JPH07242908A - 金型を用いた粉末成形方法 - Google Patents
金型を用いた粉末成形方法Info
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- JPH07242908A JPH07242908A JP3238094A JP3238094A JPH07242908A JP H07242908 A JPH07242908 A JP H07242908A JP 3238094 A JP3238094 A JP 3238094A JP 3238094 A JP3238094 A JP 3238094A JP H07242908 A JPH07242908 A JP H07242908A
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Landscapes
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- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はセラミックス粉末や金属粉末を原料
として、大型の複雑形状成形体の製造に用いられる静水
圧成形による粉末成形方法に関するものである。 【構成】 ダイスと上下パンチより構成される金型の、
ダイスのダイスと上パンチおよび下パンチとの接触がな
い外周面の稜部を円弧形状とし、さらに上パンチおよび
下パンチの上パンチおよび下パンチとダイスおよび粉末
材料との接触がない外周面の稜部を円弧形状とするとと
もに、上パンチおよび下パンチの摺動方向から金型に厚
肉の弾性体を取り付け、薄肉弾性体で真空封入し、CI
P装置内で加圧成形することにより目的とする製品形状
に近い粉末成形体を得ることができる。
として、大型の複雑形状成形体の製造に用いられる静水
圧成形による粉末成形方法に関するものである。 【構成】 ダイスと上下パンチより構成される金型の、
ダイスのダイスと上パンチおよび下パンチとの接触がな
い外周面の稜部を円弧形状とし、さらに上パンチおよび
下パンチの上パンチおよび下パンチとダイスおよび粉末
材料との接触がない外周面の稜部を円弧形状とするとと
もに、上パンチおよび下パンチの摺動方向から金型に厚
肉の弾性体を取り付け、薄肉弾性体で真空封入し、CI
P装置内で加圧成形することにより目的とする製品形状
に近い粉末成形体を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミックス粉末や金属
粉末を原料として、大型で、かつ複雑形状を有する成形
体の製造に用いられる静水圧成形による粉末成形方法に
関するものである。
粉末を原料として、大型で、かつ複雑形状を有する成形
体の製造に用いられる静水圧成形による粉末成形方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、金属、セラミックス等の粉末
を原料として金型プレス成形、焼結を行い最終製品を得
る技術は粉末製品の製造方法としてよく用いられてい
る。しかし、断面形状の大きな製品に対して金型プレス
成形を適用する場合、目標とする成形体密度を得るため
に適正な成形圧力を負荷するには大型のプレス機が必要
となってくる。通常、大型製品の成形には冷間静水圧加
圧法(CIP法)が用いられているが、CIP法では成
形型としてゴムを用いるため、成形後の寸法精度は金型
プレス成形よりも劣る。
を原料として金型プレス成形、焼結を行い最終製品を得
る技術は粉末製品の製造方法としてよく用いられてい
る。しかし、断面形状の大きな製品に対して金型プレス
成形を適用する場合、目標とする成形体密度を得るため
に適正な成形圧力を負荷するには大型のプレス機が必要
となってくる。通常、大型製品の成形には冷間静水圧加
圧法(CIP法)が用いられているが、CIP法では成
形型としてゴムを用いるため、成形後の寸法精度は金型
プレス成形よりも劣る。
【0003】このため、高寸法精度でかつ大型の部材を
成形するには粉末材料を充填した金型をCIP浴中で成
形すれば可能になるものと考えられる。しかし、この成
形方法では圧力媒体である液体が金型内に流入するのを
防ぎ、かつ圧力を十分に伝達することの可能な容器で金
型を包み込む必要がある。またさらに、金型を包み込ん
