JP2022164337A - 二層分離型浴用化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】上層と下層とを振とうにより混合した際に透明性が維持され、混合後に上層と下層とに再分離する時間が短いとともに、浴槽の水中での乳化状態が良好かつ安定な二層分離型浴用化粧料を提供する。【解決手段】本発明の二層分離型浴用化粧料は、油剤(A)、多価アルコール(B)、水(C)及び2種以上のノニオン界面活性剤(D)を含む。【選択図】なし
Description
本発明は、上層と下層とが存在する二層分離型浴用化粧料に関する。
比重の小さい油層を上層とし、比重の大きい水層を下層とする二層分離型浴用化粧料は、製品の保存安定性を損なうことなく、水性の成分と油性の成分とのいずれも含むことができるため、多様な効果を得ることのできる浴用化粧料である。使用に際しては、容器を振とうして、水層と油層を均一に混合する。
油層と水層とを分離するためには、従来エタノールの様な炭素数が4以下の低級アルコ―ルを多量に浴用化粧料に配合することが行われてきた。しかしながら、エタノールは皮膚に対し刺激性を有するため、多量に配合することは好ましくない。
そこで、特許文献1では、水層と油層の比重差をグリセリン等の配合によって調整するとともに、水の配合量を全体の6重量%以下とすることで、エタノールの様な低級アルコ―ルを含むことなく、油層と水層を分離することを開示している。
しかしながら、特許文献1のように比重差を利用した場合は、油層と水層とを振とう混合後、両層が再分離するまでに1日以上の時間を要することがあった。また、比重差により通常混ざり合わない油層と水層とを振とうにより強制的に混合しているため、両層を混合すると白濁し、透明な容器に浴用化粧料を入れた場合に外観を損うという問題があった。
また、浴用化粧料は、浴槽の水中で乳化し、浴槽の水を白濁させることにより、成分が浴槽の水中に均一に行き渡るとともに、ミルク風呂の様な視覚的効果も得られるため、乳化が生じないで、水面に油が浮くことは好ましくない。
そこで、本願発明は、上層と下層とを振とうにより混合した際に透明性が維持され、混合後に上層と下層とに再分離する時間が短いとともに、浴槽の水中での乳化状態が良好かつ安定な二層分離型浴用化粧料を提供することを課題とする。
本発明は、例えば以下の[1]~[9]である。
[1]油剤(A)、多価アルコール(B)、水(C)及び2種以上のノニオン界面活性剤(D)を含む二層分離型浴用化粧料。
[2]油剤(A)が、25℃で液状の炭化水素類、25℃で液状でありかつIOB値0.5以下の脂肪酸エステル及び25℃で液状でありかつIOB値0.5以下の高級アルコールからなる群から選択される少なくとも1種である[1]の二層分離型浴用化粧料。
[3]多価アルコール(B)が、比重1.0以上であって、かつIOB値が1.5以上7以下である[1]又は[2]の二層分離型浴用化粧料。
[4]多価アルコール(B)に対する油剤(A)の質量比が0.1~9である[1]~[3]のいずれかの二層分離型浴用化粧料。
[5]混合により一層となった状態から、二層に再分離するまでの時間が、1時間未満である[1]~[4]のいずれか1項に記載の二層分離型浴用化粧料。
[6]二層分離型浴用化粧料100質量%中、水(C)の含有量が0.01~10質量%である[1]~[5]のいずれかの二層分離型浴用化粧料。
[7]ノニオン界面活性剤(D)が、HLB値が8以下であり、かつIOB値が0.8以下のノニオン界面活性剤(D1)を1種以上と、HLB値が8超であり、かつIOB値が0.8超のノニオン界面活性剤(D2)を1種以上とを含む[1]~[6]のいずれかの二層分離型浴用化粧料。
[8]41℃、200Lの水に、混合して一層の状態になった二層分離型浴用化粧料30mLを投入した場合において、下記式(1)で表される平均乳化粒子径比が1.0~1.6である[1]~[7]のいずれかの二層分離型浴用化粧料。
平均乳化粒子径比=投入してから12時間後の二層分離型浴用化粧料の平均乳化粒子径/投入直後の二層分離型浴用化粧料の平均乳化粒子径 (1)
[9]混合により一層となった状態及び二層に分離した状態のいずれであっても、透明である[1]~[8]のいずれかの二層分離型浴用化粧料。
[1]油剤(A)、多価アルコール(B)、水(C)及び2種以上のノニオン界面活性剤(D)を含む二層分離型浴用化粧料。
[2]油剤(A)が、25℃で液状の炭化水素類、25℃で液状でありかつIOB値0.5以下の脂肪酸エステル及び25℃で液状でありかつIOB値0.5以下の高級アルコールからなる群から選択される少なくとも1種である[1]の二層分離型浴用化粧料。
[3]多価アルコール(B)が、比重1.0以上であって、かつIOB値が1.5以上7以下である[1]又は[2]の二層分離型浴用化粧料。
[4]多価アルコール(B)に対する油剤(A)の質量比が0.1~9である[1]~[3]のいずれかの二層分離型浴用化粧料。
[5]混合により一層となった状態から、二層に再分離するまでの時間が、1時間未満である[1]~[4]のいずれか1項に記載の二層分離型浴用化粧料。
[6]二層分離型浴用化粧料100質量%中、水(C)の含有量が0.01~10質量%である[1]~[5]のいずれかの二層分離型浴用化粧料。
[7]ノニオン界面活性剤(D)が、HLB値が8以下であり、かつIOB値が0.8以下のノニオン界面活性剤(D1)を1種以上と、HLB値が8超であり、かつIOB値が0.8超のノニオン界面活性剤(D2)を1種以上とを含む[1]~[6]のいずれかの二層分離型浴用化粧料。
[8]41℃、200Lの水に、混合して一層の状態になった二層分離型浴用化粧料30mLを投入した場合において、下記式(1)で表される平均乳化粒子径比が1.0~1.6である[1]~[7]のいずれかの二層分離型浴用化粧料。
平均乳化粒子径比=投入してから12時間後の二層分離型浴用化粧料の平均乳化粒子径/投入直後の二層分離型浴用化粧料の平均乳化粒子径 (1)
[9]混合により一層となった状態及び二層に分離した状態のいずれであっても、透明である[1]~[8]のいずれかの二層分離型浴用化粧料。
本願発明の二層分離型浴用化粧料は、上層と下層とを振とうにより混合した際に透明性が維持され、混合後に上層と下層とに再分離する時間が短いとともに、浴槽の水中での乳化状態が良好かつ安定である。
