JPH07165017A - 車両用エンジン始動装置 - Google Patents

車両用エンジン始動装置

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JPH07165017A
JPH07165017A JP31476493A JP31476493A JPH07165017A JP H07165017 A JPH07165017 A JP H07165017A JP 31476493 A JP31476493 A JP 31476493A JP 31476493 A JP31476493 A JP 31476493A JP H07165017 A JPH07165017 A JP H07165017A
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昌之 盛田
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博保 佐藤
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武俊 桜井
Tadashi Wakitani
忠志 脇谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの始動並びに盗難防止機能の解除を
メカニカルなイグニッションキーを利用せずに行うこと
ができて、車両発進のための準備操作を大幅に簡単化す
ること。 【構成】 シフトロック機構18はオートマチックトラ
ンスミッションがパーキングポジションから他のポジシ
ョンへシフトされること、つまり自動車の走行を禁止し
ている。制御回路5は、携帯形送信機1からの動作指令
信号Saを受信装置4を通じて受けたときには、所定の
始動条件が満たされていることを前提にスタータ回路を
形成してエンジンを始動させる。制御回路5は、このよ
うにエンジンが始動された状態で、フットブレーキスイ
ッチ21からのブレーキ信号S7の入力を含むシフト可
能条件が成立したときに、シフトロック機構18の電磁
ソレノイド19に通電して当該シフトロック機構18に
よるシフト禁止機能を無効化して、自動車を走行可能な
状態に切換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シフトロック機構を備
えた車両に付随して設けられる車両用エンジン始動装
置、特には車両用エンジンをイグニッションキーを利用
せずに始動させ得るようにした車両用エンジン始動装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般的な自動車においては、
メカニカルなイグニッションキーを利用してエンジンの
始動を行うように構成されているが、このような構成で
は、エンジン始動時においてイグニッションキーをキー
穴に差し込むことが不可欠の前提条件となるため、運転
者が実際に乗車した状態(若しくはドアを開けた状態)
でしかエンジン始動を行い得ず、例えばエンジンの暖機
運転を走行開始前に予め行っておく場合に不便になると
いう問題点があった。
【0003】このような問題点を解決できる装置とし
て、近年においては、運転者が携帯したリモコン端末を
利用してエンジンの始動制御を行い得るようにしたエン
ジン始動装置が考えられている。即ち、この車両用エン
ジン始動装置は、運転者が携帯したリモコン端末から電
波信号により送信されるエンジン始動用暗号信号を受信
する受信装置と、この受信装置が上記暗号信号を受信し
たときに、所定の安全条件(トランスミッションが走行
ポジションにないこと、パーキングブレーキが動作され
ていること、エンジンが既に始動されていないことなど
の条件)を満たしていることを前提にエンジンスタータ
モータの通電回路を形成する制御装置とを含んで構成さ
れており、従って、イグニッションキーを使用しなくて
もエンジンを始動させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車にお
いては、盗難防止のためのステアリングロック装置が設
けられているのが普通であるが、このステアリングロッ
ク装置のロック解除、つまり盗難防止機能の解除は、イ
グニッションキーにより行う構成となっているのが一般
的である。このため、従来構成のようなイグニッション
キーが不要なエンジン始動装置を設けた場合でも、イグ
