JPH07160926A - 紙幣処理装置 - Google Patents

紙幣処理装置

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JPH07160926A
JPH07160926A JP5304266A JP30426693A JPH07160926A JP H07160926 A JPH07160926 A JP H07160926A JP 5304266 A JP5304266 A JP 5304266A JP 30426693 A JP30426693 A JP 30426693A JP H07160926 A JPH07160926 A JP H07160926A
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Takeshi Ishida
武 石田
Shigeru Yasuda
茂 安田
Ichiro Fukuda
一郎 福田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】紙幣を搬送する搬送ベルトと紙幣との間に滑り
が生じても紙幣識別処理を確実に行なうことができるよ
うにした紙幣処理装置を提供する。 【構成】搬送ベルト(52)を駆動する搬送モータ(5
0)の回転に対応して発生される同期信号に同期して識
別センサ(20、30)出力されるデータを順次サンプ
リングし、サンプリングされたサンプリング値と判定基
準値とを順次比較するとともに、該比較により一致が得
られなかった場合は、次のサンプリング値とを比較し、
また、該比較により一致出力が得られなかった回数を不
一致カウンタ(105)により計数し、該不一致カウン
タ(105)による計数値が予め設定された所定値を越
えた場合は偽券出力を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動販売等の各種自動
サ―ビス機器に用いられる紙幣処理装置に関し、特に紙
幣を搬送する搬送ベルトと紙幣との間に滑りが生じても
紙幣識別処理を確実に行なうことができるようにした紙
幣処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動販売等の各種自動サ―ビス機器に用
いられる紙幣処理装置は、紙幣挿入口から挿入された紙
幣を搬送モータにより駆動される搬送ベルトを用いて装
置内を搬送して紙幣識別センサの配設位置を通過させ、
紙幣識別センサの出力に基づき真券とは判定された紙幣
は一時保留(エスクロ)し、その後スタック指令により
スタッカに蓄積するように構成されている。
【0003】ここで、紙幣識別センサとしては、磁気セ
ンサ、光センサ、またはこれらを組み合わせたものが用
いられ、この紙幣識別センサから紙幣の通過にしたがっ
て順次得られる出力値を予め記憶した真券判定用の判定
基準値と順次比較することにより真券か否かの判定を行
っている。
【0004】すなわち、紙幣の各位置(以下、紙幣のア
ドレスという)のデータと紙幣の各アドレスに対応して
予め記憶した真券判定用の各判定基準値(識別データ)
とを順次比較し、紙幣の各アドレスのデータが上記識別
データの許容範囲内にあれば挿入された紙幣は真券であ
るとして受入れ、紙幣の各アドレスのデータが上記識別
データの許容範囲内にない場合は、挿入された紙幣は偽
券として返却するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
紙幣処理装置において問題となるのは、紙幣の識別搬送
途中において紙幣と搬送ベルトとの間に滑りが発生した
場合、紙幣のアドレスと識別データとの対応関係が一致
しなくなり、この場合、挿入された紙幣が真券であって
も紙幣の各アドレスのデータと各識別データとは一致し
なくなり、この挿入された紙幣は偽券として返却される
という不都合が発生する。
【0006】ここで、搬送ベルト紙幣ととの間に滑りが
発生する原因としては、搬送ベルトの磨耗、表面の化学
的変化、液体の付着などが考えられるが、このようなこ
とは一般に屋外に置かれる自動販売機等においては避け
られないものである。
【0007】そこで、この発明は、紙幣を搬送する搬送
ベルトと紙幣との間に滑りが生じても紙幣識別処理を確
実に行なうことができるようにした紙幣処理装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、この発明は、紙幣挿入口に挿入された紙幣を搬送
ベルトを使用して紙幣搬送路に沿って装置本体内部へ搬
送する紙幣搬送手段と、前記紙幣搬送路に配設され、搬
送された紙幣が真券か否かを判別するためのデータを読
み取る識別センサ手段と、前記識別センサ手段で読み取
られたデータに基づき真券と判定された紙幣をスタッカ
に積載するスタック手段とを具備する紙幣処理装置にお
いて、前記搬送ベルトを駆動する搬送モータの回転に対
応して発生される同期信号に同期して前記識別センサ手
段から出力されるデータを順次サンプリングするサンプ
