JPH0716063U - 自動車用オートチェンジの切替装置 - Google Patents

自動車用オートチェンジの切替装置

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JPH0716063U
JPH0716063U JP40590690U JP40590690U JPH0716063U JP H0716063 U JPH0716063 U JP H0716063U JP 40590690 U JP40590690 U JP 40590690U JP 40590690 U JP40590690 U JP 40590690U JP H0716063 U JPH0716063 U JP H0716063U
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gear
switching
range
cable
transmission
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豊 坂本
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Delta Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 変速操作を電気的に行う自動車用オートチェ
ンジ切替装置に関し、アクチュエータ故障時における変
速操作を確保する。 【構成】 電気的信号によってアクチュエータを駆動し
て変速機を所定のレンジに切替える自動車用オートチェ
ンジの切替装置において、変速機の変速レンジを切替え
る切替歯車に歯車機構を噛合させ、歯車機構をアクチュ
エータで回転駆動する一方、回転力伝達可能に構成され
たケーブルの一端を切替歯車に回転力伝達可能に連結
し、ケーブルの他端を車室内に配設し、ケーブルの一端
と切替歯車との間にクラッチ機構を設け、歯車機構を回
転させるための操作部材をケーブルの他端に取付可能と
し、アクチュエータの故障時には操作部材の操作によっ
て変速機のレンジを切替える。また、クラッチ機構によ
って通常動作時においてケーブルがアクチュエータの負
荷になるのを防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、アクチュエータの故障時にも変速レンジの切替えを行うことので きるようにした自動車用オートチェンジの切替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車輛においては、チェンジレバーの操作をケーブル又はロッドによって 変速機に伝達し、変速操作を行うようにした変速操作装置が汎用されていた。
【0003】 他方、最近のコンピュータ技術の飛躍的進歩に伴い、スイッチ操作部のプッシ ュ操作等によって変速レンジの選択を行い、それに基づいて駆動信号を発生して 駆動モータ等のアクチュエータを駆動し、変速機をパーキングP、リバースR、 ニュートラルN、ドライブD、セカンドS、又はローLの変速レンジに切替え制 御するようにした自動車用オートチェンジが種々提案されている(例えば、実開 昭60−168629号公報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、この種の自動車用オートチェンジにおいて、例えばアクチュエータ として駆動モータを使用する場合、電気的故障等によって駆動モータの駆動が停 止すれば、変速機の変速レンジの切替えが不可能になることが懸念される。
【0005】 かかる懸念に対し、本件出願人は、自動車用オートチェンジにおいて遊星歯車 機構を有効に利用し、変速機を所定のレンジに切替える切替歯車と、該切替歯車 と噛み合う出力歯車を有する内歯歯車と、第1アクチュエータで回転される第1 入力歯車と、第2アクチュエータで回転される第2入力歯車と、第1入力歯車に 取付けられた太陽歯車と、第2入力歯車に取付けられ、上記太陽歯車と内歯歯車 とに噛み合う遊星歯車と、通常は一方のアクチュエータを駆動信号により駆動し 、該一方のアクチュエータが故障等で駆動停止したとき、他方のアクチュエータ を駆動信号により駆動開始するように制御する制御回路とを備えた自動車用オー トチェンジの切替装置を開発するに至った。
