JPH07164195A - 中空部を有する粉末成形体を製造するための静水圧成形用型および粉末成形体の成形方法 - Google Patents
中空部を有する粉末成形体を製造するための静水圧成形用型および粉末成形体の成形方法Info
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- JPH07164195A JPH07164195A JP31340093A JP31340093A JPH07164195A JP H07164195 A JPH07164195 A JP H07164195A JP 31340093 A JP31340093 A JP 31340093A JP 31340093 A JP31340093 A JP 31340093A JP H07164195 A JPH07164195 A JP H07164195A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はセラミックス粉末や金属粉末を原料
として、大型の複雑形状部品の製造に用いられる静水圧
成形用型並びにそれを用いた粉末成形方法に関する。 【構成】 弾性体の外面形状を保持する多孔質体の材料
と粉末成形体の外周面を規定し、かつ所定の成形圧力で
の成形後の復元力が成形体強度よりも小さくなる肉厚を
有する弾性体より構成された静水圧成形用型をCIP装
置内に挿入し加圧成形することにより目的とする中空部
を有した粉末成形体を得ることができる。
として、大型の複雑形状部品の製造に用いられる静水圧
成形用型並びにそれを用いた粉末成形方法に関する。 【構成】 弾性体の外面形状を保持する多孔質体の材料
と粉末成形体の外周面を規定し、かつ所定の成形圧力で
の成形後の復元力が成形体強度よりも小さくなる肉厚を
有する弾性体より構成された静水圧成形用型をCIP装
置内に挿入し加圧成形することにより目的とする中空部
を有した粉末成形体を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミックス粉末や金属
粉末を原料として、大型の複雑形状部品、特に中空部を
有する部材の製造に用いられる静水圧成形用型並びにそ
れを用いた粉末成形体の成形方法に関するものである。
粉末を原料として、大型の複雑形状部品、特に中空部を
有する部材の製造に用いられる静水圧成形用型並びにそ
れを用いた粉末成形体の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、金属、セラミックス等の粉末
を成形する方法としては金型プレス成形法や冷間静水圧
成形(CIP)法が知られている。特に、大型製品の成
形には通常、CIP法が用いられ、そして成形型として
は弾性体のゴム素材が一般的に使用されている。しかし
ながら、図2に示すような中空部を有する複雑形状部材
のCIP法による成形では、成形後の減圧時に、成形時
は圧縮され収縮していた中空部を形成するゴム型が復元
し、成形体に破壊が生じCIP法による中空を有する部
材の成形は困難となる。また、このゴム型の復元力を減
少させるためのゴム型の肉厚を薄くする方策も考えられ
るが、薄肉化により粉末充填時の形状規定が困難になり
目的とする形状は得難くなる。
を成形する方法としては金型プレス成形法や冷間静水圧
成形(CIP)法が知られている。特に、大型製品の成
形には通常、CIP法が用いられ、そして成形型として
は弾性体のゴム素材が一般的に使用されている。しかし
ながら、図2に示すような中空部を有する複雑形状部材
のCIP法による成形では、成形後の減圧時に、成形時
は圧縮され収縮していた中空部を形成するゴム型が復元
し、成形体に破壊が生じCIP法による中空を有する部
材の成形は困難となる。また、このゴム型の復元力を減
少させるためのゴム型の肉厚を薄くする方策も考えられ
るが、薄肉化により粉末充填時の形状規定が困難になり
目的とする形状は得難くなる。
【0003】このため、このような中空部を有する部材
の製造には目的とする成形体をいくつかに分割して成形
し、その後、各部材をホットプレス等の方法により接合
を行い製造する方法あるいは大きな粉末ブロックを成形
し、このブロックから目的とする形状の製品を削り出す
方法が一般的に行われている。しかし、この両者の方法
とも加工工数が多く製造コストが高い短所を持ってい
