JPH0716671Y2

JPH0716671Y2 - 用紙積載装置

Info

Publication number: JPH0716671Y2
Application number: JP1987189427U
Authority: JP
Inventors: 勉堀切
Original assignee: Fuji Xerox Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date: 1987-12-15
Filing date: 1987-12-15
Publication date: 1995-04-19
Anticipated expiration: 2002-12-15
Also published as: JPH0194345U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、複写機やプリンター等の装置から排出される
用紙を、反転させた状態でトレイ上に堆積させるための
装置に関し、特に、ディスクに揺動可能に設けた爪部材
により、用紙の先端部を挟持して反転させるとともに、
前記爪部材を開くことによって、用紙の解放を容易に行
い得るように構成した用紙積載装置に関する。

（従来の技術）複写機やプリンターに接続されて、コピーを堆積させて
収容するために用いられる装置としては、一般にソータ
ー等の装置が用いられているが、コピーの仕分けを必要
としない装置の場合には、第５図および第６図に示され
るような用紙積載装置10が用いられる場合がある。

前記用紙積載装置10は、複写機５から排出されるコピー
１を、ディスク20により反転させ、積載トレイ15に積載
するように構成しているもので、高速複写機から排出さ
れるコピーを、頁を揃えた状態で積載トレイ15に堆積さ
せ、その後の処理の動作が容易に行われ得るようにされ
ている。このような用紙積載装置10においては、第５図
に示されるようにディスク20を用い、前記ディスク20に
対してその外周方向から内側に切込んだ状態の溝21、21
a……を、複数条形成している。

前記ディスク20は、その軸の端部に設けたプーリ27と、
モータ30のプーリとにベルト28を掛け渡し、前記モータ
によって間歇的に駆動が行われるようになっているもの
で、用紙を収容する段階では、特定の溝が用紙を収容す
る位置に待機出来るようにセットされている。そして
用紙積載装置の用紙導入口に設けた搬入ローラ11を介し
て搬入される用紙１を、ディスク20の溝21に導入し、前
記ディスク20が回転されることにより、溝に保持し用紙
を反転させる状態で、ストリッパーバー19により払い落
す状態で溝21から排出させ、積載トレイ15上に堆積させ
るようにするものである。また、用紙１を堆積させるた
めの積載トレイ15はチェーン17に接続され、モータ16に
よって用紙の堆積状態に対応して段階的に下降され、用
紙が乱れたりすることがないような状態で、整列して積
載されるようになっている。

（考案が解決しようとする問題点）しかしながら、上記したような従来の装置を用いる場合
には、それに接続して使用する複写機が、一定のサイズ
の用紙のみをコピーとして排出する装置であることが要
求されるものであって、大サイズの用紙から小サイズの
用紙までを対象とする装置には向いていないものであっ
た。すなわち、従来の用紙積層装置においては、ディス
クに設ける溝の長さが一定したものであり、複写機から
排出される用紙のサイズが異なる場合には、その大サイ
ズの用紙に対して十分に対処することが出来ないという
問題がある。

つまり、従来例に示される装置では、搬入ローラとディ
スクの溝の先端部との間隔を小サイズの用紙に合せて構
成した場合には、大サイズの用紙の先端部がディスクの
溝の先端に到達しても、後端部は搬入ローラによってニ
ップされた状態にあり、さらに送り込みが継続されるこ
とによって、前記大サイズの用紙の先端が座屈する等の
問題が発生する。これに対して、ディスクの溝を大サイ
ズの用紙に合せる場合には、小サイズの用紙の先端部が
ディスクの溝の先端に到達せずに、用紙が完全に溝に保
持されない状態で前記ディスクが回転することになり、
そのディスクの回転中に用紙が溝から抜け出たり、用紙
の整列が良好に行われ得ない等の問題が発生する。

さらに、従来より用いられているディスク機構において
は、前記ディスクに設けられている溝が、比較的巾の広
いものとして形成されているために、薄い紙の場合等で
は、その用紙の保持が良好に行なわれ得ないことがあ
る。これに加えて、溝から用紙を排出する場合でも、前
記用紙をストリッパーバーに当接させて抜き出すような
動作を行うので、用紙の先端部が座屈して損傷したり、
トレイ上に堆積される用紙が乱れたりする等の問題を持
っている。