本明細書において、IOB値とは、IOB=無機性値/有機性値により求められる値である。無機性値及び有機性値は、有機概念図により求められる値である。ここで「有機概念図」とは、有機化合物の共有結合性を有機性値(OV)で評価すると共にイオン結合性を無機性値(IV)で評価し、横軸を有機軸及び縦軸を無機軸とした直交座標平面上に、その有機化合物の位置づけを点(OV,IV)で表した図である。
本明細書において、HLB値は、Griffinの式によって、求められる値である。
本発明の二層分離型浴用化粧料は、油剤(A)、多価アルコール(B)、水(C)及び2種以上のノニオン界面活性剤(D)を含む。
二層分離型浴用化粧料は、容器に入れ、静置している場合は、水性成分の層を下層、油性成分の層を上層とした二層に分離する。本明細書において、油性成分の層を「油層」、水性成分の層を「水層」ともいう。
二層分離型浴用化粧料は、容器に入れ、静置している場合は、水性成分の層を下層、油性成分の層を上層とした二層に分離する。本明細書において、油性成分の層を「油層」、水性成分の層を「水層」ともいう。
(A)油剤
油剤としては、25℃で液状の油剤が挙げられ、種類としては、炭化水素類、脂肪酸エステル、高級アルコール、天然油脂及びそのグリセリド類、天然ワックス、シリコーン油、高級脂肪酸等が挙げられる。
なお、油性の香料は、油剤には含まれないものとする。
油剤としては、25℃で液状の油剤が挙げられ、種類としては、炭化水素類、脂肪酸エステル、高級アルコール、天然油脂及びそのグリセリド類、天然ワックス、シリコーン油、高級脂肪酸等が挙げられる。
なお、油性の香料は、油剤には含まれないものとする。
25℃で液状の炭化水素類としては、ミネラルオイル、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン、スクワレン、ブリスタン等が挙げられる。
25℃で液状の脂肪酸エステルとしては、エチルヘキサン酸セチル、トリエチルヘキサノイン、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オクタン酸セチル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、オレイン酸デシル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸イソトリデシル、エチルヘキサン酸ヘキシルデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸エチル、ジカプリル酸プロピレングリコール、イソノナン酸エチルヘキシル等が挙げられる。これらの中でもIOB値が0.5以下の脂肪酸エステルが好ましく、IOB値が0.35以下0.1以上の脂肪酸エステルがより好ましい。IOB値が0.5以下の脂肪酸エステルとしては、エチルヘキサン酸セチル(IOB値:0.13)、トリエチルヘキサノイン(IOB値:0.35)、パルミチン酸エチルヘキシル(IOB値:0.13 )、パルミチン酸オクチル(IOB値:0.13)、 パルミチン酸イソプロピル(IOB値:0.16)、ミリスチン酸イソプロピル(IOB値:0.18)ミリスチン酸ミリスチル(IOB値:0.11)、ミリスチン酸イソセチル(IOB値:0.10)、オレイン酸デシル(IOB値:0.11)、イソノナン酸イソトリデシル(IOB値:0.15)、エチルヘキサン酸ヘキシルデシル(IOB値:0.13)、イソステアリン酸イソプロピル(IOB値:0.15)、イソステアリン酸エチル(IOB値:0.15)、ジカプリル酸プロピレングリコール(IOB値:0.32)、イソノナン酸エチルヘキシル(IOB値:0.18)が挙げられる。脂肪酸エステルのIOB値が0.5以下であると、炭化水素類を含む場合、炭化水素類との相溶性がよく、浴槽での乳化安定性が良好である。一方、IOB値が0.1以上では、極性の高い香料を含む場合であっても、香料との相溶性が悪くないため、油層の透明性を損わず、外観が良好である。
25℃で液状の高級アルコールとしては、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、ヘキシルドデカノール、ヘキシルデカノール等の炭素数16以上のアルコ―ル類が挙げられる。これらの中でもIOB値が0.5以下の高級アルコールが好ましく、IOB値が0.35以下0.1以上の高級アルコールがより好ましい。IOB値が0.5以下の高級アルコールとしては、イソステアリルアルコール(IOB値:0.29)、オクチルドデカノール(IOB値:0.26)、デシルテトラドデカノール(IOB値:0.21)、オレイルアルコール(IOB値:0.28)、ヘキシルデカノール(IOB値:0.32)が挙げられる。高級アルコールのIOB値0.5以下であると、炭化水素類を含む場合に、炭化水素類との相溶性がよく、浴槽での乳化安定性が良好である。一方、IOB値が0.1以上では、極性の高い香料を含む場合であっても、香料との相溶性が悪くないため、油層の透明性を損わず、外観が良好である。
25℃で液状の天然油脂としては、大豆油、ホホバ油、米ぬか油、オリーブ油、ヤシ油等の天然油脂、これらの天然油脂を水素添加して得られる硬化油及びトリオレイン酸グリセリド等のグリセリド類が挙げられる。
25℃で液状の天然ワックスとしては、ホホバ油等が挙げられる。
25℃で液状の天然ワックスとしては、ホホバ油等が挙げられる。
25℃で液状のシリコーン油としては、メチルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、各種変性シリコーン等が挙げられる。
25℃で液状の高級脂肪酸としては、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等が挙げられる。
油剤は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。2種以上組み合わせて用いるのが好ましく、3種以上組み合わせて用いることがより好ましい。
油剤は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。2種以上組み合わせて用いるのが好ましく、3種以上組み合わせて用いることがより好ましい。
