JPH07162001A - 薄膜トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタおよびその製造方法

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JPH07162001A
JPH07162001A JP30406393A JP30406393A JPH07162001A JP H07162001 A JPH07162001 A JP H07162001A JP 30406393 A JP30406393 A JP 30406393A JP 30406393 A JP30406393 A JP 30406393A JP H07162001 A JPH07162001 A JP H07162001A
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insulating film
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正樹 中堀
Akira Kawamoto
暁 川元
Yukio Endo
幸雄 遠藤
Masahiro Hayama
昌宏 羽山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄膜トランジスタの高い電界効果移動度を実
現しながら、成膜所要時間を小さくする。 【構成】 ゲート上に水素含有量の少ない第1のゲート
絶縁膜6と、その上に水素含有量の多い第2のゲート絶
縁膜7と、その上に低いデポレートで形成された界面準
位の少ない第1の非晶質シリコン膜9と、その上に高速
成膜された第2の非晶質シリコン膜10が形成された薄
膜トランジスタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜トランジスタおよび
その製造方法に関し、特に液晶表示装置に用いられる薄
膜トランジスタ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に、従来の液晶表示装置を用いる薄
膜トランジスタの構造断面図を示す。図5はその等価回
路、図6は平面図であり、図4は図6のX−X断面図で
ある。ガラス基板1上に形成されたゲート電極5、画素
電極4が、その上にゲート絶縁膜の窒化珪素膜7が,そ
の上にソースバスライン17が形成されている。このゲ
ート絶縁膜7上にノンドープの非晶質シリコン膜9、更
にその上にチャネル保護膜の窒化珪素膜10のパターン
が、更にその上にPをドープした非晶質シリコン膜11
と、その上にソース電極12及びドレイン電極13が形
成されており、その上に保護膜14が形成されている。
【0003】次に、この装置の動作を説明する。ソース
電極13とドレイン電極14間に電圧が印加されている
場合、ゲート電極に印加された電圧がある閾値をこえる
と、ノンドープ非晶質シリコン膜9のソース,ドレイン
間にチャネルが形成されこのチャネルを通じて電流が流
れる。上記のPドープ非晶質シリコン層は、ソース,ド
レイン電極13、14とノンドープ非晶質シリコン層間
のオーミック接続のためのものである。又チャネル保護
膜10は電流の路となるノンドープ非晶質シリコン層を
ソース,ドレイン間の分離のエッチングの際の損傷から
守り、膜質を保護するためのものである。
【0004】図4により従来の薄膜トランジスタの製造
方法を説明する。図4に示すようにガラス基板1上にス
パッタ法によりITO膜(インジウムティンオキサイ
ド)を成膜しこれをフォトエッチング法でパターニング
して画素電極4を又、スパッタ法でCrを成膜し、これ
をパターニングしてゲート電極5を形成する。又、次
に、CVD法によりゲート絶縁膜の窒化珪素7、ノンド
ープの非晶質シリコン膜9、チャネル保護膜11のSi
Nを成膜する。
【0005】ゲート絶縁膜7は、成膜温度300℃〜3
50℃、高周波電力0.2〜0.4W/cm2、圧力1
30〜160Paで、成膜ガスにN2、SiH4、NH3
の混合ガスを用い、NH3/SiH4流量比を0.5〜2
として窒化珪素膜を3000〜5000オングストロー
ム成膜する。
【0006】次に上記絶縁膜7上にノンドープ非晶質シ
リコン膜10を、成膜温度250〜280℃、高周波電
力0.01〜0.03W/cm2、圧力80〜160P
aで、成膜ガスにSiH4、H2の混合ガスを用いて50
0〜2000オングストローム成膜する。
【0007】上記非晶質シリコン膜上にCVD法により
成膜温度300℃で窒化珪素膜によるチャネル保護膜1
1を形成し、これをRIE(反応性イオンエッチング)
法によりコンタクトホール18を形成する。
【0008】次にチャネル保護膜11の上にPをドープ
した非晶質シリコン膜12をCVD法により成膜温度2
50〜280℃で成膜後、RIE法によりコンタクトホ
ール19,20を形成し、この上にスパッタ法によりA
l−Si−Cu膜13,14を成膜し、その後RIE法
により上記Al−Si−Cu膜及びPドープ非晶質シリ
コン膜12をパターニングしてソース電極13及びドレ
イン電極14を形成する。
【0009】最後にこの上に、CVD法により成膜温度
300〜350℃、高周波電力0.2〜0.4W/cm
2、圧力130〜160Paで成膜ガスにSiH4、NH
3、N2の混合ガスを用いて成膜する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】(1)従来の薄膜トラ
ンジスタは上記の様に構成されているが、ゲート絶縁膜
の窒化膜珪素膜はCVD法により単層成膜されている。
高電界効果移動度をうるためには上記ゲート絶縁膜中の
含有水素量を多くする必要があった。これは、ノンドー
プ非晶質シリコン膜9の電界効果移動度が、ゲート絶縁
膜7との界面における欠陥準位の影響を大きく受けるた
め、窒化珪素膜中の含有水素量を多くすることにより非
晶質シリコン膜9のダングリングボンド欠陥をゲート絶
縁膜の中の水素により補償して界面準位を減らすためで
ある。図7aに窒化珪素成膜における材料ガスNH3
SiH4流量比と電界効果移動度の関係を示し、又図7
bに窒化珪素成膜におけるNH3/SiH4流量比に対す
るフーリエ変換赤外分光法で求めた窒化珪素膜7中のS
i−H結合数、あるいはN−H結合による単位体積当た
りの水素量(ISi-H,IN-H)の関係を示す。
【0011】しかし、図8に示す窒化珪素膜中の単位体
積当たりの水素量IN-Hと窒化珪素膜のドライエッチン
グレートとの関係からIN-Hがある値以上大きくなる
と、窒化珪素膜のドライエッチングレートは急激に大き
くなり、非晶質シリコン膜9,11をドライエッチング
をするときに、窒化珪素膜に対する非晶質シリコン膜
9,11のエッチング選択比がとれなくなる。エッチン
グ選択比がとれないと、非晶質シリコン膜9,11をパ
ターニングする時に下地のゲート絶縁膜の窒化珪素膜が
オーバーエッチングされる。従って下地のゲート絶縁膜
の窒化珪素膜7が薄くなり、かつ膜厚分布が大きくな