だ容器内部は十分に圧力が伝達されるように減圧状態に
することが重要であるが、単純に通常のゴム型で封入し
ただけでは成形中に金型を構成するパンチの摺動により
パンチとダイス間へのゴムの巻き込み等により引裂等の
可能性も生じてくる。このように通常の金型を用いてC
IP浴中で加圧成形を行うためには金型の容器内への真
空封入方法に対して多くの課題が残る。上記の金型を用
いたCIP浴中での成形を実現させるために、本発明者
らは金型を高分子材料製の容器とゴム製の容器により二
重に真空封入を行うことにより成形を可能とする粉末成
形方法を先に提案(特願平4−085391号)した。
成形するには粉末材料を充填した金型をCIP浴中で成
形すれば可能になるものと考えられる。しかし、この成
形方法では圧力媒体である液体が金型内に流入するのを
防ぎ、かつ圧力を十分に伝達することの可能な容器で金
型を包み込む必要がある。またさらに、金型を包み込ん
だ容器内部は十分に圧力が伝達されるように減圧状態に
することが重要であるが、単純に通常のゴム型で封入し
ただけでは成形中に金型を構成するパンチの摺動により
パンチとダイス間へのゴムの巻き込み等により引裂等の
可能性も生じてくる。このように通常の金型を用いてC
IP浴中で加圧成形を行うためには金型の容器内への真
空封入方法に対して多くの課題が残る。上記の金型を用
いたCIP浴中での成形を実現させるために、本発明者
らは金型を高分子材料製の容器とゴム製の容器により二
重に真空封入を行うことにより成形を可能とする粉末成
形方法を先に提案(特願平4−085391号)した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の技術は高分子製
およびゴム製の容器で金型を二重の真空封入を行うこと
により、成形時に金型を構成するパンチが摺動しても真
空封入した容器の破損が防止されるため、金型内への液
体圧力媒体の流入がなく、健全な成形体を得ることがで
きることを特徴とするものである。
およびゴム製の容器で金型を二重の真空封入を行うこと
により、成形時に金型を構成するパンチが摺動しても真
空封入した容器の破損が防止されるため、金型内への液
体圧力媒体の流入がなく、健全な成形体を得ることがで
きることを特徴とするものである。
【0005】ところがこの技術による場合に、対象とす
る成形体が複雑、または大型になったときに、成形条件
によっては真空封入した容器が破損し液体圧力媒体が金
型内に流入し、健全な成形体が得られない問題が生じ
た。これは、成形体形状の複雑化に伴い、使用する金型
も成形体形状に合わせてパンチが分割動作する等の金型
の作動機構が複雑になり、粉末充填時に初期のパンチの
位置を決めるためにパンチとダイスを固定する固定用の
ピンをダイス外周面から挿入する必要が生じること、ま
た、成形体形状が大きくなるとダイスが分割構成される
こともありボルト等でダイスを固定し使用するため、ダ
イス外周面には多くの穴が生じることになる。このた
め、このようなダイスの外周面形状に対して、二重の真
空封入を行っても成形中にダイス外周面の穴部のエッジ
で封入容器に破損が生じる問題があった。従って、本発
明は上記のごとき条件の下でも、たやすく粉末製品の成
形が可能で、大型で、かつ複雑形状を有する成形体を得
るための成形技術を開発することを目的とする。
る成形体が複雑、または大型になったときに、成形条件
によっては真空封入した容器が破損し液体圧力媒体が金
型内に流入し、健全な成形体が得られない問題が生じ
た。これは、成形体形状の複雑化に伴い、使用する金型
も成形体形状に合わせてパンチが分割動作する等の金型
の作動機構が複雑になり、粉末充填時に初期のパンチの
位置を決めるためにパンチとダイスを固定する固定用の
ピンをダイス外周面から挿入する必要が生じること、ま
た、成形体形状が大きくなるとダイスが分割構成される
こともありボルト等でダイスを固定し使用するため、ダ
イス外周面には多くの穴が生じることになる。このた
め、このようなダイスの外周面形状に対して、二重の真
空封入を行っても成形中にダイス外周面の穴部のエッジ
で封入容器に破損が生じる問題があった。従って、本発
明は上記のごとき条件の下でも、たやすく粉末製品の成
形が可能で、大型で、かつ複雑形状を有する成形体を得
