JPH07163803A - 液体混合物の成分の分離方法 - Google Patents

液体混合物の成分の分離方法

Info

Publication number
JPH07163803A
JPH07163803A JP6168494A JP16849494A JPH07163803A JP H07163803 A JPH07163803 A JP H07163803A JP 6168494 A JP6168494 A JP 6168494A JP 16849494 A JP16849494 A JP 16849494A JP H07163803 A JPH07163803 A JP H07163803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
adsorbent
desorbent
liquid
adsorption column
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6168494A
Other languages
English (en)
Inventor
Stephen R Tennison
ロバート テニスン スティーブン
Derrick J Watson
ジョン ワトスン デリック
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BP Chemicals Ltd
BP PLC
Original Assignee
BP Chemicals Ltd
BP PLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BP Chemicals Ltd, BP PLC filed Critical BP Chemicals Ltd
Publication of JPH07163803A publication Critical patent/JPH07163803A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D15/00Separating processes involving the treatment of liquids with solid sorbents; Apparatus therefor
    • B01D15/08Selective adsorption, e.g. chromatography
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D15/00Separating processes involving the treatment of liquids with solid sorbents; Apparatus therefor
    • B01D15/08Selective adsorption, e.g. chromatography
    • B01D15/42Selective adsorption, e.g. chromatography characterised by the development mode, e.g. by displacement or by elution
    • B01D15/422Displacement mode

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 従来よりも容易かつ安価に液体混合物におけ
る各成分を分離する方法を提供する。 【構成】 より吸着性の高い成分A(たとえばC1 〜V
6 カルボン酸)と、より吸着性の低い成分B(たとえば
水)とからなり、吸着カラムにおける吸着剤に対する成
分Aと成分Bと脱着剤Dとの相対的吸着度がD>A>B
の順序である液体混合物の各成分を分離するに際し、
(a)吸着剤を含有する吸着カラムに液体混合物を通過
させ、より吸着性の高い成分Aを選択的に吸着する一
方、成分Bが濃縮された流れを放出させ;(b)工程
(a)の後の吸着カラムにおける吸着剤を成分Bに対し
不混和性である脱着液Dにより洗浄して、成分Aを吸着
剤から脱着剤Dにより排除すると共に吸着カラムから成
分Aと成分Bとの混合物からなる第1液相流を抜取りか
つ吸着カラムから脱着剤Dと成分Aとの混合物からなる
第2液相流を抜取り;(c)工程(b)の後の吸着カラ
ムにおける吸着剤から脱着剤Dを熱排除する順次の工程
で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分離方法に関し、特に1
個もしくはそれ以上の吸着カラムを用いた選択的吸着に
よる液体混合物の成分の分離方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】米国特許第5026482号公報は、よ
り吸着性の高い成分(A)とより吸着性の低い成分
(B)とからなり、吸着カラムにおける吸着剤に対する
成分(A)と成分(B)と脱着液(D)との相対的吸着
度がD≧A>Bの順序である液体供給原料を、各吸着カ
ラムが吸着剤を含有する所定の調時順序でサイクルとし
て操作される複数の吸着カラムからなる系にて分離する
方法を記載しており、この方法は順次に各吸着カラムに
つき記載した順序で行なわれる次の操作工程順序からな
っている: (a)供給原料を吸着カラムに通過させて、より吸着性
の高い成分(A)を選択的に吸着する一方、成分(B)
が濃縮された流れを放出させ; (b)供給原料に対し並流の方向で吸着カラムをより吸
着性の高い成分(A)で洗浄することにより、より吸着
性の低い成分(B)を吸着カラムから排除すると共に、
より吸着性の高い成分(A)とより吸着性の低い成分
(B)との混合物からなる流れを吸着カラムから抜取
り; (c)吸着カラムを液体脱着剤(D)で洗浄して、より
吸着性の高い成分(A)とより吸着性の低い成分(B)
とを吸着床から排除すると共に、成分(A)が濃縮され
た流れを吸着カラムから抜取り; (d)吸着カラムを成分(B)で洗浄して、脱着液
(D)を吸着カラムから排除すると共に、より吸着性の
低い成分(B)と脱着液(D)とからなる流れを抜取
る。
【0003】必要に応じ、この方法はさらに次の工程を
含む: (e)より吸着性の高い成分(A)と脱着剤(D)とか
