JPH08254680A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH08254680A
JPH08254680A JP5841095A JP5841095A JPH08254680A JP H08254680 A JPH08254680 A JP H08254680A JP 5841095 A JP5841095 A JP 5841095A JP 5841095 A JP5841095 A JP 5841095A JP H08254680 A JPH08254680 A JP H08254680A
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JP
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metal layer
alloy
film
scanning line
layer
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Application number
JP5841095A
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English (en)
Inventor
Akira Kubo
明 久保
Hideo Kawano
英郎 川野
Masahiro Seiki
正寛 清木
Masayuki Dojiro
政幸 堂城
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 この発明は、絶縁基板上に走査線,走査線を
被覆する絶縁膜,走査線上に絶縁膜を介して配置される
非単結晶シリコン薄膜および非単結晶シリコン薄膜に電
気的に接続されるソース電極及びドレイン電極を備えた
半導体装置であって、走査線はアルミニウム(Al)を
主成分とする第1金属層と、第1金属層を被覆する合金
層と、第1金属層と合金層との間に配置された合金層を
構成する一元素を主成分とした第2金属層とを備えてい
る。 【効果】 この発明によれば、走査線の配線抵抗が十分
に低減され、しかも過酷な製造条件であっても、製造歩
留まりが低下することのない半導体装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、絶縁基板上に非単結
晶シリコン薄膜が配置されて成る半導体装置およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体薄膜として非晶質シリコン
(以下、a−Si:Hと略称する。)や多結晶シリコン
(以下、p−Siと略称する。)等の非単結晶シリコン
薄膜が用いられた半導体装置は、絶縁基板上に比較的大
面積にわたり均質に形成できることから、アクティブマ
トリクス型表示装置の画素スイッチあるいは駆動回路等
に利用されている。
【0003】このような半導体装置にあっては、走査線
が十分に低抵抗である必要から、例えばアルミニウム
(Al)等の低抵抗金属を走査線に利用することが知ら
れている。
【0004】しかしながら、アルミニウム(Al)を走
査線として用いると、配線にヒロック等が発生し、半導
体装置のゲート絶縁膜や、走査線と信号線との交差部分
の絶縁膜に絶縁不良が生じたり、半導体装置の素子不良
を招くと言った問題が生じ、製造歩留まりが大幅に低下
してしまう。
【0005】そこで、特開平4−353830号、特開
平5−152572号あるいは特開平6−120503
号等には、アルミニウム(Al)配線を、アルミニウム
(Al)よりも高融点を有するクロム(Cr)、タング
ステン(W)、チタン(Ti)あるいはタンタル(T
a)等の金属あるいはアルミニウム合金等で被覆するこ
とで、アルミニウム(Al)配線のヒロックを防止し、
上記した問題点を解決する半導体装置が開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、a−Si:
Hやp−Si等の非単結晶シリコン薄膜は、CVD装置
によって熱、光あるいはプラズマ等のエネルギーにより
反応ガスを活性化させて成膜される。
【0007】近年では、生産性を向上するため、特に温
度等の成膜条件は、アルミニウム(Al)を主体とした
走査線にとって一層過酷な条件となっている。このよう
な中、上記構造にあっては、依然としてアルミニウム
