JPH0716710B2 - 形鋼の矯正装置 - Google Patents

形鋼の矯正装置

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JPH0716710B2
JPH0716710B2 JP1307478A JP30747889A JPH0716710B2 JP H0716710 B2 JPH0716710 B2 JP H0716710B2 JP 1307478 A JP1307478 A JP 1307478A JP 30747889 A JP30747889 A JP 30747889A JP H0716710 B2 JPH0716710 B2 JP H0716710B2
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JP
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flange
shaped steel
roller
rolling
width end
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JP1307478A
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淳 畠中
恒雄 瀬戸
啓徳 三浦
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川崎製鉄株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、仕上げユニバーサル圧延を経たH形、I形
あるいは溝形などの形鋼に対して最終的に矯正を施して
製品寸法精度のより一層の改善を図ろうとするものであ
る。以下H形鋼を圧延する場合を例にとって説明する。
(従来の技術) H形鋼は通常、スラブやビームブランクの如き素材をブ
レイクダウンミルにて所定の形状になるまで粗造形し、
次いで粗ユニバーサルミル、エッジャーミル、さらに仕
上げユニバーサルミルを通して所定の寸法になるように
圧延される(第6図参照)が、仕上げユニバーサル圧延
でも、被圧延材のウェブ面、フランジ内外面に圧下を施
すため(第7図参照)、フランジ面における平たん度が
悪く、またフランジの幅寸法に関しては幅拡がりを予測
して圧延を行っているため精度が悪いのが現状であっ
た。
熱間圧延によって得たH形鋼の寸法精度はJISG3192(19
77)によれば、フランジ幅精度は±3.0mm程度となって
はいるものの、近年では高寸法精度化の要求が高まり建
築学会(JASS6鉄骨工事)においてはJISよりも厳しい精
度が要求されている。
これに対処するため、H形鋼の熱間圧延ではフランジの
幅拡がりの予測精度の向上図る研究等が進められている
が、仕上げ圧延段階では被圧延材のフランジ端面がフリ
ーになっているため高精度化に対応するには限界があっ
た。
なお、フランジ幅の精度向上のためには、一般にフラン
ジの幅端面を上下より軽圧下することが有効であること
は知られているが、このような要求のためだけにエッジ
ャ圧延機を導入する場合には設備費の上昇は免れ得な
い。とくに外法が種ゝ異なるH形鋼を圧延する場合には
それに対応した多数のエッジャを用意しておく必要があ
る。
(発明が解決しようとする課題) H形鋼の圧延において、フランジ幅の精度は勿論、フラ
ンジの平たん度を設備費の増大を招くことなく改善でき
る矯正装置を提案することがこの発明の目的である。
(課題を解決するための手段) この発明は、仕上げユニバーサル圧延の最終パスを経た
ウェブ及びフランジを有する形鋼に対して矯正を施す装
置であって、形鋼のフランジ幅端を上下に挟むロール間
隔の変更可能な左右各一組のフランジ幅端圧下用ローラ
と、形鋼の各フランジ面に接触してその平たん度を改善
する一対のフランジ拘束ローラを備え、上記フランジ拘
束ローラのそれぞれに、該フランジ拘束ローラをフラン
ジ幅端圧下ローラとともに圧延パスラインと交差する方
向に進退移動させるスライダに連結してなり、フランジ
幅端圧下用ローラの各組は形鋼の矯正時に発生する過大
な負荷を相互に離隔移動を可能とすることによって緩和
するスプリングを有する、ことを特徴とするH形鋼の圧
延に用いる矯正装置である。
さて、第1図〜第3図にこの発明に従う装置の構成を示
し、図中の1はウェブ1a及びフランジ1bを有する形鋼、
2は圧延されるH形鋼のフランジ厚みと同程度のローラ
幅をもち、形鋼1のフランジ幅端を上下に挟むローラ間
隔lの変更可能なフランジ幅端圧下用ローラであり、こ
のローラ2はフランジ幅端の上側に位置する上側幅端圧
下用ローラ2-1とその下側に位置する下側幅端圧下用ロ
ーラ2-2からなり、このローラの先端部分にはそれぞれ