ニッションキーを鍵穴に差し込んで回転させる操作が依
然として必要になるものであり、従って車両発進のため
の準備操作が面倒になるという問題点があった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、エンジンの始動並びに盗難防止機能
の解除をメカニカルなイグニッションキーを利用せずに
行うことができて、車両発進のための準備操作を大幅に
簡単化できるなどの効果を奏する車両用エンジン始動装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、オートマチックトランスミッションがパー
キングポジションにある状態で車輪をロックするパーキ
ング機構と、前記オートマチックトランスミッションが
パーキングポジションから他のポジションへシフトされ
ることを禁止するためのシフトロック機構とを備えた車
両に設けられるエンジン始動装置において、空中伝播信
号より成るエンジン始動用暗号信号及びエンジン停止用
暗号信号を受信するための受信装置と、この受信装置が
前記エンジン始動用暗号信号を受信したときに前記オー
トマチックトランスミッションがパーキングポジション
にあることを前提に前記車両用エンジンを始動させると
共に、このようなエンジン始動状態において少なくとも
車両用ブレーキ装置の動作を含むシフト可能条件が成立
したときに前記シフトロック機構によるシフト禁止機能
を無効化し、上記エンジン始動状態において前記受信装
置が前記エンジン停止用暗号信号を受信したときに前記
オートマチックトランスミッションがパーキングポジシ
ョンにあることを前提にエンジンを停止させる制御を行
う制御手段とを設ける構成としたものである。
【0007】
【作用】オートマチックトランスミッションがパーキン
グポジションにある状態では、パーキング機構が車輪を
ロックしているため、車両の走行(牽引なども含む)が
禁止された状態に保持されており、また、この状態で
は、オートマチックトランスミッションの他のポジショ
ンへのシフトがシフトロック機構により禁止されてい
る。このような状態から、受信装置がエンジン始動用暗
号信号を受信したときには、制御手段がオートマチック
トランスミッションがパーキングポジションにあること
を前提にエンジンを始動させるようになる。また、制御
手段は、上記のようにエンジンを始動させた状態におい
て、車両用ブレーキ装置の動作を含むシフト可能条件が
成立したときには、シフトロック機構によるシフト禁止
機能を無効化するようになる。従って、エンジン始動操
作をメカニカルなイグニッションキーを利用しなくても
行い得ると共に、オートマチックトランスミッションを
他のポジションへシフト可能な状態に自動的に切換え得
るものであり、総じて車両発進のための準備操作を大幅
に簡単化することができる。
【0008】また、上記のようにエンジン始動用暗号信
号によりエンジンが始動された状態から、受信装置がエ
ンジン停止用暗号信号を受信したときには、制御手段
は、オートマチックトランスミッションがパーキングポ
ジションにあることを前提にエンジンを停止させるよう
になる。従って、エンジンが停止された状態では、オー
トマチックトランスミッションが必ずパーキングポジシ
ョンにシフトされると共に、他のポジションへのシフト
がシフトロック機構により禁止されることになるから、
パーキング機構により車両の走行が禁止された状態が保
持されるようになり、盗難に対する安全性が確保される
ことになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を自動車用エンジン始動装置に
適用した一実施例について図面を参照しながら説明す
る。電気的構成を示す図1において、携帯形送信機1
は、自動車の運転者が携帯するものであり、その操作に
応じて、当該自動車のエンジンの始動及び停止を指令す
る所定コードの動作指令信号Sa(本発明でいうエンジ
ン始動用暗号信号に相当)及び停止指令信号Sb(本発
明でいうエンジン停止用暗号信号に相当)、上記自動車
が有する複数のドアロック機構2の解錠及び施錠指令す
るための所定コードの解錠指令信号Sc及び施錠指令信
号Sdを選択的に発生すると共に、その発生信号を空中
伝播信号例えば電波信号にて送信する構成となってい
る。
【0010】受信ユニット3は、自動車の車室内におけ