（考案の目的）本考案は、上記したような従来より用いられている装置
の欠点を解消するもので、複写機から排出される用紙の
先端部を爪部材とディスクとの間で挟持した状態で、デ
ィスクの回転にしたがって用紙の反転の動作を行い、用
紙のサイズや厚さ等に影響されずに、反転と堆積の作用
を確実に行い得るような装置を提供することを目的とし
ている。

（問題点を解決するための手段および作用）本発明は、複写機等の装置に接続され、前記複写機から
排出される用紙を、ディスクに対応させて配置するスリ
ットに支持させ、前記ディスクの回転にしたがって用紙
を反転させた状態でスリットから離脱させ、堆積トレイ
上に積み重ねるようにして堆積させる用紙積載装置に関
する。本発明においては、前記ディスク20に対して支軸
23を介して揺動可能に設けた爪部材22と、前記爪部材22
の自由側端部の外周部に設けた摩擦部材24、および、前
記爪部材22とディスクの外周面との間でスリット21を規
定するためのピン23aを設け、前記ディスクに設けた爪
部材が用紙を解放する位置で、前記爪部材に設けた摩擦
部材を、積載トレイに堆積されている用紙の上面に摺動
させて紙揃えを行う手段を構成している。

したがって、本考案のディスクにおいては、複写機から
排出される用紙の先端部を、ディスクと爪部材との間で
挟持した状態で、その用紙の反転の動作を行い得るもの
となり、その用紙の反転の後で、積載トレイ上に用紙を
堆積させる動作も、爪部材の開放により容易に行い得る
ものとなる。さらに、本考案のディスク装置では、前記
爪部材の表面部分の一部に、摩擦部材を設けているの
で、前記摩擦部材によって積載トレイ上に積載されてい
る用紙を移動させて整列の動作を行い得るので、前記記
載トレイに堆積される用紙が乱れたれすることを防止出
来る。

（実施例）図示された例に従って、本考案の用紙積載装置のディス
クの構成を説明する。第１図に示される本考案の実施例
において、ディスク20は薄い円板状のもので、軸25に固
定されて、前記軸25が駆動されることによって回転が行
われる。このディスク20の外側の部分には、支軸23を介
して略三日月状の爪部材22を設けており、前記爪部材22
は支軸23を介して揺動可能に支持される。また、ディス
ク20に設けた支軸23の斜め内側の部分には、ストッパー
ピン23aを設けている。そして、ディスクが用紙を受け
取る位置で、爪部材22の内側の部分が、第１図に示され
るようにストッパーピン23aに係止された状態で、ディ
スクの外周と爪部材22の内周との間に、所定の間隔のス
リット21が形成されるようにして配置される。さらに、
前記爪部材が用紙を受け取る位置では、ディスクの外周
の曲面と、爪部材22の内周の曲面とは平行な状態に形成
され、両部材の間に形成されたスリット21に対して用紙
を挿入する状態で、ディスクを回転させるようにする。

第１図は本考案の用紙積載装置において、ディスク20に
よる用紙の挟持部分に対して、用紙1aの先端の部分を挿
入する場合の例を示している。本実施例において、複写
機等の装置から排出される用紙1aは、搬入ローラ11によ
り上下のガイド板12、13の間を通って、ディスク20によ
る挟持部に導入され、その用紙の先端部がディスク20と
爪部材22とにより形成されるスリット21の先端部に至
り、前記スリット21に用紙が挿入されて支持される。前
述したような状態でディスク20が駆動されると、ディス
ク20はその外側に用紙を支持した状態で回転する。

また、第２図に示されるように、ディスク20を支持する
軸の下部に対応する位置には、用紙の通過する部分を塞
ぐようにして、ストリッパーバー19を設けている。前記
ストリッパーバー19は、軸25に対して所定の間隔を介し
て平行に配置されたディスク20に対応させて配置され
る。そして、ディスク20とともに用紙1aが回転されて略
半周すると、前記ディスクのスリット21に支持された用
紙の先端部がストリッパーバー19に当接して停止され、
ディスクのみが回転を続けて１回転してからクラッチ機
構によって停止され、次の用紙を受けとる位置で待機す
る。