【0006】 しかるに、上述のように2つの駆動モータを設けた場合であっても、両モータ が同時に故障しないという保証はなく、両モータが同時に故障した場合には変速 レンジの切替えが全く不可能になってしまう。
【0007】 この考案は、かかる問題点に鑑み、アクチュエータ故障時における変速レンジ の切替えを保証できるようにした自動車用オートチェンジの切替装置を提供する ことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案に係る自動車用オートチェンジの切替装置は、電気的信号によっ てアクチュエータを駆動して変速機を所定のレンジに切替える自動車用オートチ ェンジの切替装置において、変速機の変速レンジを切替える切替歯車と、切替歯 車と噛合する歯車機構と、歯車機構を回転駆動するアクチュエータと、 回転力 伝達可能に構成され、その一端が上記切替歯車に回転力伝達可能に連結され、他 端が車室内に配設されたケーブルと、ケーブルと切替歯車との間に設けられ回転 力の伝達を接断するクラッチ機構と、ケーブルの他端に取付可能に設けられ切替 歯車を回転させるための操作部材とを設けるようにしたことを要旨とする。
【0009】 ここで自動車用オートチェンジの切替装置は電気的信号によってアクチュエー タを駆動して変速機を所定のレンジに切替えるものであればどのような構造でも よい。例えば、変速レンジのスイッチ操作部はプッシュボタン式、ダイヤル式、 レバー式のいずれであってもよく、又スイッチ操作部とマイクロコンピュータと の間は信号線で接続してもよく、又電波等で信号の授受を行ってもよい。
【0010】
【作用】
変速レンジを切替える場合、通常、アクチュエータが電気的信号によって駆動 され、その駆動力が歯車機構を経て切替歯車に伝達されて変速機は所定のレンジ に切替えられる。
【0011】 他方、アクチュエータに故障が発生した場合には、車室内のケーブル他端に操 作部材を連結し、操作部材を操作すると、その回転がケーブル、切替歯車を経て 変速機に伝達され、これによって変速機のレンジが切替えられる。
【0012】 その際、切替歯車とケーブル間にクラッチ機構が設けられていることから、通 常作動時においてケーブルがアクチュエータの負荷になることはない。
【0013】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1ないし図1 1は本考案の一実施例による自動車用オートチェンジの切替装置を示す。自動車 用オートチェンジには、図8に示すように、車室内のインストルメントパネル等 に、パーキングP、リバースR、ニュートラルN、ドライブD、セカンドS、ロ ーLの各プッシュスイッチ10aないし10fが設けられている。なお、プッシ ュスイッチに代えて、各レンジP〜L毎の電気的信号をだす手操作ダイヤルや手 操作レバーを設けてもよい。
【0014】 上記各プッシュスイッチ10aないし10fは車載のマイクロコントローラ1 1に接続され、該マイクロコントローラ11には各プッシュスイッチ10aない し10fのプッシュ操作による各レンジP〜L毎の電気的信号が入力され、又マ イクロコントローラ11には車速センサー12が接続されている。
【0015】 また、変速機13は切替装置14の切替レバー15にワイヤー16で連結され 、該切替レバー15の各レンジP〜Lへの切替え回動によって変速機13が所定 のレンジP〜Lに切替えられる。また、切替装置14には同性能の第1、第2の 駆動モータ17、18、小型の第3駆動モータ19、及び第1、第2マイクロス イッチ20、21が設けられ、該両マイクロスイッチ20、21の検出信号はマ イクロコントローラ11に入力され、各駆動モータ17、18、19はマイクロ コントローラ11の出力信号で駆動制御される。
【0016】 ここで切替装置14の構造を詳細に説明すると、切替装置14は、図1ないし 図4に詳細に示すように、上面が開口した四角箱状のケース26と、該ケース2 6の上面開口を閉塞する蓋27とを備え、上記ケース26の中央位置にはケース 26内から蓋27を貫通して外部に突出する切替軸28が蓋27の内面に固定し た軸受29で回転自在に支持されている。この切替軸28からケース26の一方 の側壁26a側に片寄った位置にはケース26内で上下方向に伸長する歯車軸3 0が蓋28の内面に固定した軸受31とケースの底壁26bの内面に固定した軸 受32とで支持されている。
