JPH07165978A - 芳香族ポリカーボネート配合物の有用物を回収する方法 - Google Patents

芳香族ポリカーボネート配合物の有用物を回収する方法

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JPH07165978A JP17935494A JP17935494A JPH07165978A JP H07165978 A JPH07165978 A JP H07165978A JP 17935494 A JP17935494 A JP 17935494A JP 17935494 A JP17935494 A JP 17935494A JP H07165978 A JPH07165978 A JP H07165978A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱硬化ポリウレタン塗料付き芳香族ポリカー
ボネート(PC)配合物の基材から塗料を化学的に除去
して芳香族PC配合物の有用物を回収する。 【構成】 水を50〜95重量%と、有機溶剤を5〜30重量
%と、効果量の界面活性剤と、アルカリ金属、アンモニ
ウム、テトラアルキルアンモニウム、及び、アルカリ土
類金属、の中から選択された物質の水酸化物を少なくと
も2重量%と含んで成る、温度20℃〜 100℃、pH10〜
14の塗料除去浴を使用する。塗料付き基材を上記の浴に
浸漬して塗料−基材混合物のフェノール基およびアルコ
ール基を実質的に脱プロトン化した後、処理済み基材を
取り出して、pH7未満の水溶液で、洗浄後の流出水の
pHが4〜7に安定するまで洗い流す。回収された成形
配合物は、未使用品と実質的に同等の物理的性能を具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗料付き芳香族ポリカ
ーボネート配合物表面からポリカーボネート配合物の有
用物(values)の如き芳香族ポリマー有用物を回収する方
法に関する。更に詳細には、有機溶剤と、水酸化アルカ
リ金属か水酸化アルカリ土類金属と、芳香族ポリカーボ
ネート及び芳香族ポリエステルの成形配合物の表面から
熱硬化したポリウレタン塗料を除去する上で効果的な量
の界面活性剤と、を含む水性浴の使用法に関する。
【0002】
【従来の技術】Bussink らの米国特許第 4,267,096号
は、芳香族ポリカーボネートと、非晶質芳香族ポリエス
テルと、ビニル芳香族化合物およびジオレフィンの水素
化ブロック共重合体と、の成形された配合物を提示して
いる。この成形配合物は衝撃強さに優れると共に、溶融
流れ、周囲応力ひび割れ、及び、亀裂に対する耐久性を
具える。芳香族ポリカーボネートと芳香族ポリエステル
との成形配合物の、自動車バンパー等の高衝撃分野に於
ける使用法は、Van Abeelen らの米国特許第 4,568,712
号およびLohmeijer らの米国特許第 4,654,400号に提示
されている。成形の後、プラスチックバンパーは熱硬化
性ポリウレタン塗料でしばしば塗工される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】多くの場合、使用済み
の塗料付きバンパーは廃棄される。この廃棄物は、熱硬
化したポリウレタン塗料の除去が困難なため容易には再
利用できない。このような塗料入り熱可塑性材料を粒状
化して押出ししようとすると、ポリウレタン塗料が分解
して有毒化合物のジイソシアン酸ヘキサメチレンが形成
する可能性がある。更に、ポリウレタン塗料の存在下で
押出しを行なうと、塗料残留物に応力が集中して物理特
性が劣化するため、何であれ得られる再成形部品の性能
に悪影響が及ぶ可能性がある。
【0004】熱可塑性材料表面から塗料を直接除去す
る、サンドブラスチングすなわち加圧CO2 による如き
機械的方法は、環境保全の面でも経済面でも不適当であ
ることが判明している。本出願人により1992年11月25日
に出願されて係属中の米国特許出願第07/981,668号に
は、50%の苛性アルカリ水溶液とイソプロパノールとを
併用してポリカーボネート基材からシリコーンハードコ
ートを除去する方法が記載されている。この手法を塗料
付き熱可塑性バンパーに適用してみると、塗料付き芳香
族ポリカーボネート部品の表面から熱硬化したポリウレ