(Al)配線に発生するヒロックを十分に軽減すること
ができず、このため製造プロセスに大きな制約を受けた
り、また製造歩留まりを低減させてしまう。
【0008】この発明は、上記した技術課題に対処して
成されたものであって、走査線の配線抵抗が十分に低減
され、しかも過酷な製造条件であっても、製造歩留まり
が低下することのない半導体装置およびその製造方法を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載される発
明は、絶縁基板上に走査線,前記走査線を被覆する絶縁
膜,前記走査線上に前記絶縁膜を介して配置される非単
結晶シリコン薄膜および前記非単結晶シリコン薄膜に電
気的に接続されるソース電極及びドレイン電極を備えた
半導体装置において、前記走査線はアルミニウム(A
l)を主成分とする第1金属層と、前記第1金属層を被
覆する合金層と、前記第1金属層と前記合金層との間に
配置された前記合金層を構成する一元素を主成分とした
第2金属層とを備えたことを特徴としている。
【0010】請求項2に記載される発明は、請求項1記
載の半導体装置において、前記合金層はモリブデン(M
o)−タングステン(W)合金もしくはモリブデン(M
o)−タンタル(Ta)合金であることを特徴としてい
る。
【0011】請求項3に記載される発明は、請求項2記
載の半導体装置において、前記第2金属層はモリブデン
(Mo)を主成分とすることを特徴としている。また、
請求項4に記載される発明は、絶縁基板上にアルミニウ
ム(Al)を主成分とする第1金属層と,前記第1金属
層を被覆する合金層と,前記第1金属層と前記合金層と
の間に配置された前記合金層を構成する一元素を主成分
とした第2金属層とを含む走査線と、前記走査線を被覆
する絶縁膜と、前記走査線上に前記絶縁膜を介して配置
される非単結晶シリコン薄膜および前記非単結晶シリコ
ン薄膜に電気的に接続されるソース電極及びドレイン電
極を備えた半導体装置の製造方法であって、前記絶縁基
板上にアルミニウム(Al)を主成分とする第1金属膜
及び前記合金層を構成する前記一元素を主成分とした第
2金属膜を堆積する工程と、前記第1金属膜及び前記第
2金属膜をパターニングして第1金属層及び第2金属層
を形成する工程と、前記第1金属層及び前記第2金属層
を被覆する合金膜を堆積する工程と、前記合金膜をパタ
ーニングする工程とにより前記走査線を構成することを
特徴としている。
【0012】
【作用】この発明の半導体装置およびその製造方法にお
いて特徴的なことは、上述したように、走査線がアルミ
ニウム(Al)を主成分とする第1金属層と、第1金属
層を被覆する合金層と、第1金属層と合金層との間に配
置された合金層を構成する一元素を主成分とした第2金
属層とを備えていることにある。
【0013】走査線を構成する第1金属層がアルミニウ
ム(Al)を主成分としているため、走査線自体の配線
抵抗を十分に低減でき、これにより走査パルスに波形歪
を生じにくくすることがきる。したがって、画素電極へ
の映像信号の書き込み時間が、走査パルスの給電側と、
給電側から遠い側とで大きく異なることがなく、よって
良好な表示画像が実現できる。
【0014】ところで、アルミニウム(Al)は活性な
金属であり、このアルミニウム(Al)を主成分とする
第1金属層は、後工程で用いられる薬品等に対して腐食
されやすい。しかしかながら、この発明によれば、第1
金属層は、合金層で十分に被覆されているため、第1金
属層の腐食を招くことがない。
【0015】ところで、合金層としては、その抵抗や耐
薬品性を考慮すると、特にモリブデン(Mo)−タング
ステン(W)合金もしくはモリブデン(Mo)−タンタ
ル(Ta)合金等が好適に使用され、特にモリブデン
(Mo)−タングステン(W)合金が適している。ま
た、この合金層は、第1金属層を薬品等から保護するば
かりでなく、第1金属層のヒロックや歪みの影響による
丸膨れを防止するようにも作用する。
【0016】しかしながら、この合金層のみで第1金属
層のヒロックや丸膨れを十分に防止しようとすると、合
金層の膜厚を、第1金属層の膜厚の10倍以上の厚膜に
設定しなければならない。しかしながら、このような厚
膜の合金層は、成膜に長時間を要し、生産性を損なうば
かりでなく、走査線の膜厚を増大させ、この段差による
配線の段切れや絶縁不良などを生じさせるため、走査線
