JPH07164838A - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
重荷重用空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH07164838A JPH07164838A JP5312147A JP31214793A JPH07164838A JP H07164838 A JPH07164838 A JP H07164838A JP 5312147 A JP5312147 A JP 5312147A JP 31214793 A JP31214793 A JP 31214793A JP H07164838 A JPH07164838 A JP H07164838A
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- bead
- tire
- steel cord
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- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
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- B60C15/06—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
- B60C15/0628—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead comprising a bead reinforcing layer
- B60C15/0653—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead comprising a bead reinforcing layer with particular configuration of the cords in the respective bead reinforcing layer
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
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- B60C15/0635—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead comprising a bead reinforcing layer using chippers between the carcass layer and chafer rubber wrapped around the bead
-
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- B60C15/0653—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead comprising a bead reinforcing layer with particular configuration of the cords in the respective bead reinforcing layer
- B60C2015/0675—Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead comprising a bead reinforcing layer with particular configuration of the cords in the respective bead reinforcing layer characterised by the course of the cords, e.g. undulated or sinusoidal
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 重荷重用空気入りラジアルタイヤのビード部
の耐久性をさらに向上させる。 【構成】 ワイヤーチェーファー24のスチールコード
26は、ラジアル方向に対する傾斜角度をαとしたとき
に、ワイヤーチェーファー端部においてα=0°〜10
°、ビードコア12近傍においてα=45°〜80°と
する。ワイヤーチェーファー端部においてスチールコー
ド26とカーカスコードとの交差角が小さくなるので、
ワイヤーチェーファー24内側端からのセパレーション
を抑制できる。このためワイヤーチェーファー24内側
端の高さを高くしてビード部の変形を従来よりも抑える
ことができ、これに伴ってワイヤーチェーファー24外
側端からのセパレーションがさらに抑制され、結果とし
てビード部の耐久性が従来よりも向上する。
の耐久性をさらに向上させる。 【構成】 ワイヤーチェーファー24のスチールコード
26は、ラジアル方向に対する傾斜角度をαとしたとき
に、ワイヤーチェーファー端部においてα=0°〜10
°、ビードコア12近傍においてα=45°〜80°と
する。ワイヤーチェーファー端部においてスチールコー
ド26とカーカスコードとの交差角が小さくなるので、