タン塗料が部分的にしか除去されないことがわかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、効果量の界面
活性剤を含有する苛性アルカノール水溶液を用いれば、
芳香族ポリカーボネートと芳香族ポリエステルとの成形
配合物の表面から熱硬化したポリウレタン塗料が完全に
除去され得る、という発見に基づいている。成形された
芳香族ポリカーボネート配合物表面から熱硬化したポリ
ウレタン塗料が完全に除去されたことは肉眼でもスペク
トルでも確認できる。芳香族ポリカーボネート配合物表
面からポリウレタン塗料が完全に除去されたことを更に
確認するには、再生した芳香族ポリカーボネート配合物
の物理特性と、未使用の芳香族ポリカーボネート対照配
合物の物理特性とを直接比較すれば良い。
【0006】本発明により、熱硬化ポリウレタン塗料で
処理された芳香族ポリカーボネート配合物基材から芳香
族ポリカーボネート配合物の有用物を回収する方法であ
って、(1) 塗料付き芳香族ポリカーボネート配合物基材
を、温度20℃〜 100℃でpH10〜14の塗料除去浴に、上
記混合物の有効なフェノール基およびアルコール基が実
質的に脱プロトン化する上で少なくとも充分な時間、接
触させる段階と、(2) (1) の混合物から、処理済み芳香
族ポリカーボネート配合物基材を取り出す段階と、(3)
処理済み芳香族ポリカーボネート配合物基材を、pH7
未満の水溶液で、洗浄後の流出水のpHが4〜7に安定
するまで洗い流す段階と、を含んで成る方法であって、
上記の塗料除去浴は、水を50〜95重量%と、有機溶剤を
5〜30重量%と、効果量の界面活性剤と、アルカリ金
属、アンモニウム、テトラアルキルアンモニウム、及
び、アルカリ土類金属、の中から選択された物質の水酸
化物を当該塗料除去浴の重量を基準として少なくとも2
重量%と含んで成る、方法が提供される。
【0007】
【実施例】本発明の方法の実施により、好適には芳香族
ポリカーボネートと芳香族ポリエステルとの配合物が処
理されるが、ポリアリーレンエーテル及びアクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン配合物など他の熱可塑性材
料を併用した芳香族ポリカーボネートの他配合物も使用
され得る。更に、エラストマー核を含有するその他の熱
可塑性材料も使用され得る。例として、典型的な組成
は、(a) 芳香族ポリカーボネートを30〜70重量%と、
(b) 芳香族ポリエステルを20〜60重量%と、(c) 1種以
上のアクリル酸アルキルかアクリル酸アラールキルを含
んで成るエラストマー核と、架橋剤と、グラフト化剤と
を含むと共に、硬質熱可塑性外被をも含むポリマーを5
〜15重量%と含んで成る配合物である。
【0008】Bussink の米国特許第 4,267,096号には別
種の芳香族ポリカーボネート配合物が示されている。該
特許は本願中に取り入れられる。成形熱可塑性配合物の
芳香族ポリカーボネート成分は、二価フェノールと、ホ
スゲン、ハロギ酸エステル、或いは、炭酸エステルのよ
うな炭酸エステル前駆体とによる芳香族ポリカーボネー
トであり得る。一般的に言えば、斯かる芳香族カーボネ
ートポリマーは下式の反復構造単位を有するものとして
表わせる。
【0009】
【化1】 式中、Aはポリマー合成反応に使用された二価フェノー
ルによる二価の芳香族基である。好適には、使用される
ポリカーボネートポリマーの固有粘度は約0.35〜約0.75
である(p−ジオキサン中で30℃に於けるグラムあたり
のデシリットルとして測定)。上記のような芳香族ポリ
カーボネートポリマーを提供する上で使用され得る二価
フェノールは、芳香核の炭素原子に各々直接結合した2
個のヒドロキシ基を官能基として含む、単核および多核
の芳香族化合物である。二価フェノールの実例は、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフ
ェノールA)、ヒドロキノン、レゾルシノール、2,2
−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,
4′−ジヒドロキシジフェニルメタン、ビス−(2−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、ビス−(4−ヒドロキシフ
