JPH07164094A - 車輪、就中特に予備成型した鉄道車両用車輪の製造方法と製造装置 - Google Patents

車輪、就中特に予備成型した鉄道車両用車輪の製造方法と製造装置

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JPH07164094A
JPH07164094A JP6242843A JP24284394A JPH07164094A JP H07164094 A JPH07164094 A JP H07164094A JP 6242843 A JP6242843 A JP 6242843A JP 24284394 A JP24284394 A JP 24284394A JP H07164094 A JPH07164094 A JP H07164094A
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wheel
ring
manufacturing
punch
die
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Hans J Pahnke
ジェイ. パンケ ハンス
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Panke Eng & Co KG GmbH
Pahnke Eng & Co KG GmbH
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Panke Eng & Co KG GmbH
Pahnke Eng & Co KG GmbH
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21KMAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
    • B21K1/00Making machine elements
    • B21K1/28Making machine elements wheels; discs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21JFORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
    • B21J13/00Details of machines for forging, pressing, or hammering
    • B21J13/08Accessories for handling work or tools
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q7/00Arrangements for handling work specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools, e.g. for conveying, loading, positioning, discharging, sorting
    • B23Q7/04Arrangements for handling work specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, machine tools, e.g. for conveying, loading, positioning, discharging, sorting by means of grippers

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 鍛造過程を鉄道車両用車輪(6d)製造時に
簡素化するため、プレス機(1)の装填と据込みと充填
と素材(6a)のせん孔とをダイスの交換を伴わない1
回の工程で遂行する。 【効果】 ダイス交換が不要なため、ただちに装填、据
込み、充填、排出からなる新規鍛造作業を開始できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車輪、就中特に予備成型
した鉄道車両用車輪の製造方法と製造装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車輪はさまざまな方法で製造され
ている。たいていの場合、自動車工業で要求されるよう
な極めて軽い車輪も極めて大型の車輪も基本的には鋲締
めまたは溶接で組立てた多数の部品から製造されてい