る。
の製造には目的とする成形体をいくつかに分割して成形
し、その後、各部材をホットプレス等の方法により接合
を行い製造する方法あるいは大きな粉末ブロックを成形
し、このブロックから目的とする形状の製品を削り出す
方法が一般的に行われている。しかし、この両者の方法
とも加工工数が多く製造コストが高い短所を持ってい
る。
【0004】CIP成形では成形可能な形状が制限され
るため、このような問題を解決するため種々の方法が検
討され提案されている。例えば、特公平4−13079
号公報では成形される第1粉体と同程度の機械的収縮率
と第1粉体よりも大きい熱収縮を有する第2粉体を弾性
膜内に充填した内面型と、弾性外面型との間に、第1粉
体を充填し、弾性外面型に外部より圧力を加えて第1粉
体を成形し、その後、内面型をつけた状態で第1粉体を
焼成することにより、薄肉管を成形することが可能にな
るとしている。
るため、このような問題を解決するため種々の方法が検
討され提案されている。例えば、特公平4−13079
号公報では成形される第1粉体と同程度の機械的収縮率
と第1粉体よりも大きい熱収縮を有する第2粉体を弾性
膜内に充填した内面型と、弾性外面型との間に、第1粉
体を充填し、弾性外面型に外部より圧力を加えて第1粉
体を成形し、その後、内面型をつけた状態で第1粉体を
焼成することにより、薄肉管を成形することが可能にな
るとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法の提案によ
り、従来に比較してより複雑形状の成形が可能となり、
これらの方法は有効ではあるが、以下の問題が残る。す
なわち、特公平4−13079号公報に記載された技術
は図4に示すように、成形される第1粉体1と同程度の
機械的収縮率で第1粉体よりも大きい熱収縮を有する第
2粉体9を弾性膜4′内に充填した内面型と、弾性外面
型3との間に、第1粉体1を充填し、弾性外面型3に外
部より圧力を加えて第1粉体1を成形し、その後、内面
型をつけた状態で第1粉体を焼成する方法であるが、こ
の場合粉末充填時の成形体外周面形状を規定するため
に、弾性外面型は十分な肉厚が必要になる。成形体のサ
イズが大きくなると重量増加により形状保持のため弾性
外面型の肉厚も大きくなり、成形後、成形体に付着した
弾性外面型の弾性復元により成形体の破損を引き起こす
可能性がある。また、内面形状を規定する弾性膜内に充
填された第2粉末の弾性復元量が大きいと成形体の破損
を招くおそれがあり第1粉末に対する適正な第2粉末を
決定する必要がある。さらに、焼成時には第1および第
2粉末の固着による第2粉末除去が困難になる等の問題
が残る。従って、本発明は中空部を有する粉末成形体を
静水圧成形によりたやすく成形することが可能である静
水圧成形用型および成形方法を提案することを目的とす
る。
り、従来に比較してより複雑形状の成形が可能となり、
これらの方法は有効ではあるが、以下の問題が残る。す
なわち、特公平4−13079号公報に記載された技術
は図4に示すように、成形される第1粉体1と同程度の
機械的収縮率で第1粉体よりも大きい熱収縮を有する第
2粉体9を弾性膜4′内に充填した内面型と、弾性外面
型3との間に、第1粉体1を充填し、弾性外面型3に外
部より圧力を加えて第1粉体1を成形し、その後、内面
型をつけた状態で第1粉体を焼成する方法であるが、こ
の場合粉末充填時の成形体外周面形状を規定するため
に、弾性外面型は十分な肉厚が必要になる。成形体のサ
イズが大きくなると重量増加により形状保持のため弾性
外面型の肉厚も大きくなり、成形後、成形体に付着した
弾性外面型の弾性復元により成形体の破損を引き起こす
可能性がある。また、内面形状を規定する弾性膜内に充
填された第2粉末の弾性復元量が大きいと成形体の破損
を招くおそれがあり第1粉末に対する適正な第2粉末を
決定する必要がある。さらに、焼成時には第1および第
2粉末の固着による第2粉末除去が困難になる等の問題
が残る。従って、本発明は中空部を有する粉末成形体を
静水圧成形によりたやすく成形することが可能である静
水圧成形用型および成形方法を提案することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、成形体外周面形状を規定する弾性体の内型
を、多孔質体の外型枠と多孔質体あるいは剛体よりなる
