発明の動力伝動ベルトの切口を
有するVベルトの概略説明図である。
【0010】図1において、心線4が埋設された接着ゴ
ム層3と圧縮ゴム層5とが積層されており、該接着ゴム
層3と圧縮ゴム層5の周囲には、帆布1が接着されてい
る。
【0011】心線4は、通常用いられているものであれ
ばよく、その材質としては、たとえばポリエステル、ガ
ラス、ポリアミドなどがあげられる。心線4の直径は、
通常0.5〜2mm程度であることが好ましく、また埋
設される心線4の本数は、動力伝動ベルトの用途に応じ
て適宜調整すればよいが、通常4〜10本程度であるこ
とが好ましい。
【0012】接着ゴム層3に用いられるゴム成分として
は、耐熱性、耐力学的疲労性、心線4との接着性などを
考慮すれば、たとえばクロロプレンゴム、水素添加アク
リロニトリル−ブタジエンゴム、クロロスルホン化ポリ
エチレンゴムなどが好ましい。かかる接着ゴム層3のゴ
ム硬度(Hs)は、通常60〜80(JIS A)程
度、なかんづく60〜70(JIS A)程度であるこ
とが好ましい。
【0013】圧縮ゴム層5に用いられるゴム成分として
は、耐熱性、耐力学的疲労性、接着ゴム層3との接着性
などを考慮すれば、たとえばクロロプレンゴム、水素添
加アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロスルホン
化ポリエチレンゴムなどが好ましい。かかる圧縮ゴム層
5の硬度は、弾性を付与せしめるために、通常60〜8
5(JIS A)程度、なかんづく70〜85(JIS
A)程度であることが好ましい。
【0014】前記接着ゴム層3と圧縮ゴム層5とは積層
されるが、両ゴム層はたがいに接着によって一体化され
る。積層された接着ゴム層3および圧縮ゴム層5の少な
くとも一部に水性ラテックス組成物が含浸された帆布1
が接着される。
【0015】帆布1としては、通常、動力伝動ベルトに
用いられているものであればとくに限定なく用いること
ができる。かかる帆布1の具体例としては、たとえば
綿、ポリエステル、ポリアミドなどの素材からなるもの
があげられる。
【0016】ここで、水性ラテックス組成物は、前記2
−クロロ−1,3−ブタジエン−2,3−ジクロロ−
1,3−ブタジエン共重合体ラテックスを主成分とした
ものである。
【0017】前記2−クロロ−1,3−ブタジエン−
2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン共重合体ラテッ
クスに含有された2−クロロ−1,3−ブタジエン−
2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン共重合体におい
て、2−クロロ−1,3−ブタジエンと2,3−ジクロ
ロ−1,3−ブタジエンとの割合(2−クロロ−1,3
−ブタジエン/2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエ
ン:重量比)は、50/50〜95/5、なかんづく7
0/30〜95/5であることが好ましい。かかる割合
が前記範囲よりも小さいばあいには、えられる動力伝動
ベルトの耐熱性の向上が不充分となる傾向があり、また
前記範囲よりも大きいばあいには、帆布が硬くなりすぎ
て動力伝動ベルトの耐疲労性が低下する傾向がある。
【0018】なお、本発明において、前記2−クロロ−
1,3−ブタジエン−2,3−ジクロロ−1,3−ブタ
ジエン共重合体の重量平均分子量にはとくに限定がな
い。
【0019】また、前記水性ラテックス組成物に含有さ
れた2−クロロ−1,3−ブタジエン−2,3−ジクロ
ロ−1,3−ブタジエン共重合体ラテックスの樹脂固形
分量は、あまりにも多いばあいには、帆布とゴム層との
接着力およびえられる動力伝動ベルトの耐熱性が低下す
る傾向があり、またあまりにも少ないばあいには、動力
伝動ベルトの成形加工時に、帆布の粘着性が小さいこと
から成形が困難となる傾向があるので、通常5〜50重
量%、なかんづく10〜40重量%であることが好まし
い。
【0020】前記2−クロロ−1,3−ブタジエン−
2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン共重合体ラテッ
クスの代表例としては、たとえば昭和電工・デュポン
(株)製、ネオプレン400(共重合体中の2−クロロ
−1,3−ブタジエン含量85重量%、樹脂固形分量1
5重量%)などがあげられる。
【0021】本発明においては、水性ラテックス組成物
は、前記2−クロロ−1,3−ブタジエン−2,3−ジ
クロロ−1,3−ブタジエン共重合体ラテックスのみか
らなるものであってもよいが、接着ゴム層3や圧縮ゴム
層5との接着を強固にするために、水性ラテックス組成
物には、加硫剤を配合することが好ましい。
