JPH0720680B2 - 伝動ベルト - Google Patents

伝動ベルト

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JPH0720680B2
JPH0720680B2 JP10648989A JP10648989A JPH0720680B2 JP H0720680 B2 JPH0720680 B2 JP H0720680B2 JP 10648989 A JP10648989 A JP 10648989A JP 10648989 A JP10648989 A JP 10648989A JP H0720680 B2 JPH0720680 B2 JP H0720680B2
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務 塩山
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Bando Chemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、動力伝動ベルトに関し、詳しくは、ベルトに
おける圧縮ゴム層や場合によつては接着ゴム層に接着さ
れている帆布や、また、ベルト下面に積層されている帆
布の接着破壊による寿命を改善した動力伝動ベルトに関
する。
従来の技術 近年、伝動ベルトの寿命及び信頼性の向上への要求が高
まりつつある。かかる伝動ベルトとして、Vベルトは種
々の分野にて多用されているが、例えば、第1図に示す
ように、圧縮ゴム層1の内部に心線2が接着ゴム層6に
よつて埋設接着されていると共に、更に、その全外周に
わたつて、外被帆布3及び内被帆布4が接着され、ま
た、必要に応じて、ベルト下面には、内被帆布4と圧縮
ゴム層1との間に更に帆布、即ち、ラミネート布5が積
層接着されてなるVベルトが知られている。図示しない
が、帆布4及び5は、ベルトの上面と下面のみに接着さ
れていてもよい。
更に、第2図は、別のVベルトを示し、圧縮ゴム層1と
接着ゴム層6とが積層され、接着ゴム層内に心線2が接
着埋設されており、その全外周にわたつて、外被帆布3
及び内被帆布4が接着され、また、必要に応じて、ベル
ト下面には、内被帆布4と圧縮ゴム層1との間に更に帆
布5が積層接着されている。このVベルトにおいては、
上記接着ゴム層に帆布3及び4が接着されている。上記
と同様に、帆布3及び4は、ベルトの上面と下面のみに
接着されていてもよい。
このようにベルト外周の全部又は一部に帆布を接着して
なる動力伝動ベルトの製作においては、通常、帆布は、
ゴム組成物にて処理されて、圧縮ゴム層又は接着ゴム層
に加硫接着される。このような帆布の処理は、通常、ゴ
ム組成物をフリクシヨン法又は糊引き法にてコーテイン
グすることによつて行なわれる。後者は、帆布とゴム層
との間に高い接着を与えるが、有機溶剤を用いるので、
処理速度が遅く、製造費用が高い欠点を有する。他方、
前者によれば、このような問題は回避されるが、しか
し、一般に、帆布とゴム層との間に強い接着を得ること
ができない。
発明が解決しようとする課題 本発明者らは、動力伝動ベルトの製造において、上記し
たような帆布間の接着や、圧縮ゴム層と帆布や、接着ゴ
ム層と帆布間の接着における問題を解決するために鋭意
研究した結果、前記ゴム組成物として、含水ケイ酸、シ
ランカツプリング剤及びイオウ又はイオウ発生剤を配合
してなるポリクロロプレン組成物を用いることによつ
て、帆布とゴム層の間及び帆布間における初期接着力の
みならず、ベルト走行による力学的疲労後の上記接着力
の維持率を高め、更には、帆布の亀裂発生を防いで、ベ
ルト寿命を大幅に改善し得ることを見出して、本発明に
至つたものである。
課題を解決するための手段 本発明は、圧縮ゴム層に接着ゴム層が積層され、この接
着ゴム層内に心線が接着埋設され、圧縮ゴム層と場合に
よつては接着ゴム層に帆布が接着され、必要に応じて、
下面に帆布が積層接着されている動力伝動ベルトにおい
て、ポリクロロプレン100重量部に対して、 (a)含水ケイ酸5〜30重量部、及び (b)イオウ又はイオウ発生剤をイオウ量として0.1〜
2.0重量部 含有すると共に、上記含水ケイ酸に対して、 (c)シランカツプリング剤を0.5〜50重量%含有する
ゴム組成物にて前記帆布がコーテイング処理され、加硫
接着されていることを特徴とする。
本発明による伝動ベルトにおいて、圧縮ゴム層及び接着
ゴム層としては、従来、一般に、圧縮ゴム層及び接着ゴ
ム層にそれぞれ用いられているゴムでよく、通常、天然
ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロ
ロプレンゴム等が用いられるが、その耐熱性や力学疲労