る。又ピンホール発生の原因にもなり得る。
【0012】(2)従来の薄膜トランジスタにおけるノ
ンドープ非晶質シリコン膜9は図4に示されている単層
成膜されており、例えば0.8cm2/V・S以上の高
電界効果移動度をうるためには図9に示すノンドープ非
晶質シリコン膜中のSi−H2結合数/Si−H結合数
に対する電界効果移動度の関係、或いは図10aに示す
CVD法における成膜時の高周波電力とノンドープ非晶
質シリコン膜中のSi−H2結合数/Si−H結合数と
の関係、或いは図10bに示すCVD法の材料ガスH2
/SiH4流量比とノンドープ非晶質シリコン膜中のS
i−H2結合数/Si−H結合数の関係で示されるよう
にSiH2結合数/Si−H結合数を0.05以下と小
さくする必要がある。従って、ノンドープ非晶質シリコ
ン膜9を低高周波電力あるいはH2/SiH4流量比を大
きくして、低いデポレートの成膜条件で長い成膜時間で
成膜することが必要であった。
【0013】しかし、高周波電力が低いほど、あるいは
2/SiH4流量比が大きいほど、ノンドープの非晶質
シリコン膜のデポレートは小さくなり、成膜時間が長く
なる。また、従来の製造方法においては、ダングリング
ボンドを少なくする最適の形成、温度が250〜280
℃とされていたのでノンドープの非晶質シリコン膜の成
膜温度をゲート絶縁膜の窒化珪素膜7およびチャネル保
護膜11の成膜温度より低くしていたために、冷却、加
熱に要する時間だけ、成膜の所要時間が大きいという問
題があった。
【0014】又、薄膜トランジスタを形成後、保護膜1
5の成膜を行うと、その成膜温度に依存して電界効果移
動度が著しく減少するという問題がある。図7に保護膜
15の成膜温度と移動度の減少率との関係を示す。
【0015】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、ノンドープ非晶質シリコン層の
電界効果移動度を高く維持しながら、成膜工程の所要時
間を短縮することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】1 ゲート絶縁膜を2層
構造とし、膜中の水素含有量がすくない第1のゲート絶
縁膜と、非晶質シリコン膜と界面で接し膜中の水素含有
量が多い第2のゲート絶縁膜で形成する。 2 材料ガス供給量を制御し、第1のゲート絶縁膜中の
N−H結合量を少なくし、第2のゲート絶縁膜中のN−
H結合量を多くする製造工程とする。 3 2層構造のゲート絶縁膜と2層構造の非晶質シリコ
ン膜とを組み合わせた構造とし、第1のゲート絶縁膜
は、膜中の水素含有量がすくなく、非晶質シリコン膜と
界面で接する第2のゲート絶縁膜は膜中の水素含有量が
多いものとする。また第2のゲート絶縁膜と接する第1
の非晶質シリコン膜は低いデポレートだが界面準位の少
ない膜とし、第2の非晶質シリコン膜は高いデポレート
で成長された膜とする。 4 2層構造のゲート絶縁膜と2層構造の非晶質シリコ
ン膜とを組み合わせた構造の製造方法において、材料ガ
ス供給量を制御し、第1のゲート絶縁膜中のN−H結合
量を少なくし、非晶質シリコン膜と界面で接する第2の
ゲート絶縁膜中のN−H結合量を多し、また上記第2の
ゲート絶縁膜と界面で接する第1の非晶質シリコン膜中
のSi−H結合数に対するSi−H2結合数の比が0.
05以下とする製造方法とする。。 5 第2のゲート絶縁膜、非晶質シリコン膜、チャネル
保護膜の成膜温度を共通の温度とする。 6 保護膜(パッシベーション膜)をゲート絶縁膜、非
晶質シリコン膜、チャネル保護膜の成膜温度以下の温度
で形成する。 7 上記第1の非晶質シリコン膜の形成時のCVD法高
周波電力にさらに高周波の予備パルスを印加する。
【0017】
【作用】1 第1の発明では、第2のゲート絶縁膜中の
水素を非晶質シリコン界面に供給し、界面準位を減少さ
せて高電界効果移動度を得るとともに、第1のゲート絶
縁膜により非晶質シリコン膜とのドライエッチングの選
択比を維持することができる。 2 第2の発明では、第1および第2の絶縁膜中の水素
量を制御できる。 3 第3の発明では、界面準位を少なく形成された第1
の非晶質シリコン膜を、さらに第2のゲート絶縁膜中の
水素で界面準位を減少させ高電界効果移動度がえられ
る。また非晶質シリコン膜をデポレートの低い薄い膜と
デポレートの高い厚い膜とで構成することにより、全体
で成膜時間を短縮できる。 4 第4の発明では、絶縁膜の材料ガス供給量を制御に
より絶縁膜中のN−H結合量制御することで非晶質シリ
コン膜への水素の供給とエッチング選択性維持が両立で
き、また第1の非晶質シリコン膜中のSi−H結合数に
対するSi−H2結合数の比を制御することで移動度を
高く制御できる。 5 第6の発明では、各膜の成膜温度を共通化すること
で加熱冷却に要する時間を大幅に短縮できる。 6 第7の発明では、電界効果移動度の減少を防止でき
る。 7 第5の発明では、CVD法の高周波電力に予備パル
スを加えることで放電の立ち上がりを早め成膜時間を短
縮する、或いは低い高周波電圧で安定放電が可能とな
る。
【0018】
【実施例】実施例1.図1に本願発明の液晶表示装置に
用いる薄膜トランジスタの構造断面図を示す。基本的な
部分は従来装置と共通するので等価回路図、及び平面図
及び共通する部分の説明は省略する。ガラス基板1上に
形成されたゲート電極5、画素電極4とこの上に形成さ
れた膜中の水素含有量が少ないSiN膜による第1のゲ
ート絶縁膜6と、その上に形成されたソースバスライン
17と、この上に形成された膜中の水素含有量が多いS
iNによる第2のゲート絶縁膜7が形成されている。例
えば第2のゲート絶縁膜7は膜中のN−H結合数が40
〜60cm-1のSiN膜を50〜150オングストロー
ムと、第1のゲート絶縁膜6は、膜中のN−H結合数が
30〜40cm-1のSiN膜で膜厚が第1と第2を合わ
せて3000〜5000オングストロームのものが形成
されている。
【0019】この実施例1では第1及び第2のゲート絶
縁膜にSiN膜を有する2層構造のゲート絶縁膜の場合
について記載したが、3層以上のゲート絶縁膜が形成さ
れた装置においては、非晶質シリコン膜と界面を形成す
るゲート絶縁膜の膜中の含有水素量を多くする。
【0020】この第2のゲート絶縁膜7上に界面準位を
少なくした第1のノンドープ非晶質シリコン膜9、例え
ば膜中のSi−H結合数に対するSi−H2結合数の比
を0.05以下とした膜が膜厚200オングストローム
形成されており、その上に第2のノンドープ非晶質シリ
コン膜が上記第1及び第2の膜を合わせて膜厚500〜
2000オングストローム成膜されている。
【0021】この上にSiNによるチャネル保護膜11
が形成されており、その上にPをドープした非晶質シリ
コン膜12と、その上にソース電極13及びドレイン電
極14が形成されている。ソース電極13及びドレイン
電極14下のPをドープした非晶質シリコン膜12はそ
れぞれ、チャネル保護膜11にあけられたコンタクトホ
ールを通じてノンドープ非晶質シリコン膜10と接続さ