カバーガイドdを設置してある。また、3は形鋼1のフ
ランジ面に接触してその平たん度を改善するフランジ拘
束ローラであり、このフランジ拘束ローラ3は左右何れ
も後で図示するように、これらをフランジ幅端圧下ロー
ラ2とともに圧延パスラインと交差する方向に進退移動
できるようスライダ9に連結される。
まず、フランジ幅端圧下用ローラ2に関し、形鋼1のフ
ランジ幅端の上側に位置するローラ2-1は、それを回転
自在に保持する上部アームA1に取り付けられる。そし
て、この上部アームA1は、ロックナットR(固定用ロッ
クナット)を備えるロッド本体4にねじ結合されその外
周にロックナットR1(位置調整用ロックナット)をもつ
第1のスリーブ5にねじ結合される。ここに第1のスリ
ーブ5の内面には右ねじ又は左ねじを、その外周には前
記内面のねじとピッチの等しい同じ向きのねじを成形し
ておく。
一方、フランジ幅端の下側に位置するローラ2-2は同じ
くそれを回転自在に保持する下部アームA2に取り付けら
れ、この下部アームA2はロッド本体4の下端でロッド本
体4のねじ止めされるナットなどによって固定保持され
ていて、上部アームA1および下部アームA2は何れもロッ
ド本体4を中心にして回転できるようになっている。
フランジ幅端圧下用ローラ2-1、2-2の間のロッド本体4
には、第1のスリーブ5にスプリングSを介して接続し
た第2のスリーブ6が装着される。この第2のスリーブ
6には、それを中心に回転するフランジ拘束ローラ3
と、このフランジ拘束ローラ3をロックナットなどの固
定手段によって第2のスリーブ6に固定するとともに圧
延パスラインと交差する向きに進退移動させる役目をも
ったホルダー7が装着される。なお、上下のフランジ幅
端圧下用ローラ2-1、2-2は何れもロッド本体4を中心に
回転できるようになっているが、形鋼1の矯正時にはそ
れらが相互に回転しないようにノックピンPを介して上
記のホルダー7に固定される。また、第2のスリーブ6
の下端面とそれに対向する下部アームA2の内部底面に
は、矯正時の過大な負荷を緩和するのに役立つすき間e
が形成される。
第4図は、この発明に従う矯正装置の左側半分を模式で
示したものであって、ホルダー7は、たとえば減速機
(R/G)を備えた駆動源8に接続したスライダ9につな
がっていて、駆動源8の作動によってホルダー7を圧延
パスラインと交差する方向に進退移動させる。
(作用) フランジ幅端圧下用ローラ2-1、2-2におけるローラ間隔
lを調整するには、第1のスリーブ5の上端部分でロッ
ド本体4にねじ止めしたロックナットRを緩め、第1の
スリーブ5の位置調整用ロックナットR1を固定し、さら
に、上部アームA1および下部アームA2の回転を規制する
ノックピンPを装着した状態でロッド本体4を時計回り
に、あるいは反時計回りに回転させることによって行
う。このときフランジ幅端圧下用ローラ2-2のみが上下
に移動する。また、ロックナットRを固定したままとし
位置調整用ロックナットR1を緩め、ロッド本体4と第1
のスリーブ5を一体的に時計回りあるいは反時計回りに
回転させることによってフランジ幅端圧下用ローラ2-1
のみが上下に移動する。
大きな反りが生じているH形鋼を矯正する場合には、フ
ランジ幅端圧下用ローラ2-1あるいは2-2に過大な負荷が
かかるおそれがあるが、この発明における装置では、第
1のスリーブ5と第2のスリーブ6との間にスプリング
Sを設置してあり、また第2のスリーブ6の下端面と下
部アームA2との間にはすき間eを形成してあり、フラン
ジ幅端圧下用ローラ2-1、2-2は上下アーム等の自重に見
合った力で釣り合っている。そして、圧延パスラインの
上方または下方における反りによる過大な負荷はスプリ
ングSによるフランジ幅端圧下用ローラ2-1、2-2の相互
の離隔移動によって緩和される。
スプリングSの強弱の調整、すなわち、矯正時の過大な
負荷に対する反力の調整は、ロッド本体4にねじ止めし
たロックナットRと位置調整用ロックナットR1をともに
緩めロッド本体4のまわり止めKにスパナをかけて回転
不能に保持しておき、第1のスリーブ5を時計回りある
いは反時計回りに回転させることによって行う。このと
きフランジ幅端圧下用ローラ2-1、2-2は上あるいは下に
同量ずつ移動しローラ間隔lは変更されずフランジ幅端
圧下用ローラ2-1、2-2によって形鋼のフランジを挟んだ
ときのスプリングの長さS1のみが、すなわちスプリング
分の強弱のみが変更される。
なお、仕上げユニバサール圧延を経た形鋼を矯正する場
合、予め形鋼のフランジ幅がプラスの公差となるように
圧延しておくことが肝要である。以上説明したようにこ
の発明では、複雑な構造になる装置を用いずとも仕上げ
ユニバーサル圧延を得たH形鋼の対して適切な矯正を加
えることができ、したがってフランジ幅の精度は勿論、