るための成形技術を開発することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため金型を構成するダイスのダイスと上パンチお
よび下パンチとの接触がない外周面の稜部を円弧形状と
し、さらに上パンチおよび下パンチの上パンチおよび下
パンチとダイスおよび粉末材料との接触がない外周面の
稜部を円弧形状とするとともに、この金型の真空封入に
際して、上パンチおよび下パンチの摺動方向から金型に
厚肉の弾性体を取り付け、金型外周面の少なくとも一部
を厚肉弾性体で覆った後、薄肉弾性体で真空封入するこ
とにより、成形中の薄肉弾性体の破損を防止する効果を
利用し、粉末を充填した金型のCIP浴中での成形を可
能にし、大型でかつ複雑形状を有する成形体を得ること
を特徴とする。
決するため金型を構成するダイスのダイスと上パンチお
よび下パンチとの接触がない外周面の稜部を円弧形状と
し、さらに上パンチおよび下パンチの上パンチおよび下
パンチとダイスおよび粉末材料との接触がない外周面の
稜部を円弧形状とするとともに、この金型の真空封入に
際して、上パンチおよび下パンチの摺動方向から金型に
厚肉の弾性体を取り付け、金型外周面の少なくとも一部
を厚肉弾性体で覆った後、薄肉弾性体で真空封入するこ
とにより、成形中の薄肉弾性体の破損を防止する効果を
利用し、粉末を充填した金型のCIP浴中での成形を可
能にし、大型でかつ複雑形状を有する成形体を得ること
を特徴とする。
【0007】すなわち、本発明の要旨とするところは、
ダイスとこのダイス内周面に内接する上パンチおよび下
パンチから構成され、前記ダイスの上パンチおよび下パ
ンチとの接触がない外周面の稜部が少なくとも半径3mm
以上の円弧状の形状を有し、前記上パンチおよび下パン
チの前記ダイスおよび粉末材料との接触がない外周面の
稜部が少なくとも半径3mm以上の円弧状の形状を有した
金型内に粉末材料を充填し、前記金型の上パンチおよび
下パンチの摺動方向と同一の方向から上パンチ、下パン
チおよびダイスの外周面の少なくとも一部を覆う上下一
対の厚肉の弾性体を取り付けた後、該厚肉の弾性体と金
型の外周面を少なくとも1枚以上の薄肉の弾性体により
包囲して真空封入し、CIP装置内に挿入して1回以上
の加圧成形することを特徴とする粉末成形体の成形方法
にある。
ダイスとこのダイス内周面に内接する上パンチおよび下
パンチから構成され、前記ダイスの上パンチおよび下パ
ンチとの接触がない外周面の稜部が少なくとも半径3mm
以上の円弧状の形状を有し、前記上パンチおよび下パン
チの前記ダイスおよび粉末材料との接触がない外周面の
稜部が少なくとも半径3mm以上の円弧状の形状を有した
金型内に粉末材料を充填し、前記金型の上パンチおよび
下パンチの摺動方向と同一の方向から上パンチ、下パン
チおよびダイスの外周面の少なくとも一部を覆う上下一
対の厚肉の弾性体を取り付けた後、該厚肉の弾性体と金
型の外周面を少なくとも1枚以上の薄肉の弾性体により
包囲して真空封入し、CIP装置内に挿入して1回以上
の加圧成形することを特徴とする粉末成形体の成形方法
にある。
【0008】
【作用】以下、本発明に従う金型を用いた粉末成形方法
について詳細に説明する。図1は本発明に従う金型の一
例を示すものである。簡単のため、金型は軸対称形状、
片押し成形(上パンチのみ可動)とした。そしてこの金
型は上パンチ1、ダイス2、下パンチ3、上パンチ固定
ピン4、下パンチ締め付けボルト5より構成される。ダ
イス2の上パンチおよび下パンチと接触がない外周面の
稜部は半径3mm以上の円弧状の形状を有している。また
上パンチ1および下パンチ3のダイス2および粉末材料
8と接触のない外周面の稜部も半径3mm以上の円弧状の
形状を有している。さらにダイス2には上パンチ固定用
の固定ピン4を挿入するための穴、下パンチ3にはダイ
ス2と固定するためのボルト穴が設けられている。上パ
ンチ1の長さおよび上パンチ固定ピン4の挿入位置は目
的とする成形体形状、圧縮量により適宜決定される。
について詳細に説明する。図1は本発明に従う金型の一
例を示すものである。簡単のため、金型は軸対称形状、
片押し成形(上パンチのみ可動)とした。そしてこの金
型は上パンチ1、ダイス2、下パンチ3、上パンチ固定
ピン4、下パンチ締め付けボルト5より構成される。ダ
イス2の上パンチおよび下パンチと接触がない外周面の
