JPH0415365Y2 - - Google Patents

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JPH0415365Y2
JPH0415365Y2 JP1425987U JP1425987U JPH0415365Y2 JP H0415365 Y2 JPH0415365 Y2 JP H0415365Y2 JP 1425987 U JP1425987 U JP 1425987U JP 1425987 U JP1425987 U JP 1425987U JP H0415365 Y2 JPH0415365 Y2 JP H0415365Y2
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roll
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は被圧延材の材端部加工修正装置に係
り、特に圧延時被圧延材の横方向材端部に発生す
る板厚急減現象(エツジドロツプ)を減少させる
のに好適な被圧延材の材端部加工修正装置に関す
る。
[従来の技術] 従来被圧延材の圧延加工時にあつては、第8図
に示すように、垂直方向両側に配設された一対の
圧延ロールa間に挟み込まれて押圧される被圧延
材bの横方向両端の材端部cでは、その板厚が中
央部dに比して急激に減少するエツジドロツプが
発生していた。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、たとえば熱間仕上圧延機で被圧延材
を圧延する際に、このようなエツジドロツプが存
在する板については、通常は材端部cをトリムし
てから冷間圧延するようにしていた。このため、
被圧延材bのスケール除去のための酸洗ラインと
冷間圧延機との連続化を図る場合、連続ライン中
にサイドトリマを設備する必要が生ずるが、サイ
ドトリマの連続化については板幅変更、トリム残
材の連続処理等、技術的にまだ問題を残してお
り、連続化の導入を困難なものとしていた。
また、サイドトリマを設備する必要性から設備
コストが嵩み、他方トリムにより被圧延材bの歩
留りを低下させるという問題もあつた。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、被圧延材をその横方向に圧延するた
めに、被圧延材を垂直方向両側から挟んで押圧す
る平行ロールの回転軸心を、板進行方向に対して
傾動自在に設けると共に、これら平行ロールのロ
ール隙間から被圧延材の材端部に臨ませてこれを
押圧する垂直ロールを設け、平行ロールの垂直ロ
ール側胴端部、錐体面状に成型すべくその外径寸
法を小さく形成して構成される。
[作用] 次に本考案の作用について述べる。
本考案にあつては、先ず被圧延材の横方向(幅
方向)材端部に対するエツジ加工力を得るように
なつている。
第3図に示すように、平行ロール1の回転軸心
Cを板進行方向Aに対して角度θだけ傾斜させる
と、平行ロール1の周速は板進行方向Aへの速度
成分Vaと横方向Tへの速度成分Vtとに分解で
き、結果的に被圧延材2は横方向Tへも圧延され
てゆく。このような横方向Tへの速度成分Vtに
基づく圧延力をQ(各平行ロール1でQ/2)と
した場合に、第3図及び第4図に示すように、平
行ロール1のロール隙間Sから被圧延材2の材端
部3に臨ませてこれを押圧する垂直ロール4を設
けこれに圧延力Qの反力Qを受け持たせるように
することで、材端部3に対し相当のエツジ加工力
Qを確保することができるようになつている。
ここにエツジドロツプの発生原因について第8
図で説明すると、圧延時における圧延ロールのロ
ール表面のへこみ変形が原因として考えられる。
圧延ロールの胴面部分は圧延時窪み変形を生ずる
が、材端部側の端に向かうにつれて圧延ロールの
胴面部分の窪み変形が次第に小さくなつて反対に
被圧延材を薄くさせる状態となつており、このた
め中央部に対して材端部の材厚が減少させること
となつていると考えられる。
これを解決するためには、圧延ロールにより板
厚を減少させる圧延に先立ち、エツジドロツプが
生じる板端部の板厚を予め厚く加工することが考
えられる。ここに本考案にあつては第1図及び第
2図に示すよう、圧延ロール1の垂直ロール側胴
端部5を錐体面状に成形すべくその外径寸法を小
さく形成することにより、被圧延材2の材端部3