25℃で液状の油剤は、25℃で液状の炭化水素類、25℃で液状でありかつIOB値0.5以下の脂肪酸エステル及び25℃で液状でありかつIOB値0.5以下の高級アルコールからなる群から選択される少なくとも1種が好ましく、25℃で液状の炭化水素類、25℃で液状でありかつIOB値0.5以下の脂肪酸エステル及び25℃で液状でありかつIOB値0.5以下の高級アルコールからなる群から選択される少なくとも2種がより好ましい。上記油剤であると、二層分離時の上層の透明性が良好である点と、浴槽に投入した時の乳化状態が良好である点からより好ましい。
また、油剤は、油剤100質量%中、25℃で液状の炭化水素類の割合が50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上がより好ましい。
二層分離型浴用化粧料100質量%中、油剤は、10.0~80.0質量%が好ましく、40.0質量%~60.0質量%がより好ましい。油剤の含有量が上記範囲であると、浴槽に投入した時の白濁度の観点からより好ましい。
(B)多価アルコール
多価アルコールとしては、エチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。多価アルコールは、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
多価アルコールとしては、エチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ポリグリセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等が挙げられる。多価アルコールは、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
多価アルコールは、比重1.0以上であることが好ましく、比重1.0以上1.5以下であることがより好ましく、比重が1.0以上1.3以下であることがさらに好ましい。多価アルコールは、上記比重であるとともにIOB値が1.5以上7以下であることが好ましく、IOB値が1.5以上5.5以下であることがより好ましい。このような多価アルコールとしては、グリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ソルビトール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ジグリセリン等が挙げられる。なお、比重は4℃の水に対するものである。比重が上記範囲であると、水性成分と油性成分の比重差が大きくなるため、分離速度が向上する点から好ましい。さらに、IOB値が上記範囲であると、油性成分への溶解度が下がるため、同様に分離速度が向上する点から好ましい。多価アルコールは、25℃で液状であることが好ましい。また、固体であっても融点以上で溶解して使用すれば問題ない。
多価アルコールは、HLB値が15以上が好ましく、18以上がより好ましく、19以上がさらに好ましい。
多価アルコールは、少なくともグリセリンを含むことが好ましい。また、多価アルコール100質量%中、グリセリンを50質量%以上含むことが好ましく、75質量%以上含むことがより好ましく、80質量%以上含むことがさらに好ましい。
二層分離型浴用化粧料100質量%中、多価アルコールは、5.0~55.0質量%が好ましく、20.0質量%~55.0質量%がより好ましい。多価アルコールの含有量が上記範囲の下限以上であると、二層の分離がはっきりして外観が美しい上に、入浴時の感触も良好である。また、多価アルコールの含有量が上記範囲の上限以下であると、再分離時間が短い。
(C)水
二層分離型浴用化粧料100質量%中、水は、0.01~10.0質量%が好ましく、1.0~5.0質量%がより好ましい。水の含有量が上記範囲であると、一層に混合した際に油剤が水を可溶化する観点から好ましい。
二層分離型浴用化粧料100質量%中、水は、0.01~10.0質量%が好ましく、1.0~5.0質量%がより好ましい。水の含有量が上記範囲であると、一層に混合した際に油剤が水を可溶化する観点から好ましい。
(D)ノニオン界面活性剤
ノニオン界面活性剤は二層分離型浴用化粧料に2種以上含まれる。
二層分離型浴用化粧料において、ノニオン界面活性剤が、HLB値が8以下であり、かつIOB値が0.8以下のノニオン界面活性剤(D1)を1種以上と、HLB値が8超であり、かつIOB値が0.8超のノニオン界面活性剤(D2)を1種以上とを含むことが好ましい。このようにノニオン界面活性剤(D1)と、ノニオン界面活性剤(D2)とを組み合わせて用いることで、上層と下層が混合されて一層になってから、二層に再分離するまでの時間をより短縮することができる。
ノニオン界面活性剤は、25℃で液状であることが好ましい。また、固体であっても融点以上で溶解して使用すれば問題ない。
ノニオン界面活性剤は二層分離型浴用化粧料に2種以上含まれる。
二層分離型浴用化粧料において、ノニオン界面活性剤が、HLB値が8以下であり、かつIOB値が0.8以下のノニオン界面活性剤(D1)を1種以上と、HLB値が8超であり、かつIOB値が0.8超のノニオン界面活性剤(D2)を1種以上とを含むことが好ましい。このようにノニオン界面活性剤(D1)と、ノニオン界面活性剤(D2)とを組み合わせて用いることで、上層と下層が混合されて一層になってから、二層に再分離するまでの時間をより短縮することができる。
ノニオン界面活性剤は、25℃で液状であることが好ましい。また、固体であっても融点以上で溶解して使用すれば問題ない。