れている。又、ドレイン電極14は、コンタクトホール
を通じ画素電極4と接続されている。又ソース電極13
は、コンタクトホールを通じ、ソースバスライン17と
接続されている。
【0022】この装置の動作は、基本的に従来装置のと
ころで説明したものと同じであるので説明を省略する。
【0023】本願の構造は次の作用を有する (1)2層構造のゲート絶縁膜に関し、第1のノンドー
プ非晶質シリコン膜9と接する第2のSiN膜7の膜中
の水素含有量を多くし膜中のN−H結合数を40〜60
cm-1と大きくしているので、第2のSiN膜7から水
素を供給し第1のノンドープ非晶質シリコン膜9界面に
おけるダングリングボンドを補償し、界面準位を減らす
だけの充分な水素を供給する働きをする。この結果図7
a、bで示される様にSiN膜中の水素量IN-Hの増加
により高い電界効果移動度の非晶質シリコン膜9が得ら
れる。
【0024】(2)又2層構造のノンドープ非晶質シリ
コン膜に関し、第2のゲート絶縁膜7と接する第1のノ
ンドープ非晶質シリコン膜9は、膜中のSi−H2結合
数/SiH結合数を0.05以下となる様にしているの
で、ダングリングボンドによる界面準位が少ない膜が得
られ図9に示すように高い電界効果移動度の膜が得られ
る。
【0025】次にこの装置の製造方法について説明す
る。従来装置と共通する部分の説明は省略する。まず図
2によりゲート絶縁膜の製造方法を説明する。第1及び
第2のゲート絶縁膜のSiN膜6,7及び第1及び第2
のノンドープ非晶質シリコン膜9,10及びチャネル保
護膜11をCVD法により大気に開放せず連続成膜を行
う。図2aに示すようにガラス基板1上に形成されたゲ
ート5上に第1のゲート絶縁膜のSiN膜6を、成膜温
度300℃、高周波電力密度0.2〜0.4W/c
2、圧力130〜160Pa、成膜ガスN2、Si
4、NH3の混合ガスを用いてNH3/SiH4流量比
0.5〜2で膜厚50〜150オングストローム成膜す
る。次に図2bに示すように非晶質シリコン膜9と接す
る第2のゲート絶縁膜のSiN膜7を大気開放せず連続
で第1のSiN6と同じ成膜温度で、高周波電力密度
0.2〜0.4W/cm2、圧力130〜160Pa、
成膜ガスにN2、SiH4、NH3の混合ガスを用いてN
3/SiH4流量比4〜8で第1及び第2のSiNの膜
厚を合わせて3000〜5000オングストローム成膜
する。以上のような製造方法をとることにより、図8に
示される様に第1のSiN膜のドライエッチングレート
は大きくないので、a−Si/SiNのエッチング選択
比は4〜5程度と維持することが出来る。
【0026】次にノンドープ非晶質シリコン膜の成膜方
法について説明する。図2cに示すように第2のSiN
膜7と界面を形成する第1のノンドープ非晶質シリコン
膜9は、CVD法により成膜温度300℃、圧力80〜
160Pa、高周波電力0.015〜0.02W/cm
2、或いは材料ガスH2/SiH4の流量比を8〜20と
して、デポレートが80(オングストローム/分)以下
に相当する成膜条件で50〜200オングストローム成
膜する。次に第2のノンドープ非晶質シリコン膜10を
大気開放せず連続で第1の非晶質シリコン膜9と同じ温
度で高周波電力0.04〜0.06W/cm2、圧力8
0〜160Pa、成膜ガスにSiH4、H2の混合ガスを
用いてデポレートが200(オングストローム/分)以
上に相当する成膜速度で膜厚さ第1及び第2の膜を合わ
せて500〜2000オングストローム成膜する。
【0027】以上の様な製造方法をとることにより図
8、図9、図10より第1のノンドープ非晶質シリコン
膜は0.85cm2/V・sec以上の高い電界効果移
動度を達成することが出来る。
【0028】次に図2dに示すようにCVD法でSiN
を成膜し、チャネル保護膜11を成膜し、図2eに示す
ようにフォトリソグラフィによりコンタクトホールを形
成する。次に図3aに示すように、その上にCVD法に
よりPをドープした非晶質シリコン膜12を成膜し、そ
の上にスパッタ法によりAl−Si−Cu膜を成膜1
3,14、次に図3bに示すようにRIE法により上記
Pドープ非晶質シリコン膜12及びAl−Si−Cu膜
13,14をパターニングしてソース電極13及びドレ
イン電極14を形成する。
【0029】次に図3cに示すように保護膜15をCV
D法によりSiN膜を成膜温度300℃、高周波電力
0.2〜0.4W/cm2、圧力130〜160Paで
材料ガスSiH4、NH3、N2の混合ガスを用いて成膜
する。
【0030】第1の発明の構造は、上記実施例1の図1
に示されている様に、ガラス基板1上に形成されたゲー
ト電極5、画素電極4とこの上に形成された膜中の水素
含有量が少ないSiN膜による第1のゲート絶縁膜6
と、この上に形成された膜中の水素含有量が多いSiN
による第2のゲート絶縁膜7が形成されている。例えば
第2のゲート絶縁膜7は膜中のN−H結合数が40〜6
0cm-1のSiN膜を50〜150オングストローム
と、第1のゲート絶縁膜6は、膜中のN−H結合数が3
0〜40cm-1のSiN膜で膜厚が第1と第2を合わせ
て3000〜5000オングストロームのものが形成さ
れている。
【0031】上記第1の発明は次の作用を有する。第1
のノンドープ非晶質シリコン膜9と接する第2のSiN
膜7の膜中の水素含有量を多くし膜中のN−H結合数を
40〜60cm-1と大きくしているので、第2のSiN
膜7から第1のノンドープ非晶質シリコン膜9水素を供
給し界面におけるダングリングボンドを補償し、界面準
位を減らすだけの充分な水素を供給する働きをする。こ
の結果図7a、bで示される様にSiN膜中の水素量I
N-Hの増加により高い電界効果移動度の非晶質シリコン
膜9が得られる。又、第1のSiN膜の膜中のN−H係
合数を30〜40cm-1と小さくしたので、図7及び図
8からSiN膜のエッチングレートが小さいので、非晶
質シリコン/SiN膜のエッチング選択比を4〜5程度
と維持することができる。以上から非晶質シリコン膜9
の高移動度を得るとともに非晶質シリコン/SiN膜の
エッチング選択比を維持することが出来る。
【0032】第2の発明の製造方法は、図2aに示すよ
うにガラス基板1上に形成されたゲート5上に第1のゲ
ート絶縁膜のSiN膜6を、成膜温度300℃、高周波
電力密度0.2〜0.4W/cm2、圧力130〜16
0Pa、成膜ガスN2、SiH4、NH3の混合ガスを用
いてNH3/SiH4流量比0.5〜2で膜厚50〜15
0オングストローム成膜する。次に図2bに示すように
非晶質シリコン膜9と接する第2のゲート絶縁膜のSi
N膜7を大気開放せず連続で第1のSiN6と同じ成膜
温度で、高周波電力密度0.2〜0.4W/cm2、圧
力130〜160Pa、成膜ガスにN2、SiH4、NH
3の混合ガスを用いてNH3/SiH4流量比4〜8で第
1及び第2のSiNの膜厚を合わせて3000〜500
0オングストローム成膜する。
【0033】上記第2の発明は次の作用を有する。第1
のSiN膜6を材料ガスNH3/SiH4の流量比を0.