リング手段と、紙幣の判定基準値を前記紙幣の複数の箇
所のサンプリング値に対応して記憶する判定基準値記憶
手段と、前記サンプリング手段でサンプリングされたサ
ンプリング値と前記判定基準値記憶手段に記憶された判
定基準値とを順次比較し、該比較により一致が得られな
かった場合は、前記判定基準値記憶手段に記憶された判
定基準値と次のサンプリング値とを比較する比較手段
と、前記比較手段による比較により一致出力が得られな
かった回数を計数する不一致カウンタ手段と、前記不一
致カウンタ手段による計数値が予め設定された所定値を
越えた場合は偽券出力を発生する偽券出力発生手段とを
具備することを特徴とする。
【0009】また、この発明は、上記構成において、前
記比較手段による比較により一致出力が得られなかった
場合は、一致出力が得られなかった判定基準値に対応す
るアドレスを記憶する不一致アドレス記憶手段を更に具
備することを特徴とする。
【0010】また、この発明は、上記構成において、前
記不一致アドレス記憶手段に記憶されたアドレスに対応
するサンプリング値を除いた他のサンプリング値により
前記紙幣の総合判別を行なう総合判別手段を更に具備す
ることを特徴とする。
【0011】また、この発明は、前記紙幣搬送路の複数
の区間における前記搬送ベルトと紙幣との滑りをそれぞ
れ検出する滑り検出手段と、前記滑り検出手段により前
記搬送ベルトと紙幣との滑りが検出されていないにも係
わらず、前記不一致アドレス記憶手段に記憶がある場合
は、異常信号を発生する異常信号発生手段とを更に具備
することを特徴とする。
【0012】
【作用】この発明では、搬送ベルトを駆動する搬送モー
タの回転に対応して発生される同期信号に同期して識別
センサ手段から出力されるデータをサンプリング手段に
より順次サンプリングし、比較手段により、該サンプリ
ングされたサンプリング値と判定基準値記憶手段に記憶
された判定基準値とを順次比較するとともに、該比較に
より一致が得られなかった場合は、判定基準値記憶手段
に記憶された判定基準値と次のサンプリング値とを比較
し、また、該比較により一致出力が得られなかった回数
を不一致カウンタ手段により計数し、該不一致カウンタ
手段による計数値が予め設定された所定値を越えた場合
は偽券出力発生手段により偽券出力を発生する。
【0013】ここで、判定基準値記憶手段は、前記判定
基準値を各アドレスに格納し、前記比較手段による比較
により一致出力が得られた場合に限り前記判定基準値を
読み出すアドレスを歩進するように構成される。
【0014】また、この発明では、前記比較手段による
比較により一致出力が得られなかった場合は、一致出力
が得られなかった判定基準値に対応するアドレスを不一
致アドレス記憶手段に記憶する。
【0015】また、この発明では、上記構成において、
前記不一致アドレス記憶手段に記憶されたアドレスに対
応するサンプリング値を除いた他のサンプリング値によ
り紙幣の総合判別を総合判別手段により行なう。
【0016】また、前記紙幣搬送手段は、前記偽券出力
発生手段から偽券出力が発生されると、該偽券出力が発
生した時点で搬送ベルトを反転して紙幣を紙幣挿入口へ
返却する。
【0017】また、このは発明では、前記紙幣搬送路の
複数の区間における搬送ベルトと紙幣との滑りをそれぞ
れ滑り検出手段により検出し、該滑り検出手段により搬
送ベルトと紙幣との滑りが検出されていないにも係わら
ず、不一致アドレス記憶手段に記憶がある場合は、異常
信号発生手段により異常信号を発生する。
【0018】ここで、前記滑り検出手段は、前記紙幣が
搬送ベルトにより正常に搬送された場合における前記複
数の区間において発生される前記同期信号の数をそれぞ
れ予め設定する設定手段と、前記複数の区間において実
際に発生された同期信号の数をそれぞれ計数する滑り検
出カウンタと、前記設定手段により設定された設定値と
前記滑り検出カウンタの計数値が一致しない場合は滑り
発生として検出する滑り発生検出手段とを具備する。
【0019】
【実施例】以下、この発明に係わる紙幣処理装置の一実
施例を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0020】図1はこの発明に係わる紙幣処理装置の制
御系統の全体構成を示すブロック図であり、図2は、こ
の発明に係わる紙幣処理装置500の概略構成を側面図
で示したものである。
【0021】図1および図2において、この紙幣処理装
置500は、紙幣挿入口11の近傍に紙幣挿入口11か
ら挿入された紙幣300を検出する入口センサ10が配
設される。この入口センサ10の検出出力は制御部10
0に入力され、制御部100は、この入口センサ10の
検出出力に基づき紙幣搬送モータ50を駆動回路51を
介して駆動し、これにより、全体を図示しない搬送機構
が動作を開始し、紙幣挿入口11から挿入された紙幣3
00を紙幣搬送路400に沿って搬送する。
【0022】ここで、プーリ53とプーリ54との間に
懸架された紙幣搬送ベルト52は、上記搬送機構の一部