自体をゲート電極とした半導体装置の作成は全く困難と
なる。
【0017】このようなことから、この発明において
は、更に第1金属層と合金層との間に合金層を構成する
一元素を主成分とした第2金属層とを備えていることを
特徴としている。第2金属層を配置することにより、応
力集中を緩和させる等により、合金層を薄膜としても第
1金属層にヒロックが生じることが効果的に防止され
る。この第2金属層は、第1金属層を完全に被覆するも
のであっても、また第1金属層の主表面のみに配置され
るものであってもその効果は確認された。
【0018】第1金属層上に配置される第2金属層とし
ては、アルミニウム(Al)を主成分とする第1金属層
のヒロックや丸膨れを防止し、しかも合金層と十分な密
着性を確保するため、合金層を構成する一元素を主成分
とする必要があり、上記したように合金層がモリブデン
(Mo)−タングステン(W)合金もしくはモリブデン
(Mo)−タンタル(Ta)合金等であれば、第2金属
層にはモリブデン(Mo)を主成分とする金属層が好適
に使用される。
【0019】特に、第2金属層をモリブデン(Mo)を
主成分として構成するのであれば、第1金属層のパター
ニングに際し、第1金属層のエッチングレートに比べて
第2金属層のエッチングレートを高く設定してエッチン
グすることで、第1金属層をテーパー形状にパターニン
グすることができる。これにより、走査線の段差部分で
の絶縁破壊や配線の段切れなどをの発生を十分に軽減で
きるといった効果を奏する。
【0020】更に、合金層をモリブデン(Mo)−タン
グステン(W)合金もしくはモリブデン(Mo)−タン
タル(Ta)合金、第2金属層をモリブデン(Mo)を
主体として構成すれば、第2金属層と合金層との密着性
を高め、接触抵抗をも低減することもできる。また、上
記の如く構成すれば、3層を含む走査線を、2回のパタ
ーニングで構成することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例の半導体装置が用い
られたアクティブマトリクス型表示装置用アレイ基板を
例に取り、図面を参照して説明する。図1は、この実施
例のアクティブマトリクス型表示装置用アレイ基板(1)
の一部概略正面図であり、図2は図1中A−A’線に沿
って切断した一部概略断面図である。
【0022】このアクティブマトリクス型表示装置用ア
レイ基板(1) は、透明なガラス基板(100) 上に640×
3本の信号線Xi(i=1,2,…,m, …,1920 )と、この信
号線Xiと直交する480本の走査線Yj(j=1,2,…,
n, …,480)とを備えている。そして、各信号線Xiと
走査線Yjとによって囲まれる領域内にI.T.O.
(Indium Tin Oxide)から成る透明な画素電極(181) が
配置されて構成されている。
【0023】各信号線Xiと各走査線Yjとの交差部分
には、走査線Yj自体をゲート電極とした逆スタガ構造
のTFT(131) が配置されている。このTFT(131)
は、図2に示すように、走査線Yj上に、酸化シリコン
(SiO2 )膜及びシリコンナイトライド(SiNx
膜の積層構造の絶縁膜(121)、絶縁膜(121) 上に配置さ
れるa−Si:H薄膜から成る半導体薄膜(125) 、半導
体薄膜(125) 上に配置され走査線Yjに自己整合された
チャネル保護膜(127)、半導体薄膜(125) に低抵抗半導
体膜(129) を介して電気的に接続されるソース電極(13
5) および信号線Xiと一体のドレイン電極(133) が配
置されて成っている。
【0024】また、走査線Yjと略平行に480本の補
助容量線Cjが配され、絶縁膜(121) を介して配される
画素電極(181) と補助容量線Cjとによって補助容量
(Cs)が形成される。
【0025】ところで、この実施例の走査線Yjは、純
アルミニウム(Al)から成る配線幅8ミクロンの第1
金属層(111) と、この第1金属層(111) の上層に配置さ
れるモリブデン(Mo)から成る第2金属層(113) と、
第1及び第2金属層(111),(113) を被覆するモリブデン
(Mo)−タングステン(W)合金から成る配線幅14
ミクロンの合金層(115) とを含む。ここで合金層(115)
の配線幅を第1金属層(111) の配線幅に比べて大きく設
定する、即ち第1金属層(111) の配線端から合金層(11
