JP2010105226A - 樹脂成形体 - Google Patents

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淳一 三浦
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Abstract

【課題】熱可塑性樹脂より形成される二色の樹脂成形体において剛性および衝撃特性に優れ、且つ反りが小さい樹脂成形体を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂(A成分)よりなる第1の層(A)1,その第1の層(A)の少なくとも片面の一部分に積層された第2の層(B)2よりなる熱可塑性樹脂成形体3であって、その第2の層(B)は、下記(i)〜(iii)よりなる樹脂組成物より形成されていることを特徴とする樹脂成形体。(i)芳香族ポリカーボネート樹脂(B−1成分)40〜100重量%、(ii)B−1成分以外の熱可塑性樹脂(B−2成分)0〜60重量%、および(iii)前記B−1成分およびB−2成分の合計100重量部に対し、繊維断面の長径の平均値が10〜50μm、長径と短径の比(長径/短径)の平均値が1.5〜8である扁平断面ガラス繊維(B−3成分)1〜50重量部。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱可塑性樹脂より形成された樹脂成形体に関する。詳しくは、第2の層(B)が第1の層(A)の少なくとも片面の一部分に積層されてなる、剛性および衝撃特性に優れ、且つ反りが小さい樹脂成形体に関する。
従来から、製品の高機能化や高意匠化、リサイクルによる省資源・環境対策等の製品の高付加価値化を図るため、異なる機能を付与する積層体の製品設計が要望されている。
その中で、異種材料よりなる積層体は、特に自動車用途において、剛性等の機械的強度が要求される一方で、製品寸法を保持するため、積層体の反りを抑制することも要求される。積層体の反りは、異種材料間の線膨張係数や成形収縮率の違い、材料の異方性などによって生じることが知られている。
熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂組成物において剛性等の機械的強度を改良する手段としてガラス繊維やカーボン繊維等の繊維状充填材を配合する方法や、タルク、マイカ等の鱗片状、板状の無機充填材を配合する方法は公知である。(特許文献1)
従来一般的に、ガラス繊維やカーボン繊維を含む樹脂組成物より得られた成形体は、剛性等の機械的強度は改良されるものの、成形時或いはアニーリング時に異方性が増すため、成形体に反りが生じやすいという問題がある。
一方、タルクやマイカを含む樹脂組成物より得られた成形体は、収縮率の異方性、線膨張係数の異方性ともに少ないため、成形体の反り抑制に優れるものの、その機械的強度の補強効果が小さいため適用範囲が限定されてきた。
また、芳香族ポリカーボネート樹脂成形体と熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂組成物にガラス繊維やタルク等の充填材を配合した成形体よりなる積層体は公知であるが、扁平断面ガラス繊維を配合した積層体に関しての知見はこれまで開示されていなかった。(特許文献2)
特開2004−320548号公報 特開2003−359220号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、熱可塑性樹脂より形成される二色の樹脂成形体において剛性および衝撃特性に優れ、且つ反りが小さい樹脂成形体を得ることを目的とする。
本発明者らはこの目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、扁平断面ガラス繊維を適用した樹脂組成物を含む二色の樹脂成形体が、優れた剛性および衝撃特性を有し、且つ反りが小さくなることを見出し、本発明に到達した。
本発明は、(1)A:熱可塑性樹脂(A成分)よりなる第1の層(A)
B:その第1の層(A)の少なくとも片面の一部分に積層された第2の層(B)
よりなる熱可塑性樹脂成形体であって、その第2の層(B)は、下記(i)〜(iii)よりなる樹脂組成物より形成されていることを特徴とする樹脂成形体。
(i)芳香族ポリカーボネート樹脂(B−1成分)40〜100重量%、
(ii)B−1成分以外の熱可塑性樹脂(B−2成分)0〜60重量%、および
(iii)前記B−1成分およびB−2成分の合計100重量部当り繊維断面の長径の平均値が10〜50μm、長径と短径の比(長径/短径)の平均値が1.5〜8である扁平断面ガラス繊維(B−3成分)1〜50重量部である。
本発明の好適な態様の一つは(2)A成分が、芳香族ポリカーボネート樹脂であることを特徴とする上記構成(1)の樹脂成形体である。
本発明の好適な態様の一つは(3)B−2成分が、熱可塑性ポリエステル樹脂および/またはスチレン系樹脂からなることを特徴とする上記構成(1)または(2)の樹脂成形体である。
本発明の好適な態様の一つは(4)B−2成分が、ポリエチレンテレフタレート樹脂および/またはABS樹脂からなることを特徴とする上記構成(3)の樹脂成形体である。
本発明の好適な態様の一つは(5)B−3成分の繊維断面の長径と短径の比(長径/短径)の平均値が2.5〜5であることを特徴とする上記構成(1)〜(4)のいずれかの樹脂成形体である。
本発明の好適な態様の一つは(6)第1の層(A)のJIS K7361−1に従い測定した全光線透過率が15%以上であることを特徴とする上記構成(1)〜(5)の樹脂成形体である。
本発明の好適な態様の一つは(7)第2の層(B)が第1の層(A)の表面積の10%以上に積層されてなることを特徴とする上記構成(1)〜(6)のいずれかの樹脂成形体である。
本発明の好適な態様の一つは(8)第2の層(B)が第1の層(A)の表面積の40%以上に積層されてなることを特徴とする上記構成(1)〜(7)のいずれかの樹脂成形体である。
本発明の好適な態様の一つは(9)上記構成(1)〜(8)のの樹脂成形体の表面にハードコート層が設けられており、該ハードコート層は、一層構造または二層以上の多層構造を備え、当該多層構造において最外層の硬度が最大であることを特徴とする樹脂成形体である。
本発明の好適な態様の一つは(10)第1の層(A)の厚みが1〜10mmである上記構成(1)〜(9)のいずれかの樹脂成形体である。
本発明の好適な態様の一つは(11)第2の層(B)の厚みが0.5〜5mmである上記構成(1)〜(10)のいずれかの樹脂成形体である。