る。それに反してたいていの鉄道車両用ないし産業用車
輪は鋳造または多数の鍛造工程および/または圧延工程
を経てブロック素材から製造され、これらブロック素材
自体はより大きい鋼材ないしインゴットを切断したりそ
れ自体を単一ブロックとして鋳造したりして製造されて
いる。
【0003】とりわけ特定の鉄道車両用車輪は1個の素
材から製造される。その場合、素材は少なくとも2個の
鍛造工程を経過し、それから後で軸を取り付けるためハ
ブ部分にせん孔し最後に直径を拡大するため圧延するの
が望ましく、時としてはつば出しをしたり(ハブ部分を
車輪の踏み面より横へずらして)勾配を付けたりして、
最後にさらに切削加工するのである。
【0004】したがって鍛造工程とせん孔工程とにとっ
て少なくとも3個の加工工程が必要であり、各工程には
それぞれ特定の一対のダイス(一対宛上型ダイスと下型
ダイス)を要し、その時それぞれの鍛造ないしプレス工
程の間にはたとえばダイス板を移動させることによって
ダイスを交換しなければ成らない。そのためさまざまな
ダイス対を支持する大型の保持器さえ必要になって設備
上の費用がかさむばかりか時間的にも無駄が多い。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】したがって本発明は
車輪製造の分野における鍛造作業を簡素化することを課
題とする。本発明による解決策は、在来のダイス交換を
前提とした多工程の作業と完全に訣別せんとする基本構
想に基づいており、この鍛造作業を実際に一連の流れを
実行するただ1回の作業工程とし、この単一作業工程の
鍛造過程の範囲内で特許請求項1によるひと続きの工程
を教示するものである。この製法を実行する本発明の装
置は請求項9に示す特徴を有する。
【0006】本発明の教示するところによれば在来の慣
習的な作業工程に比して著しい利点が得られる。かくし
てただ1回の作業工程でのプレスでこれまで必須であっ
たダイス交換を避けることができるため、無駄時間を極
めて短縮して生産性を大いに高めるとともに、ダイスの
保持器を極めて小型化することさえできるのである。本
発明による互いに重なり合いないしは部分的に重複して
実行可能な工程、すなわち、装填兼心出し、据込み、ダ
イス充填、排出という一連の本質的には4種類の鍛造作
業が予備鍛造済み車輪の製造を可能とし、最後には、時
として直径拡大のため圧延工程を中間に挿入せざるを得
ないとしてもそれ以上は切削加工を行うに過ぎない。
【0007】
【問題を解決するための手段】本発明の望ましい実施例
では、ポンチは心出し作業の際たとえば手操作工具を用
いて素材上に置かれせん孔作業後せん孔作業によって素
材から打ち抜かれたスラグと一緒に運び去られる分離型
工具とし、このことはこのような分離型ポンチであれば
それぞれのせん孔作業後交換されるかまたは交換可能で
あって、その結果在来の製法・装置と比べると同じポン
チでつぎつぎと到来する加工物にせん孔するのではない
ため、ポンチが摩滅する問題が生じない利点を得る。
【0008】したがって本発明によれば、ダイスを交換
することなくつぎからつぎへと最短時間で、(円筒状の
ブロックとして作製してあるのが望ましい)素材から完
全に鍛造された車輪まで全鍛造作業を遂行することが可
能である。
【0009】前述の方策に基づき本発明を用いて達成さ
れる驚くべき簡素な機械の構造形式には多機能の心出し
装置も組み込まれており、その多機能心出し装置を用い
て素材をプレス機に装填し素材を心出しし最後にプレス
機から排出する。
【0010】本発明を最適な形で実現するための真に本
質的な特徴は下型ダイスを完全に囲み本下型ダイスから
佇立する保持リングであって、この保持リングが成型対
象の素材つまり予備鍛造車輪のための周囲限界を規定
し、したがって上型ダイスと下型ダイスとの間に介在す
る空間の側方限界となっている。そうすると、本発明を
望ましい形で実体化したこの保持リングで上型ダイスを
少なくとも一区切り毎に移動させることによって本発明
による製法の単一工程がとくに容易に実現できるのであ
って、とりわけこの保持リングが決められた通りに上型
ダイスの降下中その移動に伴って移動し、その間、型間
の間隔が減少しつねに正確な周囲限界が確保されている
ことになる。
【0011】とりわけこの保持リングは該リングを一定
の力で下から支える油圧シリンダによって上向きに加圧
され、上型ダイスに比べて該リングの直径が小さいた
め、プレス作業中該リングの上縁と上型ダイスの下側と
が接触し、車輪が完成するまでその関係位置に止まり、
つまりプレス圧力がプレス圧力に比べればはるかに小さ