を構成するもので、この紙幣搬送ベルト52の配設位置
に達した紙幣300はこの紙幣搬送ベルト52により紙
幣搬送路400に沿って搬送される。
【0023】紙幣搬送路400には、入口シャッタ71
が設けられる。この入口シャッタ71は、シャッタモー
タ70により上下に移動して紙幣搬送路400を開閉す
るもので、このシャッタモータ70は制御部100によ
り駆動回路71を介して駆動される。
【0024】また、この紙幣搬送路400には、紙幣識
別するための光センサ20および磁気センサ30が設け
られる。
【0025】紙幣搬送路400に沿って搬送される紙幣
300は、この光センサ20および磁気センサ30によ
り必要なデータが読み取られる。この光センサ20およ
び磁気センサ30の出力は制御部100に入力され、制
御部100は、この光センサ20および磁気センサ30
の出力に基づき紙幣300の真偽の判定を行う。
【0026】また、この紙幣搬送路400には、光セン
サ20および磁気センサ30の配設位置を通過した紙幣
300の通過を検出する紙幣通過センサ40が設けられ
ている。この検出出力は制御部100に加えられる。
【0027】紙幣搬送路400の終点部分には、紙幣搬
送路400を搬送された紙幣300を蓄積するスタッカ
90が設けられている。紙幣搬送路400を搬送された
紙幣300は、スタックモータ80の駆動により図示し
ないスタック機構を用いてスタッカ90に蓄積される。
【0028】このスタックモータ80は、制御部100
からのスタック指令により駆動回路81を介して駆動さ
れる。
【0029】また紙幣搬送モータ50には、この紙幣搬
送モータ50の回動に同期して同期信号を発生する同期
信号発生部60が設けられており、この同期信号発生部
60から発生される同期信号は制御部100に加えら
れ、後に詳述する紙幣と搬送ベルト52との滑りに対応
する処理に用いられる。
【0030】また、この実施例において、光センサ20
および磁気センサ30は、図3に示すように、紙幣搬送
路400の紙幣搬送方向Aに直角な方向に一列に配列さ
れた3個の光センサ20−1、20−2、20−3およ
び2個の磁気センサ30−1、30−2から構成され、
後に詳述するように、紙幣搬送路400に沿って搬送さ
れる紙幣は、この3個の光センサ20−1、20−2、
20−3および2個の磁気センサ30−1、30−2の
検出出力に基づきその真偽が判定される。
【0031】次に、図2および図4から図8を参照して
この実施例の紙幣処理装置の概略動作を説明する。
【0032】図2に示すように、紙幣挿入口11から紙
幣300が挿入されると、この紙幣300は、まず、入
口センサ10により検出される。入口センサ10により
紙幣300の挿入が検出されると、入口センサ10の検
出出力により、シャッタモータ70が駆動され、図4に
示すように、シャッタ71が上方に移動され、紙幣搬送
路400が開口される。また、入口センサ10の検出出
力により、紙幣搬送モータ50が駆動され、図示しない
搬送機構により紙幣挿入口11から挿入された紙幣30
0は装置内部に導かれ、搬送ベルト52により上方に搬
送される。そして紙幣300の先端が光センサ20の配
設位置に達すると、光センサ20による紙幣300の識
別動作が開始される。
【0033】ところで、この実施例においては、光セン
サ20の検出出力に基づき紙幣300の随時判定を行
い、その後、光センサ20の検出出力および磁気センサ
30の検出出力に基づき総合判定を行うように構成され
ている。
【0034】すなわち、この実施例では、紙幣300を
紙幣の長さ方向に沿った40のポイントに分け、この4
0のポイントについて光センサ20の検出出力をサンプ
リングし、このサンプリングした値を予め設定した上記
40のポイントに対応する判定基準値(識別データ)と
順次比較し、このサンプリング値が識別データの許容範
囲内にない場合は、この時点で偽券と判定して、紙幣搬
送モータ50を逆転し、これにより、偽券と判定した紙
幣を紙幣挿入口11に返却する、いわゆる随時判定を行
うように構成されている。
【0035】また、光センサ20の検出データおよび磁
気センサ30の検出データは一旦記憶され、光センサ2
0よる随時判定で真券と判定された紙幣に対してこれら
の記憶データにより総合判定を行う。
【0036】なお、上記説明では光センサ20の出力に
基づき随時判定を行うにしたが、磁気センサ30の出力
も考慮して随時判定を行うように構成してもよい。
【0037】紙幣搬送路400に沿って搬送ベルト52
により搬送される紙幣300の先端が、図5に示すよう
に、紙幣通過センサ40の配設位置に達すると、この紙
幣通過センサ40はオンになり、紙幣300に示すよう
に更に進んで、図6に示すように、この紙幣300の後
端が磁気センサ30の配設位置に達すると、上述した磁
気センサ30の検出データに基づく総合判定が行われ、
ここで、この紙幣300が真券であると判定されると、
シャッタモータ70を駆動し、シャッタ71を下方に移
動し、紙幣搬送路400が閉口する。