本発明の好適な態様の一つは(12)最大投影面積が500cm以上であることを特徴とする上記構成(1)〜(11)のいずれかの樹脂成形体である。
本発明の好適な態様の一つは(13)樹脂成形体が、車両用樹脂窓ガラスであることを特徴する上記構成(1)〜(12)のいずれかの樹脂成形体である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(1)第2の層(B)
[樹脂組成物]
まず、樹脂成形体における第2の層(B)を形成する樹脂組成物について説明する。
前述したように第2の層(B)を形成する樹脂組成物は、(i)芳香族ポリカーボネート樹脂(B−1成分)、(ii)B−1成分以外の熱可塑性樹脂(B−2成分)、および(iii)扁平断面ガラス繊維(B−3成分)の各成分よりなる。これら、B−1成分、B−2成分およびB−3成分について以下説明する。
(i)芳香族ポリカーボネート樹脂(B−1成分)
B−1成分である芳香族ポリカーボート樹脂(以下単に“ポリカーボネート樹脂”と称する場合がある)は、二価フェノールとカーボネート前駆体とを反応させて得られるものである。反応方法の一例として界面重合法、溶融エステル交換法、カーボネートプレポリマーの固相エステル交換法、および環状カーボネート化合物の開環重合法などを挙げることができる。かかるポリカーボネート樹脂はそれ自体公知であり、例えば特開2002−129027号公報に記載のポリカーボネート樹脂を使用できる。
本発明のポリカーボネート樹脂は二価フェノール(ハイドロキノンおよびレゾルシノールを含む)の単独重合体および二種以上の二価フェノールから構成される共重合体のいずれも選択できる。
各種ポリカーボネート樹脂の中でもビスフェノールAの如きビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカンの単独重合体、並びに1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン(ビスフェノールAなど)、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3−メチル)フェニル}プロパン、およびα,α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−m−ジイソプロピルベンゼン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンから選択される2種以上の二価フェノールから構成される共重合体が好ましく使用され、特にビスフェノールAの単独重合体が好ましい。
かかるビスフェノールAの単独重合体であるポリカーボネート樹脂は、優れた耐衝撃性を有しており、かつ汎用されている点で合理的である。一方、かかる共重合体は、高耐熱性または低吸水率の点で優れ、かかる共重合体樹脂の製法および特性については、例えば特開平6−172508号公報、特開平8−27370号公報、特開2001−55435号公報、および特開2002−117580号公報などに詳しく記載されている。
カーボネート前駆体としてはカルボニルハライド、炭酸ジエステルまたはハロホルメートなどが使用され、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボネートまたは二価フェノールのジハロホルメートなどが挙げられる。
上記二価フェノールとカーボネート前駆体から各種重合法によってポリカーボネート樹脂を製造するに当っては、必要に応じて触媒、末端停止剤、二価フェノールが酸化するのを防止するための酸化防止剤などを使用してもよい。また本発明のポリカーボネート樹脂は三官能以上の多官能性芳香族化合物を共重合した分岐ポリカーボネート樹脂、芳香族または脂肪族(脂環族を含む)の二官能性カルボン酸を共重合したポリエステルカーボネート樹脂、二官能性アルコール(脂環族を含む)を共重合した共重合ポリカーボネート樹脂、並びにかかる二官能性カルボン酸および二官能性アルコールを共に共重合したポリエステルカーボネート樹脂を含む。これらのポリカーボネート樹脂も公知である。また、得られたポリカーボネート樹脂の2種以上を混合した混合物であってもよい。
各種反応形式の詳細についても、公知文献および特許公報などでよく知られている。
ポリカーボネート樹脂の分子量は特定されないが、分子量が1×10未満であると強度などが低下し、5×10を超えると成形加工性が低下するようになるので、粘度平均分子量で表して1×10〜5×10のものが好ましく、1.5×10〜4×10のものがより好ましく、さらに好ましくは1.8×10〜3.0×10ある。また、ポリカーボネート樹脂の2種以上を混合しても差し支えない。この場合粘度平均分子量が上記範囲外である芳香族ポリカーボネート樹脂とを混合することも当然に可能である。
分子量の異なる2種以上のポリカーボネート樹脂を混合する場合は、粘度平均分子量が5×10、好ましくは8×10を超えるポリカーボネート樹脂との混合物が好ましい。かかる混合物はエントロピー弾性が高く、ガスアシスト成形等を併用する場合に有利となるからである。その他高いエントロピー弾性に由来する特性(ドリップ防止特性、ドローダウン特性、およびジェッティング改良などの溶融特性を改良する特性)を発揮するものである。
ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量(M)は塩化メチレン100mlにポリカーボネート樹脂0.7gを溶解した溶液から20℃で求めた比粘度(ηsp)を次式に挿入して求めたものである。
ηsp/c=[η]+0.45×[η]c(但し[η]は極限粘度)
[η]=1.23×10−40.83
c=0.7
(ii)B−1成分以外の熱可塑性樹脂(B−2成分)
本発明のB−2成分として使用される熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等の熱可塑性ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、ポリアクリルスチレン樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、AES樹脂、ASA樹脂、SMA樹脂等のスチレン系樹脂、ポリアルキルメタクリレート樹脂等に代表される汎用プラスチックス、ポリフェニルエーテル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアルキレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリアリレート樹脂(非晶性ポリアリレート、液晶性ポリアリレート)等に代表されるエンジニアリングプラスチックス、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド等に代表される各種熱可塑性ポリイミド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド等のいわゆるスーパーエンジニアリングプラスチックスなどを用いることができる。更にスチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー等に代表される熱可塑性エラストマー、発泡ポリカーボネート、発泡ポリウレタン、発泡ポリスチレン、発泡ポリプロピレン等に代表される発泡性熱可塑性樹脂も用いることができる。その中でも熱可塑性ポリエステル樹脂およびスチレン系樹脂が好ましく使用される。