5〜2で成膜したので、図7bから第1の膜中の水素量
N-Hは37〜42と小さいが図8の関係からSiN膜
のエッチングレートが小さいので、非晶質シリコン/S
iN膜のエッチング選択比を4〜5程度と維持すること
が出来る。又、第2のSiN膜7を材料ガスNH3/S
iH4の流量比を4〜8としたので図7aから高い電界
効果移動度の非晶質シリコン膜9が得られる。以上から
非晶質シリコン膜9の高移動度をうるとともに非晶質シ
リコン/SiN膜のエッチング選択比を維持することが
出来る。
【0034】第3の発明の構造は、図1に示されている
様にガラス基板1上に形成されたゲート電極5、画素電
極4とこの上に形成された膜中の水素含有量が少ないS
iN膜による第1のゲート絶縁膜6と、この上に形成さ
れた膜中の水素含有量が多いSiNによる第2のゲート
絶縁膜7が形成されている。例えば第2のゲート絶縁膜
7は膜中のN−H結合数が40〜60cm-1のSiN膜
を50〜150オングストロームと、第1のゲート絶縁
膜6は、膜中のN−H結合数が30〜40cm-1のSi
N膜で膜厚が第1と第2を合わせて3000〜5000
オングストロームのものが形成されている。この第2の
ゲート絶縁膜7上に界面準位を少なくした第1のノンド
ープ非晶質シリコン膜9、例えば膜中のSi−H結合数
に対するSi−H2結合数の比を0.05以下とした膜
が膜厚200オングストローム形成されており、その上
に第2のノンドープ非晶質シリコン膜が上記第1及び第
2の膜を合わせて膜厚500〜2000オングストロー
ム成膜されている。
【0035】上記第3の発明の構造は、次の作用を有す
る。2層構造のゲート絶縁膜に関し、第1のノンドープ
非晶質シリコン膜9と接する第2のSiN膜7の膜中の
水素含有量を多くし膜中のN−H結合数を40〜60c
-1と大きくしているので、第2のSiN膜7から水素
を供給し第1のノンドープ非晶質シリコン膜9界面にお
けるダングリングボンドを補償し、界面準位を減らすだ
けの充分な水素を供給する働きをする。この結果図7
a、bで示される様にSiN膜中の水素量IN-Hの増加
により高い電界効果移動度の非晶質シリコン膜9が得ら
れる。第1のノンドープ非晶質シリコン膜9は、膜中の
Si−H2結合数/SiH結合数を0.05以下となる
様にしているので、ダングリングボンドによる界面準位
が少ない膜が得られ図9に示すように高い電界効果移動
度の膜が得られる。上記第1のノンドープ非晶質シリコ
ン膜9と上記第2のゲート絶縁膜7が界面を形成してい
るので、上記ノンドープ非晶質シリコン膜9の界面に上
記第2のゲート絶縁膜7から水素が供給されることによ
り更に界面準位が減少し、高移動度の膜が得られる。
【0036】第4の発明の製造方法は図2aに示すよう
にガラス基板1上に形成されたゲート5上に第1のゲー
ト絶縁膜のSiN膜6を、成膜温度300℃、高周波電
力密度0.2〜0.4W/cm2、圧力130〜160
Pa、成膜ガスN2、SiH4、NH3の混合ガスを用い
てNH3/SiH4流量比0.5〜2で膜厚50〜150
オングストローム成膜する。次に図2bに示すように非
晶質シリコン膜9と接する第2のゲート絶縁膜のSiN
膜7を大気開放せず連続で第1のSiN6と同じ成膜温
度で、高周波電力密度0.2〜0.4W/cm2、圧力
130〜160Pa、成膜ガスにN2、SiH4、NH3
の混合ガスを用いてNH3/SiH4流量比4〜8で第1
及び第2のSiNの膜厚を合わせて3000〜5000
オングストローム成膜する。次に図2cに示すように第
2のSiN膜7と界面を形成する第1のノンドープ非晶
質シリコン膜9は、CVD法により成膜温度300℃、
圧力80〜160Pa、高周波電力0.015〜0.0
2W/cm2、或いは材料ガスH2/SiH4の流量比を
8〜20として、デポレートが80(オングストローム
/分)以下に相当する成膜条件で50〜200オングス
トローム成膜する。次に第2のノンドープ非晶質シリコ
ン膜10を大気開放せず連続で第1の非晶質シリコン膜
9と同じ温度で高周波電力0.04〜0.06W/cm
2、圧力80〜160Pa、成膜ガスにSiH4、H2
混合ガスを用いてデポレートが200(オングストロー
ム/分)以上に相当する成膜速度で膜厚さ第1及び第2
の膜を合わせて500〜2000オングストローム成膜
する。
【0037】上記第4の発明の製造方法は次の作用を有
する。第1のSiN膜6を材料ガスNH3/SiH4の流
量比を0.5〜2で成膜したので、図7bから第1の膜
中の水素量IN-Hは37〜42と小さいが図8の関係か
らSiN膜のエッチングレートが小さいので、非晶質シ
リコン/SiN膜のエッチング選択比を4〜5程度と維
持することが出来る。又、第2のSiN膜7を材料ガス
NH3/SiH4の流量比を4〜8としたので図7aから
高い電界効果移動度の非晶質シリコン膜9が得られる。
以上から非晶質シリコン膜9の高移動度をうるとともに
非晶質シリコン/SiN膜のエッチング選択比を維持す
ることが出来る。又薄い第1の非晶質シリコン膜を低デ
ポレートで形成し、残りの厚い第2の非晶質シリコン膜
を高デポレートで成膜するので、成膜所要時間を大巾に
短縮することができる。
【0038】第5の発明の製造方法を図2により説明す
る。第1及び第2のゲート絶縁膜のSiN膜6,7及び
第1及び第2のノンドープ非晶質シリコン膜9,10及
びチャネル保護膜11をCVD法により大気に開放せず
連続成膜を行う。図2aに示すようにガラス基板1上に
形成されたゲート5上に第1のゲート絶縁膜のSiN膜
6を、成膜温度300℃、高周波電力密度0.2〜0.