ワイヤーチェーファー24内側端からのセパレーション
を抑制できる。このためワイヤーチェーファー24内側
端の高さを高くしてビード部の変形を従来よりも抑える
ことができ、これに伴ってワイヤーチェーファー24外
側端からのセパレーションがさらに抑制され、結果とし
てビード部の耐久性が従来よりも向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラック、バス等の重
荷重車両に用いられる重荷重用空気入りラジアルタイヤ
に係り、特にビード部の耐久性が高く、更生使用に好適
な重荷重用空気入りラジアルタイヤに関する。
荷重車両に用いられる重荷重用空気入りラジアルタイヤ
に係り、特にビード部の耐久性が高く、更生使用に好適
な重荷重用空気入りラジアルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】重荷重用空気入りラジアルタイヤでは、
ビード部の倒れ込み変形を少なくしてビード部の耐久性
を上げるためにワイヤーチェーファーが用いられてい
る。
ビード部の倒れ込み変形を少なくしてビード部の耐久性
を上げるためにワイヤーチェーファーが用いられてい
る。
【0003】図7に示すように、従来のワイヤーチェー
ファー100は、ラジアル方向(矢印B方向)に対して
一定の角度αで傾斜した直線状のスチールコード102
を有している。ワイヤーチェーファー100の巻き上げ
高さhとビード部の倒れ込み変形量との関係は、図8の
グラフに示すようになっており、巻き上げ高さhを高く
することによってビード部の倒れ込み変形量を小さくで
きることが分かる。
ファー100は、ラジアル方向(矢印B方向)に対して
一定の角度αで傾斜した直線状のスチールコード102
を有している。ワイヤーチェーファー100の巻き上げ
高さhとビード部の倒れ込み変形量との関係は、図8の
グラフに示すようになっており、巻き上げ高さhを高く
することによってビード部の倒れ込み変形量を小さくで
きることが分かる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワイヤ
ーチェーファー100の巻き上げ高さhをある程度より
も大きくすると、ワイヤーチェーファー100の内側巻
き上げ端100Aからの故障(セパレーション)が支配
的となり、図9のグラフに示すように、ビード部の耐久
性が落ちてしまうという不具合がある。
ーチェーファー100の巻き上げ高さhをある程度より
も大きくすると、ワイヤーチェーファー100の内側巻
き上げ端100Aからの故障(セパレーション)が支配
的となり、図9のグラフに示すように、ビード部の耐久
性が落ちてしまうという不具合がある。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、ワイヤーチェ
ーファーの端部からのセパレーション発生を抑えてビー
ド部の耐久性をさらに向上させることのできる重荷重用
空気入りラジアルタイヤを提供することが目的である。
ーファーの端部からのセパレーション発生を抑えてビー
ド部の耐久性をさらに向上させることのできる重荷重用
空気入りラジアルタイヤを提供することが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記事実に鑑
みてなされたものであって、ビードコアと、前記ビード
コアの周りを折り返して係止されるラジアル配列コード
よりなるカーカスプライと、前記カーカスプライの折り
返し部に沿ってこれを補強する複数本のスチールコード
を並べてなるワイヤーチェーファーと、を有する重荷重
用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ワイヤーチェ
ーファーのラジアル方向に対する前記スチールコードの
傾斜角度をαとしたときに、ワイヤーチェーファー端部
においてはα=0°〜10°、ビードコア近傍において
はα=45°〜80°とし、両者間においては滑らかに
αが変化して、スチールコードがS字状曲線をなすこと
を特徴としている。
みてなされたものであって、ビードコアと、前記ビード
コアの周りを折り返して係止されるラジアル配列コード
よりなるカーカスプライと、前記カーカスプライの折り
返し部に沿ってこれを補強する複数本のスチールコード
を並べてなるワイヤーチェーファーと、を有する重荷重
用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記ワイヤーチェ
ーファーのラジアル方向に対する前記スチールコードの
傾斜角度をαとしたときに、ワイヤーチェーファー端部
においてはα=0°〜10°、ビードコア近傍において
はα=45°〜80°とし、両者間においては滑らかに
αが変化して、スチールコードがS字状曲線をなすこと
を特徴としている。
【0007】
【作用】本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤによ
れば、タイヤラジアル方向に対するワイヤーチェーファ
ーのスチールコードの傾斜角度αが、ワイヤーチェーフ
ァーの幅方向端部において0°〜10°と小さくされ、
また、ビードコア近傍においてはスチールコードの傾斜
角度αがタイヤのラジアル方向に対して45°〜80°