5) を3ミクロンずつ延在させたのは、合金層(115) の
パターニングにずれ等が生じても、第1金属層(111) が
完全に被覆されるように位置合わせに余裕を持たせるた
めである。尚、補助容量線Cjも同一構造であるので説
明は省略する。
【0026】走査線Yjの第1金属層(111) および補助
容量線Cjの第1金属層(191) は、それぞれ2000オ
ングストロームの膜厚を有し、また走査線Yjの第2金
属層(113) および補助容量線Cjの第2金属層(193) は
500オングストローム、走査線Yjの合金層(115) お
よび補助容量線Cjの合金層(195) は3000オングス
トロームの膜厚をそれぞれ有している。
【0027】走査線Yjの第1金属層(111) は、走査線
Yjを構成する主配線であり、狭配線幅であっても十分
な低抵抗化を達成するため、1000〜3000オング
ストロームの膜厚とすることが望ましい。膜厚が100
0オングストロームよりも薄いと十分な低抵抗化が達成
されず、また3000オングストロームを越えると走査
線Yjの段差が大きくなり、段差部近傍で絶縁不良を招
く恐れがある。
【0028】走査線Yjの第2金属層(113) は、第1金
属層(111) と合金層(115) との間の密着性を高め、且つ
応力を緩和するよう機能するものであり、本発明者等の
実験によれば300オングストローム以上であれば十分
な効果が得られる。
【0029】また、走査線Yjの合金層(115) は、第1
金属層(111) 及び第2金属層(113)を完全に被覆し、し
かも第1金属層(111) のヒロックや丸膨れの発生を防止
するように2000〜4000オングストロームの膜厚
に設定することが望ましい。
【0030】また、補助容量線Cjも走査線Yjと同様
であるので、説明は省略する。以上のようにして構成さ
れるアクティブマトリクス型表示装置用アレイ基板(1)
によれば、走査線Yj自体の配線抵抗を、21cmで7
kΩと十分に低減することができた。
【0031】また、この実施例のアクティブマトリクス
型表示装置用アレイ基板(1) によれば、走査線自体のヒ
ロックや丸膨れ、あるいは絶縁不良等に製造歩留まりの
低下が軽減された。
【0032】しかも、このような構成によれば、液晶表
示装置として耐久試験、例えば温度50℃、湿度80%
RH環境においても画像劣化がないこが確認された。更
に、この発明によれば、各TFT(131) の移動度が向上
できることも確認された。以下に、図3を参照して説明
する。
【0033】この実施例のTFT(131) は、チャネル保
護膜(127) が走査線Yjに対して自己整合されて構成さ
れるので、走査線Yjの走査線幅(LG )に対し、走査
線Yjから1ミクロンずつ小さい12ミクロンのチャネ
ル長(LC )を備えている。また、走査線Yjは上述し
たような3層構造であり、チャネル長(LC )内にそれ
ぞれ段差部A,Bが形成される。
【0034】そして、特にこの実施例では、段差部A,
Bとチャネル長(LC )端との距離(Δ1),(Δ2)
がそれぞれ2ミクロンとチャネル長(LC )端に近接し
て配置されている。
【0035】従って、この段差部A,Bは、絶縁膜(12
3) の絶縁不良を招くほど急峻ではないものの、チャネ
ル長(LC )端近傍の半導体薄膜(125) に対して十分に
電界を集中させるように機能するため、リーク電流の増
大を招くことなく移動度が十分に向上される。
【0036】本発明者等の実験によれば、段差部A,B
とチャネル長(LC )端との距離(Δ1),(Δ2)
は、チャネル長(LC )に対して、それぞれチャネル長
(LC)*1/4以下に設定されることが特に望ましい
ことが判明した。
【0037】次に、この実施例のアクティブマトリクス
型表示装置用アレイ基板(1) の製造プロセスについて簡
単に説明する。まず、図4(a)に示すように、ガラス
基板(100) の一主面上にアルミニウム(Al)膜とモリ
ブデン(Mo)膜とを順次2000オングストローム、
500オングストロームの膜厚となるようにスパッター
によって堆積する。この後、フォトレジストを配し、露
光、現像した後、燐酸、酢酸及び硝酸の混酸を用いてエ
ッチングすることにより、アルミニウム(Al)膜とモ
リブデン(Mo)膜とのエッチングレートの差からモリ
ブデン(Mo)膜にサイドエッチが入り、テーパー状の
第1金属層(111),(191) 及び第1金属層(111),(191) の