【0022】かかる加硫剤の代表例としては、たとえば
イオウ、亜鉛華などがあげられるが、本発明はかかる例
示のみに限定されるものではない。該加硫剤の配合量
は、通常水性ラテックス組成物に含有された2−クロロ
−1,3−ブタジエン−2,3−ジクロロ−1,3−ブ
タジエン共重合体ラテックスの樹脂固形分100部(重
量部、以下同様)に対して0.5〜6部、なかんづく
0.5〜4部とすることが好ましい。該加硫剤の配合量
は、前記下限値よりも少ないばあいには、ゴム層との接
着力が小さくなる傾向があり、また前記上限値よりも多
いばあいには、反応性が大きくなりすぎて加工が困難と
なったり、えられる動力伝動ベルトの耐熱性が低下する
傾向がある。
【0023】なお、前記水性ラテックス組成物には、必
要により、通常糊ゴムなどに用いられている配合剤を適
量配合してもよい。
【0024】前記配合剤の具体例としては、たとえばジ
メチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバ
ミン酸亜鉛、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛、
テトラエチルチウラムジスルフィドなどの加硫促進剤、
p−(p−トルエンスルホニルアミド)−ジフェニルア
ミン、N−フェニル−N´−イソプロピル−p−フェニ
レンジアミンなどの老化防止剤、ジオクチルフタレー
ト、ジオクチルアジペート、ジオクチルセバケートなど
の軟化剤、カーボンブラック、酸化チタン、群青(JI
S K5112規格)、リトポン(JIS K5105
規格)などの着色剤、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、クレ
ー、タルク、シリカなどの充填剤、クマロン樹脂、テル
ペンフェノール樹脂、ロジン誘導体、石油系炭化水素樹
脂などの粘性付与剤、アルキルアリルスルホン酸ナトリ
ウムなどのアルキルアリルスルホン酸塩のホルマリン縮
合物、特殊ポリカルボン酸塩型分散剤などの分散剤、オ
レイン酸カリウム石けん、ステアリン酸ナトリウムなど
の乳化剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテルなどの安定化
剤、カルボキシル化メチルセルロースやそのナトリウム
塩、ポリアクリル酸ナトリウムなどの増粘剤などがあげ
られる。
【0025】前記配合剤が水に対する親和性が小さいば
あいには、たとえば界面活性剤などによって水との親和
性を高めてもよく、また水に溶解しないばあいには、ボ
ールミル、ホモジナイザーなどを用いて粉砕し、水性ラ
テックス組成物に分散させてもよい。
【0026】本発明においては、帆布1には、あらかじ
めたとえばイソシアネート化合物、エポキシ化合物、R
FL液などの接着性を改善する処理液で含浸処理を施し
てもよい。このような含浸処理を施したばあいには、帆
布1とゴム層とをより一層強固に接着させることができ
る。
【0027】イソシアネート化合物およびエポキシ化合
物は、一般に動力伝動ベルトの帆布に用いられているも
のであればよいが、非水溶性のものを用いるばあいに
は、水分散体とすればよく、また水との反応性が大きい
イソシアネート化合物を用いるばあいには、ブロックイ
ソシアネートとすればよい。前記RFL液とは、レゾル
シン−ホルムアルデヒド初期縮合物とクロロプレンゴム
ラテックス、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共
重合体ラテックスなどのラテックスとを混合した処理液
であり、一般に用いられているものをそのまま用いるこ
とができる。
【0028】なお、これらの成分は、必要により、水性
ラテックス組成物に配合させてもよい。
【0029】帆布に水性ラテックス組成物を含浸させる
方法としては、たとえばソーキング法などがあげられる
が、本発明はかかる方法のみに限定されるものではな
い。
【0030】なお、帆布に水性ラテックス組成物を含浸
させたのちには、必要により、50〜200℃程度の温
度で乾燥させればよい。
【0031】水性ラテックス組成物を含浸させた帆布1
は、接着ゴム層3と圧縮ゴム層5との積層体に接着され
る。
【0032】帆布1を接着ゴム層3と圧縮ゴム層5との
積層体に接着する際には、かかる帆布1と積層体との接
着性をさらに向上せしめるために、たとえばロールコー
ターやナイフコーターなどを用い、たとえばソーキング
法などによって含浸させたものよりも粘度を大きくした
水性ラテックス組成物をコーティングするなどして、図
1に示されるような水性ラテックス組成物層2を形成さ
せることが好ましい。
【0033】また、帆布1は、図1に示されるように、
前記積層体の全面に接着させてもよく、一部分にのみ接
着させてもよい。
【0034】さらに、帆布を前記積層体の全面に接着さ