らなる工程(c)の流れを分離すると共に、分離された
脱着剤(D)の1部を工程(c)における脱着剤(D)
の供給源として利用し; (f)より吸着性の低い成分(B)と脱着液(D)とか
らなる工程(d)の流れを分離すると共に、分離された
脱着剤(D)の1部を工程(c)における脱着剤(D)
の供給源として利用する。
【0004】吸着剤に対する吸着度の順序がD>A>B
である米国特許第5026482号による例は酢酸と水
との分離であると言われ、より吸着性の高い成分(A)
が酢酸であり、より吸着性の低い成分(B)が水であ
り、脱着液(D)がアセトンであり、吸着剤が活性炭で
ある。
【0005】(D)−リッチおよび(B)−リッチな流
れを生成させるべく(B+D)からなる工程(d)の流
れの分離は、米国特許第5026482号に記載された
例では蒸留により達成されると言われる。しかしなが
ら、これは完全には満足しえず、たとえばこの種の蒸留
工程は若干コストが高くなる。
【0006】今回、より吸着性の高い成分(A)とより
吸着性の低い成分(B)とからなり、吸着剤に対する成
分(A)と成分(B)と脱着液(D)との相対的吸着度
がD>A>Bのこの順序である液体供給原料混合物の各
成分を分離する方法において、より吸着性の低い成分
(B)に対し不混和性である液体を脱着剤(D)として
選択することにより成分(B)と液体脱着剤(D)との
分離を容易に達成しうることが突き止められた。
【0007】
【発明の要点】したがって本発明によれば、より吸着性
の高い成分(A)とより吸着性の低い成分(B)とから
なり、成分(A)と吸着カラムにおける吸着剤に対する
成分(B)と脱着液(D)との相対的吸着度がD>A>
Bの順序である液体混合物の成分の分離方法が提供さ
れ、この方法は、順次に: (a)吸着剤を含有する吸着カラムに液体混合物を通過
させ、より吸着性の高い成分(A)を選択的に吸着する
一方、成分(B)が濃縮された流れを放出させ; (b)工程(a)の後の吸着カラムにおける吸着剤をよ
り吸着性の低い成分(B)に対し不混和性である脱着液
(D)により洗浄して、より吸着性の高い成分(A)を
吸着剤から脱着剤(D)により排除すると共に、吸着カ
ラムからより吸着性の高い成分(A)とより吸着性の低
い成分(B)との混合物からなる第1液相流を抜取りか
つ吸着カラムから液体脱着剤(D)とより吸着性の高い
成分(A)との混合物からなる第2液相流を抜取り; (c)工程(b)の後の吸着カラムにおける吸着剤から
脱着剤(D)を熱排除することを特徴とする。
【0008】工程(c)は、吸着剤を熱ガス、蒸気およ
び/または液体と接触させかつ/または吸着剤を直接的
または間接的に加熱して行うことができる。好ましくは
工程(c)は、高められた温度にて吸着剤をより吸着性
の低い成分(B)からなる蒸気と接触させると共に吸着
カラムから脱着剤(D)とより吸着性の低い成分(B)
とからなる蒸気および/または液流を抜取ることにより
行なわれる。必要に応じ脱着剤(D)はより吸着性の低
い成分(B)との共沸混合物を形成し、吸着カラムから
抜取られる蒸気流は脱着剤(D)とより吸着性の低い成
分(B)との共沸混合物で構成される。他の任意の工程
(d)においては、脱着剤(D)とより吸着性の低い成
分(B)とからなる工程(b)にてカラムから抜取られ
た蒸気流を好ましくは共沸混合物として凝縮させ、より
吸着性の低い成分(B)が豊富な第1液相と脱着剤
(D)が豊富な第2液相とを形成させて、これら相を分
離する。必要に応じ、より吸着性の低い成分(B)が豊
富であって、さらに若干の成分(D)を汚染物として含
む工程(d)からの第1液相をストリッピングして、脱
着剤(D)を回収すると共に成分(B)を回収する。必
要に応じ、脱着剤(D)が豊富であって、さらに若干の
成分(B)を汚染物として含む工程(d)からの第2液
相をストリッピングして、より吸着性の低い成分(B)
を回収すると共に脱着剤(D)を回収する。成分(D)
は好適には、必要に応じ純度を復帰するよう処理した
後、工程(b)で使用すべく循環される。
【0009】本発明は、成分(B)に対し不混和性であ
って必要に応じ高められた温度にて成分(B)との共沸
混合物を形成する脱着液(D)を使用することにより上
記の課題を解決する。
【0010】好ましくは、脱着液(D)がより吸着性の
高い成分(A)およびより吸着性の低い成分(B)より
も低い密度を有する場合、吸着カラムは工程(b)にて
脱着液(D)により下方向に洗浄される。好ましくは、
脱着剤(D)がより吸着性の高い成分(A)およびより
吸着性の低い成分(B)よりも高い密度を有する場合
は、吸着カラムを工程(b)にて脱着液(D)により上
方向に洗浄する。
【0011】好ましくは、工業操作しうる方法につき工
程(b)では脱着剤(D)が多量の成分(A)を吸着カ
ラムに通過した少量の脱着剤で排除する。たとえば成分
(A)の少なくとも80%が、吸着カラムを通過した5
倍床容積の脱着剤(D)で排除される。これは、たとえ
ば吸着カラムの使用個数、各工程の持続時間、排除工程
(c)を行なう温度、成分(A)と(B)と(D)との
濃度および用いる吸着剤のような工程因子に依存する。
【0012】脱着剤(D)とより吸着性の高い成分
(A)との混合物からなる工程(b)にて吸着カラムか
ら抜取られた第2液相流はたとえば蒸留帯域に供給する
ことができ、ここで脱着剤(D)と成分(A)との混合
物を成分(A)と脱着剤(D)とに分離し、この脱着剤
を本発明の方法に使用すべく循環することができる。特
に好ましくは、蒸留帯域にて成分(A)と脱着剤(D)
との分離を容易化させるには、成分(A)よりも低い沸
点を有する脱着剤(D)を選択する。
【0013】脱着液(D)は、成分(B)に対し不混和
性であり、好ましくは成分(B)との共沸混合物を形成
する任意適する液体である。
【0014】好適には成分(D)は所要の性質を有する
アルコール、エーテル、エステル、ケトンまたは炭化水
素とすることができる。好ましくは脱着剤(D)はジイ
ソプロピルエーテル(DIPE)、メチルt−ブチルエ
ーテル、メチルイソブチルケトンもしくは酢酸メチル、
特に好ましくはジイソプロピルエーテル(DIPE)で
ある。低沸点の炭化水素、たとえばn−ペンタンもしく