4W/cm2、圧力130〜160Pa、成膜ガスN2
SiH4、NH3の混合ガスを用いてNH3/SiH4流量
比0.5〜2で膜厚50〜150オングストローム成膜
する。次に図2bに示すように非晶質シリコン膜9と接
する第2のゲート絶縁膜のSiN膜7を大気開放せず連
続で第1のSiN6と同じ成膜温度で、高周波電力密度
0.2〜0.4W/cm2、圧力130〜160Pa、
成膜ガスにN2、SiH4、NH3の混合ガスを用いてN
3/SiH4流量比4〜8で第1及び第2のSiNの膜
厚を合わせて3000〜5000オングストローム成膜
する。図2cに示すように第2のSiN膜7と界面を形
成する第1のノンドープ非晶質シリコン膜9は、CVD
法により成膜温度300℃、圧力80〜160Pa、高
周波電力0.015〜0.02W/cm2、或いは材料
ガスH2/SiH4の流量比を8〜20として、デポレー
トが80(オングストローム/分)以下に相当する成膜
条件で50〜200オングストローム成膜する。次に第
2のノンドープ非晶質シリコン膜10を大気に開放せず
連続で第1の非晶質シリコン膜9と同じ温度で高周波電
力0.04〜0.06W/cm2、圧力80〜160P
a、成膜ガスにSiH4、H2の混合ガスを用いてデポレ
ートが200(オングストローム/分)以上に相当する
成膜速度で膜厚さ第1及び第2の膜を合わせて500〜
2000オングストローム成膜する。次に図2dに示す
ようにCVD法で成膜温度300℃でSiNを成膜し、
チャネル保護膜11を成膜する。
【0039】次に上記第5の発明の製造方法の作用を示
す。本願の製造工程では第2のSiN膜19、第1の非
晶質シリコン膜9、及び第2の非晶質シリコン膜10及
びチャネル保護膜11の成膜温度を300℃と共通に
し、連続成膜をするようにした。この様にすることによ
り例えば従来第2のSiN膜9及びチャネル保護膜11
を300℃、非晶質シリコン膜9、10を250℃で成
膜していた場合に比べ加熱、冷却に要する時間を削減
し、例えば従来の2段階の温度で成膜していた場合の4
2分の成膜時間を6分程度と成膜所要時間を大幅に短縮
することができた。図11に薄膜トランジスタの多層膜
の成膜温度設定方式に対する電界効果移動度の値を示
す。このことから成膜温度を共通化することにより高い
移動度が得られることがわかる。即ち左端は非晶質シリ
コン膜を高デポレートで成膜した時の移動度を示したも
ので、界面準位等の影響で低い移動度を示している。真
中の2段階成膜とはゲート絶縁膜7及びチャネル保護膜
11の成膜温度を300℃とし、非晶質シリコン膜9、
10の成膜温度を250℃とした場合の移動度を示す。
右端はゲート絶縁膜7、非晶質シリコン膜9、10及び
チャネル保護膜を300℃と共通にしたものである。こ
れは従来300℃で非晶質シリコン膜の水素結合がとれ
てダングリングボンドが増え、移動度が減少すると考え
られていたものが、Si−Si結合により移動度の減少
がないことがわかり、成膜温度の共通化が可能となった
ものである。上記の製造方法により、高い電界効果移動
度をうると共に、成膜所要時間を大巾に短縮することが
可能である。
【0040】第6の発明の製造方法を図2及び図3によ
り説明する。第1及び第2のゲート絶縁膜のSiN膜
6,7及び第1及び第2のノンドープ非晶質シリコン膜
9,10及びチャネル保護膜11をCVD法により大気
に開放せず連続成膜を行う。図2aに示すようにガラス
基板1上に形成されたゲート5上に第1のゲート絶縁膜
のSiN膜6を、成膜温度300℃、高周波電力密度
0.2〜0.4W/cm2、圧力130〜160Pa、
成膜ガスN2、SiH4、NH3の混合ガスを用いてNH3
/SiH4流量比0.5〜2で膜厚50〜150オング
ストローム成膜する。次に図2bに示すように非晶質シ
リコン膜9と接する第2のゲート絶縁膜のSiN膜7を
大気開放せず連続で第1のSiN6と同じ成膜温度で、
高周波電力密度0.2〜0.4W/cm2、圧力130
〜160Pa、成膜ガスにN2、SiH4、NH3の混合
ガスを用いてNH3/SiH4流量比4〜8で第1及び第
2のSiNの膜厚を合わせて3000〜5000オング
ストローム成膜する。以上のような製造方法をとること
により、図8に示される様に第1のSiN膜のドライエ
ッチングレートは大きくないので、a−Si/SiNの
エッチング選択比は4〜5程度と維持することが出来
る。次にノンドープ非晶質シリコン膜の成膜方法につい
て説明する。図2cに示すように第2のSiN膜7と界
面を形成する第1のノンドープ非晶質シリコン膜9は、
CVD法により成膜温度300℃、圧力80〜160P
a、高周波電力0.015〜0.02W/cm2、或い
は材料ガスH2/SiH4の流量比を8〜20として、デ
ポレートが80(オングストローム/分)以下に相当す
る成膜条件で50〜200オングストローム成膜する。
次に第2のノンドープ非晶質シリコン膜10を大気開放
せず連続で第1の非晶質シリコン膜9と同じ温度で高周
波電力0.04〜0.06W/cm2、圧力80〜16
0Pa、成膜ガスにSiH4、H2の混合ガスを用いてデ
ポレートが200(オングストローム/分)以上に相当
する成膜速度で膜厚さ第1及び第2の膜を合わせて50
0〜2000オングストローム成膜する。次に図2dに
示すようにCVD法でSiNを成膜し、チャネル保護膜
11を成膜し、図2eに示すようにフォトリソグラフィ
によりコンタクトホールを形成する。次に図3aに示す
ように、その上にCVD法によりPをドープした非晶質
シリコン膜12を成膜し、その上にスパッタ法によりA
l−Si−Cu膜を成膜13,14、次に図3bに示す
ようにRIE法により上記Pドープ非晶質シリコン膜1
2及びAl−Si−Cu膜13,14をパターニングし
てソース電極13及びドレイン電極14を形成する。次
に図3cに示すように保護膜15をCVD法によりSi
N膜を成膜温度300℃、高周波電力0.2〜0.4W
/cm2、圧力130〜160Paで材料ガスSiH4
NH3、N2の混合ガスを用いて成膜する。
【0041】次に第6の発明の方法による作用を示す。
保護膜15の成膜温度を、前記第2のSiN膜7、第1
及び第2の非晶質シリコン膜9、10、チャネル保護膜
11の成膜温度と同一或いはそれ以下に設定することに
より、図12に示されている非晶質シリコン膜の電界効
果移動度の高温成膜による減少を防止することが可能と
なり高い電界効果移動度の非晶質シリコン膜が得られ
る。
【0042】実施例2.この実施例2は、第7の発明の
製造方法の実施例を示すもので実施例1で示した第2の
ゲート絶縁膜7と界面を形成する第1の非晶質シリコン
膜9をより高速に成膜に形成する製造方法に関するもの
である。図2aに示すようにガラス基板1上に形成され
たゲート5上に第1のゲート絶縁膜のSiN膜6を、成
膜温度300℃、高周波電力密度0.2〜0.4W/c
m2圧力130〜160Pa、成膜ガスN2、Si
4、NH3の混合ガスを用いてNH3/SiH4流量比
0.5〜2で膜厚50〜150オングストローム成膜す
る。次に図2bに示すように非晶質シリコン膜9と接す
る第2のゲート絶縁膜のSiN膜7を大気開放せず連続
で第1のSiN6と同じ成膜温度で、高周波電力密度
0.2〜0.4W/cm2、圧力130〜160Pa、
成膜ガスにN2、SiH4、NH3の混合ガスを用いてN
3/SiH4流量比4〜8で第1及び第2のSiNの膜
厚を合わせて3000〜5000オングストローム成膜
する。次にノンドープ非晶質シリコン膜の成膜方法につ
いて説明する。図2cに示すように第2のSiN膜7と
界面を形成する第1のノンドープ非晶質シリコン膜9
は、CVD法により成膜温度300℃、圧力80〜16
0Pa、高周波電力0.015〜0.02W/cm2
或いは材料ガスH2/SiH4の流量比を8〜20とし
て、デポレートが80(オングストローム/分)以下に
相当する成膜条件で50〜200オングストローム成膜
する。
【0043】ここで上記高周波電力の印加方法を図13
を用いて説明する。図13aは従来の方法で、良質の非
晶質膜形成のため13.56MHZの高周波電力が印加
されていた。しかし、この方式ではデポレートが低く問
題であった。ここで第7の発明による方法を図13b〜
図13dで説明する。図13bは上記の高周波電力0.