い上からの加圧力に抗して保持リングに働き、その結果
保持リングをプレス作業中に下へ移動させるが、プレス
作業の時間中は決して周囲限界の機能を失わないことが
望ましい。
【0012】要するに本発明の心出し兼装填装置は構造
のコンパクト化と設定時間の短縮とに寄与するものであ
って、その理由は、本装置を用いれば素材が両ダイス間
に挿入されるばかりか(その際、予備鍛造車輪が完成す
るまで工具の場所変えはもはや不要で)同時に両ダイス
間で素材の心出しもでき、ダイスと保持リングとの間の
空間、すなわち鍛造型が次のプレス工程で一様に充填で
きるからである。
【0013】とりわけ空間節約型であってその結果装置
の構造上簡素化に役立つ心出し兼装填装置の構造様式で
は、この心出し兼装填装置が中心に向かって開くU字形
の縦断面部材で形作られ複数のくわえ爪を担持するリン
グからなり、そのU字形縦断面部材中でこの複数のくわ
え爪が好ましくはその末端部をくわえ面となした内向き
のアーチ状の歯として枢動可能に支承されていることに
よって望ましい実施形を形成している。その際、リング
内もしくはリングに密接してこのアーチ状歯を同時かつ
均等にそのくわえ面が虹彩絞同様中心に向って前進後退
するよう動かす操作装置を設けても宜しい。このリング
ないし3個のアーチ状歯が備えられれば、この歯で円筒
状の素材を静かに位置決めでき、不安定感を伴わず把持
して自由にに取り扱えるのである。
【0014】それから、プレス機の支柱部外側に延在す
る垂直な枢動軸でこのリングを担持する枢動腕によっ
て、突出する形で工具ホルダーないしダイス間にある素
材を側方へ移動することが可能であって、その際、アー
チ状歯で決められたリング内部の中心にある素材の位置
によって、リングを担持する枢動腕がプレス機中に枢動
して入り込んだ位置にストッパーを設けられる可能性が
生じ、その時素材の中心位置はそのストッパーによって
プレス機内部で正確に決定される。それからアーチ状歯
が開いて素材は下型ダイスの望ましい位置に置かれる。
【0015】本発明の別の特徴によれば心出し兼装填装
置のリングの内径は上型ダイスの外径より大きく、さら
に該ダイスを担持する上部工具ホルダーの外径よりも大
きくて、アーチ状歯の寸法は開放位置ではリングのU字
形縦断面部材内へほぼ収まる程度であり、心出し兼装填
装置は本発明による単一工程の鍛造ないしプレス作業の
実施中はその内部ストッパー位置に滞留しており、それ
から完全に鍛造された車輪を得てプレス機から取り出
し、さらに新たに装填工程へと進む。
【0016】したがって、この本発明による心出し兼装
填装置は、さまざまな観点から在来の機械とその付属操
作装置ないし移送装置、昇降装置に比べて装置面の簡素
化と同時に、プレス機からの排出の際の作業時間を顕著
に短縮することにも有効である。
【0017】
【実施例】その他の本発明の細部と利点とは他の請求項
と以下の付帯図面の説明とによって示される。
【0018】図1a〜図1dから推論されるように、本
発明による鍛造装置1は基本的構造として下側に上型ダ
イス3を担持する上部工具ホルダー2を有する公知のプ
レス機からなる。対向工具として下部工具ホルダー5
(図1c参照)に固定した固定下型ダイスが働く。
【0019】プレス機の構造が基本的に在来型と同じと
云い得るのはそこまでに止まると云うのは、すでに公知
の技術と異なりすでに本発明の範囲で上型ダイスと下型
ダイスである3ないし4がすでに当初から鍛造対象の車
輪の最終形態に必要なめす形を備えており、つまり後述
で細部をさらに説明する予定の製造工程と装置操作とに
基づけば、素材6aから完成鍛造車輪6dに至る全鍛造
過程中ダイスの交換は不要である。
【0020】上部工具ホルダー2は中央貫通孔7を有
し、該中央貫通孔7は、同じく中央にはあるが直径が該
中央貫通孔7よりやや小さい貫通孔8と上型ダイス中で
共軸になっている。この貫通孔7と8とを介して、直径
が貫通孔8中を滑動可能な寸法を有する内部プランジャ
9を上から動かすことができる。
【0021】他方、下型ダイス4も中央貫通孔11を備
え、該中央貫通孔11は、後になってさらに詳述するこ
とになる理由で、上部工具ホルダー2中の貫通孔よりさ
らに大きい直径を有する。最後に下部工具ホルダー5
も、下型ダイス4の貫通孔11よりさらに小さいけれど
上型ダイス3の貫通孔8よりは大きい直径の中央貫通孔
12を有する。孔12には自在に往復するエジェクタ1
3がはめ込まれている。
【0022】図1a、b、cで一望できる鍛造工程で
は、下型ダイス4の孔11中に排出リング14が下型ダ
イス5に載っており、つまり排出リング14の外径は下