性のために、クロロプレンゴムが好ましく用いられる。
また、心線としては、ポリエステルやポリアミドからな
るコードが好ましく用いられる。
本発明においては、帆布は、ゴム組成物にてコーテイン
グ処理され、ここに、このゴム組成物は、ポリクロロプ
レン100重量部に対して、 (a)含水ケイ酸5〜30重量部、好ましくは10〜20重量
部、及び (b)イオウ又はイオウ発生剤をイオウ量として0.1〜
2.0重量部 含有すると共に、上記含水ケイ酸に対して、 (c)シランカツプリング剤を0.5〜50重量%、好まし
くは1〜10重量% を含有するゴム組成物からなる。
上記ゴム組成物において、ポリクロロプレン100重量部
に対して、含水ケイ酸の配合量が5重量部よりも少ない
ときは、十分な接着力を得ることができず、他方、30重
量部を越えて配合しても、接着力が飽和すると共に、ベ
ルト走行時の接着力の経時低下が大きくなるので好まし
くない。含水ケイ酸の配合量は、ポリクロロプレン100
重量部に対して、好ましくは10〜20重量部である。
また、ポリクロロプレン100重量部に対して、イオウ又
はイオウ発生剤をイオウ量として、その配合量が0.1重
量部よりも少ないときも、十分な接着力を得ることがで
きず、他方、2.0重量部を越えて配合しても、接着力が
飽和すると共に、ベルトの耐熱老化性が低下するので好
ましくない。
更に、本発明において用いるゴム組成物は、上記含水ケ
イ酸に対して、シランカツプリング剤を0.5〜50重量%
含有する。シランカツプリング剤の配合量が含水ケイ酸
に対して、0.5重量%よりも少ないときは、含水ケイ酸
による補強効果を十分に得ることができず、結果とし
て、接着力、特に、ベルト走行時の接着力の維持効果が
十分でない。また、ベルト走行時のゴムの脱落を十分に
防止することができない。他方、シランカツプリング剤
の配合量が含水ケイ酸に対して、50重量%よりも多いと
きは、上記効果が飽和して、経済的に不利である。好ま
しい配合量は、含水ケイ酸に対して、1〜10重量%の範
囲である。
このようなゴム組成物を帆布にコーテイングするために
は、カレンダーによるフリクシヨン法又は糊引き法のい
ずれをも採用することができる。本発明の方法によれ
ば、フリクシヨン法にて帆布を相互に、又は帆布をゴム
層に強く接着することができるが、糊引き法によれば、
一層、強い接着を達成することができる。
本発明の方法においては、帆布は、予め、RFL液等によ
つて、接着処理されていることが好ましい。このRFL処
理によつて、帆布を相互に、又は帆布をゴム層に一層強
く接着することができる。RFL液は、既に、通常に用い
られているものであつて、ラテツクス成分としては、例
えば、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体
ラテツクスやクロロプレンゴムラテツクス等が好ましく
用いられる。
上記帆布としては、綿や、これとポリエステル、ポリア
ミド等との混紡からなるものが好ましく用いられる。
本発明の方法においては、イオウとしては、粉末イオ
ウ、不溶性イオウ、コロイドイオウ等が用いられる。イ
オウ発生剤としては、例えば、従来、知られている任意
のものが用いられるが、例えば、テトラメチルチウラム
ジスルフイド、テトラエチルチウラムジスルフイド、4,
4′−ジチオビス(ジモルホリン)、2−(4−モルホ
リノジチオ)ベンゾチアゾール、アルキルフエノールス
ルフイド樹脂等が好ましく用いられる。
また、シランカツプリング剤も、特に、限定されるので
はないが、例えば、γ−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシトリメトキシシラン、ビニルトリス(β
−メトキシシラン)、ビニル(トリエトキシシリルプロ
ピル)テトラスルフイド等が好ましく用いられる。
本発明による伝動ベルトにおいては、ポリクロロプレン
は、上記した含水ケイ酸、イオウ又はイオウ発生剤、及
びシランカツプリング剤と共に、通常、配合される添加
剤を含有していてもよい。かかる添加剤としては、例え
ば、カーボンブラツク等の補強材、充填剤、軟化剤、酸
化防止剤、粘着付与剤、架橋剤等を挙げることができ
る。
本発明によれば、通常の方法にて心体を接着ゴム層によ
つて圧縮ゴム層に接着し、上述したようなポリクロロプ
レン配合物からなるゴム組成物を用いて、帆布を相互に
又はゴム層に加硫接着することによつて、伝動ベルトを
得ることができる。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、動力伝動ベルトの製造
において、帆布間の接着や、ゴム層と帆布との間の接着
に用いるゴム組成物として、含水ケイ酸、シランカツプ