熱可塑性ポリエステル樹脂としては、芳香族ジカルボン酸またはその反応性誘動体と、ジオール、またはそのエステル誘導体とを主成分とする縮合反応により得られる重合体ないしは共重合体である芳香族ポリエステル樹脂が好ましく使用される。
ここでいう芳香族ジカルボン酸としてはテレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸、4,4’−ビフェニルエーテルジカルボン酸、4,4’−ビフェニルメタンジカルボン酸、4,4’−ビフェニルスルホンジカルボン酸、4,4’−ビフェニルイソプロピリデンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボン酸、2,5−アントラセンジカルボン酸、2,6−アントラセンジカルボン酸、4,4’−p−ターフェニレンジカルボン酸、2,5−ピリジンジカルボン酸等の芳香族系ジカルボン酸が好適に用いられ、特にテレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸が好ましく使用できる。
芳香族ジカルボン酸は二種以上を混合して使用してもよい。なお少量であれば、該ジカルボン酸と共にアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジ酸等の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸等を一種以上混合使用することも可能である。
また本発明の芳香族ポリエステル樹脂の成分であるジオールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ネオペンチルグリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等の脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等の脂環族ジオール等、2,2−ビス(β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン等の芳香環を含有するジオール等およびそれらの混合物等が挙げられる。さらに少量であれば、分子量400〜6,000の長鎖ジオール、すなわちポリエチレングリコール、ポリ−1,3−プロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等を1種以上共重合してもよい。
また本発明の芳香族ポリエステル樹脂は少量の分岐剤を導入することにより分岐させることができる。分岐剤の種類に制限はないがトリメシン酸、トリメリチン酸、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等が挙げられる。
具体的な芳香族ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリへキシレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンナフタレート(PBN)、ポリエチレン−1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボキシレート、等の他、ポリエチレンイソフタレート/テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート、等のような共重合ポリエステルが挙げられる。これらのうち、機械的性質等のバランスがとれたポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレートおよびこれらの混合物が好ましく使用され、中でもポリエチレンテレフタレートがより好ましく使用される。
また得られた芳香族ポリエステル樹脂の末端基構造は特に限定されるものではなく、末端基における水酸基とカルボキシル基の割合がほぼ同量の場合以外に、一方の割合が多い場合であってもよい。またかかる末端基に対して反応性を有する化合物を反応させる等により、それらの末端基が封止されているものであってもよい。
かかる芳香族ポリエステル樹脂の製造方法については、常法に従い、チタン、ゲルマニウム、アンチモン等を含有する重合触媒の存在下に、加熱しながらジカルボン酸成分と前記ジオール成分とを重合させ、副生する水または低級アルコールを系外に排出することにより行われる。例えば、ゲルマニウム系重合触媒としては、ゲルマニウムの酸化物、水酸化物、ハロゲン化物、アルコラート、フェノラート等が例示でき、さらに具体的には、酸化ゲルマニウム、水酸化ゲルマニウム、四塩化ゲルマニウム、テトラメトキシゲルマニウム等が例示できる。
有機チタン化合物の重合触媒としては、好ましい具体例としてチタンテトラブトキシド、チタンイソプロポキシド、蓚酸チタン、酢酸チタン、安息香酸チタン、トリメリット酸チタン、テトラブチルチタネートと無水トリメリット酸との反応物などを挙げることができる。有機チタン化合物の使用量は、そのチタン原子がポリブチレンテレフタレートを構成する酸成分に対し、3〜12mg原子%となる割合が好ましい。
また本発明では、従来公知の重縮合の前段階であるエステル交換反応において使用される、マンガン、亜鉛、カルシウム、マグネシウム等の化合物を併せて使用でき、およびエステル交換反応終了後にリン酸または亜リン酸の化合物等により、かかる触媒を失活させて重縮合することも可能である。
芳香族ポリエステル樹脂の製造方法は、バッチ式、連続重合式のいずれの方法をとることも可能である。
また芳香族ポリエステル樹脂の分子量については特に制限されないが、o−クロロフェノールを溶媒として35℃で測定した固有粘度が0.4〜1.5、好ましくは0.45〜1.2、さらに好ましくは0.5〜1.15である。
