JPH07165531A - 液状三層状組成物 - Google Patents

液状三層状組成物

Info

Publication number
JPH07165531A
JPH07165531A JP5343058A JP34305893A JPH07165531A JP H07165531 A JPH07165531 A JP H07165531A JP 5343058 A JP5343058 A JP 5343058A JP 34305893 A JP34305893 A JP 34305893A JP H07165531 A JPH07165531 A JP H07165531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
composition
oil
layer
surfactant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5343058A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takusagawa
博 田草川
Teruo Horiuchi
照夫 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP5343058A priority Critical patent/JPH07165531A/ja
Publication of JPH07165531A publication Critical patent/JPH07165531A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Edible Oils And Fats (AREA)
  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 上層が液状油性成分、中間層が有機概念図法
により算出した有機性値が500以上で、無機性値と有
機性値との差が0〜700である液状の非イオン性界面
活性剤、下層がハイドロトロープ剤液からなる液状三層
状組成物。 【効果】 本発明に従うと、熱力学的に安定な界面を持
つ液状三層状剤型が得られ、各層の性状に対応して水溶
性、油溶性有効成分を選択的に添加できるため、同一組
成中に機能の異なる有効成分を同時にかつ安定に配合す
ることが可能となる。そのため従来困難であった有効成
分の組み合わせ及びそれによる機能の相乗効果も発揮で
きる。従って、本発明により得られた液状三層状組成物
は基剤及び有効成分の組み合わせにより、口腔製品、医
薬品、化粧品及び食品などの分野への応用が可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、口腔製品、化粧品、食
品、医薬品等として使用される液状三層状組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
水溶性薬剤と油溶性薬剤とを同一液状製剤中に安定的に
配合する方法として、ベシクル、マイクロカプセル法が
知られているが、これらの方法はいずれも長期的な安定
性の確保が困難である。
【0003】また、セパレートドレッシングなどに見ら
れるように、液状油状成分と水性成分を二層の分離状態
とし、使用時に振盪してこれら両成分を混合する液状二
層状組成物はよく知られているが、これは振盪混合後の
分離が速く、直ぐに油性成分と水性成分に分離してしま
うので、使用性に劣るという問題がある。
【0004】一方、EP523911A2には、第一層
が低粘度揮発性オルガノポリシロキサン、第二層が水性
層、第三層が液状フルオロシリコーンからなる液状三層
状組成物を化粧品(ボディローション等)に応用するこ
とが提案されているが、この液状三層状組成物は比重に
より三層を分離しているため組成が限定され、また揮発
性有機溶剤を含むため、安全性上の問題が危惧される。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、水
溶性有効成分及び油溶性有効成分を同一の液状組成物中
に安定に配合させることについて鋭意検討を行った結
果、水性成分としてソルビット液等のハイドロトロープ
剤液を使用すると共に、界面活性剤として有機概念図法
により算出した有機性値が500以上で、無機性値と有
機性値との差が0〜700である液状の非イオン性界面
活性剤を少なくとも一層を形成し得る量、一般には組成
物全体の3%(重量%、以下同様)以上程度使用し、こ
れらを液状油性成分と共に配合すると、液状油性成分が
上層、上記界面活性剤が中間層、ハイドロトロープ剤液
が下層となる熱力学的に安定な三層状液状組成物が得ら
れることを知見した。そして、この三層状液状組成物が
このように油性成分、界面活性剤、ハイドロトロープ剤
液に分離しているので、水溶性有効成分、油溶性有効成
分がこれら三層のいずれかに安定して溶解配合されるこ
と、また振盪すると容易に均一な分散状態となり、この
分散状態は上記成分を適宜選定することで任意の一定時
間維持することが可能になり、使用性が改善することを
知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0006】従って、本発明は、上層が液状油性成分、
中間層が有機概念図法により算出した有機性値が500
以上で、無機性値と有機性値との差が0〜700である
液状の非イオン性界面活性剤、下層がハイドロトロープ
剤液からなる液状三層状組成物を提供する。
【0007】以下、本発明につき更に詳述すると、本発
明の組成物は、口腔用剤、化粧品、食品、医薬品等とし
て使用されるもので、このため液状油性成分としては、
その用途に応じた適宜な油性成分が使用される。例示す
ると、流動パラフィン、シリコーン油、植物油脂(ホホ
バ油、綿実油、アボガド油、パーム油、ヒマワリ油、ヤ
シ油、胚芽油、ユーカリ油、ナタネ油、大豆油、カミツ
レ油、ヒマシ油等)、動物油脂(スクワラン、スクワレ
ン、ミンク油、タートル油等)、脂肪酸エステル類(ミ
リスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセ
チル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸ヘキシルデシ
ル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、ネオデカン酸オ
クチルドデシル、パルミチン酸イソステアリル、ジデカ
ン酸プロピレングリコール等)などが挙げられ、これら
の1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用するこ
とができる。
【0008】また、本発明においては、中間層を形成す
る成分として、有機概念図より算出した有機性値が50
0以上、好ましくは600〜1500であり、かつ無機
性値と有機性値の差が0〜700、好ましくは50〜5
00である非イオン性界面活性剤を使用する。この場
合、使用する非イオン性界面活性剤は全体として上記の
範囲にあればよく、即ち、上記範囲外の界面活性剤を用
いても、これらを組み合わせたものが上記範囲にあれば
よい。なお、有機概念図、有機性値、無機性値は、藤田
穆・赤塚政美:系統的有機定性分析(混合物編)(19
74)、甲田善生;有機概念図−基礎と応用(198
4)等に記載されているものによる。
【0009】具体的には、本発明で好適に用いられる非
イオン性界面活性剤としては下記のものが挙げられる。 ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類(ポ
リオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチ
レンソルビタンモノイソステアレート等) ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類(ポリオキ
シエチレンジイソステアレート、ポリオキシエチレンジ
オレエート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリ
オキシエチレンモノイソステアレート等) ポリオキシエチレンアルキルエーテル類(ポリオキシ
エチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイ
ルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等) ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類 トリ脂肪酸グリセリン類(トリ(カプリル・カプリン
酸)グリセリン、トリイソステアリン酸リン酸グリセリ
ン等) プロピレングリコール脂肪酸エステル類(ジオレイン
酸プロピレングリコール、ジイソステアリン酸プロピレ
ングリコール、ジラウリン酸プロピレングリコール等) ソルビタン脂肪酸エステル類(モノオレイン酸ソルビ
タン、モノイソステアリン酸ソルビタン等)
【0010】次に、ハイドロトロープ剤液としては、ソ
ルビット液、グリセリン、プロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール、エチレングリコール、エタノール
等の多価アルコールや脂肪族低級一価アルコールなどが
挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合
わせて用いることができる。なお、本発明においては、
ハイドロトロープ剤は水に加えて、その溶液作用を助長
するもの(溶解補助剤)乃至は水和補助剤を意味する。
【0011】上記ハイドロトロープ剤液は水を含むこと
が好ましく、この場合水の含有量はハイドロトロープ剤
液全体の1〜60%、より好ましくは5〜50%とする
ことがよい。水の含有量が60%より多いと活性剤層
(中層)と相溶し、三層分離しない場合がある。
【0012】上記油性成分、ハイドロトロープ剤液の使
用量は適宜選択されるが、油性成分とハイドロトロープ
剤液とは通常重量比で1:20〜20:1、特に3:7
〜7:3の割合で使用される。また、上記界面活性剤量
は、層を形成可能な量であり、通常組成物全体の3〜9
0%、より好ましくは5〜50%である。界面活性剤量
が少なすぎると、界面活性剤が全て油性成分とハイドロ
トロープ剤液に溶けこみ、三層が分離した液状組成物が
得られず、二層分離型となるため、本発明の目的が達成
されない。
【0013】本発明の組成物には、更に水溶性有効成
分、油溶性有効成分が有効量併用配合され得るが、かか
る有効成分としては、塩化セチルピリジニウム、トリク
ロサン、塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジン、モノ
フルオロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、グルコ
ン酸銅、デキストラナーゼ、トラネキサム酸、グリチル
リチン酸ジカリウム、塩化ナトリウム、ヒノキチオー
ル、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、塩化アルキ
ル(C8〜C22)トリメチルアンモニウム、塩化ジアル
キル(C8〜C22)ジメチルアルミニウムなどが挙げら
れる。
【0014】本発明の組成物を調製する方法に特に制限
はなく、上記油性成分、界面活性剤、ハイドロトロープ
剤、更に各種有効成分を単に混合撹拌すればよく、配合
順序などに限定はない。
【0015】この組成物を使用する場合は、振盪し、分
離三層を混合すればよく、上記界面活性剤の乳化作用に
より容易に均一な分散状態となる。この場合、後述する
実施例で示したように、界面活性剤組成を選定すること
により、上記混合後の三層分離時間を容易に調整するこ
とができる。
【0016】
【発明の効果】本発明に従うと、熱力学的に安定な界面
を持つ液状三層状剤型が得られ、各層の性状に対応して
水溶性、油溶性有効成分を選択的に添加できるため、同
一組成中に機能の異なる有効成分を同時にかつ安定に配
合することが可能となる。そのため従来困難であった有
効成分の組み合わせ及びそれによる機能の相乗効果も発
揮できる。
【0017】従って、本発明により得られた液状三層状
組成物は基剤及び有効成分の組み合わせにより、口腔製
品、医薬品、化粧品及び食品などの分野への応用が可能
である。
【0018】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0019】〔実施例1〜3〕流動パラフィン290g
(29重量%)、POE(20)ソルビタンモノラウレ
ート190g(19重量%)、ジオレイン酸プロピレン
グリコール50g(5重量%)、POE(6)ソルビタ
ンモノオレエート90g(9重量%)、60%ソルビッ
ト液380g(38重量%)を2リットルのポリ容器に
入れ、スリーワンモーターにて約300rpmで30分
撹拌した後、放置することにより、流動パラフィンが上
層、上記界面活性剤混合物が中間層、60%ソルビット
液が下層となる三層分離型の液状組成物が得られた(実
施例1)。
【0020】また、実施例1と同様にして表1に示す組
成で三層状液状組成物を調製した(実施例2,3)。
【0021】次に、上記組成物を振盪し、三層をよく混
合した後、静置して三層に再度分離するまでの時間を測
定した。結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】〔実施例4〜9、比較例1〜3〕実施例1
と同様にして表2に示す組成で三層状液状組成物(洗口
剤)を調製し、三層分離性を調べた。結果を表2に示
す。
【0024】
【表2】
【0025】〔実施例10〜12〕実施例1と同様にし
て表3に示す組成で三層状液状組成物(リンス剤)を調
製し、三層分離性を調べた。結果を表3に示す。
【0026】
【表3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上層が液状油性成分、中間層が有機概念
    図法により算出した有機性値が500以上で、無機性値
    と有機性値との差が0〜700である液状の非イオン性
    界面活性剤、下層がハイドロトロープ剤液からなる液状
    三層状組成物。
JP5343058A 1993-12-15 1993-12-15 液状三層状組成物 Pending JPH07165531A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5343058A JPH07165531A (ja) 1993-12-15 1993-12-15 液状三層状組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5343058A JPH07165531A (ja) 1993-12-15 1993-12-15 液状三層状組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07165531A true JPH07165531A (ja) 1995-06-27