リング剤及びイオウ又はイオウ発生剤を配合してなるポ
リクロロプレン組成物を用いることによつて、帆布間及
び帆布とゴム層との間の初期接着力のみならず、ベルト
走行による力学的疲労後の上記接着力を高め、更には、
帆布の亀裂発生を防いで、ベルト寿命を大幅に改善する
ことができる。
更に、ベルト走行時のゴム組成物の脱落、所謂粉落ちを
著しく低減することができる。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。
第1表に示すポリクロロプレン配合物をそれぞれバンバ
リーミキサーにて混練して、ゴム組成物とし、これをカ
レンダー加工によるフリクシヨン法にて又はトルエン溶
液として糊引きして、帆布にコーテイングし、所謂糊引
き帆布を作製した。
次いで、成形マントル上で帆布、圧縮ゴム(クロロプレ
ンゴム)、接着ゴム(クロロプレンゴム)、心線、接着
ゴム(クロロプレンゴム)及び圧縮ゴム(クロロプレン
ゴム)をこの順序にて積層圧着した後、得られた積層体
をベルト形状に切削した。この成形体の外周に上記糊引
き帆布を被覆した後、型内に仕込み、加硫缶中にて加圧
加熱して、ベルトを製作した。
上記帆布には綿/ポリエステル混紡品(50/ 50)を用い、比較例2及び実施例2においては、帆布を
予めRFL処理した。
このようにして得たVベルトにおいて、帆布相互間の初
期接着力及び帆布と圧縮ゴム層との間の初期接着力を第
1表に示す。
次に、上記ベルトを駆動プーリー(径103mm、回転数250
0rpm)と従動プーリー(径174.5mm、荷重7.5PS)との間
に巻き掛け、テンシヨンプーリー(径100mm、20kg)に
よる張力を加えつつ、約80℃の雰囲気温度にて走行させ
て、ベルトの寿命を評価した。走行96時間後の帆布相互
間の接着力及び帆布と圧縮ゴム層との間の接着力を第1
表に示す。
更に、帆布に亀裂が生じるまでの時間及び24時間走行後
の表面ゴムの脱落量を調べた。結果を第1表に示す。
尚、上記脱落量は、比較例1を100とする相対表示であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、動力伝動ベルトの一例を示す断面
図である。 1……圧縮ゴム層、2……心線、3……外被帆布、4…
…内被帆布、5……ラミネート布、6……接着ゴム層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16G 5/06 A D // B29K 9:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮ゴム層に接着ゴム層が積層され、この
    接着ゴム層にて心線が接着埋設され、圧縮ゴム層と場合
    によつては接着ゴム層に帆布が接着され、必要に応じ
    て、下面に帆布が積層接着されている動力伝動ベルトに
    おいて、ポリクロロプレン100重量部に対して、 (a) 含水ケイ酸5〜30重量部、及び (b) イオウ又はイオウ発生剤をイオウ量として0.1
    〜2.0重量部 含有すると共に、上記含水ケイ酸に対して、 (c) シランカップリング剤を0.5〜50重量% 含有するゴム組成物にて前記帆布がコーテイング処理さ
    れ、加硫接着されていることを特徴とする動力伝動ベル
    ト。
  2. 【請求項2】予め帆布がRFL処理されていることを特徴
    とする請求項第1項記載の動力伝動ベルト。
  3. 【請求項3】イオウ発生剤がテトラメチルチウラムジス
    ルフイド、テトラエチルチウラムジスルフイド、4,4′
    −ジチオビス(ジモルホリン)、2−(4−モルホリノ
    ジチオ)ベンゾチアゾール又はアルキルフエノールスル
    フイド樹脂であることを特徴とする請求項第1項記載の
    動力伝動ベルト。
  4. 【請求項4】ゴム組成物がフリクシヨン法又は糊引き法
    にて帆布にコーテイングされていることを特徴とする請
    求項第1項記載の動力伝動ベルト。
JP10648989A 1989-04-26 1989-04-26 伝動ベルト Expired - Lifetime JPH0720680B2 (ja)

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JP4907807B2 (ja) * 2001-09-27 2012-04-04 三ツ星ベルト株式会社 エチレン・α−オレフィンゴム組成物と繊維との接着体の製造方法及び伝動ベルト
JP6438413B2 (ja) * 2014-01-07 2018-12-12 バンドー化学株式会社 耐油性伝動ベルト

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