と大きくされているので、傾斜角度αが大きくされた部
分によってラジアル方向に延びたカーカスコードとなす
交差角が大きくなってビード部の倒れ込み変形を抑制す
ることができ、傾斜角度αが小さくされた端部において
はワイヤーチェーファーの端部とカーカスプライとの間
で生じる層間剪断歪が低く抑えられるので、ここから生
じるセパレーションを防止することができる。
れば、タイヤラジアル方向に対するワイヤーチェーファ
ーのスチールコードの傾斜角度αが、ワイヤーチェーフ
ァーの幅方向端部において0°〜10°と小さくされ、
また、ビードコア近傍においてはスチールコードの傾斜
角度αがタイヤのラジアル方向に対して45°〜80°
と大きくされているので、傾斜角度αが大きくされた部
分によってラジアル方向に延びたカーカスコードとなす
交差角が大きくなってビード部の倒れ込み変形を抑制す
ることができ、傾斜角度αが小さくされた端部において
はワイヤーチェーファーの端部とカーカスプライとの間
で生じる層間剪断歪が低く抑えられるので、ここから生
じるセパレーションを防止することができる。
【0008】なお、ワイヤーチェーファーの幅方向両端
部でスチールコードの傾斜角度αが0°〜10°よりも
大きくなると、カーカスプライとの層間剪断歪が大きく
なってセパレーションが発生し易くなり、ビードコア近
傍においてスチールコードの傾斜角度αが45°未満と
なるとビード部の変形抑制効果が少なくなるため好まし
くない。
部でスチールコードの傾斜角度αが0°〜10°よりも
大きくなると、カーカスプライとの層間剪断歪が大きく
なってセパレーションが発生し易くなり、ビードコア近
傍においてスチールコードの傾斜角度αが45°未満と
なるとビード部の変形抑制効果が少なくなるため好まし
くない。
【0009】また、ビードコア近傍においてスチールコ
ードの傾斜角度αが80°を越えるようにすると、スチ
ールコードの間隔が狭くなりすぎて(場合によっては重
なりあう)ワイヤーチェーファーを製造し難くなる。
ードの傾斜角度αが80°を越えるようにすると、スチ
ールコードの間隔が狭くなりすぎて(場合によっては重
なりあう)ワイヤーチェーファーを製造し難くなる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例に係る重荷重用空気入りラ
ジアルタイヤ(タイヤサイズ11R22.5)10を図
1乃至図3にしたがって説明する。
ジアルタイヤ(タイヤサイズ11R22.5)10を図
1乃至図3にしたがって説明する。
【0011】図1に示すように、重荷重用空気入りラジ
アルタイヤ10は、一対のビードコア12(図1では片
方のみ図示)と、一対のビードコア12にトロイド状に
跨がるカーカスプライ14を有している。カーカスプラ
イ14はラジアル方向に延びるカーカスプライコードを
有している。
アルタイヤ10は、一対のビードコア12(図1では片
方のみ図示)と、一対のビードコア12にトロイド状に
跨がるカーカスプライ14を有している。カーカスプラ
イ14はラジアル方向に延びるカーカスプライコードを
有している。
【0012】カーカスプライ14の半径方向外側には、
複数層からなるベルト16が配置され、ベルト16の半
径方向外側にはトレッドゴム18が配置されている。
複数層からなるベルト16が配置され、ベルト16の半
径方向外側にはトレッドゴム18が配置されている。
【0013】カーカスプライ14のタイヤ幅方向両端部
は、本実施例ではタイヤ軸方向に沿った断面形状が略6
角形とされたビードコア12の周りにタイヤ幅方向内側
から外側へ向けて折り返されている。
は、本実施例ではタイヤ軸方向に沿った断面形状が略6
角形とされたビードコア12の周りにタイヤ幅方向内側
から外側へ向けて折り返されている。
【0014】カーカスプライ14のボディー部14Aと
折り返し部14Bとに囲まれる区域内には、ビード部2
0の高い剛性を保つためのスティフナー22が配設され
ている。スティフナー22は、タイヤ半径方向外方(矢
印A方向)へ向けて肉厚が漸減されている。
折り返し部14Bとに囲まれる区域内には、ビード部2
0の高い剛性を保つためのスティフナー22が配設され
ている。スティフナー22は、タイヤ半径方向外方(矢
印A方向)へ向けて肉厚が漸減されている。
【0015】ビード部20の内部には、カーカスプライ
14のビードコア12側とは反対側にワイヤーチェーフ
ァー24が隣接配置されている。ワイヤーチェーファー
24は、所定間隔で並べられた複数本のスチールコード
をゴムコーティングゴムしたものである。
14のビードコア12側とは反対側にワイヤーチェーフ
ァー24が隣接配置されている。ワイヤーチェーファー
24は、所定間隔で並べられた複数本のスチールコード
をゴムコーティングゴムしたものである。
【0016】ワイヤーチェーファー24のタイヤ幅方向
外側巻き上げ端24Aは、カーカスプライ14の折り返
し端14Cの位置よりも低い位置にあり、ワイヤーチェ
ーファー24のタイヤ幅方向内側巻き上げ端24Bはタ
イヤ幅方向外側巻き上げ端24Aよりも若干高い位置に
ある。
外側巻き上げ端24Aは、カーカスプライ14の折り返
し端14Cの位置よりも低い位置にあり、ワイヤーチェ
ーファー24のタイヤ幅方向内側巻き上げ端24Bはタ
イヤ幅方向外側巻き上げ端24Aよりも若干高い位置に