中心型枠により保持することで弾性体の内型の薄肉化を
可能にすることによる内型の復元による成形体の破損を
防止する効果を利用し中空部を有する粉末成形体を製造
することを特徴とする。即ち、本発明の要旨とするとこ
ろは次の通りである。 (1)弾性体で作られた中空部を形成するための凹部を
有する底型5および上蓋6とからなる内型10、前記内
型を包囲し前記内型の形状を保持する多孔質体の側型枠
1,1′、上蓋枠2および下型枠3とからなる外型枠1
1と、前記内型の凹部に挿入され前記内型の中空部形状
を保持する中心型枠4とからなり、前記外型枠の下型枠
に前記中心型枠を固定する着脱可能な固定ピン8を有
し、さらに前記内型の外表面と前記外型枠および前記固
定ピン8にて固定した中心型枠の前記内型の内表面との
間に配される弾性膜7より構成されたことを特徴とする
中空部を有する粉末成形体を製造するための静水圧成形
用型。 (2)前記中心型枠4が多孔質体であることを特徴とす
る(1)記載の静水圧成形用型。 (3)前記中心型枠4が引張強さ40kgf/mm2 以上の強
度を有することを特徴とする(1)記載の静水圧成形用
型。
決するため、成形体外周面形状を規定する弾性体の内型
を、多孔質体の外型枠と多孔質体あるいは剛体よりなる
中心型枠により保持することで弾性体の内型の薄肉化を
可能にすることによる内型の復元による成形体の破損を
防止する効果を利用し中空部を有する粉末成形体を製造
することを特徴とする。即ち、本発明の要旨とするとこ
ろは次の通りである。 (1)弾性体で作られた中空部を形成するための凹部を
有する底型5および上蓋6とからなる内型10、前記内
型を包囲し前記内型の形状を保持する多孔質体の側型枠
1,1′、上蓋枠2および下型枠3とからなる外型枠1
1と、前記内型の凹部に挿入され前記内型の中空部形状
を保持する中心型枠4とからなり、前記外型枠の下型枠
に前記中心型枠を固定する着脱可能な固定ピン8を有
し、さらに前記内型の外表面と前記外型枠および前記固
定ピン8にて固定した中心型枠の前記内型の内表面との
間に配される弾性膜7より構成されたことを特徴とする
中空部を有する粉末成形体を製造するための静水圧成形
用型。 (2)前記中心型枠4が多孔質体であることを特徴とす
る(1)記載の静水圧成形用型。 (3)前記中心型枠4が引張強さ40kgf/mm2 以上の強
度を有することを特徴とする(1)記載の静水圧成形用
型。
【0007】(4)弾性体で作られた中空部を形成する
ための凹部を有する底型5および上蓋6とからなる内型
10、前記内型を包囲し前記内型の形状を保持する多孔
質体の側型枠1,1′、上蓋枠2および下型枠3とから
なる外型枠11と、前記内型の凹部に挿入され前記内型
の中空部形状を保持する中心型枠4とからなり、前記外
型枠の下型枠に前記中心型枠を固定する着脱可能な固定
ピン8を有し、さらに前記内型の外表面と前記外型枠お
よび前記固定ピン8にて固定した中心型枠の内表面との
間に配される弾性膜7より構成された静水圧成形用型に
おいて、側型枠1,1′、上蓋枠2および下型枠3とか
らなる外型枠11の下型枠3に固定ピン8にて中心型枠
4を取り付け、この外型枠、中心型枠の内表面に弾性膜
7を配置せしめ、次いで内型の底型5をその凹部が前記
外型枠の下型枠3に取り付けた中心型枠4に嵌合するよ
うに配置し、次いで内型の底型5に粉末原料を充填した
後、上蓋6を配置し、さらに前記内型を前記弾性膜7で
真空封入した後、前記外型枠に上蓋枠2を取り付け前記
固定ピン8を取り外した後、該静水圧成形用型をCIP
装置内に装入し加圧成形することを特徴とする中空部を
有する粉末成形体の成形方法。
ための凹部を有する底型5および上蓋6とからなる内型
10、前記内型を包囲し前記内型の形状を保持する多孔
質体の側型枠1,1′、上蓋枠2および下型枠3とから
なる外型枠11と、前記内型の凹部に挿入され前記内型
の中空部形状を保持する中心型枠4とからなり、前記外
型枠の下型枠に前記中心型枠を固定する着脱可能な固定
ピン8を有し、さらに前記内型の外表面と前記外型枠お
よび前記固定ピン8にて固定した中心型枠の内表面との
間に配される弾性膜7より構成された静水圧成形用型に
おいて、側型枠1,1′、上蓋枠2および下型枠3とか
らなる外型枠11の下型枠3に固定ピン8にて中心型枠
4を取り付け、この外型枠、中心型枠の内表面に弾性膜