ェニル)メタン、ビス−(4−ヒドロキシ−5−ニトロ
フェニル)メタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフ
ェニル)エタン、3,3−ビス−(ヒドロキシフェニ
ル)ペンタン、2,2′−ジヒドロキシジフェニル、
2,6−ジヒドロキシナフタレン、ビス−(4−ヒドロ
キシフェニルスルホン)、2,4′−ジヒドロキシジフ
ェニル)スルホン、5′−クロロ−2,4′−ジヒドロ
キシジフェニルスルホン、ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)ジフェニルスルホン、4,4′−ジヒドロキシジ
フェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシ−3,3′
−ジクロロジフェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキ
シ−2,5−ジエトキシジフェニルエーテル、2,2−
ビス−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス−(3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン等であ
る。
【0010】芳香族ポリカーボネートポリマーを提供す
る上で使用され得るその他の二価フェノールは、Goldbe
rgの米国特許第 2,999,835号に開示されている。芳香族
ポリカーボネートの単独重合体よりも共重合体が好まし
い場合は、2種以上の異なる二価フェノールを併用す
る、又は、1種の二価フェノールと、グリコール、ヒド
ロキシ末端ポリエステル、或いは、二塩基酸とを併用す
る周知の方法がある。例えばビスフェノールAと難燃性
のテトラブロモビスフェノールAとの併用等である。
【0011】ポリマー合成反応に於て炭酸エステル前駆
体として炭酸エステルを使用する場合、諸物質は 100℃
以上の温度で1〜15時間、反応せられ得る。この条件下
では、使用された炭酸エステルと二価フェノールとの間
にエステル交換が起こる。エステル交換は、好適には、
例えば窒素やアルゴン等の不活性雰囲気中で約10〜約10
0水銀柱mmの圧力で生じ得る。
【0012】この点で有用な炭酸エステルは好適には炭
酸ジフェニル等の芳香族エステルであるが、本質的には
脂肪族でも芳香族でも良い。使用され得る炭酸エステル
のその他の実例は、炭酸ジメチル、炭酸ジエチル、炭酸
フェニルメチル、炭酸フェニルトリル、及び、炭酸ジ
(トリル)である。一般には、2,2−ビス−(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパンのビスハロギ酸エステル等
のハロギ酸エステルが、上記の何れの方法に於ても炭酸
エステル前駆体としてホスゲンの代用になる。
【0013】結晶化しにくい物質を作るには、芳香族ポ
リカーボネートに、ポリ(テレフタル酸アルキレン)の
ような非晶質芳香族ポリエステルがしばしば配合され
る。これらの配合物は、円滑に押し出され、ストランド
化しやすく、過度のダイスエルがない。非晶質のポリ
(テレフタル酸アルキレン)やポリエステルの使用は、
例えばアルキレングリコール或いは炭素数2〜10のグリ
コールと、二カルボン酸すなわち好適には本質的に芳香
族で、特に好適にはテレフタル酸やイソフタル酸、或い
は、これらの反応性誘導体と、の反応生成物を包含し得
る。上記グリコールは、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール、1,10−デカメチレングリコ
ール等から選択され得る。ポリ(テレフタル酸エチレ
ン)は成核剤を周到に除外することにより結晶化しにく
くなるが、「 100%」純粋なポリエステルの結晶化傾向
を完全に消滅させる為に鎖の中に不規則に少量( 0.5〜
5%)の相異なる単位を組み込んだ、ポリ(テレフタル
酸アルキレン)型のコポリエステルを調製あるいは使用
すると好適である。テレフタル酸を 100%にしないでイ
ソフタル酸を少量使用しても非晶質ポリエステルが生成
する。ポリマーの大部分は、エチレングリコール、1,