また、前記ディスク20を回転させて爪部材がディスクを
支持する軸の下方に移動すると、爪部材22はディスクに
設けた支軸23を介して、その自重によって下方に揺動す
ることになるので、自動的にスリットが大きく開かれる
状態で、爪部材22による用紙の挟持状態が解消される。
したがって、用紙の先端部がストリッパーバー19に当接
した状態でディスク20が回転を継続しても、用紙1aは停
止されることになり、爪部材が揺動されてスリットを大
きく開放するので、用紙に対する保持作用はなくなり、
用紙の自重によって先に積載トレイの上に堆積されてい
る用紙１の上に載せられる。

また、前記ディスク20が用紙を開放した後でもそのまま
回転を継続することにより、爪部材22の外側の表面に設
けられている摩擦部材24が、すでに積載されている用紙
の最上部の用紙1bを押圧するとともに、ストリッパーバ
ー19に向けて移動される。そして、用紙の先端部がスト
リッパーバーに係止された状態で停止されるので、前記
積載トレイ上に堆積された用紙の整理が良好な状態で行
なわれるものであり、その用紙に乱れが発生することを
防止出来るものとなる。なお、本考案のディスクまたは
爪部材に設けられる摩擦部材としては、薄いゴム等の摩
擦係数の大きい部材を張付ける等の手段によって設ける
ものであるが、これ等の部材をプラスチックによって構
成する場合には、その表面処理によって高摩擦部分を形
成することも可能である。

前記第１図に示されるディスク20、および、爪部材22
は、第３図に示されるような構成の用紙積載装置に設け
ることが出来る。前記第３図に示される用紙積載装置10
は、第５図の従来例に示されるような複写機またはプリ
ンターに接続されて、それ等の装置から排出されるコピ
ー等の用紙を、積載トレイ15上に整列した状態で堆積さ
せ得るようになっているものであり、紙を堆積する積載
トレイ15が、本体フレームにしたがって、上下動可能に
設けられている。前記積載トレイ15は、モータ16により
駆動されるチェーン17に接続され、用紙が所定の高さま
で堆積されると、その情報により前記モータ16が駆動さ
れ、積載トレイ15を順次下降させて用紙を堆積させ得る
ようになっている。

用紙積載装置10の上部には、第４図に示されるように、
複写機の排出ベルトとほぼ同速度で駆動が行われる搬入
ローラ11を設けており、前記搬入ローラ11に続いて用紙
ガイドを配置する。また、前記用紙ガイドの下ガイド板
13にはスリット13aが形成されており、前記スリット13a
からディスク20が突出した状態で配置される。それらの
搬入ローラ11とディスク20はと、モータ30により駆動が
行なわれる。なお、前記駆動部材のうち、搬入ローラ11
は常時回転されるが、ディスク20は用紙を受入れた場合
に、その用紙の検知信号により１回転だけ回転されるよ
うにステッピングクラッチを介して駆動される。

また、本考案のディスクの駆動に際しては、用紙センサ
ーにより用紙の先端を検知し、その情報を制御装置に入
力することによって、搬入ローラ11の速度に応じて、用
紙の先端部が挟持部分の先端に達する時間を計算し、そ
の時間のタイミングによって、クラッチをオンにするよ
うな制御が行われる。そして、そのディスクの回転の途
中で、用紙が反転した状態で爪部材が下方に揺動され、
用紙の先端部に対する挟持が解除されて、前記用紙をス
トリッパーバーにより停止させて払い落すようにされて
いる。

本考案のディスク20と搬入ローラ11およびそれらの駆動
機構は、第４図の平面図に示されるように、上記２つの
回転部材は、１つのモータ３により駆動が行なわれるも
ので、モータ30の出力軸に設けたプーリ31、31aと、そ
れらのプーリに巻き掛けたベルト28、32を用いている。
前記搬入ローラ11の軸に設けたプーリ33は、前記ベルト
32を介して駆動が行なわれ、モータ30によって常時回転
される。また、ディスク20の軸25は、ベルト28により駆
動されるプーリ27との間にステッピングクラッチ26を設
けたおり、前記ステッピングクラッチ26が用紙センサー
の信号によって、制御装置を介して間歇的にディスク20
を１回転ずつ回転させる。そして、複写機から排出され
る用紙後端部が、搬入ローラ11の手前の部分で用紙セン
サーによって検知されると、所定の時間をおいて（用紙
が搬入ローラにニップ位置を離れてから）、ステッピン
グクラッチ26がオンになり、ディスク20を回転させ、前
記ディスクが１回転すると再びステッピングクラッチ26
がオフになり、ディスクを待機位置に停止させる。