稜部は半径3mm以上の円弧状の形状を有している。また
上パンチ1および下パンチ3のダイス2および粉末材料
8と接触のない外周面の稜部も半径3mm以上の円弧状の
形状を有している。さらにダイス2には上パンチ固定用
の固定ピン4を挿入するための穴、下パンチ3にはダイ
ス2と固定するためのボルト穴が設けられている。上パ
ンチ1の長さおよび上パンチ固定ピン4の挿入位置は目
的とする成形体形状、圧縮量により適宜決定される。
【0009】さらに6は上下一対の厚肉の弾性体であり
上パンチ1および下パンチ3の摺動方向と同一の方向か
ら上パンチ1および下パンチ3とダイス2の外周面の少
なくとも一部を覆い、上パンチ1、下パンチ3を保護す
るとともに金型の外周面に存在する穴、例えばダイス2
の上パンチ1固定用の固定ピン4を挿入するために存在
する穴、下パンチ3のダイス2と固定するために存在す
るボルト穴は少なくとも塞ぐ。7は金型および厚肉の弾
性体を真空封入するための薄肉の弾性体、8は粉末材料
である。ダイス2の上パンチ1および下パンチ3と接触
がない外周面の稜部および上パンチ1および下パンチ3
のダイス2および粉末材料8と接触のない外周面の稜部
の円弧状形状が半径3mm未満になると、金型の真空封入
後の加圧成形時の上パンチおよび下パンチの摺動により
薄肉の弾性体の引裂を招く恐れがあるため、稜部は半径
3mm以上の円弧状にする必要がある。
上パンチ1および下パンチ3の摺動方向と同一の方向か
ら上パンチ1および下パンチ3とダイス2の外周面の少
なくとも一部を覆い、上パンチ1、下パンチ3を保護す
るとともに金型の外周面に存在する穴、例えばダイス2
の上パンチ1固定用の固定ピン4を挿入するために存在
する穴、下パンチ3のダイス2と固定するために存在す
るボルト穴は少なくとも塞ぐ。7は金型および厚肉の弾
性体を真空封入するための薄肉の弾性体、8は粉末材料
である。ダイス2の上パンチ1および下パンチ3と接触
がない外周面の稜部および上パンチ1および下パンチ3
のダイス2および粉末材料8と接触のない外周面の稜部
の円弧状形状が半径3mm未満になると、金型の真空封入
後の加圧成形時の上パンチおよび下パンチの摺動により
薄肉の弾性体の引裂を招く恐れがあるため、稜部は半径
3mm以上の円弧状にする必要がある。
【0010】厚肉の弾性体は引張強さ100kg/cm2 以
上、伸び100%以上のものであり、例えばアクリルニ
トリルゴム、ラテックスゴム、ブチルゴム、シリコンゴ
ム、ウレタンゴム等からなり、その肉厚は金型外周面に
存在する穴の形状、深さおよび成形圧力によって適宜決
定されるわけであるが、おおむねその厚さは5.0〜1
5mmが適当である。また一対の厚肉弾性体を上下方向か
ら取り付けた際の上下厚肉弾性体の間隔は、圧縮成形時
の上パンチ1および下パンチ3の圧縮量以上の間隔が必
要である。これは、厚肉弾性体の間隔が上パンチ1およ
び下パンチ3の圧縮量よりも小さいと、成形時に上下の
厚肉弾性体が接触し、厚肉弾性体が金型外表面より浮き
上がるため薄肉の弾性体を破断させる恐れがある。厚肉
の弾性体が引張強さ100kg/cm2 未満、伸び100%
未満では加圧成形時に圧力を受けたときに、弾性体の破
断が生じる可能性がある。
上、伸び100%以上のものであり、例えばアクリルニ
トリルゴム、ラテックスゴム、ブチルゴム、シリコンゴ
ム、ウレタンゴム等からなり、その肉厚は金型外周面に
存在する穴の形状、深さおよび成形圧力によって適宜決
定されるわけであるが、おおむねその厚さは5.0〜1
5mmが適当である。また一対の厚肉弾性体を上下方向か
ら取り付けた際の上下厚肉弾性体の間隔は、圧縮成形時
の上パンチ1および下パンチ3の圧縮量以上の間隔が必
要である。これは、厚肉弾性体の間隔が上パンチ1およ
び下パンチ3の圧縮量よりも小さいと、成形時に上下の
厚肉弾性体が接触し、厚肉弾性体が金型外表面より浮き
上がるため薄肉の弾性体を破断させる恐れがある。厚肉
の弾性体が引張強さ100kg/cm2 未満、伸び100%
未満では加圧成形時に圧力を受けたときに、弾性体の破
断が生じる可能性がある。
【0011】また、金型および厚肉の弾性体を真空封入
するための薄肉の弾性体は引張強さ100kg/cm2 以
上、伸び100%以上、気体透過係数50×10
-10 (ml・cm)/(cm2 ・sec ・cmHg)以下、厚さ0.