ある。
【0017】図2に展開図で示すように、タイヤのラジ
アル方向(矢印B方向)に対するワイヤーチェーファー
24のスチールコード26の傾斜角度αは、ワイヤーチ
ェーファー24の幅をL、ワイヤーチェーファーの幅方
向(矢印B方向)一端部からのラジアル方向(矢印B方
向)に沿った幅方向位置をX、ラジアル方向に対するス
チールコード26の傾斜角度をαとしたときに、X=0
及びLにおいてはα=0°〜10°、ビードコア12近
傍に位置することになるX=1/3L〜X=2/3Lに
おいてはα=45°(X=1/3L)〜80°(X=1
/2L)〜45°(X=2/3L)とされ、更にX=0
からX=1/2Lにかけてαが増大し、X=1/2Lか
らX=Lにかけてαが減少している(図3参照)。
アル方向(矢印B方向)に対するワイヤーチェーファー
24のスチールコード26の傾斜角度αは、ワイヤーチ
ェーファー24の幅をL、ワイヤーチェーファーの幅方
向(矢印B方向)一端部からのラジアル方向(矢印B方
向)に沿った幅方向位置をX、ラジアル方向に対するス
チールコード26の傾斜角度をαとしたときに、X=0
及びLにおいてはα=0°〜10°、ビードコア12近
傍に位置することになるX=1/3L〜X=2/3Lに
おいてはα=45°(X=1/3L)〜80°(X=1
/2L)〜45°(X=2/3L)とされ、更にX=0
からX=1/2Lにかけてαが増大し、X=1/2Lか
らX=Lにかけてαが減少している(図3参照)。
【0018】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例の重荷重用空気入りラジアルタイヤ10は、ワ
イヤーチェーファー24の幅方向端部において、スチー
ルコード26の傾斜角度αが小さく設定されているの
で、ラジアル方向に延びたカーカスコードとなす交差角
が小さくなってワイヤーチェーファー24の端部とカー
カスプライ14との間で生じる層間剪断歪が抑えられ
る。一方、ワイヤーチェーファー24の幅方向中間部で
は、スチールコード26の傾斜角αが大きく設定されて
いるので、ラジアル方向に延びたカーカスコードとなす
交差角が大きくなってビード部20の剛性を向上させる
ことができる。
本実施例の重荷重用空気入りラジアルタイヤ10は、ワ
イヤーチェーファー24の幅方向端部において、スチー
ルコード26の傾斜角度αが小さく設定されているの
で、ラジアル方向に延びたカーカスコードとなす交差角
が小さくなってワイヤーチェーファー24の端部とカー
カスプライ14との間で生じる層間剪断歪が抑えられ
る。一方、ワイヤーチェーファー24の幅方向中間部で
は、スチールコード26の傾斜角αが大きく設定されて
いるので、ラジアル方向に延びたカーカスコードとなす
交差角が大きくなってビード部20の剛性を向上させる
ことができる。
【0019】したがって、本実施例の重荷重用空気入り
ラジアルタイヤ10は、ワイヤーチェーファー24の内
側端部24Bからのセパレーションを抑制しつつ内側端
部24Bの高さを従来よりも高くし、ビード部20の倒
れ込み抑制効果を大きくしてワイヤーチェーファー24
の外側端部24Aからのセパレーションの抑制効果を更
に高めることができ、ビード部20の耐久性を大幅に向
上させることが可能となる。 (試験例)ワイヤーチェーファー端部でのスチールコー
ドの傾斜角度αとビード耐久性(ワイヤーチェーファー
端からのセパレーション)との関係を図4に、ワイヤー
チェーファーの幅方向中央部(X=1/3L〜2/3
L)でのスチールコードの傾斜角度αとビード部倒れ込
み抑制効果との関係を調べた結果を図5に示す。
ラジアルタイヤ10は、ワイヤーチェーファー24の内
側端部24Bからのセパレーションを抑制しつつ内側端
部24Bの高さを従来よりも高くし、ビード部20の倒
れ込み抑制効果を大きくしてワイヤーチェーファー24
の外側端部24Aからのセパレーションの抑制効果を更
に高めることができ、ビード部20の耐久性を大幅に向
上させることが可能となる。 (試験例)ワイヤーチェーファー端部でのスチールコー
ドの傾斜角度αとビード耐久性(ワイヤーチェーファー
端からのセパレーション)との関係を図4に、ワイヤー
チェーファーの幅方向中央部(X=1/3L〜2/3
L)でのスチールコードの傾斜角度αとビード部倒れ込
み抑制効果との関係を調べた結果を図5に示す。
【0020】図4に示す試験結果から、ワイヤーチェー
ファー端部のスチールコードの傾斜角度αは0°〜10
°の範囲内とすることがビード部の故障を抑制する点で
望ましいことが分かる。
ファー端部のスチールコードの傾斜角度αは0°〜10
°の範囲内とすることがビード部の故障を抑制する点で
望ましいことが分かる。
【0021】また、図5に示す試験結果から、ワイヤー
チェーファーの幅方向中央部でのスチールコードの傾斜
角度αは45°以上とすることがビード部倒れ込み抑制
効果を十分に発揮するには必要であることが分かる。
チェーファーの幅方向中央部でのスチールコードの傾斜
角度αは45°以上とすることがビード部倒れ込み抑制
効果を十分に発揮するには必要であることが分かる。
【0022】さらに、本発明の適用された図1に示す構
造の重荷重用空気入りラジアルタイヤと従来例の重荷重
用空気入りラジアルタイヤとを用意し、ワイヤーチェー