4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ールのうちの1つ等で合成され得、少量の第二のグリコ
ールは上記の3化合物のうちの異なる1つ、或いは、プ
ロピレングリコール、1,6−ヘキサンジオール等を含
み得る。好適には、ポリエステルは、非晶質ポリ(テレ
フタル酸エチレン)コポリエステル、非晶質ポリ(テレ
フタル酸1,4−ブチレン)コポリエステル、或いは、
非晶質ポリ(テレフタル酸1,4−シクロヘキサンジメ
チレン)コポリエステルである。特に好適なのは非晶質
ポリ(テレフタル酸エチレン)である。適切形態の1種
が、アクゾ工業(Akzo Industries) から商標 ARNITE A0
4-1032として市販されている。
【0014】前にも触れたが、顔料たとえば二酸化チタ
ン、難燃剤、発泡剤たとえば5−フェニルテトラゾール
等のその他の添加物も配合物中に存在し得る。添加物は
全て、全樹脂成分の凡そ 0.1〜 100重量部の量で存在し
得る。また、強化材が存在しても良い。強化材は金属た
とえばアルミニウム、青銅、鉄、或いは、ニッケルの、
粉末、ウィスカー、繊維、或いは、小板、及び、非金属
たとえば炭素フィラメント、針状CaSiO3 アスベス
ト、TiO2 、チタン酸ウィスカー、ガラスフレーク、
等である。
【0015】更には、亜リン酸エステル、リン酸エステ
ル、エポキシド等の安定剤も、最終用途により併用ある
いは単独で存在し得る。本発明を実施して除去され得る
熱硬化したポリウレタン塗料は、酢酸ブチル、ジイソシ
アン酸ヘキサメチレン、ポリ(ジイソシアン酸ヘキサメ
チレン)、エチルベンゼン、ジメチルベンゼンの異性体
混合物、のような典型的成分を含む塗料組成物から得ら
れる。
【0016】塗料除去浴で有効pHを達成する為に使用
され得る水酸化アルカリ及び水酸化アルカリ土類は、リ
チウム、セシウム、ルビジウム、カルシウム、ナトリウ
ム、及び、カリウムのようなアルカリ金属系の水酸化
物、及び、アンモニウムやテトラアルキルアンモニウム
例えばテトラメチルアンモニウム及びテトラブチルアン
モニウムの水酸化物を含む。これらのアルカリ性物質
は、2〜40重量%、好適には5〜15重量%の濃度の水溶
液形態で使用され得る。
【0017】塗料除去浴に小型攪拌機(スターラ)等の
攪拌装置を使用して塗料付き芳香族ポリカーボネート配
合物基材を少なくとも5分間、好適には20〜60分間、晒
すと、結果的に塗料は効果的に除去され得る。浴温度と
しては20〜 100℃、好適には65〜75℃が使用され得る。
使用され得る界面活性剤は、好適にはアニオン系、更に
好適にはモノ−或いはジ−C10アルキル化したジスルホ
ン酸ジフェニルジエーテルである。上記の水性混合物
は、活性固形分約45重量%と、水約55重量%とから成り
得る。好適な界面活性剤は、ミシガン州ミッドランドの
ダウ化学会社(Dow Chemical Company)のDowfax 3B2であ
る。界面活性剤の効果量は処理浴の重量を基準として凡
そ0.02〜2重量%である。
【0018】塗料除去浴に使用され得る有機溶剤は、例
えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプ
ロパノール、ブタノール、t−ブタノール、イソブタノ
ール、及び、ペンタノールである。当業者が本発明をよ
り良く実施できるよう説明の為に以下に実施例を掲げる
が、限定の為ではない。全ての重量は部による。
【0019】ポリウレタン塗料を塗工され、何度か使用
された熱可塑性バンパー部品を収集した。バンパー部品
は、ビスフェノールAポリカーボネート約46重量%と、
ポリテレフタル酸ブチレン39重量%と、メタクリル酸メ
チル及びブタジエン−スチレンの共重合体の配合物約14
重量%と、から成る、ポリウレタン塗料付き芳香族ポリ
カーボネート配合物である。検査された幾つかの塗料付
き部品には表面の一部に接着性残留物があった。種々の
塗料付き熱可塑性部品を表面の汚れがなくなるまで洗浄
したが、若干数の熱可塑性部品には接着性残留物が残留
していた。次に、接着性残留物の付着したものもしない
ものも含めた種々の熱可塑性部品をペレット化した。10
ガロンのブライトン反応器(Brighton reactor)の中で、
ペレット約6kgを、イソプロパノール 2.5kg、50重量%
の水溶液形態の水酸化ナトリウム2.5kg、脱イオン水17.