01〜0.03W/cm2の高周波電力印加に対し、成
膜開始10秒以下だけパルス電力0.04W/cm2
上の高周波を同期させ、予備放電を起こすことにより低
い高周波電力で安定に放電させ、成膜温度280〜35
0℃、圧力80〜160Paで、成膜ガスにSiH4
2の混合ガスを用いてデポレートが80(オングスト
ローム/分)以下の成膜条件で50〜200オングスト
ローム成膜することができる。図13cは高周波電力の
通常の例えば3倍とし、高周波でON、OFFを繰り返
すことにより約3倍の高いデポレートで良質な膜の成膜
が可能である。図8dは通常の高周波電力に30MHZ
以上の高周波パルスを重畳する方法を示したもので、上
記と同様に高速のデポレートをうることができる。
【0044】第7の発明による方法の作用を示す。図1
3bの方法は、周期的に単一パルスを印加することによ
り、予備放電が生じ、これにより立ち上がりの速い放電
開始が得られるので高速成膜が可能となる。図13cの
方法は、同じ平均電力でも放電に有効な高圧のパルスが
多く印加されるので、放電が加速され高速成膜が可能と
なる。図13dの方法は、30MHZの高周波を重畳す
ることにより放電開始電圧周辺の放電を有効に活用で
き、安定した高能率の成膜が可能となる。以上の方法を
用いることにより、従来低いデポレートの第1の非晶質
シリコン膜の成膜を高速化できる。
【0045】
【発明の効果】1.第1の発明により第2のゲート絶縁
膜中の水素を非晶質シリコン界面に供給し、界面準位を
減少させて高電界効果移動度を得るとともに、第1のゲ
ート絶縁膜により非晶質シリコン膜とのドライエッチン
グの選択比を維持することができる。 2.第2の発明により第1および第2の絶縁膜中の水素
量を制御できる。 3.第3の発明により界面準位を少なく形成された第1
の非晶質シリコン膜を、さらに第2のゲート絶縁膜中の
水素で界面準位を減少させ高電界効果移動度がえられ
る。また非晶質シリコン膜をデポレートの低い薄い膜と
デポレートの高い厚い膜とで構成することにより、全体
で成膜時間を短縮できる。 4.第4の発明により絶縁膜の材料ガス供給量を制御に
より絶縁膜中のN−H結合量制御することで非晶質シリ
コン膜への水素の供給とエッチング選択性維持が両立で
き、また第1の非晶質シリコン膜中のSi−H結合数に
対するSi−H2合数の比を制御することで移動度を
高く制御できる。 5.第6の発明により各膜の成膜温度を共通化すること
で加熱冷却に要する時間を大幅に短縮できる。 6.第7の発明により電界効果移動度の減少を防止でき
る。 7.第5の発明によりCVD法の高周波電力に予備パル
スを加えることで放電の立ち上がりを早め成膜時間を短
縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の薄膜トランジスタの構造断面図。
【図2】本願発明の薄膜トランジスタの製造工程図
(1)。
【図3】本願発明の薄膜トランジスタの製造工程図
(2)。
【図4】従来の薄膜トランジスタの構造断面図。
【図5】従来の薄膜トランジスタの等価回路図。
【図6】従来の薄膜トランジスタの平面図。
【図7】SiN膜成膜の材料ガスNH3/SiH4流量比
に対する(a)非晶質シリコン膜の電界効果移動度と、
(b)SiN膜中のN−H結合量及びSi−H結合によ
る単位体積あたりの水素量の関係を示す図。
【図8】SiN膜のN−H結合による水素量と膜のエッ
チングレートの関係を示す図。
【図9】非晶質シリコン膜中のSi−H2結合数/Si
−H結合数と電界効果移動度との関係を示す図。
【図10】a.CVD法の高周波電力と非晶質シリコン
膜中のSi−H2結合数/Si−H結合数の関係を示す
図。 b.CVD法による非晶質シリコン膜成膜の材料ガスH
2/SiH4流量比に対する非晶質シリコン膜中のSi−
2結合数/Si−H結合数の関係を示す図。
【図11】薄膜トランジスタの成膜温度設定方式と電界
効果移動度との関係を示す図。
【図12】保護膜成膜温度と移動度減少率の関係を示す
図。
【図13】CVD法の高周波電力への予備電力印加方
式。
【符号の説明】
1 基板 4 画素電極 5 ゲート電極 6、7 ゲート絶縁膜 9、10 ノンドープ非晶質シリコン膜 11 チャネル保護膜 12 Pドープ非晶質シリコン膜 13 ソース電極 14 ドレイン電極 15 保護膜(パッシベーション) 16 隣接ゲートバスライン 17 ソースバスライン 18、19、20 コンタクトホール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】次にチャネル保護膜11の上にPをドープ
した非晶質シリコン膜12をCVD法により成膜温度2
50〜280℃で成膜後、RIE法によりコンタクトホ
ール19,20を形成し、この上にスパッタ法によりA
l−Si−Cu膜13,14を成膜し、その後ウェット
エッチング法により上記Al−Si−Cu膜をパターニ
ング後RIE法によりPドープ非晶質シリコン膜12を
パターニングしてソース電極13及びドレイン電極14
を形成する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【発明が解決しようとする課題】(1)従来の薄膜トラ
ンジスタは上記の様に構成されているが、ゲート絶縁膜
窒化珪素膜はCVD法により単層成膜されている。高
電界効果移動度をうるためには上記ゲート絶縁膜中の含
有水素量を多くする必要があった。これは、ノンドープ
非晶質シリコン膜9の電界効果移動度が、ゲート絶縁膜
7との界面における欠陥準位の影響を大きく受けるた
め、窒化珪素膜中の含有水素量を多くすることにより非
晶質シリコン膜9のダングリングボンド欠陥をゲート絶
縁膜の中の水素により補償して界面準位を減らすためで
ある。図7aに窒化珪素成膜における材料ガスNH3
SiH4流量比と電界効果移動度の関係を示し、又図7
bに窒化珪素成膜におけるNH3/SiH4流量比に対す
るフーリエ変換赤外分光法で求めた窒化珪素膜7中のS
i−H結合数、あるいはN−H結合による単位体積当た
りの水素量(ISi-H,IN-H)の関係を示す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】この実施例1では第1及び第2のゲート絶
縁膜にSiN膜を有する2層構造のゲート絶縁膜の場合
について記載したが、3層以上のゲート絶縁膜が形成さ
れた装置においては、非晶質シリコン膜と界面を形成す
るゲート絶縁膜を窒化珪素膜とし膜中の含有水素量を多
くする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】次にノンドープ非晶質シリコン膜の成膜方
法について説明する。図2cに示すように第2のSiN
膜7と界面を形成する第1のノンドープ非晶質シリコン
膜9は、CVD法により成膜温度300℃、圧力80〜
160Pa、高周波電力0.015〜0.02W/cm
2、或いは材料ガスH2/SiH4の流量比を8〜20と
して、デポレートが80(オングストローム/分)以下
に相当する成膜条件で50〜200オングストローム成
膜する。次に第2のノンドープ非晶質シリコン膜10を
