JPH07163927A - ディスペンサ及びこれを備えた自動塗布装置 - Google Patents

ディスペンサ及びこれを備えた自動塗布装置

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JPH07163927A
JPH07163927A JP34152793A JP34152793A JPH07163927A JP H07163927 A JPH07163927 A JP H07163927A JP 34152793 A JP34152793 A JP 34152793A JP 34152793 A JP34152793 A JP 34152793A JP H07163927 A JPH07163927 A JP H07163927A
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nozzle
coated
dispenser
discharge port
liquid material
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Atsushi Suzuki
篤 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノズル吐出口と被塗布面との相対距離を一定
に維持すること。 【構成】 液状材料を収容したバレル20の下端にノズ
ル21が取り付けられ、加圧力によって材料をワーク7
の被塗布面上に塗布可能とされている。このノズル21
の先端領域を支持する芯出し駒40には、被塗布面上を
転動可能なボール51を備えたクリアランス補正具22
が設けられている。ボール51の下端はノズル吐出口よ
り僅かに下方に位置決めされてノズル吐出口と被塗布面
との相対距離が設定される。ワーク7の表面高さ位置に
変化が生じた時は、クリアランス補正具22に加わる上
下方向への力に追従して当該クリアランス補正具22と
共にノズルが移動し、常に前記相対距離を一定に保持す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスペンサ及びこれを
備えた自動塗布装置に係り、更に詳しくは、ワーク平面
精度のバラツキを補正しつつ、安定した液状材料の塗布
を行うことのできるディスペンサ及びこれを備えた自動
塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、液晶ガラスとして用
いられるベースガラス板上にシール剤を塗布する場合、
シール剤の塗布位置が予め形成されたスクリーンを形成
しておき、このスクリーンをベースガラス板に重ね合せ
てシール剤を印刷するという手法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスクリーンを用いたシール剤の印刷方式では、シー
ル剤を印刷すべき領域を予め打ち抜いて形成されたスク
リーンの採用が不可避であり、前述のような液晶用ベー
スガラス板をシール剤の塗布対象とした場合には、液晶
用印刷パターンが異なる毎に別途のスクリーンを複数種
用意しなければならず、結果としてコスト上昇をもたら
す他、汎用性にも欠けるという不都合があった。
【0004】しかも、スクリーンを用いてシール剤を印
刷する作業態様においては、シール剤印刷領域以外のス
クリーン表面にも一定量のシール剤の塗布が必要であ
り、これに起因したシール剤の無駄な消費を招来する。
【0005】そこで、近時飛躍的に普及したロボット
に、シール剤等の液状材料が吐出可能なディスペンサを
支持させておき、このディスペンサにおけるノズル吐出
口を被塗布面に沿ってティーチング動作させ、これによ
り、以後の塗布を自動的に行うことのできる自動塗布装
置が知られている。
【0006】しかしながら、塗布対象物が前述のような
液晶用ベースガラス板の場合、極細のビート形状に塗布
が要求されるという特質を有するため、自動塗布装置を
そのまま用いても良好な状態で連続的もしくは断続的な
塗布を行うことができない。これは、塗布対象物の被塗
布面を精密に加工しても、微視的に見た場合には、ミク
ロンオーダでの平面精度のバラツキが依然として存在す
ることに起因する。
【0007】これを図9に基づいて更に詳述すると、例
えば、設定板厚T1が0.7mmとして加工されたベース
ガラス板70の上面に、幅0.1〜1mm、厚さ0.00
1〜2mmのビート形状にシール剤を連続的に塗布しよう
とした場合を仮定する。この場合、地点Bにおいては、
ノズル71の吐出口72とベースガラス板70表面との
間の相対距離が適性に設定されている限り、前述のビー
ト形状を有するシール剤の塗布が可能となる。しかし、
ベースガラス板70表面における加工精度上の不可避的
なバラツキにより、地点Cにおいては、板厚T2がT1