る電波受信状態の良好な場所に設置される受信装置4を
備えており、その受信装置4によって前記各指令信号S
a〜Sdを受信できるように構成されている。この受信
ユニット3は、上記受信装置4の他に、その受信装置4
が受信した各指令信号Sa〜Sdを受ける制御回路5
(本発明でいう制御手段に相当)と、この制御回路5に
より動作制御される複数個のリレー6〜10とを備えた
構成になっている。
【0011】この場合、ACCリレー6は、動作状態で
自動車のアクセサリ回路を車載バッテリのプラス電源端
子+B1に接続し、IGリレー7及び9は、動作状態で
自動車の2系統のイグニッション回路をプラス電源端子
+B1及び+B2に接続する構成となっている。また、
スタータリレー8及び10は、動作状態で図示しないエ
ンジン用スタータモータに通電するための2系統のスタ
ータ回路を前記プラス電源端子+B1及び+B2を通じ
て形成する構成となっている。
【0012】エンジン始動検知回路11は、エンジン回
転数及び点火装置の状態などに基づいてエンジンが正常
に始動されたか否かを検知するものであり、正常な始動
状態を検知したときには、前記制御回路5に対し始動信
号Sfを与えるようになっている。
【0013】パーキングブレーキスイッチ12は、自動
車のパーキングブレーキが動作位置にある状態でブレー
キ動作信号S1を発生し、シフトポジションスイッチ1
3は、自動車のオートマチックトランスミッションがパ
ーキングポジションにある状態でパーキング信号S2を
発生し、ボンネットスイッチ14は、自動車のボンネッ
トが閉鎖されている状態でボンネット閉鎖信号S3を発
生し、ドアロック検知スイッチ15は、自動車のドアロ
ック機構2が全て施錠状態にあるときにドアロック信号
S4を発生するもので、上記各信号S1〜S4はそれぞ
れ制御回路5に与えられるようになっている。
【0014】ドアカーテシスイッチ16は運転席ドアが
開放されたときにドア開放信号S5を発生し、着座スイ
ッチ17は運転席用座席に運転者が着座した状態で着座
検出信号S6を発生するものであり、それらの信号S5
及びS6も制御回路5に与えられるようになっている。
【0015】シフトロック機構18は、オートマチック
トランスミッションがパーキングポジションから他のポ
ジションへシフトされることを禁止する機能を備えた周
知構成のもので、電磁ソレノイド19の通電状態でのみ
他のポジションへのシフトを許容する構成となってい
る。尚、図示しないが、本実施例で対象とする自動車に
は、オートマチックトランスミッションがパーキングポ
ジションにある状態で車輪をロックする周知構成のパー
キング機構が設けられている。
【0016】上記シフトロック機構18用のECU(El
ectronic Control Unit )20は、前記シフトポジショ
ンスイッチ13からのパーキング信号S2と、自動車の
フットブレーキが動作されたときにオンするフットブレ
ーキスイッチ21(本発明でいう車両用ブレーキ装置に
相当)からのブレーキ信号S7と、前記制御回路5から
後述のように出力される通電許容信号Szを受けるよう
になっており、それら各信号S2、S7及びSzが同時
に入力された状態で電磁ソレノイド19に通電する構成
となっている。
【0017】制御回路5は、マイクロコンピュータを含
んで構成されたもので、上記のような各入力信号Sa〜
Sd、Sf、S1〜S6及び予め設定されたプログラム
に基づいて、前記ドアロック機構2、各リレー6〜10
の動作制御、並びに前記ECU20に対する通電許容信
号Szの出力制御を行うようになっており、以下におい
ては、上記制御回路5の制御内容並びにこれに関連した
部分の作用について図2のフローチャートに基づいて説
明する。
【0018】即ち、制御回路5は、携帯形送信機1から
の動作指令信号Sa、停止指令信号Sb、解錠指令信号
Sc、施錠指令信号Sd及びドアカーテシスイッチ16
からのドア開放信号S5の入力状態を順次判断するとい
う待機ループを形成する(ステップA1〜A5)。
【0019】携帯形送信機1からの動作指令信号Saを
受信装置4を通じて受けたとき(ステップA1で「YE
S」)には、始動信号Sfの入力の有無を判断すると共
に、ブレーキ動作信号S1、パーキング信号S2、ボン
ネット閉鎖信号S3、ドアロック信号S4が全て入力さ
れているか否かを判断する(ステップA6、A7)。こ
のとき、始動信号Sfが入力されていた場合若しくは上