7を配置せしめ、次いで内型の底型5をその凹部が前記
外型枠の下型枠3に取り付けた中心型枠4に嵌合するよ
うに配置し、次いで内型の底型5に粉末原料を充填した
後、上蓋6を配置し、さらに前記内型を前記弾性膜7で
真空封入した後、前記外型枠に上蓋枠2を取り付け前記
固定ピン8を取り外した後、該静水圧成形用型をCIP
装置内に装入し加圧成形することを特徴とする中空部を
有する粉末成形体の成形方法。
【0008】
【作用】以下、本発明に従う静水圧成形用型および静水
圧成形(CIP)による粉末成形体の成形方法について
詳細に説明する。図1は本発明に従う静水圧成形用型の
一例を示すものである。この静水圧成形用型は成形体の
外周面形状を規定し、中空部と形成する凹部を有する弾
性体の底型5および上蓋6からなる内型10、この内型
を包囲して、内型の形状を保持する多孔質体の側型枠
1,1′、上蓋枠2および下型枠3からなる外型枠1
1、多孔質体あるいは剛体よりなる中心型枠4より構成
される。この中心型枠は、前記内型10の底部5の凹部
に嵌合されるよう配置され、凹部に挿入されて内型の中
空部形状を保持する。中心型枠4は外型枠の下型枠3と
固定ピン8により着脱可能に固定される。7は内型を真
空封入するための弾性膜であり、内型の外表面と外型枠
と中心型枠とで形成される内表面との間に配置される。
9は粉末材料である。
圧成形(CIP)による粉末成形体の成形方法について
詳細に説明する。図1は本発明に従う静水圧成形用型の
一例を示すものである。この静水圧成形用型は成形体の
外周面形状を規定し、中空部と形成する凹部を有する弾
性体の底型5および上蓋6からなる内型10、この内型
を包囲して、内型の形状を保持する多孔質体の側型枠
1,1′、上蓋枠2および下型枠3からなる外型枠1
1、多孔質体あるいは剛体よりなる中心型枠4より構成
される。この中心型枠は、前記内型10の底部5の凹部
に嵌合されるよう配置され、凹部に挿入されて内型の中
空部形状を保持する。中心型枠4は外型枠の下型枠3と
固定ピン8により着脱可能に固定される。7は内型を真
空封入するための弾性膜であり、内型の外表面と外型枠
と中心型枠とで形成される内表面との間に配置される。
9は粉末材料である。
【0009】成形体の外周面形状を規定する内型を構成
する弾性体は、引張強さ100kg/cm2 以上、伸び10
0%以上のものであり、例えばアクリロニトリルゴム、
ラテックスゴム、ブチルゴム、シリコンゴム等からな
り、その肉厚は使用する粉末の種類および成形圧力によ
って定まる成形体強度よりも成形収縮後の弾性体の復元
力が小さくなるように適宜決定されるわけであるが、概
ねその厚さは0.1〜10mmが適当である。内型を構成
する弾性体が引張強さ100kg/cm2 未満、伸び100
mm未満では成形時に圧力を受けた時に、弾性体の破断が
生じる可能性がある。
する弾性体は、引張強さ100kg/cm2 以上、伸び10
0%以上のものであり、例えばアクリロニトリルゴム、
ラテックスゴム、ブチルゴム、シリコンゴム等からな
り、その肉厚は使用する粉末の種類および成形圧力によ
って定まる成形体強度よりも成形収縮後の弾性体の復元
力が小さくなるように適宜決定されるわけであるが、概
ねその厚さは0.1〜10mmが適当である。内型を構成
する弾性体が引張強さ100kg/cm2 未満、伸び100
mm未満では成形時に圧力を受けた時に、弾性体の破断が
生じる可能性がある。
【0010】また、内型の形状を保持する外型枠を構成
する多孔質体は一般的な多孔質体で、液体を透過するた
めに気孔率が10%以上のものであれば良く、例えばガ
ラス、焼結金属、多孔性セラミックス等である。外型枠
の気孔率が10%未満では粉末材料への液体圧力媒体の
圧力の伝達が損なわれる。さらに、中心型枠は外型枠を
構成する多孔質体と同等のもの、あるいは引張強さ40
kg/mm2 以上の強度を有する剛体のいずれかで構成され
る。また、内型を真空封入するための弾性膜は引張強さ
100kg/cm2 以上、伸び100%以上、気体透過係数
50×10-10(ml・cm)/(cm2 ・sec ・cmHg)以
下、厚さ0.1〜1.0mmの弾性膜であり、具体的には
ラテックスゴム、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等から
なる。なお、弾性膜が、引張強さ100kg/cm2 未満、