大気開放せず連続で第1の非晶質シリコン膜9と同じ温
度で高周波電力0.04〜0.06W/cm2、圧力8
0〜160Pa、成膜ガスにSiH4、H2の混合ガスを
用いてデポレートが200(オングストローム/分)以
上に相当する成膜速度で膜厚第1及び第2の膜を合わ
せて500〜2000オングストローム成膜する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】次に図2dに示すようにCVD法でSiN
を成膜し、チャネル保護膜11を成膜し、図2eに示す
ようにフォトリソグラフィによりコンタクトホールを形
成する。次に図3aに示すように、その上にCVD法に
よりPをドープした非晶質シリコン膜12を成膜し、そ
の上にスパッタ法によりAl−Si−Cu膜を成膜1
3,14、次に図3bに示すようにウェットエッチング
法によりAl−Si−Cu膜13,14をパターニング
後、RIE法により上記Pドープ非晶質シリコン膜12
パターニングしてソース電極13及びドレイン電極1
4を形成する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】第4の発明の製造方法は図2aに示すよう
にガラス基板1上に形成されたゲート5上に第1のゲー
ト絶縁膜のSiN膜6を、成膜温度300℃、高周波電
力密度0.2〜0.4W/cm2、圧力130〜160
Pa、成膜ガスN2、SiH4、NH3の混合ガスを用い
てNH3/SiH4流量比0.5〜2で膜厚50〜150
オングストローム成膜する。次に図2bに示すように非
晶質シリコン膜9と接する第2のゲート絶縁膜のSiN
膜7を大気開放せず連続で第1のSiN6と同じ成膜温
度で、高周波電力密度0.2〜0.4W/cm2、圧力
130〜160Pa、成膜ガスにN2、SiH4、NH3
の混合ガスを用いてNH3/SiH4流量比4〜8で第1
及び第2のSiNの膜厚を合わせて3000〜5000
オングストローム成膜する。次に図2cに示すように第
2のSiN膜7と界面を形成する第1のノンドープ非晶
質シリコン膜9は、CVD法により成膜温度300℃、
圧力80〜160Pa、高周波電力0.015〜0.0
2W/cm2、或いは材料ガスH2/SiH4の流量比を
8〜20として、デポレートが80(オングストローム
/分)以下に相当する成膜条件で50〜200オングス
トローム成膜する。次に第2のノンドープ非晶質シリコ
ン膜10を大気開放せず連続で第1の非晶質シリコン膜
9と同じ温度で高周波電力0.04〜0.06W/cm
2、圧力80〜160Pa、成膜ガスにSiH4、H2
混合ガスを用いてデポレートが200(オングストロー
ム/分)以上に相当する成膜速度で膜厚第1及び第2
の膜を合わせて500〜2000オングストローム成膜
する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】第6の発明の製造方法を図2及び図3によ
り説明する。第1及び第2のゲート絶縁膜のSiN膜
6,7及び第1及び第2のノンドープ非晶質シリコン膜
9,10及びチャネル保護膜11をCVD法により大気
に開放せず連続成膜を行う。図2aに示すようにガラス
基板1上に形成されたゲート5上に第1のゲート絶縁膜
のSiN膜6を、成膜温度300℃、高周波電力密度
0.2〜0.4W/cm2、圧力130〜160Pa、
成膜ガスN2、SiH4、NH3の混合ガスを用いてNH3
/SiH4流量比0.5〜2で膜厚50〜150オング
ストローム成膜する。次に図2bに示すように非晶質シ
リコン膜9と接する第2のゲート絶縁膜のSiN膜7を
大気開放せず連続で第1のSiN6と同じ成膜温度で、
高周波電力密度0.2〜0.4W/cm2、圧力130
〜160Pa、成膜ガスにN2、SiH4、NH3の混合
ガスを用いてNH3/SiH4流量比4〜8で第1及び第
2のSiNの膜厚を合わせて3000〜5000オング
ストローム成膜する。以上のような製造方法をとること
により、図8に示される様に第1のSiN膜のドライエ
ッチングレートは大きくないので、a−Si/SiNの
エッチング選択比は4〜5程度と維持することが出来
る。次にノンドープ非晶質シリコン膜の成膜方法につい
て説明する。図2cに示すように第2のSiN膜7と界
面を形成する第1のノンドープ非晶質シリコン膜9は、
CVD法により成膜温度300℃、圧力80〜160P
a、高周波電力0.015〜0.02W/cm2、或い
は材料ガスH2/SiH4の流量比を8〜20として、デ
ポレートが80(オングストローム/分)以下に相当す
る成膜条件で50〜200オングストローム成膜する。
次に第2のノンドープ非晶質シリコン膜10を大気開放
せず連続で第1の非晶質シリコン膜9と同じ温度で高周
波電力0.04〜0.06W/cm2、圧力80〜16
0Pa、成膜ガスにSiH4、H2の混合ガスを用いてデ
ポレートが200(オングストローム/分)以上に相当
する成膜速度で膜厚第1及び第2の膜を合わせて50
0〜2000オングストローム成膜する。次に図2dに
示すようにCVD法でSiNを成膜し、チャネル保護膜
11を成膜し、図2eに示すようにフォトリソグラフィ
によりコンタクトホールを形成する。次に図3aに示す
ように、その上にCVD法によりPをドープした非晶質
シリコン膜12を成膜し、その上にスパッタ法によりA
l−Si−Cu膜を成膜13,14、次に図3bに示す
ようにウェットエッチング法によりAl−Si−Cu膜
13,14をパターニング後RIE法により上記Pドー
プ非晶質シリコン膜12をパターニングしてソース電極
13及びドレイン電極14を形成する。次に図3cに示
すように保護膜15をCVD法によりSiN膜を成膜温
度300℃、高周波電力0.2〜0.4W/cm2、圧
力130〜160Paで材料ガスSiH4、NH3、N2
の混合ガスを用いて成膜する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】次に第6の発明の方法による作用を示す。
保護膜15の成膜温度を、前記第1及び第2のSiN膜
7、第1及び第2の非晶質シリコン膜9、10、チャネ
ル保護膜11の成膜温度と同一或いはそれ以下に設定す
ることにより、図12に示されている非晶質シリコン膜
の電界効果移動度の高温成膜による減少を防止すること
が可能となり高い電界効果移動度の非晶質シリコン膜が
得られる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】
【発明の効果】1.第1の発明により第2のゲート絶縁
膜中の水素を非晶質シリコン界面に供給し、界面準位を
減少させて高電界効果移動度を得るとともに、第1のゲ
ート絶縁膜により非晶質シリコン膜とのドライエッチン
グの選択比を維持することができる。 2.第2の発明により第1および第2の絶縁膜中の水素
量を制御できる。 3.第3の発明により界面準位を少なく形成された第1
の非晶質シリコン膜を、さらに第2のゲート絶縁膜中の
水素で界面準位を減少させ高電界効果移動度がえられ
る。また非晶質シリコン膜をデポレートの低い薄い膜と
デポレートの高い厚い膜とで構成することにより、全体