HLB値が8以下であり、かつIOB値が0.8以下のノニオン界面活性剤(D1)としては、モノイソステアリン酸グリセリル(HLB:6、IOB:0.63)、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(5E.O.)(HLB:8、IOB:0.77)、ジイソステアリン酸ポリグリセリル(6量体)(HLB:8、IOB:0.77)、ジステアリン酸ポリグリセリル(6量体)(HLB:8、IOB:0.76)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20E.O.)(HLB:6.9~8、IOB:0.79)、トリイソステアリン酸ポリグリセリル(10量体)(HLB:8、IOB:0.76)、トリイソステアリン酸ポリグリセリル(10量体)(HLB:8、IOB値:0.75)、ポリエキシエチレン硬化ヒマシ油(10E.O.)(HLB:7、IOB値:0.69)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(8E.O.)(HLB:6、IOB値:0.63)、モノイソステアリンポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(15E.O.)(HLB:7、IOB値:0.67)、モノイソステアリン酸ポリエキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.)(HLB:8、IOB値:0.78)、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(3E.O.)(HLB:7、IOB値:0.66)、モノイソステアリン酸ポリエキシエチレングリセリル(3E.O.)(HLB:6、IOB値:0.60)、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリコール(3E.O)(HLB:7、IOB値:0.65)、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリコール(4E.O)(HLB:7、IOB値:0.74)、モノオレイン酸グリセリル(HLB:6、IOB値:0.62)、モノオレイン酸ポリグリセリル(2量体)(HLB:8、IOB値:0.80)ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(10E.O.)(HLB:7、IOB:0.69)、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(12E.O)(HLB:8、IOB値:0.80)、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(8E.O)(HLB:6、IOB値:0.63)、ジオレイン酸ポリオキシエチレングリコール(10E.O)(HLB:7、IOB:0.71)、ジオレイン酸ポリオキシエチレングリコール(12E.O)(HLB:8、IOB:0.79)、ジオレイン酸ポリオキシエチレングリコール(8E.O)(HLB:6、IOB:0.62)、ジオレイン酸ポリグリセリル(6量体)(HLB:8、IOB:0.76)、ジステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(12E.O)(HLB:8、IOB:0.79)、ジステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(8E.O.)(HLB:6、IOB:0.62)、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(3E.O.)(HLB:7、IOB:0.65)、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(4E.O)(HLB:7、IOB:0.74)、モノステアリン酸グリセリル(HLB:6、IOB:0.62)、ステアリン酸ポリグリセリル(2量体)(HLB:8、IOB:0.79)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(15E.O.)(HLB:7、IOB:0.67)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20E.O.)(HLB:8、IOB:0.79)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(30E.O.)(HLB:7、IOB:0.72)、トリイソステアリン酸ポリグリセリル(10量体)(HLB:8、IOB:0.76)、トリオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル(20E.O.)(HLB:8、IOB:0.78)、トリオレイン酸ポリグリセリル(10量体)(HLB:8、IOB:0.75)、トリステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20E.O.)(HLB:8、IOB:0.78)、トリステアリン酸ポリグリセリル(10量体)(HLB:8、IOB:0.75)等が挙げられる。これらの中でも、モノイソステアリン酸グリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(5E.O.)、ジイソステアリン酸ポリグリセリル(6量体)、ジステアリン酸ポリグリセリル(6量体)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20E.O.)、トリイソステアリン酸ポリグリセリル(10量体)、トリステアリン酸ポリグリセリル(10量体)がより好ましい。
HLB値が8超であり、かつIOB値が0.8超のノニオン界面活性剤(D2)としては、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(30E.O.)(HLB:9、IOB:0.86)、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(40E.O.)(HLB:10、IOB:0.99)、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(5E.O.)(HLB:9、IOB:0.85)、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(10E.O.)(HLB:11、IOB:1.10)、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(6E.O.)(HLB:8.5~9、IOB:0.90)、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(8E.O.)