せるばあいには、通常帆布の両端が重なるようにして接
着させることが好ましく、またかかる帆布は、通常積層
体に1重で接着されていればよいが、それ以上、たとえ
ば2重以上に積層された状態で接着されていてもよい。
【0035】なお、水性ラテックス組成物の帆布1への
付着量は、あまりにも多いばあいには、経済性が低下す
る傾向があり、またあまりにも少ないばあいには、ゴム
層と帆布との接着が不充分となる傾向があるので、樹脂
固形分量で80〜480g/m2 、なかんづく160〜
320g/m2 であることが好ましい。
【0036】帆布1を接着ゴム層3と圧縮ゴム層5との
積層体に張り合わせたのちには、必要により、140〜
200℃程度の温度で加硫させればよい。
【0037】図2は、本発明の動力伝動ベルトの切口を
有するVリブドベルトの概略説明図である。
【0038】図2において、心線4が埋設された接着ゴ
ム層3と圧縮ゴム層5とが積層されており、接着ゴム層
3の上面には、水性ラテックス組成物層2を介して帆布
1が接着されている。
【0039】以上、本発明の動力伝動ベルトを図1〜2
に基づいて説明したが、本発明はかかる図面に記載の態
様のみに限定されるものではない。
【0040】つぎに、本発明の動力伝動ベルトを実施例
に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実
施例にのみに限定されるものではない。
【0041】実施例1 2−クロロ−1,3−ブタジエン−2,3−ジクロロ−
1,3−ブタジエン共重合体ラテックスとして、昭和電
工・デュポン(株)製、ネオプレン400を用い、かか
るネオプレン400 200部に対して、カーボンブラ
ックFEF10部、酸化亜鉛10部、ノクラックTD
(大内新興化学工業(株)製、p−(p−トルエンスル
ホニルアミド)−ジフェニルアミン)2部、コロイドイ
オウ1部、ノクセラーBZ(大内新興化学工業(株)
製、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛)1部、ノ
クセラーTET(大内新興化学工業(株)製、テトラエ
チルチウラムジスルフィド)1部、デモールN(花王
(株)製、アルキルアリルスルホン酸塩のホルマリン縮
合物)0.75部、エマルゲン911(花王(株)製、
ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル)0.2
5部およびイオン交換水50部をボールミルを用いて粉
砕してえられた水分散体を配合し、水性ラテックス組成
物をえた。
【0042】つぎに、えられた水性ラテックス組成物中
に綿/ポリエステル繊維混紡(重量比50/50)の帆
布(坪量14.5g/m2 )を浸漬させてソーキングし
(付着量192g/m2 )、これを70℃で乾燥させた
のち、前記ソーキングに用いられた水性ラテックス組成
物にさらに増粘剤(セロゲン3H、第一工業製薬(株)
製、カルボキシルメチルセルロースのナトリウム塩)
0.6部を配合して粘度を大きくした水性ラテックス組
成物を、ナイフコーターを用いて帆布の片面にコーティ
ングし(付着量64g/m2 )、70℃で乾燥させて水
性ラテックス組成物層2を形成した。こののち、図1に
示されるように、心線4(ポリエステル、直径1mm)
が埋設された接着ゴム層3(クロロプレンゴム、ゴム硬
度(Hs)70(JIS A))と圧縮ゴム層5(クロ
ロプレンゴム、ゴム硬度(Hs)70(JIS A))
とが積層された積層体の全周にわたって水性ラテックス
組成物層2が接するように帆布を接着させたのち(帆布
の両端20mmの幅が重なるように接着、図1には示さ
ず)、150℃で30分間加硫させて動力伝動ベルトを
えた。
【0043】えられた動力伝動ベルトの帆布と帆布との
接着力および帆布とゴム層との接着力を以下の方法にし
たがって調べた。その結果を表1に示す。
【0044】(接着力)帆布と帆布との重なり部分また
は帆布とゴム層との接着部分を一定幅となるように切出
し、ストログラフ(東洋精機(株)製、引張り試験機)
を用いて室温(25℃)または感温(120℃)で引張
り速度50mm/分にて剥離試験を行ない、接着強度
(kg/cm)を測定した。
【0045】比較例1 実施例1において、2−クロロ−1,3−ブタジエン−
2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン共重合体ラテッ
クスであるネオプレン400 200部のかわりに、ポ
リクロロプレンラテックスとして電気化学工業(株)
製、ネオプレンラテックスLM−50(樹脂固形分量5
0重量%)200部を用いたほかは、実施例1と同様に
して動力伝動ベルトをえた。
【0046】えられた動力伝動ベルトの帆布と帆布との
接着力および帆布とゴム層との接着力を実施例1と同様