5kg、及び、ミシガン州ミッドランドのダウ化学会社の
界面活性剤Dowfax 3B2 250g を含む処理浴に接触させる
ことにより処理した。この混合物を攪拌しながら1時間
に亙って70℃に加温した。70℃で更に25分置いた後、混
合物を35℃未満に急冷した。反応器からペレットを取り
出し、乾燥させて、遠心分離機で洗い流して塗料残留物
を除去した。そしてペレットを2%の塩酸で洗い流して
ペレット上のフェノール基およびアルコール基を全てプ
ロトン化した。その後ペレットを乾燥させ、成形して試
験標本を製造した。試験標本は、浴処理せず洗浄だけし
た上記の塗料付きビスフェノールAポリカーボネート配
合物からのペレットでも製造した(「非処理」)。更に
塗料を塗工されていない上記のポリカーボネート配合物
でも製造した(「新品」)。各試験標本の物理特性を評
価すると、以下の結果が得られた。表中「処理済」はペ
レットが浴処理されたことを示す。
【0020】
【表1】 表 1 アイゾット 種 別 接着性 衝撃 モジュラス 伸 び 残留物 (ft.lbs.) (psi) (%) 新品ペレット なし 13.0 (0.5) 128600 (3730) 240 (10) 処理済ペレット あり 12.8 (1.0) 132900 (3154) 118 (67) 処理済ペレット なし 12.6 (0.5) 132500 (2982) 159 (44) 非処理ペレット あり 7.1 (0.7) 142100 (666) 12 (0.74) 上記の結果から、本発明の塗料除去浴法により、新品の
熱可塑性ポリカーボネート配合物と実質的に同等の成形
可能な熱可塑性ポリカーボネート配合物が得られること
がわかる。
【0021】上記の実施例は、本発明の方法の極めて広
範な変化形態のうち二、三を示すに過ぎず、本発明はこ
の実施例に先立つ記載に示したような遥かに多岐に亙る
諸成分および諸条件の使用を提示する点を了解された
い。本発明を要約すれば、芳香族ポリカーボネート配合
物表面から硬化したポリウレタン塗料を除去する方法が
提供される。塗料付き芳香族ポリカーボネート配合物を
有機溶剤と水酸化アルカリ金属と界面活性剤とを含む水
性浴に浸漬することにより、芳香族ポリカーボネート配
合物表面から熱硬化したポリウレタン塗料が効果的に除
去され得る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化ポリウレタン塗料で処理された芳
    香族ポリカーボネート配合物基材から芳香族ポリカーボ
    ネート配合物の有用物を回収する方法であって、 (1) 塗料付き芳香族ポリカーボネート配合物基材を、温
    度20℃〜 100℃でpH10〜14の塗料除去浴に、上記混合
    物の有効なフェノール基およびアルコール基が実質的に
    脱プロトン化する上で少なくとも充分な時間、接触させ
    る段階と、 (2) (1) の混合物から、処理済み芳香族ポリカーボネー
    ト配合物基材を取り出す段階と、 (3) 処理済み芳香族ポリカーボネート配合物基材を、p
    H7未満の水溶液で、洗浄後の流出水のpHが4〜7に
    安定するまで洗い流す段階と、を含んで成る方法であっ
    て、 上記の塗料除去浴は、水を50〜95重量%と、有機溶剤を
    5〜30重量%と、効果量の界面活性剤と、アルカリ金
    属、アンモニウム、テトラアルキルアンモニウム、及
    び、アルカリ土類金属、の中から選択された物質の水酸
    化物を当該塗料除去浴の重量を基準として少なくとも2
    重量%と含んで成る、方法。
  2. 【請求項2】 芳香族ポリカーボネート配合物は芳香族
    ポリカーボネートと芳香族ポリエステルとの配合物であ
    る、請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 芳香族ポリカーボネートはビスフェノー
    ルAポリカーボネートである、請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 芳香族ポリカーボネート配合物はビスフ
    ェノールAポリカーボネートとポリテレフタル酸ブチレ
    ンとの配合物である、請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 界面活性剤は、アニオン系の、モノ−或
    いはジ−C10アルキル化したジスルホン酸ジフェニルジ
    エーテルである、請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 水酸化アルカリ金属は水酸化ナトリウム
    である、請求項1の方法。
JP17935494A 1993-08-02 1994-08-01 芳香族ポリカーボネート配合物の有用物を回収する方法 Expired - Lifetime JP3066250B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US100392 1993-08-02
US08/100,392 US5414021A (en) 1993-08-02 1993-08-02 Method for salvaging aromatic polycarbonate blend values

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07165978A true JPH07165978A (ja) 1995-06-27
JP3066250B2 JP3066250B2 (ja) 2000-07-17

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