より大きくなるため、吐出口70とベースガラス板70
の表面との相対距離が狭くなり、シール剤の塗布が困難
になり、場合によっては、ベースガラス板70の表面又
はノズル71の損傷をも惹起せしめることとなる。
【0008】この一方、地点Aにおいては、その板厚T
3が板厚T1より小さくなっているため、いわゆるビー
ト切れが生じ、連続的なシール剤の塗布ができなくな
り、ひいては、貼り合わされる他方のベースガラス板と
の間のシール効果を有効に確保できない不都合も招くこ
ととなる。
【0009】
【発明の目的】ここに、本発明の目的は、液晶用ベース
ガラス板等の塗布対象物に液状材料を自動塗布するに際
し、ノズル吐出口と被塗布面との相対距離を一定に保つ
ことができ、被塗布面の表面精度にバラツキが存在して
いても、被塗布面に対してノズル吐出口を相対変位させ
て前記バラツキを補正することができ、これによって、
適性なビート形状を有する液状材料の塗布を可能とする
ディスペンサを提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、前記ディスペンサを
自動塗布装置に装着するとともに、予めティーチングさ
れた移動軌跡に沿ってノズルを移動させ、塗布作業全体
としての効率を高め、かつ、安定したビート形状にて液
状材料の塗布を行うことができる自動塗布装置を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、塗布面に沿って液状材料が吐出可能に設
けられたノズルを有するディスペンサにおいて、前記ノ
ズル21の近傍に、当該ノズルの吐出口と前記被塗布面
との相対距離を一定に保持するクリアランス補正具22
を併設する、という構成を採っている。
【0012】前記ノズルは、上下方向に移動可能とされ
た芯出し駒の一部を貫通して延び、この芯出し駒におけ
るノズル隣設位置に前記クリアランス補正具が保持され
ている。
【0013】前記クリアランス補正具は、芯出し駒内に
装着される保持筒と、当該保持筒内に収容されたボール
とを有し、このボールは前記ノズルの吐出口が被塗布面
に所定距離離れた状態で被塗布面に常時接触可能に付勢
されている。
【0014】また、本発明における自動塗布装置は、液
状材料が塗布されるワークを支持するテーブルと、前記
ワークの被塗布面に沿って移動可能なロボットと、この
ロボットに装着されるとともに、前記液状材料を吐出可
能なディスペンサとを備えた自動塗布装置において、前
記ディスペンサは、液状材料を収容するバレルと、この
バレルに連結されて液状材料を連続的もしくは断続的に
吐出可能なノズルとを有し、このノズル近傍にノズル吐
出口と前記被塗布面との相対距離を一定に保持するクリ
アランス補正具を併設する、という構成を採っている。
【0015】
【作用】被塗布面に液状材料を塗布するに場合、前記ク
リアランス補正具を介してノズルの吐出口と被塗布面と
の相対距離を予め設定しておく。この設定後、被塗布面
に沿ってノズルを移動させながら吐出口から材料を吐出
することにより、所定のビート形状に材料の塗布が行わ
れることとなる。被塗布面の表面精度のバラツキによっ
て、設定された前述の相対距離に変化が生じた時は、前
記クリアランス補正具によって変化が直ちに補正され、
ノズル吐出口と被塗布面との適性な相対距離が維持さ
れ、以後も継続的に安定したビート形状を有する塗布が
可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。
【0017】図1には自動塗布装置の正面図が示され、
図2にはその平面図が示されている。これらの図におい
て、自動塗布装置1は、基本的には同等の構造を採用し
たシール剤塗布ステーション2とクロス剤塗布ステーシ
ョン3とを備えている。これらの各ステーション2,3
は、フレーム4に横架されたベース5上に配置され、そ
れぞれベース5に設けられた精密送りテーブル6と、こ
の精密送りテーブル6に載置されるワークとしての液晶
用ベースガラス板7に沿って移動可能なロボット8と、
このロボット8に支持されて液状材料を連続的もしくは
断続的に吐出するディスペンサ10をそれぞれ備えて構
成されている。
【0018】前記シール剤塗布ステーション2は、一対
の液晶用ベースガラス板7間にシール剤を連続的に塗布
するための装置であり、クロス剤塗布ステーション3は
各ベースガラス板7における図示省略した電極間に銀ペ
ーストを断続的に塗布するための装置である。ここで、
本実施例で採用されるシール剤としては、エポキシ樹
脂、紫外線硬化性樹脂、及びシリコーン樹脂等が例示さ
れる。
【0019】シール剤塗布ステーション2及びクロス剤
塗布ステーションは、図1に示されるように、独立的に
設けられたコントローラ11,12により個々に制御さ
れるようになっており、これらのコントローラ11,1