伸び100%未満では成形時に圧力を受けた時に、弾性
膜の破断が生じる可能性があり、また、弾性膜の厚さが
1mmを超えると粉末材料への圧力の伝達が損なわれると
ともに真空封入が困難となる。
する多孔質体は一般的な多孔質体で、液体を透過するた
めに気孔率が10%以上のものであれば良く、例えばガ
ラス、焼結金属、多孔性セラミックス等である。外型枠
の気孔率が10%未満では粉末材料への液体圧力媒体の
圧力の伝達が損なわれる。さらに、中心型枠は外型枠を
構成する多孔質体と同等のもの、あるいは引張強さ40
kg/mm2 以上の強度を有する剛体のいずれかで構成され
る。また、内型を真空封入するための弾性膜は引張強さ
100kg/cm2 以上、伸び100%以上、気体透過係数
50×10-10(ml・cm)/(cm2 ・sec ・cmHg)以
下、厚さ0.1〜1.0mmの弾性膜であり、具体的には
ラテックスゴム、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等から
なる。なお、弾性膜が、引張強さ100kg/cm2 未満、
伸び100%未満では成形時に圧力を受けた時に、弾性
膜の破断が生じる可能性があり、また、弾性膜の厚さが
1mmを超えると粉末材料への圧力の伝達が損なわれると
ともに真空封入が困難となる。
【0011】本発明の静水圧成形用型を用いて中空部を
有する粉末成形体を製造する方法を図1を用いて以下に
示す。中心型枠4を下型枠3に固定ピン8により固定す
る。そして、この固定された下型枠3および中心型枠4
に弾性膜7を介して成形体の外周面形状を規定する弾性
体の内型の底型5に挿入する。次に、底型5の側面形状
を保持する多孔質体の側型枠1,1′を下型3に取り付
ける。そしてこの状態で底型5に粉末材料9を充填す
る。この充填の際に通常、側型枠1,1′および下型枠
3に振動を加えることで均一な粉末材料の充填が可能と
なる。そして、成形体の上面形状を規定する弾性体の上
蓋6を底型5に取り付けた後、弾性膜7により内型全体
を真空封入する。即ち粉末材料8が成形固化する際に粉
末内部に空気が存在すると不均一変形あるいは成形体内
部に空孔が形成されるため、成形に際しては弾性膜7内
を脱気するためである。このため、弾性膜7には気体透
過係数50×10-10 (ml・cm)/(cm2 ・sec ・cmH
g)以下の特性が要求される。真空封入により同時にC
IP浴中の液体圧力媒体と内型との遮断も達成される。
有する粉末成形体を製造する方法を図1を用いて以下に
示す。中心型枠4を下型枠3に固定ピン8により固定す
る。そして、この固定された下型枠3および中心型枠4
に弾性膜7を介して成形体の外周面形状を規定する弾性
体の内型の底型5に挿入する。次に、底型5の側面形状
を保持する多孔質体の側型枠1,1′を下型3に取り付
ける。そしてこの状態で底型5に粉末材料9を充填す
る。この充填の際に通常、側型枠1,1′および下型枠
3に振動を加えることで均一な粉末材料の充填が可能と
なる。そして、成形体の上面形状を規定する弾性体の上
蓋6を底型5に取り付けた後、弾性膜7により内型全体
を真空封入する。即ち粉末材料8が成形固化する際に粉
末内部に空気が存在すると不均一変形あるいは成形体内
部に空孔が形成されるため、成形に際しては弾性膜7内
を脱気するためである。このため、弾性膜7には気体透
過係数50×10-10 (ml・cm)/(cm2 ・sec ・cmH
g)以下の特性が要求される。真空封入により同時にC
IP浴中の液体圧力媒体と内型との遮断も達成される。
【0012】この後、上蓋6の上面形状を保持する多孔
質体の上蓋枠2を側型枠1,1′に取り付け、固定ピン
8を取り外し成形準備が完了する。これを静水圧成形装
置に装入し通常の静水圧成形が実施される。この時、内
型の外面形状および中空部形状を保持する外型枠および
中心型枠内を液体が透過して内型に圧力が作用する。ま
た、静水圧成形に際して固定ピン8を取り外さずに加圧
を行うと中心型枠が成形体の収縮を阻害するため、所定
の形状の成形体を得ることができず、さらに外型枠、中
心型枠の破損を招くこともある。
質体の上蓋枠2を側型枠1,1′に取り付け、固定ピン
8を取り外し成形準備が完了する。これを静水圧成形装
置に装入し通常の静水圧成形が実施される。この時、内
型の外面形状および中空部形状を保持する外型枠および