1〜1.0mmの弾性体であり、具体的にはラテックスゴ
ム、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、
軟質ポリ塩化ビニル等からなる。なお、薄肉の弾性体が
引張強さ100kg/cm2 未満、伸び100%未満では加
圧成形時に圧力を受けたときに、弾性体の破断が生じる
可能性があり、また、弾性体の厚さが1mmを超えると真
空封入が困難となる。
するための薄肉の弾性体は引張強さ100kg/cm2 以
上、伸び100%以上、気体透過係数50×10
-10 (ml・cm)/(cm2 ・sec ・cmHg)以下、厚さ0.
1〜1.0mmの弾性体であり、具体的にはラテックスゴ
ム、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、
軟質ポリ塩化ビニル等からなる。なお、薄肉の弾性体が
引張強さ100kg/cm2 未満、伸び100%未満では加
圧成形時に圧力を受けたときに、弾性体の破断が生じる
可能性があり、また、弾性体の厚さが1mmを超えると真
空封入が困難となる。
【0012】より具体的に実際の粉末充填および成形工
程を以下に示す。まず、上パンチ1をダイス2に挿入
し、上パンチ1を上パンチ固定ピン4でダイス2の所定
位置に固定する。この状態でダイス2を反転させ、所定
重量の粉末材料8を投入し、下パンチ3をダイス2に締
め付けボルト5を用いて固定する。次に、金型を再び反
転させ、上パンチ固定ピン4を取り外し、金型への粉末
の充填が完了する。
程を以下に示す。まず、上パンチ1をダイス2に挿入
し、上パンチ1を上パンチ固定ピン4でダイス2の所定
位置に固定する。この状態でダイス2を反転させ、所定
重量の粉末材料8を投入し、下パンチ3をダイス2に締
め付けボルト5を用いて固定する。次に、金型を再び反
転させ、上パンチ固定ピン4を取り外し、金型への粉末
の充填が完了する。
【0013】次に、粉末の充填が完了した金型に、上パ
ンチ1とダイス2の上パンチ固定ピンを挿入する穴、さ
らに下パンチ3と下パンチ3のダイス2と固定するボル
ト穴を覆うように厚肉の弾性体6を取り付ける。次に、
厚肉の弾性体6を取り付けた金型を薄肉の弾性体7内に
挿入し、薄肉の弾性体7内を真空封入する。これは粉末
材料8が成形固化する際に粉末内部に空気が存在すると
不均一変形あるいは成形体内部に空孔が形成されるた
め、成形に際しては薄肉の弾性体7内を脱気するためで
ある。
ンチ1とダイス2の上パンチ固定ピンを挿入する穴、さ
らに下パンチ3と下パンチ3のダイス2と固定するボル
ト穴を覆うように厚肉の弾性体6を取り付ける。次に、
厚肉の弾性体6を取り付けた金型を薄肉の弾性体7内に
挿入し、薄肉の弾性体7内を真空封入する。これは粉末
材料8が成形固化する際に粉末内部に空気が存在すると
不均一変形あるいは成形体内部に空孔が形成されるた
め、成形に際しては薄肉の弾性体7内を脱気するためで
ある。
【0014】このため、薄肉の弾性体7には気体透過係
数50×10-10 (ml・cm)/(cm2・sec ・cmHg)以下
の特性が要求される。真空封入により同時にCIP浴中
の液体圧力媒体との遮断も達成され、成形準備が完了す
る。この薄肉の弾性体7による真空封入は、金型形状、
成形条件にもよって異なるが成形時の確実な破損防止に
は2枚以上の真空封入が望ましい。そして、これをCI
P浴中に挿入し通常の静水圧成形が実施される。薄肉の
弾性体7および厚肉の弾性体6を介して上パンチ1に圧
力が作用する。これによって、かかる上パンチ1、下パ
ンチ3、ダイス2の形状に即した粉末成形体の製造が可
能となる。
数50×10-10 (ml・cm)/(cm2・sec ・cmHg)以下
の特性が要求される。真空封入により同時にCIP浴中
の液体圧力媒体との遮断も達成され、成形準備が完了す
る。この薄肉の弾性体7による真空封入は、金型形状、
成形条件にもよって異なるが成形時の確実な破損防止に
は2枚以上の真空封入が望ましい。そして、これをCI
P浴中に挿入し通常の静水圧成形が実施される。薄肉の
弾性体7および厚肉の弾性体6を介して上パンチ1に圧
力が作用する。これによって、かかる上パンチ1、下パ