ファーの高さhとビード部耐久性との関係を調べた。ビ
ード部耐久性試験は室内のドラム試験機にて行い、ビー
ド部の内部にセパレーションが生じてタイヤが変形した
時点の走行距離を比較した。
造の重荷重用空気入りラジアルタイヤと従来例の重荷重
用空気入りラジアルタイヤとを用意し、ワイヤーチェー
ファーの高さhとビード部耐久性との関係を調べた。ビ
ード部耐久性試験は室内のドラム試験機にて行い、ビー
ド部の内部にセパレーションが生じてタイヤが変形した
時点の走行距離を比較した。
【0023】本発明の適用された重荷重用空気入りラジ
アルタイヤは、ワイヤーチェーファー24のスチールコ
ード26の傾斜角度αが、両端部(X=0及びL)で0
°、ビードコア12近傍に位置する中央部(X=1/2
L)で60°に設定されている。一方、従来の重荷重用
空気入りラジアルタイヤは、図7に示すように、ワイヤ
ーチェーファー24のスチールコード26の傾斜角度α
が60°で一定しているものである。
アルタイヤは、ワイヤーチェーファー24のスチールコ
ード26の傾斜角度αが、両端部(X=0及びL)で0
°、ビードコア12近傍に位置する中央部(X=1/2
L)で60°に設定されている。一方、従来の重荷重用
空気入りラジアルタイヤは、図7に示すように、ワイヤ
ーチェーファー24のスチールコード26の傾斜角度α
が60°で一定しているものである。
【0024】試験結果は図6に示すグラフに示す通りで
あり、スチールコードの傾斜角度αが一定のワイヤーチ
ェーファーを有するタイヤでは、ワイヤーチェーファー
の内側端部の高さを高くして行くと、ある高さでビード
部耐久性の最大値を迎え、その後にビード部耐久性が低
下して行くが、本発明の適用されたタイヤでは、従来タ
イヤよりもワイヤーチェーファーの内側端部の高さを高
くして、ビード部耐久性を更に高くすることができてい
る。
あり、スチールコードの傾斜角度αが一定のワイヤーチ
ェーファーを有するタイヤでは、ワイヤーチェーファー
の内側端部の高さを高くして行くと、ある高さでビード
部耐久性の最大値を迎え、その後にビード部耐久性が低
下して行くが、本発明の適用されたタイヤでは、従来タ
イヤよりもワイヤーチェーファーの内側端部の高さを高
くして、ビード部耐久性を更に高くすることができてい
る。
【0025】詳述すると、ビード部の耐久性が最大にな
るまではワイヤーチェファーの外側端部からのセパレー
ションによってビード部の耐久性が支配されている(ワ
イヤーチェーファーの内側端部の高さが低い場合には、
ビード部の倒れ込み抑制効果が少ないため、ワイヤーチ
ェーファーの外側端部からセパレーションが発生す
る)。
るまではワイヤーチェファーの外側端部からのセパレー
ションによってビード部の耐久性が支配されている(ワ
イヤーチェーファーの内側端部の高さが低い場合には、
ビード部の倒れ込み抑制効果が少ないため、ワイヤーチ
ェーファーの外側端部からセパレーションが発生す
る)。
【0026】また、ビード部の耐久性が最大値を越えて
低下しているところは、ワイヤーチェファーの内側端部
からのセパレーションによってビード耐久性が支配され
ている(ワイヤーチェーファーの内側端部の高さが高く
なると、ビード部の倒れ込み抑制効果が大きくなるが、
カーカスプライ14のコードとの剪断歪が大きくなるた
め、ワイヤーチェーファーの内側端部からセパレーショ
ンが発生する)。
低下しているところは、ワイヤーチェファーの内側端部
からのセパレーションによってビード耐久性が支配され
ている(ワイヤーチェーファーの内側端部の高さが高く
なると、ビード部の倒れ込み抑制効果が大きくなるが、
カーカスプライ14のコードとの剪断歪が大きくなるた
め、ワイヤーチェーファーの内側端部からセパレーショ
ンが発生する)。
【0027】
【発明の効果】本発明の重荷重用空気入りラジアルタイ
ヤは上記構成としたので、ワイヤーチェーファーの端部
からのセパレーションを抑制し、ビード部の耐久性を従
来よりも向上できるという優れた効果を有する。
ヤは上記構成としたので、ワイヤーチェーファーの端部
からのセパレーションを抑制し、ビード部の耐久性を従
来よりも向上できるという優れた効果を有する。
【図1】本発明の一実施例に係る重荷重用空気入りラジ
アルタイヤの子午線断面図である。
アルタイヤの子午線断面図である。
【図2】図1に示すワイヤーチェーファーの展開図であ
る。
る。
【図3】ワイヤーチェーファーの幅位置とスチールコー
ドの傾斜角度との関係を示すグラフである。
ドの傾斜角度との関係を示すグラフである。
【図4】ワイヤーチェーファーの端部におけるスチール
コードの傾斜角度とビード部耐久性との関係を示すグラ
フである。
コードの傾斜角度とビード部耐久性との関係を示すグラ
フである。
【図5】ワイヤーチェーファーの中間部におけるスチー
ルコードの傾斜角度とビード部耐久性との関係を示すグ
ラフである。
ルコードの傾斜角度とビード部耐久性との関係を示すグ
ラフである。
【図6】従来タイヤ及び本発明タイヤにおけるワイヤー
チェーファーの内側端部の高さとビード部耐久性との関
係を示すグラフである。
チェーファーの内側端部の高さとビード部耐久性との関
係を示すグラフである。
【図7】従来のワイヤーチェーファーの展開図である。
【図8】巻き上げ高さhとビード部の倒れ込み変形量と