【0017】 上記歯車軸30の下部側には第1入力歯車であるウオームホイール33が回転 自在に支持され、又歯車軸30の上部側には太陽歯車34が回転自在に支持され 、両歯車33、34は軸受部35で一体的に連結されている。この軸受部35に は第2入力歯車であるウオームホイール36が回転自在に支持され、該第2入力 歯車36の軸受部37には等間隔で3個の遊星歯車38をピン39によって各々 回転自在に支持したベースプレート40が一体的に連結されている。
【0018】 上記各遊星歯車38は各々太陽歯車34に噛合され、又上記歯車軸30の上部 側には内歯歯車41と、該内歯歯車41と一体的に連結された出力歯車42とが 回転自在に支持され、該内歯歯車41は上記各遊星歯車38に噛合されている。
【0019】 また、上記ケース26の側壁26a外面には第1駆動モータ17と第2駆動モ ータ18とが各々取付けられ、該第1駆動モータ17の出力軸17aはケース2 6内に貫通されて該出力軸17aに固定の第1ウオーム43が上記第1入力歯車 33に噛合されている。第2駆動モータ18の出力軸18aはケース26内に貫 通されて、該出力軸18aに固定の第2ウオーム44が上記第2入力歯車36に 噛合されている。
【0020】 他方、上記切替軸28には上記蓋27の内面側にて切替カム51と上記出力軸 42に噛み合う切替歯車52とが固定されると共に、軸受29の外周面でタイミ ング歯車であるウオームホイール53が回動自在に支持され、又上記蓋27の外 面側にて上記切替レバー15が固定され、該切替レバー15の先端部に固定した ピン54には上記ワイヤー16の一端部が止着されている。
【0021】 上記ケース26の他側壁26c側の蓋27の内面には第3駆動モータ19が取 付けられ、該第3駆動モータ19の出力軸19aに固定の第3ウオーム55が上 記タイミング歯車53に噛合され、該タイミング歯車53の歯欠部には後で詳述 するが、図5ないし図7に示すように凸部53a、53bと凹部53c、53d が所定の角度範囲で形成され、又タイミング歯車53の最大回転角の範囲で上記 歯車軸30の蓋27側の軸受31に干渉させないための逃げ穴53eが形成され ている。
【0022】 上記蓋27の内面には上記切替軸28の中心の対称位置に第1阻止爪56と第 2阻止爪57が支軸58、59でそれぞれ揺動自在に支持され、各阻止爪56、 57にはピン60、61がそれぞれ立設され、該各ピン60、61が上記タイミ ング歯車53の歯欠部に当接するように各阻止爪56、57がスプリング(図示 せず)によって付勢されている。
【0023】 上記タイミング歯車53の凸部53aと凹部53cはタイミング歯車53がa 位置(図5参照)に回転しているときは凸部53aにピン60を乗り上げさせて 第1阻止爪56を外方へ揺動させ、タイミング歯車53がb位置(図6参照)に 回転(θ1)したときは凹部53cにピン60を落ち込ませて第1阻止爪56を 内方へ揺動させるように設定されている。なお、タイミング歯車53がb位置か らc位置(図7参照)に回転したときにも凹部53cにピン60が落ち込んだ状 態となる。同様に凸部53bと凹部53dはタイミング歯車53がa位置とb位 置の間に回転しているときは凸部53bにピン61を乗り上げさせて第2阻止爪 57を外方へ揺動させ(図5及び図6参照)、タイミング歯車53がc位置に回 転(θ2)したときは凹部53dにピン61を落ち込ませて第2阻止爪57を内 方へ揺動させる(図7参照)ように設定されている。
【0024】 また、上記切替カム51には第1係止部51aと第2係止部51bとが形成さ れ、該第1係止部51aは切替歯車52とともに切替カム51がSレンジに切替 え回転された位置で、内方へ揺動された第1阻止爪56に係止されて、切替カム 51のSレンジからLレンジの切替え回転を阻止する(図6参照)ように設定さ れている。また、第2係止部51bは切替歯車52とともに切替カム51がNレ ンジに切替え回転された位置で、内方へ揺動された第2阻止爪57に係止されて 、切替カム51のNレンジからRレンジ及びPレンジへの切替え回転を阻止する (図7参照)ように設定されている。また、図1に示すように、上記蓋27の内 面には各阻止爪56、57の揺動位置を検出する第1及びマイクロスイッチ20 、21が各々取付けられている。
