JPH0716610U - 耳飾り - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】バネで耳たぶをはさみつけて抜け止めするクリ
ップ式の耳飾りに関する。 【構成】耳たぶ前面に取付けられる装飾本体と、装飾本
体の背面に耳たぶの厚さ方向に直角に取り付けた耳たぶ
の挟み付け金具とを有する耳飾りにおいて、上記挟み付
け金具が上端を開口したＵ字形を有し、その上部に耳た
ぶを挟み付ける押圧部を設けてなり、かつ上記挟み付け
金具を縦の中心線を基準としてほぼ対称に形成したこと
を特徴とする。 【効果】この考案の耳飾りによれば、組付けが簡単で、
かつ組み付けの際の挟着力の調整が容易となる。しかも
この考案の耳飾りによれば、挟着力を長期間にわたって
保つことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、バネで耳たぶをはさみつけて抜け止めするクリップ式の耳飾りに 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の耳飾りとして、バネ等の弾性を利用して耳たぶをはさみつけるクリップ 式の耳飾りが知られている。このクリップ式の耳飾りにおいては、板バネを回 転片に設けて回転片を装飾本体側に付勢するようにしたもの、回転片として弾 性線材を耳たぶに対して平行にかつＵ字状に折り曲げたものを使用し、その両端 を装飾本体に設けた挟み付け金具の軸受部にはめ込むとともに、上記軸受部に設 けた傾斜ガイドによって回転片を装飾本体側に付勢するようにしたもの、さらに 洗濯挟みのように回転片をレバーで開閉操作できるようにするとともに、回転 片を装飾本体側に付勢するために回転片と装飾本体との対向面に磁石を取り付け 、その吸引力を利用したもの（実開昭６３−１４４０１９公報参照）等がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記数種の耳飾りのうち、の洗濯挟みのように回転片をレバーで開閉操作で きるようにするとともに、回転片を装飾本体側に付勢するために回転片と装飾本 体との対向面に磁石を取り付け、その吸引力を利用したもの（実開昭６３−１４ ４０１９公報）は、操作が簡単で便利なものであるが、磁石の挟着力は耳たぶの 厚さ等によってきかなくなってしまうという欠点があった。

【０００４】 またとの耳飾りは、組付けが面倒で、また組み付けの際の挟着力の調整に 熟練が必要であり、操作を片手でワンタッチで行なうことができないという欠点 がある。

【０００５】 この考案の耳飾りは従来例の上記欠点を解消しようとするもので、組付けが簡 単で、かつ組み付けの際の挟着力の調整も容易であり、しかも挟着力を長期間に わたって保つことができる耳飾りを提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案の耳飾りは、耳たぶ前面に取付けられる装飾本体と、装飾本体の背面 に耳たぶの厚さ方向に直角に取り付けた耳たぶの挟み付け金具とを有する耳飾り において、上記挟み付け金具が上端を開口したＵ字形を有し、その上部に耳たぶ を挟み付ける押圧部を設けてなり、かつ上記挟み付け金具を縦の中心線を基準と してほぼ対称に形成したことを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】

この考案の耳飾りによれば、組付けが簡単で、かつ組み付けの際の挟着力の調 整が容易となる。

【０００８】 しかもこの考案の耳飾りによれば、挟着力を長期間にわたって保つことができ る。

【０００９】

【実施例】

以下、この考案の耳飾りの実施例を、図面に基いて説明する。

【００１０】 図１ないし図３において、１は耳飾り前面に取り付けられる装飾本体で、種々 の形状を有しており、図ではハート形状に形成されている。この装飾本体１は、 金や銀、プラチナ等の貴金属であることが望ましい。

【００１１】 上記装飾本体１の背面には、耳たぶの厚さ方向に直角に挟み付け金具２が取付 けられている。この挟み付け金具２は上記装飾本体１となじみのある貴金属素材 で作成されており、ロー付け等の手段で取り付けられている。この挟み付け金具 ２は、上端を開口したＵ字形を有し、その上部に耳たぶを挟み付ける押圧部３が 設けられている。この押圧部３は細い首状に形成され、かつ滑らかなカーブを有 して耳たぶに痛みを感じさせないようになっている。

【００１２】 押圧部３を越えた挟み付け金具２の端部は、その一端が装飾本体１への取付部 ４として開放され、他端は丸めて耳たぶへの着脱操作に支障のないように構成さ れている。この丸めた部位は操作時につまみ５として機能する。

【００１３】 上記挟み付け金具２は、そのＵ字形が縦の中心線６を基準としてほぼ対称に形 成されており、このように対称とすることによって耳たぶを挟み付ける弾性力が 弱まらないことが判明した。すなわち、耳たぶをソフトに挟み付けることができ 、しかも長期間にわたってその弾性力を保つことができる。このことは理論的に は解明されていないが、実際上、非対称のものと比較して顕著な差異を有してい た。

【００１４】 なお上記挟み付け金具２は、焼き入れを施しておくことが望ましく、この焼き 入れ処理の効果も、上記のように対称とすることによって確実に発揮されるとい っても過言ではない。

【００１５】 上記耳飾りの使用に際しては、上記挟み付け金具２の一端を手で持ち、上記挟 み付け金具２の弾性に抗してその開口から耳たぶを押し込む。この状態で耳飾り を耳たぶに挿通すれば、押圧部３が耳たぶを挟み付ける。

【００１６】 逆に耳たぶから耳飾りを取外す際には、片手で耳飾りを持って耳たぶから抜き 取ればよい。

【００１７】 なお上記挟み付け金具２の開口の幅を調節することにより、耳飾りが耳たぶを 必要以上に挟み付けることを防止し、耳たぶに痛みを感じさせることがない。も ちろん、耳たぶからの確実な脱落防止を図ることもできる。

【００１８】

【考案の効果】 この考案の耳飾りによれば、組付けが簡単で、かつ組み付けの際の挟着力の調 整が容易となる。

【００１９】 しかもこの考案の耳飾りによれば、挟着力を長期間にわたって保つことができ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る耳飾りの１実施例を示す側面図
である。

【図２】背面図である。

【図３】組み付け状態の側面図である。

【符号の説明】

１ 装飾本体 ２ 挟み付け金具 ３ 押圧部 ４ 取付部 ５ つまみ ６ 中心線

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 耳たぶ前面に取付けられる装飾本体と、
   装飾本体の背面に耳たぶの厚さ方向に直角に取り付けた
   耳たぶの挟み付け金具とを有する耳飾りにおいて、上記
   挟み付け金具が上端を開口したＵ字形を有し、その上部
   に耳たぶを挟み付ける押圧部を設けてなり、かつ上記挟
   み付け金具を縦の中心線を基準としてほぼ対称に形成し
   たことを特徴とする耳飾り。