2は、図2に示されるように制御盤13を介してシーケ
ンス制御される。
【0020】ロボット8は、図1に示されるように、X
軸機構15、Y軸移動機構16、Z軸移動機構17及び
これらの移動機構16〜17を各軸方向に沿って駆動す
る図示省略した送りねじ軸装置等を備えて構成されてい
る。なお、図2中、符号15A,16Aは、X,Y移動
機構15,16の移動テーブルに接続されたフラットケ
ーブルを示す。
【0021】シール剤塗布ステーション2側のZ軸移動
機構17にはθ軸移動機構も装備され、当該ステーショ
ン2におけるディスペンサ10は、直交4軸方向移動型
として構成されている。ここで、θ軸への移動機構を設
けたのは、後述するクリアランス補正具の一部を構成す
るボールが、ベースガラス板7に設けられる各種の数字
又は記号を浮き上がらせるための印刷面を避けて転動す
ることができるようにするためである。
【0022】一方、クロス剤塗布ステーション3におけ
るディスペンサ10は、前述のように、各電極間の電気
的導通処理用として断続的に銀ペーストを塗布するもの
であり、本実施例においてはθ軸への移動機構は特に設
けられていないが、必要に応じてこれを併設することは
勿論可能である。
【0023】前記各ステーション2,3におけるディス
ペンサ10は、支持形態が異なるが構造的には実質的に
同一であり、図3及び図4にその具体的な構造が示され
ている。すなわち、ディスペンサ10は、所定量の液状
材料が充填されたバレル20と、このバレル20の下端
側に装着されて前記材料を吐出するノズル21と、この
ノズル21の近傍位置である真横に配置されたクリアラ
ンス補正具22とを備えて構成されている。
【0024】バレル20は、図示省略した空気源に接続
されて加圧可能となっており、この加圧力によって材料
の吐出が行われる。本実施例においては、予め材料が充
填された使い切りタイプのバレル20が採用されるが、
このバレル20に適宜な供給口を設けて外部材料タンク
より定期的な材料供給を行う方式としてもよい。このバ
レル20は、支持ブロック25及び固定用ボルト25A
を介して垂直方向に固定的に支持されており、支持ブロ
ック25は、図示省略したθ軸への取付けステー26に
設けられた一対のガイドロッド27,27に遊挿されて
いる。
【0025】また、ガイドロッド27にはクランク形状
を有する移動体28が遊挿されている。この移動体28
は図3に示されるように、垂下ブロック部29と、当該
垂下ブロック部29の下端においてベースガラス板7と
平行な方向に固定された略円盤状のノズル支持ブロック
30とにより構成されている。移動体28は、取付けス
テー26との間に介装されたコイルバネ31によって下
方に付勢される一方、前記支持ブロック25はガイドロ
ッド27の下部バネ受け33との間に介装されたコイル
バネ35によって上方へ付勢されており、支持ブロック
25と移動体28はガイドロッド27上で中立位置に保
持され、一体的にガイドロッド27の軸方向へ移動可能
とされている。
【0026】前記ノズル支持ブロック30は、図5及び
図6に示されるように、芯出し駒40を備えており、こ
の芯出し駒40にはノズル21が挿通される穴41と、
クリアランス補正具22を保持するための穴43がそれ
ぞれ設けられている。芯出し駒40には、その周方向1
20度間隔で挿通される芯出しネジ45(図3参照)に
よって位置調整可能となっており、これにより、前記穴
41に挿通されるノズル21が図示省略したθ軸と同軸
線上に位置決めできるようになっている。
【0027】前記クリアランス補正具22は、図6に拡
大して示されるように、略円筒形状を有する保持筒50
と、この保持筒50の下端側に収容されて、外周面の一
部が保持筒50の下端より僅かに下方に位置するボール
51と、このボール51の上部に配置されて当該ボール
51のスムースな転動を許容する軸受ボール52と、軸
受ボール52の上部に配置されたワッシャ53と、当該
ワッシャ53と所定間隔を隔てたキャップ54との間に
介装されたコイルバネ55とを備えて構成されている。
従って、前記ボール51は、コイルバネ55で下方に付
勢されてベースガラス板7の被塗布面に接しながら転動
可能とされている。このクリアランス補正具22は、前
記芯出し駒40へ傾斜した状態で保持され、ノズル21
の吐出口との位置的接近が図られている。また、ボール
51の最下端はノズル21の吐出口よりも僅かに下方に
位置するように設定されており、ノズル21の吐出口と
被塗布面との間の相対距離が一定に保持できるようにな
っている。因みに、本実施例においては、ノズル21の
吐出口と被塗布面との相対距離は、約20μmに設定し
て塗布が行われるようになっている。
【0028】ノズル21の吐出口とベースガラス板7の
被塗布面との相対距離設定は、図2に示されるように、