(HLB:10、IOB:1.01)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.)(HLB:9、IOB:0.94)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(25E.O.)(HLB:10、IOB:1.02)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(30E.O.)(HLB11、IOB:1.10)、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(10E.O)(HLB11、IOB:1.10)、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(10E.O.)(HLB10、IOB:1.04)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(30E.O.)(HLB:9、IOB:0.94)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.)(HLB:11、IOB:1.06)、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(6E.O)(HLB:9、IOB:0.91)、
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(8E.O)(HLB:10、IOB:1.02)、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(8E.O.)(HLB:10、IOB:0.95)、イソステアリン酸ソルベス(3量体)(HLB:11、IOB:1.05)、イソステアリン酸ポリグリセリル(3量体)(HLB:9、IOB:0.94)、イソステアリン酸ポリグリセリル(4量体)(HLB:11、IOB:1.05)、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリコール(10E.O)(HLB11、IOB:1.10)、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル(10E.O.)(HLB11、IOB:1.10)、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(7E.O.)(HLB:10、IOB:0.96)、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリコール(9E.O.)(HLB:11、IOB:1.06)、モノオレイン酸ポリグリセリル(4量体)(HLB:10、IOB:1.04)、モノオレイン酸ポリグリセリル(5量体)(HLB:11、IOB:1.12)、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(20E.O.)(HLB:10、IOB:1.00)、イソステアリン酸ポリグリセリル(10量体)(HLB10、IOB:1.00)、ジオレイン酸ポリオキシエチレングリコール(20E.O.)(HLB:10、IOB値:1.02)、ジステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(20E.O.)(HLB:10、IOB:1.02)、ジステアリン酸ポリグリセリル(10量体)(HLB:10、IOB:0.98)、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(10E.O.)(HLB:11、IOB:1.10)、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(6E.O)(HLB:9、IOB:0.89)、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(7E.O)(HLB:10、IOB:0.95)、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(8E.O)(HLB:10、IOB:1.01)、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(9E.O)(HLB:11、IOB:1.06)、モノステアリン酸ポリグリセリル(3量体)(HLB:9、IOB:0.93)、モノステアリン酸ポリグリセリル(4量体)(HLB:10、IOB:1.03)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(30E.O.)(HLB:10、IOB:0.98)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(40E.O)(HLB:11、IOB:0.99)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(50E.O)(HLB:9、IOB:0.94)、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O)(HLB:10、IOB:1.02)、トリオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル(30E.O.)(HLB:10、IOB:0.97)、トリオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル(40E.O)(HLB:11、IOB:1.10)等が挙げられる。これらの中でも、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(30E.O.)、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(40E.O.)、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(5E.O.)、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(10E.O.)、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(6E.O.)、モノオレイン酸ポリエチレングリコール(8E.O.)がより好ましい。