型ダイス4の貫通孔11の内径に対応しており、そのた
め貫通孔12の直径より大きく、一方排出リング14の
内径は中央貫通孔12の直径より小さく、せん孔が予定
され後に車輪軸を挿入するハブ貫通孔15の直径に対応
している。
【0023】排出リング14と内部プランジャ9とそれ
に加えてエジェクタ13とに関して先に説明した貫通孔
はいずれも中央で互いに共軸になっている。
【0024】とりわけ図1a〜図1dに断面図で描かれ
図3と図4とに平面図で描かれた心出し兼装填装置は本
発明による装置に属し、該装置は中心に向けて開いたU
字形縦断面部材のリング17からなり、この縦断面部材
中に在ってU字形縦断面部材のシャンク内にリング平面
内で枢動し得るよう収められた3個のアーチ状歯18を
担持する。
【0025】アーチ状歯ないしくわえ爪18の有する形
態と寸法とは、図4で明示するように、少なくとも大部
分がU字形縦断面部材に収納でき、そのため心出し兼装
填装置16の有効内径は可能な限り大きい有効貫通部を
有し、上型ダイス3と上部工具ホルダー2との外径より
特に大きく設けることになっているがこの点はなお説明
を要する。詳細には図示して無い操作装置を介して3個
のくわえ爪ないしアーチ状歯18は、外部からないしは
それらを担持しているリング17を介して移動させら
れ、しかもその移動は同時かつ均等であって、同じく図
4が明示するように、素材6aを確実かつ静かに固定し
てリングに関し心出しして把持することができる。
【0026】心出し兼装填装置16は、図3で示すよう
な図示実施例にあっては、プレス支柱21の一方の側方
近傍に垂直に延在する枢動軸22を伴う枢動腕19に固
定することによって、プレス機の近傍に供給した素材6
aを図示・前述した方法で把持し、点線で図示した排出
ないし装填位置からプレス機の範囲内を水平に実線で図
示した心出し位置へ枢動でき、しかもストッパーまたは
それ相当の経路制限によって装填位置16の中心に把持
されるプレス機内部の素材の中心位置に正確に置くこと
ができる、つまり素材6aは上型ダイスと下型ダイス3
〜4の間に在る共軸の貫通孔群に対して心出しされて下
型ダイス4に載置し得るのであり、この様子は図1aで
明示した通りである。
【0027】図1aには別の有益な本発明による特徴、
すなわちその基本構造において図2による図に対応して
円筒形の脚23aとそれに共軸で同じく円筒形をしたよ
り小径のヘッド23bとからなる或る程度「ルーズな」
ポンチ23を図示している。脚23aの直径はこの脚
が、下方で接続する下部工具ホルダー5の貫通孔12同
様、その中央貫通孔を通して排出リング14を通過させ
得るように選ばれている。ポンチヘッド23bの直径は
上型ダイス3内の中央貫通孔8の直径にほぼ対応するた
め、ポンチは確実にそのヘッド23bで上型ダイス3中
へ進入し得るが、その進入程度は脚23aに上型ダイス
3が接触するところまでに限られている(図1bも参照
のこと)。このポンチ23と関連して、脚長lfを変化
させることによってブロックの初期体積の誤差をさらに
後述することになっている方法で補償し得ることを付け
加えて言及しておかなければならない。
【0028】図1aで明示するように、ポンチ23はと
りわけ水平に枢動し得る搬送アーム24を用いて素材6
aをプレス機に装填後、この素材の中心に「ルーズに」
載置される、つまり、別の機械部分から外した分離工具
として載置されるのであって、しかもその脚23aで素
材6aの中心に載置されるのである。
【0029】最後にさらに本発明による装置には、その
下側に取り付けた油圧シリンダ26で昇降自在な保持リ
ング25が属している。保持リング25の内径は下型ダ
イス4の外径に対応しているため、保持リング25を下
型ダイス4の周囲に沿って滑動でき、しかも上型ダイス
3の外径より小さい。
【0030】図1a〜図1dを用いて本発明により単一
工程で遂行すべき鍛造工程を順次説明するが、この工程
は技術的観点からは単一作業ではなく複数の工程で処理
され複数のダイス交換によってのみ遂行し得る筈の工程
なのである。
【0031】図1aに図示した位置で、つまり上型ダイ
ス3を持ち上げた状態で、全ての面からスケールを落と
した表面と平行な端面とを備え(ほぼ重量500〜10
00kgの)円筒状素材6aをプレス軸中に自在に枢動
して進入する心出し兼装填装置16を用い、前述の方法
で、つまり全ての面を囲んでプレス機中に挿入し、下型
ダイス4の中心に載置する。ついで搬送アーム24を用
いてポンチ23を素材6aの中心に載置し、つぎに搬送
アーム24を枢動して復帰させ、したがってダイスのあ
