JP2970771B2 - 分離型化粧水 - Google Patents
分離型化粧水Info
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- JP2970771B2 JP2970771B2 JP23257490A JP23257490A JP2970771B2 JP 2970771 B2 JP2970771 B2 JP 2970771B2 JP 23257490 A JP23257490 A JP 23257490A JP 23257490 A JP23257490 A JP 23257490A JP 2970771 B2 JP2970771 B2 JP 2970771B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、美観に優れ、安全性が高く、且つ使用性に
優れた油水層2層分離型化粧水に関する。
優れた油水層2層分離型化粧水に関する。
油水2層分離型化粧水に関しては、幾つかの特許が公
開されているが、その多くは振とう時、すばやく混合さ
れ、また、静置時速かに各層が透明になることを目的に
特許が出願されている。
開されているが、その多くは振とう時、すばやく混合さ
れ、また、静置時速かに各層が透明になることを目的に
特許が出願されている。
例えば、特開昭64−40413号公報、特開昭60−78907号
公報がある。特開昭60−78907号公報は常温で液状であ
る油剤と、非イオン型界面活性剤とを必須に含有し、上
層が乳化層で、下層が水層から成る二層型化粧料であ
り、油として流動パラフィン、スクワラン等液状炭化水
素類、トリオクタン酸グリセリル等のエステル油類が例
示され、非イオン型界面活性剤としてポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油も挙げられているが、オキシエチレン基
の付加モル数の限定もなく、上層が乳化層の二層型化粧
料であり外観の点で本願と異なる。特開昭64−40413号
公報は界面活性剤、油剤、水溶性塩又は有機酸、低級ア
ルコール及び水よりなる多層型液体化粧料であり、界面
活性剤としては、アルキルリン酸エスエル塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルリン酸、及びポリオキシエ
チレンアルキルエーテルリン酸塩から選ばれた少なくと
も一種である。これは無機塩や有機酸の添加を必要と
し、界面活性剤も本願と異なる。
公報がある。特開昭60−78907号公報は常温で液状であ
る油剤と、非イオン型界面活性剤とを必須に含有し、上
層が乳化層で、下層が水層から成る二層型化粧料であ
り、油として流動パラフィン、スクワラン等液状炭化水
素類、トリオクタン酸グリセリル等のエステル油類が例
示され、非イオン型界面活性剤としてポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油も挙げられているが、オキシエチレン基
の付加モル数の限定もなく、上層が乳化層の二層型化粧
料であり外観の点で本願と異なる。特開昭64−40413号
公報は界面活性剤、油剤、水溶性塩又は有機酸、低級ア
ルコール及び水よりなる多層型液体化粧料であり、界面
活性剤としては、アルキルリン酸エスエル塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルリン酸、及びポリオキシエ
チレンアルキルエーテルリン酸塩から選ばれた少なくと
も一種である。これは無機塩や有機酸の添加を必要と
し、界面活性剤も本願と異なる。
他に粉体と水層の2層型の化粧水もあるが、いずれに
せよ、分離型の化粧水はその外観が美観を呈することを
1つの目的とするのは当然である。
せよ、分離型の化粧水はその外観が美観を呈することを
1つの目的とするのは当然である。
振とう時、すばやく混合され、静置時速かに各層が透
明になることを達成するため、従来の分離型化粧水に
は、無機塩、有機酸等の添加を必要とし、安全性等に問
題があった。
明になることを達成するため、従来の分離型化粧水に
は、無機塩、有機酸等の添加を必要とし、安全性等に問
題があった。
また従来の分離型化粧水では、単に振とう時の混合状
態、静置時分離が早く、透明であるというのみで、さら
に美観をよくするということは検討されていない。
態、静置時分離が早く、透明であるというのみで、さら
に美観をよくするということは検討されていない。
本発明の目的は振とう後、1分後より10日以上0.1〜
1.0mmの油滴状を保ち、従って通常恒にこの状態を保
ち、美観を呈するばかりでなく、安全性が高く、且つ使
用性にも優れた油水層分離型化粧水を提供することであ
る。
1.0mmの油滴状を保ち、従って通常恒にこの状態を保
ち、美観を呈するばかりでなく、安全性が高く、且つ使
用性にも優れた油水層分離型化粧水を提供することであ
る。
本発明者らは、前記の課題を解決するため、鋭意検討
した結果、今までの2層型化粧水より、外観上さらに美
観を呈し、且つ安全性を増し、使用感としてはべとつか
ない化粧料を得て本発明を完成した。
した結果、今までの2層型化粧水より、外観上さらに美
観を呈し、且つ安全性を増し、使用感としてはべとつか
ない化粧料を得て本発明を完成した。
すなわち本発明は、オキシエチレン基の付加モル数15
〜30モルのオキシエチレン硬化ヒマシ油を0.002〜0.12
重量%を含み、且つ油を3〜40重量%配合し、且つエタ
ノールを1〜30重量%含有し、長期間にわたり、油が0.