HLB値が8以下であり、かつIOB値が0.8以下のノニオン界面活性剤(D1)とHLB値が8超であり、かつIOB値が0.8超のノニオン界面活性剤(D2)との質量比D1:D2は、再分離時間と浴槽の水中での乳化状態の安定性の観点から、0.9:0.1~0.1:0.9が好ましく、0.6:0.4~0.3:0.7がより好ましい。
二層分離型浴用化粧料100質量%中、ノニオン界面活性剤は、10.0~30.0質量%が好ましく、10.0~25.0質量%がより好ましく、10.0~20.0質量%がさらに好ましい。ノニオン界面活性剤の含有量が上記範囲であると、再分離時間と浴槽の水中での乳化状態の安定性の観点から好ましい。
二層分離型浴用化粧料には、本発明の効果を損わない範囲で、さらに浴用化粧料に配合されている公知の成分を任意に配合することができる。例えばタルク、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤:ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デキストリン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、スターチ、カチオン化セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等の水溶性高分子;グルタミン酸ナトリウム、グリシン、アラニン、ピロリドン、カルボン酸等のアミノ酸;アスコルビン酸ナトリウム、コラーゲン、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム等の保湿剤;ソウジュツ、ビャクジュツ、カノコソウ、ケイガイ、コウボク、センキュウ、橙皮、トウキ、ショウキョウ末、ニンジン、ケイヒ、シャクヤク、ハッカ葉、オウゴン、サンシシ、ブクリョウ、ドクカツ、ショウブ、ガイヨウ、マツブサ、ビャクシ、ジュウヤク、リュウノウ、サフラン、オウバクエキス、チンピ、ウイキョウ、チンピ末、カミツレ、メリッサ、ローズマリー、マロニエ、西洋ノコギリ草、アルニカ等の生薬類である粉末またはエキス;ステアリルアルコール、セチルアルコール、アルキルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類; グルコース、マルチトール、マルトース、トレハロース、スクロース、ラクトース等の糖または糖アルコール類;ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、酸化チタン、酸化亜鉛、イオウ、鉱砂、湯の花、カゼイン、中性白土、サリチル酸ナトリウム、卵黄末、イリ糠、雲母末、脱脂粉乳、抗菌剤、防腐剤、殺菌剤、金属封鎖剤、色素、p H 調整剤、増粘剤、香料、その他製剤上必要な成分などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
なお、二層分離型浴用化粧料は、皮膚に対する刺激を抑制する観点から、エタノール等の炭素数4以下の低級アルコールを含まないことが好ましい。二層分離型浴用化粧料は、エタノール等の炭素数4以下の低級アルコールを含まなくても、本発明の組成とすることで、二層に簡単に分離する。
なお、二層分離型浴用化粧料は、皮膚に対する刺激を抑制する観点から、エタノール等の炭素数4以下の低級アルコールを含まないことが好ましい。二層分離型浴用化粧料は、エタノール等の炭素数4以下の低級アルコールを含まなくても、本発明の組成とすることで、二層に簡単に分離する。
[二層分離型浴用化粧料]
二層分離型浴用化粧料は、多価アルコール(B)に対する油剤(A)の質量比(油剤(A)/多価アルコール(B))が0.1~9であることが好ましく、1.0~9.0であることがより好ましい。下層に対する上層の質量比が上記範囲であると、再分離までの時間が長くなることはない。
二層分離型浴用化粧料は、多価アルコール(B)に対する油剤(A)の質量比(油剤(A)/多価アルコール(B))が0.1~9であることが好ましく、1.0~9.0であることがより好ましい。下層に対する上層の質量比が上記範囲であると、再分離までの時間が長くなることはない。
二層分離型浴用化粧料は、41℃、200Lの水に、混合して一層の状態になった二層分離型浴用化粧料30mLを投入した場合において、式(1)で表される平均乳化粒子径比が、1.0~1.6が好ましく、1.0~1.4がより好ましく、1.0~1.2がさらに好ましく、1.0~1.1が特に好ましい。
平均乳化粒子径比=投入してから12時間後の二層分離型浴用化粧料の平均乳化粒子径/投入直後の二層分離型浴用化粧料の平均乳化粒子径 (1)
上記平均乳化粒子径比が、上記範囲にあると、乳化粒子同士の合一が抑制されて、浴槽中で乳化された浴用化粧料が長時間安定である。
なお、平均乳化粒子径は、実施例記載の方法で測定した値である。
平均乳化粒子径比=投入してから12時間後の二層分離型浴用化粧料の平均乳化粒子径/投入直後の二層分離型浴用化粧料の平均乳化粒子径 (1)
上記平均乳化粒子径比が、上記範囲にあると、乳化粒子同士の合一が抑制されて、浴槽中で乳化された浴用化粧料が長時間安定である。
なお、平均乳化粒子径は、実施例記載の方法で測定した値である。
二層分離型浴用化粧料は、混合により一層となった状態から、二層に再分離するまでの時間が、1時間未満であることが好ましく、40分未満であることがより好ましい。再分離までの時間が上記範囲であると、振とう混合後、短時間で二層に分離し、保存安定性が良好である。
<製造方法>
二層分離型浴用化粧料は、(A)~(D)成分及び任意成分を適宜混合することによって製造することができる。混合後、容器に入れ、静置することで、二層に分離する。
二層分離型浴用化粧料は、(A)~(D)成分及び任意成分を適宜混合することによって製造することができる。混合後、容器に入れ、静置することで、二層に分離する。
<剤型>
二層分離型浴用化粧料は、外観の美観の観点から、上層、下層ともに透明であることが好ましい。また、二層分離型浴用化粧料を振とうして混合し、一層とした際も透明であることが好ましい。