る範囲から外側の搬送アームの排出ないし装填位置に復
帰させ、それからアーチ状歯ないしくわえ爪18を解除
してリング17のU字形縦断面部材内へ収納する。この
状況下で内部プランジャ9は高く持ち上げた位置に在
り、その位置でプランジャ9は該プランジャ9が載置さ
れる先端13aを排出リングを通して突出させ、該排出
リングの下側に先端13aに比べ大きい直径で密接させ
る。
【0032】ポンチ23の選択について付け加えて注意
すべきは、前述のようにポンチの脚長lfをブロック体
積の誤差に適合させること、つまりブロックを切断し秤
量してから後で、重量の過不足に応じそれぞれ脚長の長
さを選択することによって、ブロック体積の誤差を補償
すると云う点である。すなわちブロック6aの超過重量
が少なければ少ないほど脚は長く選ばれ、したがってl
fの値はより大きくなるが、その理由としてこの場合に
は後述の据込み工程の終了後、比較的僅かな素材部分の
みがせん孔によって素材から除去ないし排出され、ポン
チ脚23aの体積は後述の据込みおよび充填工程で除去
される体積に影響するからである。この事実は、それぞ
れの鍛造工程にとってポンチ23が素材6aの初期重量
に適応する唯一の交換可能な部品であり、さらに分離型
ポンチを交換することによって摩耗の問題も生ぜず、両
ダイス3と4とで形成する中空空間を完全に充填できる
ことが、正確な最終重量を得ることとは別に、保証され
ることを同時に意味する。
【0033】図1bでは据込み工程を明示し、該工程中
に上部工具ホルダー2が上型ダイス3とともに降下し、
素材6aが予備形態6bに変化し、その際ポンチ脚23
aは素材内に正確に進入し、上型ダイス3と上部工具ホ
ルダー2の一部とは少なくとも部分的に心出し兼装填装
置16のリング17を通過する。上型ダイス3の降下に
よってポンチ脚23a(図2)を据込み済みの素材6b
中へ進入させることができ、その際上型ダイス3は、孔
8がポンチヘッド23bの直径より大きいがポンチ脚2
3aの直径より小さいため、ポンチ脚23aに載置する
ことになる。すでにこの工程での保持リング25の重要
な機能は説明してあるが、すなわちこの保持リングは素
材6a/6bの径方向での外向き変形を周囲側で限定し
ており、つまり素材は保持リング25の内周を超えては
溢れ出すことが不可能であって、該リングは油圧シリン
ダ26によって可能な限り最高位に保持され、その位置
は鍛造工程で該リングの上縁のストッパーによって上型
ダイス3の下側で規定されているのである(図1b参
照)。
【0034】この据込み工程の後、とぎれることなく図
1cで図示した充填工程が続き、充填工程中上型ダイス
3は上部工具ホルダー2とともにさらに降下して、両ダ
イス3と4との間の最終的に規定された中空空間を完全
に充填するに至る。
【0035】このような上型ダイス3による2次降下
中、保持リング25はそれ自体が当初から印加されてい
た押し上げ力に抗して下向きに加圧され、該リング25
が下型ダイス4の外周を完全に囲繞して下型ダイス4を
下部工具ホルダー5上に在って上向きに佇立させ、その
結果図1cで図示した位置に上型ダイスと下型ダイス3
ないし4の間のダイス型を外向きには最終的に囲うに至
る。上型ダイス3がその下端位置に達し、(それと同時
にブロック体積の誤差の正確な補償も完了して)図1c
で図示するとおりダイス型の完全な充填をもって終わる
充填工程が終了すると、鍛造済み車輪のハブ部分に中央
貫通孔を加工するせん孔作業を開始し、しかも内部プラ
ンジャ9をポンチ23とともにさらに車輪材中に降下さ
せて車輪材を貫通させ、この工程中にエジェクタ13を
下向きに引き戻すことによって、ポンチ23とポンチに
よる穿孔カスつまり芯27とを排出リング14の中央孔
と下部工具ホルダー5の中央貫通孔とを通して下へ引き
出し運び去ることができる。
【0036】素材は今や単一の工程で鍛造済みの車輪の
形に加工されてプレス機から取り出される。この取り出
し作業はエジェクタ13を持ち上げることで実行され、
エジェクタ13はその先端13aの下部の突当て面で排
出リング14と係合し、エジェクタ13をさらに吊り上
げると排出リングも持ち上げられ、該リングとともにハ
ブ部分で排出リングに支持された車輪6dも持ち上げら
れる(図1d参照)。ここでは心出し兼装填装置16の
くわえ爪ないしアーチ状歯18が再度該車輪に向って進
出し、そのくわえ面で車輪6dを外側で把持し、それか
ら車輪6dはエジェクタ13が引き戻された後、水平に
側方へと図3に点線で図示した排出または装填位置へ枢
動でき、該位置ではくわえ爪ないしアーチ状歯18が開
放ないし弛緩して、車輪6dは取り出され搬送するため