【0038】そして、紙幣300が紙幣搬送路400に
沿って更に進み、図7に示すように紙幣300の後端が
紙幣通過センサ40の配設位置に達すると、紙幣通過セ
ンサ40はオフになり、この紙幣300は一時保留状態
(エスクロ状態)になる。
【0039】この状態において、制御部100からスタ
ック指令が発生されると、この紙幣300は搬送ベルト
52の駆動により図8に示す位置まで進み、この位置で
図示しないスタック機構により矢印Bに示すように移動
してスタッカ90に蓄積される。
【0040】図9は、この実施例の紙幣処理装置の電源
挿入時等の初期動作をフローチャートで示したものであ
る。
【0041】電源挿入時等の初期動作においては、ま
ず、制御部100の初期設定、すなわち図示しない記憶
装置(RAM)のクリア、ポートイニシャライズ等を行
う(ステップ101)。次に、スタッカ90の図示ない
扉が開いているかを調べる(ステップ102)。ここ
で、スタッカ90の扉が開いている場合は、この扉を閉
め、次に、識別部、すなわち光センサ20および磁気セ
ンサ30の配設位置に紙幣があるかを調べ(ステップ1
03)、ある場合はこの紙幣の返金動作を行い(ステッ
プ104)、ない場合は次に紙幣通路、すなわち紙幣搬
送路400上に紙幣があるかを調べる(ステップ10
5)。ここで、紙幣搬送路400上に紙幣がある場合
は、この紙幣を取り込む収金動作を行い(ステップ10
6)、ない場合は、シャッタモータ70を駆動してシャ
ッタを閉じ(ステップ107)、その後、スタックモー
タ80を駆動して紙幣搬送路400上の紙幣をスタッカ
90に蓄積するスタック動作を行い(ステップ10
8)、待機状態になる。
【0042】図10は、待機状態の動作をフローチャー
トで示したものである。
【0043】この動作においては、まず、光センサ10
に異常有りかを調べ(ステップ111)、光センサ10
に異常がない場合は、スイッチ類に異常有りかを調べ
(ステップ112)、異常がない場合はシャッタモータ
70を駆動してシャッタを開き(ステップ113)、入
口センサ10に紙幣が有るかを調べ(ステップ11
4)、紙幣が有る場合は紙幣挿入処理に移行し、ない場
合は待機状態に戻る。
【0044】図11は、紙幣挿入口に紙幣が挿入された
場合の紙幣挿入処理をフローチャートで示したものであ
る。
【0045】紙幣挿入処理においては、まず、光センサ
20および磁気センサ30の検出出力に基づく紙幣の識
別処理を行い(ステップ121)、この紙幣の識別処理
により挿入された紙幣が真券であると判別された場合は
(ステップ122)、シャッタモータ70を駆動してシ
ャッタを閉じ(ステップ123)、この真券と判別され
た紙幣をカウントアップした後(ステップ124)、一
時保留(エスクロ)する。
【0046】また、ステップ122で真券でない、すな
わち偽券と判別されると、紙幣搬送モータ50を逆転
し、この偽券と判定した紙幣を紙幣挿入口11に返却す
る返金動作を行い(ステップ125)、待機状態にな
る。
【0047】図12は、一時保留(エスクロ)時の動作
をフローチャートで示したものである。
【0048】一時保留(エスクロ)時においては、ま
ず、返金指令が有るかを調べ(ステップ131)、返金
指令が有る場合は、返金動作を行い(ステップ13
3)、待機状態になる。
【0049】また、ステップ131で返金指令がない場
合は、次に収金指令、すなわちスタック指令が有るかを
調べ(ステップ132)、収金指令が有る場合は、収金
動作を行い(ステップ134)、待機状態になる。ま
た、ステップ132で収金指令がない場合はステップ1
31に戻る。
【0050】次に、この実施例における紙幣識別処理の
詳細について説明する。
【0051】図13は、図1に示した制御部100の紙
幣識別処理に関係する部分を抽出して機能ブロック図で
示したものである。
【0052】上述したように、この実施例においては、
紙幣300を紙幣の長さ方向に沿ったN(=40)のポ
イントに分け、このNのポイントについて光センサ2
0、すなわち光センサ20−1、20−2、20−3の
検出出力をサンプリングし、このサンプリングした値を
予め設定した上記Nのポイントに対応する判定基準値
(識別データ)と順次比較し、このサンプリング値が識
別データの許容範囲内に有るか否かにより紙幣の随時判
定を行う。
【0053】そこで、この実施例において、制御部10
には、このNのポイントに対応する判定基準値(識別デ
ータ)を記憶する判定値メモリ101を有している。
【0054】ところで、この実施例においては、光セン
サ20−1の出力RXL、光センサ20−2の出力RX
C、光センサ20−3の出力RXRから、例えば、RX
R/(RXL+RXC+RXR)の演算を演算部102
で行い、この演算値Diに基づき、判定基準値(識別デ
ータ)との比較判断を比較部103において行う。
【0055】すなわち、判定値メモリ101には、真券
の場合の上記40のポイントに対応する上記演算値Di
に対応する値が識別データD0i(i=1〜N)として
各アドレスに予め記憶されており、判別制御部104