二層分離型浴用化粧料は、外観の美観の観点から、上層、下層ともに透明であることが好ましい。また、二層分離型浴用化粧料を振とうして混合し、一層とした際も透明であることが好ましい。
二層分離型浴用化粧料は、液状の剤型であるので、通常、ボトル等の容器に入れて使用される。二層分離型浴用化粧料は、二層である場合であっても、混合で一層になっている場合でも透明であることが好ましいので、容器は、透明又は半透明であると、中身が視認でき、外観の美的効果を得ることができ、好ましい。そのような場合、二層の一層のみを着色、又は二層のそれぞれを異なった色で着色すると、外観の美的効果を高めることができ、より好ましい。
<使用方法>
二層分離型浴用化粧料は、容器に入れ、静置している場合は、水性成分の層を下層、油性成分の層を上層とした二層に分離する。使用に際しては、容器を振とうし、二層を混合して一層にしてから、浴槽の水に投入する。そのように使用することで、浴槽の水中で乳化し、浴槽の水を白濁させる。浴槽の水の温度に制限はなく、通常、室温~45℃の間である。二層分離型浴用化粧料は、浴槽の水中での乳化状態が良好で、油浮きが抑制されて浴槽の水が十分に白濁するとともに、乳化粒子同士の合一が抑制されて、乳化状態が安定である。
二層分離型浴用化粧料は、容器に入れ、静置している場合は、水性成分の層を下層、油性成分の層を上層とした二層に分離する。使用に際しては、容器を振とうし、二層を混合して一層にしてから、浴槽の水に投入する。そのように使用することで、浴槽の水中で乳化し、浴槽の水を白濁させる。浴槽の水の温度に制限はなく、通常、室温~45℃の間である。二層分離型浴用化粧料は、浴槽の水中での乳化状態が良好で、油浮きが抑制されて浴槽の水が十分に白濁するとともに、乳化粒子同士の合一が抑制されて、乳化状態が安定である。
二層分離型浴用化粧料は、保管において水性成分の層と油性成分の層とに分離し、使用の際にのみ混合して使用することで、製品の保存安定性を損なうことなく、水性の成分と油性の成分ともいずれも含むことができる。そのため、たとえば、油性成分に由来するエモリエント効果、水性成分に由来するモイスチュア効果といった多面的な効果を共存させることができる。
以下、本発明を実施例及び比較例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
[実施例1~8、比較例1~2]
表1に示す各成分を、表1に示す配合割合で混合し、二層分離型浴用化粧料を調製した。
なお、表1において、各成分の配合量の単位は質量%であり、小数点以下第2位を四捨五入した値であり、二層分離型浴用化粧料全体を100質量%とする。
実施例に記載の成分は、以下のものを用いた。
香料:アリルヘキサノエート、ベンジルアセテート、2-tert-ブチルシクロヘキシルアセテート、シトラール、ゲラニオール、cis-3-ヘキセン-1-オール、リナロール、リナリルアセテート、メチルジヒドロジャスモネート、オクタナール及びテピネオールの混合物
色素:赤102、赤201、赤202、赤204、赤220、青1、青2、黄205、黄4、黄5、橙203、橙204、橙401、橙402(癸巳化成株式会社製)
表中の評価は以下の通り評価した。
[実施例1~8、比較例1~2]
表1に示す各成分を、表1に示す配合割合で混合し、二層分離型浴用化粧料を調製した。
なお、表1において、各成分の配合量の単位は質量%であり、小数点以下第2位を四捨五入した値であり、二層分離型浴用化粧料全体を100質量%とする。
実施例に記載の成分は、以下のものを用いた。
香料:アリルヘキサノエート、ベンジルアセテート、2-tert-ブチルシクロヘキシルアセテート、シトラール、ゲラニオール、cis-3-ヘキセン-1-オール、リナロール、リナリルアセテート、メチルジヒドロジャスモネート、オクタナール及びテピネオールの混合物
色素:赤102、赤201、赤202、赤204、赤220、青1、青2、黄205、黄4、黄5、橙203、橙204、橙401、橙402(癸巳化成株式会社製)
表中の評価は以下の通り評価した。
[多価アルコール(B)に対する油剤(A)の質量比]
二層型分離型浴用化粧料の油剤(A)及び多価アルコール(B)の質量を処方表から換算し、多価アルコール(B)に対する油剤(A)の質量比(油剤(A)/多価アルコール(B))を計算した。
二層型分離型浴用化粧料の油剤(A)及び多価アルコール(B)の質量を処方表から換算し、多価アルコール(B)に対する油剤(A)の質量比(油剤(A)/多価アルコール(B))を計算した。
[振とう混合後の再分離時間]
二層分離型浴用化粧料を振とうすることで均一に混合し、一層になったのを確認してから静置し、二層に完全に再分離するまでの時間を求めた。
二層分離型浴用化粧料を振とうすることで均一に混合し、一層になったのを確認してから静置し、二層に完全に再分離するまでの時間を求めた。
[振とう混合直後の透明性]
二層分離型浴用化粧料を振とうすることで均一に混合して一層にし、その一層になった浴用化粧料の透明性について、5人のテスターが目視で以下の基準で評価し、評価結果はモニター全員の協議により決定した。
透明:一層になった浴用化粧料が全く白濁していない
微濁:一層になった浴用化粧料にわずかに白濁が見られる。
白濁:一層になった浴用化粧料に白濁が見られる。
二層分離型浴用化粧料を振とうすることで均一に混合して一層にし、その一層になった浴用化粧料の透明性について、5人のテスターが目視で以下の基準で評価し、評価結果はモニター全員の協議により決定した。
透明:一層になった浴用化粧料が全く白濁していない
微濁:一層になった浴用化粧料にわずかに白濁が見られる。
白濁:一層になった浴用化粧料に白濁が見られる。
[浴槽での乳化状態]
浴槽中の41℃、200Lの水に、振とうすることで混合して一層の状態になった二層分離型浴用化粧料30mLを投入した場合の浴槽の水の乳化状態について、5人のテスターが目視で以下の基準で評価し、評価結果はモニター全員の協議により決定した。浴用化粧料は、水中で乳化すると白濁し、乳化しないと、水面に油浮きが生じる。
〇:浴槽中の水が白濁しており、水面に油は浮いていない。
△:浴槽中の水は白濁しているが、水面に油の浮きが少し見られる。