ンチ3、ダイス2の形状に即した粉末成形体の製造が可
能となる。
【0015】図1では上パンチのみが可動する片押し成
形の場合を示したが、下パンチも可動する両押し成形の
場合、また、上パンチおよび下パンチが分割構成された
場合でも図1と同様の作用効果が得られる。さらに、上
パンチおよび下パンチが分割構成された場合には、成形
体密度の均一化の目的で加圧成形を2回以上行う必要も
生じてくるが、この場合も同様の操作を繰り返し行えば
よい。
形の場合を示したが、下パンチも可動する両押し成形の
場合、また、上パンチおよび下パンチが分割構成された
場合でも図1と同様の作用効果が得られる。さらに、上
パンチおよび下パンチが分割構成された場合には、成形
体密度の均一化の目的で加圧成形を2回以上行う必要も
生じてくるが、この場合も同様の操作を繰り返し行えば
よい。
【0016】
(実施例1)図2に示すような形状(d1 =500mm、
d2 =200mm、h1 =100mm、h2 =50mm)の成
形を図1に示すような金型を用いて行った。粉末材料に
はアルミナ粉末(造粒後平均粒径100μm)を用い
た。実際の金型の組み付け粉末の挿入は図1に従って、
まずパンチ1(SKD製)をダイス2(SKD製)に挿
入し、上パンチ1を上パンチ固定ピン4(SS製)でダ
イス2の所定位置に固定した。この状態でダイス2を反
転させ、36kgのアルミナ粉末を充填した。そして、下
パンチ3(SKD製)をダイス2に締め付けボルト5を
用いて固定した。
d2 =200mm、h1 =100mm、h2 =50mm)の成
形を図1に示すような金型を用いて行った。粉末材料に
はアルミナ粉末(造粒後平均粒径100μm)を用い
た。実際の金型の組み付け粉末の挿入は図1に従って、
まずパンチ1(SKD製)をダイス2(SKD製)に挿
入し、上パンチ1を上パンチ固定ピン4(SS製)でダ
イス2の所定位置に固定した。この状態でダイス2を反
転させ、36kgのアルミナ粉末を充填した。そして、下
パンチ3(SKD製)をダイス2に締め付けボルト5を
用いて固定した。
【0017】次に、金型を再び反転させ、上パンチ固定
ピン4を取り外した。次に、粉末の充填が完了した金型
に上パンチ1とダイス2の上パンチ固定ピンを挿入する
穴、さらに下パンチ3と下パンチ3のダイス2と固定す
るボルト穴を覆う上下一対の厚肉弾性体6(アクリルニ
トリルゴム製、引張強さ150kg/cm2 、肉厚:10m
m)を上下方向から取り付けた(上下厚肉弾性体の間
隔:115mm)。次に、厚肉弾性体6を取り付けた金型
を薄肉の弾性体7(ポリ塩化ビニル、気体透過係数10
×10-10 (ml・cm)/(cm2 ・sec ・cmHg)、肉厚:
0.5mm)内に挿入し、薄肉の弾性体7内をロータリー
ポンプにより脱気(0.1torr)し真空封入した。この
後、常法に従って静水圧成形(成形圧力100MPa)を行
うことにより、金型内に液体圧力媒体の流入もなく、図
2に示すような形状の健全な成形体が得られた。
ピン4を取り外した。次に、粉末の充填が完了した金型
に上パンチ1とダイス2の上パンチ固定ピンを挿入する
穴、さらに下パンチ3と下パンチ3のダイス2と固定す
るボルト穴を覆う上下一対の厚肉弾性体6(アクリルニ
トリルゴム製、引張強さ150kg/cm2 、肉厚:10m
m)を上下方向から取り付けた(上下厚肉弾性体の間
隔:115mm)。次に、厚肉弾性体6を取り付けた金型
を薄肉の弾性体7(ポリ塩化ビニル、気体透過係数10
×10-10 (ml・cm)/(cm2 ・sec ・cmHg)、肉厚:
0.5mm)内に挿入し、薄肉の弾性体7内をロータリー
ポンプにより脱気(0.1torr)し真空封入した。この
後、常法に従って静水圧成形(成形圧力100MPa)を行
うことにより、金型内に液体圧力媒体の流入もなく、図
2に示すような形状の健全な成形体が得られた。
【0018】
【発明の効果】本発明によって、ダイスと上パンチおよ
び下パンチより構成される金型のダイスのダイスと上パ
ンチおよび下パンチとの接触がない外周面の稜部を円弧
形状とし、さらに上パンチおよび下パンチの上パンチお
よび下パンチとダイスおよび粉末材料との接触がない外
周面の稜部を円弧形状とするとともに、上パンチおよび