中心型枠内を液体が透過して内型に圧力が作用する。ま
た、静水圧成形に際して固定ピン8を取り外さずに加圧
を行うと中心型枠が成形体の収縮を阻害するため、所定
の形状の成形体を得ることができず、さらに外型枠、中
心型枠の破損を招くこともある。
【0013】また、目的とする成形体のサイズが大きく
なり粉末材料の充填量が増加した場合、粉末材料の種類
によっては内型を保持する外型枠および中心型枠の強度
不足により破損が生じることがある。外型枠は肉厚を増
加させることで十分な強度を確保することが可能である
が、中心型枠の形状は目的とする成形体の形状により決
まるため、材質の変更により強度を確保する必要があ
る。このため、粉末充填量の多くなる大型サイズの成形
体の成形を行う場合には中心型枠として引張強さ40kg
/mm2 以上の強度を有する剛体を使用する必要がある。
中心型枠4の引張強さが40kg/mm2 未満では成形時に
曲がり等の変形が生じる恐れがある。なお、中心型とし
て引張強さ40kg/mm2 以上の強度を有する剛体を用い
た場合も上記図1を用いて説明したと同様の手法で成形
を行うことができる。そしてこれによって、静水圧成形
後の減圧時に破損することもなく、中空部を有した成形
体の成形が可能となる。
なり粉末材料の充填量が増加した場合、粉末材料の種類
によっては内型を保持する外型枠および中心型枠の強度
不足により破損が生じることがある。外型枠は肉厚を増
加させることで十分な強度を確保することが可能である
が、中心型枠の形状は目的とする成形体の形状により決
まるため、材質の変更により強度を確保する必要があ
る。このため、粉末充填量の多くなる大型サイズの成形
体の成形を行う場合には中心型枠として引張強さ40kg
/mm2 以上の強度を有する剛体を使用する必要がある。
中心型枠4の引張強さが40kg/mm2 未満では成形時に
曲がり等の変形が生じる恐れがある。なお、中心型とし
て引張強さ40kg/mm2 以上の強度を有する剛体を用い
た場合も上記図1を用いて説明したと同様の手法で成形
を行うことができる。そしてこれによって、静水圧成形
後の減圧時に破損することもなく、中空部を有した成形
体の成形が可能となる。
【0014】
(実施例1)図3に示すような形状の中空部を有する粉
末成形体(l=105mm,w=105mm,h=60mm,
b=15mm,c=30mm)の成形を図2に示すような型
を用いて行った。粉末材料にはアルミナ造粒粉(造粒後
平均粒径100μm)を用いた。実際の工程は図2に従
って、弾性体の外型中空部形状を保持する多孔質体の中
心型枠4(多孔質セラミックス、Al2 O3 、気孔率:
15%)を弾性体の外型下面形状を規定する多孔質体の
下型枠3(多孔質セラミックス、Al2 O3 、気孔率:
15%)に固定ピン8により固定した。そして、固定し
た下型枠3および中心型枠4を弾性膜7(ポリ塩化ビニ
ル、気体透過係数10×10-10 (ml・cm)/(cm2 ・
sec ・cmHg)、厚さ:0.5mm)を介して成形体の外周
面を規定する弾性体の底型5(アクリロニトリルゴム
製、引張強さ150kg/cm2 、肉厚2mm)に挿入した。
末成形体(l=105mm,w=105mm,h=60mm,
b=15mm,c=30mm)の成形を図2に示すような型
を用いて行った。粉末材料にはアルミナ造粒粉(造粒後
平均粒径100μm)を用いた。実際の工程は図2に従
って、弾性体の外型中空部形状を保持する多孔質体の中
心型枠4(多孔質セラミックス、Al2 O3 、気孔率:
15%)を弾性体の外型下面形状を規定する多孔質体の
下型枠3(多孔質セラミックス、Al2 O3 、気孔率:
15%)に固定ピン8により固定した。そして、固定し
た下型枠3および中心型枠4を弾性膜7(ポリ塩化ビニ
ル、気体透過係数10×10-10 (ml・cm)/(cm2 ・
sec ・cmHg)、厚さ:0.5mm)を介して成形体の外周
面を規定する弾性体の底型5(アクリロニトリルゴム
製、引張強さ150kg/cm2 、肉厚2mm)に挿入した。
【0015】次に弾性体の外型側面形状を保持する多孔
質材料の側型枠1,1′(多孔質セラミックス、Al2
O3 、気孔率:15%)を取り付けた。この状態でアル
ミナ粉末を充填した。そして、底型5に弾性体の上蓋6
(アクリロニトリルゴム製、引張強さ150kg/cm2 、