【0025】 また、マイクロコントローラ11には通常は第1駆動モータ17を駆動信号に より駆動し、第1駆動モータ17が電気的故障で駆動停止したとき第2駆動モー タを駆動信号により直ちに駆動開始するように制御する第1制御回路が内蔵され 、又マイクロコントローラ11には車速センサー12で検出された車速が所定の 低速値(例えば5Km/H)以上になると第3駆動モータ19を駆動して、タイ ミング歯車53をa位置からb位置へ回転(θ1)させるとともに、車速が所定 の高速値(例えば100Km/H)以上になると第3駆動モータ19を駆動して 、タイミング歯車53をb位置からc位置へ回転(θ2)させるように制御する 第2制御回路が内蔵されている。
【0026】 なお、タイミング歯車53がa位置からb位置へ回転されたことは、第1阻止 爪56の内方揺動を検出する第1マイクロスイッチ20の検出信号で検出でき、 b位置からc位置へ回転されたことは、第2阻止爪57の内方揺動を検出する第 2マイクロスイッチ21の検出信号で検出できる。
【0027】 また、上記切替装置14のケース26には図9及び図10に示すように、ケー ブル70の一端が挿通され、該ケーブル70の他端側はエンジンルームを経て車 室内に配設されている。このケーブル70はアウタチューブ70aとインナケー ブル70bとを相互に回転可能に挿通して構成され、上記インナーケーブル70 bの一端70cはクラッチ機構80を介して上記第1ウオーム43の他端連結突 起43aに連結可能に設けられ、又インナーケーブル70bの他端には連結凹部 70cが形成され、該連結凹部70cには操作ハンドル71の嵌合部71aが連 結可能となっている。また、上記クラッチ機構80は上記第1ウオーム43の連 結突起43a及びインナーケーブル70bの一端70cの両者に回転不能にスラ イド連結するスライド部材80aと、スライド部材80aに固定された操作片8 0bと、スライド部材80aをスライド操作する操作ノブ80cと、操作片80 bと操作ノブ80cとの間に設けられたばね部材80dとから構成される。
【0028】 次に作用を説明する。
【0029】 自動車が停車状態(車速0Km/H)においては、タイミング歯車53はa位 置に回転され、タイミング歯車53の凸部53a、53bで第1、第2阻止爪5 6、57は外方へ揺動されている。なお、第1、第2駆動モータ17、18はい ずれも正常であるとする。そして、例えばDレンジのプッシュスイッチ10dを プッシュ操作すると、マイクロコントローラ11から第1駆動モータ17に駆動 信号が出力され、第1駆動モータ17が駆動開始し、該第1駆動モータ17の駆 動で第1ウオーム43を介して第1入力歯車33が回転され、軸受部37を介し て太陽歯車34が回転される。
【0030】 このとき、第2駆動モータ18側の負荷(特に第2ウオーム44と第2入力歯 車36との噛み合い)により、第2入力歯車36とともに各遊星歯車38、の遊 星回転運動が規制されるので、太陽歯車34により各遊星歯車38、が空回転さ れて内歯歯車41を回転させ、内歯歯車41の出力歯車42により切替歯車52 がDレンジに切替え回転され、切替軸28、切替レバー15、ワイヤー16を介 して変速機13がDレンジに切替えられる。
【0031】 また、Dレンジのプッシュスイッチ10dをプッシュ操作したものの第1駆動 モータ17が電気的故障等で駆動停止すると、マイクロコントロールユニット1 1の第1制御回路から直ちに第2駆動モータ18に駆動信号が出力され、第2駆 動モータ18が駆動開始し、該第2駆動モータ18の駆動で第2ウオーム44を 介して第2入力歯車34が回転される。
【0032】 このとき、第1駆動モータ17側の負荷(特に第1ウオーム43と第1入力歯 車35との噛み合い)により、第1入力歯車35とともに太陽歯車34の回転が 規制されるので、軸受部37とベースプレート40を介して各遊星歯車38、が 太陽歯車34の回りを遊星回転運動して内歯歯車41を回転させ、内歯歯車41 の出力歯車42により切替歯車52がDレンジに切替え回転され、切替軸28、 切替レバー15、ワイヤー16を介して変速機13がDレンジに切替えられる。
【0033】 上記説明はDレンジのプッシュスイッチ10dをプッシュ操作した場合であっ たが、他のレンジのプッシュスイッチ10aないし10c、10e、10fをプ ッシュ操作した場合でも同様である。
【0034】 このように第1駆動モータ17の駆動時は、第2駆動モータ18側の負荷によ り遊星歯車38、の遊星回転運動が規制されるに止まり、遊星歯車38、は空回 転するので、第2駆動モータ18側の負荷が第1駆動モータ17に影響せず、逆 に、第2駆動モータ18の駆動時は、第1駆動モータ17側の負荷により太陽歯 車34の回転が規制されるに止まり、遊星歯車38、は遊星回転運動するので、 第1駆動モータ17側の負荷が第2駆動モータ18に影響しない。したがって、 第1駆動モータ17が故障等で駆動停止しても第2の駆動モータ18の駆動開始 で、変速機13のレンジ切替えが迅速に行なわれる。
【0035】 また、各駆動モータ17、18の負荷は相互に影響しないので、各駆動モータ 17、18が過負荷で故障しやすくなるという事故もなくなる。
【0036】 次に、例えばDレンジのプッシュスイッチ10dをプッシュ操作して、変速機 13がDレンジに切替わった後、アクセルペダルを踏むことにより自動車を発進 され、車速センサー12で車速が所定の低速値(例えば5Km/H)以上になっ たことを検出すると、マイクロコントローラ11の第2制御回路から第3駆動モ ータ19に駆動信号が出力され、第3駆動モータ19が駆動されてタイミング歯 車53がa位置からb位置へ回転(θ1)される。このタイミング歯車53の回 転により、凸部53aに乗り上げていたピン60が凹部53cに落ち込んで第1 阻止爪53が内方へ揺動される。
【0037】 そして、Dレンジで走行中(但し100Km/H未満)に他のレンジのプッシ ュスイッチ10aないし10c、10eをプッシュ操作すれば、変速機13を対 応するレンジに切替え可能であるが、Sレンジで切替カム51の第1係止部51 aが第1阻止爪56に係止されるので、切替カム51のSレンジからLレンジへ の切替え回転が阻止される。したがって、例えば60Km/Hで走行中に誤って プッシュスイッチ10fをプッシュ操作しても、切替カム51がLレンジ方向に 切替え回転できないので、変速機13がSレンジに切替わらない。その結果、通 常走行中の急激なシフトダウンによる乗員の危険や、変速機13の歯車系の破損 もなくなる。
【0038】 また、車速センサー12で車速が所定の高速値(例えば100Km/H以上) になったことを検出すると、マイクロコントローラ11の第2制御回路から第3 駆動モータ19に駆動信号が出力され、第3駆動モータ19が駆動されてタイミ ング歯車53がb位置からc位置へ回転(θ1)される。このタイミング歯車5 3の回転により、凸部53bに乗り上げていたピン61が凹部53cに落ち込ん で第2阻止爪53が内方へ揺動される。なお、第1阻止爪53のピン60は凹部 53cに落ち込んだままであるから、第1阻止爪53も内方へ揺動された状態で ある。
【0039】 そして、Dレンジで走行中に他のレンジのプッシュスイッチ10c、10eを プッシュ操作すれば、変速機13を対応するレンジに切替え可能であるが、Nレ ンジで切替カム51の第2係止部51bが第2阻止爪57に係止されるので、切 替カム51のNレンジからRレンジ及びPレンジへの切替え回転が阻止される。 同様に、Sレンジで切替カム51の第1係止部51aが第1係止爪56に係止さ れるので、切替カム51のSレンジからLレンジへの切替え回転が阻止される。 従って例えば120Km/Hで走行中に誤ってプッシュスイッチ10bや10f をプッシュ操作しても、切替カム51がRレンジ方向やLレンジ方向に切替え回 転できないので、変速機13がRレンジやSレンジに切替わらない。その結果、 高速走行中の急激なシフトダウンによる乗員の安全性の問題や変速機13の歯車 系の破損もなくなる。
【0040】 また、車速が100Km/H未満になれば、タイミング歯車53の逆回転(θ 2)により凸部53bにピン61が乗り上げて第2阻止爪57が外方へ揺動され 、切替カム51の第2係止部51bの係止を解除する一方、車速が5Km/H未 満になれば、タイミング歯車53の逆回転(θ1)により凸部53aにピン60 が乗り上げて第1阻止爪56が外方へ揺動され、切替カム51の第1係止部51 aの係止を解除する。
【0041】 また、上述のようにして変速機13の変速レンジの切替えがなされている際に 、第1、第2の駆動モータ17、18が両方とも故障した場合には、まずエンジ ンルームを開けてクラッチ機構80の操作ノブ80cを図11の矢印方向に切り 替えると、ばね部材80dのばね力によって操作片80bが前進し、スライド部 材80aが前進して第1ウオーム43の連結突起43aとインナーケーブル70 の一端70cとを相互に連結する。次に操作ハンドル71の嵌合部71aをイン ナーケーブル70の他端連結凹部70cに差し込み、第1ウオーム43と操作ハ ンドル71とを連結し、操作ハンドル71を回転させると、第1駆動モータ17 の場合と同様に切替歯車52が回転され、これによって変速機13のレンジ切替 えが可能となる。