で成膜時間を短縮できる。 4.第4の発明により絶縁膜の材料ガス供給量制御に
より絶縁膜中のN−H結合量制御することで非晶質シリ
コン膜への水素の供給とエッチング選択性維持が両立で
き、また第1の非晶質シリコン膜中のSi−H結合数に
対するSi−H2結合数の比を制御することで移動度を
高く制御できる。 5.第6の発明により各膜の成膜温度を共通化すること
で加熱冷却に要する時間を大幅に短縮できる。 6.第7の発明により電界効果移動度の減少を防止でき
る。 7.第5の発明によりCVD法の高周波電力に予備パル
スを加えることで放電の立ち上がりを早め成膜時間を短
縮することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 幸雄 熊本県菊池郡西合志町御代志997番地 株 式会社アドバンスト・ディスプレイ内 (72)発明者 羽山 昌宏 熊本県菊池郡西合志町御代志997番地 株 式会社アドバンスト・ディスプレイ内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に形成されたゲート電極と、
    上記ゲート電極上に形成された第1のゲート絶縁膜と、
    上記第1のゲート絶縁膜上に形成された第2のゲート絶
    縁膜と、上記第2のゲート絶縁膜上に形成された非晶質
    シリコン膜とを有し、上記第1および第2のゲート絶縁
    膜を窒化珪素とし、上記第2の窒化珪素膜中の水素含有
    量が上記第1の窒化珪素膜中の水素含有量よりも多いこ
    とを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】 絶縁基板上にゲート電極を形成する工程
    と、上記ゲート電極上に材料ガスのNH3/SiH4の流
    量比を4以下として窒化水素膜による第1のゲート絶縁
    膜を形成する工程と、上記第1のゲート絶縁膜上に材料
    ガスのNH3/SiH4の流量比を4以上として窒化水素
    膜による第2のゲート絶縁膜を形成する工程と、上記第
    2のゲート絶縁膜上に非晶質シリコン膜を形成する工程
    とを有し、上記第2の窒化珪素膜中の水素含有量が上記
    第1の窒化珪素膜中の水素含有量よりも多いことを特徴
    とする薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 絶縁基板上に形成されたゲート電極と、
    上記ゲート電極上に形成された第1のゲート絶縁膜と、
    上記第1のゲート絶縁膜上に形成された第2のゲート絶
    縁膜と、上記第2のゲート絶縁膜上に形成された第1の
    非晶質シリコン膜と、上記第1の非晶質シリコン膜上に
    第2の非晶質シリコン膜とを有し、上記第1および第2
    のゲート絶縁膜を窒化珪素とし、上記第2の窒化珪素膜
    中の水素含有量が上記第1の窒化珪素膜中の水素含有量
    よりも多く、また上記第1の非晶質シリコン膜中のSi
    −H結合数に対するSi−H2結合数の比が0.05以
    下であることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  4. 【請求項4】 絶縁基板上にゲート電極を形成する工程
    と、上記ゲート電極上に材料ガスのNH3/SiH4の流
    量比を4以下として窒化水素膜による第1のゲート絶縁
    膜を形成する工程と、上記第1のゲート絶縁膜上に材料
    ガスのNH3/SiH4の流量比を4以上として窒化水素
    膜による第2のゲート絶縁膜を形成する工程と、上記第
    2のゲート絶縁膜上に高周波電力0.03W/cm2
    下、或いは材料ガスの流量比H2/SiH4が9以上の成
    膜条件で化学気相成長法により第1の非晶質シリコン膜
    を形成する工程と、上記第1の非晶質シリコン膜上に高
    周波電力0.03W/cm2以上、或いは材料ガス流量
    比H2/SiH4が9以下の成膜条件で化学気相成長法に
    より第2の非晶質シリコン膜を形成する工程とを有し、 上記第2の窒化珪素膜中の水素含有量が上記第1の窒化
    珪素膜中の水素含有量よりも多く、また上記第1の非晶
    質シリコン膜中のSi−H結合数に対するSi−H2
    合数の比が0.05以下であることを特徴とする薄膜ト
    ランジスタの製造方法。
  5. 【請求項5】 絶縁基板上にゲート電極を形成する工程
    と、上記ゲート電極上に第1のゲート絶縁膜を形成する
    工程と、上記第1のゲート絶縁膜上に第2のゲート絶縁
    膜を形成する工程と、上記第2のゲート絶縁膜上に第1
    の非晶質シリコン膜を形成する工程と、上記第1の非晶
    質シリコン膜上に第2の非晶質シリコン膜を形成する工
    程と、上記第2の非晶質シリコン膜上にチャネル保護膜
    を形成する工程とを備え、上記第2のゲート絶縁膜と、
    上記第1及び第2の非晶質シリコン膜と、上記チャネル
    保護膜とを同一の成膜温度で形成することを特徴とする
    薄膜トランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】 絶縁基板上にゲート電極を形成する工程
    と、上記ゲート電極上に第1のゲート絶縁膜を形成する
    工程と、上記第1のゲート絶縁膜上に第2のゲート絶縁
    膜を形成する工程と、上記第2のゲート絶縁膜上に第1
    の非晶質シリコン膜を形成する工程と、上記第1の非晶
    質シリコン膜上に第2の非晶質シリコン膜を形成する工
    程と、上記第2の非晶質シリコン膜上にチャネル保護膜
    を形成する工程と、上記チャネル保護膜上にPをドープ
    した非晶質シリコン膜を形成する工程と、上記Pドープ
    非晶質シリコン膜上ににソース、ドレイン電極を形成す
    る工程と、上記電極上に保護膜を形成する工程とを備
    え、上記保護膜の形成温度を、上記第2のゲート絶縁
    膜、および上記第1及び第2の非晶質シリコン膜、およ
    びチャネル保護膜の形成温度より低くすることを特徴と
    する薄膜トランジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】 絶縁基板上にゲート電極を形成する工程
    と、上記ゲート電極上に第1のゲート絶縁膜を形成する
    工程と、上記第1のゲート絶縁膜上に第2のゲート絶縁
    膜を形成する工程と、上記第2のゲート絶縁膜上に第1
    の非晶質シリコン膜を形成する工程と、上記第1の非晶
    質シリコン膜上に第2の非晶質シリコン膜を形成する工
    程とを有し、上記第1の非晶質シリコン膜の形成工程に
    用いられるCVD法の高周波電力が第1の高周波電力と
    上記第1の高周波電力の周波数より高い第2の高周波電
    力とで構成されていることを特徴とする薄膜トランジス
    タの製造方法。
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