本発明のB−2成分として使用されるスチレン系樹脂は、芳香族ビニル化合物の重合体または共重合体、またこれと必要に応じてこれらと共重合可能な他のビニル単量体およびゴム質重合体より選ばれる1種以上を共重合して得られる重合体である。
芳香族ビニル化合物としては、特にスチレンが好ましい。芳香族ビニル化合物と共重合可能な他のビニル単量体としては、シアン化ビニル化合物および(メタ)アクリル酸エステル化合物を好ましく挙げることができる。特に好適なシアン化ビニル化合物としてはアクリロニトリルが挙げられ、特に好適な(メタ)アクリル酸エステル化合物としてはメチルメタクリレートを挙げることができる。
シアン化ビニル化合物および(メタ)アクリル酸エステル化合物以外の芳香族ビニル化合物と共重合可能な他のビニル単量体としては、グリシジルメタクリレートなどのエポキシ基含有メタクリル酸エステル、マレイミド、N−メチルマレイミド、N−フェニルマレイミドなどのマレイミド系単量体、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、イタコン酸などのα,β−不飽和カルボン酸およびその無水物があげられる。
上記芳香族ビニル化合物と共重合可能なゴム質重合体としては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ジエン系共重合体(例えば、スチレン・ブタジエンのランダム共重合体およびブロック共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、並びに(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよびブタジエンの共重合体など)、エチレンとα−オレフィンとの共重合体(例えば、エチレン・プロピレンランダム共重合体およびブロック共重合体、エチレン・ブテンのランダム共重合体およびブロック共重合体など)、エチレンと不飽和カルボン酸エステルとの共重合体(例えばエチレン・メタクリレート共重合体、およびエチレン・ブチルアクリレート共重合体など)、エチレンと脂肪族ビニルとの共重合体(例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体など)、エチレンとプロピレンと非共役ジエンターポリマー(例えば、エチレン・プロピレン・ヘキサジエン共重合体など)、アクリル系ゴム(例えば、ポリブチルアクリレート、ポリ(2−エチルヘキシルアクリレート)、およびブチルアクリレートと2−エチルヘキシルアクリレートとの共重合体など)、並びにシリコーン系ゴム(例えば、ポリオルガノシロキサンゴム、ポリオルガノシロキサンゴム成分とポリアルキル(メタ)アクリレートゴム成分とからなるIPN型ゴム;すなわち2つのゴム成分が分離できないように相互に絡み合った構造を有しているゴム、およびポリオルガノシロキサンゴム成分とポリイソブチレンゴム成分からなるIPN型ゴムなど)が挙げられる。
上記スチレン系樹脂として具体的には、例えば、ポリスチレン樹脂、HIPS樹脂、MS樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体樹脂(ABS樹脂)、アクリロニトリル・スチレン共重合体樹脂(AS樹脂)、AES樹脂、ASA樹脂、MBS樹脂、MABS樹脂、MAS樹脂、およびSMA樹脂などのスチレン系樹脂、並びに(水添)スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂、(水添)スチレン−イソプレン−スチレン共重合体樹脂などを挙げることができる。尚、(水添)の表記は水添していない樹脂および水添した樹脂のいずれをも含むことを意味する。ここでMS樹脂はメチルメタクリートとスチレンから主としてなる共重合体樹脂、AES樹脂はアクリロニトリル、エチレン−プロピレンゴム、およびスチレンから主としてなる共重合体樹脂、ASA樹脂はアクリロニトリル、スチレン、およびアクリルゴムから主としてなる共重合体樹脂、MABS樹脂はメチルメタクリレート、アクリロニトリル、ブタジエン、およびスチレンから主としてなる共重合体樹脂、MAS樹脂はメチルメタクリレート、アクリルゴム、およびスチレンから主としてなる共重合体樹脂、SMA樹脂はスチレンと無水マレイン酸(MA)から主としてなる共重合体樹脂を示す。
尚、かかるスチレン系樹脂はその製造時にメタロセン触媒等の触媒使用により、シンジオタクチックポリスチレン等の高い立体規則性を有するものであってもよい。更に場合によっては、アニオンリビング重合、ラジカルリビング重合等の方法により得られる、分子量分布の狭い重合体及び共重合体、ブロック共重合体、及び立体規則性の高い重合体、共重合体を使用することも可能である。
これらの中でも、ABS樹脂、AS樹脂が好ましく、ABS樹脂が最も好ましい。また、スチレン系重合体を2種以上混合して使用することも可能である。
本発明で使用するABS樹脂とは、ジエン系ゴム成分にシアン化ビニル化合物と芳香族ビニル化合物をグラフト重合した熱可塑性グラフト共重合体とシアン化ビニル化合物と芳香族ビニル化合物の共重合体の混合物である。このABS樹脂を形成するジエン系ゴム成分としては、例えばポリブタジエン、ポリイソプレン及びスチレン−ブタジエン共重合体等のガラス転移温度が−30℃以下のゴムが用いられ、その割合はABS樹脂成分100重量%中5〜80重量%であるのが好ましく、より好ましくは8〜50重量%、特に好ましくは10〜30重量%である。ジエン系ゴム成分にグラフトされるシアン化ビニル化合物としては、特にアクリロニトリルが好ましく使用できる。またジエン系ゴム成分にグラフトされる芳香族ビニル化合物としては、特にスチレン及びα−メチルスチレンが好ましく使用できる。かかるジエン系ゴム成分にグラフトされる成分の割合は、ABS樹脂成分100重量%中95〜20重量%が好ましく、特に好ましくは50〜90重量%である。更にかかるシアン化ビニル化合物及び芳香族ビニル化合物の合計量100重量%に対して、シアン化ビニル化合物が5〜50重量%、芳香族ビニル化合物が95〜50重量%であることが好ましい。更に上記のジエン系ゴム成分にグラフトされる成分の一部についてメチル(メタ)アクリレート、エチルアクリレート、無水マレイン酸、N置換マレイミド等を混合使用することもでき、これらの含有割合はABS樹脂成分中15重量%以下であるものが好ましい。更に反応で使用する開始剤、連鎖移動剤、乳化剤等は必要に応じて、従来公知の各種のものが使用可能である。