をエツジ加工力Qで強制的に成形し、乃至材端部
3の板厚を増加させることができるようになつて
いる。
[実施例] 以下に本考案の好適一実施例を添付図面に従つ
て詳述する。
本考案の基本的な構成は第1図及び第2図に示
すように、被圧延材2を垂直方向両側から挟んで
押圧する平行ロール1と、これら平行ロール1の
ロール隙間Sから被圧延材2の材端部3に臨ませ
てこれを押圧する垂直ロール4とを配置し、平行
ロール1の垂直ロール側胴端部5と垂直ロール4
の胴面が接触乃至極く接近して保持されるように
し、且つ平行ロール1の回転軸心Cを板進行方向
Aに対し調節可能に傾動自在な構造とし、被圧延
材2をこれらロール1,4で区画形成される穴型
に押込んで被圧延材2を横方向Tへも圧延して材
端部3の加工修正を施せるようにしたものであ
る。
本装置は被圧延材2の片側にのみ設置すること
も可能であり、また図示するように被圧延材2の
両側に設置することも可能である。
また平行ロール1及び垂直ロール4で成る一組
のロール組を横方向に移動できる構造(図中、D
で示す)にすることにより、被圧延材2の板幅寸
法に夫々対応させることができる。また平行ロー
ル1の入側若しくは出側、或いは両側に被圧延材
2の材端部3の形状(エツジドロツプ)を板厚計
等を用いて検出し、この検出値に基づいて横方向
Tの圧延力乃至エツジ加工力Qの値を制御すると
最適なエツジの形状を得ることができる。
また平行ロール1により被圧延材2は押圧力を
受けるが、この荷重で塑性変形を生じたかどうか
を判定するためには、平行ロール1の前後に板厚
計を置くか入側及び出側の被圧延材2の速度検出
をして材料の伸びの有無をチエツクすればよい。
しかし更に簡便な方法として、あらかじめ被圧延
材2に塑性変形を起させる最低荷重の値を実験又
は理論的に求めておき、押圧力をその値以下に常
に保持するよう制御すればよい。
尚、本装置は基本的には、最終製品を製造する
冷間圧延加工前に、最終製品の材端部を矩形化で
きるように考慮して、材端部の形状を予め加工修
正するものである。
しかしながら、最終工程においてエツジドロツ
プが残存している場合等に、その材端部形状を矯
正する際にも使用可能である。
更に、平行ロール1の垂直ロール側胴端部5の
外形形状は、上述の平行ロール1の窪み変形に起
因する被圧延材2の材端部3の板厚減少状態に応
じて決定することが好ましいことは勿論である。
従つて、図示する如きテーパ状のみならず、曲線
状や逆テーパ状等、様々に選定され得る。
次に、更に具体的な実施例について説明する。
第5図〜第7図に示すように、平行ロール1及び
垂直ロール4は共に夫々軸箱6,7に組込まれて
おり、平行ロール1は可撓継手11を介し夫々駆
動軸13に接続し、更に軸方向に伸縮可能な継手
12を介して夫々駆動軸14に接続し、再び可撓
継手16を介し歯車等から成る駆動装置15を経
て電動機Mにより駆動される。駆動装置15は垂
直方向両側の一組の平行ロール1を反対方向に回
転駆動する。
被圧延材2の中心即ちライン中心に対し互いに
対称に配置された平行ロール1は、夫々伸縮及び
可撓継手16を介して駆動軸17,18により駆
動される。
軸箱6,7は、被圧延材2の幅に応じ平行ロー
ル1を自由に横方向に移動可能とするため、押圧
力を支持する梁24,26に沿つてコロ軸受25
により支承される。また梁24,26は、ウエツ
ジ又は油圧シリンダから成る平行ロール1のロー
ル隙間調整装置21により、ハウジング23に取
付けられる。また軸箱6,7は、板進行方向の位
置を保持するため保持金物19により、更に軸箱
6,7相互間の間隔は、夫々上軸箱6を上方に押
圧する押圧シリンダを内蔵する油圧装置38によ
り、その位置が保持される。軸箱6,7の横方向
の間隔を実際の材端部加工修正作業に入る前に調
整するためには、軸箱7に付着した接続金物28
に設けたピンに油圧シリンダ29のロツドの先端
のフツクを引つ掛け、油圧シリンダ29を操作し
て軸箱7を横方向に移動する。油圧シリンダ29
の支持脚30は、軸箱7の間隔調整が終了しピン
とフツクとの結合が解かれると、油圧シリンダ2
9と共に下降できる構造になつている。従つて、
本装置により被圧延材2を加工している最中は、
油圧シリンダ29と支持脚30は梁26の下に下
降しており、被圧延材2の板幅に応じて軸箱6,
7の間隔が自由に変化することを妨げない。
軸箱6の内部構造を第7図について説明する
に、軸受8は、外側面が垂直ロール4の軸の延長