Family

ID=18358616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5343058A Pending JPH07165531A (ja) 1993-12-15 1993-12-15 液状三層状組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07165531A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020024273A (ko) * 2002-02-19 2002-03-29 김형동 제빵, 제과 및 튀김식품 이형용 팬오일
JP2015189764A (ja) * 2014-03-31 2015-11-02 ロレアル 光学的効果を備える組成物
JP2015229634A (ja) * 2014-06-03 2015-12-21 アサヌマ コーポレーション株式会社 三層型化粧料

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020024273A (ko) * 2002-02-19 2002-03-29 김형동 제빵, 제과 및 튀김식품 이형용 팬오일
JP2015189764A (ja) * 2014-03-31 2015-11-02 ロレアル 光学的効果を備える組成物
CN106456472A (zh) * 2014-03-31 2017-02-22 莱雅公司 具有光学效应的组合物
JP2015229634A (ja) * 2014-06-03 2015-12-21 アサヌマ コーポレーション株式会社 三層型化粧料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4368187A (en) Sensitive-skin care regime
JP3888470B2 (ja) 乳化したペトロラタムを含有する皮膚保護組成物
JP2001515022A (ja) 泡状スキンクリーム、泡状スキンプロテクションクリームの使用及びその製造方法
EP0217105A2 (en) Lamella type single phase liquid crystal composition and oil-base cosmetic compositions using the same
JPH06211628A (ja) アルキルジメチルベンジルアンモニウム クロライドを含有する化粧落とし又は皮膚の浄化又は手入れ用の2相型化粧料組成物又は皮膚用組成物
CN101166507B (zh) 新皮肤护理制剂
JP2009126791A (ja) 多価アルコール中油型乳化化粧料
KR20150116655A (ko) 난용성 기능성 성분을 안정화한 화장료 조성물
KR20000062704A (ko) 액정 조성물 및 화장료
JP2016056111A (ja) ナノエマルションを調製するための方法
JPS63126543A (ja) マイクロエマルシヨン
JPS58183611A (ja) 多相乳化型化粧料
JPS63126542A (ja) マイクロエマルシヨン
JP2010222317A (ja) 水中油型乳化化粧料
JPH07165531A (ja) 液状三層状組成物
JP2008297280A (ja) 乳化化粧料
JPH04290810A (ja) 三層型化粧料
JP2696357B2 (ja) 白濁入浴剤
JP2004059526A (ja) 油中水型乳化化粧料
JP2827029B2 (ja) 入浴剤組成物
JPS63154606A (ja) 透明皮膚化粧料
JPH0552810B2 (ja)
JPH0816047B2 (ja) 半透明液状化粧料
JP2724852B2 (ja) ミクロエマルション
JP2970771B2 (ja) 分離型化粧水