1〜1.0mmの油滴状を保つ分離型化粧水である。
〜30モルのオキシエチレン硬化ヒマシ油を0.002〜0.12
重量%を含み、且つ油を3〜40重量%配合し、且つエタ
ノールを1〜30重量%含有し、長期間にわたり、油が0.
1〜1.0mmの油滴状を保つ分離型化粧水である。
本発明の化粧水を得るには、界面活性剤として、ポリ
オキシエチレン基が15〜30モル付加した硬化ヒマシ油を
0.002〜0.12重量%とエタノール1〜30重量%を用い、
油層は3〜40重量%、残り水溶性成分よりなる混合物を
作る。
オキシエチレン基が15〜30モル付加した硬化ヒマシ油を
0.002〜0.12重量%とエタノール1〜30重量%を用い、
油層は3〜40重量%、残り水溶性成分よりなる混合物を
作る。
このような組み合わせでは、振とうした時は、油層と
水層が混合され、静置したときは1分後から最低10日以
上後まで油層が約0.1〜1mmの油滴で存在し、その外観は
いままでの2層型化粧水と大きく異なり、新たな美観を
呈するに至った。
水層が混合され、静置したときは1分後から最低10日以
上後まで油層が約0.1〜1mmの油滴で存在し、その外観は
いままでの2層型化粧水と大きく異なり、新たな美観を
呈するに至った。
また、この処方では界面活性剤が極端に少ないので、
安全性は他の2層型に比べて非常に高い。
安全性は他の2層型に比べて非常に高い。
詳しく、その内容を述べると、油層は、あまり極性の
強い油では振とう時、油層が乳化してしまい、また非極
性油のみでは振とうしても充分に2層が混合されず、使
用上の問題や静置するとすぐに油層が液滴ではなく普通
の層状になり、外観上の優位性を欠く。油としてはスク
ワランや2−エチルヘキサン酸トリグリセライド等の油
が好ましい。
強い油では振とう時、油層が乳化してしまい、また非極
性油のみでは振とうしても充分に2層が混合されず、使
用上の問題や静置するとすぐに油層が液滴ではなく普通
の層状になり、外観上の優位性を欠く。油としてはスク
ワランや2−エチルヘキサン酸トリグリセライド等の油
が好ましい。
油類原料はこのように主として常温で液状のものを利
用するが、一部ペースト状あるいは固形の油脂も油層内
に占める割合が低ければ利用できる。
用するが、一部ペースト状あるいは固形の油脂も油層内
に占める割合が低ければ利用できる。
油層の量は特に限定しないが、3重量%未満では、外
観上の判別がしにくく、40重量%超では静置したとき2
層に分離しにくくなる。
観上の判別がしにくく、40重量%超では静置したとき2
層に分離しにくくなる。
水溶性成分は、特に限定されないが、あまり乳化に影
響を及ぼす原料は大量に配合できないのは当然である。
響を及ぼす原料は大量に配合できないのは当然である。
またポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、毒性の極め
て少ない非イオン界面活性剤のなかでも最も安全性の高
い物質である。トリグリセリド構造のままポリオキシエ
チレン基を付加してあり、ほかの非イオン界面活性剤に
比べ、かなり大きな分子量をもっている。
て少ない非イオン界面活性剤のなかでも最も安全性の高
い物質である。トリグリセリド構造のままポリオキシエ
チレン基を付加してあり、ほかの非イオン界面活性剤に
比べ、かなり大きな分子量をもっている。
このポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の量は、油層
量、ポリオキシエチレン基の付加モル数、その他の原料
によって当然変化するが、0.002重量%未満では振とう
時、充分な混合状態が得られず、0.12重量%超であれ
ば、乳化するか又は分離状態が不明瞭になる。
量、ポリオキシエチレン基の付加モル数、その他の原料
によって当然変化するが、0.002重量%未満では振とう
時、充分な混合状態が得られず、0.12重量%超であれ
ば、乳化するか又は分離状態が不明瞭になる。
また、エタノールは、配合することによって、オキシ
エチレン硬化ヒマシ油の配合量の範囲が広くなる。
エチレン硬化ヒマシ油の配合量の範囲が広くなる。
以下に実施例により、本発明を更に具体的に説明する
が、本発明はこの実施例によって何等限定されるもので
はない。
が、本発明はこの実施例によって何等限定されるもので
はない。
(実施例1) (重量%) スクララン 10 2−エチルヘキサン酸トリグリセライド 5 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 (オキシエチレン基20モル付加) 0.005 エタノール 2.5 水 82.5 防腐剤 微 量 (実施例2) (重量%) スクワラン 8 2−エチルヘキサン酸トリグリセライド 2 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 (オキシエチレン基20モル付加) 0.020 エタノール 3.0 水 87.0 防腐剤 微 量 (比較例1) 実施例1のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(オキシ
エチレン基の付加モル数20モル)をポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油(オキシエチレン基の付加モル数60モル)
に置き換えたもの (比較例2) 実施例1のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(オキシ
エチレン基の付加モル数20モル)をポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油(オキシエチレン基の付加モル数10モル)
に置き換えたもの (比較例3) 実施例1のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(オキシ
エチレン基の付加モル数20モル)を0.005重量部より0.2
0重量部に量を増加させたもの (比較例4) 実施例2のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(オキシ