【0042】 従って第1、第2の駆動モータ17、18が両方とも故障した場合にも変速操 作ができ、より一層信頼性を向上できる。
【0043】 また、ケーブル70は常時第1ウオーム43に連結されていないので、通常動 作時においてケーブル70が第1駆動モータ17の負荷になることはなく、これ によって第1駆動モータ17故障のおそれを解消できる。
【0044】
【考案の効果】
以上のように、本考案に係る自動車用オートチェンジの切替装置によれば、電 気的信号によってアクチュエータを駆動して変速機を所定のレンジに切替える自 動車用オートチェンジの切替装置において、変速機の変速レンジを切替える切替 歯車に歯車機構を噛合させ、歯車機構をアクチュエータで回転駆動する一方、回 転力伝達可能に構成されたケーブルの一端を切替歯車に回転力伝達可能に連結し 、ケーブルの他端を車室内に配設し、ケーブルの一端と切替歯車との間にクラッ チ機構を設け、歯車機構を回転させるための操作部材をケーブルの他端に取付可 能としたので、アクチュエータの故障時には操作部材の操作によって変速機のレ ンジの切替えができ、装置の信頼性をより一層向上できるばかりでなく、通常動 作時においてケーブルがアクチュエータの負荷になるのを防止してアクチュエー タ故障のおそれを軽減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例による自動車用オートチェ
ンジの切替装置において蓋を外した状態を示す平面図で
ある。
【図2】 図3のI−I線断面図である。
【図3】 図1のII−II線断面図である。
【図4】 図3のIII−III線断面図である。
【図5】 上記切替装置におけるタイミング歯車、切替
カム、阻止部材の作動関係を示す平面図である。
【図6】 上記切替装置におけるタイミング歯車、切替
カム、阻止部材の作動関係を示す平面図である。
【図7】 上記切替装置におけるタイミング歯車、切替
カム、阻止部材の作動関係を示す平面図である。
【図8】 上記自動車用オートチェンジのシステムを示
す図である。
【図9】 上記自動車用オートチェンジの切替装置を示
す概略構成斜視図である。
【図10】 上記自動車用オートチェンジの切替装置を
示す一部構成斜視図である
【図11】 上記自動車用オートチェンジの切替装置を
示す一部断面図である。
【符号の説明】
13 変速機 14 切替装置 17 第1駆動モータ 18 第2駆動モ
ータ 33 第1入力歯車 34 太陽歯車 36 第2入力歯車 38 遊星歯車 41 内歯歯車 42 出力歯車 43 第1ウオーム 44 第2ウオー
ム 52 切替歯車 53 タイミング
歯車 70 ケーブル 71 操作ハンド
ル 80 クラッチ機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的信号によってアクチュエータを駆
    動して変速機を所定のレンジに切替える自動車用オート
    チェンジの切替装置において、 上記変速機の変速レンジを切替える切替歯車と、 該切替歯車と噛合する歯車機構と、 該歯車機構を回転駆動するアクチュエータと、 回転力伝達可能に構成され、その一端が上記切替歯車に
    回転力伝達可能に連結され、他端が車室内に配設された
    ケーブルと、 該ケーブルと上記切替歯車との間に設けられ、回転力の
    伝達を接断するクラッチ機構と、 上記ケーブルの他端に取付可能に設けられ、上記切替歯
    車を回転させるための操作部材とを備えたことを特徴と
    する自動車用オートチェンジの切替装置。
JP40590690U 1990-12-29 1990-12-29 自動車用オートチェンジの切替装置 Pending JPH0716063U (ja)

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JP40590690U JPH0716063U (ja) 1990-12-29 1990-12-29 自動車用オートチェンジの切替装置

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