記信号S1〜S4の何れかが入力停止されていた場合に
は、前記待機ループA1〜A5に戻るが、始動信号Sf
が入力停止され、且つブレーキ動作信号S1、パーキン
グ信号S2、ボンネット閉鎖信号S3、ドアロック信号
S4がすべて入力されていた場合には、エンジン始動ル
ーチンA8を実行した後に待機ループA1〜A5へ戻
る。
【0020】つまり、上記エンジン始動ルーチンA8
は、携帯形送信機1からの動作指令信号Saを受信した
状態時において、エンジンが既に始動されていないこ
と、パーキングブレーキが動作していること、オートマ
チックトランスミッションがパーキングポジションにあ
ること、自動車のボンネットが閉鎖されていること、ド
アロック機構2が全て施錠状態にあるという始動条件が
満たされていることを前提として実行されるもので、斯
かるエンジン始動ルーチンA8では、ACCリレー6及
びIGリレー7、9を順次動作させて自動車のアクセサ
リ回路及びイグニッション回路を形成した後に、スター
タリレー8、10を動作させてスタータ回路を形成する
ことによりエンジンを始動させる。
【0021】尚、エンジン始動ルーチンA8において
は、スタータ回路を形成した状態が所定の上限時間以上
継続されたときには、その通電路を一旦遮断し、しかる
後に一定時間が経過したときに上述のようなエンジン始
動動作を再実行することにより車載バッテリの異常な消
耗を抑制するようになってるが、このようなエンジン始
動動作を所定回数繰り返してもエンジンが始動しない場
合(始動信号Sfが入力されない場合)には、待機ルー
チンA1〜A5へ戻る。
【0022】また、上記エンジン始動ルーチンA8にお
いて、上述のようにしてエンジンが始動した場合(始動
信号Sfが入力された場合)には、スタータリレー8、
10を動作停止させると共に、ACCリレー6及びIG
リレー7、9の動作状態をそのまま維持して、エンジン
の回転を持続させる。
【0023】携帯形送信機1からの停止指令信号Sbを
受信装置4を通じて受けたとき(ステップA2で「YE
S」)には、始動信号Sfの入力の有無を判断し(ステ
ップA9)、始動信号Sfが入力停止されていた場合に
は待機ループA1〜A5へ戻るが、始動信号Sfが入力
されていた場合(つまりエンジンが動作されていた場
合)には、パーキング信号S2の入力の有無を判断する
(ステップA10)。パーキング信号S2が入力されて
いなかった場合には、待機ループA1〜A5へ戻るが、
入力されていた場合にはエンジン停止ルーチンA11を
実行する。
【0024】つまり、上記エンジン停止ルーチンA11
は、携帯形送信機1からの停止指令信号Sbを受信した
状態時において、エンジンが始動されていること、オー
トマチックトランスミッションがパーキングポジション
へシフトされていることを前提として実行されるもの
で、斯かるエンジン停止ルーチンA11では、ACCリ
レー6及びIGリレー7、9を動作停止させて自動車の
アクセサリ回路及びイグニッション回路を遮断すること
によりエンジンを停止させる。
【0025】このエンジン停止ルーチンA11の実行後
には、後述するロック解除フラグRFを「0」にリセッ
ト(初期化)するステップA12、通電許容信号Szを
出力停止するステップA13を順次実行した後に待機ル
ープA1〜A5へ戻る。
【0026】携帯形送信機1からの解錠指令信号Scを
受信装置4を通じて受けたとき(ステップA3で「YE
S」)には、ドアロック機構2の解錠動作を行い(ステ
ップA14)、この後に前記ロック解除フラグRFを
「1」にセットするステップA15を実行して待機ルー
プA1〜A5へ戻る。
【0027】携帯形送信機1からの施錠指令信号Sdを
受信装置4を通じて受けたとき(ステップA4で「YE
S」)には、ドアロック機構2の施錠動作を行い(ステ
ップA16)、この後にロック解除フラグRFをリセッ
トするステップA17、通電許容信号Szを出力停止す
るステップA18を順次実行した後に待機ループA1〜
A5へ戻る。
【0028】ドアカーテシスイッチ16からのドア開放
信号S5を受けたとき(ステップA5で「YES」)に
は、着座スイッチ17からの着座検出信号S6及びエン
ジン始動検知回路11からの始動信号Sfの入力の有無
を順次判断し(ステップA19、A20)、それらの信
号S6、Sfが入力されていない状態では待機ループA
1〜A5へ戻るが、両信号S6、Sfが共に入力されて