本発明のABS樹脂においては、ゴム粒子径は0.1〜5.0μmが好ましく、より好ましくは0.15〜1.5μm、特に好ましくは0.2〜0.8μmである。かかるゴム粒子径の分布は単一の分布であるもの及び2山以上の複数の山を有するもののいずれもが使用可能であり、更にそのモルフォロジーにおいてもゴム粒子が単一の相をなすものであっても、ゴム粒子の周りにオクルード相を含有することによりサラミ構造を有するものであってもよい。
またABS樹脂がジエン系ゴム成分にグラフトされないシアン化ビニル化合物及び芳香族ビニル化合物を含有することは従来からよく知られているところであり、本発明のABS樹脂においてもかかる重合の際に発生するフリーの重合体成分を含有するものであってもよい。かかるフリーのシアン化ビニル化合物及び芳香族ビニル化合物からなる共重合体の還元粘度は、先に記載の方法で求めた還元粘度(30℃)が0.2〜1.0dl/g、より好ましくは0.3〜0.7dl/gであるものである。
またグラフトされたシアン化ビニル化合物及び芳香族ビニル化合物の割合はジエン系ゴム成分に対して、グラフト率(重量%)で表して20〜200%が好ましく、より好ましくは20〜70%のものである。
かかるABS樹脂は塊状重合、懸濁重合、乳化重合のいずれの方法で製造されたものでもよいが、特に塊状重合によるものが好ましい。更にかかる塊状重合法としては代表的に、化学工学 第48巻第6号415頁(1984)に記載された連続塊状重合法(いわゆる東レ法)、並びに化学工学 第53巻第6号423頁(1989)に記載された連続塊状重合法(いわゆる三井東圧法)が例示される。本発明のABS樹脂としてはいずれのABS樹脂も好適に使用される。また共重合の方法も一段で共重合しても、多段で共重合してもよい。また、かかる製造法により得られたABS樹脂に芳香族ビニル化合物とシアン化ビニル成分とを別途共重合して得られるビニル化合物重合体をブレンドしたものも好ましく使用できる。
ABS樹脂は、アルカリ(土類)金属量が低減されたものが良好な熱安定性や耐加水分解性などの点からより好適である。スチレン系樹脂中のアルカリ(土類)金属量は、好ましくは100ppm未満であり、より好ましくは80ppm未満であり、更に好ましくは50ppm未満であり、特に好ましくは10ppm未満である。かかる点からも塊状重合法によるABS樹脂が好適に使用される。更にかかる良好な熱安定性や耐加水分解性に関連して、ABS樹脂において乳化剤を使用する場合には、該乳化剤は好適にはスルホン酸塩類であり、より好適にはアルキルスルホン酸塩類である。また凝固剤を使用する場合には、該凝固剤は硫酸または硫酸のアルカリ土類金属塩が好適である。
(iii)扁平断面ガラス繊維(B−3成分)
本発明のB−3成分として使用されるガラス繊維は、扁平断面ガラス繊維である。本発明の扁平断面ガラス繊維としては、繊維断面の長径の平均値が10〜50μm、好ましくは15〜40μm、より好ましくは20〜35μmで、長径と短径の比(長径/短径)の平均値が1.5〜8、好ましくは2〜6、更に好ましくは2.5〜5であるガラス繊維である。長径と短径の比の平均値がこの範囲の扁平断面ガラス繊維を使用した場合、1.5未満の非円形断面繊維を使用した場合に比べ、異方性が大きく改良される。扁平断面形状としては扁平の他、楕円状、まゆ状、および三つ葉状、あるいはこれに類する形状の非円形断面形状を挙げることができる。なかでも機械的強度、低異方性の改良の点から扁平形状が好ましい。また、扁平断面ガラス繊維の平均繊維長と平均繊維径の比(アスペクト比)が2〜120、好ましくは2.5〜70、更に好ましくは3〜50であり、繊維長と平均繊維径の比が2未満であると機械的強度の向上効果が小さく、繊維長と平均繊維径の比が120を超えると異方性が大きくなる他、成形品外観も悪化するようになる。かかる扁平断面ガラス繊維の平均繊維径とは、扁平断面形状を同一面積の真円形に換算したときの数平均繊維径をいう。また平均繊維長とは、本発明のガラス繊維強化樹脂組成物中における数平均繊維長をいう。尚、かかる数平均繊維長は、成形品の高温灰化、溶剤による溶解、並びに薬品による分解等の処理で採取される充填材の残さを光学顕微鏡観察した画像から画像解析装置により算出される値である。また、かかる値の算出に際しては繊維径を目安にそれ以下の長さのものはカウントしない方法による値である。
上記の扁平断面ガラス繊維のガラス組成は、Aガラス、Cガラス、およびEガラス等に代表される各種のガラス組成が適用され、特に限定されない。かかるガラス充填材は、必要に応じてTiO、SO、およびP等の成分を含有するものであってもよい。これらの中でもEガラス(無アルカリガラス)がより好ましい。かかる扁平断面ガラス繊維は、周知の表面処理剤、例えばシランカップリング剤、チタネートカップリング剤、またはアルミネートカップリング剤等で表面処理が施されたものが機械的強度の向上の点から好ましい。また、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、およびウレタン系樹脂等で集束処理されたものが好ましく、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂が機械的強度の点から特に好ましい。集束処理された扁平断面ガラス繊維の集束剤付着量は、扁平断面ガラス繊維100重量%中好ましくは0.1〜3重量%、より好ましくは0.2〜1重量%である。
(iv)樹脂組成物の組成比
第2の層(B)を形成する樹脂組成物は、前記B−1成分、B−2成分およびB−3成分より実質的になる。
この樹脂組成物におけるB−1成分およびB−2成分の組成割合は、B−1成分およびB−2成分の合計100重量部当たり、B−1成分は40〜100重量%、好ましくは60〜90重量%、更に好ましくは70〜88重量%であり、B−2成分は0〜60重量%、好ましくは10〜40重量%、更に好ましくは12〜30重量%である。B−1成分およびB−2成分の合計100重量部当たり、B−2成分が60重量%を超えると第2の層(B)としての強度が不十分となる。
更にB−3成分の組成割合は、B−1成分とB−2成分との合計100重量部当り1〜50重量部、好ましくは1〜30重量部、より好ましくは1〜20重量部、更に好ましくは1〜15重量部、特に好ましくは1.5〜15重量部である。B−3成分が1重量部未満だと第2の層としての剛性および反りの抑制効果が不十分となり、50重量部を超えると成形流動性が低下することから不適である。
(v)その他の添加剤