はトルエンも使用することができる。特定の理論に拘束
されるものでないが、成分(A)と(B)とに対し3成
分混和性の小領域を示すような脱着剤(D)が本発明の
方法で使用するのに最も適すると思われる。
【0015】吸着カラムで用いる吸着剤は、脱着剤
(D)と成分(A)と成分(B)とに対し(D)>
(A)>(B)の吸着度の順序を有する任意の吸着剤と
することができ、たとえばココナッツシェルまたはフェ
ノール樹脂から得られるような活性炭とすることができ
る。好ましくは吸着剤は高度に微孔質の活性炭であり、
好ましくは米国特許第4917835号公報に記載され
た方法により好ましくはフェノール樹脂から作成され
る。米国特許第4917835号公報は成形された多孔
質炭素物品の製造方法を記載しており、この方法は
(a)フェノール樹脂混合物を固体まで部分硬化させ、
(b)部分硬化した樹脂を微粉砕し、(c)得られた微
粉砕樹脂を所定の形状に成形し、(d)配合樹脂を焼結
させて形態安定的な焼結物を生成させ、(e)この成形
物品を炭化させることからなっている。硬化工程(a)
の温度および持続時間は、焼結しうる生成物を与えるの
に充分な硬化程度を示すよう選択される。米国特許第4
917835号によれば、フェノール樹脂は周知の材料
である。これらはフェノールとアルデヒド(たとえばホ
ルムアルデヒド)との反応により作成される。先ず最初
に、縮合を行なって部分縮合生成物を生成させる。この
縮合は、さらに加熱すれば充分硬化しうる樹脂を生成す
るよう行うことができる。或いは、縮合は追加の架橋剤
(たとえばヘキサメチレンテトラミン(「ヘキサミン」
もしくは「hex」として知られる))を混合した時だ
け硬化しうるノボラック樹脂を生成するよう行うことも
できる。ヘキサミン硬化したノボラック樹脂を使用する
のが好適である。米国特許第4917835号によれ
ば、満足に焼結させうる微粉砕樹脂を生成させるには、
部分硬化工程の温度および持続時間、並びに架橋剤の使
用量を調節する必要がある。米国特許第4917835
号によれば焼結工程は、フェノール樹脂粒子に熱を加
え、または圧力を加え、或いはその両者を組合せて行う
ことができる。米国特許第4917835号によれば炭
化は成形物品を600℃よりも高い温度で加熱して行な
われ、加熱工程の持続時間はたとえば1〜48時間とす
ることができる。炭化工程は少なくとも1部を不活性雰
囲気下または減圧下で行ない、次いで炭化された炭素を
次いで活性化させることができる。典型的には本発明の
方法に使用する活性炭は、米国特許第4917835号
により作成されて予め空気、水蒸気および/または二酸
化炭素(好ましくは二酸化炭素もしくは水蒸気)にて活
性化されたフェノール樹脂由来の炭素から作成される
が、何らかの化学的活性化も用いることができる。この
活性化は、炭素製造の炭化工程と同時に二酸化炭素もし
くは水蒸気を用いて行うことができる。好ましくは、炭
素は800℃にて二酸化炭素により活性化される。好ま
しくは、炭素は約10〜50%の重量損失にて活性化さ
れる。
【0016】任意適する圧力(典型的には大気圧)を本
発明による方法の工程(a)、(b)および(c)に用
いることができる。
【0017】第1液相と第2液相との工程(b)におけ
る相分離が維持されれば、任意適する温度を工程(a)
および(b)に用いることができる。好ましくは脱着剤
(D)がDIPEであれば、工程(b)を40℃未満の
温度で行なって第1および第2液相流の相分離を維持す
る。
【0018】工程(c)における高められた温度は、吸
着剤を成分(B)を含む熱蒸気および/または液体と接
触させかつ/または熱ガスと共に加熱しかつ/または別
途に吸着剤を直接的および/または間接的に加熱して得
ることができる。
【0019】本発明の方法は、単一の吸着カラムを用い
て或いは好ましくは当業界で知られたように互いに位相
関係でサイクルとして操作される複数の吸着カラムを用
いて操作することができる。
【0020】各工程にて吸着カラムに対する液体流の流
速量は当業者に知られたように典型的であって、たとえ
ば1時間当り10倍床容積までである。
【0021】本発明の1つの特に好適な具体例において
は、(A)n個の炭素原子(n=1〜6である)を有す
る1種もしくはそれ以上のカルボン酸(たとえば蟻酸、
酢酸、プロピオン酸もしくは酪酸)を(B)水から水性
流出液流にて分離する方法が提供される。好ましくは水
性流出液流はナフサ、ブタンなどの酸化処理;アルカノ
ール(たとえばメタノール)またはその反応性誘導体の
カルボニル化処理;または他の工業過程にて生成され
る。典型的には、この種の水性流出液流は水における1
00ppm〜20重量%のカルボン酸を含むが、それよ
り低濃度もしくは高濃度の酸も使用することができる。
この種の系に適する吸着剤は、フェノール樹脂から得ら
れる微孔質の活性炭である。
【0022】以下、添付図面を参照して本発明をさらに
説明する。
【0023】図1は本発明の工程(a)を示す。成分
(B)としての水と成分(A)としてのカルボン酸(た
とえば酢酸)とからなる混合物を入口(11)を介し上
方向に通過させると共に、活性炭吸着剤を内蔵する吸着
カラム(1)に通過させる。水(B)がリッチな流れ
を、出口(12)を介し吸着カラムから放出させる。吸
着剤の容量に応じ、成分(A)がたとえば5000〜1
0000重量ppmの酢酸であれば、10倍床容積まで
の混合物を吸着カラムに通過させることができる。この
工程(a)が終了した後、炭素吸着剤はカルボン酸の少
なくとも5〜10重量%を吸着したと予想され、吸着剤
内部の空隙および気孔は変化する濃度の酸の混合物で埋
められる。
【0024】図2は本発明の工程(b)を示す。工程
(a)の後の吸着カラム(1)を下方向に(すなわち工
程(a)の供給に対し向流にて)脱着液(D)としての
ジイソプロピルエーテル(DIPE)により洗浄し、こ
の脱着液は成分(B)よりも密度が低く、入口(21)
を介して導入される。工程(b)の初期において、DI
PEは吸着剤内部の空隙もしくは気孔から液体を排除
し、水(B)とカルボン酸(A)とからなる第1液相流
を出口(22)を介し吸着カラム(1)から抜取る。こ
の第1液相を成分(A)と(B)との混合物と合し、本
発明の方法におけるその後の工程(a)で用いる。密度