肉厚2mm)を取り付けた後、弾性膜7内をロータリーポ
ンプにより脱気し真空封入した。そして、上蓋6の上面
形状を保持する多孔質体の上蓋枠2(多孔質セラミック
ス、Al2 O3 、気孔率:15%)を取り付け、固定ピ
ン8を取り外した後、常法に従って静水圧成形を行うこ
とにより、図3に示すような粉末成形体が得られた。
質材料の側型枠1,1′(多孔質セラミックス、Al2
O3 、気孔率:15%)を取り付けた。この状態でアル
ミナ粉末を充填した。そして、底型5に弾性体の上蓋6
(アクリロニトリルゴム製、引張強さ150kg/cm2 、
肉厚2mm)を取り付けた後、弾性膜7内をロータリーポ
ンプにより脱気し真空封入した。そして、上蓋6の上面
形状を保持する多孔質体の上蓋枠2(多孔質セラミック
ス、Al2 O3 、気孔率:15%)を取り付け、固定ピ
ン8を取り外した後、常法に従って静水圧成形を行うこ
とにより、図3に示すような粉末成形体が得られた。
【0016】
【発明の効果】本発明によって弾性体の外面形状を保持
する多孔質体の材料と粉末成形体の外周面を規定し、か
つ所定の成形圧力での成形後の復元力が成形体強度より
も小さくなる肉厚を有する弾性体より構成された静水圧
成形用型をCIP装置内に挿入し加圧成形することによ
り、目的とする中空部を有した粉末成形体を得ることが
できる。
する多孔質体の材料と粉末成形体の外周面を規定し、か
つ所定の成形圧力での成形後の復元力が成形体強度より
も小さくなる肉厚を有する弾性体より構成された静水圧
成形用型をCIP装置内に挿入し加圧成形することによ
り、目的とする中空部を有した粉末成形体を得ることが
できる。
【図1】本発明に従う静水圧成形用型の一例を示す縦断
面図。
面図。
【図2】(a)は図3の実施例の中空部を有する成形体
を製造するための静水圧成形型の縦断面図、(b)は
(a)のA−A断面図。
を製造するための静水圧成形型の縦断面図、(b)は
(a)のA−A断面図。
【図3】実施例のアルミナ成形体の斜視図。
【図4】従来の粉体の薄肉管成形法において内面型およ
び外面型で成形する縦断面図。
び外面型で成形する縦断面図。
1,1′ 弾性体の外型側面形状を保持する多孔質体の
側型枠 2 弾性体の上蓋上面形状を保持する多孔質体の
上蓋体 3 弾性体の外型下面形状を保持する多孔質体の
下型枠 4 弾性体の外型中空部形状を保持する、多孔質
体あるいは剛体の中心型枠 5 成形体の外周面を規定する弾性体の凹部を有
する底型 6 成形体の上面を規定する弾性体である上蓋 7 弾性膜 8 固定ピン 9 粉末材料
側型枠 2 弾性体の上蓋上面形状を保持する多孔質体の
上蓋体 3 弾性体の外型下面形状を保持する多孔質体の
下型枠 4 弾性体の外型中空部形状を保持する、多孔質
体あるいは剛体の中心型枠 5 成形体の外周面を規定する弾性体の凹部を有
する底型 6 成形体の上面を規定する弾性体である上蓋 7 弾性膜 8 固定ピン 9 粉末材料
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B28B 3/00 102
Claims (4)
- 【請求項1】 弾性体で作られた中空部を形成するため
の凹部を有する底型5および上蓋6とからなる内型1
0、前記内型を包囲し前記内型の形状を保持する多孔質
体の側型枠1,1′、上蓋枠2および下型枠3とからな
る外型枠11と、前記内型の凹部に挿入され前記内型の
中空部形状を保持する中心型枠4とからなり、前記外型
枠の下型枠に前記中心型枠を固定する着脱可能な固定ピ
ン8を有し、さらに前記内型の外表面と前記外型枠およ
び前記固定ピン8にて固定した中心型枠の前記内型の内
表面との間に配される弾性膜7より構成されたことを特
徴とする中空部を有する粉末成形体を製造するための静
水圧成形用型。 - 【請求項2】 前記中心型枠4が多孔質体であることを
特徴とする請求項1記載の静水圧成形用型。 - 【請求項3】 前記中心型枠4が引張強さ40kgf/mm2
以上の強度を有することを特徴とする請求項1記載の静
水圧成形用型。 - 【請求項4】 弾性体で作られた中空部を形成するため
の凹部を有する底型5および上蓋6とからなる内型1
0、前記内型を包囲し前記内型の形状を保持する多孔質
体の側型枠1,1′、上蓋枠2および下型枠3とからな
る外型枠11と、前記内型の凹部に挿入され前記内型の
中空部形状を保持する中心型枠4とからなり、前記外型