解放される。
【0037】
【本発明の効果】こうしてシリンダ素材から車輪を鍛造
する作業は終了するのであるが、この鍛造作業は本発明
による単一工程ではこれまで必要とされたダイス交換を
せずに実施することができるため、ただちに装填、据込
み、充填、排出からなる新規鍛造作業を開始することが
できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】aは、装填工程での本発明によるプレス機の模
式的な長手方向断面図である。bは、図1aで図示した
プレス機の据込み工程図である。cは、図1aと図1b
とによる装置の充填工程図である。dは、図1a、図1
b、図1cによる装置の下部の排出工程図である。
【図2】分離型手操作ポンチの俯観図である。
【図3】心出し兼装填装置を、枢動して入り込んだ心出
し位置は実線で、枢動してあおり出した排出または装填
位置を点線で描いたプレス機の模式的水平断面図であ
る。
【図4】図3の心出し兼装填装置の拡大平面図である。
【符号の説明】
1…鍛造装置 2…上部工具ホル
ダー 3…上型ダイス 5…下部工具ホル
ダー 6a…素材 6d…完成鍛造車
輪 7,8,11,12…中央貫通孔 9…内部プランジ
ャ 13…エジェクタ 14…排出リン
グ 15…ハブ貫通孔 16…心出し兼
装填装置 17…リング 18…アーチ状
歯、くわえ爪 23…ポンチ 23a…ポンチ
脚 23b…ポンチヘッド 24…搬送アー
ム 25…昇降自在な保持リング 26…油圧シリ
ンダ 27…穿孔カス

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪の製造方法であって、 該製造方法は単一作業工程であって、該作業工程には、 プレス機へ素材またはブロック(6a)を装填する工程
    と、 該素材を据込みによって予備成型する工程と、 2次プレスによってダイスの中空空間を引続き充填する
    工程と、 予備成型した車輪をせん孔する工程と、 引続き鍛造済み車輪を取り出す(排出)工程とを含む車
    輪の製造方法。
  2. 【請求項2】 装填を円筒状の素材ないしブロックの心
    出し中に実行することを特徴とする請求項1に記載の車
    輪の製造方法。
  3. 【請求項3】 ポンチを装填工程の枠内で素材の中心に
    載置することを特徴とする請求項1または2に記載の車
    輪の製造方法。
  4. 【請求項4】 せん孔を充填中に開始することを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の車輪の製造方法。
  5. 【請求項5】 ブロック体積の誤差をポンチ、就中ポン
    チの脚長の寸法を選択することによって補償することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車輪の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 作業工程がダイス交換せずに何度も実行
    されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の車輪の製造方法。
  7. 【請求項7】 ポンチと孔抜き芯とが充填後下へ運び去
    られることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の車輪の製造方法。
  8. 【請求項8】 ポンチと孔抜き芯との抜き取りは排出前
    に実行されることを特徴とする請求項7に記載の車輪の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 中央貫通孔(8)を有する上型ダイス
    (3)と、 中央貫通孔(11)を有する下型ダイス(4)と、 心出し兼装填装置(16)と、 下型ダイスの周囲を囲い込み、かつ下型ダイスから佇立
    する保持リング(25)と、 ポンチ(23)とを備えることを特徴とする車輪の製造
    装置。
  10. 【請求項10】 上部工具ホルダー(2)に保持される
    上型ダイス(3)が昇降可能であることを特徴とする請
    求項9に記載の車輪の製造装置。
  11. 【請求項11】 保持リング(25)が上型ダイスの移
    動について少なくとも一区切り毎に参加することを特徴
    とする請求項9または10に記載の車輪の製造装置。
  12. 【請求項12】 保持リング(25)が少なくとも一時
    的には上型ダイス(3)と協働することを特徴とする請
