JPS6136534A - Ｖリブドベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は■リブドベルトに係り、詳しくは少なくとも圧
縮ゴム層にセラミック扮を添加補強したゴム組成物を使
用して、従来のベルトに比し耐摩耗性、耐粘着性に優れ
、しかも逆曲げ走行時の耐クランク性を向上せしめたＶ
リブドベルトに関するものである。

（従来の技術） 最近、省エネルギーを目指す社会的要請により、ベルト
駆動装置はレイアウトのコンパクト化、小プーリー化、
多軸駆動化が重要な課題となっている。このような要求
に対して、通用しうるベルトとして内部に抗張体を並列
に埋設し、その下部に突状のリブを複数個並列せしめた
圧縮ゴム層を有するＶリブドベルトが従来のＶベルトに
比べ耐屈曲性に優れているため最も注目されている。

しかし、■リブドベルトも回転変動の人名な条件や高負
荷条件では圧縮ゴム層が粘着摩耗を起こし、その結果こ
の粘着ゴムがリブ間の溝底に付着してスリップ率が太き
（なり所期の伝達馬力が得られなくなったり、また過度
に粘着ゴムが付着１１１層すると圧縮ゴム層が剥離する
問題があった。

そのため、圧縮ゴム層に綿、ナイロン、ポリエステル等
の短繊維の量を多く混入したり、■ＳＡＦ、ＳＡＦなど
のハイストラクチャーカーボンブラックを使用したり、
またカーボンブラックを増量すれば、圧縮ゴム層のベル
ト中方向に対するモジュラスが高まり、前記粘着摩耗の
問題は解決される。

しかし、このような対策により圧縮ゴム層のベルト中方
向のモジュラスを高めると、圧縮ゴム層はベルト長手方
向に対する伸度が減少し、その結果Ｖリブドベルトは耐
屈曲性の低下が生じ逆曲げ走行（背面走行）において早
期に圧縮ゴム層にクランクを引き起こした。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は圧縮ゴム層のゴム組成物を改善して圧縮ゴム層
の耐摩耗性、耐粘着性を高めそれによって、逆曲げ走行
時におけるベルトの耐クラツク性を向上せしめた■リブ
ドベルトを提供することにあり、特に回転変動が大きな
使用条件、又は高負荷における使用条件下でも粘着摩耗
しにくく、しかも逆曲げ走行条件においても耐クランク
性が改良された■リブドベルトを提供することを目的と
するものである。

（問題を解決するための手段） 即ち、本発明は■リブドヘルトの少なくとも圧縮ゴム層
に、セラミック粉で補強した特殊なゴム組成物を使用し
てなる■リブドベルトにある。

しかして、前記本発明の■リブドベルトに使用するゴム
組成物の詳細な配合は、ゴム１００重量部に対し、セラ
ミック粉を２〜１００重量部添加補強したものであり、
就中、セラミック粉５〜２０重量部は最も好ましい範囲
である。

なお、この場合、セラミック粉２！量部以下では、耐摩
耗性、耐粘着性に関し効果が弱く、又、１００重量部以
上になるとムーニー粘度が高くなり加工上の問題を生じ
る。従って、本発明の■リブドベルトに使用するゴム組
成物は、ベルトライフを充分改良せしめ、加工性を満足
せしめるためにもセラミック粉を前記の範囲内において
添加するのが最も好適であり、かつ必要である。

前記本発明の■リブドベルト用ゴム組成物に使用するセ
ラミック粉としては、粒径が０．０１μｍ〜１００μｍ
の炭化珪素（ＳｉＣ）　、炭化チタン（ＴｉＣ）　、炭
化ホウ素（Ｂ、Ｃ）　、炭化タングステン（札）等の炭
化物、窒化珪素（Ｓ　ｉＩＮや）、窒化アルミニウム（
＾ＩＮ）、窒化ホウ素（ＢＮ）、窒化チタン（ＴｉＮ　
）等の窒化物及びアルミナ（Ａｌ２Ｏ，）　、ジルコニ
ア（ＺｒＯ，）　％ベリリア（ＢｅＯ）等の酸化物であ
り、最も好ましくは炭イ４珪−素または窒化珪素である
。

これらセラミック粉はそのまま混練り時に添加してもさ
しつかえないが、より分岐性、補強性を改善する為に、
前もっであるいは混練り時にシランカップリング剤やチ
タンカップＩＪ−ング剤等の処理剤を使用することも可
能である。

本発明において使用される上記セラミックス粉は、従来
、ゴムや樹脂の充填剤として使用されている炭酸カルシ
ウム、タルク、クレー、炭酸マグネシウム、シリカ等に
比べて高い硬度と高い耐熱性を有している。また、従来
の充填剤が増量剤として機能が主であり、わずかにシリ
カや極微細炭酸カルシウム等が補強剤とじて使用されて
いるが、しかし本発明におけるセラミックス粉をゴムに
添加配合すればゴム補強剤として作用するのみならず、
このゴム配合物をＶリブドベルトの圧縮ゴム層に通用す
れば、ベルトは耐摩耗性、耐粘着性を有しかつ耐屈曲性
を有する。