精密送りテーブル6の側部に配置された調整治具60を
用いて行うことができるようになっている。この調整治
具60は、図7及び図8に示されるように、本体ブロッ
ク61と、この本体ブロック61の穴62内に収容され
た昇降ブロック63と、これら本体ブロック61及び昇
降ブロック63の下面側に配置されたベースブロック6
4と、前記昇降ブロック63の略中心位置に装着された
マイクロメータ65とにより構成されている。マイクロ
メータ65のスピンドル66先端は、前記ベースブロッ
ク64に当接されており、このマイクロメータ65のシ
ンブル67を回動操作することによってスピンドル65
を進退させ、この進退移動を介して昇降ブロック63の
昇降が行われる。
【0029】前記相対距離の設定は、ノズル21の吐出
口を昇降ブロック63の上面に当接させる一方、クリア
ランス補正具22のボール51を本体ブロック61の上
面に当接させておき、この状態でマイクロメータ65の
シンブル67を回動操作して昇降ブロック63を設定距
離分上昇させればよい。この際、バレル20は、支持ブ
ロック25に設けられた固定用ボルト25Aを予め弛め
ておくことで上昇可能なっており、前述の距離が確保さ
れた段階で再度固定用ボルト25Aを締め付けることに
より、バレル20、ひいてはノズル21を所定位置にて
固定することができる。なお、図7において、符号69
は昇降ブロック63の垂直に案内するためのガイドピン
を示す。
【0030】次に、本実施例の作用について説明する。
【0031】シール剤塗布ステーション2において、塗
布対象であるベースガラス板7を精密送りテーブル6に
載置しておき、これを図2に示される実線位置に設定す
る。これと前後してノズル21の吐出口と被塗布面との
間の相対距離を前記調整治具60によって設定してお
く、ついで、クリアランス補正具22のボール51をベ
ースガラス板7の表面上で転動させながらノズル21の
吐出口を予め設計されている被塗布面に沿って手動移動
させる。この移動軌跡は、前述のコントローラ11に逐
次記憶され、以後の自動塗布を可能とする。ティーチン
グ動作に際し、前記ボール51がベースガラス板7に設
けられた印刷面上を転動するような場合、取付けステー
26をθ方向に旋回させれば当該印刷面上を避けてボー
ル51の転動が可能となり、以後の自動塗布動作におい
てボール51が印刷面上を転動することはない。
【0032】自動塗布を行う時は、コントローラ11か
らの制御信号に基づいてロボット8が駆動され、ティー
チングされた移動軌跡に沿って、ノズル21の吐出口が
被塗布面上をトレースすることとなる。この塗布に際
し、バレル20への加圧空気供給圧は、予め設定された
ビート形状となる圧力に設定される。
【0033】自動塗布動作が進行する過程において、ベ
ースガラス板7の板厚が基準板厚に対してミクロンオー
ダで減少した場合には、ノズル21及びクリアランス補
正具22を保持する芯出し駒40が移動体28と一体的
になっているため、それらの自重とコイルバネ31の付
勢力でベースガラス板7の表面に倣って常に追従するこ
ととなる。従って、ノズル21の吐出口とベースガラス
板7との相対距離は常に一定に維持され、ビート形状が
一定したシール剤の塗布が可能となる。
【0034】一方、ベースガラス板7の板厚が基準板厚
に対して大となる場合には、クリアランス補正具22に
対して上昇力が作用するから、このクリアランス補正具
22と共に芯出し駒40に保持されるノズル21にも上
昇力が作用することとなる。この上昇力は移動体28全
体に伝達され、当該移動体28はコイルバネ31の付勢
力に抗して上昇が許容される一方、バレル20を支持す
る支持ブロック25もコイルバネ35によって上方へ付
勢されているので、移動体28と共に上昇が許容され、
設定された前述の相対距離の変化を回避可能となる。
【0035】従って、このような実施例によれば、ノズ
ル21の吐出口は、クリアランス補正具22によって被
塗布面との間の相対距離を一定に維持可能となるから、
ベースガラス板7のように、表面の精密加工が要求され
るものにあっても、微視的に見た場合の表面精度のバラ
ツキによって生ずるビート切れ、あるいは、塗布動作不
能等の従来の不都合が改善できるという効果がある。
【0036】また、自動塗布によれば、ティーチングし
た後のノズル移動軌跡を一定に確保できるので、シール
精度の均質化が図れ、最終製品としての品質を良好に維
持することが可能となる。
【0037】さらに、自動塗布によれば、従来のスクリ
ーン印刷方式によるシール剤の印刷に比べて無駄な材料
消費をすることが全くない。この場合、スクリーンの使
用が前提とならないため、当該スクリーン形成費用も一
切不要となる。
【0038】また、シール剤塗布ステーション2のロボ
ット8においては、θ軸移動機構も装備するものとした