第2の層(B)を形成する樹脂組成物中には、本発明の目的を損なわない範囲で、難燃剤(例えば、臭素化エポキシ、臭素化ポリスチレン、臭素化ポリカーボネート、臭素化ポリアクリレート、トリフェニルホスフェート、ホスフェートオリゴマー、ホスホン酸アミド、シリコーン系難燃剤、金属塩系難燃剤等)、難燃助剤(例えば、アンチモン酸ナトリウム、三酸化アンチモン等)、滴下防止剤(フィブリル形成能を有するポリテトラフルオロエチレン等)、溶融弾性改良材(分子量200万以上のアクリル系樹脂、フッ素系樹脂等)、核剤(例えば、ステアリン酸ナトリウム、エチレン−アクリル酸ナトリウム等)、熱安定剤、酸化防止剤(例えば、ヒンダ−ドフェノ−ル系化合物、イオウ系化合物等)、紫外線吸収剤、光安定剤、離型剤、滑剤、着色剤(染料、顔料、カーボンブラックなど)、蛍光増白剤、蓄光顔料、蛍光染料、流動改質剤、無機および有機の抗菌剤、光触媒系防汚剤、赤外線吸収剤、およびフォトクロミック剤などを配合することができる。殊に熱安定剤としてホスファイト化合物を含有することが好ましく、また耐候性や隠蔽効果などの観点からカーボンブラックを含有することが好ましい。
(vi)樹脂組成物の調製方法
樹脂組成物の調製には任意の方法が採用される。例えばB−1成分、B−3成分および任意に他の成分を予備混合し、その後溶融混練し、ペレット化する方法を挙げることができる。予備混合の手段としては、ナウターミキサー、V型ブレンダー、ヘンシェルミキサー、メカノケミカル装置、押出混合機などを挙げることができる。予備混合においては必要に応じて押出造粒器やブリケッティングマシーンなどにより造粒を行うこともできる。予備混合後、ベント式二軸押出機に代表される溶融混練機で溶融混練、およびペレタイザー等の機器によりペレット化する。溶融混練機としては他にバンバリーミキサー、混練ロール、恒熱撹拌容器などを挙げることができるが、ベント式二軸押出機が好ましい。
他に、各成分を予備混合することなく、それぞれ独立に二軸ルーダーに代表される溶融混練機に供給する方法も取ることができる。また一部の成分を予備混合した後、残りの成分と独立に溶融混練機に供給する方法が挙げられる。B−3成分は押出機途中の供給口から溶融樹脂中にサイドフィーダーの如き供給装置を用いて供給されることが好ましく、予備混合の手段や造粒に関しては、前記と同様である。なお、配合する成分に液状のものがある場合には、溶融混練機への供給にいわゆる液注装置、または液添装置を使用することができる。
さらに樹脂組成物を調製する場合には、溶融混練前にB−1成分、およびB−2成分に含まれる水分が少ないことが好ましい。したがって各種熱風乾燥、電磁波乾燥、真空乾燥などの方法により、B−1成分またはB−2成分のいずれかまたは両者を乾燥した後に溶融混練することがより好ましい。一方溶融混練中にベント吸引は、あまり減圧度を高くしないで行うことが好ましい。より好ましくは大気圧に近い状態で行う方法である。また窒素ガスなどを循環させながら揮発分を系外に排出する方法などもとることができる。
[第2の層(B)の構造]
次に、第2の層(B)の構造について説明する。
本発明の第2の層(B)は、前記樹脂組成物より形成され、第1の層(A)の少なくとも片面の一部分に積層されている。第1の層(A)が第2の層(B)によって強い拘束力を受けるほど、第2の層(B)の樹脂組成物の剛性や低異方性等の特徴が有効に発揮されることから、第1の層(A)の表面積の10%以上に積層されていることが好ましく、第1の層(A)の表面積の20%以上に積層されていることがより好ましく、第1の層(A)の表面積の40%以上に積層されていることが更に好ましい。
第1の層(A)と第2の層(B)との厚み比(A/B)は、好ましくは0.2〜20の範囲、より好ましくは0.4〜7の範囲、さらに好ましくは0.6〜4の範囲である。また第2の層(B)の厚みの絶対値としては、好ましくは0.5〜5mmの範囲であり、より好ましくは0.5〜4mmの範囲であり、さらに好ましくは1〜3mmの範囲である。かかる比および厚みは、第1の層(A)の成形収縮率や熱膨張による反り変形に対しても十分な拘束力を与え、結果として第2の層(B)の樹脂組成物により良好な製品特性を与える。
(2)第1の層(A)
[熱可塑性樹脂組成物]
第1の層(A)は、熱可塑性樹脂(A成分)より形成される。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリルスチレン樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、AES樹脂、ASA樹脂、SMA樹脂、ポリアルキルメタクリレート樹脂等に代表される汎用プラスチックス、ポリフェニルエーテル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアルキレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリアリレート樹脂(非晶性ポリアリレート、液晶性ポリアリレート)等に代表されるエンジニアリングプラスチックス、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアミドイミド等に代表される各種熱可塑性ポリイミド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド等のいわゆるスーパーエンジニアリングプラスチックスなどを用いることができる。更にスチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー等に代表される熱可塑性エラストマー、発泡ポリカーボネート、発泡ポリウレタン、発泡ポリスチレン、発泡ポリプロピレン等に代表される発泡性熱可塑性樹脂も用いることができ、上記熱可塑性樹脂を適宜選択し混合して用いることができる。
これらの中でも本発明では特に外観や機械的強度に優れた熱可塑性樹脂を第1の層(A)に使用することが好ましい。このような熱可塑性樹脂としては、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。芳香族ポリカーボネート樹脂を主構成樹脂として他の樹脂を混合して用いることもできるが芳香族ポリカーボネート樹脂を単独で用いることがより好ましい。なお、主構成樹脂とは、芳香族ポリカーボネート樹脂の割合が60重量%以上含有されることが好ましく、70重量%以上含有してなるものがより好ましく、更に好ましくは、80重量%以上含有してなることを意味する。
芳香族ポリカーボネート樹脂を主構成樹脂とする場合に併用する樹脂は、スチレン樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、AES樹脂、ASA樹脂、ポリフェニルエーテル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリエステル樹脂などが挙げられ、その形態は、アロイでも共重合でもよい。