なお、セラミックによるゴムの補強については、例えば
実開昭５７−４６５５１号に記載されている。

これは直径約５ｍｍのセラミック粒状物をゴム中に埋設
することにより局部摩耗が生じなくなるというコンベヤ
ベルトに関するものでありτ■リブドベルトへの通用に
ついては全く教示していない、セラミック粉で補強した
ゴム組成物を■リブドベルトに適用を試み、その耐摩耗
性、耐粘着性、耐クラツク性を改良し、ベルトライフの
向上を見出した点は本発明の大きな特徴である。

前記セラミック粉で補強したゴム組成物のゴムとしては
、ＣＲ（クロロプレンゴム）、ＳＢＲ（スチレン・ブタ
ジェンゴム）、天然ゴムなどが使用され、これには通常
用いられるカーボンブラック、有機または無機の短繊維
、軟化剤、老化防止剤、加工助剤、粘着剤、加硫促進剤
、硫黄などを配合することができる。　　　゛上記セラ
ミックス粉で補強したゴム組成物は、■リブドベルトの
圧縮ゴム・層のみならず、−圧縮ゴム層とクッションゴ
ム層等にも使用される。

前記各成分を混合する方法としては特に制限はなく、例
えばバンバリーミキサ−、ニーグー、カレンダーロール
などを用い、適宜公知の手段、方法によって混練するこ
とができる。

また、セラミック粉で補強した前記ゴム組成物を用いた
■リブドベルトの成型方法は、従来通用されている種々
の公知の方法を適宜使用することができ、何等制限され
るものではないことは云う迄もない。

以下、本発明を実施例により更に説明する。

しかし、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
く、前記目的を逸脱しない範囲において適宜改変可能で
ある。

実施例 本発明に係る■リブドベルトは、図に示すようにポリエ
ステル繊維、ガラス繊維あるいはポリアミド繊維の高強
力で低伸度のローブからなる抗張体（３）がクツシラン
ゴム層（２）内に埋設され、その上側に複数層のゴム付
帆布（１）が積層され、他方抗張体（３）の下側には圧
縮ゴム層（４）があって、複数個のリブ（５）（図では
３リブ）を具備する構造からなっている。

かかる■リブドベルトにあって圧縮ゴム層（４）は下記
第１表に示される種々の配合ゴムが使用され、またゴム
付帆布（１）にはゴム付綿織物を２プライそして抗張体
（３）にはポリエステル繊維を用いている。

表中、比較例１は従来の々７ボング、ランクと短繊維で
補強したゴム組成物の例であり、比較例２・３は、粘着
摩耗性を改良する為にカーボンブラックまたは短繊維を
増量した例である。

実施例１・２はセラミック粉およびセラミック粉とシラ
ンカフプリング剤を添加配合した本発明■リブドベルト
用ゴム組成物である。

第１表の配合にもとづき、バンバリーミキサ−で混練後
、カレンダーロールで圧延し短繊維を一方向に配向させ
、加硫条件１５０℃×３０分で加硫した加硫物の物性、
及び上記配合ゴムを圧縮ゴムｒ＊＜ベルト中方向に短繊
維を配向）に使用したＶリブドベルト（ベルト長さｉ　
　９７５霞ｍ）　−の走行試験結果は第２表の通りであ
った。

以　　　下　　　　　余　　　白 第１表 第２表 第２表中、逆曲げ走行試験は駆動プーリ　（直径１２０
ｍｍ、３６００ｒｐｍ　）と従動プーリ　（直径１２０
ｍ蒙）との間にＶリプドベルトを巻回し、該ベルトに対
してアイドラープーリー（直径５０＋ｕ＋）を逆曲げ角
度１２０°、無負荷、荷重３０ｋｇの条件下で行った。

上記第２表から明らかなようにセラミック粉で補強した
ゴム組成物を使った本発明Ｖリブドベルトは、従来のＶ
リブドベルトに比べ、粘着摩耗しにくく、しかも逆曲げ
走行条件でのベルトライフを向上せしめている。

（発明の効果） 以上のように本発明は、少なくとも圧縮ゴム層にセラミ
ック粉を混入せしめたことにより、該圧縮ゴム層の粘着
摩耗の発生を押さえ、これによりベルトのスリップ率の
上昇を防止できることはむろん、逆曲げ走行条件下にあ
ってもベルトライフを大きく向上せしめ、より一層の厳
しい条件下でもベルトライフの向上が期待される。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に係るＶリブドベルトの部分衝面図である。 ｆｉｌ・・・−・ゴム付帆布 （２）−・−・−・クッションゴム層 （３）−・・・・抗張体 （４）・・−・−圧縮ゴム層 （５）・・・−・・リブ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、内部に抗張体を埋設し、その下部に突状のリブを複
   数個並列せしめた圧縮ゴム層を有するＶリブドベルトに
   おいて、Ｖリブドベルトの少なくとも圧縮ゴム層に、ゴ
   ム１００重量部に対し少なくともセラミック粉２〜１０
   ０重量部を添加混入したゴム組成物を使用することを特
   徴とするＶリブドベルト。 ２、前記ゴム組成物を圧縮ゴム層にのみ使用した特許請
   求の範囲第１項記載のＶリブドベルト。 ３、前記ゴム組成物を圧縮ゴム層および抗張体を埋設し
   ているクッションゴム層に使用した特許請求の範囲第１
   項記載のＶリブドベルト。