×:浴槽中の水はわずかに白濁しているが、水面に油の浮きが多くみられる。
浴槽中の41℃、200Lの水に、振とうすることで混合して一層の状態になった二層分離型浴用化粧料30mLを投入した場合の浴槽の水の乳化状態について、5人のテスターが目視で以下の基準で評価し、評価結果はモニター全員の協議により決定した。浴用化粧料は、水中で乳化すると白濁し、乳化しないと、水面に油浮きが生じる。
〇:浴槽中の水が白濁しており、水面に油は浮いていない。
△:浴槽中の水は白濁しているが、水面に油の浮きが少し見られる。
×:浴槽中の水はわずかに白濁しているが、水面に油の浮きが多くみられる。
[乳化状態の安定性]
(1)平均乳化粒子径
浴槽中の41℃、200Lの水に、振とうすることで混合して一層の状態になった二層分離型浴用化粧料30mLを投入した場合において、乳化した浴槽の水における平均乳化粒子径をレーザー回析/散乱式粒子径分布測定(Partica LA-950V2/(株)堀場製作所)より測定した粒度分布における50%積算値を採用した。測定は、浴用化粧料を浴槽の水に投入した直後及び浴用化粧料を浴槽の水に投入して12時間経過後にそれぞれ行なった。
(1)平均乳化粒子径
浴槽中の41℃、200Lの水に、振とうすることで混合して一層の状態になった二層分離型浴用化粧料30mLを投入した場合において、乳化した浴槽の水における平均乳化粒子径をレーザー回析/散乱式粒子径分布測定(Partica LA-950V2/(株)堀場製作所)より測定した粒度分布における50%積算値を採用した。測定は、浴用化粧料を浴槽の水に投入した直後及び浴用化粧料を浴槽の水に投入して12時間経過後にそれぞれ行なった。
(2)平均乳化粒子径の比
浴用化粧料を浴槽の水に投入した直後の平均乳化粒子径に対する浴用化粧料を浴槽の水に投入して12時間経過後の平均乳化粒子径の比(浴槽の水に投入して12時間経過後の平均乳化粒子径/浴槽の水に投入した直後の平均乳化粒子径)を求めた。
浴用化粧料を浴槽の水に投入した直後の平均乳化粒子径に対する浴用化粧料を浴槽の水に投入して12時間経過後の平均乳化粒子径の比(浴槽の水に投入して12時間経過後の平均乳化粒子径/浴槽の水に投入した直後の平均乳化粒子径)を求めた。
(3)乳化状態の安定性の評価
上記平均乳化粒子径の比が1に近いほど、平均乳化粒子サイズの変動が少なく、乳化状態は安定であるということができる。そのため、以下のように評価した。
5:平均乳化粒子径の比が1.0以上1.1以下
4:平均乳化粒子径の比が1.1超1.2以下
3:平均乳化粒子径の比が1.2超1.4以下
2:平均乳化粒子径の比が1.4超1.6以下
1:平均乳化粒子径の比が1.6超
上記平均乳化粒子径の比が1に近いほど、平均乳化粒子サイズの変動が少なく、乳化状態は安定であるということができる。そのため、以下のように評価した。
5:平均乳化粒子径の比が1.0以上1.1以下
4:平均乳化粒子径の比が1.1超1.2以下
3:平均乳化粒子径の比が1.2超1.4以下
2:平均乳化粒子径の比が1.4超1.6以下
1:平均乳化粒子径の比が1.6超
Claims (9)
- 油剤(A)、多価アルコール(B)、水(C)及び2種以上のノニオン界面活性剤(D)を含む二層分離型浴用化粧料。
- 油剤(A)が、25℃で液状の炭化水素類、25℃で液状でありかつIOB値0.5以下の脂肪酸エステル及び25℃で液状でありかつIOB値0.5以下の高級アルコールからなる群から選択される少なくとも1種である請求項1に記載の二層分離型浴用化粧料。
- 多価アルコール(B)が、比重1.0以上であって、かつIOB値が1.5以上7以下である請求項1又は2に記載の二層分離型浴用化粧料。
- 多価アルコール(B)に対する油剤(A)の質量比が0.1~9である請求項1~3のいずれか1項に記載の二層分離型浴用化粧料。
- 混合により一層となった状態から、二層に再分離するまでの時間が、1時間未満である請求項1~4のいずれか1項に記載の二層分離型浴用化粧料。
- 二層分離型浴用化粧料100質量%中、水(C)の含有量が0.01~10質量%である請求項1~5のいずれか1項に記載の二層分離型浴用化粧料。
- ノニオン界面活性剤(D)が、HLB値が8以下であり、かつIOB値が0.8以下のノニオン界面活性剤(D1)を1種以上と、HLB値が8超であり、かつIOB値が0.8超のノニオン界面活性剤(D2)を1種以上とを含む請求項1~6のいずれか1項に記載の二層分離型浴用化粧料。
- 41℃、200Lの水に、混合して一層の状態になった二層分離型浴用化粧料30mLを投入した場合において、下記式(1)で表される平均乳化粒子径比が1.0~1.6である請求項1~7のいずれか1項に記載の二層分離型浴用化粧料。
平均乳化粒子径比=投入してから12時間後の二層分離型浴用化粧料の平均乳化粒子径/投入直後の二層分離型浴用化粧料の平均乳化粒子径 (1) - 混合により一層となった状態及び二層に分離した状態のいずれであっても、透明である請求項1~8のいずれか1項に記載の二層分離型浴用化粧料。
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JP2021069762A JP2022164337A (ja) | 2021-04-16 | 2021-04-16 | 二層分離型浴用化粧料 |
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-
2021
- 2021-04-16 JP JP2021069762A patent/JP2022164337A/ja active Pending
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GB2615404A (en) * | 2021-12-14 | 2023-08-09 | Henkel Ag & Co Kgaa | Two-phase hair conditioning spray |
GB2615404B (en) * | 2021-12-14 | 2024-01-10 | Henkel Ag & Co Kgaa | Two-phase hair conditioning spray |
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