いた場合、つまり前述したように動作指令信号Saによ
ってエンジンが始動された状態において運転席への乗車
状態が検出された場合には、前記ロック解除フラグRF
が「1」か否かを判断する(ステップA21)。
【0029】ロック解除フラグRFが「0」の場合には
待機ループA1〜A5へ戻るが、そのフラグRFが
「1」の場合、つまり前述のような解錠指令信号Scに
よるドアロック機構2の解錠動作が行われていた場合に
は、動作許容信号Szの出力を開始するステップA22
を実行した後に待機ループA1〜A5へ戻る。
【0030】要するに、制御回路5において上述のよう
な制御が行われる結果、次に述べるような作用・効果が
得られることになる。即ち、オートマチックトランスミ
ッションがパーキングポジションにある状態では、図示
しないパーキング機構が車輪をロックしているため、自
動車の走行(牽引なども含む)が禁止された状態に保持
されており、また、オートマチックトランスミッション
の他のポジションへのシフトがシフトロック機構18に
より禁止されている。
【0031】このような状態から、受信装置4が携帯形
送信機1からの動作指令信号Saを受信したときには、
オートマチックトランスミッションがパーキングポジシ
ョンにあることを含む所定の始動条件が満たされている
ことを前提にエンジンが始動される。また、受信装置4
が携帯形送信機1からの停止指令信号Sbを受信したと
きには、オートマチックトランスミッションがパーキン
グポジションへシフトされていることを含む所定の停止
条件が満たされていることを前提にエンジンが停止され
る。さらに、受信装置4が携帯形送信機1からの解錠指
令信号Sc或いは施錠指令信号Sdを受信した各場合に
は、ドアロック機構2の解錠或いは施錠動作が行われ
る。
【0032】特に、上記のようにエンジンが始動された
状態において、運転席への乗車状態が検出された場合に
は、ドアロック機構2の解錠が前述のような携帯形送信
機1からの解錠指令信号Scにより行われていたときの
み、制御回路5からシフトロック機構18側のECU2
0に動作許容信号Szが与えられる。
【0033】すると、ECU20は、その動作許容信号
Szの入力状態において、シフトポジションスイッチ1
3からのパーキング信号S2と、フットブレーキスイッ
チ21からのブレーキ信号S7が同時に与えられた場合
にシフトロック機構18の電磁ソレノイド19に通電す
るようになり、これに伴いオートマチックトランスミッ
ションをパーキングポジションから他のポジションへシ
フトすることが可能になる。
【0034】つまり、エンジン始動状態においては、携
帯形送信機1からの解錠指令信号Scによるドアロック
機構2の解錠操作、運転席への乗車及びフットブレーキ
の踏み込み操作が行われるというシフト可能条件が成立
したときのみ、シフトロック機構18によるシフト禁止
機能が無効化されて自動車を走行可能な状態に切換えら
れるものである。尚、オートマチックトランスミッショ
ンがパーキングポジションから他のポジションへシフト
されたときには、シフトポジションスイッチ13からの
パーキング信号S2が消失するから、ECU20は電磁
ソレノイド19に対する通電を停止するようになる。
【0035】以上の結果、エンジン始動操作をメカニカ
ルなイグニッションキーを利用しなくても行い得ると共
に、シフトロック機構18による盗難防止機能の解除操
作も上記イグニッションキーを利用しなくても自動的に
行い得るものであり、総じて自動車発進のための準備操
作を大幅に簡単化できるようになる。しかも、この場合
においては、上記のようなエンジン始動及びドアロック
機構2の解錠を遠隔操作により指令するための携帯形送
信機1は、本来的には自動車の運転者が保持するもので
あるから、セキュリティ上の不安が増すことはない。
【0036】また、エンジンの停止は、オートマチック
トランスミッションがパーキングポジションへシフトさ
れた状態でのみ可能な構成となっているから、エンジン
が停止された状態では、オートマチックトランスミッシ
ョンが必ずパーキングポジションに存するようになると
共に、他のポジションへのシフトがシフトロック機構1
8により禁止されることになるから、パーキング機構に
より自動車の走行(牽引なども含む)が禁止された状態
が保持されるようになり、盗難に対する安全性が確保さ
れることになる。さらに、このように盗難に対する安全