は、同期信号発生部60から発生される同期信号に対応
して上記演算部102の演算値Diをサンプリングして
比較部103に加える。
【0056】また、判定値メモリ101は、判別制御部
104の制御により上記演算部102のサンプリング値
Diに対応する識別データD0iを読み出し、比較部1
03に加える。
【0057】比較部103では、演算部102からのサ
ンプリング値Diと判定値メモリ101から読み出され
た識別データD0iとを順次比較し、このサンプリング
値Diが識別データD0iに一致、すなわち、このサン
プリング値Diが識別データD0iの許容範囲に入って
いる場合は一致出力を発生する。
【0058】判別制御部104は、比較部103から一
致出力が発生された場合は、判定値メモリ101のアド
レスを「1」進め、この判定値メモリ101の次のアド
レスから読み出された識別データD0i+1と次の同期
信号のタイミングでサンプリングされた演算部102か
らのサンプリング値Di+1とが、次に比較部103で
比較される。
【0059】このように、比較部103から一致出力が
発生される毎に判定値メモリ101のアドレスが「1」
ずつ進められ、演算部102からのサンプリング値Di
が判定値メモリ101から読み出される識別データD0
iと比較部103で比較される。
【0060】ところで、例えば図4に示した搬送ベルト
52と紙幣300との間に滑りが生じると、同期信号発
生部60から同期信号が発生しても、紙幣はその分だけ
進まないことになり、演算部102からのサンプリング
値Diが判定値メモリ101から読み出される識別デー
タD0iと対応しないことになる。
【0061】そこで、この実施例においては、比較部1
03における、演算部102からのサンプリング値Di
と判定値メモリ101からの識別データD0iとが一致
しない場合は、搬送ベルト52と紙幣300との間に滑
りが生じた可能性が有るとして、判定値メモリ101の
アドレスを進めずに次のサンプリング値との比較を行
う。そして、この場合、一致しない、すなわち不一致の
アドレスを判別制御部104内の不一致アドレス記憶部
107に記憶し、この不一致が生じた回数をNGカウン
タ105で計数する。
【0062】そして、このNGカウンタ105の計数値
がn(例えば「10」)になった場合は、判別制御部1
04はこの紙幣を偽券として判断して偽券信号を出力す
る。また、NGカウンタ105の計数値がnに達するこ
となく判定値メモリ101のアドレスがNまで進んだ場
合は、光センサ20−1、20−2、20−3の検出出
力および磁気センサ30−1、30−2の検出出力に基
づき総合判定を行う。すなわち、光センサ20−1、2
0−2、20−3の検出出力および磁気センサ30−
1、30−2の検出出力は、同期信号発生部60から発
生される同期信号のタイミングでサンプリングされて、
図示しないメモリに紙幣全域に対応して記憶されてお
り、このメモリに記憶されたサンプリングデータに基づ
き総合判定を行う。ここで、この総合判定においては、
上記不一致アドレス記憶部107に記憶されたアドレス
に対応するデータについては除かれる。
【0063】図14は、判別制御部104における上記
動作をフローチャートで示したものである。
【0064】すなわち、判別制御部104は、まず、N
Gカウンタ105をクリアして(ステップ201)、判
定値メモリ101の読み出しアドレスを初期値、すなわ
ち「1」に設定する(ステップ202)。
【0065】次に、同期信号発生部60から発生される
同期信号に対応して光センサの出力、すなわち演算部1
02の演算値をサンプリングし(ステップ203)、こ
のサンプリング値(Di)と判定値メモリ101から読
み出された判定値(識別データD0i)とを比較する
(ステップ204)。
【0066】この比較において、一致出力が得られると
(ステップ205)、判定値アドレス、すなわち判定値
メモリ101の読み出しアドレスを「1」インクリメン
トし(ステップ207)、判定値アドレスがN(=4
0)に達したかを調べ(ステップ207)、ここで、N
(=40)に達していない場合は、ステップ203に戻
り、N(=40)に達するまでステップ203からステ
ップ207までの処理を繰り返す。
【0067】また、ステップ205で一致出力が得られ
ない場合は、搬送ベルトと紙幣との間に滑りが生じた可
能性が有るとして、NGカウンタ105の計数値を
「1」インクリメントする(ステップ211)。なお、
ステップ205で、不一致出力が生じたアドレスは判別
制御部104内の不一致アドレス記憶部107に記憶さ
れる。
【0068】次に、NGカウンタ105の計数値がn
(=10)に達したかを調べ(ステップ212)、達し
ていないと、ステップ203に戻る。この場合は、判定
値アドレスはインクリメントされていないので、ステッ
プ204においては前の判定値メモリ101から読み出
された判定値(識別データD0i)と次のサンプリング
値Di+1とを比較することになる。
【0069】このような動作が繰り返され、ステップ2