上面のみに配置される第2金属層(113),(193) を得る。
尚、図示しないが、同時にアルミニウム(Al)膜とモ
リブデン(Mo)膜とから成る第1マスク合わせマーク
を形成しておく。
【0038】この後、第1金属層(111),(191) の側壁及
び第2金属層(113),(193) を被覆するようにモリブデン
(Mo)−タングステン(W)合金膜をスパッターによ
って堆積し、フォトレジストを配し、上記したマスク位
置合わせマークに位置合わせして露光、現像してモリブ
デン(Mo)−タングステン(W)合金膜をパータニン
グして、図4(b)に示すように、第1金属層(111),(1
91) 及び第2金属層(113),(193) と合金層(115),(195)
との3層構造の走査線Yn-1 を得る。尚、上記した工程
と同時に、走査線Yn-1 と同様の3層構造の補助容量線
Cn-1 を得る。また、図示しないが、モリブデン(M
o)−タングステン(W)膜のパターニングと同時に第
2マスク合わせマークを形成しておき、以降の露光は第
2マスク合わせマークに基づいて行う。
【0039】このようにして形成される走査線n-1 およ
び補助容量線Cn-1 上に酸化シリコン(SiO2 )膜を
堆積する。また、図示しないが、CVD装置の反応炉内
に基板(100) を配置し、反応ガスとして200sccmの流
量のシラン(SiH4 )、1000sccmの流量のアンモ
ニア(NH3 )、7000sccmの流量の窒素(N2 )を
反応炉(113) 内に導入すると共に、反応炉内を1Torrに
維持し、更にガラス基板温度を330℃まで上昇させ
る。そして、1300Wの高周波電圧を供給し、これに
よりシラン(SiH4)およびアンモニア(NH3 )を
プラズマ励起させてシリコンナイトライド(SiNx
を500オングストロームの膜厚で堆積させる。このよ
うにして、図4(c)に示す酸化シリコン(SiO2
膜とシリコンナイトライド(SiNx )との積層構造の
絶縁膜(121) を走査線n-1 および補助容量線Cn-1 上に
堆積する。
【0040】この後、同一の反応炉内で、反応ガスを4
00sccmの流量のシラン(SiH4)、1400sccmの
流量の水素(H2 )にガスを切り換えて反応炉内に導入
し、更に150Wの高周波電力を供給して、絶縁膜(12
1) 上にa−Si:H薄膜(123) を500オングストロ
ームの膜厚で堆積させる。尚、a−Si:H薄膜(123)
の堆積に際しても反応炉内を1Torrに維持する。
【0041】再び、反応ガスとして200sccmの流量の
シラン(SiH4 )、1000sccmの流量のアンモニア
(NH3 )、キャリアガスとして7000sccmの流量の
窒素(N2 )を反応炉内に導入すると共に、1300W
の高周波電圧を供給して、シリコンナイトライド(Si
x )を3000オングストロームの膜厚で堆積させ
る。尚、シリコンナイトライド(SiNx )の堆積に際
しても反応炉内は同様の1Torrに維持する。
【0042】この後、基板(100) を反応炉内から搬出
し、シリコンナイトライド(SiNx)上にフォトレジ
ストを塗布し、ガラス基板(100) 裏面ら光を照射するこ
とで、走査線Yn-1 に自己整合された露光が成され、現
像、パターニングして図4(c)に示すチャネル保護膜
(127) を得る。
【0043】次に、a−Si:H薄膜(123) を島状にパ
ターニングして半導体薄膜(125) とする。そして、図4
(d)に示すように、CVD装置内に配置してn+ a−
Si:H薄膜を堆積し、パターニングして島状のn+
−Si:H薄膜(128) とし、更にI.T.O.膜を成
膜、パターニングして画素電極(181) を形成する。
【0044】更に、アルミニウムを被着し、パターニン
グして、図2に示すように、ソース電極(135) 、ドレイ
ン電極(133) 、およびソース電極(135) と半導体薄膜(1
25)との間に配置される低抵抗半導体膜(129) 、ドレイ
ン電極(133) と半導体薄膜(125) との間に配置される低
抵抗半導体膜(129) とを得る。
【0045】上述した製造方法によれば、3層構造の走
査線Yjを2回のパターニングで旨くテーパー状に形成
できるという効果を奏する。また、走査線Yjを構成す
る各層をそれぞれ堆積し個別にパターニングしてもかま
わない。しかしながら、このような製造方法では、各層