エチレン基の付加モル数20モル)をソルビタンセスキオ
レエートに置き換えたもの (比較例5) 実施例2のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(オキシ
エチレン基の付加モル数20モル)をポリオキシエチレン
テトラオレイン酸ソルビトール(オキシエチレン基の付
加モル数30モル)に置き換えたもの (比較例6) 実施例2のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(オキシ
エチレン基の付加モル数20モル)をポリオキシエチレン
オレイルエーテル(オキシエチレン基の付加モル数2モ
ル)に置き換えたもの 前記の各サンプルの外観は第1表の通りである。
エチレン基の付加モル数20モル)をポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油(オキシエチレン基の付加モル数60モル)
に置き換えたもの (比較例2) 実施例1のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(オキシ
エチレン基の付加モル数20モル)をポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油(オキシエチレン基の付加モル数10モル)
に置き換えたもの (比較例3) 実施例1のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(オキシ
エチレン基の付加モル数20モル)を0.005重量部より0.2
0重量部に量を増加させたもの (比較例4) 実施例2のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(オキシ
エチレン基の付加モル数20モル)をソルビタンセスキオ
レエートに置き換えたもの (比較例5) 実施例2のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(オキシ
エチレン基の付加モル数20モル)をポリオキシエチレン
テトラオレイン酸ソルビトール(オキシエチレン基の付
加モル数30モル)に置き換えたもの (比較例6) 実施例2のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(オキシ
エチレン基の付加モル数20モル)をポリオキシエチレン
オレイルエーテル(オキシエチレン基の付加モル数2モ
ル)に置き換えたもの 前記の各サンプルの外観は第1表の通りである。
〔発明の効果〕 本発明の油水層分離型化粧水は、油を振とう後、1分
後より10日以上にわたり、0.1〜1.0mmの油滴状を保ち、
この化粧水は通常毎日使用するものであるから静置され
た状態では恒にこの状態に保たれることであり、外観上
で、他の2層型化粧水と著しく異なった美観を呈する。
後より10日以上にわたり、0.1〜1.0mmの油滴状を保ち、
この化粧水は通常毎日使用するものであるから静置され
た状態では恒にこの状態に保たれることであり、外観上
で、他の2層型化粧水と著しく異なった美観を呈する。
またここで使用した界面活性剤は最も安全性の高いも
のであり、また配合量も極端に少ないことでもあり製品
の安全性に関してはまったく問題がない。
のであり、また配合量も極端に少ないことでもあり製品
の安全性に関してはまったく問題がない。
油が細かい油滴状を保っているので、べとつかず使用
感の極めて優れた分離型化粧水である。
感の極めて優れた分離型化粧水である。
Claims (1)
- 【請求項1】オキシエチレン基の付加モル数15〜30モル
のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を0.002〜0.12重量
%を含み、且つ油の配合量が3〜40重量%であり且つエ
タノールを1〜30重量%を含み、長期間にわたり0.1〜
1.0mm程度の微細な油滴状を保つ、分離型化粧水。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23257490A JP2970771B2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 分離型化粧水 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23257490A JP2970771B2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 分離型化粧水 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04112811A JPH04112811A (ja) | 1992-04-14 |
JP2970771B2 true JP2970771B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=16941481
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23257490A Expired - Fee Related JP2970771B2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 分離型化粧水 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2970771B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5802509B2 (ja) * | 2011-09-30 | 2015-10-28 | 花王株式会社 | 多層型化粧料 |
-
1990
- 1990-09-04 JP JP23257490A patent/JP2970771B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04112811A (ja) | 1992-04-14 |
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