    求項9〜11のいずれかに記載の車輪の製造装置。
  13. 【請求項13】 該協働が保持リング(25)の上端と
    上型ダイス(3)の下側とが密接することによって実現
    することを特徴とする請求項12に記載の車輪の製造装
    置。
  14. 【請求項14】 保持リング(25)が絶えず上向き圧
    力の印加を受けていることを特徴とする請求項9〜13
    のいずれかに記載の車輪の製造装置。
  15. 【請求項15】 油圧によって圧力が印加されているこ
    とを特徴とする請求項14に記載の車輪の製造装置。
  16. 【請求項16】 保持リング(25)を下側から複数の
    油圧シリンダ(26)が支持していることを特徴とする
    請求項15に記載の車輪の製造装置。
  17. 【請求項17】 マニピュレータ(24)を用いて素材
    の中心へ自在に載置される弛緩的に取り付けられた分離
    型ポンチ(23)を特徴とする請求項9〜16のいずれ
    かに記載の車輪の製造装置。
  18. 【請求項18】 該ポンチ(23)が載置された完全な
    円筒であって、その脚(23a)より大きい直径の部分
    が素材(6a)の所に最初に在ることを特徴とする請求
    項9〜17のいずれかに記載の車輪の製造装置。
  19. 【請求項19】 脚高ないし脚長(lf )が加工対象
    の素材(6a)の重量の誤差を補償するのに適合してい
    ることを特徴とする請求項18に記載の車輪の製造装
    置。
  20. 【請求項20】 上部工具ホルダー(2)と上型ダイス
    (3)とを中央で貫通し、少なくとも一時的にはポンチ
    (23)のヘッド(23b)に作用する内部プランジャ
    (9)を特徴とする請求項9〜19のいずれかに記載の
    車輪の製造装置。
  21. 【請求項21】 下部工具ホルダー(15)と下型ダイ
    ス(4)とを中央で貫通するエジェクタ(13)を特徴
    とする請求項9〜20のいずれかに記載の車輪の製造装
    置。
  22. 【請求項22】 エジェクタ先端(13a)によって自
    在に携行され下型ダイス(4)ないし下部工具ホルダー
    (5)の中心に載置可能な支持リングないし排出リング
    (14)を特徴とする請求項21に記載の車輪の製造装
    置。
  23. 【請求項23】 下型ダイス(4)と下部工具ホルダー
    (5)とを貫通して中心でポンチと孔抜き芯とを排出す
    ることを特徴とする請求項9〜22のいずれかに記載の
    車輪の製造装置。
  24. 【請求項24】 心出し兼装填装置(16)としての複
    数のくわえ爪を担持するリング(17)を特徴とする請
    求項9〜23のいずれかに記載の車輪の製造装置。
  25. 【請求項25】 リング(17)がその中心に向って開
    くU字形縦断面部材からなることを特徴とする請求項2
    4に記載の車輪の製造装置。
  26. 【請求項26】 くわえ爪がその末端領域にくわえ面を
    有し、リング中心に心出しされ、リング(17)内で枢
    動自在に支承されるアーチ状歯(18)からなることを
    特徴とする請求項24または25に記載の車輪の製造装
    置。
  27. 【請求項27】 くわえ爪ないしアーチ状歯(18)が
    リング平面内で共通かつ均等に偏位可能であることを特
    徴とする請求項24〜26のいずれかに記載の車輪の製
    造装置。
  28. 【請求項28】 3個のくわえ爪ないしアーチ状歯(1
    8)を特徴とする請求項24〜27のいずれかに記載の
    車輪の製造装置。
  29. 【請求項29】 リングを担持する枢動腕(19)を特
    徴とする請求項24〜28のいずれかに記載の車輪の製
    造装置。
  30. 【請求項30】 プレス支柱領域外側の垂直枢動軸(2
    2)を特徴とする請求項29に記載の車輪の製造装置。
  31. 【請求項31】 リング(17)の内径が上型ダイス
    (3)と上部工具ホルダー(2)との外径より大きいこ
    とを特徴とする請求項24〜30のいずれかに記載の車
    輪の製造装置。
  32. 【請求項32】 くわえ爪ないしアーチ状歯(18)が
    少なくとも部分的にはリング(17)のU字形縦断面部
    材内に引き込まれることを特徴とする請求項24〜31
    のいずれかに記載の車輪の製造装置。
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