本発明で使用する芳香族ポリカーボネート樹脂は、例えば上記B−1成分として記した樹脂を使用することができる。
透明部材(A)のJIS K7361−1に従い測定した全光線透過率は15%以上が好ましく、20%以上がより好ましく、25%以上がさらに好ましい。全光線透過率が15%未満であると光透過性が劣り、透明部材としての特性が十分発揮されない。
さらに、目的に応じて以下の慣用の添加剤を熱可塑性樹脂に混合することができる。例えば熱安定剤、離型剤、赤外線吸収剤、赤外線反射剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、発泡剤、補強剤(タルク、マイカ、クレー、ワラストナイト、炭酸カルシウム、ガラス繊維、ガラスビーズ、ガラスバルーン、ミルドファイバー、ガラスフレーク、炭素繊維、炭素フレーク、カーボンビーズ、カーボンミルドファイバー、金属フレーク、金属繊維、金属コートガラス繊維、金属コート炭素繊維、金属コートガラスフレーク、シリカ、セラミック粒子、セラミック繊維、アラミド粒子、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、グラファイト、導電性カーボンブラック、各種ウイスカー等)、難燃剤、着色剤、光拡散剤、蛍光増白剤、蓄光顔料、蛍光染料、帯電防止剤、流動改質剤、結晶核剤、無機および有機の抗菌剤、光触媒系防汚剤、グラフトゴムに代表される衝撃改質剤、フォトクロミック剤等を配合することができる。
第1の層(A)の厚みの絶対値としては、好ましくは1〜10mmの範囲であり、より好ましくは1.5〜7mmの範囲、更に好ましくは2〜6mmの範囲である。
かかる第1の層(A)は、その表面に表面改質を施すことによりさらに他の機能を付与することが可能である。ここでいう表面改質とは、蒸着(物理蒸着、化学蒸着等)、メッキ(電気メッキ、無電解メッキ、溶融メッキ等)、塗装、コーティング、印刷等の樹脂成形体の表層上に新たな層を形成させるものであり、通常の樹脂成形体に用いられる方法が適用できる。例えば、加飾塗装、ハードコート、撥水・撥油コート、紫外線吸収コート、赤外線吸収コート並びにメタライジング(メッキ、蒸着、スパッタリング等)等の各種の表面処理を施すことができる。
(3)樹脂成形体の製造方法
本発明の熱可塑性樹脂組成物より形成される樹脂成形体の好適な成形法は、(1)第1型部および可動部からなる第1型に熱可塑性樹脂組成物であるA成分を注入して第1の層(A)を成形し、前記第1の層(A)を保持した該可動型部を第2型に型合わせし、第2型部を形成し、前記第1の層(A)が保持された第2型部にB−1成分、B−2成分およびB−3成分より形成される熱可塑性樹脂組成物を注入することからなる二色射出成形法である。
また、上記二色射出成形法は、通常の射出成形法だけでなく、ガスアシスト射出成形、射出圧縮成形、超高速射出成形、射出プレス成形、インサート成形、局所高温金型成形などを使用することができるが、特に、第1の層(A)を射出プレス成形にて成形し、第2の層(B)を通常射出成形にて成形することからなる二色射出成形法が好ましい。これは、第1の層(A)を射出プレス成形法にて成形することで、大面積で低歪みな樹脂成形体を得ることができるため好ましく、第2の層(B)を通常射出成形にて成形することで、成形機および金型の構造が比較的簡素化されるため好ましい。
上記射出成形法にて得られた二色の樹脂成形体の大きさは、特に制限されるものではないが、その最大投影面積が500cm以上であることが好ましく、600cm以上がより好ましい。二色の樹脂成形体の形状は、平板形状、円筒形状、三次元立体形状など特に制限されるものではないが、平板形状を有することが好ましく、リブやボスなどの補強部を有していてもよい。
また、該樹脂成形体の表面にはハードコート層が設けられることが好ましい。特にハードコート層は、1層構造または2層以上の多層構造を備え、当該多層構造において最外層の硬度が最大であるハードコート層であることが好ましく、例えば、樹脂成形体の面上にプライマー層としてアクリル樹脂層が積層され、その上にハードコート層としてシリコーン樹脂層が積層されることが好ましい。ハードコート層を形成するためのコート方法としては、バーコート法、ディップコート法、フローコート法、スプレーコート法、スピンコート法、ローラーコート法等の方法を、ハードコートされる樹脂成形体の形状に応じて適宜選択することができる。
本発明の熱可塑性樹脂より形成される樹脂成形体は剛性および衝撃特性に優れ、且つ反りが小さく、自動車のパノラマルーフやバックドアウインドウなどのグレージング部材、事務用機器、精密機械部品、家電やOA用途における各種ディスプレイ部材などとして好適に使用され、その工業的効果は極めて大である。
以下に実施例および比較例をあげて本発明をさらに具体的に説明する。
(I)評価項目
(実験1)反り
図2に示す評価ジグに図1で示す二色の樹脂成形体を設置し、樹脂成形体の四隅および端辺の中間点、中間点を結ぶ交点(樹脂成形体の中心点)の計9箇所を反り測定箇所として定めた。
反りは、測定箇所の垂直方向の変位量として定義する。変位量とは、樹脂成形体表面とその上に渡された梁との距離をデジタルノギスにて測定した値を正寸から引いた値の絶対値とする。正寸とは、評価ジグに測定する二色の樹脂成形体と同じ厚みの鋼板を設置した際の梁と鋼板上面との距離を示す。(本実験では厚み6mmの樹脂成形体を測定するため6mmの鋼板を評価ジグに設置した際の正寸は25mmとなる。)測定した二色の樹脂成形体9点の反りの最大値を下記判定基準に従って評価し、結果を表1に示す。
○:反り=4mm未満。反りが小さい。
△:反り=4mm以上5mm未満。反りが若干見られる。
×:反り=5mm以上。反りが大きい。
(実験2)衝撃特性
評価ジグに樹脂成形体を設置し、その中心付近に高さ3mから500gの鋼球を落下させ樹脂成形体の衝撃特性を評価した。なお、評価は下記の判定基準に従って実施し、結果を表1に示す。
○:割れ、変形等が確認されない。
×:割れ、変形等が一部認められる。
(II)樹脂材料
[A成分]
PC−1:ポリカーボネート樹脂ペレット(パンライトL−1250Z(帝人化成製))
PET:ポリエチレンテレフタレート樹脂(TR−4550(帝人化成製))
[B−1成分]
PC−2:ポリカーボネート樹脂パウダー(パンライトL−1225WX(帝人化成製))
[B−2成分]
PET:ポリエチレンテレフタレート樹脂(TR−4550(帝人化成製))
ABS:ABS樹脂(サンタックUT−61(日本エイアンドエル製))
[B−3成分]
HGF:扁平断面チョップドガラス繊維(CSG 3PA−830(日東紡績製))
[その他成分]