前記ディスクの回転の途中で、用紙の先端部がストリッ
パーバー19に当接され、ディスクの回転にしたがってス
リットから用紙を抜き出すような動作を行うとともに、
ディスクの外周部分で先に堆積された用紙を押圧しなが
ら整列させ、積載トレイ15上に堆積されている用紙の上
に次の用紙を落着かせる。なお、上記した本考案の実施
例において、ディスクに設ける爪部材の形状は三日月状
のものに限定されるものではなく、その他に、任意の形
状のものを用いても良く、両部材の間に形成されるスリ
ットに用紙を良好な状態で挟持出来るとともに、用紙の
解放位置で挟持部を確実に離間させ得るようにすること
が求められることになる。また、本考案の用紙積載装置
をプリンターに接続して使用する場合でも、複写機と同
様にして組合せることが出来るものであり、いずれの場
合にも、従来より用いられているソーターの場合と同様
にしてコピー排出部に用紙積載装置を接続することによ
り、用紙を反転させて堆積させる作用と、積載トレイ上
での整列の作用とを容易に行い得るものとなる。

（考案の効果）本考案の用紙積載装置のディスクは、上記したような構
成を有するものであるから、用紙サイズが異なる場合で
も、用紙の先端部の挟持が確実に行なわれ得るので、積
載トレイ上に用紙を反転させた状態で堆積することが可
能である。また、本考案においては、ディスクの外周部
に揺動可能な爪部材を配置し、前記爪部材がディスクの
上部に位置する状態で、用紙を挿入可能な大きさのスリ
ットを形成するが、前記ディスクが半回転した状態で
は、前記爪部材がその自重によって支軸を介して下方に
垂れ下がる状態となる。そして、スリットから用紙を容
易に解放できるとともに、前記爪部材の外面に設けた摩
擦部材が、積載トレイ上での紙の整列作用を行うので、
用紙の反転搬送と整列の作用を比較的簡単な構成のディ
スクにより容易に行うことができる。前記効果に加え
て、本考案の用紙積載装置においては、爪部材の外周部
に設けた摩擦部材によって、積載トレイに堆積されてい
る用紙に対して、ストリッパーバーに向けて用紙を移動
させることにより整列の動作が行なわれるので、積載ト
レイ上での用紙に乱れが発生することがなく、多数枚の
用紙を積載トレイ上に収容する場合でも、その整列が良
好な状態で行なわれ得るものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のディスクの構成を示し、用紙を挟持す
る状態の説明図、第２図はディスクから用紙を排出する
状態の説明図、第３図は本考案を適用可能な用紙積載装
置の斜視図、第４図は用紙積載装置の平面図、第５図は
複写機と用紙積載装置とを組合せる場合の側面図であ
り、第６図は従来例のディスクの構成を示す説明図であ
る。図中の符号１……用紙、５……複写機、10……用紙積載装置、11…
…搬入ローラ、12……シュート、13……下ガイド板、15
……積載トレイ、19……ストリッパーバー、20……ディ
スク、22……爪部材、23……支軸、23a……ストッパー
ピン、24……摩擦部材、25……軸、26……ステッピング
クラッチ、30……モータ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複写機等の装置に接続され、前記複写機か
ら排出される用紙を、ディスクに対応させて配置するス
リットに支持させ、前記ディスクの回転にしたがって用
紙を反転させた状態でスリットから離脱させ、堆積トレ
イ上に積み重ねるようにして堆積させる用紙積載装置に
おいて、前記ディスク20に対して支軸23を介して揺動可能に設け
た爪部材22と、前記爪部材22の自由側端部の外周部に設
けた摩擦部材24、および、前記爪部材22とディスクの外周面との間でスリット21を
規定するためのピン23aを設け、前記ディスクに設けた爪部材が用紙を解放する位置で、
前記爪部材に設けた摩擦部材を、積載トレイに堆積され
ている用紙の上面に摺動させて紙揃えを行うことを特徴
とする用紙積載装置。