12において、NGカウンタ105の計数値がn(=1
0)に達したと判断されると、この場合は、挿入紙幣は
偽券と判断され、偽券信号が出力される(ステップ21
3)。
【0070】また、ステップ207で判定値アドレスが
N(=40)に達した場合は、光センサ20の検出出力
に基づく随時判定において挿入紙幣が真券と判断された
ことを意味するので、光センサ20の検出データおよび
磁気センサ30の検出データに基づく総合判定が行なわ
れる(ステップ208)。ここで、この総合判定におい
ては、上記不一致アドレス記憶部107に記憶されたア
ドレスに対応するデータについては除かれる。
【0071】この総合判定により真券と判断されると
(ステップ209)、真券信号を出力し(ステップ21
0)、この処理を終了する。
【0072】また、ステップ209で真券でないと判断
された場合は、偽券信号を出力し(ステップ213)、
この処理を終了する。
【0073】図15は、上記搬送ベルトと紙幣との間に
滑りが生じた場合における動作の一例をタイミングチャ
ートで示したものである。図15において、図15
(a)は、同期信号のタイミングに対応する同期信号ア
ドレスを示し、図15(b)は、光センサからのサンプ
リング値を示し、図15(c)は、判定値メモリ101
から読み出される判定値(識別データ)を示し、図15
(d)は、判定値メモリ101の読み出しアドレスであ
る判定値アドレスを示し、図15(e)は、NGカウン
タ105の計数値を示し、図15(f)は、不一致アド
レス記憶部107の記憶内容を示す。
【0074】この例において、同期信号アドレス「1」
においては、サンプリング値は「A」が得られ、このと
き判定値は「A」であるので、両者は一致し、比較OK
になる。
【0075】また、次の同期信号アドレス「2」におい
ては、サンプリング値は「B」が得られ、このとき判定
値は「B」であり、両者は一致し、比較OKになる。
【0076】ところが、次の同期信号アドレス「3」に
おいては、サンプリング値は「B」であるが、このとき
判定値は「C」であり、この場合は両者は一致せず、比
較NGとなる。この場合、搬送ベルトと紙幣との間に滑
りが生じたと判断され、NGカウンタ105の計数値は
「1」になり、不一致アドレス記憶部107には不一致
アドレスとして「3」が記憶される。
【0077】次の同期信号アドレス「4」においては、
サンプリング値は「C」が得られ、このときの判定値は
「C」となり、両者は一致し、比較OKとなる。
【0078】また、次の同期信号アドレス「5」におい
ては、サンプリング値は「D」が得られ、このとき判定
値は「D」であり、両者は一致し、比較OKになる。
【0079】また、次の同期信号アドレス「6」におい
ては、サンプリング値は「E」が得られ、このとき判定
値は「E」であり、両者は一致し、比較OKになる。
【0080】ところが、次の同期信号アドレス「7」に
おいては、サンプリング値は「E」であるが、このとき
判定値は「F」であり、両者は一致せず、比較NGとな
る。この場合、搬送ベルトと紙幣との間に滑りが生じた
と判断され、NGカウンタ105の計数値は「2」にな
り、不一致アドレス記憶部107には不一致アドレスと
して「7」が新たに記憶される。
【0081】また、次の同期信号アドレス「8」におい
ては、サンプリング値は「E」であるが、このとき判定
値は「F」であり、両者は一致せず、比較NGとなる。
この場合、搬送ベルトと紙幣との間に滑りが生じたと判
断され、NGカウンタ105の計数値は「3」になり、
不一致アドレス記憶部107には不一致アドレスとして
「8」が新たに記憶される。
【0082】次の同期信号アドレス「9」においては、
サンプリング値は「F」が得られ、このときの判定値は
「F」となり、両者は一致し、比較OKとなる。
【0083】また、次の同期信号アドレス「10」にお
いては、サンプリング値は「G」が得られ、このとき判
定値は「G」であり、両者は一致し、比較OKになる。
【0084】このように、比較NGが生じる毎にNGカ
ウンタ105の計数値は「1」ずつインクリメントし、
その毎に不一致アドレス記憶部107には新たな不一致
アドレスが追加される。
【0085】ここで、この実施例においては、NGカウ
ンタ105の計数値が所定値、例えば「10」に達する
と、偽券信号を発生して、この紙幣は偽券として返金す
る。なお、上記実施例では、NGカウンタ105により
比較NGが生じた累算値を計数して偽券信号を発生する
ようにしたが、連続して比較NGが発生する回数を計数
するNG連続カウンタ108を設け、このNG連続カウ
ンタ108の計数値に対応して偽券信号を発生するよう
に構成してもよい。
【0086】また、上記実施例においては、紙幣搬送路
400の特定区間における搬送ベルトと紙幣との滑りを
直接検出する滑り検出手段を設けて、この滑り検出手段
により滑りが検出されていないにもかかわらず、不一致
アドレス記憶部107に不一致アドレスの記憶があると
異常信号を出力し、この紙幣を返金する等の処理を行う
ように構成されている。この動作は、図13に示される
光センサ20の出力、紙幣通過センサ40の出力、およ
び同期信号によりカウントアップする滑り検出カウンタ
106の出力を用いて行われる。
【0087】図16は、上記動作を示すフローチャート
である。
【0088】このフローチャートにおいては、光センサ
20がオンしてから紙幣通過センサ40がオンするまで
の第1の区間と、紙幣通過センサ40がオンしてから紙
幣通過センサ40がオフするまでの第2の区間とにおけ
る搬送ベルトと紙幣との滑りをそれぞれ滑り検出カウン
タ106の計数値に基づき検出して、この滑り検出カウ
ンタ106の計数値に基づき滑りが検出されていないに
もかかわらず、不一致アドレス記憶部107に不一致ア
ドレスの記憶があると異常信号を出力する。
【0089】図16において、まず、光センサ20がオ
ンしたかを調べ(ステップ221)、光センサ20がオ
ンすると、滑り検出カウンタ106をクリアし、滑り検
出カウンタ106の計数を開始する(ステップ22
2)。ここで、滑り検出カウンタ106は同期信号発生
部60から発生される同期信号を計数する。
【0090】次に、紙幣通過センサ40がオンしたかを
調べ(ステップ223)、紙幣通過センサ40がオンす
ると、この時点における滑り検出カウンタ106の計数
値と予め設定した値N1、すなわち、紙幣が滑りなく搬
送された場合における光センサ20がオンしてから紙幣
通過センサ40がオンするまでの第1の区間に発生され
る同期信号の数に対応する値とを比較する(ステップ2
24)。ここで、検出カウンタ106の計数値が値N1
に一致すると、次に、この第1の区間に対応する不一致
アドレスの記憶が不一致アドレス記憶部107にあるか
を調べる(ステップ225)。
【0091】ここで、この第1の区間に対応する不一致
アドレスの記憶が不一致アドレス記憶部107にある場
合は、異常信号を出力する(ステップ230)。
【0092】また、ステップ230で、この第1の区間
に対応する不一致アドレスの記憶が不一致アドレス記憶
部107にない場合は、滑り検出カウンタ106をクリ
アし、滑り検出カウンタ106の計数を開始する(ステ
ップ226)。ここで、滑り検出カウンタ106は同期
信号発生部60から発生される同期信号を計数する。次
に、紙幣通過センサ40がオフしたかを調べ(ステップ
227)、紙幣通過センサ40がオフすると、この時点
における滑り検出カウンタ106の計数値と予め設定し
た値N2、すなわち、紙幣が滑りなく搬送された場合に
おける紙幣通過センサ40がオンしてから紙幣通過セン
サ40がオフするまでの第2の区間に発生される同期信
号の数に対応する値とを比較する(ステップ228)。
ここで、検出カウンタ106の計数値が値N2に一致す
ると、次に、この第2の区間に対応する不一致アドレス
の記憶が不一致アドレス記憶部107にあるかを調べる
(ステップ229)。
【0093】ここで、この第2の区間に対応する不一致
アドレスの記憶が不一致アドレス記憶部107にある場
合は、異常信号を出力する(ステップ230)。
【0094】このような構成によると、偽券を確実に排
除できる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、搬送ベルトを駆動する搬送モータの回転に対応して
発生される同期信号に同期して識別センサ手段から出力
されるデータをサンプリング手段により順次サンプリン
グし、比較手段により、該サンプリングされたサンプリ
ング値と判定基準値記憶手段に記憶された判定基準値と
を順次比較するとともに、該比較により一致が得られな
かった場合は、判定基準値記憶手段に記憶された判定基
準値と次のサンプリング値とを比較し、また、該比較に
より一致出力が得られなかった回数を不一致カウンタ手
段により計数し、該不一致カウンタ手段による計数値が
予め設定された所定値を越えた場合は偽券出力発生手段
により偽券出力を発生するように構成したので、紙幣を
搬送する搬送ベルトと紙幣との間に滑りが生じても紙幣
識別処理を確実に行なうことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる紙幣処理装置の一実施例の制
御系統の全体構成を示すブロック図。
【図2】この発明に係わる紙幣処理装置の一実施例の概
略構成を示す側面図。
【図3】この実施例における光センサおよび磁気センサ
の配設例を示す図。
【図4】この実施例の概略動作を説明する図。
【図5】この実施例の概略動作を説明する図。
【図6】この実施例の概略動作を説明する図。
【図7】この実施例の概略動作を説明する図。
【図8】この実施例の概略動作を説明する図。
【図9】この実施例の紙幣処理装置の電源挿入時等の初
期動作を示すフローチャート。
【図10】この実施例の紙幣処理装置の待機状態の動作
を示すフローチャート。
【図11】この実施例の紙幣処理装置の紙幣挿入口に紙
幣が挿入された場合の動作を示すフローチャート。
【図12】この実施例の紙幣処理装置の一時保留(エス