の低いDIPEにより下方向に洗浄することにより、
「フィンガリング」が避けられる。工程(b)の後期
(図2b)において、DIPEはカルボン酸を吸着剤か
ら排除し、カルボン酸(A)とジイソプロピルエーテル
(DIPE)(D)とからなる第2液相流(典型的には
少なくとも1〜2容量%の酸)を吸着カラムから抜取
る。これら第1および第2液相流は互いに不混和性であ
る。カルボン酸およびジイソプロピルエーテル(DIP
E)と微量の水とを含む第2液相流を蒸留帯域(2)に
供給し、ここでカルボン酸を蒸留帯域(2)の底部から
抜取る。カルボン酸よりも低い沸点を有するジイソプロ
ピルエーテル(DIPE)循環流を蒸留帯域(2)の頂
部から抜取って、必要に応じこの方法の工程(a)に循
環することができる。工程(b)の終了時点で、吸着剤
の空隙および気孔は名目上純粋なDIPEで埋められ
る。
【0025】図3は本発明の工程(c)および適宜の工
程(d)を行なう好適方法を示す。工程(b)の後の吸
着カラム(1)は必要に応じDIPEが排液され、次い
で入口(31)を介する成分(B)としての水蒸気と接
触させ、さらにジイソプロピルエーテル(DIPE)と
水蒸気との共沸混合物からなる蒸気流を出口(32)を
介し吸着カラム(1)から除去する。蒸気流は凝縮器
(3)を通過させて凝縮され、次いでデカンタ(4)に
て軽質のジイソプロピルエーテル−リッチな相と重質の
水−リッチな相とに分離される。これら2つの相を別々
にデカンタから抜取って、典型的には約0.3重量%の
DIPEを含有する水−リッチな流出液流と所定量の水
を含有するジイソプロピルエーテル(DIPE)−リッ
チな循環流とを形成すめる。必要に応じ、水リッチな流
出液流をストリッピングしてジイソプロピルエーテルを
回収し、これを本発明の方法に循環することができ、さ
らに水はたとえば流出液まで処分しかつ/または本発明
による方法の工程(c)で使用すべく循環することがで
きる。ジイソプロピルエーテル−リッチな流れは本発明
の方法に循環することができる。
【0026】以下、図4〜8を参照しながら実施例につ
き本発明をさらに説明する。
【0027】実施例1および2 一般的実験手順 下記する実施例に用いた装置を図4に示す。これは、P
TFE端部キャップとシンターとを有するガラス液体ク
ロマトグラフカラムを用いて作成し、全PTFEがチュ
ーブを相互連結して装置における酸の吸着および損失に
伴う問題を最小化させた。吸着カラムは46cm×10
mm内径であって、35.13cm3 の容積を与えた。
供給は高圧液体クロマトグラフポンプを用いて行なっ
た。これは流動の正確な制御を可能にすると共に、2方
向弁(41)は工程(a)の供給混合物(水における3
000重量ppm酢酸/3000ppm蟻酸)と工程
(b)のためのジイソプロピルエーテル(DIPE)脱
着液との間の急速な切換えを可能にした。実験は室温
(約25℃)で行なった。装置の操作は図4に従うこと
ができる。液流は太い実線に従う。弁(42)および
(43)と2個の廃棄弁とを、供給混合物/溶剤を吸着
カラムに通過させる前に用いて、経路中に事前の操作工
程から液体が残留しないようにした。一般的操作順序は
次の通りである:
【0028】工程(a):吸着(図4) 水を満した新鮮な炭素吸着床(40)から出発し、弁
(41)を図示したように設定し、希釈酸水溶液をポン
プ(44)により最初に放出弁(43)からカラムの底
部にてポンプ排出した。これは、経路からカラム底部ま
で全て吸着サイクルを開始する前に酸/水混合物で満た
されるよう確保した。次いで酸/水混合物をカラムまで
ポンプ輸送し、弁(42)から弁(41b)まで、およ
び生成物受器(45)まで輸送した。全有機炭素(TO
C)分析により漏れが観察された際、ポンプを停止させ
た。
【0029】工程(b):脱着剤による洗浄(図4b) 漏れが生じた後、弁(41)を図4bに示した位置に切
換えて供給物流動をカラムの頂部まで移動させた。弁
(42)および(43)を再び閉鎖してカラムを隔離す
ると共にDIPEを弁(42)を介し流出液までポンプ
輸送して残留の酸/水を経路から排除した。弁(42)
および(43)を次いで吸着カラムに対し開放させてD
IPEをカラム中にし流下させ、水/希酸を排除し、弁
(41b)に戻し、次いで生成物受器(45)に戻し
た。酸と水とからなる第1液相を先ず最初に吸着カラム
から抜取り、次いでDIPEと酸とからなる第2液相流
を抜取った。
【0030】工程(c):脱着剤の加熱排除(図4c) 酸が工程(b)で排除された後、弁(41)をバイパス
すると共に弁(42)および(43)を図4cに示した
位置に切換えた。吸着カラム(40)における工程
(b)の後にDIPEで飽和された炭素吸着剤を、油循
環浴およびカラム(40)の周囲に装着された油ジャケ
ット(図示せず)により150℃まで加熱した。約15
分間の後に安定温度が得られ、その間に若干のDIPE
が吸着剤につき熱排除されてカラム出口(46)で凝縮
された。この時間中に、ガラスビーズを満した蒸発器を
内蔵する炉プレヒータ(47)を490℃の温度まで加
熱した。炉プレヒータとカラムとが所定温度になった
後、水を蒸発器にポンプ輸送して水蒸気を発生させ、こ
の水蒸気を140℃の温度にて蒸発器から流出させ、弁
(43)を介しカラム(40)まで通過させた。
【0031】カラムからの流出液流を凝縮器(48)で
凝縮させて、最初に2相組成物(すなわち水が豊富な第
1液相とDIPEが豊富な第2液相)を生成させた。約
1倍床容積の液体がカラムから排除された後、凝縮液は
水と可溶性DIPEとで構成されることが判明した。水
蒸気を、凝縮液におけるDIPEの濃度が約100pp
mに低下するまでカラム中に流過させ続けた。次いで水
蒸気流を停止させ、カラムを工程(a)につき冷却させ
た。
【0032】炭素吸着剤の作成 これら実施例においては2種類の炭素吸着剤を使用し
た:すなわちサットクリフ・スピークマンにより供給さ
れる市販のココナッツシェル炭素(207C)および合
成フェノール樹脂由来の炭素(PRC)を使用した。窒
素下での炭化によ人米国特許第4917835号にした
がって作成されたPRC押出物を二酸化炭素中で800
℃にて30%重量損失まで活性化させた(PRC−3
0)。