フランジの平たん度を有利に改善できる。またこの発明
では、サイズの異なる形鋼を圧延する場合の矯正に際し
ても転用できる利点がある。
第5図は、この発明に従う矯正装置をユニバーサル圧延
機の出側に設置した場合の例を示したものであるが、こ
のような設備にて仕上げ圧延したフランジ厚みが25mmに
なるH形鋼に対して、ローラ径が90mmになるフランジ幅
端圧下用ローラにより圧下量が3mmになる軽圧下を施し
たところ圧下力はわずか3tであり、非常に小さい圧下力
で寸法精度を改善できるとことがわかった。
なお、この発明においては、フランジ幅端圧下用ローラ
2-1、2-2の間隔lを手動によって調整することが可能で
あるが、モータ等のアクチュエータを利用すれば遠隔操
作によって調整することもできる。また上掲第1図〜第
3図の例では、フランジ幅端圧下用ローラ2を上下でそ
れぞれ1つずつ設ける場合について示したが、フランジ
拘束ローラ3に干渉しない範囲で複数個設置することも
できる。
(発明の効果) 胴付のエッジャロールによる従来形式の矯正では、ロー
ラの摩耗に起因した寸法精度の劣化が避けられないた
め、安定したサイズの製品を得るためには該ロールの頻
繁な取替えを要し設備コストの上昇は免れ得なかった
が、この発明によれば各ローラの間隔が簡単に調整でき
るようになっているから、このようなうれいは全くなく
品質の高い形鋼を安定して製造できる。
またこの発明によれば、ローラ間隔を積極的に調整すれ
ばサイズの異なる形鋼の矯正にも転用できるし、装置の
構造が簡単かつコンパクトであるため設備にかかる経費
を極力軽減でき、さらに既設の設備に適用できる等の利
点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図及び第4図は、この発明に従う装置の構
成説明図、 第5図はこの発明に従う装置をユニバーサル圧延機に設
置した状況を示した図、 第6図(a)〜(e)はH形鋼の圧延プロセスを示した
図、 第7図は仕上げユニバーサル圧延機における圧延状況を
示した図である。 1…形鋼、1a…ウエブ、1b…フランジ 2…フランジ幅端圧下用ローラ 2-1…上部フランジ幅端圧下用ローラ 2-2…下部フランジ幅端圧下用ローラ 3…フランジ拘束ローラ 4…ロッド本体、5…第1のスリーブ 6…第2のスリーブ、7…ホルダー 8…駆動源、9…スライダ l…ローラ間隔 A1…上部アーム、A2…下部アーム R…ロックナット、R1…ロックナット S…スプリング、P…ノックピン e…すき間、d…カバーガイド
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−189019(JP,A) 特開 昭64−48621(JP,A) 実開 昭50−107741(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】仕上げユニバーサル圧延の最終パスを経た
    ウェブ及びフランジを有する形鋼に対して矯正を施す装
    置であって、 形鋼のフランジ幅端を上下に挟むロール間隔の変更可能
    な左右各一組のフランジ幅端圧下用ローラと、形鋼の各
    フランジ面に接触してその平たん度を改善する一対のフ
    ランジ拘束ローラを備え、上記フランジ拘束ローラのそ
    れぞれに、該フランジ拘束ローラをフランジ幅端圧下用
    ローラとともに圧延パスラインと交差する方向に進退移
    動させるスライダを連結してなり、フランジ幅端圧下用
    ローラの各組は形鋼の矯正時に発生する過大な負荷を相
    互の離隔移動を可能とすることによって軽減するスプリ
    ングを有する、ことを特徴とするH形鋼の圧延に用いる
    矯正装置。
JP1307478A 1989-11-29 1989-11-29 形鋼の矯正装置 Expired - Lifetime JPH0716710B2 (ja)

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JPH03169430A JPH03169430A (ja) 1991-07-23
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CN106180278B (zh) * 2016-08-30 2018-06-22 奥美森智能装备股份有限公司 一种压头和一种校直装置
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JPH0675734B2 (ja) * 1987-08-20 1994-09-28 川崎製鉄株式会社 H形鋼のフランジ直角度矯正装置

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