にして調べた。その結果を表1に示す。
【0047】比較例2 ポリクロロプレン100部に対して、カーボンブラック
FEF35部、ジオクチルフタレート15部、N−フェ
ニル−N´−イソプロピル−p−フェニレンジアミン2
部、ステアリン酸1部、酸化マグネシウム4部、酸化亜
鉛5部およびニップシールVN−3(シリカ)10部を
混合し、バンバリーミキサーで混練し、その混練りコン
パウンドをトルエンに溶解して糊ゴムを調製した。
【0048】糊引は、実施例1で用いたものと同様の帆
布を前記糊ゴムの10%トルエン溶液に浸漬させてソー
キングし、これを80℃で乾燥させたのち、該帆布の片
面にナイフコーターを用いて前記糊ゴムの20%トルエ
ン溶液をコーティングし、ついで80℃で乾燥を行なっ
て糊引帆布(ポリクロロプレンの付着量65g/m2
をえた。
【0049】えられた糊引帆布を、実施例1で用いたも
のと同様の積層体の全周にわたって糊ゴムをコーティン
グした面が積層体に接するように巻き、150℃で30
分間加硫させて動力伝動ベルトをえた。
【0050】えられた動力伝動ベルトの帆布と帆布との
接着力および帆布とゴム層との接着力を実施例1と同様
にして調べた。その結果を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】表1に示された結果から、実施例1でえら
れた動力伝動ベルトは、感温においては、帆布と帆布と
の接着力および帆布とゴム層との接着力ともに比較例2
でえられた従来の有機溶剤(トルエン)を用いてえられ
た動力伝動ベルトと同様にすぐれたものであり、室温に
おいては、比較例2の動力伝動ベルトよりもさらに両接
着力にすぐれたものであることがわかる。
【0053】また、実施例1でえられた動力伝動ベルト
は、比較例1でえられた従来の水性ラテックス組成物を
用いてえられた動力伝動ベルトと対比して、室温および
感温いずれにおいても、帆布と帆布との接着力および帆
布とゴム層との接着力ともにきわめてすぐれたものであ
ることがわかる。
【0054】さらに、実施例1でえられた動力伝動ベル
トは、120℃といった高温における接着力にもすぐれ
ていることから、かかる動力伝動ベルトは、耐熱性にす
ぐれたものであることがわかる。
【0055】
【発明の効果】本発明の動力伝動ベルトは、有機溶剤を
用いずに製造されたものであるので、引火などの危険性
がなく、しかも環境汚染などの問題を発生することがな
い。
【0056】また、本発明の動力伝動ベルトは、耐熱性
にすぐれたものであり、またとくにゴム層と帆布との接
着力にすぐれたものであるので、大きな応力が加わる各
種動力伝動ベルトとして好適に使用しうるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動力伝動ベルトの切口を有するVベル
トの概略説明図である。
【図2】本発明の動力伝動ベルトの切口を有するVリブ
ドベルトの概略説明図である。
【符号の説明】
1 帆布 3 接着ゴム層 4 心線 5 圧縮ゴム層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 心線が埋設された接着ゴム層と圧縮ゴム
    層とが積層され、その外面に帆布が接着された動力伝動
    ベルトであって、前記帆布が2−クロロ−1,3−ブタ
    ジエン−2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン共重合
    体ラテックスからなる水性ラテックス組成物を含浸させ
    たものであることを特徴とする動力伝動ベルト。
  2. 【請求項2】 水性ラテックス組成物が加硫剤を配合し
    たものである請求項1記載の動力伝動ベルト。
JP5317922A 1993-12-17 1993-12-17 動力伝動ベルト Pending JPH07167221A (ja)

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JP5317922A JPH07167221A (ja) 1993-12-17 1993-12-17 動力伝動ベルト
DE69413951T DE69413951T2 (de) 1993-12-17 1994-12-15 Treibriemen
KR1019950703420A KR100286181B1 (ko) 1993-12-17 1994-12-15 동력 전동 벨트
PCT/JP1994/002115 WO1995016865A1 (fr) 1993-12-17 1994-12-15 Courroie de transmission d'energie
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