【0033】2種の炭素の試験手順は、サットクリフ炭
素における無機不純物の存在を反映して若干異なる。使
用前に全炭素を篩分し、500〜1000μmのフラク
ションのみを試験に用いた。1.5mm押出物として作
成されたPRC炭素を磨砕して所要の粒子寸法を得る必
要があった。207C炭素は所要のフラクションを含有
するメッシュ範囲として供給され、篩分のみを必要とし
た。
【0034】PRC炭素を蒸留水中で3時間にわたり煮
沸し、次いで冷却させた。これは、気孔構造が完全に水
で満たされるよう確保した。ブフナー漏斗で蒸留水によ
り充分洗浄した後、まだ濡れている炭素をカラムに充填
した。この全手順を、常に濡れた状態で炭素が保たれて
気孔構造が乾燥するのを防止するよう行なった。カラム
中に充填される炭素の量をカラムの容積と炭素の乾燥嵩
密度とから決定した(PRC−30:0.52g/c
c、SS207C:0.52g/cc)。次いでカラム
をPTFE弁を用いて封止することにより、炭素が所要
時点まで乾燥しないよう防止した。
【0035】使用前にSS 207C炭素を酸洗浄し
て、試験の吸着段階を阻害する無機不純物を除去する必
要があった。50gのSS 207C炭素を500ml
の10%HClにて2時間にわたり還流させた。次いで
炭素を数回にわたりフラスコ内で蒸留水により充分洗浄
した後、ブフナーで濾過すると共に、さらに数回にわた
り蒸留水で洗浄した。次いで炭素をPRC炭素の場合と
同様にカラムに充填した。
【0036】試験手順 装置(図4)における弁を、希釈酸のみが試験の吸着期
間(工程(a))に際し床を上方へ流過すると共にDI
PEが洗浄(工程(b))期間に際し床を向流(下方
向)で流過するよう配置した。これら弁は2方向アセン
ブリであって、流動を1回の作用により逆転させること
ができる。
【0037】工程(a):酸吸着 実験は、希釈酸流量炭素床へ約3LHSVの流速に上方
向に流動させるよう構成した。全流出液を約25gづつ
集め、各部分の重量を記録して液体速度と通過した床容
積の積算数とを決定した。各部分における酸濃度を、ド
ールマン・カーボン・アナライザを用い「全有機炭素」
(TOC)として決定した。これは、酢酸と蟻酸とを区
別しえないが漏れ時点を正確に決定することができた。
実験の吸着期間(すなわち工程(a))は、TOCが急
速に上昇した際に停止させた。漏れ曲線の逆外挿により
正確な漏れ容積を決定することができた。次いで流出液
流の酸含有量を、漏れ時点の直前および直後の試料につ
きイオン・エクスクルージョン・クロマトグラフィーに
より測定した。漏れ時点における吸着された酸の全量
は、漏れ時点で回収した流出液の重量と酸濃度との積に
よって決定した。
【0038】工程(b):洗浄(脱着) 脱着に際しDIPEを吸着サイクルに対し向流にて床に
流下させ、これは工業プラントで行なわれる通りであ
る。DIPEの流速は典型的には約2.7LHSVとし
た。
【0039】最初の脱着期間に際し、DIPEは遊離の
希釈酸を炭素粒子間の空隙と炭素の気孔とから排除し
た。この過程は、この段階で「フィンガリング」が生じ
ないことおよび排除された酸とDIPEとの間の「綺
麗」な界面が見られることが肝要である。これは、カラ
ムからの出口PTFEチューブにて観察できる。DIP
Eが出口で観察された後、直ちに生成物受器を交換し
た。排除された希釈酸の重量を記録した:
【0040】
【0041】全DIPE流出液を上記と同様に回収し、
各試料の重量を記録した。これをDIPEの密度により
容積に換算した。これにより著量の酸含有量が存在する
場合は小さい誤差をもたらし、PRC−30の場合には
LHSVが3.14の初期値から工程(b)の過程にお
ける2.64まで低下した。工程(b)における効率の
最初の数値は流出液の屈折率(RI)から得られた。R
Iとイオン・エクスクールジョン・クロマトグラフィー
(IEC)により測定される実際の酸濃度との比較をP
RC−30につき図5に示す。RIの傾向は全く合理的
に全酸濃度の傾向に従うことが判るであろう。
【0042】工程(c) 吸着カラムからのDIPEの熱排除は、実施例1および
2ではシミュレートしなかった。
【0043】結果 詳細に検討した2種の炭素(PRC−30およびSS2
07C)につき工程(a)の吸着結果を図6に示す。P
RCの漏れ(実施例1)は約5.5倍床容積の後に生じ
たのに対し、SS207C(実施例2)については約
4.5倍床容積の後に生じたことが判るであろう。この
ことは、PRCがこれら条件下で約25%高い能力を有
することを示す。
【0044】各吸着剤の間の差は、その再生性にも観察
された。図7は、2種の材料に関するDIPE屈折率の
傾向を示す。PRC(実施例1)は最初に極めて高いR
Iが急速に低下するのに対し、SS207C(実施例
2)は中間レベルで出発して約6倍容積の後にも高く留
まることが判るであろう。これは図8に一層詳細に示さ
れ、ここで流出DIPEにおける酢酸および蟻酸のpp
mを床容積に対しプロットした。約3倍床容積の後、酢
酸の大部分がPRC−30床から除去されたのに対し、
SS207Cについては酢酸濃度が5倍床容積の後にも
約5000ppmに留まった。これは工程(b)の開始
時点における酢酸濃度にも反映され、この濃度はPRC
−30につき約3重量%に達したがSS207Cについ
ては僅か0.8%であった。
【0045】この方法の全効率は、吸着された酸の重量
に対する工程(b)で回収された酸の重量から決定する
ことができる。PRC−30につき酢酸回収率は97.
3%とでありかつ蟻酸回収率は83.4%であったのに
対し、SS207Cの場合には酢酸回収率はDIPEの
5倍床容積の後に50%未満であった。これはSS20
7Cによる循環工程の操作を水におけるこれら酸につき
工業上魅力的でなくし、フェノール樹脂由来の活性炭吸
着剤による操作が好適である。
【0046】実施例3および4 これら実施例につき、上記と同じ装置および一般的手順
を用いた。
【0047】これら実施例においては実施例1および2
の手順を反復したが、ただし追加の熱排除工程、すなわ
ち水蒸気を用いる工程(c)を用いた。吸着剤を工程
(a)〜(c)の多数のサイクルで処理した。サイクル
毎の吸着剤の能力は酸の全部がDIPEにより排除され