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
【図9】巻き上げ高さhとビード部の耐久性との関係を
示すグラフである。
示すグラフである。
10 重荷重用空気入りラジアルタイヤ 12 ビードコア 14 カーカスプライ 24 ワイヤーチェーファー 26 スチールコード
Claims (1)
- 【請求項1】 ビードコアと、 前記ビードコアの周りを折り返して係止されるラジアル
配列コードよりなるカーカスプライと、 前記カーカスプライの折り返し部に沿ってこれを補強す
る複数本のスチールコードを並べてなるワイヤーチェー
ファーと、を有する重荷重用空気入りラジアルタイヤに
おいて、 前記ワイヤーチェーファーのラジアル方向に対する前記
スチールコードの傾斜角度をαとしたときに、ワイヤー
チェーファー端部においてはα=0°〜10°、ビード
コア近傍においてはα=45°〜80°とし、両者間に
おいては滑らかにαが変化して、スチールコードがS字
状曲線をなすことを特徴とする重荷重用空気入りラジア
ルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5312147A JPH07164838A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5312147A JPH07164838A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07164838A true JPH07164838A (ja) | 1995-06-27 |
Family
ID=18025819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5312147A Pending JPH07164838A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH07164838A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007015341A1 (ja) * | 2005-08-02 | 2007-02-08 | Bridgestone Corporation | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
US20130240108A1 (en) * | 2012-03-19 | 2013-09-19 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | Pneumatic radial tire |
EP3281808A1 (en) * | 2016-08-08 | 2018-02-14 | Hankook Tire Co., Ltd. | A tire having chafer structure for enhancing bead endurance |
-
1993
- 1993-12-13 JP JP5312147A patent/JPH07164838A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US8002007B2 (en) | 2005-08-02 | 2011-08-23 | Bridgestone Corporation | Pneumatic radial tire for heavy loads |
JP4856076B2 (ja) * | 2005-08-02 | 2012-01-18 | 株式会社ブリヂストン | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
US20130240108A1 (en) * | 2012-03-19 | 2013-09-19 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | Pneumatic radial tire |
DE102013102472A1 (de) | 2012-03-19 | 2013-09-19 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | Radialluftreifen |
JP2013193547A (ja) * | 2012-03-19 | 2013-09-30 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りラジアルタイヤ |
US8967214B2 (en) | 2012-03-19 | 2015-03-03 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | Pneumatic radial tire |
DE102013102472B4 (de) * | 2012-03-19 | 2017-10-19 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | Radialluftreifen |
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