GF:円形断面チョップドガラス繊維(ECS−03T−511(日本電気硝子製))
<実施例1〜3、比較例1〜2>
第1の層(A)の樹脂材料としてPC−1ペレットを使用した。第2の層(B)の樹脂材料として、B−1成分にPC−2、B−2成分にPET、B−3成分にHGFを表1記載の配合割合からなる熱可塑性樹脂ペレットを押出機により製造した。
PC−1ペレットおよび上記の押出機により製造した熱可塑性樹脂ペレットを110℃で5時間それぞれ乾燥させた樹脂材料を4軸平行制御機構を備えた大型成形機((株)名機製作所製:M1600NS−DM、最大型締め力15,700kN)を用いて成形した。先ず、第1型部および可動部からなる第1型に成形温度300℃、ホットランナー温度300℃、金型温度90℃にて1点のホットランナーからPC−1ペレットを注入し、射出プレス成形することにより第1の層(A)を形成した。次いで前記第1の層(A)を保持した該可動型部を第2型に型合わせし、第2型部を形成し、前記第1の層(A)が保持された第2型部に、成形温度290℃、ホットランナー温度290℃、金型温度90℃にて2点のホットランナーから表1記載の配合割合からなる熱可塑性樹脂ペレットを注入し、通常の射出成形法にて成形を行い、図1に示す形状を有する二色の樹脂成形体を製造した。第1の層(A)、第2の層(B)とも厚みは3mmとした。得られた二色樹脂成形体を評価した結果を表1に示す。
<実施例4>
第2の層(B)の樹脂材料として、B−2成分にABSを使用する以外は、すべて実施例1と同様の方法にて成形を行った。得られた二色樹脂成形体を評価した結果を表1に示す。
<実施例5>
第1の層(A)を形成する樹脂材料としてPC−1/PETペレットを使用する以外は、すべて実施例1と同様の方法にて成形を行った。得られた二色樹脂成形体を評価した結果を表1に示す。
<実施例6>
第2の層(B)の樹脂材料として、B−2成分にPET/ABSペレットを使用する以外は、すべて実施例1と同様の方法にて成形を行った。得られた二色樹脂成形体を評価した結果を表1に示す。
<実施例7>
第2の層(B)の樹脂材料として、B−2成分を含まない材料を使用し、成形温度300℃にて成形する以外は、すべて実施例1と同様の方法にて成形を行った。得られた二色樹脂成形体を評価した結果を表1に示す。
<比較例3>
第2の層(B)の樹脂材料として、B−3成分にその他成分であるGFを使用する以外は、すべて実施例1と同様の方法にて成形を行った。得られた二色樹脂成形体を評価した結果を表1に示す。
Figure 2010105226
実施例および比較例において成形した二色樹脂成形体を示すものであり、[1−A]は正面図(第1の層(A)側から見た図)、[1−B]はA−A’線断面図である。 特性評価に使用した評価ジグを示すものであり、[2−A]は評価ジグの全体図、[2−B]は評価ジグに二色樹脂成形体を設置した全体図、[2−C]は[2−B]の側面から見た図である。
符号の説明
1 第1の層(A)(厚み3mm)
2 第2の層(B)(厚み3mm)
3 二色の樹脂成形体(積層部分の厚み6mm、積層部分の面積が樹脂成形体全体に占める面積の割合=84.4%)
4 1次成形の樹脂充填部の位置
5 2次成形の樹脂充填部の位置
6 反りの測定箇所(9点)
7 樹脂成形体の長辺方向の長さ(300mm)
8 樹脂成形体の短辺方向の長さ(300mm)
9 第1の層(A)単層部分の短辺方向の長さ(70mm)
10 第1の層(A)単層部分の長辺方向の長さ(200mm)
11 二色の樹脂成形体(積層部分の厚み6mm)
12 梁
13 反り測定距離(樹脂成形体の表面と梁との距離)

Claims (13)

  1. A:熱可塑性樹脂(A成分)よりなる第1の層(A)
    B:その第1の層(A)の少なくとも片面の一部分に積層された第2の層(B)
    よりなる熱可塑性樹脂成形体であって、その第2の層(B)は、下記(i)〜(iii)よりなる樹脂組成物より形成されていることを特徴とする樹脂成形体。
    (i)芳香族ポリカーボネート樹脂(B−1成分)40〜100重量%、
    (ii)B−1成分以外の熱可塑性樹脂(B−2成分)0〜60重量%、および
    (iii)前記B−1成分およびB−2成分の合計100重量部に対し、繊維断面の長径の平均値が10〜50μm、長径と短径の比(長径/短径)の平均値が1.5〜8である扁平断面ガラス繊維(B−3成分)1〜50重量部。
  2. A成分が芳香族ポリカーボネート樹脂であることを特徴とする請求項1記載の樹脂成形体。
  3. B−2成分が、熱可塑性ポリエステル樹脂および/またはスチレン系樹脂からなることを特徴とする請求項1または2に記載の樹脂成形体。
  4. B−2成分が、ポリエチレンテレフタレート樹脂および/またはABS樹脂からなることを特徴とする請求項3に記載の樹脂成形体。
  5. B−3成分の繊維断面の長径と短径の比(長径/短径)の平均値が2.5〜5である請求項1〜4のいずれか1項に記載の樹脂成形体。
  6. 第1の層(A)のJIS K7361−1に従い測定した全光線透過率が15%以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の樹脂成形体。
  7. 第2の層(B)が第1の層(A)の表面積の10%以上に積層されてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の樹脂成形体。
  8. 第2の層(B)が第1の層(A)の表面積の40%以上に積層されてなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の樹脂成形体。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の樹脂成形体の表面にハードコート層が設けられており、該ハードコート層は、一層構造または二層以上の多層構造を備え、当該多層構造において最外層の硬度が最大であることを特徴とする樹脂成形体。
  10. 第1の層(A)の厚みが1〜10mmである請求項1〜9のいずれか1項に記載の樹脂成形体。
  11. 第2の層(B)の厚みが0.5〜5mmである請求項1〜10のいずれか1項に記載の樹脂成形体。
  12. 最大投影面積が500cm以上であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の樹脂成形体。
  13. 樹脂成形体が、車両用樹脂窓ガラスであることを特徴する請求項1〜12のいずれか1項に記載の樹脂成形体。
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