ると共にDIPEの全部が水蒸気により排除されればほ
ぼ一定に留まるので、工程(b)および(c)の衝撃は
工程(a)の際の酸の漏れ時点から一連のサイクルにて
監視することができる。これら実施例においては、最初
の10回のサイクルにて若干の能力損失が存在した。
【0048】実施例3 炭素吸着剤は、窒素炭化により米国特許第491783
5号にしたがって作成されかつ800℃にて二酸化炭素
により35%重量損失まで活性化されたPRCとした
(実施例1の30%活性化炭素、参照)。吸着床を工程
(a)にて室温で6サイクルの吸着にかけた後、工程
(b)にてDIPEでの室温における処理および工程
(c)における水蒸気排除にかけた。次いで工程(a)
および(b)の温度を上昇させた。結果を下表1に示
す。
【0049】
【表1】
【0050】(a)工程(b)における変色、並びに工
程(b)における第1および第2液相流の相分離に伴う
問題。
【0051】実施例4 最初に3サイクルの実施例3を、スピークマン207C
(ココナッツシェル)炭素を用いて反復した。結果を下
表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、より吸着性の高い成分
(A)とより吸着性の低い成分(B)とからなり、成分
(A)と吸着カラムにおける吸着剤に対する成分(B)
と脱着液(D)との相対的吸着度がD>A>Bの順序で
ある液体混合物の成分の分離方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法の各工程で操作する吸着カラ
ムの略図である。
【図2】本発明による方法の各工程で操作する吸着カラ
ムの略図である。
【図3】本発明による方法の各工程で操作する吸着カラ
ムの略図である。
【図4】本発明の工程(a)、(b)および(c)を例
示するため使用した装置の略図である。
【図5】本発明により得られる結果を示す特性曲線図で
ある。
【図6】本発明により得られる結果を示す特性曲線図で
ある。
【図7】本発明により得られる結果を示す特性曲線図で
ある。
【図8】本発明により得られる結果を示す特性曲線図で
ある。
【符号の説明】
1 吸着カラム 2 蒸留帯域 3 凝縮器 4 デカンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591082292 ザ ブリテイッシュ ピトローリアム コ ンパニー ピー.エル.シー. THE BRITISH PETROLE UM COMPANY PUBLIC L IMITED・ COMPANY イギリス国、イーシー2エム 7ビーエ イ、ロンドン、フィンズバリー サーカス 1番、ブリタニック ハウス (72)発明者 スティーブン ロバート テニスン イギリス国、ケイティー15 3エイチアー ル、サリー、ウェイブリッジ、ニュー ホ ー、ファーリー ロード 62番 (72)発明者 デリック ジョン ワトスン イギリス国、エイチユー18 1ユーイー、 イースト ヨークシャー、ホーンシー、イ ーデンフィールド エステート、グレンフ ィールド(番地なし)

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 より吸着性の高い成分(A)とより吸着
    性の低い成分(B)とからなり、吸着カラムにおける吸
    着剤に対する成分(A)と成分(B)と脱着液(D)と
    の相対的吸着度がD>A>Bの順序である液体混合物の
    成分の分離方法において、順次に: (a)吸着剤を含有する吸着カラムに液体混合物を通過
    させ、より吸着性の高い成分(A)を選択的に吸着する
    一方、成分(B)が濃縮された流れを放出させ; (b)工程(a)の後の吸着カラムにおける吸着剤をよ
    り吸着性の低い成分(B)に対し不混和性である脱着液
    (D)により洗浄して、より吸着性の高い成分(A)を
    吸着剤から脱着剤(D)により排除すると共に吸着カラ
    ムからより吸着性の高い成分(A)とより吸着性の低い
    成分(B)との混合物からなる第1液相流を抜取りかつ
    吸着カラムから脱着剤(D)とより吸着性の高い成分
    (A)との混合物からなる第2液相流を抜取り; (c)工程(b)の後の吸着カラムにおける吸着剤から
    脱着剤(D)を熱排除することを特徴とする液体混合物
    の成分の分離方法。
  2. 【請求項2】 工程(c)にて、吸着剤をより吸着性の
    低い成分(B)からなる蒸気と高められた温度で接触さ
    せると共に、脱着剤(D)とより吸着性の低い成分
    (B)とからなる蒸気および/または液流を吸着カラム
    から抜取ることにより脱着剤(D)を吸着剤から排除す
    る請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 脱着剤(D)がより吸着性の低い成分
    (B)との共沸混合物を形成し、工程(c)にて吸着カ
    ラムから抜取られた蒸気流が脱着剤(D)とより吸着性
    の低い成分(B)との共沸混合物からなる請求項2に記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 工程(c)にて吸着カラムから抜取られ
    た蒸気流を凝縮させて、より吸着性の低い成分(B)が
    豊富な第1液相と脱着剤(D)が豊富な第2液相とを形
    成させ、これら相を分離する請求項2または3に記載の
    方法。
  5. 【請求項5】 より吸着性の低い成分(B)が豊富な第
    1液相をストリッピングして脱着剤(D)を回収すると
    共に、より吸着性の低い成分(B)を回収する請求項4
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 脱着剤(D)が豊富な第2液相をストリ
    ッピングしてより吸着性の低い成分(B)を回収すると
    共に、脱着剤(D)を回収する請求項4または5に記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 脱着液(D)がより吸着性の高い成分
    (A)およびより吸着性の低い成分(B)よりも低い密
    度を有し、吸着カラムを工程(b)にて脱着液(D)に