から、クリアランス補正具22がベースガラス板7の印
刷面を避けて被塗布面上にノズルを沿わせることが可能
となり、印刷面にいかなる損傷をも発生させることがな
い。
【0039】なお、前記実施例におけるノズル21の吐
出口と被塗布面との相対距離は、約20μmであると示
したが、かかる距離は、塗布される樹脂材料の種別、目
的やワークとの相関関係によって任意に決定されるもの
であり、発明の本質的要件ではない。
【0040】また、クリアランス調整を行うための調整
治具60は、テーブル6の側部に配置する場合の他、デ
ィスペンサ10内に適宜組込んで一体化させる構造も採
用可能である。
【0041】さらに、図示例においては、クリアランス
補正具22は、ノズル支持ブロック30内の芯出し駒4
0に傾斜して支持する態様を示したが、このクリアラン
ス補正具22は垂直方向に向けても差し支えない。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され、か
つ、作用するので、これによると、ノズル吐出口と被塗
布面との相対距離を一定に保つことができ、被塗布面の
表面精度にバラツキが存在していても、被塗布面に対し
てノズル吐出口を相対変位させて前記バラツキを補償す
ることができ、これによって、適性なビート形状を有す
る液状材料の塗布が可能になり、さらに、塗布作業全体
としての効率を高めつつ安定したビート形状にて液状材
料の塗布を行うことができるという、従来にない優れた
効果を奏するディスペンサ及びこれを備えた自動塗布装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る自動塗布装置の全体構成を示す
正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】ディスペンサの支持状態を示す側面図である。
【図4】図3のA矢視正面図である。
【図5】図3のB−B線矢視断面図である。
【図6】クリアランス補正具の拡大断面図である。
【図7】前記実施例における調整治具の断面図である。
【図8】調整治具の平面図である。
【図9】自動塗布における問題点を説明するための概略
説明図である。
【符号の説明】
1 自動塗布装置 10 ディスペンサ 20 バレル 21 ノズル 22 クリアランス補正具 40 芯出し駒 50 保持筒 50 ボール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗布面に沿って液状材料が吐出可能に
    設けられたノズルを有するディスペンサにおいて、前記
    ノズル(21)の近傍に、当該ノズルの吐出口と前記被
    塗布面との相対距離を一定に保持するクリアランス補正
    具(22)を併設したことを特徴とするディスペンサ。
  2. 【請求項2】 前記ノズル(21)は、上下方向に移動
    可能とされた芯出し駒(40)の一部を貫通して延び、
    この芯出し駒(40)におけるノズル隣設位置に前記ク
    リアランス補正具(22)が保持されていることを特徴
    とする請求項1記載のディスペンサ。
  3. 【請求項3】 前記クリアランス補正具(22)は、前
    記芯出し駒(40)内に装着される保持筒(50)と、
    当該保持筒(50)内に収容されたボール(51)とを
    有し、このボール(51)は前記ノズル(21)の吐出
    口が被塗布面に所定距離離れた状態で被塗布面に常時接
    触可能に付勢されていることを特徴とする請求項2記載
    のディスペンサ。
  4. 【請求項4】 液状材料が塗布されるワークを支持する
    テーブルと、前記ワークの被塗布面に沿って移動可能な
    ロボットと、このロボットに装着されるとともに、前記
    液状材料を吐出可能なディスペンサとを備えた自動塗布
    装置において、前記ディスペンサ(10)は、液状材料
    を収容するバレル(20)と、このバレル(20)に連
    結されて液状材料を連続的もしくは断続的に吐出可能な
    ノズル(21)とを有し、このノズル近傍にはノズル吐
    出口と前記被塗布面との相対距離を一定に保持するクリ
    アランス補正具(22)が併設されていることを特徴と
    する自動塗布装置。
JP34152793A 1993-12-10 1993-12-10 ディスペンサ及びこれを備えた自動塗布装置 Withdrawn JPH07163927A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003001165A (ja) * 2001-06-26 2003-01-07 Seiko Instruments Inc 液体塗布装置
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