の合わせ精度を考慮する必要があるため、走査線Yjの
配線幅に対する配線抵抗としては、上記した製造方法が
有利である。また、上記した製造方法によれば、走査線
Yjの段差部がチャネル長(Lc )端に近接して配置で
きるので、走査線Yjを構成する各層をそれぞれ個別に
パターニングすることに比べて高い移動度が確保でき
る。
【0046】上記した実施例では、半導体薄膜としてa
−Si:Hを用いる場合を例にとり説明したが、p−S
iであっても良く、また微結晶シリコン等であっても良
いことは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】この発明の半導体装置およびその製造方
法によれば、走査線の配線抵抗が十分に低減され、しか
も過酷な製造条件であっても、製造歩留まりが低下する
ことなく、よって優れた生産性が確保できる。また、本
発明の製造方法によれば、少ないパターニング数で製造
歩留まりの低下のない、走査線の配線抵抗が十分に低減
された半導体装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例のアクティブマトリ
クス型表示装置用アレイ基板の一部概略正面図である。
【図2】図2は、図1中A−A’線に沿って切断したア
クティブマトリクス型表示装置用アレイ基板の一部概略
断面図である。
【図3】図3は、図1のTFTの一部概略断面図であ
る。
【図4】図4は、図1のアクティブマトリクス型表示装
置用アレイ基板の製造プロセスを説明するための図であ
る。
【符号の説明】
(1) …アクティブマトリクス型表示装置用アレイ基板 (111) …第1金属層 (113) …第2金属層 (115) …合金層 (131) …TFT (181) …画素電極 Xi…信号線 Yj…走査線 Cj…補助容量線
フロントページの続き (72)発明者 堂城 政幸 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に走査線,前記走査線を被覆
    する絶縁膜,前記走査線上に前記絶縁膜を介して配置さ
    れる非単結晶シリコン薄膜および前記非単結晶シリコン
    薄膜に電気的に接続されるソース電極及びドレイン電極
    を備えた半導体装置において、 前記走査線はアルミニウム(Al)を主成分とする第1
    金属層と、前記第1金属層を被覆する合金層と、前記第
    1金属層と前記合金層との間に配置された前記合金層を
    構成する一元素を主成分とした第2金属層とを備えたこ
    とを特徴とした半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記合金層はモリブデン(Mo)−タン
    グステン(W)合金もしくはモリブデン(Mo)−タン
    タル(Ta)合金であることを特徴とした請求項1記載
    の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第2金属層はモリブデン(Mo)を
    主成分とすることを特徴とした請求項2記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 絶縁基板上にアルミニウム(Al)を主
    成分とする第1金属層と,前記第1金属層を被覆する合
    金層と,前記第1金属層と前記合金層との間に配置され
    た前記合金層を構成する一元素を主成分とした第2金属
    層とを含む走査線と、前記走査線を被覆する絶縁膜と、
    前記走査線上に前記絶縁膜を介して配置される非単結晶
    シリコン薄膜および前記非単結晶シリコン薄膜に電気的
    に接続されるソース電極及びドレイン電極を備えた半導
    体装置の製造方法であって、 前記絶縁基板上にアルミニウム(Al)を主成分とする
    第1金属膜及び前記合金層を構成する前記一元素を主成
    分とした第2金属膜を堆積する工程と、 前記第1金属膜及び前記第2金属膜をパターニングして
    第1金属層及び第2金属層を形成する工程と、 前記第1金属層及び前記第2金属層を被覆する合金膜を
    堆積する工程と、 前記合金膜をパターニングする工程とにより前記走査線
    を構成することを特徴とした半導体装置の製造方法。
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