線上に中心をもつ円筒状凸面33で形成されるブ
ロツク31の内側に保持され、ブロツク31は軸
箱6の同じ曲率の円筒状凹面の部分に装着され
る。従つてブロツク31は、軸箱6の内にあつて
垂直ロール4の軸心のまわりに水平に回動可能に
保持される。平行ロール1の回転軸心の方向の変
更は、軸受8の反対側の軸受9を保持するブロツ
ク32を、くさび34を矢印の方向に移動するこ
とにより軸17の傾動量を調節して行ない、所望
の傾斜角に達した位置でくさび3し固定し、ピス
トン35によりブロツク32をくさび34に押し
付けて傾斜角を保持する機構になつている。
なお、梁24を運転中も一定力で上方に釣り上
げてロール隙間調整装置21に押し付けておくた
めに、梁24には釣り上げ装置36,37が取付
けられる。釣り上げ装置37には油圧シリンダが
内蔵される。
以上本考案の内容の理解のため具体的に説明し
たが、本考案は前述の実施例にのみ限定されるも
のでなく、要旨を変更しない範囲で種々変更を加
え得ることは勿論である。
圧延力乃至エツジ加工力Qの制御には、被圧延
材2の材端部3の形状を検出するか、垂直ロール
4の反力を検出して、平行ロール1の傾斜角θを
制御すればよい。傾斜角θを大にすれば、同じ押
圧力の下でエツジ加工力Qは増大する。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば、次のような優れ
た効果を発揮する。
被圧延材をその横方向に圧延するために、被圧
延材を垂直方向両側から挟んで押圧する平行ロー
ルの回転軸心を、板進行方向に対して傾動自在に
設けると共に、これら平行ロールのロール隙間か
ら被圧延材の材端部に臨ませてこれを押圧する垂
直ロールを設け、平行ロールの垂直ロール側胴端
部を、錐体面状に成形すべくその外径寸法を小さ
く形成したことにより、エツジ加工力と平行ロー
ルの垂直ロール側胴端部の外形形状とによつて被
圧延材の材端部の板厚を強制的に成形でき、次工
程の圧延でのエツジドロツプの発生を減少あるい
は既にエツジドロツプのある板の板端部を矩形に
成形させて歩留りの向上並びに圧延設備の改善を
達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の基本的実施例を示す正面図、
第2図はその平面図、第3図は横方向への圧延力
の発生を示す説明図、第4図はエツジ加工力の発
生を示す説明図、第5図は本考案の具体的実施例
を示す一部破断正面図、第6図はその一部破断側
面図、第7図は軸箱の内部構造を示す平面断面
図、第8図は従来の板圧延におけるエツジドロツ
プ発生状態を示す正面図である。 図中、1は平行ロール、5はその垂直ロール側
胴端部、2は被圧延材、3はその材端部、4は垂
直ロール、Aは板進行方向、Cは平行ロールの回
転軸心、Sはロール隙間、Tは横方向である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 被圧延材をその横方向に圧延するために、該被
    圧延材を垂直方向両側から挟んで押圧する平行ロ
    ールの回転軸心を、板進行方向に対して傾動自在
    に設けると共に、これら平行ロールのロール隙間
    から上記被圧延材の材端部に臨ませてこれを押圧
    する垂直ロールを設け、上記平行ロールの垂直ロ
    ール側胴端部を、錐体面状に成形すべくその外径
    寸法を小さく形成したことを特徴とする被圧延材
    の材端部加工修正装置。
JP1425987U 1987-02-04 1987-02-04 Expired JPH0415365Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1425987U JPH0415365Y2 (ja) 1987-02-04 1987-02-04

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JP1425987U JPH0415365Y2 (ja) 1987-02-04 1987-02-04

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JPS63122703U JPS63122703U (ja) 1988-08-10
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