枠の下型枠に前記中心型枠を固定する着脱可能な固定ピ
ン8を有し、さらに前記内型の外表面と前記外型枠およ
び前記固定ピン8にて固定した中心型枠の内表面との間
に配される弾性膜7より構成された静水圧成形用型にお
いて、側型枠1,1′、上蓋枠2および下型枠3とから
なる外型枠11の下型枠3に固定ピン8にて中心型枠4
を取り付け、この外型枠、中心型枠の内表面に弾性膜7
を配置せしめ、次いで内型の底型5をその凹部が前記外
型枠の下型枠3に取り付けた中心型枠4に嵌合するよう
に配置し、次いで内型の底型5に粉末原料を充填した
後、上蓋6を配置し、さらに前記内型を前記弾性膜7で
真空封入した後、前記外型枠に上蓋枠2を取り付け前記
固定ピン8を取り外した後、該静水圧成形用型をCIP
装置内に装入し加圧成形することを特徴とする中空部を
有する粉末成形体の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31340093A JPH07164195A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 中空部を有する粉末成形体を製造するための静水圧成形用型および粉末成形体の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31340093A JPH07164195A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 中空部を有する粉末成形体を製造するための静水圧成形用型および粉末成形体の成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07164195A true JPH07164195A (ja) | 1995-06-27 |
Family
ID=18040819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31340093A Withdrawn JPH07164195A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 中空部を有する粉末成形体を製造するための静水圧成形用型および粉末成形体の成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07164195A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003088996A (ja) * | 2001-09-13 | 2003-03-25 | Ibiden Co Ltd | ラバープレス成形法 |
JP2011251341A (ja) * | 2011-08-01 | 2011-12-15 | Ibiden Co Ltd | ラバープレス成形法 |
CN110788325A (zh) * | 2019-09-10 | 2020-02-14 | 西安石油大学 | 一种不锈钢多孔过滤管的制备方法及其应用 |
JP2020029598A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 東邦チタニウム株式会社 | 圧粉体の製造方法 |
-
1993
- 1993-12-14 JP JP31340093A patent/JPH07164195A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003088996A (ja) * | 2001-09-13 | 2003-03-25 | Ibiden Co Ltd | ラバープレス成形法 |
JP2011251341A (ja) * | 2011-08-01 | 2011-12-15 | Ibiden Co Ltd | ラバープレス成形法 |
JP2020029598A (ja) * | 2018-08-23 | 2020-02-27 | 東邦チタニウム株式会社 | 圧粉体の製造方法 |
CN110788325A (zh) * | 2019-09-10 | 2020-02-14 | 西安石油大学 | 一种不锈钢多孔过滤管的制备方法及其应用 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010306 |