クロ)時の動作を示すフローチャート。
【図13】図1に示した制御部100の紙幣識別処理に
関係する部分を抽出した機能ブロック図。
【図14】図13に示した判別制御部の動作を示すフロ
ーチャート。
【図15】搬送ベルトと紙幣との間に滑りが生じた場合
における動作の一例を示すタイミングチャート。
【図16】図13に示した判別制御部の他の動作を示す
フローチャート。
【符号の説明】
10 入口センサ 11 紙幣挿入口 20 光センサ 30 磁気センサ 40 紙幣通過センサ 50 紙幣搬送モータ 52 紙幣搬送ベルト 60 同期信号発生部 70 シャッタモータ 71 シャッタ 80 スタックモータ 90 スタッカ 100 制御部 300 紙幣 400 紙幣搬送路 500 紙幣処理装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣挿入口に挿入された紙幣を搬送ベル
    トを使用して紙幣搬送路に沿って装置本体内部へ搬送す
    る紙幣搬送手段と、 前記紙幣搬送路に配設され、搬送された紙幣が真券か否
    かを判別するためのデータを読み取る識別センサ手段
    と、 前記識別センサ手段で読み取られたデータに基づき真券
    と判定された紙幣をスタッカに積載するスタック手段と
    を具備する紙幣処理装置において、 前記搬送ベルトを駆動する搬送モータの回転に対応して
    発生される同期信号に同期して前記識別センサ手段から
    出力されるデータを順次サンプリングするサンプリング
    手段と、 紙幣の判定基準値を前記紙幣の複数の箇所のサンプリン
    グ値に対応して記憶する判定基準値記憶手段と、 前記サンプリング手段でサンプリングされたサンプリン
    グ値と前記判定基準値記憶手段に記憶された判定基準値
    とを順次比較し、該比較により一致が得られなかった場
    合は、前記判定基準値記憶手段に記憶された判定基準値
    と次のサンプリング値とを比較する比較手段と、 前記比較手段による比較により一致出力が得られなかっ
    た回数を計数する不一致カウンタ手段と、 前記不一致カウンタ手段による計数値が予め設定された
    所定値を越えた場合は偽券出力を発生する偽券出力発生
    手段とを具備することを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 【請求項2】 前記判定基準値記憶手段は、 前記判定基準値を各アドレスに格納し、 前記比較手段による比較により一致出力が得られた場合
    に限り前記判定基準値を読み出すアドレスを歩進するこ
    とを特徴とする請求項1記載の紙幣処理装置。
  3. 【請求項3】 前記比較手段による比較により一致出力
    が得られなかった場合は、一致出力が得られなかった判
    定基準値に対応するアドレスを記憶する不一致アドレス
    記憶手段を更に具備することを特徴とする請求項2記載
    の紙幣処理装置。
  4. 【請求項4】 前記不一致アドレス記憶手段に記憶され
    たアドレスに対応するサンプリング値を除いた他のサン
    プリング値により前記紙幣の総合判別を行なう総合判別
    手段を更に具備することを特徴とする請求項3記載の紙
    幣処理装置。
  5. 【請求項5】 前記紙幣搬送手段は、 前記偽券出力発生手段から前記偽券出力が発生される
    と、該偽券出力が発生した時点で前記搬送ベルトを反転
    して前記紙幣を前記紙幣挿入口へ返却することを特徴と
    する請求項1記載の紙幣処理装置。
  6. 【請求項6】 前記紙幣搬送路の複数の区間における前
    記搬送ベルトと紙幣との滑りをそれぞれ検出する滑り検
    出手段と、 前記滑り検出手段により前記搬送ベルトと紙幣との滑り
    が検出されていないにも係わらず、前記不一致アドレス
    記憶手段に記憶がある場合は、異常信号を発生する異常
    信号発生手段とを更に具備することを特徴とする請求項
    3記載の紙幣処理装置。
  7. 【請求項7】 前記滑り検出手段は、 前記紙幣が前記搬送ベルトにより正常に搬送された場合
    における前記複数の区間において発生される前記同期信
    号の数をそれぞれ予め設定する設定手段と、 前記複数の区間において実際に発生された同期信号の数
    をそれぞれ計数する滑り検出カウンタと、 前記設定手段により設定された設定値と前記滑り検出カ
    ウンタの計数値が一致しない場合は滑り発生として検出
    する滑り発生検出手段とを具備することを特徴とする請
    求項5記載の紙幣処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106652161A (zh) * 2017-01-13 2017-05-10 山东华菱电子股份有限公司 一种基于热敏打印头的纸币识别装置及识别方法
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