    より下方向に洗浄する請求項1〜6のいずれかに記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 工程(b)にて吸着カラムから抜取られ
    た脱着剤(D)とより吸着性の高い成分(A)との混合
    物からなる第2流を蒸留帯域に供給し、ここで脱着剤
    (D)とより吸着性の高い成分(A)との混合物を成分
    (A)と脱着剤(D)とに分離する請求項1〜7のいず
    れかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 脱着剤(D)が、より吸着性の高い成分
    (A)よりも低い沸点を有する請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 脱着剤(D)をジイソプロピルエーテ
    ル、メチル t−ブチルエーテル、メチルイソブチルケ
    トン、酢酸メチル、n−ペンタンおよびトルエンよりな
    る群から選択する請求項1〜9のいずれかに記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 吸着カラムに使用する吸着剤が微孔質
    の活性炭である請求項1〜10のいずれかに記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 活性炭がフェノール樹脂から得られる
    請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 炭素を10〜50%の重量損失にて活
    性化する請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 より吸着性の高い成分(A)がn個の
    炭素原子(ここでn=1〜6である)を有する1種もし
    くはそれ以上のカルボン酸であり、より吸着性の低い成
    分(B)が水である請求項1〜13のいずれかに記載の
    方法。
  15. 【請求項15】 カルボン酸が蟻酸、酢酸、プロピオン
    酸および酪酸よりなる群から選択される請求項14に記
    載の方法。
  16. 【請求項16】 液体混合物が水における100ppm
    〜20重量%のカルボン酸からなる請求項14または1
    5に記載の方法。
  17. 【請求項17】 互いに位相関係にてサイクルで操作さ
    れる複数の吸着カラムを用いて操作する請求項1〜16
    のいずれかに記載の方法。
JP6168494A 1993-07-21 1994-07-20 液体混合物の成分の分離方法 Pending JPH07163803A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9315081.1 1993-07-21
GB939315081A GB9315081D0 (en) 1993-07-21 1993-07-21 Process

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07163803A true JPH07163803A (ja) 1995-06-27

Family

ID=10739167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6168494A Pending JPH07163803A (ja) 1993-07-21 1994-07-20 液体混合物の成分の分離方法

Country Status (15)

Country Link
US (1) US5571421A (ja)
EP (1) EP0635294B1 (ja)
JP (1) JPH07163803A (ja)
KR (1) KR950002817A (ja)
CN (1) CN1106712A (ja)
BR (1) BR9402887A (ja)
CA (1) CA2128274A1 (ja)
DE (1) DE69401102T2 (ja)
FI (1) FI943464A (ja)
GB (1) GB9315081D0 (ja)
NO (1) NO942721L (ja)
RU (1) RU94026280A (ja)
TW (1) TW283655B (ja)
YU (1) YU46194A (ja)
ZA (1) ZA945258B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009128224A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Chugoku Electric Power Co Inc:The サプレッションチェンバ内の水の浄化装置及び浄化方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1800727A1 (en) * 2005-12-20 2007-06-27 DSMIP Assets B.V. Process for the treatment of an aqueous mixture comprising a dipolar aprotic compound
US7238817B1 (en) 2006-02-22 2007-07-03 Lyondell Chemical Technology, L.P. Direct epoxidation process
CN103012104B (zh) * 2011-09-26 2014-12-24 中国石油天然气股份有限公司 一种处理丁辛醇废碱液回收丁酸的方法
KR20230073008A (ko) 2021-11-18 2023-05-25 두리화학 주식회사 관 이음 장치

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH280823A (fr) * 1947-11-19 1952-02-15 Lever Brothers & Unilever Limi Appareil pour le traitement de liquides par des adsorbants solides.
US3761533A (en) * 1970-07-23 1973-09-25 Toray Industries Separation process of components of feed mixture utilizing solid sorbent
GB1517694A (en) * 1974-07-03 1978-07-12 Nat Res Dev Methods and applications of preparative scale chromatography
US4382001A (en) * 1980-10-30 1983-05-03 Uop Inc. Use of activated carbon for separation of ethanol from water
US4478723A (en) * 1981-06-15 1984-10-23 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Adsorptive separation method
GB8316540D0 (en) * 1983-06-17 1983-07-20 British Petroleum Co Plc Separating carboxylic acid
GB8617831D0 (en) * 1986-07-22 1986-08-28 British Petroleum Co Plc Production of porous shaped articles
US5068419A (en) * 1986-12-18 1991-11-26 Uop Separation of an organic acid from a fermentation broth with an anionic polymeric adsorbent
US5026482A (en) * 1989-09-26 1991-06-25 Air Products And Chemicals, Inc. Separation of liquid mixtures by concentration swing adsorption
US5030775A (en) * 1990-03-30 1991-07-09 Air Products And Chemicals, Inc. Process for preparing motor fuel grade alcohol
US5030768A (en) * 1990-03-30 1991-07-09 Air Products And Chemicals, Inc. Process for preparing alkyl tert-alkyl ethers
US5116510A (en) * 1991-05-06 1992-05-26 Air Products And Chemicals, Inc. Separation of liquid mixtures by thermal swing adsorption
US5292804A (en) * 1991-09-23 1994-03-08 Air Products And Chemicals, Inc. Separation of azeotropes in poly(vinyl alcohol) process

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009128224A (ja) * 2007-11-26 2009-06-11 Chugoku Electric Power Co Inc:The サプレッションチェンバ内の水の浄化装置及び浄化方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0635294B1 (en) 1996-12-11
CN1106712A (zh) 1995-08-16
FI943464A (fi) 1995-01-22
BR9402887A (pt) 1995-09-19
GB9315081D0 (en) 1993-09-01
EP0635294A1 (en) 1995-01-25
YU46194A (sh) 1997-05-28
DE69401102T2 (de) 1997-04-03
CA2128274A1 (en) 1995-01-22
FI943464A0 (fi) 1994-07-21
NO942721L (no) 1995-01-23
ZA945258B (en) 1996-01-19
DE69401102D1 (de) 1997-01-23
NO942721D0 (no) 1994-07-20
KR950002817A (ko) 1995-02-16
TW283655B (ja) 1996-08-21
US5571421A (en) 1996-11-05
RU94026280A (ru) 1996-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Cooney et al. Solvent regeneration of activated carbon
CA2726455C (en) A method for removing polycyclic aromatic hydrocarbons
KR880002645B1 (ko) 설탕 혼합물에서 자당의 추출방법
JPS61263642A (ja) 吸着剤を再生する方法
EP0415822A1 (fr) Procédé continu et dispositif de séparation chromatographique d'un mélange d'au moins trois constituants en trois effluents purifiés au moyen d'un seul solvant à deux températures et/ou à deux pressions différentes
WO1992013621A1 (en) Modified resins for solid-phase extraction
US7514588B2 (en) Purification of organic solvents
CA1178539A (en) Liquid adsorption process and apparatus
JP2017533236A (ja) リグニンを含有する組成物からの価値のある芳香族生成物の抽出方法
WO2016018437A1 (en) Process for carbon dioxide recovery from a gas stream containing carbon dioxide and hydrocarbons
CN105585423A (zh) 一种改进的甘油生产工艺
US20080197079A1 (en) Method of desorbing a volatile component from a spent adsorbent with rotating packed bed and method of recovering 2,2,3,3-tetrafluro-1-propanol from a gas stream by adsorption
JPH07163803A (ja) 液体混合物の成分の分離方法
JP2727046B2 (ja) ヒノキチオールの回収方法
KR102374808B1 (ko) Abt를 이용한 제비집의 시알산 분리 정제 방법
US4298472A (en) Process for manufacturing impregnated silicas and the use of these silicas for analysis or purification of industrial products
JP2006137754A (ja) 酸素含有種を除去するためのモノテルペンの選択的精製
US5536891A (en) Purification of 1,1,1,-trichloroethane
EP0022612B1 (en) A process for the removal of cumene from a gaseous stream
DD249190B5 (de) Verfahren zur Reinigung von Entfallsalzsaeure
CN109317092B (zh) 一种改性的沸石分子筛及其制备方法和应用
US5705719A (en) Selective removal of perfluoroisobutylene from streams of halogenated hydrocarbons
US4441896A (en) Process for recovering organic substances from spent air vapors
US6123836A (en) Process for the removal of acid compounds from a hydrocarbon stream
JPS6234736B2 (ja)