性が確保される結果、従来必要であったステアリングロ
ック装置を不要にすることが可能となってコストの低減
を実現できるようになる。
【0037】尚、上記実施例では、運転席への乗車状態
の検出する機能を付加する構成としたが、このような機
能は必要に応じて設ければ良く、また、動作許容信号S
zを出力するときの前提条件として、ドアロック機構2
の解錠が携帯形送信機1からの解錠指令信号Scにより
行われたことを加えるようにしたが、このような条件も
必要に応じて付加すれば良いものである。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば以上の説明によって明ら
かなように、空中伝播信号より成るエンジン始動用暗号
信号の受信に応じてエンジンの始動を行うと共に、シフ
トロック機構を利用して車両盗難を防止する機能を得る
などの構成としたから、エンジンの始動並びに盗難防止
機能の解除をメカニカルなイグニッションキーを利用せ
ずに行うことができて、車両発進のための準備操作を大
幅に簡単化できると共に、コスト低減を図りながらセキ
ュリティの向上を実現できるという優れた効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気的構成図
【図2】制御内容を示すフローチャート
【符号の説明】
図面中、1は携帯形送信機、2はドアロック機構、3は
受信ユニット、4は受信装置、5は制御回路(制御手
段)、13はシフトポジションスイッチ、18はシフト
ロック機構、19は電磁ソレノイド、20はECU、2
1はフットブレーキスイッチ(車両用ブレーキ装置)を
示す。
フロントページの続き (72)発明者 桜井 武俊 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 脇谷 忠志 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オートマチックトランスミッションがパ
    ーキングポジションにある状態で車輪をロックするパー
    キング機構と、前記オートマチックトランスミッション
    がパーキングポジションから他のポジションへシフトさ
    れることを禁止するためのシフトロック機構とを備えた
    車両に設けられるエンジン始動装置において、 空中伝播信号より成るエンジン始動用暗号信号及びエン
    ジン停止用暗号信号を受信するための受信装置と、 この受信装置が前記エンジン始動用暗号信号を受信した
    ときに前記オートマチックトランスミッションがパーキ
    ングポジションにあることを前提に前記車両用エンジン
    を始動させると共に、このようなエンジン始動状態にお
    いて少なくとも車両用ブレーキ装置の動作を含むシフト
    可能条件が成立したときに前記シフトロック機構による
    シフト禁止機能を無効化し、上記エンジン始動状態にお
    いて前記受信装置が前記エンジン停止用暗号信号を受信
    したときに前記オートマチックトランスミッションがパ
    ーキングポジションにあることを前提にエンジンを停止
    させる制御を行う制御手段とを設けたことを特徴とする
    車両用エンジン始動装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6445084B1 (en) 1998-08-28 2002-09-03 Daimlerchrysler Ag Immobilizing device for a motor vehicle
KR100901292B1 (ko) * 2007-12-07 2009-06-09 현대자동차주식회사 버튼시동 차량의 시프트락 제어시스템
JP2011074981A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Jatco Ltd シフトバイワイヤ式車両の制御装置

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JP2011074981A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Jatco Ltd シフトバイワイヤ式車両の制御装置

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