下パンチの摺動方向から金型に厚肉の弾性体を取り付
け、金型外周面の少なくとも一部をこの厚肉弾性体で覆
った後、薄肉弾性体で真空封入し、CIP装置内で加圧
成形することにより目的とする製品形状に近い粉末成形
体を得ることができる。
び下パンチより構成される金型のダイスのダイスと上パ
ンチおよび下パンチとの接触がない外周面の稜部を円弧
形状とし、さらに上パンチおよび下パンチの上パンチお
よび下パンチとダイスおよび粉末材料との接触がない外
周面の稜部を円弧形状とするとともに、上パンチおよび
下パンチの摺動方向から金型に厚肉の弾性体を取り付
け、金型外周面の少なくとも一部をこの厚肉弾性体で覆
った後、薄肉弾性体で真空封入し、CIP装置内で加圧
成形することにより目的とする製品形状に近い粉末成形
体を得ることができる。
【図1】本発明に従う粉末成形金型の一つの具体例の説
明図。
明図。
【図2】実施例のアルミナ成形体の形状で、(a)は平
面図、(b)は側面図。
面図、(b)は側面図。
1 上パンチ 2 ダイス 3 下パンチ 4 上パンチ固定ピン 5 締め付けボルト 6 厚肉の弾性体 7 薄肉の弾性体 8 粉末材料
Claims (1)
- 【請求項1】 ダイスとこのダイス内周面に内接する上
パンチおよび下パンチから構成され、前記ダイスの上パ
ンチおよび下パンチとの接触がない外周面の稜部が少な
くとも半径3mm以上の円弧状の形状を有し、前記上パン
チおよび下パンチの前記ダイスおよび粉末材料との接触
がない外周面の稜部が少なくとも半径3mm以上の円弧状
の形状を有した金型内に粉末材料を充填し、前記金型の
上パンチおよび下パンチの摺動方向と同一の方向から上
パンチ、下パンチおよびダイスの外周面の少なくとも一
部を覆う上下一対の厚肉の弾性体を取り付けた後、該厚
肉の弾性体と金型の外周面を少なくとも1枚以上の薄肉
の弾性体により包囲して真空封入し、CIP装置内に挿
入して1回以上の加圧成形することを特徴とする粉末成
形体の成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3238094A JPH07242908A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 金型を用いた粉末成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3238094A JPH07242908A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 金型を用いた粉末成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07242908A true JPH07242908A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=12357351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3238094A Withdrawn JPH07242908A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 金型を用いた粉末成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07242908A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105665700A (zh) * | 2016-04-05 | 2016-06-15 | 营口市双龙射孔器材有限公司 | 金属粉末药型罩自动化压制生产系统 |
-
1994
- 1994-03-02 JP JP3238094A patent/JPH07242908A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105665700A (zh) * | 2016-04-05 | 2016-06-15 | 营口市双龙射孔器材有限公司 | 金属粉末药型罩自动化压制生产系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |