JPH07163624A - 老人等の身辺介護装置 - Google Patents

老人等の身辺介護装置

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JPH07163624A
JPH07163624A JP5341359A JP34135993A JPH07163624A JP H07163624 A JPH07163624 A JP H07163624A JP 5341359 A JP5341359 A JP 5341359A JP 34135993 A JP34135993 A JP 34135993A JP H07163624 A JPH07163624 A JP H07163624A
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Hideo Minaki
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MINAGI GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 介護者の重筋作業を軽減し、容易に被介護者
を装置中の所定位置に載せて移動させ得る安全な装置の
提供。 【構成】 ベッド2と浴槽3との間をガイドレール1
1、11に沿って往復移動し得る台部12a、12aを
備えたシャフト支持用台車12を構成し、両台部12
a、12aに、右ネジ部Rと左ネジ部Lとを備えたスク
リュー部材18を配し、右ネジ部Rと左ネジ部Lとに各
々ナット部材19、19を螺合させ、右ネジ部R側のナ
ット部材19、19間及び左ネジ部L側のナット部材1
9、19間に平行なシャフト部材20、20を配設し、
両シャフト部材20、20間にネット部材を配設し、か
つ両スクリュー部材を同期して正逆回転駆動する電動モ
ータ23を設けた装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベッドと浴槽又はトイ
レ等の生活上必要な設備間の移動を安全かつ容易に行な
い得るようにする老人等の身辺介護装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なこの種の装置では、老人
等の被介護者をベッドから浴槽その他の設備に移動させ
る際にリフト装置を使用するのが普通である。ところが
このようなリフト装置を用いた移動は、老人等の被介護
者をリフトに載せたり降ろしたりするために介助者側に
相当な労力の負担を要求せざるをえないと言う基本的な
問題がある。加えて被介護者にリフトへの乗り降りやリ
フトでの移動の際に危険感を持たせるという問題もあ
る。
【0003】また他の装置としては、浴槽中に無端ベル
ト装置を配設し、担架に載った被介護者をそのまま上記
無端ベルト装置に載せ、介助者がこれをその力で浴槽の
中央付近まで移動させ、そうした上で浴槽を昇降させて
無端ベルト装置上の被介護者を入浴させる入浴装置も提
案されている(特開平1−170456号)。これは別
に構成したストレッチャー上に、更に無端ベルト装置を
構成して置き、ここに老人等を載せた担架を載置し、担
架ごと上記無端ベルト装置を利用して浴槽上の無端ベル
ト装置まで移動させようとするものである。従って老人
等の被介護者の担架への移動及び担架の移動には介助者
が必要であり、しかもやはり相当な労力を必要とする。
【0004】またこの入浴装置では無端ベルト装置は、
ベッドから独立しており、ベッドから直接必要な位置へ
被介護者を移動させることができず、しかも水平方向へ
の移動しか担当していないため、浴槽を昇降させると言
うシール上若しくはメカニズム上相当厄介な構成になっ
ている。いずれにしても、この種の装置は、介助者のか
なりの労力を要求するものであって、かつ構成が複雑で
あるのが一般である。
【0005】これに対して、本件出願人は、以上のよう
な問題点を解決すべく老人等の身辺介護装置を提供した
(特願平2−275761号(特公平4−66587
号))。即ち、これは、少なくともベッド及び浴槽を並
置させた装置本体に於いて、キャリア側が上記ベッド及
び浴槽の上方を通過し、かつリターン側がそれらの下方
を通過する無端コンベア部材を配設し、上記無端コンベ
ア部材のキャリア側の少なくとも一部を被介護者を載せ
得るネット部材で構成し、上記無端コンベア部材に、そ
のテンションを調節するテンション調節機構であって、
上記ネット部材が、上記ベッド又は上記浴槽の上方その
他所望の位置に位置する際に、そのテンションを必要な
だけ緩めてその上に載っている老人等をベッド又は浴槽
等所望位置に降下させ得るように構成したテンション調
節機構を付設し、かつ上記無端コンベア部材にそのネッ
ト部材を所望範囲で往復動させ得る駆動手段を取り付け
た老人等の身辺介護装置である。
【0006】これは、前記従来技術の問題点をことごと
く解決したもので、被介護者の浴槽等への移動に際し
て、介助者の労力を軽減し、かつ何らの危険感その他の
不安を感じさせずに被介護者を移動させることができる
ようになったものである。しかしその主たる構成要素と
して無端ベルトを用い、その一部に被介護者を載せるネ
ット部材を配し、被介護者の移動を無端ベルトのテンシ
ョンを高めて張った状態で行い、移動先の浴槽等では、
テンションを緩めて降下させると云う動作をさせるよう
にしたものであるため、テンションの調節機構になかな
か微妙な調節が必要であり、更に種々な位置や状態での
テンションの保持には特に安全性の確保も含めて技術的
に難しい問題があることも認めざるを得ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、以上の従
来例の内、特に最後の本件発明者の技術を改良し、被介
護者を載せるネット部材のテンションの調節を容易かつ
安全なものにするとともに、他の構成もより簡明にかつ
安全性を高めることを解決の課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一の構成の要旨
とするところは少なくともベッド及び浴槽を並置した装
置本体と、少なくとも上記ベッドと浴槽との間を往復移
動し得るシャフト支持用台車であって、該往復移動方向
に沿って平行に並びかつベッド及び浴槽の両側付近にの
み位置する一対の台部を有するシャフト支持用台車と、
上記両シャフト支持用台車の一対の台部に、各々、その
往復方向に沿って、回転自在に配したスクリュー部材で
あって、途中の一点を境に右ネジ部と左ネジ部とが構成
されたスクリュー部材と、上記両スクリュー部材を同期
して正逆回転駆動する回転駆動手段と、上記両スクリュ
ー部材の右ネジ部と左ネジ部とにそれぞれ螺合したナッ
ト部材と、両スクリュー部材の右ネジ部に螺合したナッ
ト部材間及び両スクリュー部材の左ネジ部に螺合したナ
ット部材間に、それぞれ両端部を固設した一対の平行な
シャフト部材と、両シャフト部材に端部を固設したネッ
ト部材と、前記シャフト支持用台車を、少なくとも前記
ベッドと前記浴槽との間を往復移動させる往復移動手段
とで構成した老人等の身辺介護装置であり、これによっ
て前記課題を解決することができる。
【0009】また本発明の二の構成の要旨とするところ
は、少なくともベッド及び浴槽を並置した装置本体と、
少なくとも上記ベッドと浴槽との間を往復移動し得るシ
ャフト支持用台車であって、該往復移動方向に沿って平
行に並びかつベッド及び浴槽の両側付近にのみ位置する
一対の台部を有するシャフト支持用台車と、上記両シャ
フト支持用台車の一対の台部に、各々、その往復方向に
沿って、回転自在に配したスクリュー部材と、上記両ス
クリュー部材を同期して正逆回転駆動する回転駆動手段
と、上記両スクリュー部材に、これらにそれぞれ螺合し
たナット部材を介して前記シャフト支持用台車の往復方
向に直交する向きに配したシャフト部材と、前記シャフ
ト支持用台車の一対の台部間に配した固定シャフト部材
であって、上記シャフト部材に平行かつ同一高さに配し
た固定シャフト部材と、シャフト部材と固定シャフト部
材間に端部を固設したネット部材と、前記シャフト支持
用台車を、少なくとも前記ベッドと前記浴槽との間を往
復移動させる往復移動手段とで構成した老人等の身辺介
護装置であり、これによっても前記課題を解決すること
ができる。
【0010】以上の本発明の一及び二は、ネット部材を
支持する一対のシャフト部材又はシャフト部材と固定シ
ャフト部材の間隔を拡縮する構成に僅かの違いがあるだ
けで殆ど同様のメカニズムである。したがって以下の補
足的な説明は、以上の差のある部分を除いては共通に行
う。
【0011】前記装置本体には、前記ベッド及び浴槽の
外に老人等の被介護者が生活上必要な設備を所望により
備え付けることができる。例えば、トイレ等である。こ
れらはベッド又は浴槽等と同一位置に上下の位置関係で
配設するか、それができないものは、並列に配設し、そ
の上方を前記一対のシャフト部材に両端が支持されたネ
ット部材が通過できるようにする。なお上記ネット部材
は上記ベッドの横幅より充分広い幅に定めるべきであ
る。
【0012】前記往復移動手段としては、前記シャフト
支持用台車を、前記のように動かすことができれば、種
々の構成を自由に採用することができる。例えば、前記
ベッド及び浴槽、場合によりそれらに加えてトイレ等を
も設備した設備列の両側にレールを配し、その上をシャ
フト支持用台車の各台部が移動できるようにした構成を
採用することができる。より具体的には、各台部の下部
にキャスタ等の車輪を配し、これによって上記レール上
を移動自在とするとともに、各レールに沿ってスクリュ
ー部材を配し、これらに、各台部に固設したナット部材
を各々螺合し、加えて前記スクリュー部材に正逆回転駆
動することのできる回転駆動体を接続する構成等であ
る。
【0013】前記往復移動手段としては、前記したよう
に、その動作を確保することのできる他のいかなる構成
も採用することができる。例えば、前記レール上にラッ
クを配し、これに噛み合うピニオンを回転駆動すること
で前記シャフト支持用台車の台部を進退させる構成等も
採用可能である。
【0014】また前記本発明の一の於ける前記シャフト
支持用台車の一対の台部に回転自在に配したスクリュー
部材は、その右ネジ部と左ネジ部との境界を、中央部に
するのが適当であるが、一方に偏っていても差し支えな
い。これらのスクリュー部材の正逆回転にともない、こ
れらに螺合したナット部材を介して平行に配された一対
のシャフト部材が、その間隔を拡縮させ、これによって
その間に配した前記ネット部材のテンションが増して水
平状態を保持し、またはテンションが減少して垂れ下が
るようになっている訳である。
【0015】しかして前記ネット部材上に被介護者を載
せている場合に、スクリュー部材を所定方向に回転させ
ることにより、ネット部材を緊張させてほぼ水平に維持
し得るとともに、必要に応じて、例えば、上記ネット部
材がベッド上方又は浴槽上に位置する場合に、テンショ
ンを緩め、その上に載っている被介護者をそのままベッ
ド上に降下させ、又は浴槽中に降下させることができる
こととなるものである。また前記回転駆動手段は、電動
モータ等を適当に選択することができる。
【0016】ところで前記本発明の二に於ては、固定シ
ャフト部材は動かず、シャフト部材のみが動いて両者の
間隔を拡縮する。シャフト部材の動作は本発明の一の場
合と同様である。即ち、本発明の一の場合と同様に、間
隔が広がれば、ネット部材が張ってほぼ水平を保持し、
または間隔が狭まれば、緩んで垂れ下がることになる訳
である。
【0017】
【作用】本発明は、以上のように構成したので、その一
及び二のいずれも、構成上安全性を増した上で、次のよ
うに、介助者の労力を軽減し、老人等の被介護者の不安
をなくして種々の設備間の移動を可能とする等、身辺介
護装置として有用に使用することができる。
【0018】云うまでもなく、寝たきり老人その他の被
介護者がこの装置を使用する。この装置では、被介護者
は一対のシャフト部材間又はシャフト部材と固定シャフ
ト部材間に配したネット部材上に載せることとする。
【0019】ベッド上に寝せる場合は、前記往復移動手
段を動作させて前記シャフト支持用台車の一対の台部を
ベッドの両側に位置させることにより、前記ネット部材
をベッド上に移動させるとともに、ここで停止させた上
で、前記回転駆動手段を所定の方向に回転動作させる。
こうして前記一対のスクリュー部材を所定の回転方向に
回転させ、これらに螺合した各一対のナット部材の間隔
を狭めてそれらに配したシャフト部材の間隔を若干狭め
(本発明の一)、その間のネット部材のテンションを緩
めてこれをベッド上に降下当接状態にさせる。このこと
によりネット部材に載っている被介護者は載った状態の
ままベッドに横たわることとなる。
【0020】本発明の二の場合は、同様に、前記回転駆
動手段を所定の方向に回転動作させ、前記一対のスクリ
ュー部材を所定の回転方向に回転させ、これらに螺合し
たナット部材を固定シャフト部材側に移動させ、それら
に配したシャフト部材と固定シャフト部材の間隔を若干
狭め、その間のネット部材のテンションを緩めてこれを
ベッド上に垂下当接状態にさせる訳である。
【0021】いずれにしてもこうしてネット部材に載っ
ている被介護者は載った状態のままベッドに横たわるこ
ととなる。しかしてネット部材を感触の良いものに構成
して置けば、被介護者は、前記のように、ネット部材上
からどこに移動することもなく、ベッド上に横たわるこ
とができる。枕を頭の下に入れ、毛布や掛け布団等をネ
ット部材上の被介護者の上から掛ければ良いことは言う
までもない。
【0022】前記ベッドの中央部付近及びネット部材の
該当部分をそれぞれ開口可能に構成して置き、更にその
下方に便器を用意して置けば、被介護者はベッドから移
動することなく排便その他をすることも可能である。
【0023】被介護者を入浴させる場合には、介助者
が、寝ている被介護者の上に被せてある毛布や掛け布
団、それに枕を取り除き、更に前記回転駆動手段を前記
と逆方向に回転駆動して、両スクリュー部材にナット部
材を介して配したシャフト部材間を広げ(本発明の
一)、またはスクリュー部材にナット部材を介して配し
たシャフト部材を固定シャフト部材から離間させてその
間の間隔を広げ(本発明の二)、両シャフト部材間又は
シャフト部材と固定シャフト部材との間に配したネット
部材のテンションを高め、こうしてネット部材を水平状
態に上昇させる。
【0024】そうした上で、前記往復移動手段を動作さ
せて前記シャフト支持用台車の一対の台部を浴槽の両側
に位置させることにより、前記ネット部材を浴槽上に移
動させ、かつここで停止させる。なおベッドの上又は途
中のいずれかの場所で、前記シャフト支持用台車を停止
させて、被介護者に脱衣させておく必要があることは云
うまでもない。
【0025】この後、前記回転駆動手段を所定の方向に
回転動作させ、前記したように、一対のシャフト部材の
間隔を狭め(本発明の一)、またはシャフト部材と固定
シャフト部材との間隔を狭め(本発明の二)、それらの
間のネット部材を浴槽中に垂下させる。勿論、予め浴槽
中には適温の湯を入れて置くべきことは云うまでもな
い。湯はホース等を利用して適当な給湯設備から供給す
ることができる。また排水は、もっとも単純には、浴槽
の最下部にドレン用の排水口を用意しておき、ここに接
続したホースを通じて排水することができる。なお装置
本体に特別の給湯設備及び給排水用配管を構成してお
き、これにより給湯し、また排水するようにすることも
できる。
【0026】前記のように、ネット部材を垂下させる
と、これに載っている被介護者はそのまま湯に入ること
ができる。充分にネット部材のテンションを緩めれば、
浴槽中で必要な動作を取ることができる。また逆に適切
なテンションを保持することで、被介護者の姿勢を適切
に保持し得るので安全でもある。
【0027】こうして充分な入浴ができたら、前記回転
駆動手段を逆方向に回転駆動して前記一対のシャフト部
材間又はシャフト部材と固定シャフト部材との間を拡張
し、ネット部材のテンションを増加させ、該ネット部材
を水平状態にまで上昇させる。こうしてネット部材に載
っている被介護者を容易に浴槽から出すことができる。
【0028】そこでその場、即ち、浴槽の上方で被介護
者の身体を拭き、または往復移動手段を動作させてシャ
フト支持用台車を若干ベッド側に移動させ、ネット部材
が浴槽とベッドの中間付近に至ったときに停止させ、こ
こで被介護者の身体を拭くこととする。この位置に、例
えば、温風の送風手段を構成して置いた場合には、これ
によって被介護者の身体に温風をあて、身体の湯を拭き
取ると同時に乾燥させることもできる。そうしてこの場
で若しくはベッドに移動させた後に衣類の着用をさせ
る。
【0029】以上の位置での作業が終了したならば、往
復移動手段を動作させて、前記シャフト支持用台車をベ
ッド側に移動させ、ネット部材がベッド上に至ったとき
に停止させる。その後、前記回転駆動手段を所定方向に
回転駆動してネット部材のテンションを緩め、これをベ
ッド上に垂下させる。被介護者はこのままの状態でベッ
ド上に載り、次いで枕を頭の下に入れ、毛布や掛け布団
等を被せれば、ベッドでの就寝状態が容易に得られる。
【0030】このように本発明の一及び二によれば、水
平方向の移動は往復移動手段とこれによって動かされる
シャフト支持用台車により確保し、垂直方向の移動は、
回転駆動手段、これによって回転駆動される一対のスク
リュー部材、各スクリュー部材の右ネジ部と左ネジ部と
に各々螺合したナット部材、左右のスクリュー部材の右
ネジ部に螺合したナット部材相互間と左ネジ部に螺合し
たナット部材相互間に各々配した一対のシャフト部材及
びその間に配したネット部材(本発明の一)、または回
転駆動手段、これによって回転駆動される一対のスクリ
ュー部材、各スクリュー部材に螺合したナット部材、ナ
ット部材相互間に配したシャフト部材、前記シャフト支
持用台車の両台部間に上記シャフト部材と平行に配した
固定シャフト及びその間に配したネット部材(本発明の
二)によって、それぞれ容易かつ確実に確保できる。
【0031】したがって介助者の労力が極めて軽減され
る。また載っている被介護者にも不安感を与えない動作
である。また前記のような構成であるから、途中で往復
移動手段が停止しても危険は生ぜず、また前記回転駆動
手段が同じように停止しても、特にブレーキ等を用意し
なくてもネット部材が不用意に垂下する等の危険はな
い。
【0032】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の一の一実施例を
説明する。図1に示したように、装置本体1の手前側に
ベッド2を、後方側に浴槽3を、そして上記ベッド2と
浴槽3の間に、受け皿4を配設する。上記ベッド2は、
図2及び図3に示したように、一般のそれと同様にマッ
トレス2aとこれを支える枠体2bとで構成し、枠体2
bは装置本体1に固設する。上記ベッド2は、特に図1
に示したように、装置本体1の長さ方向に直交する向
き、即ち、被介護者が装置本体1の長さ方向に直交する
向きに横たわることができるように配設する。なお装置
本体1の側部には扉(図示しない)を設け、必要に応じ
て上記マットレス2aを交換できるようにする。
【0033】前記浴槽3は、一般のそれと同様に、ステ
ンレスの容器体で構成し、最下部に排水口5を構成した
ものである。排水口5には浴槽3の内部からは止水栓s
を挿脱自在に挿入し、かつ外部からはホース6を接続し
て置くこととする。
【0034】また前記受け皿4は、前記したように、前
記ベッド2と上記浴槽3との間に位置し、浴槽3側の縁
はこれに接して配設する。上記受け皿4の最下部にも排
水口7を構成し、前記排水口5と同様に、止水栓sを挿
脱自在に挿入し、かつホース8を接続しておくものとす
る。
【0035】更に上記受け皿4の上方には多数のノズル
n、n…を斜め上方に向けて開口した送風パイプ9を設
置し、この送風パイプ9には、温風の送風機10を接続
する。上記送風機10は機箱中にブロワを備え、ブロワ
の前方にヒータを配設したものである。送風パイプ9の
途中には温度センサを設置し、ここで感知した温度を基
準温度と比較してヒータをオンオフ制御する制御手段を
上記ヒータの電源回路に付設する。後述するように、こ
の温風は入浴後の被介護者の身体を温風乾燥するのが目
的であるから、適切な温度の温風を送風するためであ
る。
【0036】また前記装置本体1のフレームには、図1
〜図3に示したように、前記ベッド2、受け皿4及び浴
槽3の設備列の両側に位置させて断面ほぼU字形のガイ
ドレール11、11を配設し、両ガイドレール11、1
1にはシャフト支持用台車12の一対の台部12a、1
2aの下部にそれぞれ配した二対の車輪12b、12b
…を転動自在に載置することとする。
【0037】前記シャフト支持用台車12の台部12
a、12aはそれぞれ板状の部材で構成し、前記二対の
車輪12b、12b…は、進行方向の前後端に各一対づ
つ配したものである。また前記両ガイドレール11、1
1の直上には各々その長さ方向に沿ってスクリュー部材
13が配してあり、図2及び図3に示したように、これ
らがそれぞれ前記各一対の車輪12b、12bの間に構
成したナット部14、14に螺合させてある。各スクリ
ュー部材13、13の両端は装置本体1の前後端の軸受
で回転自在に支承され、かつ図1及び図3に示したよう
に、各々に固設した鎖車とそれらに掛け渡したチェーン
16を介して、装置本体1の手前側に配した電動モータ
15の出力軸に接続してある。更にまた、図1及び図3
に示したように、両スクリュー部材13、13は、それ
ぞれに固設した鎖車にチェーン17を掛け渡して、両者
が同期して回転するように構成してある。言うまでもな
く、テンション調節機構を構成するものである。なお前
記電動モータ15には、云うまでもなく、正逆の回転の
切換及びオンオフの制御をする制御スイッチを備え付け
る。シャフト支持用台車12の台部12a、12aを往
復移動させるこれらの構成が往復移動手段を構成する訳
である。
【0038】また上記シャフト支持用台車12の両台部
12a、12aの上部には、図1〜図3に示したよう
に、各々、その長さ方向、即ち、進退方向に沿って他の
スクリュー部材18を配設する。各スクリュー部材18
は、中央部を境として一方を右ネジ部Rに他方を左ネジ
部Lに構成し、左右のスクリュー部材18、18の右ネ
ジ部Rと左ネジ部Lとにはそれぞれナット部材19を螺
合する。左右のスクリュー部材18、18の右ネジ部
R、Rに螺合したナット部材19、19相互間及び左ネ
ジ部L、L相互間には、それぞれ、両端をそれらに固設
したシャフト部材20、20を配設し、これらのシャフ
ト部材20、20間に、両端を固設したネット部材21
を配する。
【0039】前記スクリュー部材18、18の両端付近
は軸受を備えたブラケット22、22…で支承され、そ
の一方のスクリュー部材18の手前側端部は、シャフト
支持用台車12の一方の台部12aに固設した電動モー
タ23の出力軸に結合する。更に両スクリュー部材1
8、18は、各々に固設した鎖車に掛け渡したチェーン
24により同期回転するようになっている。なお前記電
動モータ23には、云うまでもなく、正逆の回転の切換
及びオンオフの制御をする制御スイッチを備え付ける。
【0040】前記台部12a、12aの前後に固設した
前記ブラケット22、22は、特に図1及び図2に示し
たように、前部のブラケット22、22相互間及び後部
のブラケット22、22相互間が板状体によって結合さ
れ、二つの台部12a、12aが結合したシャフト支持
用台車12を構成している。
【0041】また前記シャフト部材20、20間に配さ
れたネット部材21は、湯及び水を含浸し難く、かつ肌
ざわりの良いものを採用する。
【0042】ところでこの実施例は、本発明の一の実施
例であるから、台部12a、12a上に配するスクリュ
ー部材18、18は中央部を境に右ネジ部Rと左ネジ部
Lとが構成されているものを採用したが、本発明の二の
ように、右ネジ又は左ネジだけで構成されているものを
採用することもできる。この場合は、両側のスクリュー
部材に各々一個のナット部材を螺合し、それらのナット
部材に両端を固設したシャフト部材を前記スクリュー部
材に直交方向を向けて配設する。更にこのシャフト部材
に平行な固定シャフト部材を両台部間に固設する。そし
てシャフト部材と固定シャフト部材間にネット部材を配
設する構成となる。他は既述の本発明の一の実施例と同
様である。
【0043】しかして本発明の二の実施例となるこの部
分は、スクリュー部材を回転動作させることでナット部
材を動かし、これによってシャフト部材を動かし、該シ
ャフト部材と固定シャフト部材との間隔を拡縮するもの
である。
【0044】ところでまた本発明の一の実施例に戻る
と、この実施例では、既述のように構成したので、以下
に説明するように、介助者の労力を軽減し、老人等の被
介護者の不安をなくして移動を可能とする等、身辺介護
装置として有用に使用することができる。更にはその動
作の途中で電動モータ15又は23が停止する等の不調
が生じてもネット部材21が急に垂下する等の虞はな
く、安全性が高く、かつ構成も簡明である。
【0045】この装置では、被介護者をネット部材21
上に載せるこものである。被介護者をベッド2上に寝せ
る場合は、先ず対応する制御スイッチを切換操作して電
動モータ15を動作させ、スクリュー部材13、13を
所定方向に回転させ、これによってシャフト支持用台車
12の両台部12a、12aをベッド2の両側に移動さ
せ、これらが丁度ベッド2の両側に至ったところで、制
御スイッチをオフとし、電動モータ15を停止させる。
【0046】次いで前記ネット21をベッド2上に垂下
させるべく他の対応する制御スイッチを操作して電動モ
ータ23を所定方向に回転させ、これによりスクリュー
部材18、18を所定方向に回転させる。それらのスク
リュー部材18、18の回転にともない、右ネジ部Rと
左ネジ部Lとにそれぞれ螺合したナット部材19、19
は相互に少しづつ近接することとなり、これらに配した
シャフト部材20、20も当然少しづつ近接し、ネット
部材21はテンションが低下し垂下状態となる。このネ
ット部材21の垂下状態はよく観察し、適切な時点で該
制御スイッチをオフとする。この例ではナット部材1
9、19…がスクリュー部材18、18に螺合している
構成なので、ナット部材19、19側に外力が加わって
も容易には動かない安全性を有している。
【0047】こうしてネット部材21をベッド2上に緩
やかに垂下させて当接状態にさせることができる。ネッ
ト部材21に載っている被介護者は、このように載った
状態のままベッド2に横たわる状態となる。しかして被
介護者は、上記のように、ネット部材21上から離脱す
ることなく、ベッド2上に移動して横たわることができ
る。枕はネット部材21の上方で被介護者の頭の下に入
れれば良いし、毛布や掛け布団等もネット部材21上の
被介護者の上から被覆すれば良いことは云うまでもな
い。
【0048】このようにネット部材21上に載って横た
わったまま被介護者を移動させる場合、以上のようにベ
ッド2上に降下させる場合、あるいは後述するように浴
槽3中に降下させる場合、ネット部材21の前後端はシ
ャフト部材20、20で支持され、シャフト部材20、
20の各両端は、スクリュー部材18、18に螺合した
ナット部材19、19…に固設されており、スクリュー
部材18、18はブラケット22、22…を介してシャ
フト支持用台車12の台部12a、12aに支持されて
いるので、前記ネット部材21は確実に保持されること
になり、載っている被介護者に危険を生じるようなこと
はない。特にナット部材19、19がスクリュー部材1
8、18に螺合状態であるため、これが外力によって容
易に動くことがないので安全である。
【0049】被介護者を入浴させる場合には、予め浴槽
3中に適当な温度の湯を供給しておくこととする。これ
はホースを浴槽3の上部開口から装入し、適当な給湯設
備から供給することとすれば良い。
【0050】そうした上で、先ず介助者が寝ている被介
護者の上の毛布や掛け布団を取り除き、ベッド2上で衣
類を脱がせ、その後、対応する制御スイッチを操作し
て、電動モータ23を前記の場合と逆方向に、即ち、ス
クリュー部材18、18に螺合しているナット部材1
9、19をその間が拡大する方向に動かし、ネット部材
21のテンションを高める方向に回転駆動させる。こう
してネット部材21を上昇させ、これをほぼ水平状態と
したところで、該制御スイッチをオフとして前記電動モ
ータ23の動作を停止させる。電動モータ23にはブレ
ーキを採用してこのような場合にかけておくのが良い
が、なくてもナット部材19、19が、これにかかる拡
縮方向の外力によって動くことは殆どあり得ないので、
安全である。
【0051】引き続いて他の対応する制御スイッチを操
作して、電動モータ15を所定方向に回転駆動させ、こ
れによってスクリュー部材13、13を所定方向に回転
動作させ、これに螺合しているナット部14、14…を
浴槽3の方向に移動させる。ナット部14、14…の移
動にともない、これが設けられているシャフト支持用台
車12の台部12a、12aが当然浴槽3の方向に移動
することとなる。こうして、両台部12a、12a間
に、その上のスクリュー部材18、18、ナット部材1
9、19及びシャフト部材20、20等を介して配され
たネット部材21を前記浴槽3上にまで移動させる。そ
の後、該制御スイッチを操作して前記電動モータ15の
回転動作を停止させ、ネット部材21を浴槽3上で停止
させる。なお場合によっては、その手前の受け皿4上で
一時停止させ、ここで被介護者の脱衣を行なうこととし
ても良い。
【0052】以上のように、ネット部材21を浴槽3上
まで移動させ、停止させた後、対応する制御スイッチを
操作して、電動モータ23を所定方向に回転動作させ、
スクリュー部材18、18の所定方向の回転、そしてこ
れにともなうスクリュー部材18ごとの各一対のナット
部材19、19間の間隔の縮小により、シャフト部材2
0、20間の間隔を縮小させ、こうしてネット部材21
のテンションを低下させ、これを垂下させる。より詳し
くは、ネット部材21が浴槽3中に垂下して下面に接触
する程度までテンションを低下させる。
【0053】こうすると、湯はネット部材21を通過し
て相対的に上昇してくるので被介護者はネット部材21
上に載ったまま入浴することができる。特に浴槽3まで
の移動のためにリフト等に載り換える必要もないので、
介助者の労力が軽減され、被介護者も安全であり、乗換
又は移動の際の恐怖感も生じない。
【0054】浴槽3内でゆっくりと湯につかり、身体を
洗浄した後は、前記対応する制御スイッチを操作して、
電動モータ23を逆方向に回転動作させ、シャフト部材
20、20の間隔を拡大させ、ネット部材21を浴槽3
上に上昇させる。その後、上がり湯としてシャワーを被
介護者にかけて、身体の洗浄を行ない、次いで対応する
制御スイッチを操作してシャフト支持用台車12の台部
12a、12aを移動させ、そのネット部材21を受け
皿4上まで移動させて一時停止させる。
【0055】なお上記シャワーによる身体の洗浄は、上
記受け皿4上で行なっても良い。勿論シャワー手段の操
作は介助者が行なう。ところで上記シャワーは、他の適
当な給湯設備から引いたホースの先端にシャワーヘッド
を取付けた程度の構成で充分に得ることができる。
【0056】上記受け皿4上では、引続いて、タオル等
を利用して被介護者の身体の水分を除去する。同時に、
送風機10を動作させ、これに接続する送風パイプ9の
ノズルn、n…から温風を吹出させ、被介護者の身体の
乾燥補助を行なう。この後、この位置で直ちに被介護者
に衣類を着せる(又はベッド2まで移動した後に着せ
る)。
【0057】そうした上で対応する制御スイッチを操作
して電動モータ15を回転駆動し、これにともなうスク
リュー部材13、13の回転動作により、シャフト支持
用台車12の台部12a、12aを移動させ、ネット部
材21をベッド2上まで移動させ、ここで前記制御スイ
ッチを操作して前記電動モータ15を停止させ、次いで
他の対応する制御スイッチを操作して電動モータ23を
回転動作させ、シャフト部材20、20の間隔を狭めて
ネット部材21のテンションを低下させ、該ネット部材
21を垂下させる。こうして被介護者は最初のベッド2
上に横たわった状態となる。ここで対応する制御スイッ
チをオフとする。次いで枕を被介護者の頭の下に入れ、
毛布や掛け布団を掛ければ就寝状態となる。
【0058】なおベッド2のマットレス2aは交換可能
であるが、このような作業は、既述のように被介護者が
他所に移動している際に行なうのが適当である。この作
業は、装置本体1の側部に構成した扉(図示していな
い)をあけて現在のマットレス2aを引出し、他のマッ
トレス2aを装入すれば完了である。
【0059】なおまた浴槽3中の湯は入浴後、排水口5
から止水栓sを抜きホース6を通じて排水する。前記受
け皿4上に溜った水も同様に排水口7の止水栓sを抜い
てホース8を通じて排水する。
【0060】
【発明の効果】このように本発明によれば、被介護者の
水平方向の移動は往復移動手段により得られ、特に危険
性の生じ易い垂直方向の移動はスクリュー部材とこれに
螺合したナット部材とを主要構成要素とする構成によっ
て得られるので、極めて安全性が高く、かつ構成が簡明
である。また被介護者は、各設備間の移動の際に乗り換
え動作がないので、介助者の労力が極めて軽減され、か
つ載っている被介護者にとっても不安感のない移動がで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の一実施例を示した、被覆部分を省
略した概略平面図。
【図2】図1のA−A線概略断面図。
【図3】図1のB−B線概略矢視図。 1 装置本体 2 ベッド 2a マットレス 2b 枠体 3 浴槽 4 受け皿 5 排水口 6 ホース 7 排水口 8 ホース 9 送風パイプ 10 送風機 11 ガイドレール 12 シャフト支持用台車 12a 台部 12b 車輪 13 スクリュー部材 14 ナット部 15 電動モータ 16 チェーン 17 チェーン 18 スクリュー部材 19 ナット部材 20 シャフト部材 21 ネット部材 22 ブラケット 23 電動モータ 24 チェーン R 右ネジ部 L 左ネジ部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一の構成の要旨
とするところは少なくともベッド及び浴槽を並置した装
置本体と、少なくとも上記ベッドと浴槽との間を往復移
動し得るシャフト支持用台車であって、該往復移動方向
に沿って平行に並びかつベッド及び浴槽の両側付近にの
み位置する一対の台部を有するシャフト支持用台車と、
上記両シャフト支持用台車の一対の台部に、各々、その
往復方向に沿って、回転自在に配したスクリュー部材で
あって、途中の一点を境に右ネジ部と左ネジ部とが構成
されたスクリュー部材と、上記両スクリュー部材を同期
して正逆回転駆動する回転駆動手段と、上記両スクリュ
ー部材の右ネジ部と左ネジ部とにそれぞれ螺合したナッ
ト部材と、両スクリュー部材の右ネジ部に螺合したナッ
ト部材間及び両スクリュー部材の左ネジ部に螺合したナ
ット部材間に、それぞれ両端部を固設した一対の平行な
シャフト部材と、上記両シャフト部材間に位置するネッ
ト部材であって、両シャフト部材に各々対応する側の
部を固設したネット部材と、前記シャフト支持用台車
を、少なくとも前記ベッドと前記浴槽との間往復移動
させる往復移動手段とで構成した老人等の身辺介護装置
であり、これによって前記課題を解決することができ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また本発明の二の構成の要旨とするところ
は、少なくともベッド及び浴槽を並置した装置本体と、
少なくとも上記ベッドと浴槽との間を往復移動し得るシ
ャフト支持用台車であって、該往復移動方向に沿って平
行に並びかつベッド及び浴槽の両側付近にのみ位置する
一対の台部を有するシャフト支持用台車と、上記両シャ
フト支持用台車の一対の台部に、各々、その往復方向に
沿って、回転自在に配したスクリュー部材と、上記両ス
クリュー部材を同期して正逆回転駆動する回転駆動手段
と、上記両スクリュー部材に、これらにそれぞれ螺合し
たナット部材を介して前記シャフト支持用台車の往復方
向に直交する向きに配したシャフト部材と、前記シャフ
ト支持用台車の一対の台部間に配した固定シャフト部材
であって、上記シャフト部材に平行かつ同一高さに配し
た固定シャフト部材と、シャフト部材と固定シャフト部
との間に位置するネット部材であって、シャフト部材
と固定シャフト部材とに各々対応する側の端部を固設し
たネット部材と、前記シャフト支持用台車を、少なくと
も前記ベッドと前記浴槽との間往復移動させる往復移
動手段とで構成した老人等の身辺介護装置であり、これ
によっても前記課題を解決することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】ところで前記本発明の二に於ては、固定シ
ャフト部材は動かず、シャフト部材のみが動いて両者の
間隔を拡縮する。シャフト部材の動作は本発明の一の場
合と同様である。即ち、本発明の一の場合と同様に、間
隔が広がれば、ネット部材が張ってほぼ水平を保持し、
た間隔が狭まれば、緩んで垂れ下がることになる訳で
ある。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】前記シャフト支持用台車12の台部12
a、12aはそれぞれ板状の部材で構成し、前記二対の
車輪12b、12b…は、進行方向の前後端に各一対づ
つ配したものである。また前記両ガイドレール11、1
1の直上には各々その長さ方向に沿ってスクリュー部材
13が配してあり、図2及び図3に示したように、これ
らがそれぞれ前記各一対の車輪12b、12bの間に構
成したナット部14、14に螺合させてある。各スクリ
ュー部材13、13の両端は装置本体1の前後端の軸受
で回転自在に支承され、かつ図1及び図3に示したよう
に、各々に固設した鎖車とそれらに掛け渡したチェーン
16を介して、装置本体1の手前側に配した電動モータ
15の出力軸に接続してある。更にまた、図1及び図3
に示したように、両スクリュー部材13、13は、それ
ぞれに固設した鎖車にチェーン17を掛け渡して、両者
が同期して回転するように構成してある。なお前記電動
モータ15には、云うまでもなく、正逆の回転の切換及
びオンオフの制御をする制御スイッチを備え付ける。シ
ャフト支持用台車12の台部12a、12aを往復移動
させるこれらの構成が往復移動手段を構成する訳であ
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】また上記シャフト支持用台車12の両台部
12a、12aの上部には、図1〜図3に示したよう
に、各々、その長さ方向、即ち、進退方向に沿って他の
スクリュー部材18を配設する。各スクリュー部材18
は、中央部を境として一方を右ネジ部Rに他方を左ネジ
部Lに構成し、左右のスクリュー部材18、18の右ネ
ジ部Rと左ネジ部Lとにはそれぞれナット部材19を螺
合する。左右のスクリュー部材18、18の右ネジ部
R、Rに螺合したナット部材19、19相互間及び左ネ
ジ部L、Lに螺合したナット部材19、19相互間に
は、それぞれ、両端をそれらに固設したシャフト部材2
0、20を配設し、これらのシャフト部材20、20間
に、両端を固設したネット部材21を配する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】前記スクリュー部材18、18の両端付近
は軸受を備えたブラケット22、22…で支承され、そ
の一方のスクリュー部材18の手前側端部は、シャフト
支持用台車12の一方の台部12aに固設した電動モー
タ23の出力軸に結合する。更に両スクリュー部材1
8、18は、各々に固設した鎖車に掛け渡したチェーン
24により同期回転するようになっている。なお前記電
動モータ23には、云うまでもなく、正逆回転の切換及
びオンオフの制御をする制御スイッチを備え付ける。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】この装置では、被介護者をネット部材21
上に載せるものである。被介護者をベッド2上に寝せる
場合は、先ず対応する制御スイッチを切換操作して電動
モータ15を動作させ、スクリュー部材13、13を所
定方向に回転させ、これによってシャフト支持用台車1
2の両台部12a、12aをベッド2の両側に移動さ
せ、これらが丁度ベッド2の両側に至ったところで、制
御スイッチをオフとし、電動モータ15を停止させる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】次いで前記ネット21をベッド2上に垂下
させるべく他の対応する制御スイッチを操作して電動モ
ータ23を所定方向に回転させ、これによりスクリュー
部材18、18を所定方向に回転させる。それらのスク
リュー部材18、18の回転にともない、右ネジ部Rと
左ネジ部Lとにそれぞれ螺合したナット部材19、19
は相互に少しづつ近接することとなり、これらに配した
シャフト部材20、20も当然少しづつ近接し、ネット
部材21はテンションが低下し垂下状態となる。このネ
ット部材21の垂下状態はよく観察し、適切な時点で該
制御スイッチをオフとする。この例ではナット部材1
9、19…がスクリュー部材18、18に螺合している
構成なので、電動モータ23の停止後、特にブレーキを
かけておかなくても、ナット部材19、19側に外力が
加わった場合にも容易には動かない安全性を有してい
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともベッド及び浴槽を並置した装
    置本体と、 少なくとも上記ベッドと浴槽との間を往復移動し得るシ
    ャフト支持用台車であって、該往復移動方向に沿って平
    行に並びかつベッド及び浴槽の両側付近にのみ位置する
    一対の台部を有するシャフト支持用台車と、 上記両シャフト支持用台車の一対の台部に、各々、その
    往復方向に沿って、回転自在に配したスクリュー部材で
    あって、途中の一点を境に右ネジ部と左ネジ部とが構成
    されたスクリュー部材と、 上記両スクリュー部材を同期して正逆回転駆動する回転
    駆動手段と、 上記両スクリュー部材の右ネジ部と左ネジ部とにそれぞ
    れ螺合したナット部材と、 両スクリュー部材の右ネジ部に螺合したナット部材間及
    び両スクリュー部材の左ネジ部に螺合したナット部材間
    に、それぞれ両端部を固設した一対の平行なシャフト部
    材と、 両シャフト部材に端部を固設したネット部材と、 前記シャフト支持用台車を、少なくとも前記ベッドと前
    記浴槽との間を往復移動させる往復移動手段とで構成し
    た老人等の身辺介護装置。
  2. 【請求項2】 少なくともベッド及び浴槽を並置した装
    置本体と、 少なくとも上記ベッドと浴槽との間を往復移動し得るシ
    ャフト支持用台車であって、該往復移動方向に沿って平
    行に並びかつベッド及び浴槽の両側付近にのみ位置する
    一対の台部を有するシャフト支持用台車と、 上記両シャフト支持用台車の一対の台部に、各々、その
    往復方向に沿って、回転自在に配したスクリュー部材
    と、 上記両スクリュー部材を同期して正逆回転駆動する回転
    駆動手段と、 上記両スクリュー部材に、これらにそれぞれ螺合したナ
    ット部材を介して前記シャフト支持用台車の往復方向に
    直交する向きに配したシャフト部材と、 前記シャフト支持用台車の一対の台部間に配した固定シ
    ャフト部材であって、上記シャフト部材に平行かつ同一
    高さに配した固定シャフト部材と、 シャフト部材と固定シャフト部材間に端部を固設したネ
    ット部材と、 前記シャフト支持用台車を、少なくとも前記ベッドと前
    記浴槽との間を往復移動させる往復移動手段とで構成し
    た老人等の身辺介護装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113859371A (zh) * 2020-06-30 2021-12-31 瑞伟安知识产权控股有限公司 具有伸缩式尾板的机动车辆

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